JPH0751471Y2

JPH0751471Y2 - 組立可能な正立方体容器

Info

Publication number: JPH0751471Y2
Application number: JP1989024527U
Authority: JP
Inventors: 広増田; 庸一伊沢; 薫大林; 隆裕香川; 均栗原; 嘉人笠原
Original assignee: Toho Sheet and Frame Co Ltd
Current assignee: Toho Sheet and Frame Co Ltd
Priority date: 1989-03-03
Filing date: 1989-03-03
Publication date: 1995-11-22
Anticipated expiration: 2004-03-03
Also published as: JPH02114627U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）この考案は、各種プラスチック、金属板等の材料によ
り、固体、液体、粉粒体等を収納することができる、積
木風に組立可能な正立方体容器に関するものである。

（考案の背景）従来、組合せ容器、組立可能な容器は、種々考案されて
いるが、特殊な構造であり、複雑な形状のものしか存在
しておらず、簡単な形状、構造で、しかも、材料にかか
わらず簡単に製作できる組立可能な容器が要望されてい
る。

（従来の技術とその問題点）昭和60年11月18日に公告された実公昭60-38522号は、組
立可能な容器が開示されている。その容器は「角形容器
胴部周面に円板状の凸部及び円板状もしくは溝状の凹部
をそれぞれ任意の個数設け、凸部は凹部へ嵌合可能な寸
法のものとし、凹部には凹所内方向に拡がる凹係止縁
を、凸部には突起側方向に拡がる凸係止縁をそれぞれ設
け、凸係止縁の外径は凹係止縁の内径より僅かに大きい
ものとし、凹部と凸部には点状もしくは線状の小突起又
は小凹所を設け、相互に重ね合わせることのできるもの
とした組立可能な容器。」を特徴としている。

しかし、この組立可能な容器は最低４面に凹凸部を２ケ
所づつ設けることによって組立可能に形成したもので、
しかも、凹部、凸部に点状もしくは線状の小突起、又
は、小凹所を設けたものであるので、形状が複雑なため
加工が大変困難であり、経済的に割高なものになってい
る欠点があった。又、従来技術である、この考案は、使
用ずみの容器を連結して玩具、その他に転用できる容器
に関するものであるため瓶口を応用するような形状にな
らざるを得ず、形状が複雑になる欠点があった。

その他、昭和58年９月24日に公告された、実公昭58-422
94号は、包装容器が開示されている。この容器は、「全
体が偏平型でその厚みと、各辺の長さ寸法を略等しく設
定した適数個の嵌合突部１・・・及び嵌合凹部２・・・
を設け、該嵌合突部１・・・の少なくとも一個に孔部３
を形成し、さらに上記厚みと各辺の長さ寸法が略等しい
正方形の嵌合孔部７を貫設して、上記嵌合突部１と嵌合
凹部２と嵌合孔部７が適宣嵌合組立自在として、全体が
プラスチックで一体的に中空状に形成されたことを特徴
とする包装容器。」で特殊な形状の容器で組立も可能な
ものである。ところが、この従来技術においても、先の
実公昭60-38522号と同じような欠点を有している。

更に、実公昭59-14334号、実公昭55-49540号等の従来技
術があるが、いずれも複雑な形状並びに、加工も困難で
製作費が高くなり、実用的なものではない。

（考案の目的）以上に述べた従来技術とその問題点において、製作加工
時間、製作加工費用等、生産性に対する要求と品質上の
アンバランスを極力少なくする点からも、この考案の目
的は、互換性があること。

製作加工時間が少なくてすむこと。

製作加工費用が安価であること。

構造をシンプルにすることによって製品の品質にバラ
ツキを起こさないようにすること。

一方の正立方体容器の円形状凹部に他方の正立方体容
器の円形状凸部を嵌合して組立連結することにより、組
立状態が、隙間なく密着した状態に組立ることができる
こと。

これら〜の条件を全て満足した組立可能な容器を提
供することである。

（実施例）この考案の実施例においては、第１図に示すように、正
立方体容器（Ａ）をプラスチック材、金属板等で製作
し、該正立方体容器（Ａ）の胴部周面（１）の稜角
（２）を挾んだ２辺が必ず連続する胴部周面の３面の
内、１面の中心に円形状凸部（３）を１ケ所、残りの２
面の中心に前記円形状凸部と嵌合できる円形状凹部
（４）を、各１ケ所づつ設けた、組立可能な正立方体容
器である。

これを一方の正立方体容器（Ａ）の円形状凸部（３）
と、他方の正立方体容器（Ａ）の円形状凹部（４）とを
嵌合して、適宣に上下、左右方向相互に第２図に示すよ
うに連結することができる。尚、角部を面取りすること
は、必要に応じて行えば良いのはいうまでもない。

以上説明したように、６面ある内の３面のみを利用し
て、円形状の凹凸部を形成するだけなので、従来のよう
に、４面凹凸部を設けるものより、１面分凹凸部が少な
くてすむということは、加工時間、加工費用の削減につ
ながる。又、従来のものは、容器そのものの形状が、特
殊な形状で組立ができるようにしているが、これとても
製作加工時間、製作加工費用は嵩むことになる。

これに対して、本願考案は、円形状凹凸部を稜角（２）
を挾んだ２辺が必ず連続する３面のうち、凹部を２面の
中心に各１ケ所、凸部を１面の中心に１ケ所設けるだけ
でこの凹凸部を利用して、一方の正立方体容器（Ａ）の
円形状凹部（４）と他方の正立方体容器（Ａ）の円形状
凸部（３）を嵌合することにより、種々の組立形状の容
器を作ることが可能である。そして、さらに、形状がシ
ンプルであるために、製作加工時間、製作加工費用が少
なくてすみ、しかも、極めて互換性の高い組立可能な容
器である。

（考案の効果）以上のような、シンプルな構成であるため、従来の技術
に較べて、製作加工時間が少なくてすみ、製作加工費用
も削減することができる極めて実用性の高い組立可能な
容器を提供することができる。また、各容器を組立てた
際、隙間を生ぜず、密着状態にすることができるので、
流通手段としてもコンパクト化できる。尚、遊び場、キ
ャンプ場等で利用する際、凹凸部に出入口を設けること
によって一個の容器として、内容物を収納することもで
き、又、子供の遊び道具として積み木にしたり、椅子の
替わりに利用することも可能であることはいうまでもな
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の実施例を示す斜視図、第２図は、組
立てた際の凸部１ケ所、凹部２ケ所の配置関係の一例を
示した平面図である。添付図面において、参照文字、数字の主なものを列挙す
ると、次の通りである。Ａ……組立可能な容器、１……胴部周面２……稜角、３……円形状凸部４……円形状凹部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者香川隆裕東京都中央区日本橋３―12―２東邦シートフレーム株式会社内 (72)考案者栗原均東京都新宿区若葉１―22 株式会社パンデコン情報デザイン研究所内 (72)考案者笠原嘉人東京都新宿区市ヶ谷田町２―38 株式会社ジバコ内 (56)参考文献実開昭56−91227（ＪＰ，Ｕ) 実公昭60−38522（ＪＰ，Ｙ２)

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】正立方体容器の胴部６面のうちの３面だけ
を、稜角を挾んだ２辺が、必ず連続する面のうち１面の
中心に円形状凸部１ケ所、残りの２面の各々の面の中心
に前記円形状凸部が嵌合できる円形状凹部１ケ所づつを
設け、一方の正立方体容器の円形状凸部を他方の正立方
体容器の円形状凹部に嵌合することにより、上下、左右
方向相互に連結できるようにしたことを特徴とする組立
可能な正立方体容器。