JPH075210B2 - 新聞印刷における検紙抜き取り装置 - Google Patents

新聞印刷における検紙抜き取り装置

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JPH075210B2
JPH075210B2 JP31123887A JP31123887A JPH075210B2 JP H075210 B2 JPH075210 B2 JP H075210B2 JP 31123887 A JP31123887 A JP 31123887A JP 31123887 A JP31123887 A JP 31123887A JP H075210 B2 JPH075210 B2 JP H075210B2
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明 福川
正勝 清水
利幸 西山
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株式会社西日本新聞社
西研工業株式会社
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  • Discharge By Other Means (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、輪転機から送られてくる印刷済みの新聞紙を
検査のために抜き取る装置に関する。
〔従来の技術〕
新聞の印刷においては、輪転機から高速で排出される新
聞紙の印刷紙面の検査を、写真の濃淡や鮮明さ等を対象
として行っている。このため、連続的に高速で送われる
新聞紙の列の中から、適切なインターバルをおいて、検
査用の新聞紙を抜き取ることが必要である。この抜み取
りは、新聞紙のパスラインの際に作業者が立ち、手作業
によって走行している新聞紙の中から2部を摘み出すこ
とに頼っている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、作業者にとっては、長い時間立った姿勢を保つ
ので作業負担が大きく、また稼動しているラインに腕を
伸ばすので非常な危険を伴う。更に、人の手で高速で流
れる新聞紙から確実に2部を抜き取ることは至難の技で
あり、3部以上を抜き出すなど無駄になる面も多い。
このような問題に対し、従来から専用の抜き取り装置が
各種開発され、ラインで実際に移動している。しかし、
これらの従来機種では人手に比べて作業性の向上は可能
であるが、誤作動等によって3部以上を抜き取ることは
依然として解決されていない。また、これ以外に更に大
きな問題として、抜き取った新聞紙の前後の列が乱れる
ことが避けられず、後続ラインでの処理に支障をきたし
てしまう点が挙げられる。
このように、抜き取り装置をラインに装備していても、
高速で流れる新聞紙の列を乱すことなく確実に2部を取
り出すことは不可能な現状であった。
そこで、本発明は、列を乱すことなく必要部数の確実な
抜き取りを可能としライン生産の効率向上を図ることを
目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の新聞印刷における検紙の抜き取り装置は、以上
の目的を達成するために、輪転機より下流の新聞紙搬送
ラインの上方に該ラインと直交する回転軸を持つドラム
を回転可能に配置し、該ドラムの内部から出没可能な吸
着パッドを備えた吸着機構及び前記ドラムの軸線方向の
端部に設けられ吸着後の新聞紙をドラム周面に拘束保持
するグリッパを備えた把持機構を設け、これらの機構の
作動を前記ドラムの回転に合わせて制御する系を備え、
更に前記搬送ラインの走行速度に対して前記吸着パッド
の吸着面の周速を等しくすると共に該吸着パッドによる
新聞紙吸着後には前記ドラムの回転を増速可能とする制
御の系を備えていることを特徴とする。
〔実施例〕
以下、図面に示す実施例により本発明の特徴を具体的に
説明する。
第1図は本発明の抜き取り装置の要部を示す斜視図、第
2図は要部の縦断面図である。
輪転機から搬送されてくる新聞紙Pのラインの両側に抜
き取り装置用のフレーム1が一対配置されている。これ
らのフレーム1の上には軸受1aをそれぞれ設け、ライン
の走行方向と直交する軸線をもつ回転軸2がこの軸受1a
によって回転可能に支持されている。また、回転軸2に
は、新聞紙Pの真上に位置するように中空のドラム3が
固定され、このドラム3の内部に新聞紙Pを吸着する機
構が備えられる。
回転軸2は、第2図に示すように、中央から左半分が単
管2aであり、右半分は内管2b及び外管2cを同軸配置した
二重管構造を持つ。そして、これらの単管2a,内管2b及
び外管2cの管端には、それぞれ外部の圧縮空気源に連通
する空気取入部4a,4b,4cを設けている。また、これらの
空気取入部4a〜4cと圧縮空気源との間には、それぞれ電
磁弁5a〜5cを備えるものとする。
更に、回転軸2は、新聞紙P用の搬送ベルト6aを走行さ
せる駆動軸6に連動する駆動系に組み込まれている。つ
まり、駆動源(図示せず)に接続したチェイン6d,6bに
よって駆動軸6を回転駆動すると共に、歯車列6c,6eに
よってバイパス軸7を回転させ、このバイパス軸7から
回転軸2へ回転が更に伝達される。そして、回転軸2を
バイパス軸7から2系統の伝達系によって駆動するため
に、チェイン7aドライブによる2連の電磁クラッチ8,9
を回転軸2に備えている。一方の電磁クラッチ8は低速
回転用及び他方の電磁クラッチ9は高速回転用であり、
それぞれバイパス軸7の回転に対して回転比が異なるよ
うに歯車列を構成したものとする。また、以上の駆動系
に加えて、一方の軸受1aには、電磁ブレーキ1bが制動用
として配置されている。
回転軸2に同軸配置されたドラム3は、左右の鏡板3aを
ステー3bによって連結し、周壁の一部に吸着機構の出没
孔3cを開設したものである。そして、内部には新聞紙P
の吸着機構Aを備え、鏡板3aには把持機構Bを設けてい
る。
吸着機構Aは、新聞紙Pを吸着する2連の吸着パッド10
を備えたものである。そして、回転軸2に基端を固定し
たエアシリンダ11のアクチュエータ11aにアーム11bを設
け、このアーム11bに吸着パッド10が固定されている。
なお、アーム11bと回転軸2との間には、ガイド11c及び
ガイドロッド11dによるガイド機構が付属される。
更に、吸着機構Aの要素として、鏡板3aの内面にバキュ
ウム発生装置12が設けられる。このバキュウム発生装置
12は、圧縮空気を供給することによって、作動側の圧力
を低下させる機能を持つもので、従来製品をそのまま採
用できる。そして、このバキュウム発生装置12は、ホー
ス12aによって単管2aに接続され、吸引側が吸着パッド1
0にホース12bによって接続されている。この配管系によ
り、単管2aから圧縮空気が供給されると、バキュウム発
生装置12の作動によって、吸着パッド10内から空気が吸
引され、その内部を低圧化することによって新聞紙Pを
吸着することができる。
鏡板3aの外部に配置した把持機構Bは、一対のグリッパ
13及びこれを回転動作させるエアシリンダ14とから構成
される。グリッパ13は、ドラム3の半径方向に回転可能
となるようにその中途が鏡板3aに枢着されている。そし
て、第2図に示すように、回転動作したときにその先端
がドラム3の周面に当たるような屈曲した形状を持ち、
基端をエアシリンダ14のアクチュエータ14aに連結して
いる。したがって、このアクチュエータ14aが第2図に
おいて下方に移動すると、グリッパ13の先端がドラム3
の周面に突き当たる方向に回転し、これによって新聞紙
Pをグリッパ13の先端とドラム3との間に把持すること
ができる。
更に、吸着パッド10用及びグリッパ13用のそれぞれのエ
アシリンダ11,14は、内管2b及び外管2cにホース15a,15b
によって接続される。したがって、圧縮空気をこれらの
エアシリンダ11,14に送ると、吸着パッド10は下降し、
またグリッパ13はその先端がドラム3の周面に突き当た
るように姿勢を変える。逆に、空気の供給を停止してサ
クション側とすれば、吸着パッド10は上昇し、グリッパ
13による把持は解除される。
以上の抜き取り装置に対し、ドラム3の回転及び搬送ベ
ルト6aによる新聞紙Pの移動を検知し、新聞紙Pを確実
に抜き取るための制御系が設けられる。この制御系とし
て、搬送ベルト6aの駆動軸6と一体回転するパルスギヤ
20aとその歯面に対向する姿勢としたパルス発信器20bと
が備えられる。そして、駆動軸6の回転によってパルス
信号が発信されると、制御部Cに入力され、新聞紙Pの
抜き取りに関する全ての作動部への制御信号が送られ
る。また、ドラム3の鏡板3aには、鉄片21が貼り付けら
れ、この存在を検知する近接スイッチ22を設ける。近接
スイッチ22からの鉄片21検知信号は、制御部Cにパルス
カウンターのリセット信号として入力される。
制御部Cは、電磁弁5a〜5c,電磁クラッチ8,9の作動の制
御をパルス信号に基づいて行う。そして、この制御部C
とは別に又は一体とした操作パネルDによって、抜き取
り作業の開始から終了までの一連の作動を行わせる。以
下、この作動を説明する。
第3図はドラム3の回転に伴う吸着機構A及び把持機構
Bの動きを示すものであり、ドラム3は第3図(a)の
姿勢を作動開始点とし、時計方向に1回転して新聞紙P
の抜き取り作業を完了する。
まず、操作パネルDのスイッチをオンすると、制御部C
によって電磁ブレーキ1bによる制動が解除されると同時
に、低速用の電磁クラッチ8が励磁される。このため、
駆動軸6の回転に同期連動して電磁クラッチ8により回
転が回転軸2に伝達され、ドラムは第3図(b)のよう
に時計方向に緩やかに回転を開始する。そして、この回
転開始と同時に電磁弁5aが開き、単管2aからバキュウム
発生装置12に圧縮空気が供給され、吸着パッド10は新聞
紙Pを吸着可能な状態に設定される。
ドラム3が回転して第3図(b)の位置にくると、鉄片
21が近接スイッチ22と対応し、鉄片21の検知信号が制御
部Cのシーケンサーへ入力され、パルスカウンターがリ
セットされる。これ以降は、制御部Cはパルス発信器20
bからのパルス信号の読み込みを開始し、予め設定した
カウント値に達したとき、各部へ動作指令を出す。
ドラム3が更に回転して第3図(c)の状態となると、
吸着パッド10の姿勢が下方を向き、その吸着面が新聞紙
Pを指向するようになる。このとき、電磁弁5bが開いて
吸着パッド10を下降させるエアシリンダ11に圧縮空気が
供給され、アクチュエータ11aの作動によって吸着パッ
ド10が出没口3cから突き出る。このような吸着パッド10
の動きによって、その吸着面が新聞紙Pを捉えて瞬間的
にこれを吸着する。なお、吸着する新聞紙Pは、吸着パ
ッド10の形状及び大きさを適切にすることによって、2
部とすることが好ましい。
吸着パッド10が新聞紙Pを吸着した直後に、低速用の電
磁クラッチ8は解磁されると同時に高速用の電磁クラッ
チ9が励磁される。これにより、回転軸2は高速で回転
し、第3図(c)に示すように吸着した新聞紙Pをその
流れの列の中から素早く抜き取る。新聞紙Pの列はほぼ
40mm程度のピッチで重なり合って流れているが、回転軸
2の増速によって搬送ベルト6aによる走行速度よりも数
倍の速さで新聞紙Pを抜き取るので、前後の列を乱すこ
とがない。
高速で回転するドラム3から新聞紙Pが遠心力によって
吹き飛ばされないように、把持機構Bを作動させる。す
なわち、電磁弁5cを開いてエアシリンダ14に圧縮空気を
供給することによって、グリッパ13を旋回させ、第3図
(e)のように新聞紙Pをドラム3の周面に保持拘束す
る。したがって、新聞紙Pは振り飛ばされることなくド
ラム3と一体となって搬送される。
更に、ドラム3が回転して新聞紙Pがドラム3の真上を
通過した時点で、高速用の電磁クラッチ9が解磁すると
同時に電磁ブレーキ1bが励磁される。これによって、ド
ラム3の回転は停止し、また電磁弁5a,5bを閉じること
によって、吸着パッド10の吸着が停止すると共に出没口
3cから内部に収納される。このとき、第3図(f)のよ
うに新聞紙Pはグリッパ13によってのみドラム3の周面
に拘束される。したがって、作業者は停止しているドラ
ム3とグリッパ13との間から新聞紙Pを引き抜くことに
よってこれを検紙として回収できる。
以上のように、走行する新聞紙Pの流れに対して、吸着
機構A及び把持機構Bを連動させることによって、自動
的に抜き取ることができる。そして、ドラム3は新聞紙
Pを吸着パッド10によって捉えるとき、この吸着パッド
10の吸着面の周速を新聞紙Pの搬送速度に等しくするこ
とにより、新聞紙Pを乱すことなく確実に吸着できる。
また、吸着後は増速されるので、新聞紙Pの列からの素
早い抜き取りが可能となり、走行する新聞紙Pの列を掻
き散らすこともなく、後続ラインでの処理が円滑に行わ
れる。
〔発明の効果〕
以上に説明したように、本発明の検紙抜き取り装置にお
いては、走行する新聞紙の中から必要部数を吸着する機
構及び吸着後の新聞紙を拘束する把持機構を回転するド
ラムに備え、このドラムの回転に伴ってこれらの機構を
作動させることにより、流れる新聞紙の列からの抜き取
りができるようにしている。そして、吸着機構が新聞紙
を吸着するときの吸着面の周速を新聞紙の流れ速度に等
しく設定する制御を行っている。このため、抜き取る新
聞紙が列の前後にずれることなく確実に吸着できる。ま
た、吸着直後にドラムの回転を増速するので、吸着した
新聞紙をその列の流れよりも速い速度で引き抜くことが
できるので、残された新聞紙の列を掻き散らすこともな
い。その結果、後続のラインでの新聞紙の処理に支障を
きたすことがなく、ライン生産の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す抜き取り装置の要部斜
視図、第2図は要部の縦断面図、第3図はドラム回転に
よる各機構の作動を示すものである。 1:フレーム、1b:電磁ブレーキ、2:回転軸 2a:単管、2b:内管、2c:外管 3:ドラム、3c:出没口 4a,4b,4c:空気取入部、5a,5b,5c:電磁弁 6:駆動軸、6a:搬送ベルト、7:バイパス軸 8,9:電磁クラッチ、10:吸着パッド 11:エアシリンダ、12:バキュウム発生装置 13:グリッパ、14:エアシリンダ 20a:パルスギヤ、20b:パルス発信器 21:鉄片、22:近接スイッチ A:吸着機構、B:把持機構 C:制御部、D:操作パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−125560(JP,A) 特開 昭59−118657(JP,A) 特開 昭61−124466(JP,A) 特公 昭47−30678(JP,B1)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】輪転機より下流の新聞紙搬送ラインの上方
    に該ラインと直交する回転軸を持つドラムを回転可能に
    配置し、該ドラムの内部から出没可能な吸着パッドを備
    えた吸着機構及び前記ドラムの軸線方向の端部に設けら
    れ吸着後の新聞紙をドラム周面に拘束保持するグリッパ
    を備えた把持機構を設け、これらの機構の作動を前記ド
    ラムの回転に合わせて制御する系を備え、更に前記搬送
    ラインの走行速度に対して前記吸着パッドの吸着面の周
    速を等しくすると共に該吸着パッドによる新聞紙吸着後
    には前記ドラムの回転を増速可能とする制御の系を備え
    ていることを特徴とする新聞印刷における検紙抜き取り
    装置。
JP31123887A 1987-12-08 1987-12-08 新聞印刷における検紙抜き取り装置 Expired - Fee Related JPH075210B2 (ja)

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JPH01150642A JPH01150642A (ja) 1989-06-13
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE19502676C2 (de) * 1995-01-20 1997-09-25 Kurandt System Gmbh Vollautomatische Stichproben-Entnahmevorrichtung
DE102011120994A1 (de) * 2011-12-14 2013-06-20 Heidelberger Druckmaschinen Ag Verfahren zum Steuern eines Anlegers einer Sammelheftmaschine

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