JPH0752548B2 - 回転型ｃｄオートチェンジャー装置の駆動機構 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は、キャビネットに回転可能に支持され、複数枚
のCDが回転軸を中心に放射状に載置されるトレイを回転
することにより再生するCDを自動的に交換する回転型CD
オートチェンジャー装置の駆動機構に関する。

（ロ）従来の技術 光学式のピックアップを用いてディスクに記録された信
号を光学的に読み取る光学式ディスクプレーヤが知られ
ている。前記光学式ディスクプレーヤとしては、オーデ
ィオ用としてデジタル信号を取り扱うCDプレーヤが良く
知られているが、CDプレーヤとしては再生するディスク
（CD）の交換を自動的に行うことが出来るオートチェン
ジャー装置が存在する。前記CDオートチェンジャー装置
は、ディスクを手動で交換することなく、複数のディス
クからの曲を連続して再生することが出来、また、長時
間の連続再生が可能であるので、便利である。前記CDオ
ートチェンジャー装置としては、例えば、特開昭62−23
9375号公報に示される如く、回転軸を中心にトレイを回
転可能にするとともに、前記回転軸を中心にして放射状
に前記トレイに複数のディスクを載置出来る様にし、前
記トレイを回転することにより所望のディスクをピック
アップやターンテーブルが設けられた再生位置に移動し
て再生を行う様にした回転型のものが公知である。この
様な回転型のCDオートチェンジャー装置は、CDを再生位
置に移動させる為の動作が前述した如く、トレイを回転
させるという単純な動作であるので、複数のディスクを
積載した状態で収納しておき、その中から所望のディス
クを引き出して再生を行うタイプのものと比べてディス
ク交換に要する時間を短縮するのに有利であるととも
に、構造が簡単であり、製造コストの点で有利である。

（ハ）発明が解決しようとする課題 ところで、回転型のCDオートチェンジャー装置の多く
は、トレイの回転を妨げない様にターンテーブル及び光
ピックアップ等から成る再生機構をトレイの回転中にお
いて下降させておき、ディスクの再生を行うときに前記
再生機構を上昇させることにより再生位置の上方に配置
されているチャック部材とで再生位置に移動されたディ
スクがターンテーブル上にクランプされ、そのディスク
の再生が行える様に成されている。そして、前記再生機
構は昇降動作を行う駆動源としてモータを使用している
が、従来の回転型のCDオートチェンジャー装置は、その
昇降動作の為の専用のモータを使用しているので、使用
するモータ数が増え、製造コスト上、得策ではなかっ
た。

また、前記再生機構は、下降動作及び上昇動作がそれぞ
れトレイの回転動作の開始以前及び終了後に行われる様
に成されているが、トレイを回転させる為のモータと再
生機構の昇降動作を行う為のモータとを別々にすると、
トレイの回転動作と再生機構の昇降動作とのタイミング
の設定を調整する必要があり、作業性に問題があった。

（ニ）課題を解決するための手段 本発明は、前述の点に鑑み成された回転型CDオートチェ
ンジャー装置の駆動機構で、複数のCDが載置出来る回転
可能なトレイを駆動する為に設けられた被駆動ギアと、
モータからの駆動力が伝達されるメインギアと、回動自
在に軸支され、前記メインギアとの摩擦力により該メイ
ンギアの回転に応じて回動が行われる回動板と、前記メ
インギアにそれぞれ噛合されるとともに、前記回動板の
回動軸から離間した異なる位置にそれぞれ軸支された第
１及び第２サブギアと、CDを回転させる為のターンテー
ブル及びCDに記録された信号を読み出す為の光ピックア
ップを有するとともに、CDを前記ターンテーブル上にク
ランプするクランプ位置とCDのクランプが解除される非
クランプ位置との間を変位可能に支持されたCD再生機構
と、回動自在に軸支され、前記回動板を一方向に回動さ
せたときに前記第１サブギアが噛合する第１ギア部及び
前記回動板を他方向に回動させたときに前記第２サブギ
アが噛合する第２ギア部を有するとともに、前記CD再生
機構を支持し、回動位置に応じて前記CD再生機構の昇降
を行う為のカムを有するカム部材とを備え、前記メイン
ギアを一方向に回転させたとき、前記回動板を一方向に
回動させ、前記メインギアを他方向に回動させたとき、
前記回動板を他方向に回動させるとともに、前記カム部
材の第１ギア部の延長線上に切欠を設け、前記カム部材
の回動により前記切欠が前記第１サブギアの噛合位置に
到達しているときに前記メインギアの一方向の回転に応
じて該第１サブギアが前記切欠内に変位する様にして前
記回動板を更に一方向に回動させ、この回動により前記
第２サブギアが前記被駆動ギアに噛合する様にしたもの
である。

（ホ）作 用 本発明は、摩擦力を用いてモータからの駆動力が伝達さ
れるメインギアの回転に応じて回動が行われる様に成さ
れた回動板に、第１及び第２のサブギアを設けることに
よりモータの両方向の回転をそれぞれ第１または第２の
サブギアを介してカム部材に伝達し、該カム部材を両方
向に回動出来る様にするとともに、前記カム部材に一方
のサブギアが挿入される切欠を設けることにより前記回
動板の変位量を嫁いで他方のサブギアをトレイの被駆動
ギアに噛合させ、単一のモータにより前記カム部材の回
動方向に応じて上昇及び下降が行われるCD再生機構の昇
降が行える様にするとともに、トレイの回転が行える様
にしている。

（ヘ）実施例 第１図は本発明に係る回転型CDオートチェンジャー装置
を示す平面図で、（１）はキャビネット、（２）は該キ
ャビネット（１）に設けられたセンターシャフト、
（３）は該センターシャフト（２）を回転中心軸として
前記キャビネット（１）に対して回転自在に取付けられ
るとともに、CD（４）が載置される凹状のCD載置部（3
a）が前記センターシャフト（２）を中心にして放射状
に５個並設された回転トレイ、（５）は該回転トレイ
（３）の下面に前記回転トレイ（３）の同心円状に設け
られるとともに、内周側にギア部が形成されたリム、
（６）はCD（４）を回転させる為のターンテーブル
（７）、CD（４）に記録された信号を読み出す為の光ピ
ックアップ（８）及び該光ピックアップ（８）をCD
（４）の径方向に送る送り機構（９）を有し、キャビネ
ット（１）内の所定位置に設けられたCD再生機構、（1
0）は該CD再生機構（６）の一端を支持するとともに、
回動自在に軸支され、回動位置に応じて前記CD再生機構
（６）を支持する支持部（6a）の昇降を行う為のカム
（11）を有するカム部材、（12）はモータ（13）からの
駆動力を該モータ（13）の回転方向に応じて選択的に前
記カム部材（10）及び前記リム（５）に伝達する伝達機
構である。

CD再生機構（６）は、支持部（6a）が形成された辺の対
辺が回動軸（14a）及び（14b）を中心にしてキャビネッ
ト（１）に回動変位可能に軸支されており、前記支持部
（6a）の昇降に応じて回動変位されることにより昇降可
能に成されている。

また、前記CD再生機構（６）により再生が可能な再生位
置まで移動されたCDをターンテーブル（７）上に圧着保
持する為にクランプ機構（15）が設けられており、該ク
ランプ機構（15）は、センターシャフト（２）の上端に
軸受部（図示せず）を有し、キャビネット（１）の中心
部と背面とで支持されている。そして、前記クランプ機
構（15）には、第５図の部分断面図に示す如く、ターン
テーブル（７）と対向する部分にCDを該ターンテーブル
（７）上に押圧する為のチャック部材（16）が設けられ
ている。

一方、伝達機構（12）は、モータ（13）と、該モータ
（13）の回転軸（13a）に固定された第１プーリー（1
4）と、ゴム製の伝達ベルト（15）により該第１プーリ
ー（14）に連結された第２プーリー（16）と、該第２プ
ーリー（16）の上面に前記第２プーリー（16）と同軸に
形成された第１ギア（17）と、該第１ギア（17）に噛合
する第２ギア（18）と、該第２ギア（18）の上面に前記
第２ギア（18）と同軸に形成された第３ギア（19）と、
該第３ギア（19）と同軸に支持される回動板（20）と、
前記第３ギア（19）にそれぞれ噛合されるとともに、前
記回動板（20）の回動軸（20a）から離間した異なる位
置にそれぞれ軸支された第４及び第５ギア（21）及び
（22）と、該第５ギア（22）の下面に前記第５ギア（2
2）と同軸に形成された第６ギア（23）とから構成され
ている。前記回動板（20）は、前記第３ギア（19）との
摩擦力により該第３ギア（19）の回転に応じて回動が行
われ、前記第３ギア（19）が時計方向に回転されると、
前記回動板（20）は回動軸（20a）を中心にして時計方
向に回動され、前記第３ギア（19）が反時計方向に回転
されると、前記回動板（20）は回動軸（20a）を中心に
して反時計方向に回動される。

尚、第２及び第３ギア（18）及び（19）がモータ（13）
からの駆動力を摩擦力により回動板（20）に伝達するメ
インギアとなり、第4,第５及び第６ギア（21），（22）
及び（23）が前記回動板（20）の回動軸（20a）から離
間した位置に軸支されるサブギアとなり、特許請求の範
囲の欄における第１サブギアが前記第４ギア（21）に、
第２サブギアが前記第５及び第６ギア（22）及び（23）
の２つに相当する。

ところで、カム部材（10）には、第４及び第６ギア（2
1）及び（23）が噛合するギア部（24）が形成されてお
り、回動板（20）の回動位置に応じて第４及び第６ギア
（21）及び（23）が前記ギア部（24）に選択的に噛合さ
れる。すなわち、第３ギア（19）が反時計方向に回転さ
れ、回動板（20）が反時計方向に回動すると、第２図に
示す如く、第４ギア（21）がカム部材（10）のギア部
（24）に噛合し、一方、前記第３ギア（19）が時計方向
に回転され、前記回動板（20）が時計方向に回動する
と、第３図に示す如く、第６ギア（23）が前記カム部材
（10）のギア部（24）に噛合する。その為、前記第３ギ
ア（19）の反時計方向の回転は、第４ギア（21）を介し
て前記カム部材（10）に伝達される様になり、該カム部
材（10）を反時計方向に回動させ、一方、前記第３ギア
（19）の時計方向の回転は、第５及び第６ギア（22）及
び（23）を介して前記カム部材（10）に伝達される様に
なり、該カム部材（10）を時計方向に回動させる。

また、第４ギア（21）は、第６ギア（23）に比べ厚みが
薄く成されており、第６図に示す如く、カム部材（10）
のギア部（24）の前記第４ギア（21）が噛合される部分
の延長線上に切欠（25）が形成されている。その為、第
３ギア（19）が反時計方向に回転され、第４ギア（21）
が前記カム部材（10）のギア部（24）に噛合した状態か
ら該カム部材（10）の回動により前記切欠（25）が前記
第４ギア（21）に対向する位置に到達すると、該第４ギ
ア（21）が前記切欠（25）内に進入し、回動板（20）は
更に反時計方向に回動する。そして、前記回動板（20）
が反時計方向に回動すると、第４図に示す如く、第５ギ
ア（22）が回転トレイ（３）のリム（５）のギアに噛合
され、第３ギア（19）の反時計方向の回転が第５ギア
（22）を介して前記回転トレイ（３）に伝達される様に
なる。

尚、カム部材（10）のギア部（24）は、第４及び第６ギ
ア（21）及び（23）が共に噛合され、特許請求の範囲に
おける第１及び第２ギア部に相当する。

また、カム部材（10）のカム（11）は、側面に形成され
ている溝により構成されており、その溝は高低差のある
上及び下平坦部（11a）及び（11b）を斜面部（11c）に
より連絡する様に勾配を設けて形成されている。そし
て、前記カム（11）には、CD再生機構（６）の支持部
（6a）が挿入され、該CD再生機構（６）の一端が支持さ
れる。その為、前記CD再生機構（６）はカム部材（10）
の回動に応じて昇降が行われる。

また、カム部材（10）には、該カム部材（10）の回動位
置に応じてスイッチ（27）を切換える為の溝（26）が形
成されえとり、該溝（26）の始端及び終端の壁面により
前記スイッチ（27）の可動切片を押圧し、該スイッチ
（27）を切換える様に構成されている。

次に前述の如く構成されたCDオートチェンジャー装置の
駆動機構の動作に付いて説明する。

モータ（13）の通電を行い、該モータ（13）の回転軸
（13a）を回転させると、その回転は第１プーリー（1
4）、伝達ベルト（15）、第２プーリー（16）、第１ギ
ア（17）及び第２ギア（18）を介して第３ギア（19）に
伝達される。この場合、前記モータ（13）の回転軸（13
a）を時計方向に回転させると、前記第３ギア（19）は
反時計方向に回転し、一方、前記モータ（13）の回転軸
（13a）を反時計方向に回転させると、前記第３ギア（1
9）は時計方向に回転する。その為、前記モータ（13）
の回転軸（13a）を時計方向に回転させることにより回
動板（20）は反時計方向に回動し、一方、前記モータ
（13）の回転軸（13a）を時計方向に回転させることに
より前記回動板（20）は時計方向に回動する。

ところで、電源が投入されると、CD再生機構（６）の支
持部（6a）がカム（11）の下平坦部（11b）により支持
される状態になる様にカム部材（10）が回動変位され、
前記CD再生機構（６）が下降状態に設定される。この下
降状態の確認は、スイッチ（27）の切換状態に応じて行
われ、前記CD再生機構（６）が下降状態になると、前記
スイッチ（27）はカム部材（10）の溝（26）の始端の壁
（26a）により切換えられる様に成されている。その
為、電源投入時において、CD再生機構（６）が下降状態
になっていないときには、モータ（13）の回転軸（13
a）が時計方向に回転する様に通電し、回動板（13a）反
時計方向に回動した状態で第４ギア（21）をカム部材
（10）のギア部（24）に噛合させて該カム部材（10）を
反時計方向に回動し、その回動を前記スイッチ（27）が
溝（26）の始端の壁（26a）により切換えられるまで行
う。

CD再生機構（６）が下降状態になると、ターンテーブル
（７）の最上部が回転トレイ（３）の載置部（3a）の下
面より下降されるので、前記回転トレイ（３）の回転が
行える状態となる。その為、CDの再生を行う為にクラン
プ機構（15）により上方が覆われているCD載置部（3a）
にもCDを載置する必要があれば、回転トレイ（３）を回
転させ、前記CD載置部（3a）の位置を移動させる。ここ
で、CD再生機構（６）が下降状態に初期設定された状態
において、回動板（20）は第３図図示の如く、第５ギア
（22）が回転トレイ（３）のリム（５）から離間してい
る。その為、前記回転トレイ（３）を手動により回転さ
せることも可能であるが、通常、キャビネット（１）に
設けられる押釦スイッチ（図示せず）等を操作すること
により前記回転トレイ（３）を回転させる。前記押釦ス
イッチを操作すると、モータ（13）は回転軸（13a）が
時計方向に回転する様に通電され、回動板（20）に反時
計方向に回動せんとする力が印加される。ここで、CD再
生機構（６）が下降状態に初期設定された状態におい
て、カム部材（10）はギア部（24）における第４ギア
（21）との噛合が外れた位置に回動された状態にあり、
前記第４ギア（21）は切欠（25）に差し掛っている。そ
の為、前記第４ギア（21）は前記切欠（25）内に挿入さ
れ、回動板（20）は反時計方向に回動される。前記回動
板（20）が反時計方向に回動すると、第５ギア（22）は
第４図図示の如く、回転トレイ（３）のリム（５）のギ
アに噛合されるので、該回転トレイ（３）は、前記第５
ギア（22）の回転に応じて時計方向に回転する様にな
る。そして、前記回転トレイ（３）の回転は、キャビネ
ット（１）に対して５つのCD載置部（3a）の位置関係が
ズレずに停止する様に行われ、所望のCD載置部（3a）に
CDを載置することが出来る。

CDを所望のCD載置部（3a）に載置したら、次に再生する
CDが載置されたCD載置部（3a）をCD再生機構（６）が設
けられた上方となる再生位置に移動させる。この場合、
前述のCD載置部（3a）にCDを載置する場合において回転
トレイ（３）を回転させる際と同様に伝達機構（12）を
動作させることにより回転トレイ（３）の回転を行い、
再生したいCDが再生位置に移動されたら前記回転トレイ
（３）の回転を停止する。

再生するCDが載置されたCD載置部（3a）の再生位置への
移動が行われたら、次に回転軸（13a）が反時計方向に
回転する様にモータ（13）の通電が行われる。その為、
第３ギア（19）が時計方向に回転され、回動板（20）が
時計方向に回動される。ここで、第６ギア（23）は第４
ギア（21）より歯面の厚みが厚く成されており、該第４
ギア（21）と異なる高さのところも歯面となっている。
一方、カム部材（10）のギア部（24）は、切欠（25）が
形成されている位置の上方にも形成されているので、回
動板（20）が時計方向に回動されると、第５図に示す如
く、前記第６ギア（23）が前記ギア部（24）に噛合され
る。その為、前記第６ギア（23）の回転によりカム部材
（10）は時計方向の回動が行われる。前記カム部材（1
0）が時計方向に回動すると、CD再生機構（６）の支持
部（6a）がカム（11）の下平坦部（11b）から斜面部（1
1c）に支持される状態を介して上平坦部（11a）に支持
される状態に推移する。その為、前記CD再生機構（６）
は、回動軸（14a）及び（14b）を中心として回動するこ
とにより上昇が行われる。前記CD再生機構（６）の上昇
が終了した時点において、第３図図示の如く、カム部材
（10）の時計方向の回動によりスイッチ（27）は溝（2
6）の終端の壁（26b）により切換えられ、そのスイッチ
（27）の切換えが行われることによりモータ（13）の通
電が停止され、前記カム部材（10）の回動が停止され
る。

CD再生機構（６）の上昇が行われると、ターンテーブル
（７）の中央の突出部がCDの中心孔に挿入され、該CDが
前記ターンテーブル（７）に載置された状態になった
後、前記CDの上面がチャック部材（16）の下面に当接さ
れ、前記CDは前記チャック部材（16）により前記ターン
テーブル（７）上に圧着保持される。この状態におい
て、前記CDはCD載置部（3a）の上面から離間され、前記
チャック部材（16）は少許上昇されて回転が阻害されな
い状態に成されているので、ターンテーブル（７）を回
転させることにより前記CDを回転させることが出来、光
ピックアップ（８）により前記CDの再生が行える。

すなわち、回転軸（13a）を時計方向に回転する様にモ
ータ（13）を通電し、回動板（20）を反時計方向の回動
状態にすれば、第４ギア（21）によりカム部材（10）が
反時計方向に回動され、まずは、CD再生機構（６）の下
降が行われ、その後、第５ギア（22）により回転トレイ
（３）が駆動される様になり、該回転トレイ（３）の回
転が行われる。逆に、回転軸（13a）を反時計方向に回
転する様にモータ（13）を通電し、回動板（20）を時計
方向の回動状態にすれば、第６ギア（23）によりカム部
材（10）が時計方向に回動され、CD再生機構（６）の上
昇が行われる。

したがって、スイッチ（27）の切換状態を検出しなが
ら、モータ（13）の通電を制御することによりCD再生機
構（６）の下降、回転トレイ（３）の回転及び前記CD再
生機構（６）の上昇の一連の動作を行うことが出来、こ
れらの動作を１枚のCDの再生が終了したら行う様に繰り
返し行うことによりそれぞれのCD載置部（3a）に載置さ
れたCDを順次再生することが出来る。

尚、前述の実施例において、適切な回転トレイ（３）の
回転速度及びCD再生機構（６）の上昇速度を得る為に、
第５ギア（22）の下面に同軸に該第５ギア（22）より小
径の第６ギア（23）を設け、回転トレイ（３）を駆動す
るときに前記第５ギア（22）を使用し、カム部材（10）
を駆動するときに前記第６ギア（23）を使用する様にし
ているが、前記回転トレイ（３）及び前記カム部材（1
0）を同一のギアにより駆動しても差し支えない。

（ト）発明の効果 以上述べた如く、本発明は、回転トレイに載置される複
数のCDを順次再生出来る状態にする為のCD再生機構の下
降動作、回転トレイの回転動作及び前記CD再生機構の上
昇動作を一連の動作として単一のモータにより行うこと
が出来、それらの動作タイミングの設定が容易であると
いう利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る回転型CDオートチェンジャー装置
を示す平面図、第２図、第３図及び第４図は本発明の一
実施例を示し、それぞれCD再生機構の下降動作、該CD再
生機構の上昇動作及び回転トレイの回転動作を行ってい
る状態を示す平面図、第５図及び第６図は本発明の説明
に供する側方からの部分断面図である。 主な図番の説明 （３）……回転トレイ、（５）……リム、（６）……CD
再生機構、（10）……カム部材、（12）……伝達機構、
（18）（19）……メインギア、（20）……回動板、（2
1）（22）（23）……サブギア、（24）……ギア部、（2
5）……切欠。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】キャビネットに回転可能に支持されたトレ
   イの回転軸を中心にして放射状に該トレイに複数のCDを
   配置するとともに、前記トレイを回転することにより前
   記複数のCDの中から再生するCDを選択する回転型CDオー
   トチェンジャー装置において、前記トレイを駆動する為
   に設けられた被駆動ギアと、モータからの駆動力が伝達
   されるメインギアと、回動自在に軸支され、前記メイン
   ギアとの摩擦力により該メインギアの回転に応じて回動
   が行われる回動板と、前記メインギアにそれぞれ噛合さ
   れるとともに、前記回動板の回動軸から離間した異なる
   位置にそれぞれ軸支された第１及び第２サブギアと、CD
   を回転させる為のターンテーブル及びCDに記録された信
   号を読み出す為の光ピックアップを有するとともに、CD
   を前記ターンテーブル上にクランプするクランプ位置と
   CDのクランプが解除される非クランプ位置との間を変位
   可能に支持されたCD再生機構と、回動自在に軸支され、
   前記回動板を一方向に回動させたときに前記第１サブギ
   アが噛合する第１ギア部及び前記回動板を他方向に回動
   させたときに前記第２サブギアが噛合する第２ギア部を
   有するとともに、前記CD再生機構を支持し、回動位置に
   応じて前記CD再生機構の昇降を行う為のカムを有するカ
   ム部材とを備え、前記メインギアを一方向に回転させた
   とき、前記回動板を一方向に回動させ、前記メインギア
   を他方向に回動させたとき、前記回動板を他方向に回動
   させるとともに、前記カム部材の第１ギア部の延長線上
   に切欠を設け、前記カム部材の回動により前記切欠が前
   記第１サブギアの噛合位置に到達しているときに前記メ
   インギアの一方向の回転に応じて該第１サブギアが前記
   切欠内に変位する様にして前記回動板を更に一方向に回
   動させ、この回動により前記第２サブギアが前記被駆動
   ギアに噛合する様にしたことを特徴とする回転型CDオー
   トチェンジャー装置の駆動機構。