JPH0751813Y2 - セラミック多層基板 - Google Patents
セラミック多層基板Info
- Publication number
- JPH0751813Y2 JPH0751813Y2 JP1534493U JP1534493U JPH0751813Y2 JP H0751813 Y2 JPH0751813 Y2 JP H0751813Y2 JP 1534493 U JP1534493 U JP 1534493U JP 1534493 U JP1534493 U JP 1534493U JP H0751813 Y2 JPH0751813 Y2 JP H0751813Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- dielectric constant
- ceramic
- high dielectric
- electrode
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、セラミック体の内部
に、高誘電率体を電極によりはさんで形成されたコンデ
ンサーを内蔵する構造のセラミック多層基板に関するも
のである。
に、高誘電率体を電極によりはさんで形成されたコンデ
ンサーを内蔵する構造のセラミック多層基板に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から、アルミナ等の材質からなるセ
ラミック体の内部に、多層の配線層を設けるとともに、
上下の配線層を電極とし、これらの電極間に高誘電率体
をはさんでコンデンサーを形成した構造のセラミック多
層基板は、種々のものが知られている。
ラミック体の内部に、多層の配線層を設けるとともに、
上下の配線層を電極とし、これらの電極間に高誘電率体
をはさんでコンデンサーを形成した構造のセラミック多
層基板は、種々のものが知られている。
【0003】図3は従来のコンデンサー内蔵型のセラミ
ック多層基板の一例におけるコンデンサーの部分の構成
を示す図である。図3に示す例において、21は上層の
セラミック体、22は中層のセラミック体、23は下層
のセラミック体、24は上層セラミック体内に設けられ
た上部電極、25は下層セラミック体内に設けられた下
部電極、26は中層セラミック体22内において上部電
極24と下部電極25との間にはさまれて設けられた高
誘電率体である。
ック多層基板の一例におけるコンデンサーの部分の構成
を示す図である。図3に示す例において、21は上層の
セラミック体、22は中層のセラミック体、23は下層
のセラミック体、24は上層セラミック体内に設けられ
た上部電極、25は下層セラミック体内に設けられた下
部電極、26は中層セラミック体22内において上部電
極24と下部電極25との間にはさまれて設けられた高
誘電率体である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上述した構成のコンデ
ンサー内蔵型のセラミック多層基板を得るには、通常、
高誘電率テープをグリーンテープ内に埋め込んだ中層の
グリーンテープを準備し、表面に下部電極をスクリーン
印刷した下層のグリーンテープ上に載せ、中層のグリー
ンテープ上にスクリーン印刷により上部電極を形成し、
最後に上層のグリーンテープを載せ、さらに必要な層数
の配線層およびグリーンシートを載せ、最後にこの状態
で焼成して製造している。
ンサー内蔵型のセラミック多層基板を得るには、通常、
高誘電率テープをグリーンテープ内に埋め込んだ中層の
グリーンテープを準備し、表面に下部電極をスクリーン
印刷した下層のグリーンテープ上に載せ、中層のグリー
ンテープ上にスクリーン印刷により上部電極を形成し、
最後に上層のグリーンテープを載せ、さらに必要な層数
の配線層およびグリーンシートを載せ、最後にこの状態
で焼成して製造している。
【0005】しかしながら、上述したようにしてコンデ
ンサー内蔵型のセラミック基板を得ると、高誘電率テー
プはグリーンテープに埋め込んだ構造であるため、高誘
電率テープとグリーンテープとの界面に隙間が存在し、
焼成時に電極を構成するAg等の金属が拡散して、上部
電極と下部電極との間がショートしてしまい、コンデン
サーとして機能しなくなる問題があった。
ンサー内蔵型のセラミック基板を得ると、高誘電率テー
プはグリーンテープに埋め込んだ構造であるため、高誘
電率テープとグリーンテープとの界面に隙間が存在し、
焼成時に電極を構成するAg等の金属が拡散して、上部
電極と下部電極との間がショートしてしまい、コンデン
サーとして機能しなくなる問題があった。
【0006】本考案の目的は上述した課題を解消して、
製造時にコンデンサーのショートが発生しない構造のセ
ラミック多層基板を提供しようとするものである。
製造時にコンデンサーのショートが発生しない構造のセ
ラミック多層基板を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案のセラミック多層
基板は、セラミック体の内部に、高誘電率体を電極によ
りはさんで形成されたコンデンサーを内蔵する構造のセ
ラミック多層基板において、少なくとも前記セラミック
体と前記高誘電率体との界面と前記電極とが接する部分
に、絶縁層を設けたことを特徴とするものである。
基板は、セラミック体の内部に、高誘電率体を電極によ
りはさんで形成されたコンデンサーを内蔵する構造のセ
ラミック多層基板において、少なくとも前記セラミック
体と前記高誘電率体との界面と前記電極とが接する部分
に、絶縁層を設けたことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】上述した構成において、少なくともセラミック
体と高誘電率体との界面と電極との間に設けた絶縁層
が、焼成時におけるセラミック体と高誘電率体との界面
を通しての電極材料の拡散を防止し、電極間のショート
を防ぐことができる。
体と高誘電率体との界面と電極との間に設けた絶縁層
が、焼成時におけるセラミック体と高誘電率体との界面
を通しての電極材料の拡散を防止し、電極間のショート
を防ぐことができる。
【0009】
【実施例】図1は本発明のセラミック多層基板の一例に
おけるコンデンサーの部分の構成を示す図である。図1
に示す例において、1は上層のセラミック体、2は中層
のセラミック体、3は下層のセラミック体、4は上層セ
ラミック体1内に設けられた上部電極、5は下層セラミ
ック体内に設けられた下部電極、6は中層セラミック体
2内において上部電極4と下部電極5との間にはさまれ
て設けられたチタン酸バリウム等からなる高誘電率体で
あり、これらの構成は従来の例と同様である。なお、本
例においては、説明の都合上セラミック体を上層、中
層、下層とわけて記載したが、実際のセラミック多層基
板においてはこれら各層は一体となり区別できない。
おけるコンデンサーの部分の構成を示す図である。図1
に示す例において、1は上層のセラミック体、2は中層
のセラミック体、3は下層のセラミック体、4は上層セ
ラミック体1内に設けられた上部電極、5は下層セラミ
ック体内に設けられた下部電極、6は中層セラミック体
2内において上部電極4と下部電極5との間にはさまれ
て設けられたチタン酸バリウム等からなる高誘電率体で
あり、これらの構成は従来の例と同様である。なお、本
例においては、説明の都合上セラミック体を上層、中
層、下層とわけて記載したが、実際のセラミック多層基
板においてはこれら各層は一体となり区別できない。
【0010】本実施例のセラミック多層基板において重
要なのは、上部電極4と高誘電率体6との間および下部
電極5と高誘電率体6との間に、ガラス等の材料からな
る上部絶縁層11−1と下部絶縁層11−2を設けて、
少なくとも中層セラミック体2と高誘電率体6との界面
12と上部電極4および下部電極5との間を絶縁した点
である。そのため、セラミック多層基板の製造時の焼成
においても、上部絶縁層11−1および下部絶縁層11
−2が、上部電極4および下部電極5のAg等の金属の
界面12方向の拡散を防止することができる。
要なのは、上部電極4と高誘電率体6との間および下部
電極5と高誘電率体6との間に、ガラス等の材料からな
る上部絶縁層11−1と下部絶縁層11−2を設けて、
少なくとも中層セラミック体2と高誘電率体6との界面
12と上部電極4および下部電極5との間を絶縁した点
である。そのため、セラミック多層基板の製造時の焼成
においても、上部絶縁層11−1および下部絶縁層11
−2が、上部電極4および下部電極5のAg等の金属の
界面12方向の拡散を防止することができる。
【0011】なお、本実施例のように、上部絶縁層11
−1と下部絶縁層11−2を設けて高誘電率体6と上部
電極4または下部電極5との間を絶縁しても、高誘電率
体6からなるコンデンサーに絶縁層11−1および11
ー2から構成されるコンデンサーが直列に接続された構
造となるだけであり、コンデンサーの全体としての容量
は若干減るもののコンデンサーとして機能することはい
うまでもない。
−1と下部絶縁層11−2を設けて高誘電率体6と上部
電極4または下部電極5との間を絶縁しても、高誘電率
体6からなるコンデンサーに絶縁層11−1および11
ー2から構成されるコンデンサーが直列に接続された構
造となるだけであり、コンデンサーの全体としての容量
は若干減るもののコンデンサーとして機能することはい
うまでもない。
【0012】上述した構成のセラミック多層基板を得る
には、高誘電率テープをグリーンテープ内に埋め込んだ
中層のグリーンテープを準備し、表面に下部電極をスク
リーン印刷しさらに下層絶縁層をスクリーン印刷した下
層のグリーンテープ上に載せ、中層のグリーンテープ上
にスクリーン印刷により上部絶縁層およびその上に上部
電極を形成し、最後に上層のグリーンテープを載せ、さ
らに必要な層数の配線層およびグリーンシートを載せ、
最後にこの状態で焼成して製造することができる。な
お、高誘電率テープをグリーンテープに埋め込むには、
グリーンテープにパンチにより孔を明け、その孔に高誘
電率テープをパンチで埋め込む方法等の従来から公知の
方法を使用することができる。
には、高誘電率テープをグリーンテープ内に埋め込んだ
中層のグリーンテープを準備し、表面に下部電極をスク
リーン印刷しさらに下層絶縁層をスクリーン印刷した下
層のグリーンテープ上に載せ、中層のグリーンテープ上
にスクリーン印刷により上部絶縁層およびその上に上部
電極を形成し、最後に上層のグリーンテープを載せ、さ
らに必要な層数の配線層およびグリーンシートを載せ、
最後にこの状態で焼成して製造することができる。な
お、高誘電率テープをグリーンテープに埋め込むには、
グリーンテープにパンチにより孔を明け、その孔に高誘
電率テープをパンチで埋め込む方法等の従来から公知の
方法を使用することができる。
【0013】図2は本考案のセラミック多層基板の他の
例におけるコンデンサーの部分を示す図である。図2に
示す例では、図1に示す例のように上部絶縁層11−1
および下部絶縁層11−2を上部電極4および下部電極
5と高誘電率体6との間の全面に配置するのとは異な
り、中層セラミック体2と高誘電率体6との界面12に
対応する位置にのみ上部絶縁層11−1、11−2を設
けている。図2に示す構造のセラミック多層基板におい
ても、図1に示すものと同様に、セラミック多層基板を
製造するための焼成時における、上部電極4および下部
電極5のAg等の金属の界面12を通じての拡散を防止
することができる。
例におけるコンデンサーの部分を示す図である。図2に
示す例では、図1に示す例のように上部絶縁層11−1
および下部絶縁層11−2を上部電極4および下部電極
5と高誘電率体6との間の全面に配置するのとは異な
り、中層セラミック体2と高誘電率体6との界面12に
対応する位置にのみ上部絶縁層11−1、11−2を設
けている。図2に示す構造のセラミック多層基板におい
ても、図1に示すものと同様に、セラミック多層基板を
製造するための焼成時における、上部電極4および下部
電極5のAg等の金属の界面12を通じての拡散を防止
することができる。
【0014】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
によれば、少なくともセラミック体と高誘電率体との界
面と電極との間に絶縁層を設けているため、セラミック
多層基板を製造する際の焼成時において、セラミック体
と高誘電率体との界面を通しての電極材料の拡散を防止
しでき、電極間のショートを防ぐことができる。
によれば、少なくともセラミック体と高誘電率体との界
面と電極との間に絶縁層を設けているため、セラミック
多層基板を製造する際の焼成時において、セラミック体
と高誘電率体との界面を通しての電極材料の拡散を防止
しでき、電極間のショートを防ぐことができる。
【図1】本考案のセラミック多層基板の一例におけるコ
ンデンサーの部分の構成を示す図である。
ンデンサーの部分の構成を示す図である。
【図2】本考案のセラミック多層基板の他の例における
コンデンサーの部分の構成を示す図である。
コンデンサーの部分の構成を示す図である。
【図3】従来のセラミック多層基板の一例におけるコン
デンサーの部分の構成を示す図である。
デンサーの部分の構成を示す図である。
1 上層セラミック体 2 中層セラミック体 3 下層セラミック体 4 上部電極 5 下部電極 6 高誘電率体 11−1 上部絶縁層 11−2 下部絶縁層 12 界面
Claims (1)
- 【請求項1】 セラミック体の内部に、高誘電率体を電
極によりはさんで形成されたコンデンサーを内蔵する構
造のセラミック多層基板において、少なくとも前記セラ
ミック体と前記高誘電率体との界面と前記電極とが接す
る部分に、絶縁層を設けたことを特徴とするセラミック
多層基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1534493U JPH0751813Y2 (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | セラミック多層基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1534493U JPH0751813Y2 (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | セラミック多層基板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0677280U JPH0677280U (ja) | 1994-10-28 |
JPH0751813Y2 true JPH0751813Y2 (ja) | 1995-11-22 |
Family
ID=11886182
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1534493U Expired - Fee Related JPH0751813Y2 (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | セラミック多層基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0751813Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4610185B2 (ja) * | 2003-12-24 | 2011-01-12 | 京セラ株式会社 | 配線基板並びにその製造方法 |
-
1993
- 1993-03-30 JP JP1534493U patent/JPH0751813Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0677280U (ja) | 1994-10-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |