JPH0751657B2 - ポリアセタール組成物 - Google Patents

ポリアセタール組成物

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JPH0751657B2
JPH0751657B2 JP62029391A JP2939187A JPH0751657B2 JP H0751657 B2 JPH0751657 B2 JP H0751657B2 JP 62029391 A JP62029391 A JP 62029391A JP 2939187 A JP2939187 A JP 2939187A JP H0751657 B2 JPH0751657 B2 JP H0751657B2
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polyacetal
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和総 森口
育男 関口
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ソマ−ル株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、耐摩耗性及び耐衝撃性の優れたポリアセター
ル組成物に関する。
(従来の技術) 従来、回転及び往復動接触をする機械部品に用いられる
耐摩耗性ポリアセタール組成物としては、ポリアセター
ルに粉末状の高密度ポリエチレンをポリアセタールの溶
融する温度で溶融混合し、冷却したものが提案されてい
る。(特公昭46−41456号公報)。しかし、このものは
耐摩耗性はかなり良好であるが、より良好なものが実用
上求められており、また、耐衝撃性の改良も求められて
いる。
更に、ポリアセタールに繊維長1/16〜1インチのふっ素
繊維を混合したものも提案されている(特公昭39−7615
号公報)が、このものは耐衝撃性が低いという問題があ
った。
(発明が解決しようとする問題) 本発明の目的は、耐摩耗性及び耐衝撃性の優れたポリア
セタール組成物を提供することである。
(問題を解決するための手段) 本発明者らは、上記の目的を達成するために、種々研究
を重ねた結果、本発明をなすに至った。
すなわち、本発明によれば、ポリアセタールと超高分子
量ポリエチレンとふっ素樹脂繊維とからなるポリアセタ
ール組成物であって、超高分子量ポリエチレンの含有量
は5〜20重量%、平均粒径は60μm以下、平均分子量は
120万以上の範囲内にあり、ふっ素樹脂繊維の含有量は1
5重量%以下、繊維長が1mm以下、平均直径が5〜50μm
の範囲内にあり、ポリアセタールの含有量は80〜95重量
%な範囲内にあることを特徴とするポリアセタール組成
物が提供される。
本発明におけるポリアセタールは、ポリアセタールホモ
ポリマー及びコポリマーを含むものであり、それらを混
合して用いることもできる。
本発明においては、ポリアセタールの耐摩耗性及び耐衝
撃性を改良するためにポリアセタールに上記特定の超高
分子量ポリエチレンの粉末と上記特定のふっ素樹脂繊維
を特定量配合する。
超高分子量ポリエチレン粉末の平均粒径は60μm以下、
好ましくは30μm以下である。60μm超では耐衝撃性が
低下する。
この超高分子量ポリエチレンの平均分子量は、120万以
上、好ましくは180万以上である。120万未満ではその超
高分子量ポリエチレンの粉末とポリアセタールとを溶融
状態で混練したとき、超高分子量ポリエチレンの粉末が
溶融してできた小滴が分散することができず、それらの
小滴が集まってポリアセタール中に不均一に分離するこ
とになり、このものを押出して、ロールで押圧しながら
冷却してシートに成形しても、そのシートは層状の剥離
が起り、本発明の目的にかなう組成物が得られない。
本発明の組成物においては、上記の如き特定の超高分子
量ポリエチレンを組成物中に5〜20重量%含有してい
る。好ましくは7〜15重量%である。含有量が5重量%
未満ではその組成物及び摺動材の耐摩耗性が低く、逆に
含有量が20重量%超ではその組成物の耐衝撃性が低下す
る。
また、配合するふっ素樹脂繊維は繊維長1mm以下、好ま
しくは0.2〜0.6mm、平均直径5〜50μm、好ましくは10
〜40μmのものであり、その配合量は15重量%以下、好
ましくは2〜10重量部である。
このふっ素樹脂繊維は、ポリアセタールとのなじみを向
上させるため、エネルギー線や化学処理剤等によって表
面処理するのが好ましい。
ふっ素樹脂繊維の長さが1mm超では、組成物の耐衝撃性
が低下する。平均直径が5μm未満では高速摺動時の耐
摩耗性を向上させる効果を得ることができず、50μm超
では耐衝撃性が低下する。
また、本発明の組成物においては、超高分子量ポリエチ
レンの配合量が増加するにしたがって耐衝撃性が低下す
る傾向にあり、また、ふっ素樹脂繊維の配合量が増加す
る場合も同様の傾向にあるので、ふっ素樹脂繊維を配合
する場合には、超高分子量ポリエチレンの配合量とふっ
素繊維の配合量とを合計した量が組成物中25重量%を超
えないようにすることが好ましい。
本発明の組成物及びこれを用いた摺動材について、製造
例を説明する。
ポリアセタールの粉末又は粒状物、平均粒径が60μm以
下で平均分子量が120万以上の超高分子量ポリエチレン
及び繊維長1mm以下、平均直径5〜50μmのふっ素樹脂
繊維とを所定量ミキサーで混合する。
次に、これをスクリュー型押出機等によって、ポリアセ
タールが溶融する温度、例えば180〜200℃にて混練し、
混練したものを押出機のスリット状ダイスからシート状
に押出し、冷却固化させ、例えば0.2〜5mmのシートにす
る。次に、所望の形状、例えば直径6mm、厚さ0.2〜5mm
の円板等に打抜く。又は、上記の混練物を金型の中に入
れて所望の形状に成形して摺動材とする。これらの摺動
材は、例えば電動機の軸受として好適に用いられる。
(発明の効果) 本発明のポリアセタール組成物は、耐摩耗性特に高速摺
動時の耐摩耗性に優れている上に耐衝撃性も高いので、
例えば電動機の回転軸端部を構成する軸受に成形加工し
て使用した場合、従来品による場合に比べて軸受の摩耗
が少く、それ故、軸受の摩耗に起因する回転軸のずれ
や、それに伴う異常振動が起きるのを防止でき、電動機
の故障を少なくすることができる。
(実施例及び比較例) 次に、本発明の実施例をあげるが、本発明はこれにより
制限されるものではない。なお、参考のために比較例を
あげる。実施例及び比較例の各列において使われている
成分の重量割合を第1表の上段に、製造したシートの物
性を第1表の下段に示す。
製造したシートの物性の測定法は次の通りである。
(1)打抜き時のクラック 製造したシートから直径6mmの円板状のシート片を多数
打抜き、この切口を目視してクラックの有無を調べる。
その結果、クラックのないものを耐衝撃性が良好とし、
クラックのあるものを耐衝撃性不良とする。
(2)摩耗指数 サンプルシート片の上に直径3.5mmのスピンドル先端を2
80gの荷重をかけて接触させ、そのスピンドルを3000又
は3700r.p.m(回転/分)の回転速度で100時間回転させ
た場合のサンプルシート片の摩耗深さHmmを測定し、1
時間当りの摩耗度H/100を算出し、それを摩耗指数とす
る。この摩耗指数が7×10-4以下のものを耐摩耗性が良
好とする。
(3)PV値 直径約50mmのシート片を打抜き、松原式摩耗試験機によ
り、このサンプルシート片とSUS304製リングとの摺動試
験を行い、サンプルシート片が融けたり、焼付いたりす
る負荷(荷重×摺動速度)の限界値を測定する。
(4)摩擦係数 サンプルシート片SUS304製リングとの摺動試験におい
て、荷重2.5kg/cm2、摺動速度0.2m/秒の負荷における摩
擦係数を摩擦摩耗試験機モデルEFM−III−E(東洋ボー
ルドウィン社製)によって測定する。
実施例1 (a)アセタールコポリマー粉末50重量部と、(b)超
高分子量ポリエチレン微粉末8.5重量部と、(c)アセ
タールホモポリマー(デュポン社製 デルリン500)37.
5重量部及びふっ素樹脂繊維(デュポン社製、平均繊維
長0.4mm、平均直径20μm)4重量部をアセタールホモ
ポリマーが溶融する温度で溶融混練し、冷却固化させて
直径3mmの粒状に成形して得たペレット41.5重量部とを
混合したものをミキサーに供給しよく混合する。これを
スクリュー型押出機に供給し、ポリアセタールの溶融す
る温度(190℃を採用)で溶融混練し、スリット状ダイ
スから押出し、押出されたシート状溶融物を対になった
ロールにはさみながら冷却固化して、厚み0.5mm、巾30c
mのシートを製造した。
製造したシートは第1表に示すように、耐衝撃性、耐摩
耗性特に摺動速度が高いときの耐摩耗性に優れ、PV値が
高く、摩擦係数が低く、摺動材として良好なものであっ
た。
比較例1 アセタールコポリマー粉末(旭化成社製テナックC)90
重量部と超高分子量ポリエチレン粉末(三井石油化学工
業社製、平均粒径20μm、平均分子量200万)10重量部
との混合物をミキサーに供給しよく混合する。これをス
クリュー型押出機に供給し、ポリアセタールの溶融する
温度(190℃を採用)で溶融混練し、スリット状ダイス
から押出し、押出されたシート状溶融物を対になったロ
ールにはさみながら冷却固化して、厚み0.5mm、巾30cm
のシートを製造した。
製造したシートは第1表に示すように、本発明品に比
べ、摺動速度の高い時の耐摩耗性に劣り、またPV値及び
摩擦係数も劣るものであった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリアセタールと超高分子量ポリエチレン
    とふっ素樹脂繊維とからなるポリアセタール組成物であ
    って、超高分子量ポリエチレンの含有量は5〜20重量
    %、平均粒径は60μm以下、平均分子量は120万以上の
    範囲内にあり、ふっ素樹脂繊維の含有量は15重量%以
    下、繊維長が1mm以下、平均直径が5〜50μmの範囲内
    にあり、ポリアセタールの含有量は80〜95重量%の範囲
    内にあることを特徴とするポリアセタール組成物。
JP62029391A 1987-02-10 1987-02-10 ポリアセタール組成物 Expired - Fee Related JPH0751657B2 (ja)

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DE19606948A1 (de) * 1996-02-23 1997-08-28 Hoechst Ag Kunststoff-Formmassen mit geringerem Verschleiß

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