JPH0752196A - 自動車用エアバッグドアの製造方法 - Google Patents

自動車用エアバッグドアの製造方法

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JPH0752196A
JPH0752196A JP5228014A JP22801493A JPH0752196A JP H0752196 A JPH0752196 A JP H0752196A JP 5228014 A JP5228014 A JP 5228014A JP 22801493 A JP22801493 A JP 22801493A JP H0752196 A JPH0752196 A JP H0752196A
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JP
Japan
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net
flange
cavity
mold
resin
Prior art date
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JP5228014A
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English (en)
Inventor
Mikiharu Kobayashi
幹晴 小林
Kentaro Iwanaga
健太郎 岩永
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Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ネット状ヒンジ部材端部に一体成形された樹
脂フランジ部を有するエアバッグドアを簡便かつ経済的
に製造する方法を提案する。 【構成】 エアバッグドア60とネット状ヒンジ部材6
5およびその端部に取付用フランジ67を一体に形成す
る方法であって、上型11、下型12および一または複
数のスライド型13,14・・によって、ドア本体部キ
ャビティ34および前記本体部キャビティと樹脂流通部
40を介して連通するフランジ部キャビティ36を形成
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動車用エアバッグド
アの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車の助手席側のエアバッグ装
置は、助手席前面の車室側部材(具体的にはインストル
メントパネル)内部に装着される。この車室側部材には
エアバッグ展開開口部が形成されていて、該開口部は平
時には車室側部材と同種の外観をもったエアバッグドア
によって覆われている。そして、一旦衝突等によって車
両が大きな衝撃を受けたときには、前記開口部内のエア
バッグ収容部(キャニスター)に収納されているエアバ
ッグが作動し膨張して、このエアバッグの膨張によって
前記展開開口部を覆っているエアバッグドアが押し広げ
られ、該開口部より該エアバッグが車室内へ展開し乗員
を安全に保護する。
【0003】本発明者らは、先に、この種エアバッグド
アに関し、車室側部材に設けられたエアバッグ展開開口
部に該エアバッグドアを精度よく確実に装着するととも
に、エアバッグドアの開口時における応力によって該ネ
ット状ヒンジ部材の取付端部が裂けたり破断したりしな
いように、前記ネット状ヒンジ部材が該ネット状ヒンジ
部材端部に一体成形された樹脂フランジ部材を介して前
記エアバッグドア収容部に取付けられている構造を提案
した(平成5年7月6日出願)。
【0004】その例を図9および図10に示す。符号8
0はエアバッグドア、81はエアバッグドア本体、85
はネット状ヒンジ部材、90は車室側部材、91は展開
開口部、92はエアバッグ収容部、94は取付部、95
はフランジ部、96はボルト部材、97はフランジ部取
付孔、98はナット部材、99はワッシャーである。
【0005】この構造によれば、エアバッグドア80と
エアバッグ収容部92とが可撓性を有するネット状ヒン
ジ部材85によって連結されているので、車室側部材9
0の展開開口部91にエアバッグドア80を簡単かつ容
易に、しかも両者の間にわずかな組付け上のずれが生じ
た場合にも容易に位置修正を行って、エアバッグドアを
精度よく確実にかつ外観上美麗に装着することができ
る。
【0006】また、ネット状ヒンジ部材85が、当該ネ
ット状ヒンジ部材85に一体に形成されたフランジ部9
5を介してエアバッグ収容部92に取付けられているの
で、エアバッグの展開によるエアバッグドア80の開口
スピードや遠心力などの大きな応力がネット状ヒンジ部
材85に加わっても、この応力が該取付部94における
網糸部分へ集中することなく、該ネット状ヒンジ部材8
5に一体に形成された前記フランジ部95に分散され
る。従ってネット状ヒンジ部材85がその取付部分から
裂けたりまたは破断されるというトラブルが解消され安
全である。
【0007】図11および図12にネット状ヒンジ部材
の一端にフランジ部を一体成形したエアバッグドアの製
造例を示す。まず、図11に示すように、フランジ部成
形型110のキャビティ112にネット状ヒンジ部材を
構成するネット100の一端をインサートし、フランジ
部を成形する。図中の符号115は凸部であって、前記
ネット100をキャビティ112に位置決めするととも
に、フランジ部にエアバッグ収容部への取付孔を成形す
るものである。
【0008】次いで、図12のように、前記工程でフラ
ンジ部101が形成されたネット100をドア本体部成
形型120のキャビティ123に配して、ドア本体10
2を一体に成形する。なお、符号117A,117Bは
インサート固定ピン、122はスライド型であり、いず
れも前記ネット100を成形型120に固定保持するも
のである。
【0009】しかるに、上記製造例にあっては、フラン
ジ部101を予め成形した後、ドア本体102を成形す
るという二段成形を採るので、煩雑であり、非能率的で
あるばかりでなく、フランジ部成形型110、ドア本体
部成形型120という二種類の成形型を必要とするた
め、経済的にも好ましくなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は、
このような問題点に鑑み提案されたものであって、ネッ
ト状ヒンジ部材端部に一体成形された樹脂フランジ部を
有するエアバッグドアを簡便かつ経済的に製造する方法
を提案しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
エアバッグドアとネット状ヒンジ部材およびその端部に
取付用フランジを一体に形成する方法であって、上型、
下型および一または複数のスライド型によって、ドア本
体部キャビティおよび前記本体部キャビティと樹脂流通
部を介して連通するフランジ部キャビティを形成するよ
うに構成し、次いで、前記ネット状ヒンジ部材を構成す
る単一のネット状物をその本体部形成部が前記本体部キ
ャビティに位置するように、かつそのフランジ部形成部
が前記フランジ部キャビティに位置するように屈曲保持
し、その後樹脂材料を前記本体部キャビティから前記樹
脂流通部を介して前記フランジ部キャビティに導入して
前記ネット状物と一体に成形し、成形後、前記樹脂流通
部における樹脂硬化部分を切除することを特徴とする自
動車用エアバッグドアの製造方法に係る。
【0012】
【実施例】以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説
明する。図1はこの発明の一実施例を示す成形型の型開
き状態を示す断面図、図2はネットの挿入状態を示す断
面図、図3は樹脂材料充填状態を示す断面図、図4は成
形状態を示す断面図、図5は成形後の第1スライド型の
後退状態を示す断面図、図6は型開き状態を示す断面
図、図7は第2スライド型の上昇状態を示す断面図、図
8はこの発明方法によって得られたエアバッグドアを示
す断面図である。
【0013】この発明によって得られるエアバッグドア
は、単一成形型によって、ネット状ヒンジ部材に取付用
フランジ部とエアバッグドアとが一体に形成されてなる
ものである。
【0014】まず、この発明方法を実施する成形型につ
いて説明すると、図1の矢印符号10はフロースタンピ
ング成形型を表す。このフロースタンピング成形型10
は、上型11および下型12と第1スライド型13およ
び第2スライド型14とからなり、図2に図示するよう
に、型閉め時にエアバッグドア本体部キャビティ34と
フランジ部キャビティ36とが形成される。
【0015】図1に示すように、上型11は、エアバッ
グドア本体部表面を規定する凹状型面16をその底面中
央に有しているとともに、後記する第1スライド型13
を備えている。
【0016】下型12は、エアバッグドア本体部裏面形
状を規定する型面18と、フランジ部キャビティ36の
一部を規定する型面20を有しており、前記型面18と
型面20との間に第2スライド型14を備えている。な
お、符号22はフランジ部にエアバッグドア収容部への
取付孔を設けるために下型型面20中央に設けられた凸
部であり、24はピン等よりなるネット17の固定部で
ある。
【0017】第1スライド型13は、上型11の型面に
対して前進後進可能に設けられており、図2に示すよう
に、前記下型12とによってフランジ部キャビティ36
を構成する。
【0018】第2スライド型14は、下型12に対して
上下動可能に設けられており、エアバッグドア本体部キ
ャビティ34の一部を構成する。また、この第2スライ
ド型14と前記第1スライド型13との間には適宜の隙
間が設けられており、該隙間は前記エアバッグドア本体
部キャビティ34とフランジ部キャビティ36とを連通
する樹脂流通部40を形成する。さらに、第2スライド
型14は下型12型面に配されるネット17の一部をエ
アバッグドア本体部キャビティ34から離隔して下型1
2に屈曲保持する。
【0019】下型12に屈曲保持される該ネット17
は、ネット状ヒンジ部材を構成するものであるため、エ
アバッグドアが開く際の引張荷重に耐え得る強度を有す
る材質によって形成されていることが望ましい。たとえ
ば、ナイロン6またはナイロン6−6繊維、あるいはポ
リエステル繊維、アラミド繊維等からなり、引張強度1
00kgf/5cm以上、伸度15%以上、その繊維径
は縦横共に1000デニール以上を有していることが好
ましい。また、このネットは公知の平織りまたは絡め織
りタイプのものが用いられ、メッシュ径は0.5〜3m
m程度である。
【0020】なお、この実施例では2つのスライド型が
設けられているが、成形されるエアバッグドア本体部お
よび取付用フランジ部の形状や大きさに応じて、スライ
ド型の数を増減することもできる。
【0021】図1および図2に示すように、ネット17
のエアバッグドア本体部形成部17Aが本体キャビティ
34に位置するように、かつそのフランジ部形成部17
Bがフランジ部キャビティ36に位置するように下型1
2のキャビティ面に配置する。この際に、該ネット17
の一端を凸部22に、他端を固定部24に係着固定す
る。
【0022】そして、図3に示すように、予め上方に移
動させてあった第2スライド型14を下方に移動させて
ネット17を屈曲保持し、該ネット17の本体部形成部
分17Aの上に所定量、すなわちドア本体部およびフラ
ンジ部を構成する必要量の樹脂材料42を導入する。
【0023】なお、エアバッグドア本体部および取付用
フランジ部を形成する前記樹脂材料42としては、例え
ば、ABS樹脂、AES樹脂、ポリカーボネートおよび
これらの複合材料(ポリマーアロイ)、あるいは、ポリ
プロピレンおよびエチレン・プロピレン・ジエン共重合
体およびタルクとのコンパウンド、ポリフェニレンオキ
サイド/ポリスチレン共重合体などがある。要求される
衝撃強度としては、10kgf・cm/cm以上(AS
TM D256 ノッチ付き23℃)、耐熱性としては
100℃以上(ASTM D648 4.6kgf)程
度であることが望ましい。
【0024】次いで、図4に示すように、下型12と上
型11とを閉じる。この際に前記樹脂材料42は上型1
1におされてエアバッグドア本体部キャビティ34に充
満しつつ、樹脂流通部40を介して取付用フランジ部キ
ャビティ36に流動し充満する。
【0025】樹脂材料42の充填完了後、樹脂材料42
を硬化させる。成形後、図5および図6に示すように、
第1スライド型13を左部に移動させ上型11と下型1
2とを型開きする。そして、前記樹脂流通部40によっ
て成形された樹脂硬化部分44を図6の符号Cのように
切断する。樹脂硬化部分44を切断した後、図7に示す
ように、第2スライド型14を上方に移動して下型12
から成形品46を分離する。
【0026】このようにして得られた成形品46は、図
8に示すように、一度のフロースタンピング成形によっ
て、エアバッグドア本体部61とネット状ヒンジ部材6
5およびその端部に取付用フランジ部67を一体かつ強
固に有するエアバッグドア60を構成する。なお、符号
69はエアバッグ収容部取付用のフランジ部取付孔であ
る。
【0027】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
製造方法によれば、樹脂流通部によってエアバッグドア
本体部キャビティとフランジ部キャビティが連通されて
いるので、エアバッグドア本体部とネット状ヒンジ部材
およびフランジ部が一体に成形される。それによって、
成形工程を合理化することが可能となる。また、成形型
が一種類しか用いられないために経済的でもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す成形型の型開き状態
を示す断面図である。
【図2】ネットの挿入状態を示す断面図である。
【図3】樹脂材料充填状態を示す断面図である。
【図4】成形状態を示す断面図である。
【図5】成形後の第1スライド型の後退状態を示す断面
図である。
【図6】型開き状態を示す断面図である。
【図7】第2スライド型の上昇状態を示す断面図であ
る。
【図8】この発明方法によって得られたエアバッグドア
を示す断面図である。
【図9】ネット状ヒンジ部材端部に一体成形樹脂フラン
ジ部を有するエアバッグドアの一例を示す斜視図であ
る。
【図10】その取付け状態を示す断面図である。
【図11】そのフランジ部の従来の製造方法を示す断面
図である。
【図12】そのエアバッグドア本体部の従来の製造方法
を示す断面図である。
【符号の説明】
10 フロースタンピング成形型 11 上型 12 下型 13 第1スライド型 14 第2スライド型 17 ネット 34 エアバッグドア本体部キャビティ 36 取付用フランジ部キャビティ 40 樹脂流通部 42 樹脂材料 44 樹脂硬化部分 60 エアバッグドア 61 エアバッグドア本体部 65 ネット状ヒンジ部材 67 取付用フランジ部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアバッグドアとネット状ヒンジ部材お
    よびその端部に取付用フランジを一体に形成する方法で
    あって、 上型、下型および一または複数のスライド型によって、
    ドア本体部キャビティおよび前記本体部キャビティと樹
    脂流通部を介して連通するフランジ部キャビティを形成
    するように構成し、 次いで、前記ネット状ヒンジ部材を構成する単一のネッ
    ト状物をその本体部形成部が前記本体部キャビティに位
    置するように、かつそのフランジ部形成部が前記フラン
    ジ部キャビティに位置するように屈曲保持し、 その後樹脂材料を前記本体部キャビティから前記樹脂流
    通部を介して前記フランジ部キャビティに導入して前記
    ネット状物と一体に成形し、 成形後、前記樹脂流通部における樹脂硬化部分を切除す
    ることを特徴とする自動車用エアバッグドアの製造方
    法。
JP5228014A 1993-08-19 1993-08-19 自動車用エアバッグドアの製造方法 Pending JPH0752196A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008100531A (ja) * 2008-01-18 2008-05-01 Dainippon Printing Co Ltd 樹脂製成形品
CN102485465A (zh) * 2010-12-03 2012-06-06 现代自动车株式会社 用于制造车辆的防撞垫的方法以及由该方法制造的防撞垫

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