JPH0752796Y2 - ガス封入緩衝装置 - Google Patents

ガス封入緩衝装置

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JPH0752796Y2
JPH0752796Y2 JP13397589U JP13397589U JPH0752796Y2 JP H0752796 Y2 JPH0752796 Y2 JP H0752796Y2 JP 13397589 U JP13397589 U JP 13397589U JP 13397589 U JP13397589 U JP 13397589U JP H0752796 Y2 JPH0752796 Y2 JP H0752796Y2
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JP
Japan
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piston
oil
outboard motor
orifice
gas
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JP13397589U
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JPH0372098U (ja
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宏 藤田
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Isuzu Motors Ltd
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Isuzu Motors Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、係留時に船体の船外機を引き上げる際に使
用するガス封入緩衝装置の改良に関する。
(従来の技術) 従来、係留時に船体の船外機を引き上げる際に使用する
ガス封入緩衝装置は、エンジンの出力が20〜30馬力程度
の船外機を具えるものに取り付けられており、第4図に
示すように、外筒(A)内に逆止弁(B)を有するピス
トン(C)と共に力の伝達媒体であるオイル(D)を内
封した上で、外筒(A)上部に高圧ガス(E)を封入し
てあるので、通常はピストン(C)に対して伸び方向に
力が加わっている。
又、このピストン(C)には、船外機が障害物に当たっ
た時に船外機の破損を防止するために、同時に弁を有さ
ないオリフィス(F)が連通しており、このオリフィス
(F)のため、船体を後進させようとして船外機を逆回
転させると、その反動によって外筒(A)内のオイル
(D)が上記オリフィス(F)を通って上部に移動し、
船外機が水面上に跳ね上がってしまうので、別設の係止
体によって機械的に固定させるものが一般的である(特
公昭59-5480号)。そのため、この船体の後進に伴う船
外機の跳ね上がりを防止するためにガス封入緩衝装置の
ピストンに連通するオリフィスに対して、所定圧力に達
すると開放し、圧縮される室の作動流体を他方の室に逃
す逆止弁を設けると共に、ピストンをバイパスして二室
を連絡する連絡路を並設してなるもの(特開昭57-95295
号)や、ピストンによって分割される二室を直接連通す
る油圧配管路の途中に正、逆流方向に作動オイルの流れ
を許容する流路の切換装置を設け、この切換装置の流路
の切り換えを選択的に行なうもの(特開昭61-122097
号)が提案されている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来のものにおいて、特開昭57-952
95号の場合、所定圧力に達するまでのガス封入緩衝装置
の減衰作用を確保するために、ピストンとは別に、ピス
トンをバイパスして、ピストンによって分割された二室
を連絡する連絡路を設けているが、この連絡路を別設す
ることによって、船外機に取り付けられるガス封入緩衝
装置の構造が著しく複雑になることから、組立工程上の
作業性が低下してしまう上、狭い船外機の空間において
大きな空間を必要とすることは取付作業性をも低下させ
てしまうものである。更に、ガス封入緩衝装置内の二室
を直接連絡する連絡路は、露出することになるので、水
或は振動等によってこの連絡路が劣化すると、上記装置
内のオイル等が外方に流出し、減衰作用が期待できず、
船外機の破損を招く恐れがある。
さらに、特開昭61-122097号の場合は、ガス封入緩衝装
置内の二室を直接連絡する油圧配管路に正、逆流方向に
作動オイルの流れを許容する流路の切換装置を設け、こ
の切換装置の流路の切り換えを選択的に行なうものもの
であるが、この作動オイルの切り換えを行なう切換装置
を設けることによって構造が一層複雑化し、作業性の低
下、コストの上昇を招いてしまい、機械的作動の不確実
さを増大させてしまう欠点がある。
そこで、この考案は、上記従来のものの持つ欠点を改善
するものであり、簡単な構造によって、船体後進時にお
ける水面上への跳ね上がりを防止しようとするものであ
る。
(課題を解決するための手段) そのために、緩衝装置を構成し、内部にピストンと共に
オイルを内封する外筒上部に、高圧ガスを封入するもの
において、上記ピストンに穿設されるオリフィスの中途
を狭搾することによって、段部を形成し、この段部下方
に、開口部を有する上下二個のキャップの間にスプリン
グを挟持させ、上部キャップにおいて段部より上方に突
出するプッシュピンにより、段部上に載置する球体を段
部との間に間隙を保持させてなるものである。
(作用) 上記構成を具えるので、船体を後進させようとして船外
機を逆回転させると、その反動でガス封入ショックアブ
ゾーバーは縮み方向に作動しようとするため、ピストン
のオリフィスに設けられたリバースロックの段部の上部
から、キャップのオリフィスを介して下室方向にオイル
は急速に流れようとするが、段部上部に突出するプッシ
ュピンの先端に当接する球体がキャップの間に挟持され
ているスプリングを圧縮させながら、このオイルの流れ
によって狭路となっているオリフィスの段部上面へ密着
することになり、その結果オイルの流動が防止されるの
で、この装置は、ある程度以上は縮むことができないこ
とから、ショックアブゾーバー自体も縮む方向への圧縮
が防げるので、船外機の水面上への跳ね上がりを防ぐこ
とができ、また後進時等によってかかる負荷がなくなる
と、オイルの流速によって圧縮されていたスプリングの
弾性により、上方に押し上げられているプシュピンによ
って狭路となっている開口部を塞いでいる球体を段部上
方へ持ち上げるので、この間隙によりオイルを下方に流
し通常の状態へ復帰することができる。
(実施例) この考案を図に示す実施例により更に説明する。(1)
は、この考案の実施例であるガス封入緩衝装置であり、
この緩衝装置(1)は、上部に高圧ガス(3)を封入す
ると共に、オイル(4)を満たした外筒(2)の内に、
外部の取付部と一体に、ピストンロッド(8)を介して
自在に摺動するように保持され、外筒(2)内を上室
(5)と下室(6)に二分するピストン(7)から構成
されるものである。
そして、このピストン(7)には、上室(5)と下室
(6)を連通する二つのオリフィス(9)(10)が設け
られており、一方のオリフィス(9)は、下室(6)か
ら上室(5)に向けてオイル(4)が逆流しないよう
に、ボールプッシュスプリング(11)を用いた逆止弁
(12)が上室方向に段部(15)を形成することによって
狭路とする連通孔(13)の開口(14)に当接し、他方の
オリフィス(10)には、オリフィス(10)の途中を狭搾
することによって、段部(15)を形成し、この段部(1
5)下方に、孔(16)を有するキャップ(17)(18)を
設け、その間にスプリング(19)を挟持させ、更には、
上部のキャップ(17)において段部(15)より上方に突
出するプッシュピン(20)により段部(15)に載置する
球体(21)に当接してなるリバースロック(22)を配置
してなるものである。
この考案が以上の構成を具えるから、船体(23)の船外
機(24)に取り付けられた状態においては、外筒内の高
圧ガスの圧力が均衡をとっており、ピストン(7)に設
けられた二つのオリフィス(9)(10)においては、一
方のオリフィス(9)の逆止弁(12)のボールプッシュ
スプリング(11)の先端が、上室方向に段部(15)を形
成することによって狭路とする連通孔(13)の開口(1
4)に当接して、オイル(4)が下室方向に流動しない
ものであり、又、他方のオリフィス(10)に配置してな
るリバースロック(22)においては、上部のキャップ
(17)のプッシュピン(20)に当接する球体(21)がキ
ャップ(17)(18)間に挟持されるスプリング(19)の
弾性によって上室方向に押勢されていることから、球体
(21)は段部(15)に当接することがなく、上記両キャ
ップ(17)(18)に設けられた孔(16)を通して、オイ
ル(4)の流動が自由になっている。
そこで、この装置(1)としては、外筒(2)の上部に
封入する高圧ガス(3)の圧力によってピストンロッド
(8)を伸ばす方向に力が懸かっている。
このため、通常船体(23)を前進させる時には、船外機
(24)を正回転させるので、この結果上記装置(1)の
ピストンロッド(8)へは、静止時と同様に伸び方向の
力を加えることになるので、船外機(24)が水面上より
跳ね上がる個とはない。
一方、船体(23)を後進させようとして船外機(24)を
逆回転させると、推力の反動によって、船外機(24)が
上方に回動しようとする、すなわちこの緩衝装置(1)
のピストンロッド(8)を縮めようとする方向に力が加
わるようになるので、ピストン(7)は逆止弁(12)の
ボールプッシュスプリング(11)を押し下げることによ
って、上室(5)のオイル(4)の流動を起こしつつ、
下室(6)方向に移動しようとするが、急激にピストン
(7)の下方への摺動が起こると同時に、このピストン
(7)のオリフィス(10)に配置されるキャップ(18)
のプッシュピン(20)に当接している球体(21)がオイ
ル(4)の流入により、キャップ(17)(18)の間に挟
持されるスプリング(19)を押し下げながら段部(15)
に密着することになり、上記キャップ(17)(18)の孔
(16)からのオイル(4)の流入が抑止されるので、ピ
ストン(7)の下方への移動が最低限に抑えることとな
り、その結果ピストン(7)のピストンロッド(8)の
縮み方向への力を減衰することができ、船外機(24)の
水面上への跳ね上がりを防止することができるリバース
ロック(22)の作用を果たすものである。
更に、船体(24)の後進をやめると、必然的に上記装置
(1)のピストンロッド(8)への縮み方向への力がな
くなるので、オリフィス(10)のリバースロック(22)
を構成するキャップ(17)(18)間に挟持されて圧縮さ
れていたスプリング(19)は、その弾性によって再び段
部(15)に密着してにた球体(21)を上方に押し上げる
ことになり、下室(6)から上室(5)へのオイル
(4)の流動が確保され、ピストン(7)へ伸び方向へ
の力を与えるようにすることができるものである。
(考案の効果) 以上のとおり、船体後進時に起こる船外機の水面上への
跳ね上がりを防止するリバースロックを緩衝装置内に組
み込むことによって、振動や水分による腐食、劣化をな
くし、不注意等によって船外機の機械的固定を忘れて
も、船外機及び乗員に対して破損等の危険を与えず、更
に構造自体が簡単なことから、コスト上昇を最低限のも
のとすることができる優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を具える船体の拡大側面図、
第2図は緩衝装置の要部拡大断面図、第3図はピストン
の拡大断面図、第4図(イ)(ロ)は従来のものの全体
断面図、要部拡大断面図である。 1……ガス封入緩衝装置、2……外筒 3……高圧ガス、4……オイル、5……上室 6……下室、7……ピストン、8……ピストンロッド 9、10……オリフィス 11……ボールプッシュスプリング 12……逆止弁、13……連通孔、14……開口 15……段部、16……孔、17、18……キャップ 19……スプリング、20……プッシュピン 21……球体、22……リバースロック 23……船体、24……船外機 25……スプリングピン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】オイルを内封する外筒内に、上室と下室に
    分割し、連通孔を配置するピストンを設けると共に、上
    記ピストンの連通孔の一部を狭路とすることで段部を形
    成し、この狭路下方において、孔を有する上下二個のキ
    ャップ間にスプリングを挟持し、上部キャップより狭路
    を通り上方に延設したプッシュピンより段部上に載置す
    る球体と段部に間隙を保持させてなるガス封入緩衝装
    置。
JP13397589U 1989-11-20 1989-11-20 ガス封入緩衝装置 Expired - Lifetime JPH0752796Y2 (ja)

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JP13397589U JPH0752796Y2 (ja) 1989-11-20 1989-11-20 ガス封入緩衝装置

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JPH0372098U JPH0372098U (ja) 1991-07-22
JPH0752796Y2 true JPH0752796Y2 (ja) 1995-12-06

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JPH0372098U (ja) 1991-07-22

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