JPH0751941B2 - ピストンポンプまたはモータにおけるピストンの液圧バランス機構 - Google Patents
ピストンポンプまたはモータにおけるピストンの液圧バランス機構Info
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- JPH0751941B2 JPH0751941B2 JP5171721A JP17172193A JPH0751941B2 JP H0751941 B2 JPH0751941 B2 JP H0751941B2 JP 5171721 A JP5171721 A JP 5171721A JP 17172193 A JP17172193 A JP 17172193A JP H0751941 B2 JPH0751941 B2 JP H0751941B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の油圧機器分野等
において利用可能なピストン形のポンプまたはモータに
おけるピストンの液圧バランス機構に関する。
において利用可能なピストン形のポンプまたはモータに
おけるピストンの液圧バランス機構に関する。
【0002】
【従来の技術】主として油圧機器分野で使用されるポン
プまたはモータ(回転動力を与えるとポンプとして機能
し高圧の作動油を入力するとモータとして機能する流体
機械を意味するが、以下ポンプとして使用する場合を前
提に説明を進める)には、大きく分けるとギヤ形、ベー
ン形およびピストン形のものがあるが、最近では、ギヤ
形ポンプあるいはベーン形ポンプに代えてピストン形ポ
ンプが好んで使用される傾向にある。これはピストン形
ポンプが高効率である上にポンプサイズを無段階に変化
させることができ、しかも、高圧用に適しているという
長所を有しているためである。
プまたはモータ(回転動力を与えるとポンプとして機能
し高圧の作動油を入力するとモータとして機能する流体
機械を意味するが、以下ポンプとして使用する場合を前
提に説明を進める)には、大きく分けるとギヤ形、ベー
ン形およびピストン形のものがあるが、最近では、ギヤ
形ポンプあるいはベーン形ポンプに代えてピストン形ポ
ンプが好んで使用される傾向にある。これはピストン形
ポンプが高効率である上にポンプサイズを無段階に変化
させることができ、しかも、高圧用に適しているという
長所を有しているためである。
【0003】ところで、この種のポンプ、例えば、斜軸
形ピストンポンプは、流出入ポートを有したケーシング
と、軸受を介してケーシングに支持された回転軸と、こ
の回転軸の内方端部に一体回転可能に設けたトルクプレ
ートと、前記回転軸の回転中心と交わる傾斜軸心回りに
回転可能に設けられ前記傾斜軸心と平行な複数のシリン
ダ穴を前記トルクプレート部に向けて開口させたシリン
ダブロックと、このシリンダブロックの各シリンダ穴に
スライド可能に嵌着され直接またはコネクタティングロ
ッドを介して前記トルクプレートに接続された複数のピ
ストンとを具備している。ところが、従来のものは、ピ
ストンに作用する油圧力等がバランスしていないため、
前記ピストンに倒れモーメントが働く等の事情があり、
ピストンの外周面がシリンダ穴の内周面に強く押し付け
られて、ピストンとシリンダとの間に大きな摩擦抵抗が
生じる。また、前記ピストンあるいはコネクティングロ
ッドの先端とトルクプレートとの間にも作動油を導くよ
うにしたものもあるが、従来のものは、単にこれらの間
を作動油により潤滑するようにしただけのものである。
そのため、ピストンに作用する油圧のアンバランスに起
因して、前記ピストンあるいはコネクティングロッドの
先端がトルクプレートの枢支面に強力に押し付けられる
と、その部分で油膜切れを起して焼付いたり、機械的な
損失が大きくなる。したがって、従来のものは、機械効
率を十分に向上させるのが難しいという問題があった。
形ピストンポンプは、流出入ポートを有したケーシング
と、軸受を介してケーシングに支持された回転軸と、こ
の回転軸の内方端部に一体回転可能に設けたトルクプレ
ートと、前記回転軸の回転中心と交わる傾斜軸心回りに
回転可能に設けられ前記傾斜軸心と平行な複数のシリン
ダ穴を前記トルクプレート部に向けて開口させたシリン
ダブロックと、このシリンダブロックの各シリンダ穴に
スライド可能に嵌着され直接またはコネクタティングロ
ッドを介して前記トルクプレートに接続された複数のピ
ストンとを具備している。ところが、従来のものは、ピ
ストンに作用する油圧力等がバランスしていないため、
前記ピストンに倒れモーメントが働く等の事情があり、
ピストンの外周面がシリンダ穴の内周面に強く押し付け
られて、ピストンとシリンダとの間に大きな摩擦抵抗が
生じる。また、前記ピストンあるいはコネクティングロ
ッドの先端とトルクプレートとの間にも作動油を導くよ
うにしたものもあるが、従来のものは、単にこれらの間
を作動油により潤滑するようにしただけのものである。
そのため、ピストンに作用する油圧のアンバランスに起
因して、前記ピストンあるいはコネクティングロッドの
先端がトルクプレートの枢支面に強力に押し付けられる
と、その部分で油膜切れを起して焼付いたり、機械的な
損失が大きくなる。したがって、従来のものは、機械効
率を十分に向上させるのが難しいという問題があった。
【0004】そのため、近時、前述したようなピストン
ポンプまたはモータにおいて、前記ピストン外方端と前
記トルクプレートとの間に作動流体が導入される圧力ポ
ケットを形成し、前記圧力ポケット内の作動流体が前記
ピストンをシリンダブロック側へ押圧する力と前記ポン
プ室内の作動流体が前記ピストンをトルクプレート側へ
押圧する力とを略バランスさせることによって、前述し
た不都合を解消し、ポンプの機械効率を大幅に向上させ
るようにしたものが考えられている。しかしながら、こ
の種のポンプでは、シリンダブロックの軸心がトルクプ
レートの回転中心に対して一定角度θだけ傾いており、
ピストンの前記トルクプレートに対する傾きは一定の範
囲(約2θ)内で該トルクプレートの回転に伴なって周
期的に変化する。そのため、前記トルクプレートの球面
受座に凹陥部を設けることによって圧力ポケットを形成
しただけでは、この圧力ポケット内の作動油が前記ピス
トンの外方端部を該ピストンの軸心方向に押圧する力を
一定に保つのが難かしい。しかるに一方、前記ポンプ室
内の作動油が前記ピストンの内方端を軸方向に押圧する
力は、前記作動油の圧力が変化しない限り一定である。
したがって、受座に凹陥部を設けて圧力ポケットを形成
するという通常の手法では、前記ピストンに作用する油
圧を常時一定の状態でバランスさせておくのがきわめて
難かしいという問題がある。
ポンプまたはモータにおいて、前記ピストン外方端と前
記トルクプレートとの間に作動流体が導入される圧力ポ
ケットを形成し、前記圧力ポケット内の作動流体が前記
ピストンをシリンダブロック側へ押圧する力と前記ポン
プ室内の作動流体が前記ピストンをトルクプレート側へ
押圧する力とを略バランスさせることによって、前述し
た不都合を解消し、ポンプの機械効率を大幅に向上させ
るようにしたものが考えられている。しかしながら、こ
の種のポンプでは、シリンダブロックの軸心がトルクプ
レートの回転中心に対して一定角度θだけ傾いており、
ピストンの前記トルクプレートに対する傾きは一定の範
囲(約2θ)内で該トルクプレートの回転に伴なって周
期的に変化する。そのため、前記トルクプレートの球面
受座に凹陥部を設けることによって圧力ポケットを形成
しただけでは、この圧力ポケット内の作動油が前記ピス
トンの外方端部を該ピストンの軸心方向に押圧する力を
一定に保つのが難かしい。しかるに一方、前記ポンプ室
内の作動油が前記ピストンの内方端を軸方向に押圧する
力は、前記作動油の圧力が変化しない限り一定である。
したがって、受座に凹陥部を設けて圧力ポケットを形成
するという通常の手法では、前記ピストンに作用する油
圧を常時一定の状態でバランスさせておくのがきわめて
難かしいという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に着目してなされたもので、簡単な構成によりピス
トンに作用する作動流体の圧力を常時略バランスさせて
おくことができるようにしたピストンポンプまたはモー
タにおけるピストンの液圧バランス機構を提供すること
を目的とする。
事情に着目してなされたもので、簡単な構成によりピス
トンに作用する作動流体の圧力を常時略バランスさせて
おくことができるようにしたピストンポンプまたはモー
タにおけるピストンの液圧バランス機構を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるピストン
ポンプまたはモータにおけるピストンの液圧バランス機
構は、かかる目的を達成するために、ピストン枢支部材
と、このピストン枢支部材に向けてシリンダ穴を開口さ
せたシリンダブロックとを対向させて配置し、前記シリ
ンダ穴内にピストンをスライド可能に嵌合させるととも
に、略球形に成形した前記ピストンの外方端を前記ピス
トン枢支部材の球面受座に枢支させ、このピストン枢支
部材と前記シリンダブロックとの相対的な接離動作に伴
わせて前記シリンダ穴内に形成されるポンプ室の容積を
増減させ得るように構成したピストンポンプまたはモー
タにおいて、前記ピストンの外方端に切欠部を設け、こ
の切欠部形成部よりも大径な部位にケースドレンに連通
する圧抜き溝を、前記切欠部の外周縁と平行に設たこと
を特徴とする。
ポンプまたはモータにおけるピストンの液圧バランス機
構は、かかる目的を達成するために、ピストン枢支部材
と、このピストン枢支部材に向けてシリンダ穴を開口さ
せたシリンダブロックとを対向させて配置し、前記シリ
ンダ穴内にピストンをスライド可能に嵌合させるととも
に、略球形に成形した前記ピストンの外方端を前記ピス
トン枢支部材の球面受座に枢支させ、このピストン枢支
部材と前記シリンダブロックとの相対的な接離動作に伴
わせて前記シリンダ穴内に形成されるポンプ室の容積を
増減させ得るように構成したピストンポンプまたはモー
タにおいて、前記ピストンの外方端に切欠部を設け、こ
の切欠部形成部よりも大径な部位にケースドレンに連通
する圧抜き溝を、前記切欠部の外周縁と平行に設たこと
を特徴とする。
【0007】
【作用】本発明の作用を第1図及び第4図に基づいて説
明する。
明する。
【0008】流体通路27を介して圧力ポケット32に
供給される圧力は、ピストン14の外方端14aにおけ
る環状溝34の外周縁からこれに平行に設られ、ケース
ドレンに連通する圧抜き溝35に向かって直線的に減少
し、圧抜き溝35の外周縁でゼロとなる。そして、環状
溝34の外周縁と圧抜き溝35の外周縁とが平行になる
よう形成されているため、ピストン14とトルクプレー
ト8との係合状態に係わりなく両者の外周縁の間で生じ
る圧力勾配が常に等しくなる。
供給される圧力は、ピストン14の外方端14aにおけ
る環状溝34の外周縁からこれに平行に設られ、ケース
ドレンに連通する圧抜き溝35に向かって直線的に減少
し、圧抜き溝35の外周縁でゼロとなる。そして、環状
溝34の外周縁と圧抜き溝35の外周縁とが平行になる
よう形成されているため、ピストン14とトルクプレー
ト8との係合状態に係わりなく両者の外周縁の間で生じ
る圧力勾配が常に等しくなる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
明する。
【0010】第1図は、本発明にかかるピストンポンプ
またはモータの縦断面図であり、図中1はケーシングで
ある。ケーシング1は、円筒体状のフロントカバー部2
と、このフロントカバー部2の後端開口部に液密に蓋着
したリヤカバー部3とからなるもので、前記リヤカバー
部3には対をなす流出入ポート4、5(第2図)が開口
させてある。そして、このケーシング1内に回転軸6を
収容している。回転軸6は、入力または出力用のもの
で、第1の軸受7を介して前記ケーシング1に支持され
ており、その外方端部6aを前記フロントカバー部2に
設けた開口部2aを通して外部に延出させている。ま
た、この回転軸6の前記ケーシング1内に位置する部位
にスプライン溝刻設部6bを設け、このスプライン溝刻
設部6bにピストン枢支部材たるトルクプレート8を嵌
着している。トルクプレート8は、円板状のもので前記
回転軸6と一体に回転するようになっている。そして、
このトルクプレート8の後方にシリンダブロック9を配
設している。シリンダブロック9は、前記トルクプレー
ト8および前記回転軸6の回転中心Mに対して一定角度
θだけ傾斜した傾斜軸心L回りに回転可能に設けられた
厚肉円筒体状のもので、具体的には、その後端面を前記
リヤカバー部3に形成したバルブ11に摺接させた状態
で前記リヤカバー部3に植設した傾斜筒12の外周に回
転可能に嵌合させてある。また、このシリンダブロック
9には、前記傾斜軸心Lに平行で前記トルクプレート8
方向に開口する複数のシリンダ穴13が円周方向に等角
間隔をあけて設けてある。そして、これらの各シリンダ
穴13にピストン14をそれぞれスライド可能に嵌合さ
せている。ピストン14は、前記シリンダ穴13内に嵌
合するピストン本体部15と、このピストン本体部15
から外方へ延出させたロッド部16とを一体に形成して
なるもので本体部15は、前記シリンダ穴13の内周に
適正な隙間(0.05mm程度)を介して嵌合する嵌合部17
と、この嵌合部17と押え板18との間に介設したピス
トンリング19とを備えている。そして、前記ロッド部
16の先端、つまり、ピストン14の外方端14aは球
状に成形されており、この外方端14aを前記トルクプ
レート8に枢支させている。具体的には、前記トルクプ
レート8の一端面に前記ピストン14と同数の球面受座
21を円周方向に等角間隔をあけて設けておき、これら
各球面受座21に前記各ピストン14の外方端14aを
回動可能に嵌合させてたる。そして、これら各ピストン
14が前記トルクプレート8から外れるのをピストンリ
テーナ22により防止している。また、前記トルクプレ
ート8と前記シリンダブロック9との間には同期機構2
3が設けてあり、このトルクプレート8と前記シリンダ
ブロック9との同期回転に伴わせて前記各ピストン14
の内方端14b側に形成されるポンプ室24の容積を増
減させるようにしている。同期機構23は、第1図に示
すように、基端に環状取付部25aを有するとともに先
端に内向歯25bを有したリング部材25を具備してな
るもので、その環状取付部25aを前記シリンダブロッ
ク9の内周に嵌着固定するとともに前記内向歯25bを
前記スプライン溝6bの後端部に噛合させている。ま
た、前記ポンプ室24は前記ピストン14のピストン本
体15と前記シリンダ穴13とによって形成された室で
あり、流体通路27を介してシリンダブロック9の後端
面に開口させてある。そして、このシリンダブロック9
の後端面と摺合するケーシング1のバルブ面11に前記
各流出入ポート4、5(第2図)に連通する接続ポート
28,29(第3図)を開口させている。一方の流出入
ポート4に連通する接続ポート28は、前記トルクプレ
ート8の回転中心Mと前記傾斜軸心Lを含む仮想分割面
Nよりも第3図中右側の領域Iに存在するポンプ室24
に連通するように、また、他方の流出入ポート5に連通
する接続ポート29は前記仮想分割面Nよりも左側の領
域IIに存在するポンプ室24に連通するようにそれぞれ
半円弧状に形成されている。
またはモータの縦断面図であり、図中1はケーシングで
ある。ケーシング1は、円筒体状のフロントカバー部2
と、このフロントカバー部2の後端開口部に液密に蓋着
したリヤカバー部3とからなるもので、前記リヤカバー
部3には対をなす流出入ポート4、5(第2図)が開口
させてある。そして、このケーシング1内に回転軸6を
収容している。回転軸6は、入力または出力用のもの
で、第1の軸受7を介して前記ケーシング1に支持され
ており、その外方端部6aを前記フロントカバー部2に
設けた開口部2aを通して外部に延出させている。ま
た、この回転軸6の前記ケーシング1内に位置する部位
にスプライン溝刻設部6bを設け、このスプライン溝刻
設部6bにピストン枢支部材たるトルクプレート8を嵌
着している。トルクプレート8は、円板状のもので前記
回転軸6と一体に回転するようになっている。そして、
このトルクプレート8の後方にシリンダブロック9を配
設している。シリンダブロック9は、前記トルクプレー
ト8および前記回転軸6の回転中心Mに対して一定角度
θだけ傾斜した傾斜軸心L回りに回転可能に設けられた
厚肉円筒体状のもので、具体的には、その後端面を前記
リヤカバー部3に形成したバルブ11に摺接させた状態
で前記リヤカバー部3に植設した傾斜筒12の外周に回
転可能に嵌合させてある。また、このシリンダブロック
9には、前記傾斜軸心Lに平行で前記トルクプレート8
方向に開口する複数のシリンダ穴13が円周方向に等角
間隔をあけて設けてある。そして、これらの各シリンダ
穴13にピストン14をそれぞれスライド可能に嵌合さ
せている。ピストン14は、前記シリンダ穴13内に嵌
合するピストン本体部15と、このピストン本体部15
から外方へ延出させたロッド部16とを一体に形成して
なるもので本体部15は、前記シリンダ穴13の内周に
適正な隙間(0.05mm程度)を介して嵌合する嵌合部17
と、この嵌合部17と押え板18との間に介設したピス
トンリング19とを備えている。そして、前記ロッド部
16の先端、つまり、ピストン14の外方端14aは球
状に成形されており、この外方端14aを前記トルクプ
レート8に枢支させている。具体的には、前記トルクプ
レート8の一端面に前記ピストン14と同数の球面受座
21を円周方向に等角間隔をあけて設けておき、これら
各球面受座21に前記各ピストン14の外方端14aを
回動可能に嵌合させてたる。そして、これら各ピストン
14が前記トルクプレート8から外れるのをピストンリ
テーナ22により防止している。また、前記トルクプレ
ート8と前記シリンダブロック9との間には同期機構2
3が設けてあり、このトルクプレート8と前記シリンダ
ブロック9との同期回転に伴わせて前記各ピストン14
の内方端14b側に形成されるポンプ室24の容積を増
減させるようにしている。同期機構23は、第1図に示
すように、基端に環状取付部25aを有するとともに先
端に内向歯25bを有したリング部材25を具備してな
るもので、その環状取付部25aを前記シリンダブロッ
ク9の内周に嵌着固定するとともに前記内向歯25bを
前記スプライン溝6bの後端部に噛合させている。ま
た、前記ポンプ室24は前記ピストン14のピストン本
体15と前記シリンダ穴13とによって形成された室で
あり、流体通路27を介してシリンダブロック9の後端
面に開口させてある。そして、このシリンダブロック9
の後端面と摺合するケーシング1のバルブ面11に前記
各流出入ポート4、5(第2図)に連通する接続ポート
28,29(第3図)を開口させている。一方の流出入
ポート4に連通する接続ポート28は、前記トルクプレ
ート8の回転中心Mと前記傾斜軸心Lを含む仮想分割面
Nよりも第3図中右側の領域Iに存在するポンプ室24
に連通するように、また、他方の流出入ポート5に連通
する接続ポート29は前記仮想分割面Nよりも左側の領
域IIに存在するポンプ室24に連通するようにそれぞれ
半円弧状に形成されている。
【0011】そして、このピストンポンプまたはモータ
は、前記ピストン14の前記シリンダ穴13に対する嵌
合長さtを1.0mm程度の小さな値に定めるとともに、
前記傾斜角度θを15°以下に、好ましくは10°程度
に設定している。
は、前記ピストン14の前記シリンダ穴13に対する嵌
合長さtを1.0mm程度の小さな値に定めるとともに、
前記傾斜角度θを15°以下に、好ましくは10°程度
に設定している。
【0012】また、前記回転軸6の内方端6b側は前記
トルクプレート8およびシリンダブロック9を貫通させ
てケーシング1のリヤカバー部3まで延出させてあり、
その延出端を前記リヤカバー部3に設けた第2の軸受3
1により支持している。
トルクプレート8およびシリンダブロック9を貫通させ
てケーシング1のリヤカバー部3まで延出させてあり、
その延出端を前記リヤカバー部3に設けた第2の軸受3
1により支持している。
【0013】さらに、このピストンまたはモータでは、
前記バルブ面11と前記シリンダブロック9との間に第
1の圧力ポケット(前記接続ポート28)を設けるとと
もに、前記ピストン14の外方端14aと前記トルクプ
レート8との間に第2の圧力ポケット32を形成し、こ
の第2圧力ポケット32に前記ピストン14の軸心部に
穿設した流体通路33を介してポンプ室24内の作動流
体、例えば、作動油の一部を導入するようにしている。
そして、前記第1の圧力ポケット28内の作動油が前記
シリンダブロック9をトルクプレート8方向へ押圧する
力と、前記ポンプ室24内の作動油が前記シリンダブロ
ック9をバルブ面11方向に押圧する力とを略バランス
させるとともに、前記第2圧力ポケット32内の作動油
が前記ピストン14をシリンダブロック9側へ押圧する
力と、前記ポンプ室24内の作動油が前記ピストン14
をトルクプレート8方向に押圧する力とをほぼバランス
させている。具体的に説明すれば、第1の圧力ポケット
を構成する一方の接続ポート28の開口幅W1 および前
記バルブ面11とシリンダブロック9との摺接面部の幅
W2 を適正な値に設定することによって、前記作動油が
前記シリンダブロック9の後端面を押圧する力F1 を所
望の値に定めている。なお、前記各ポンプ室24内の作
動油が前記シリンダブロック9をバルブ面11方向へ押
圧する力F2は、該ポンプ室24と接続ポート28が断
続される際に過渡的に変化するものであり、また、前記
接続ポート28に接続されるポンプ室24の数が4個か
ら5個へ、また5個から4個へと変化する。そのため、
前記接続ポート28に連通するポンプ室24内の作動油
が前記シリンダブロック9をバルブ面11方向に押圧す
る力F2 の合力はこまかく周期的に変化(図示例のもの
は1.5%程度)するものであるが、この実施例では、
その合力の平均値と前記力F1 とがバランスするように
設定している(第6図参照)。一方、第4図に示すよう
にピストン14に対する油圧バランスは次のようであ
る。すなわち、前記ピストン14の外方端14aに前記
シリンダ穴13の内径D1 と略同径D2 の切欠部、例え
ば、環状溝34を設け、この環状溝34と、これに連通
させて前記球面受座21に設けた凹陥部21aとによっ
て前記第2の圧力ポケット32を形成し、この圧力ポケ
ット32内の作動油が前記ピストン14をシリンダブロ
ック9方向へ押圧する力F3 と、前記ポンプ室24内の
作動油が前記ピストン14をトルクプレート8方向に押
圧する力F’2 とを略バランスさせるようにしている
(第7図参照)。そして、第1図、第4図に示すように
前記ピストン14の外方端14a部における前記環状溝
形成部よりも大径な部位に圧抜き溝35を前記環状溝3
4と平行に設け、この圧抜き溝35を通路8aを通して
ケースドレン、つまり前記ケーシング1内の空間に開放
している。これにより、環状溝34の外周縁から圧抜き
溝35の外周縁にかけて、作用する圧力が直線的に減少
し、圧抜き溝35の外周縁円でゼロとなる。そして、環
状溝34の外周縁と圧抜き溝35の外周縁とが平行にな
るよう形成されているため、前記ピストン14とトルク
プレート8との係合状態に係わりなく両者の外周縁の間
で生じる圧力勾配を常に等しくすることができる。この
ため、前記圧力ポケット32内の作動油が前記ピストン
14をシリンダブロック9方向へ押圧する力F3 を環状
溝34の内径D2 に略比例させて設定することが可能と
なり、従って、ピストンに作用する作動流体の圧力を常
時バランスさせておくことが可能となる。
前記バルブ面11と前記シリンダブロック9との間に第
1の圧力ポケット(前記接続ポート28)を設けるとと
もに、前記ピストン14の外方端14aと前記トルクプ
レート8との間に第2の圧力ポケット32を形成し、こ
の第2圧力ポケット32に前記ピストン14の軸心部に
穿設した流体通路33を介してポンプ室24内の作動流
体、例えば、作動油の一部を導入するようにしている。
そして、前記第1の圧力ポケット28内の作動油が前記
シリンダブロック9をトルクプレート8方向へ押圧する
力と、前記ポンプ室24内の作動油が前記シリンダブロ
ック9をバルブ面11方向に押圧する力とを略バランス
させるとともに、前記第2圧力ポケット32内の作動油
が前記ピストン14をシリンダブロック9側へ押圧する
力と、前記ポンプ室24内の作動油が前記ピストン14
をトルクプレート8方向に押圧する力とをほぼバランス
させている。具体的に説明すれば、第1の圧力ポケット
を構成する一方の接続ポート28の開口幅W1 および前
記バルブ面11とシリンダブロック9との摺接面部の幅
W2 を適正な値に設定することによって、前記作動油が
前記シリンダブロック9の後端面を押圧する力F1 を所
望の値に定めている。なお、前記各ポンプ室24内の作
動油が前記シリンダブロック9をバルブ面11方向へ押
圧する力F2は、該ポンプ室24と接続ポート28が断
続される際に過渡的に変化するものであり、また、前記
接続ポート28に接続されるポンプ室24の数が4個か
ら5個へ、また5個から4個へと変化する。そのため、
前記接続ポート28に連通するポンプ室24内の作動油
が前記シリンダブロック9をバルブ面11方向に押圧す
る力F2 の合力はこまかく周期的に変化(図示例のもの
は1.5%程度)するものであるが、この実施例では、
その合力の平均値と前記力F1 とがバランスするように
設定している(第6図参照)。一方、第4図に示すよう
にピストン14に対する油圧バランスは次のようであ
る。すなわち、前記ピストン14の外方端14aに前記
シリンダ穴13の内径D1 と略同径D2 の切欠部、例え
ば、環状溝34を設け、この環状溝34と、これに連通
させて前記球面受座21に設けた凹陥部21aとによっ
て前記第2の圧力ポケット32を形成し、この圧力ポケ
ット32内の作動油が前記ピストン14をシリンダブロ
ック9方向へ押圧する力F3 と、前記ポンプ室24内の
作動油が前記ピストン14をトルクプレート8方向に押
圧する力F’2 とを略バランスさせるようにしている
(第7図参照)。そして、第1図、第4図に示すように
前記ピストン14の外方端14a部における前記環状溝
形成部よりも大径な部位に圧抜き溝35を前記環状溝3
4と平行に設け、この圧抜き溝35を通路8aを通して
ケースドレン、つまり前記ケーシング1内の空間に開放
している。これにより、環状溝34の外周縁から圧抜き
溝35の外周縁にかけて、作用する圧力が直線的に減少
し、圧抜き溝35の外周縁円でゼロとなる。そして、環
状溝34の外周縁と圧抜き溝35の外周縁とが平行にな
るよう形成されているため、前記ピストン14とトルク
プレート8との係合状態に係わりなく両者の外周縁の間
で生じる圧力勾配を常に等しくすることができる。この
ため、前記圧力ポケット32内の作動油が前記ピストン
14をシリンダブロック9方向へ押圧する力F3 を環状
溝34の内径D2 に略比例させて設定することが可能と
なり、従って、ピストンに作用する作動流体の圧力を常
時バランスさせておくことが可能となる。
【0014】また、この実施例では、さらに、前記トル
クプレート8の反シリンダブロック側の面36を前記ケ
ーシング1に設けた受圧面37に密接させてこれら両面
36,37間に前記ポンプ室24内の作動油が導入され
る圧力ポケット38を形成し、この圧力ポケット38内
の作動油が前記トルクプレート8を押圧するスラスト力
と、前記ピストン14側から前記トルクプレート8に作
用するスラスト力とが略バランスし得るように構成して
いる。具体的には、前記トルクプレート8の前面の前記
各球面受座21に対向する部位を円形に突出させ、その
突出面36を前記フロントカバー部に設けた受圧面37
に密接させている。また、前記突出面36に第5図に示
すような形状の圧力ポケット38を設け、この圧力ポケ
ット38に圧液導入路39を通して前記ポンプ室24内
に作動油の一部を導入するようにしている。そして、前
記圧力ポケット38内の作動油が前記トルクプレート8
をピストン14方向へ押圧する力F4 と、前記圧力ポケ
ット38内の作動油が前記トルクプレート8を受圧面3
7方向に押圧する力F’3 のスラスト方向成分F’3 co
s θとをバランスさせるようにしている(第8図参
照)。なお、41は前記トルクプレート8を常時前記受
圧面37に添接させるとともに、前記シリンダブロック
9を前記バルブ面11に弱い力で押し付けておくための
スプリングである。 次いで、この実施例の作動を説明
する。
クプレート8の反シリンダブロック側の面36を前記ケ
ーシング1に設けた受圧面37に密接させてこれら両面
36,37間に前記ポンプ室24内の作動油が導入され
る圧力ポケット38を形成し、この圧力ポケット38内
の作動油が前記トルクプレート8を押圧するスラスト力
と、前記ピストン14側から前記トルクプレート8に作
用するスラスト力とが略バランスし得るように構成して
いる。具体的には、前記トルクプレート8の前面の前記
各球面受座21に対向する部位を円形に突出させ、その
突出面36を前記フロントカバー部に設けた受圧面37
に密接させている。また、前記突出面36に第5図に示
すような形状の圧力ポケット38を設け、この圧力ポケ
ット38に圧液導入路39を通して前記ポンプ室24内
に作動油の一部を導入するようにしている。そして、前
記圧力ポケット38内の作動油が前記トルクプレート8
をピストン14方向へ押圧する力F4 と、前記圧力ポケ
ット38内の作動油が前記トルクプレート8を受圧面3
7方向に押圧する力F’3 のスラスト方向成分F’3 co
s θとをバランスさせるようにしている(第8図参
照)。なお、41は前記トルクプレート8を常時前記受
圧面37に添接させるとともに、前記シリンダブロック
9を前記バルブ面11に弱い力で押し付けておくための
スプリングである。 次いで、この実施例の作動を説明
する。
【0015】例えば、図外のモータ等により回転軸6を
矢印X方向に回転駆動しトルクプレート8およびシリン
ダブロック9を同方向に同期回転させると、傾斜軸心L
の傾きにより第1領域Iに存在するピストン14は回転
に伴なって逐次シリンダ穴13内に没入するとともに、
第2領域IIに存在するピストン14は逐次シリンダ穴1
3内から突出することになる。そのため、一方の接続ポ
ート4に連通する前記第1領域Iを通過中のポンプ室2
4の容積が減少するとともに、他方の接続ポート5に連
通する第2領域IIを通過中のポンプ室24の容積が漸増
することになり、前記流出入ポート5から吸込まれた作
動油が前記第2領域IIのポンプ室24に導入されるとと
もに前記第1領域Iのポンプ室24から押出される作動
油が前記流出入ポート4から吐出される。
矢印X方向に回転駆動しトルクプレート8およびシリン
ダブロック9を同方向に同期回転させると、傾斜軸心L
の傾きにより第1領域Iに存在するピストン14は回転
に伴なって逐次シリンダ穴13内に没入するとともに、
第2領域IIに存在するピストン14は逐次シリンダ穴1
3内から突出することになる。そのため、一方の接続ポ
ート4に連通する前記第1領域Iを通過中のポンプ室2
4の容積が減少するとともに、他方の接続ポート5に連
通する第2領域IIを通過中のポンプ室24の容積が漸増
することになり、前記流出入ポート5から吸込まれた作
動油が前記第2領域IIのポンプ室24に導入されるとと
もに前記第1領域Iのポンプ室24から押出される作動
油が前記流出入ポート4から吐出される。
【0016】以上のようにしてポンプ機能を営むが、こ
のものは、前記ピストン14の外方端14aに前記シリ
ンダ穴13の内径D1 と略同径D2 の環状溝34を設け
て該環状溝34と前記球面受座21との間に圧力ポケッ
ト32を形成するとともに、この圧力ポケット32を流
体通路33を介して前記ポンプ室24に連通させ、この
圧力ポケット32内の作動油が前記ピストン14をシリ
ンダブロック9方向に押圧する力F3 と、前記ポンプ室
24内の作動油が前記ピストン14を前記トルクプレー
ト8方向に押圧する力F’2 とを略バランスさせてい
る。このとき、前記ピストン14の外方端14a部にお
ける前記環状溝形成部よりも大径な部位にケースドレン
に連通する圧抜き溝35を環状溝34と平行に設けたた
め、環状溝34の外周縁から圧抜き溝35の外周縁にか
けて、作用する圧力が直線的に減少し、圧抜き溝35の
外周縁円でゼロとなる。そして、環状溝34の外周縁と
圧抜き溝35の外周縁とが平行になるよう形成されてい
るため、ピストン14とトルクプレート8との係合状態
に係わりなく両者の外周縁の間で生じる圧力勾配を常に
等しくすることができる。このため、前記圧力ポケット
32内の作動油が前記ピストン14をシリンダブロック
9方向へ押圧する力F3 を環状溝34の内径D2 に略比
例させて設定することが可能となり、従って、ピストン
に作用する作動流体の圧力を常時バランスさせておくこ
とが可能となる。このため、前記ピストンが前記トルク
プレートに対して傾動しても、前記圧力ポケット内の作
動油の圧力は常に前記環状溝34の全域に作用すること
になり、該ピストン14に対する油圧の作用方向および
作用面積は不変となる。したがって、前記圧力ポケット
32側から前記ピストン14に作用する油圧と前記ポン
プ室24側から前記ピストン14に作用する油圧とを常
時一定の状態でバランスさせておくことができる。しか
も、このものは、ピストン14の外方端14aに環状溝
34及びこの環状溝34に平行で大径な部位に圧抜き溝
35を設けるだけでよいので、球面受座21のみに常時
油圧バランスをとるための複雑な形状の凹陥部を設ける
ような場合に比べて構造が簡単であり、実施が容易とな
る。
のものは、前記ピストン14の外方端14aに前記シリ
ンダ穴13の内径D1 と略同径D2 の環状溝34を設け
て該環状溝34と前記球面受座21との間に圧力ポケッ
ト32を形成するとともに、この圧力ポケット32を流
体通路33を介して前記ポンプ室24に連通させ、この
圧力ポケット32内の作動油が前記ピストン14をシリ
ンダブロック9方向に押圧する力F3 と、前記ポンプ室
24内の作動油が前記ピストン14を前記トルクプレー
ト8方向に押圧する力F’2 とを略バランスさせてい
る。このとき、前記ピストン14の外方端14a部にお
ける前記環状溝形成部よりも大径な部位にケースドレン
に連通する圧抜き溝35を環状溝34と平行に設けたた
め、環状溝34の外周縁から圧抜き溝35の外周縁にか
けて、作用する圧力が直線的に減少し、圧抜き溝35の
外周縁円でゼロとなる。そして、環状溝34の外周縁と
圧抜き溝35の外周縁とが平行になるよう形成されてい
るため、ピストン14とトルクプレート8との係合状態
に係わりなく両者の外周縁の間で生じる圧力勾配を常に
等しくすることができる。このため、前記圧力ポケット
32内の作動油が前記ピストン14をシリンダブロック
9方向へ押圧する力F3 を環状溝34の内径D2 に略比
例させて設定することが可能となり、従って、ピストン
に作用する作動流体の圧力を常時バランスさせておくこ
とが可能となる。このため、前記ピストンが前記トルク
プレートに対して傾動しても、前記圧力ポケット内の作
動油の圧力は常に前記環状溝34の全域に作用すること
になり、該ピストン14に対する油圧の作用方向および
作用面積は不変となる。したがって、前記圧力ポケット
32側から前記ピストン14に作用する油圧と前記ポン
プ室24側から前記ピストン14に作用する油圧とを常
時一定の状態でバランスさせておくことができる。しか
も、このものは、ピストン14の外方端14aに環状溝
34及びこの環状溝34に平行で大径な部位に圧抜き溝
35を設けるだけでよいので、球面受座21のみに常時
油圧バランスをとるための複雑な形状の凹陥部を設ける
ような場合に比べて構造が簡単であり、実施が容易とな
る。
【0017】第9図は、環状溝34に平行な圧抜き溝3
5に加えて、補助の圧抜き溝42,43を設けた場合の
ものであり、このようにすれば、前記実施例における通
路8aを省略することができる。
5に加えて、補助の圧抜き溝42,43を設けた場合の
ものであり、このようにすれば、前記実施例における通
路8aを省略することができる。
【0018】なお、切欠部は前記のような環状溝に限ら
ないのは勿論であり、例えば、ピストンの外方端部の最
先端部分を完全に切除したようなものであってもよい。
ないのは勿論であり、例えば、ピストンの外方端部の最
先端部分を完全に切除したようなものであってもよい。
【0019】また、前記実施例では、ポンプとして使用
する場合について説明したが、例えば、前記一方の流出
入ポート4に高圧の作動流体を供給すればモータとして
機能させることもできる。
する場合について説明したが、例えば、前記一方の流出
入ポート4に高圧の作動流体を供給すればモータとして
機能させることもできる。
【0020】
【発明の効果】本発明は、以上のような構成であるか
ら、簡単な構成によりピストンに作用する作動流体の圧
力を常時略バランスさせておくことができるピストンポ
ンプまたはモータにおけるピストンの液圧バランス機構
を提供できるものである。
ら、簡単な構成によりピストンに作用する作動流体の圧
力を常時略バランスさせておくことができるピストンポ
ンプまたはモータにおけるピストンの液圧バランス機構
を提供できるものである。
【図1】本発明の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1におけるII矢視図である。
【図3】図1における一部省略のIII-III 線断面図であ
る。
る。
【図4】本発明にかかるピストンを示す拡大図の一例で
ある。
ある。
【図5】図1におけるV−V線に沿う部分断面図であ
る。
る。
【図6】図3の第I領域における圧力バランス状態を示
す作用説明図である。
す作用説明図である。
【図7】図3の第I領域における圧力バランス状態を示
す作用説明図である。
す作用説明図である。
【図8】図3の第I領域における圧力バランス状態を示
す作用説明図である。
す作用説明図である。
【図9】本発明の他の実施例を示す部分拡大図である。
1…ケーシング 4、5…流出入ポート 6…回転軸 8…ピストン枢支部材(トルクプレート) 9…シリンダブロック 11…バルブ面 13…シリンダ穴 14…ピストン 14a…外方端 24…ポンプ室 32…圧力ポケット 34…切欠部(環状溝) 35…圧抜き溝 L…傾斜軸心 M…回転中心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 一成 京都府京都市右京区西院追分町25番地 株 式会社 島津製作所 五条工場内 (72)発明者 幸 良 京都府京都市右京区西院追分町25番地 株 式会社 島津製作所 五条工場内
Claims (1)
- 【請求項1】 ピストン枢支部材と、このピストン枢支
部材に向けてシリンダ穴を開口させたシリンダブロック
とを対向させて配置し、前記シリンダ穴内にピストンを
スライド可能に嵌合させるとともに、略球形に成形した
前記ピストンの外方端を前記ピストン枢支部材の球面受
座に枢支させ、このピストン枢支部材と前記シリンダブ
ロックとの相対的な接離動作に伴わせて前記シリンダ穴
内に形成されるポンプ室の容積を増減させ得るように構
成したピストンポンプまたはモータにおいて、前記ピス
トンの外方端に切欠部を設け、この切欠部形成部よりも
大径な部位にケースドレンに連通する圧抜き溝を前記切
欠部の外周縁と平行に設たことを特徴とするピストンポ
ンプまたはモータにおけるピストンの液圧バランス機
構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5171721A JPH0751941B2 (ja) | 1993-07-12 | 1993-07-12 | ピストンポンプまたはモータにおけるピストンの液圧バランス機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5171721A JPH0751941B2 (ja) | 1993-07-12 | 1993-07-12 | ピストンポンプまたはモータにおけるピストンの液圧バランス機構 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59064690A Division JPH0660631B2 (ja) | 1984-03-30 | 1984-03-30 | ピストンポンプまたはモータにおけるピストンの液圧バランス機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06167272A JPH06167272A (ja) | 1994-06-14 |
JPH0751941B2 true JPH0751941B2 (ja) | 1995-06-05 |
Family
ID=15928443
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5171721A Expired - Lifetime JPH0751941B2 (ja) | 1993-07-12 | 1993-07-12 | ピストンポンプまたはモータにおけるピストンの液圧バランス機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0751941B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110905809B (zh) * | 2019-11-22 | 2024-02-27 | 珠海格力电器股份有限公司 | 泵体组件、换热设备、流体机械及其运转方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE1296006B (de) * | 1963-05-31 | 1969-05-22 | Lucas Industries Ltd | Einrichtung zum hydraulischen Andruecken des zylindrischen Steuerspiegelkoerpers an das gewoelbte Gehaeuse einer Druckfluessigkeits-Axialkolbenmaschine mit schwenkbarer Zylindertrommel |
JPS5818075B2 (ja) * | 1977-04-28 | 1983-04-11 | 協和醗酵工業株式会社 | アデノ−5′−三燐酸の製造法 |
JPH0751941A (ja) * | 1993-08-05 | 1995-02-28 | Agency Of Ind Science & Technol | レーザ放電誘導式放電加工装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE1296006U (ja) * | ||||
JPS5818075U (ja) * | 1981-07-29 | 1983-02-03 | 内田油圧機器工業株式会社 | 斜軸形ピストンポンプ用ピストン |
-
1993
- 1993-07-12 JP JP5171721A patent/JPH0751941B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE1296006B (de) * | 1963-05-31 | 1969-05-22 | Lucas Industries Ltd | Einrichtung zum hydraulischen Andruecken des zylindrischen Steuerspiegelkoerpers an das gewoelbte Gehaeuse einer Druckfluessigkeits-Axialkolbenmaschine mit schwenkbarer Zylindertrommel |
JPS5818075B2 (ja) * | 1977-04-28 | 1983-04-11 | 協和醗酵工業株式会社 | アデノ−5′−三燐酸の製造法 |
JPH0751941A (ja) * | 1993-08-05 | 1995-02-28 | Agency Of Ind Science & Technol | レーザ放電誘導式放電加工装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06167272A (ja) | 1994-06-14 |
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