JPH075326Y2 - 防塵カバー付きロッドエンド軸受 - Google Patents

防塵カバー付きロッドエンド軸受

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JPH075326Y2
JPH075326Y2 JP1988143327U JP14332788U JPH075326Y2 JP H075326 Y2 JPH075326 Y2 JP H075326Y2 JP 1988143327 U JP1988143327 U JP 1988143327U JP 14332788 U JP14332788 U JP 14332788U JP H075326 Y2 JPH075326 Y2 JP H075326Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
ball
dustproof cover
main body
groove
ball stud
Prior art date
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Expired - Lifetime
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JP1988143327U
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English (en)
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JPH0266714U (ja
Inventor
顕一 伊藤
淳 幡本
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Nippon Thompson Co Ltd
Original Assignee
Nippon Thompson Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 ・産業上の利用分野 本願考案は、ボール部とねじ軸部とからなる略棒状のボ
ールスタッドと、該ボールスタッドのボール部と嵌合
し、すべり接触して該ボールスタッドを揺動運動や回転
運動自在とする本体とからなるロッドエンド軸受に関す
る考案で、特には球面部のすべり接触面への異物の侵入
を防止すると共に、すべり面への潤滑剤が外部に排出す
ることを防止する防塵カバーが付いたロッドエンド軸受
に関する考案である。
・従来の技術 従来のロッドエンド軸受においては、上記本体のボール
取付部には、ボールスタッドのボール部が嵌合するボー
ル嵌合穴が形成され、該ボール嵌合穴の開口面の端面付
近には円環状に段付部が形成されている。この段付部に
は金属製の薄板状補強環が内蔵された防塵カバーの取付
部が外嵌され、該補強環部分を円周方向において数箇所
カシメて塑性変形させ、該段付部に対して固着してい
る。
・考案が解決しようとする課題 この種のロッドエンド軸受は、例えば小形トラックのチ
ェンジレバー機構のリンク装置に採用されることが多
い。この場合、車体の裏側に露出して取付けられるた
め、運転中に小石や地面などが衝突するなど、ロッドエ
ンド軸受の本体には、ラジアル方向の衝撃力が負荷しや
すい。
この衝撃力は、カシメられた上記補強環を塑性変形させ
て本体と防塵カバーとの固着力を低下させ、更に振動な
どの外力が負荷されることによって防塵カバーが本体か
ら外れるという不具合が発生した。
また、小形トラックのように自然環境下で使用される場
合は、気温が氷点下に下がることもあり、防塵カバーが
硬化する。この硬化は、ボールスタッドの運動時に、特
に防塵カバーの伸び側でボールスタッドとの密着力を低
下させ、場合によっては防塵カバーとボールスタッドと
の接触部分で隙間が生じて、潤滑剤の排出や異物の侵入
が起き、ロッドエンド軸受の寿命を低下させた。
また、近時、ロッドエンド軸受に関し、構成部品の削減
を図ることによって部品点数及び組立工数を少なくし、
以てコストの低減を達成することが望まれている。
そこで本考案は、上記した従来技術の欠点に鑑みてなさ
れたものであって、本体のボール取付部に作用する外力
に起因して防塵カバーに加わる負荷を軽減し、かつ、防
塵カバーと本体及び防塵カバーとボールスタッドとの固
着力を確保して長寿命化を達成すると共に、構成部品の
削減を達成した防塵カバー付きロッドエンド軸受を提供
することを目的とする。
・課題を解決するための手段 本願考案は、少なくとも球面状のボール部が一端に形成
されたボールスタッドと、該ボール部と嵌合する球面状
のボール嵌合穴を形成した本体と、該本体と前記ボール
スタッドとの嵌合部を保護するための防塵カバーとから
なる防塵カバー付きロッドエンド軸受において、前記本
体のボール取付部は比較的肉厚に形成されてボール嵌合
穴の外周に環状の凹溝が形成されており、該凹溝に該防
塵カバーの一端の取付部が挿入されて固着されており、
前記防塵カバーの他端は前記ボール部の首部付近に密着
され、前記防塵カバーのボールスタッド密着部の先端に
は軸方向側に折曲した鉤状の突出部が一体に形成されて
おり、前記ボールスタッド自体の首部付近には断面L字
状溝が外周面に形成されており、該断面L字状溝に防塵
カバーの該突出部が挿入密着されているように構成した
ものである。
・実施例 次に、本考案の実施例としての防塵カバー付きロッドエ
ンド軸受について添付図面を参照しつつ説明する。
図示のように、当該ロットエンド軸受においては、本体
1のボール取付部1aに形成された球面状のボール嵌合穴
1dにボールスタッド2の一端に形成された球面状のボー
ル部2aを挿入嵌合し、更に該ボール嵌合穴1dの開口縁部
にC形状又はリング状のブシュ5を挿入し、本体1のカ
シメ部分をカシメてブシュ5と本体1を固着し、それに
よってボールスタッド2が本体1から抜け止めされる。
一般にロットエンド軸受の本体1は、アルミ合金や亜鉛
合金などの低融点材料を射出成形によって形成するが、
ボールスタッド2は鋼製が多い。ボールスタッド2のボ
ール部2aと結合するボール取付部1aを、本願考案では比
較的肉厚に形成している。この肉厚部分に設けられたボ
ール嵌合穴1dの周囲に円環状の凹溝1bを形成し、この凹
溝1bに、本体1とボールスタッド2との嵌合部を保護す
るための防塵カバー3の一端の補強環4が内蔵された取
付部3bを挿入嵌合する。そして、該補強環4の円周方向
におる数箇所に対し、外側からカシメなどの塑性加工を
施して本体1に固着する。
なお、補強環4がカシメ加工しやすいように本体1の凹
溝1bには段差部1eが形成されている。
上記のように、本体1の肉厚なボール取付部1aに環状の
凹溝1bを形成して該凹溝内に防塵カバー3の一端の取付
部3bを挿入して固着することにより、該ボール取付部1a
に作用する外力に起因して防塵カバー3に加わる負荷が
軽減されると共に、防塵カバー3と本体1との固着力が
確保されて長寿命化が達成される。
防塵カバー3の他方の端部には、その先端がボールスタ
ッド2の軸方向側に折曲した鉤状の突出部3cが一体に形
成されており、この突出部3cがボールスタッド2自体の
首部付近外周面に形成された断面V字状の周溝2cとそれ
に続く軸方向溝2d(第3図に図示)とからなる断面L字
状溝に挿入されて密着している。詳しくは、第2図から
明らかなように、ボールスタッド2にはボール部2aに続
いてテーパ部分が形成されており、更に、このテーパ部
分の大径部に続いて上記した断面V字状の周溝2cが形成
され、この周溝2cに連続してボール部2a方向すなわち軸
方向側に凹欠された軸方向溝2dが形成されている。
この周溝2cと軸方向溝2dとにより、断面L字状の溝とな
る。この断面L字状溝に防塵カバー3の突出部3cを挿入
することにより、両者の密着状態は強固となってボール
スタッド2と防塵カバー3との固着力が確保され、ロッ
ドエンド軸受の揺動運動に対しても十分な防塵硬化を長
期にわたって発揮することができる。
更に、上記鉤状突出部3cを防塵カバー3に一体に形成す
ると共に、断面L字状溝2c、2dをボールスタッド2自体
に形成したことにより、防塵カバー3とボールスタッド
2との強固な固着状態を確保するための特別な部材を必
要とせず、部品点数及び組立工数が共に少なくて済み、
コストの低減が達成されるという効果が奏される。
上記した構成によれば、本体1の強度が増加するだけで
なく、泥水中で使用されるような過激な使用条件であっ
ても外部からの異物が防塵カバー内に侵入することがな
く、ロッドエンド軸受から防塵カバーが抜け出すことも
ない。
第1図に示すように、本考案に係るロッドエンド軸受に
おいては、防塵カバー3が、本体1に対するボールスタ
ッド2の運動時において伸長及び縮退し得る波型断面形
状を有している。このように防塵カバー3の断面形状を
波型としたことによって、第1図に示すようにボールス
タッド2が傾斜するにつれて防塵カバー3はこの傾斜側
においてその波型形状に倣って折りたたまれる状態とな
る。従って、ボールスタッド2の傾斜が最大となっても
防塵カバー3は外側に広がらず、付近に位置する本体1
等との干渉が回避されてすり減りが防止され、防塵機能
が長期にわたって維持される。
・考案の効果 以上説明したように、本考案による防塵カバー付きロッ
ドエンド軸受においては、本体のボール取付部を肉厚に
形成したことによって軸受全体としての強度が増大する
という効果がある。
また、このボール取付部に環状凹溝を形成して該凹部内
に防塵カバーの一端の取付部を挿入して固着することに
より、該ボール取付部に作用する外力に起因して防塵カ
バーに加わる負荷が軽減されると共に、防塵カバーと本
体との固着力が確保されて長寿命化が達成される。
また、防塵カバーの他端部及びボールスタッドに各々形
成した鉤状突出部及び断面L字状溝を互いに嵌合させて
両者の密着状態を強固にしているので、防塵カバーと本
体及び防塵カバーとボールスタッドとの固着力が確保さ
れ、長寿命化が達成されるという効果がある。
更に、上記鉤状突出部を防塵カバーに一体に形成すると
共に、断面L字状溝をボールスタッド自体に形成したこ
とにより、防塵カバーとボールスタッドとの強固な固着
状態を確保するための特別な部材を必要とせず、部品点
数及び組立工数が共に少なくて済み、コストの低減が達
成されるという効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の実施例としての防塵カバー付きロッ
ドエンド軸受の縦断面図である。第2図は、第1図に示
したロッドエンド軸受が具備する本体の一部の底面図で
ある。第3図は、第1図に示したロッドエンド軸受が具
備するボールスタッドの一部断面を含む側面図である。 符号の説明 1……本体、1a……ボール取付部 1b……凹溝、1d……ボール嵌合穴 1e……段差部、2……ボールスタッド 2a……ボール部、2c……周溝 2d……軸方向溝、3……防塵カバー 3b……取付部、3c……突出部 4……補強環、5……ブッシュ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−251569(JP,A) 特開 昭58−24614(JP,A) 実開 昭60−73973(JP,U) 実公 昭52−40296(JP,Y2) 実公 昭54−35241(JP,Y2) 実公 昭49−20615(JP,Y2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも球面状のボール部が一端に形成
    されたボールスタッドと、該ボール部と嵌合する球面状
    のボール嵌合穴を形成した本体と、該本体と前記ボール
    スタッドとの嵌合部を保護するための防塵カバーとから
    なる防塵カバー付きロッドエンド軸受において、前記本
    体のボール取付部は比較的肉厚に形成されてボール嵌合
    穴の外周に環状の凹溝が形成されており、該凹溝に該防
    塵カバーの一端の取付部が挿入されて固着されており、
    前記防塵カバーの他端は前記ボール部の首部付近に密着
    され、前記防塵カバーのボールスタッド密着部の先端に
    は軸方向側に折曲した鉤状の突出部が一体に形成されて
    おり、前記ボールスタッド自体の首部付近には断面L字
    状溝が外周面に形成されており、該断面L字状溝に防塵
    カバーの該突出部が挿入密着されていることを特徴とす
    る防塵カバー付きロッドエンド軸受。
JP1988143327U 1988-11-01 1988-11-01 防塵カバー付きロッドエンド軸受 Expired - Lifetime JPH075326Y2 (ja)

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JPH0266714U JPH0266714U (ja) 1990-05-21
JPH075326Y2 true JPH075326Y2 (ja) 1995-02-08

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JPS5124412Y2 (ja) * 1972-05-26 1976-06-22
JPS5435241U (ja) * 1977-08-16 1979-03-08

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