JPH0752597Y2 - 走行移動物体の表面温度測定装置 - Google Patents

走行移動物体の表面温度測定装置

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JPH0752597Y2
JPH0752597Y2 JP6027692U JP6027692U JPH0752597Y2 JP H0752597 Y2 JPH0752597 Y2 JP H0752597Y2 JP 6027692 U JP6027692 U JP 6027692U JP 6027692 U JP6027692 U JP 6027692U JP H0752597 Y2 JPH0752597 Y2 JP H0752597Y2
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traveling moving
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advancing
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千尋 植松
祐司 安達
朝良 小山
功 中西
耕二 井田
敬明 植村
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KAWASO ELECTRIC INDUSTRIAL KABUSHIKI KAISHA
Nippon Steel Corp
Original Assignee
KAWASO ELECTRIC INDUSTRIAL KABUSHIKI KAISHA
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、走行移動物体、例え
ば、連続焼鈍炉や溶融亜鉛鍍金ラインのガルバニール炉
等の高温炉内を移動する金属シート材等、高温の下にお
いて高速で走行する移動物体の表面温度を測定する装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、停止物体又は低速走行物体の表面
温度を測定するためには、該物体に接触する検出ヘッド
に熱電対を設け、該物体からの伝導伝熱を測定し温度を
計測する装置が知られている。然しながら、このような
接触式の温度測定装置は、検出ヘッドを物体に接触せし
め、検出部が物体と等温になったときに測温するもので
あるため、物体が走行している場合においては、接触部
が摩耗してしまうという問題がある。また、物体の表面
に疵をつけてしまうという問題がある。
【0003】このため、一方において、走行移動物体の
表面温度を測定する装置として、半球面鏡体及び温度検
出器から成る放射率補償型の検出ヘッドを備えた測温装
置が公知であり、この装置によれば、検出ヘッドの半球
面鏡体を走行移動物体の表面に所定のギャップを残して
臨ましめることにより、非接触状態での測温が可能であ
り、前述の問題を解決することができる。然しながら、
この非接触式の温度測定装置においても、前記ギャップ
を許容できる測定誤差に相当する最小許容範囲内に保持
し、しかも、該ギャップを常に一定の距離に保持しなけ
ればならないところ、走行移動物体の表面に歪み等があ
ると、前記ギャップを一定に保持することができないた
め測温精度を保証することが困難であり、更に、走行物
体の表面に歪み等による膨出部分があると、最悪の場
合、それが半球面鏡体に接触して鏡体を損傷せしめてし
まうと共に製品である走行移動物体の表面に疵をつけて
しまうという問題がある。
【0004】この点の問題を解決するため、本出願人
は、前記非接触式の温度測定装置において、走行移動物
体の表面に接して転動する接触ローラーを検出ヘッドに
設け、前記半球面鏡体を前記ローラーを介して走行移動
物体の表面から所定ギャップだけ後退せしめた装置を先
に提案したところである。この提案された装置によれ
ば、接触ローラーが常に走行移動物体の表面に接触し、
半球面鏡体は該ローラーを介して走行移動物体の表面か
ら常に所定の距離だけ離れているので、前述の問題を解
決できる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、前記提案に
係る装置は、例えば、走行移動物体の表面に歪み等によ
る凹凸部があるとき、接触ローラーをこのような凹凸部
に追従して接触せしめるように、検出ヘッドをスプリン
グにより走行移動物体の表面に向けて付勢している。こ
のため、走行移動物体に凸部があるときはスプリングに
抗して検出ヘッドを後退せしめつつ接触ローラーの接触
状態を維持し、走行移動物体に凹部があるときはスプリ
ングにより検出ヘッドを前進せしめつつ接触ローラーの
接触状態を維持することができる。
【0006】然しながら、本考案者らの知見したところ
によると、前述のようなスプリングによる接触ローラー
の追従機能は、走行移動物体の走行速度が比較的低速で
あるときは正常に機能するが、走行移動物体の走行速度
が比較的高速になると、正常に機能しない。1例とし
て、走行移動物体の凹凸部が水平方向等の走行方向に移
動するのに対して、前記スプリングによる検出ヘッドの
進退動作は、走行移動物体に垂直な昇降方向等に関する
直線運動に限定されているからである。即ち、接触ロー
ラーを走行移動物体の凸部が通過する場合、検出ヘッド
は、先ず、凸部の走行方向に関するモーメントを生じ、
次に、このモーメントを直線方向に変換しつつスプリン
グに抗して後退する。従って、凸部の傾斜が極めてなだ
らかな場合や、走行移動物体の走行速度が比較的低速で
ある場合は、検出ヘッドが徐々に後退し、凸部に対して
接触ローラーを乗り越えさせることができる。ところ
が、凸部の傾斜が急な場合や、走行移動物体の走行速度
が比較的高速である場合は、モーメントを直線運動に変
換しきれず、検出ヘッドに曲げ応力を生じ、損傷してし
まったり、衝撃力で検出ヘッドが一時的に板面より浮き
上がってしまうという問題がある。
【0007】また、前記提案に係る装置を含む従来の装
置は、何れも検出ヘッド内に検出器を内蔵しているた
め、走行移動物体からの熱影響を受け易く、高温下での
使用条件に限界があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記問題を解
決した走行移動物体の表面温度測定装置を提供するもの
であり、その第一の手段として構成したところは、走行
移動物体の表面に接して転動する転動体を備えた検出ヘ
ッドと、該検出ヘッドに装着され前記転動体を介して走
行移動物体の表面に所定ギャップを残して臨む温度セン
サーと、走行移動物体に向けて進退自在に構成された進
退部材と、前記検出ヘッドから延設され前記進退部材に
摺動自在に嵌合される支持管と、前記進退部材と支持管
の間に介装され検出ヘッドの転動体を走行移動物体の表
面に押圧せしめる付勢手段とから成る走行移動物体の表
面温度測定装置において、前記検出ヘッドが、前記転動
体及び温度センサーを備えたハウジング部と、前記支持
管に固定の固定部とを構成し、前記ハウジング部を固定
部に対して走行移動物体の表面から後退方向に回動自在
に接続する自在接続手段を設けた点にある。
【0009】また、本考案が第二の手段として構成した
ところは、走行移動物体の表面に接して転動する転動体
を備えた検出ヘッドと、該検出ヘッドに装着され前記転
動体を介して走行移動物体の表面に所定ギャップを残し
て臨む温度センサーと、走行移動物体に向けて進退自在
な進退部材と、前記検出ヘッドから延設され前記進退部
材に摺動自在に嵌合される支持管と、前記進退部材と支
持管の間に介装され検出ヘッドの転動体を走行移動物体
の表面に押圧せしめる付勢手段とから成る走行移動物体
の表面温度測定装置において、前記検出ヘッドが、前記
転動体及び温度センサーを備えたハウジング部と、前記
支持管に固定の固定部とを構成し、前記ハウジング部を
固定部に対して走行移動物体の表面から後退方向に回動
自在に接続する自在接続手段を設けて成り、前記温度セ
ンサーが、走行移動物体の表面に臨む半球面鏡体及び光
学レンズヘッドから成る放射率補償型の温度センサーを
構成し、前記光学レンズヘッドから延びる光ファイバー
を前記支持管に挿通せしめると共に、検出ヘッドから離
隔して設けられた検出器に接続せしめて成る点にある。
【0010】本考案の実施態様において、前記自在接続
手段は、ハウジング部を固定部に対して、少なくとも走
行移動物体の走行方向に交叉する横軸回りに回動自在に
接続するピンジョイント手段から構成することができ
る。
【0011】本考案の別の実施態様において、前記自在
接続手段は、ハウジング部を固定部に対して、多軸回り
に回動自在に接続するユニバーサルジョイント手段から
構成することができる。
【0012】
【実施例】以下図面に基づいて本考案の実施例を詳述す
る。
【0013】図1に示すように、高温炉1内において、
金属シート等の走行移動物体2が高温の下において高速
で走行する。
【0014】本考案に係る装置は、炉内に挿入される冷
却保護管3により包囲されており、冷却保護管3は、相
互に連通された内外二重の冷媒路3a、3bを構成し、
該冷媒路3a、3bに冷却液等の冷媒を流通せしめる出
入口4を炉外に位置して設けている。この冷却保護管3
は、フランジ付筒状の取付部材5を介して炉体の外面に
固着されており、該取付部材5と冷却保護管3との間に
シールパッキン6を介装している。尚、前記取付部材5
と炉体の間には、ハンドル7により拡縮自在とされるバ
ルブ8が介装されている。
【0015】前記冷却保護管3は、バルブ13を介して
尾端に筒状の固定部9を備えており、該固定部9に保持
管10を挿脱自在に挿着している。即ち、保持管10
は、前記固定部9にシールパッキン11を介して挿通さ
れると共に、該保持管10の尾端フランジ10aを固定
部9の基端に着脱自在に固着しており、該保持管10の
先端を冷却保護管3の先端近傍部にまで延長している。
尚、保持管10の前記固定部9は、前記シールパッキン
11よりも先端寄りの部分において、ハンドル12によ
り拡縮自在とされるバルブ13を設けており、後述する
ように、保持管10を冷却保護管3から引き抜いた状態
で、該バルブ13により冷却保護管3の内部を閉じるこ
とが可能である。
【0016】前記保持管10には管状の進退部材14が
挿入されている。即ち、この進退部材14は、前記保持
管10の尾端近傍及び先端近傍に設けたブッシュ15、
16を介して該保持管10に摺動自在に挿入されてお
り、前記保持管10の尾端フランジ10aから突設され
た環状部10bと進退部材14との間に摺動シールパッ
キン17を介装している。
【0017】前記進退部材14を進退移動せしめるた
め、保持管10の固定部9から延設された支持腕9aに
はエアーシリンダ等の駆動手段18が設けられ、該駆動
手段18を進退部材14の尾端に連結アーム19を介し
て連結している。
【0018】検出ヘッド20は、走行移動物体2に接し
て転動自在な転動体21を備えると共に、支持管22に
支持されている。支持管22は、ベアリング23を介し
て進退部材14の先端部に摺動自在に挿入されており、
該支持管22と進退部材14の間には、検出ヘッド20
を走行移動体2の表面に向けて弾発する圧縮スプリング
等の付勢手段24が介装されている。
【0019】 図2に示すように、検出ヘッド
20は、前記転動体21を介して走行移動体2の表面に
所定ギャップGを残して臨む受光部25を装着してお
り、この受光部25は、走行移動物体2の表面に臨む半
球面鏡体26及び光学レンズヘッド27から成る放射率
補償型の受光部を構成する。光学レンズヘッド27は、
光ファイバー28を延設しており、該光ファイバー28
は、支持管22に挿通されると共に進退部材14の内部
を延び、検出ヘッド20から離隔した位置に設けられた
検出器29に接続されている。尚、検出器29は、進退
部材14の尾端を閉塞するように取付られている。
【0020】検出ヘッド20は、前記転動体21及び受
光部25を備えたハウジング部30と、前記支持管22
の先端部により構成された固定部31により構成され、
ハウジング部30を固定部31に対して走行移動物体2
の表面から後退方向に回動自在に接続する自在接続手段
32を有する。
【0021】ハウジング部30は、内筒部34と、該内
筒部34を包囲する外筒部35から成る二重壁構造とさ
れ、内筒部34の厚肉座34aに自在接続手段32を保
持している。自在接続手段32は、厚肉座34aの直径
方向に螺合される六角穴付ボルトから成る横軸ピン33
を構成し、該横軸ピン33の先端小径軸部を固定部31
に回動自在に挿入している。即ち、本実施例において、
一対の横軸ピン33、33が走行移動物体2の走行方向
に交叉するピンジョイントを構成する。
【0022】前記内筒部34の先端には支持体37が装
着されている。この支持体37は、図4に示すように、
内筒部34にボルト38を介してフランジ結合され、前
記受光部25を保持した内筒部34の保持部34bを抱
持する支持部37aを延設し、該支持部37aに転動体
21を軸支している。
【0023】転動体21は、前記支持部37aの片側に
2輪、両側で合計4輪設けられている。図3に示すよう
に、各転動体21は、支持部37aに螺着されたローラ
ーセットボルト39に回転自在に軸支された耐熱鋼製の
ローラー40から成る。このローラー40は、ボールベ
アリングと類似の構成であり、セラミックボールを介し
て回転自在な耐熱鋼製の内外輪を構成する。
【0024】以上の構成に基づいて作用を説明する。シ
リンダ等の駆動手段18により進退部材14を後退せし
めた状態において、図1に実線で示すように、検出ヘッ
ド20は、冷却保護管3の先端より内方に位置し且つ保
持管10の先端内部に格納され、検出ヘッド20の光学
レンズヘッド27を含む光学系検出機構を冷却保護管3
により冷却保護されている。尚、高温炉1と冷却保護管
3の間はシールパッキン6により、冷却保護管3と保持
管10の間はシールパッキン11により、保持管10と
進退部材14の間は摺動シールパッキン17により、そ
れぞれ気密的にシールされ、炉内と外気を遮断してい
る。
【0025】シリンダ等の駆動手段18により進退部材
14を進出せしめると、図1に鎖線で示すように、進退
部材14は、ブッシュ15、16を摺動して前進し、検
出ヘッド20の転動体21を走行移動物体2の表面に接
する。このとき、検出ヘッド20から延設された支持管
22は、スプリング等の付勢手段24により弾発されて
いるので、検出ヘッド20の転動体21を走行移動物体
2の表面に対して適度な弾発力の下に押圧する。転動体
21が走行移動物体2に接触すると共に付勢手段24が
圧縮されると、接触検出用ロッド41の検出部41aに
より接触検出器42が作動し、転動体21が走行移動物
体2に接触したことを検知する。
【0026】そこで、転動体21は、走行移動物体2の
走行に追従して転動されると共に、前記付勢手段24に
より走行移動物体2の表面に圧接され、受光部25と走
行移動物体2の間のギャップGを一定に保持する。従っ
て、受光部25は、常に同一条件下で走行移動物体2の
放射光を受光し、光ファイバー28を介して検出器29
により温度を測定する。尚、検出器29は、炉外にあ
り、炉内の熱影響を受けないので、安定した作動を約束
される。
【0027】 走行移動物体2の表面に歪み等
による凹凸部がある場合、本考案の課題に関して上述し
たように、検出ヘッド20にはモーメントを生じること
になるが、図4に示すように、このような凸部の前部2
bが走行移動物体2の走行方向Fに送られて来ると、
出ヘッド20は、スプリング等の付勢手段24に抗して
走行移動物体2の表面から離反する後退方向Bに退避
し、同時に転動体21が走行移動物体2の表面から離れ
ることのないように検出ヘッド20が、横軸ピン33を
支点とする回動方向Rbに退避し、凸部の後部2aがさ
しかかると、回動方向Raに復帰する。このように、検
出ヘッド20は、回動方向Rと後退方向Bの双方向が複
合された方向への退避を許容されるので、転動体21
は、走行移動物体2の表面に接したままの状態で好適に
凸部2b、2aを乗り越えることができる。このため、
検出ヘッド20又は支持管22が曲げ応力により損傷さ
れることはなく、しかも、このような凸部2b、2aの
通過中においても、転動体21の適正な接触状態を維持
し、前述したような受光部25の所定ギャップGを常に
一定に保持する。
【0028】走行移動物体2の表面温度を測定しないと
きは、シリンダ等の駆動手段18により進退部材14を
後退せしめ、図1に実線で示した状態で待機する。とこ
ろで、温度センサー25の取替え又は保守点検等を行う
場合は、進退部材14を駆動手段18から解放すると共
に、保持管10のフランジ10aを取外し、進退部材1
4を抱持したままの状態で保持管10を冷却保護管3か
ら抜取れば良い。この際、保持管10の先端がシールパ
ッキン11内に移動した状態で、ハンドル12を介して
バルブ13を閉じることにより、冷却保護管3の内部を
閉じれば、炉内と外気が連通されることはなく、特に雰
囲気調整を行っている場合等において、高温炉1に悪影
響を与えることなく作業を遂行することができる。ま
た、このように、検出ヘッド20を備えた支持管22及
び進退部材14並びに保持管10の全体をユニット化し
ておけば、装置の規格化及び実施化が簡単であり、しか
も、保守点検等の作業も容易である。
【0029】本考案は、上記実施例の他、種々の実施例
を構成することができる。例えば、自在接続手段32
は、前述のようなピンジョイント手段の他、ハウジング
部30を固定部31に対して多軸回りに回動自在に接続
するユニバーサルジョイント手段を構成することが可能
である。この場合、検出ヘッド20は、走行移動物体2
の走行方向Fに向けての回動Rのみならず、該走行移動
物体2の幅方向に向けての回動退避が可能になる。この
ようなユニバーサルジョイントは、十字形に配置された
2軸タイプの公知の自在継手を用いることができるの
で、その構成は詳述するまでもなく当業者に自明であ
る。或いは、自在接続手段32は、金属ベローズ等の方
向自由なフレキシブルジョイント手段により構成しても
良い。
【0030】また、上記実施例においては、固定部31
を支持管22の一部により構成した例を示したが、固定
部31を支持管22に固定される別部材により構成して
も良く、或いは、ハウジング部30を分割することによ
り、支持管22に固定されるハウジング部に対して自在
接続手段32を介して接続される揺動自在なハウジング
部を構成しても良い。
【0031】尚、図面には、走行移動物体2が水平方向
に走行している場合を例示したが、垂直方向等、その他
の方向に走行している場合においても、本考案の装置を
実施できることはいうまでもない。
【0032】
【考案の効果】本考案によれば、検出ヘッド20が転動
体21を走行移動物体2の表面に接触させ、所定のギャ
ップGを残して受光部25を走行移動物体2に臨ましめ
るものであるから、従来のように受光部の損耗を生じた
り、走行移動物体2の表面に疵をつけたりすることがな
い。しかも、転動体21によりギャップGが所定距離の
下に維持されるので、安定した温度測定を可能とする。
【0033】請求項1に記載の本考案によれば、走行移
動物体2の表面に歪み等による凹凸部が存在する場合に
おいても、検出ヘッド20が、自在接続手段32による
回動方向Rb、Raへの退避と、スプリング等の付勢手
段24による後退方向Bへの退避とを可能にされ、この
ような回動方向Rb、Raと後退方向Bの双方向が複合
された退避を許容され、転動体21を走行移動物体2の
表面に接触せしめたままの状態で好適に凸部2b、2a
を乗り越えさせることができる。このため、検出ヘッド
20又は支持管22に曲げ応力による損傷を生じること
はなく、しかも、このような凸部2b、2aの通過中に
おいても、転動体21の正常な接触状態を維持し、前述
したような受光部25の所定ギャップGを常に一定に保
持することができるという効果がある。
【0034】請求項2に記載の本考案によれば、前記効
果に加えて、検出器29が高温の走行移動物体2からの
熱影響を受けることはないので、常に安定した温度測定
を約束し、過酷な高温条件下における温度測定に際して
も安心して考案を実施できるという効果がある。
【0035】請求項3又は4に記載の本考案によれば、
自在接続手段32の構成が簡単であり、安価に且つ容易
に実施できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例に係る走行移動物体の表面温
度測定装置を示す縦断面図である。
【図2】本考案装置に用いた検出ヘッドを示す縦断面図
である。
【図3】同検出ヘッドの一部切欠底面図である。
【図4】同検出ヘッドの一部切欠正面図である。
【符号の説明】
2 走行移動物体 2a 凸部 2b 凸部 3 冷却保護管 10 保持管 14 進退部材 18 駆動手段 20 検出ヘッド 21 転動体 22 支持管 24 付勢手段 25 受光部 26 半球面鏡体 27 光学レンズヘッド 28 光ファイバー 29 検出器 30 ハウジング部 31 固定部 32 自在接続手段 33 横軸ピン 40 耐熱鋼製ローラー 41 接触検知用ロッド 42 接触検出器
フロントページの続き (72)考案者 小山 朝良 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号住 友金属工業株式会社内 (72)考案者 中西 功 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号住 友金属工業株式会社内 (72)考案者 井田 耕二 大阪府大阪市西区西本町1丁目7番10号川 惣電機工業株式会社内 (72)考案者 植村 敬明 大阪府大阪市西区西本町1丁目7番10号川 惣電機工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭49−131180(JP,A) 実開 昭51−123068(JP,U)

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行移動物体の表面に接して転動する転
    動体を備えた検出ヘッドと、該検出ヘッドに装着され前
    記転動体を介して走行移動物体の表面に所定ギャップを
    残して臨む温度センサーと、走行移動物体に向けて進退
    自在な進退部材と、前記検出ヘッドから延設され前記進
    退部材に摺動自在に嵌合される支持管と、前記進退部材
    と支持管の間に介装され検出ヘッドの転動体を走行移動
    物体の表面に押圧せしめる付勢手段とから成る走行移動
    物体の表面温度測定装置において、 前記検出ヘッドが、前記転動体及び温度センサーを備え
    たハウジング部と、前記支持管に固定の固定部とを構成
    し、前記ハウジング部を固定部に対して走行移動物体の
    表面から後退方向に回動自在に接続する自在接続手段を
    設けたことを特徴とする走行移動物体の表面温度測定装
    置。
  2. 【請求項2】 走行移動物体の表面に接して転動する転
    動体を備えた検出ヘッドと、該検出ヘッドに装着され前
    記転動体を介して走行移動物体の表面に所定ギャップを
    残して臨む温度センサーと、走行移動物体に向けて進退
    自在な進退部材と、前記検出ヘッドから延設され前記進
    退部材に摺動自在に嵌合される支持管と、前記進退部材
    と支持管の間に介装され検出ヘッドの転動体を走行移動
    物体の表面に押圧せしめる付勢手段とから成る走行移動
    物体の表面温度測定装置において、 前記検出ヘッドが、前記転動体及び温度センサーを備え
    たハウジング部と、前記支持管に固定の固定部とを構成
    し、前記ハウジング部を固定部に対して走行移動物体の
    表面から後退方向に回動自在に接続する自在接続手段を
    設けて成り、 前記温度センサーが、走行移動物体の表面に臨む半球面
    鏡体及び光学レンズヘッドから成る放射率補償型の温度
    センサーを構成し、前記光学レンズヘッドから延びる光
    ファイバーを前記支持管に挿通せしめると共に、検出ヘ
    ッドから離隔して設けられた検出器に接続せしめて成る
    ことを特徴とする走行移動物体の表面温度測定装置。
  3. 【請求項3】 前記自在接続手段が、ハウジング部を固
    定部に対して、少なくとも走行移動物体の走行方向に交
    叉する横軸回りに回動自在に接続するピンジョイント手
    段から成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の走
    行移動物体の表面温度測定装置。
  4. 【請求項4】 前記自在接続手段が、ハウジング部を固
    定部に対して、多軸回りに回動自在に接続するユニバー
    サルジョイント手段から成ることを特徴とする請求項1
    又は2に記載の走行移動物体の表面温度測定装置。
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