JPH0753239Y2 - 開閉器の動作表示装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案はたとえばマイクロスイツチやリレーの開閉動
作を発光素子で表示させる開閉器の動作表示装置に関す
る。

従来、たとえばマイクロスイツチの動作表示装置とし
て、第７図で示すように、マイクロスイツチ11の共通固
定端子15と常開固定端子13にそれぞれ外部リード線4,5
をろう付け部39でろう付けして配線したのち、発光素子
６と抵抗体８の一方のリード線6a,8aを上記各固定端子1
5,13にそれぞれろう付けし、さらに、上記発光素子６と
抵抗体８の他方のリード線6b,8bをろう付け部７でろう
付けして、上記発光素子６と抵抗体８との直列回路を上
記各固定端子15,13間に接続したものが知られている。

上記構成において、アクチユエータ21を押圧操作し、押
ボタン12を押し込んで、可動接触片16を回動させ、その
可動接点17を常開接点13aに接触させた際、外部リード
線4,5を介して負荷を開閉させることができるととも
に、その開閉動作を上記発光素子６の発光で表示するこ
とができる。

上記構成によれば、発光素子６と抵抗体８の一方のリー
ド線6a,8aを上記各固定端子15,13にそれぞれろう付けす
る際、そのろう付けの作業時間が長くなると、既にろう
付けしたマイクロスイツチ11の各固定端子15,13と外部
リード線4,5との各ろう付け部が溶融して離脱すること
があり、作業性が悪いなどの不具合が発生し、また、上
記発光素子６と抵抗体８のリード線6a,8aが不安定に支
持されているから、たとえリード線8aが絶縁チユーブ９
で被覆されていたとしても、相互に短絡事故を招来する
おそれがある。

〈考案の目的〉 この考案は、上記課題を解決するためになされたもの
で、発光素子のリード線や各固定端子のろう付けが容易
でかつ作業性が良好であり、発光素子を安定した状態で
支持して、リード線の短絡事故のおそれのない開閉器の
動作表示装置を提供することを目的とする。

〈考案の構成と効果〉 この考案による開閉器の動作表示装置は、電気絶縁性基
板に配線してなるプリント配線基板からなる端子台と、
この端子台に形成されかつ開閉器の各外部固定端子が挿
脱可能に挿入される複数の端子挿入溝と、上記端子台に
形成されかつ上記各端子挿入溝に挿入される所定の外部
固定端子に接触する複数のリード片と、上記端子台に形
成された取付部に固定されて上記リード片間に電気的に
接続された発光素子とを具備し、上記開閉器の開閉動作
を上記発光素子で表示させるように構成したことを特徴
とする。

上記構成によれば、プリント配線基板からなる端子台に
発光素子を装着するとともに、同基板に形成された端子
挿入溝を開閉器の対応する端子に挿入するので、ろう付
けが容易でかつ作業性が良好であり、開閉器に対するプ
リント配線基板の取付けが容易である。

しかも、上記プリント配線基板に発光素子を装着するだ
けで、発光素子を各端子に電気的に接続できるので、発
光素子が安定した状態で装着できるとともに、その短絡
を有効に防止することができる。

〈実施例の説明〉 以下、この考案の一例を図面にしたがつて説明する。

第１図はこの考案による開閉器の動作表示装置の一例を
示す断面図、第２図はその端面図である。

同図において、１は電気絶縁性の開閉器本体で、この開
閉器本体１には共通固定端子15,常開固定端子13および
常閉固定端子14がそれぞれ所定間隔を存して配設され、
上記共通固定端子15の内端部15aには可動接触片16の基
端部が回動可能に係止されるとともに、その先端部には
可動接点17が上記常開固定端子13および常閉固定端子14
の内端部に設定された固定接点13a,14aにそれぞれ接離
可能に対向配設されている。

上記可動接触片16の中間部と共通固定端子15の他の内端
部15bには圧縮ばね18が架設され、アクチユエータ21を
押圧操作して押ボタン12を押し込めば、可動接触片16を
回動させて、その可動接点17を常閉接点14aから常開接
点13aにスナツプアクシヨン的に切換接触させるように
構成されている。なお、19は上記マイクロスイツチ11の
取付孔である。

22は電気絶縁性基板に配線してなるプリント配線基板か
らなる端子台で、この端子台22には第３図で示すよう
に、その長手方向一側面から他側面に向かつて上記開閉
器11の各外部固定端子15,13,14を挿入する複数の端子挿
入溝25,23,24が切り欠き形成され、その周辺部にはリー
ド片26,27が形成され、これら各リード片26,27は第４図
で明瞭に示すように、その裏面において上記端子挿入溝
25,23の端子挿入部から取付部43に延びて形成されてい
る。

上記両リード片26,27の間には他のリード片28が配設さ
れ、これら各リード片26,27,28はそれぞれリード線挿通
孔32を有し、このリード線挿通孔32に対応させて、上記
端子台22には上下に貫通する貫通孔33が形成されてい
る。

上記抵抗体８のリード線8a,8bを上記端子台22に形成さ
れた貫通孔33を通つて、各リード片26,28のリード線挿
通孔32に挿通させてろう付けし、上記発光素子６のリー
ド線6a,6bを上記端子台22に形成された貫通孔33を通つ
て、各リード片27,28のリード線挿通孔32に挿通させて
ろう付けしたのち、そのろう付け部が樹脂36でモールド
される。これによつて、上記発光素子６と抵抗体８との
直列回路が上記各リード片26,27間に接続される。

上記構成において、マイクロスイツチ11の共通固定端子
15と常開固定端子13にそれぞれ外部リード線4,5をろう
付けして配線したのち、端子台22の長手方向一側面から
他側面に向かつて上記開閉器11の各外部固定端子15,13,
14を端子挿入孔25,23,24に挿入し、１対のリード片26,2
7が上記外部固定端子15,13にろう付け部31でろう付けさ
れて電気的に接続される。

この状態で、アクチユエータ21を押圧操作し、押ボタン
12を押し込んで、可動接触片16を回動させると、その可
動接点17が常開接点13aに接触し、外部リード線4,5を介
して負荷を開閉させることができるとともに、その開閉
動作を上記各リード片26,27間に介挿された上記発光素
子６の発光で表示することができる。

上記構成によれば、プリント配線基板からなる端子台22
に発光素子６および抵抗体８を装着するとともに、同基
板に形成された端子挿入溝23〜25をスイツチ本体11の対
応する端子13〜15に挿入するので、ろう付けが容易でか
つ作業性が良好であり、スイツチ本体11に対する端子台
22の取付けが容易かつ確実である。

しかも、上記プリント配線基板からなる端子台22に発光
素子６を装着するだけで、発光素子６を各端子13,15に
電気的に接続できるので、発光素子６が安定した状態で
装着できるとともに、その短絡を有効に防止することが
できる。

第５図はこの考案による開閉器の動作表示装置の他の例
を示す断面図である。図中、第１図ないし第４図と同一
部分には同一の符号を付してその詳しい説明を省略す
る。

同図において、22aはフレキシブルプリント配線基板か
らなる端子台で、この端子台22aの一端部に形成された
取付部43を第６図で示すように、その長手方向および幅
方向へ延出させて延出部41および幅広部43aが形成され
ている。上記幅広部43aにはその折り曲げの容易性のた
めの長穴42が形成され、また、上記延出部41には端子挿
入孔24aが形成されている。

上記発光素子６のリード線6a,6bと抵抗体８のリード線8
a,8bとを上記端子台22aの取付部43に形成された各リー
ド片26,27,28に前述の場合と同様にしてろう付けし、上
記発光素子６と抵抗体８との直列回路を上記各リード片
26,27間に接続する。

その後、マイクロスイツチ11の各外部固定端子15,13,14
を端子挿入孔25,23,24に挿入するとともに、端子台22a
の一端部に形成された取付部43の延出部41を第５図で示
すようにループ状に湾曲させて、上記延出部41に形成さ
れた端子挿入孔24aに常閉固定端子14を挿入し、各リー
ド片26,27を前述の場合と同様に、上記外部固定端子15,
13にろう付けし、上記発光素子６と抵抗体８との直列回
路を上記外部固定端子15,13間に接続する。

このとき、ループ状に湾曲された上記延出部41は常閉固
定端子14のろう付け部31で固定保持されるととに、上記
幅広部43aは長穴42において直角に折り曲げられ、ま
た、上記延出部41は下方に彎曲して折り曲げられている
から、上記発光素子６と抵抗体８の各リード線6a,6b,8
a,8bが不用意にマイクロスイツチ11の各外部固定端子1
5,13,14に接触して短絡するおそれがない。その他の構
成は前述の実施例と同様であるからその詳しい説明を省
略する。

なお、上記実施例においては、マイクロスイツチについ
て説明したけれども、たとえば押ボタンスイツチやリレ
ー等の他の開閉器の動作表示装置に適用でき、また、上
記抵抗体８は省略することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案による開閉器の動作表示装置の一例を
示す断面図、第２図は第１図の端面図、第３図は第１図
の要部の平面図、第４図は同底面図、第５図はこの考案
による開閉器の動作表示装置の他の例を示す断面図、第
６図は第５図の要部の底面図、第７図は従来の開閉器の
動作表示装置の一例を示す断面図である。 ８……発光素子、11……開閉器、13,14,15……外部固定
端子、22,22a……端子台、23,24,25……端子挿入溝、2
6,27……リード片、43……取付部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】電気絶縁性基板に配線してなるプリント配
   線基板からなる端子台と、この端子台に形成されかつ開
   閉器の各外部固定端子が挿脱可能に挿入される複数の端
   子挿入溝と、上記端子台に埋設されかつ上記各端子挿入
   溝に挿入される所定の外部固定端子に接触する複数のリ
   ード片と、上記端子台に形成された取付部に固定されて
   上記リード片間に電気的に接続された発光素子とを具備
   し、上記開閉器の開閉動作を上記発光素子で表示させる
   ように構成したことを特徴とする開閉器の動作表示装
   置。