JPH0751220A - 内視鏡カバー方式の内視鏡 - Google Patents

内視鏡カバー方式の内視鏡

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JPH0751220A
JPH0751220A JP5202334A JP20233493A JPH0751220A JP H0751220 A JPH0751220 A JP H0751220A JP 5202334 A JP5202334 A JP 5202334A JP 20233493 A JP20233493 A JP 20233493A JP H0751220 A JPH0751220 A JP H0751220A
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JP
Japan
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endoscope
lumen
lumen tube
tube
outer diameter
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Withdrawn
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JP5202334A
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Inventor
Masanori Hamazaki
昌典 濱▲崎▼
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】体腔内への挿入性を損なわず、かつ処置具の引
っかかりや流体の抵抗損失のないマルチルーメンチュー
ブの連結部をした安価な内視鏡カバーを備える。 【構成】 先端部材11が連結されるマルチルーメンチ
ューブ10の先端側では、パイプ材13a…の内径と上
記の各ルーメンの内径はほぼ同径になっており、連結部
10a以外の各ルーメンの内径と比較してパイプ材13
a…の肉厚分内径が太くなるように成形されている。す
なわち、連結部分の各ルーメンの内径がパイプ材13a
…の外径及び肉厚に合わせて予め成形されており、ま
た、マルチルーメンチューブ10の外周においては、連
結部10aの外周14aとそれ以外のマルチルーメンチ
ューブ10の外周14bとが同型となるように、連結部
10aの外周14aが成形されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内視鏡の挿入部等を覆
う内視鏡カバーを備えたカバー方式内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、内視鏡は医療分野等において広く
用いられるようになった。医療分野に使用される内視鏡
は、生体内に挿入させた場合、挿入部の先端部に設けら
れた観察窓が体液等の付着により、十分に観察できなく
なることがある。このため、内視鏡には、手元側での操
作により、観察窓に洗浄液,洗浄ガス等の流体を吹き付
けて観察窓に付着した体液等を除去できるように送気管
路とか送水管路が設けられている。また、不用な体液等
を吸引して排出する吸引管路が設けられているものもあ
る。また、生検鉗子による組織の採取とか、処置具によ
る治療処置等を行うことができるように処置具チャンネ
ルが設けられているものがある。
【0003】内視鏡検査には、検査前に十分な洗浄消毒
をした清潔な内視鏡を使用する必要がある。
【0004】このため、前記送気管路等の管路とか、処
置具チャンネルが設けられた内視鏡では、患者等に使用
した場合には、感染症等を確実に防ぐために洗浄とか滅
菌処理が施される。しかしながら、完全に洗浄とか滅菌
処理を施すためには時間がかかるので、内視鏡の使用効
率が低下するという問題があった。
【0005】そこで、内視鏡自体を前記送気送水管路等
を設けた内視鏡カバーで覆った状態で使用することによ
り、使用後に内視鏡カバーのみを使い捨てとして交換
し、使用後においても内視鏡自体は不潔にならないよう
にして洗浄とか滅菌処理を施すことを必要としない内視
鏡カバー方式の内視鏡が提案されている。
【0006】このような従来の内視鏡カバー方式の内視
鏡の内視鏡カバーのシースまたは管路に用いられるマル
チルーメンチューブの先端側と先端部材との連結ないし
基端側と手元部材との連結においては、特開平3ー29
635号公報に示されるように、マルチルーメンチュー
ブの各ルーメンの内径よりも太い外径のパイプをマルチ
ルーメンチューブに押し込み、上記パイプを介して手元
側部材等と連結したものが知られている。この構成で
は、パイプの内径とマルチルーメンチューブのルーメン
内径はほぼ同一径になっているが、パイプの肉厚分マル
チルーメンチューブ外径が太くなっている。
【0007】従って、マルチルーメンチューブの各ルー
メンの内径よりも太い外径のパイプをマルチルーメンチ
ューブに押し込み、上記パイプを介して他部材と連結す
る場合、連結部における管路内径の段差は生じないが、
マルチルーメンチューブの外径はパイプ肉厚分太くな
り、先端部材とマルチルーメンチューブを連結した場
合、挿入部外径が太くなり、挿入性が著しく損なわれる
といった問題があった。
【0008】そこで、マルチルーメンチューブのルーメ
ンの端部内径をパイプの肉厚分機械加工により予め削り
取り、ルーメン内径とパイプ外径を同一にして、他部材
と連結したものが提案されている。
【0009】さらに、マルチルーメンチューブの内径と
同一の外径外径を有するパイプにより他部材と連結した
ものも提案されており、この場合、ルーメン内径よりパ
イプ内径が小さいので、接続部内部ではパイプの端部で
段差が生じる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マルチ
ルーメンチューブのルーメンの端部内径をパイプの肉厚
分機械加工により予め削り取ったものは、ルーメンのよ
うな柔らかい材質の削り加工であるため精度が出しにく
く、加工コストが非常に高くなるといった問題がある。
【0011】また、マルチルーメンチューブの内径とパ
イプ外径を同一にして他部材と連結したものは、上述し
たようにルーメン内径よりパイプ内径が小さいので、接
続部内部ではパイプの端部で段差が生じるため、鉗子等
の処置具を挿入する際この段差に処置具が引っかかり挿
通性が損なわれたり、送気あるいは送水の際には空気や
水が段差により通りにくくなり送気・送水効率が損なわ
れるといった問題がある。
【0012】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、体腔内への挿入性を損なわず、かつ処置具の引
っかかりや流体の抵抗損失のないマルチルーメンチュー
ブの連結部を有する、安価な内視鏡カバーを備えた内視
鏡カバー方式の内視鏡を提供することを目的としてい
る。
【0013】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の内視鏡
カバー方式の内視鏡は、体腔内の観察部位を観察する内
視鏡と、前記内視鏡の挿入部を少なくとも装着する内視
鏡カバーとを備えた内視鏡カバー方式の内視鏡におい
て、前記内視鏡カバーは、複数の管路を有するマルチル
ーメンチューブと、前記管路に押し込んで連結する管状
の第1連結部材を介して、前記マルチルーメンチューブ
の先端に接続される先端部材と、前記管路に押し込んで
連結する管状の第2連結部材を介して、前記マルチルー
メンチューブの基端に接続される基端部材とを備えて構
成され、前記第1連結部材の内径と前記マルチルーメン
チューブの先端側の前記複数の管路の内径とが略同一に
なるように前記マルチルーメンチューブの先端側の前記
複数の管路の内径を熱変形すると共に、前記第1連結部
材の外径と前記マルチルーメンチューブの先端側の外径
とが略同一になるように前記マルチルーメンチューブの
先端側の外径を熱変形し、前記第2連結部材の内径と前
記マルチルーメンチューブの基端側の前記複数の管路の
内径とが略同一になるように前記マルチルーメンチュー
ブの基端側の前記複数の管路の内径を熱変形すると共
に、前記第2連結部材の外径と前記マルチルーメンチュ
ーブの基端側の外径とが略同一になるように前記マルチ
ルーメンチューブの基端側の外径を熱変形し、前記複数
の管路の1つの管路に前記挿入部を装着することで、体
腔内への挿入性を損なわず、かつ処置具の引っかかりや
流体の抵抗損失の防止を可能とする。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて述べる。
【0015】図1ないし図5は本発明の一実施例に係わ
り、図1は本実施例の内視鏡カバー方式の内視鏡を構成
を示す軸方向の断面図、図2は図1のA−A線断面を示
す断面図、図3は図1の湾曲部を湾曲させる湾曲機構を
示す模式図、図4は図1のマルチルーメンチューブの連
結部の成形を説明する説明図、図5は図1の送気用口金
部の変形例を示す断面図である。
【0016】図1に示すように、本実施例の内視鏡カバ
ー方式の内視鏡1は、断面が略半円の挿入部2を備えた
カバー用内視鏡3と、このカバー用内視鏡3の挿入部2
を挿入する内視鏡挿入ルーメン4を備えた内視鏡カバー
5とから構成される。
【0017】前記カバー用内視鏡3は、前記挿入部2の
基端側に操作部6を備え、先端側には湾曲部7及び先端
構成部8が順次設けられている。
【0018】前記内視鏡カバー5は、前記内視鏡挿入ル
ーメン4と処置具を挿通する処置具チャンネル9及び送
気を行う送気用ルーメン15と後述する送水用ルーメン
とからなるマルチルーメンチューブ10と、このマルチ
ルーメンチューブ10の先端側に連結された先端部材1
1と、マルチルーメンチューブ10の基端側に連結され
た口体部12からなり、これらの連結は各ルーメン毎に
パイプ材13a,13b,13c,13d…を介して行
われる。
【0019】前記口体部12には、パイプ材13a,1
3b,13c,13d…によりマルチルーメンチューブ
10と前記口体部12とを連結することにより前記内視
鏡挿入ルーメン4に連通するインフレータ口金部12a
が設けられており、内視鏡挿入ルーメン4にカバー用内
視鏡3の挿入部2を挿入する際に、図示しない加圧装置
からの加圧空気をインフレータ口金部12aより内視鏡
挿入ルーメン4内に送り、内視鏡挿入ルーメン4を膨ら
ました状態で挿入部2を装着するようになっている。
【0020】また、前記口体部12には、軸方向に対し
て直角の方向に前記パイプ材13a,13b,13c,
13d…によりマルチルーメンチューブ10と前記口体
部12とを連結することにより前記送気ルーメン15と
連通する送気用口金部12bが設けられており、この送
気用口金部12bに図示しない送気装置に接続された送
気用チューブ12cを接続するようになっている。尚、
図示はしないは送水用ルーメンに対しても送水用口金部
が前記口体部12に設けられている。
【0021】先端部材11が連結されるマルチルーメン
チューブ10の先端側では、前記パイプ材13a,13
b,13c,13d…の内径と上記の各ルーメンの内径
はほぼ同径になっており、連結部10a以外の各ルーメ
ンの内径と比較してパイプ材13a,13b,13c,
13d…の肉厚分内径が太くなるように成形されてい
る。すなわち、連結部分の各ルーメンの内径がパイプ材
13a,13b,13c,13d…の外径及び肉厚に合
わせて予め成形されており、また、マルチルーメンチュ
ーブ10の外周においては、連結部10aの外周14a
とそれ以外のマルチルーメンチューブ10の外周14b
とが同型(すなわち同一の外径a)となるように、連結
部10aの外周14aが成形されている。
【0022】具体的に述べると、処置具チャンネル9と
先端部材11との連結はチャンネル連結パイプ13aを
介して行われ、処置具チャンネル9の先端部の内径はチ
ャンネル連結パイプ13aの外径に合わせて成形されて
おり、処置具チャンネル9と口体部12との連結はチャ
ンネル連結パイプ13bを介して行われ、処置具チャン
ネル9の基端部の内径はチャンネル連結パイプ13bの
外径に合わせて成形されている。
【0023】また、同様に内視鏡挿入ルーメン4も成形
されており、挿入用ルーメン連結パイプ13c,13d
を介して先端部材11及び口体部12に連結されてい
る。さらに、図示はしないが送気用ルーメン15と後述
する送水用ルーメンも同様に成形されており、それぞれ
の連結用パイプにより連結されている。これらの成形方
法については後述する。
【0024】図1のA−A線断面である図2に示すよう
に、上述したようにマルチルーメンチューブ10は、前
記内視鏡挿入ルーメン4と前記処置具チャンネル9及び
送気を行う送気用ルーメン15、送水を行う送水用ルー
メン16とから構成されている。
【0025】内視鏡挿入ルーメン4に挿入されるカバー
用内視鏡3の挿入部2の断面における角部の曲率半径R
は、内視鏡挿入ルーメン4の角部の曲率半径rより大き
くとっており、これによりカバー用内視鏡3の挿入部2
と内視鏡挿入ルーメン4との間に管腔部17が形成され
るようになっている。
【0026】内視鏡挿入ルーメン4にカバー用内視鏡3
の挿入部2を挿入する際に、図示しない加圧装置からの
加圧空気をインフレータ口金部12aより内視鏡挿入ル
ーメン4内に送り、内視鏡挿入ルーメン4を膨らました
状態で挿入部2を装着するが、上記のような管腔部17
が形成されることにより、挿入時おいても常に管腔部1
7を通じて内視鏡挿入ルーメンの先端に空気を送り込む
ことができるので、挿入部2の装着が確実かつ容易に行
うことはできる。また、挿入部2を装着した後はインフ
レータ口金部12より空気を吸い込みカバー用内視鏡3
と内視鏡カバー5との密着性を高めカバー用内視鏡3と
内視鏡カバー5とがずれるのを防止するが、その吸引の
際においても、管腔部17が形成されているので、完全
に吸引を行うことができ、カバー用内視鏡3と内視鏡カ
バー5との確実に密着させることができるので、結果と
して体腔内への挿入性を向上させることができる。
【0027】また、マルチルーメンチューブ10は、塩
化ビニール・ウレタン等の樹脂で成形されており、図中
右側の内視鏡挿入ルーメン4の拡大図に示すように、内
視鏡挿入ルーメン4の内面全周には挿入方向にスプライ
ン溝19が設けられている。このスプライン溝19は、
溝の頂点間の距離dが0.4〜1.0mm程度、溝の深
さcが0.03〜0.07mm程度となるように成形さ
れている。尚、スプライン溝19は、マルチルーメンチ
ューブ10を成形する際に、押出成形のダイスに溝を設
けることにより内視鏡挿入ルーメン4の全長にわたって
形成することができる。
【0028】このようなスプライン溝19を設けること
により、このスプライン溝19自体が微小であるのでマ
ルチルーメンチューブ10の外径を太くすることなく、
挿入部2と内視鏡挿入ルーメン4との間に常に隙間がで
きるので、挿入部2の装着時に挿入部2と内視鏡挿入ル
ーメン4とが密着することがないので挿入装着性が向上
する。
【0029】カバー用内視鏡3の挿入部2内には、前記
湾曲部7を湾曲させる湾曲ワイヤ21がコイルパイプ2
2内に保持されて挿通されており、湾曲ワイヤ21先端
は湾曲部7の先端に連結されていて、この湾曲ワイヤ2
1を引っ張ることにより湾曲部を所望の上下左右方向に
湾曲させることができるようになっている。
【0030】前記コイルパイプ22は、断面が半円形状
である挿入部2の平面部側に2つ、円筒部側に2つ、上
下方向の中心軸に対称に設けられている。また、隣合う
コイルパイプ22を結ぶ直線どうしがなす角度は90゜
ではなく、非対称である。すなわち、上記直線どうしが
なす角度を一方をα、もう一方をβとすると、 α+β=180゜; α>β という関係になっている。
【0031】この湾曲ワイヤ21を操作する操作部6内
の湾曲操作機構においては、図3に示すように、湾曲ワ
イヤ21は、平行に配置された2つの円板31にそれぞ
れ接続されており、この円板31は円板31の中心軸を
通る直線Bを軸にして回動自在に指示されている。また
直線Bは2つの円板31の中心点Cを通り直線Bと直交
する直線Dを軸として回転可能になっている。
【0032】そして、湾曲操作は、中心点Cから挿入部
2と反対方向に延びたレバー32を動かすことにより行
われ、レバー32を方向(1)に引っ張ると湾曲部7が
UP方向に、方向(2)ではDOWN方向に、方向
(3)ではRIGHT方向に、さらに方向(4)ではL
EFT方向に湾曲するようになっている。尚、この湾曲
操作は手動ではなく、直線B,D上に設けたサーボモー
タ33を電動駆動して行うようにしても良い。
【0033】このような湾曲機構においては、コイルパ
イプ22を挿入部2断面の中心から遠い位置に配置でき
るので、内蔵物の邪魔ににならず、内蔵物にダメージを
与えることがない。また、手動で湾曲操作する場合、1
つのレバー32湾曲操作を行うことができるので、挿入
時等の操作性が向上する。さらにサーボモータ33を用
いることにより、さらに挿入操作性を向上させることが
できる。
【0034】次に、マルチルーメンチューブ10のパイ
プ材13a,13b,13c,13d…との連結部10
aの成形方法について説明する。
【0035】図4(a)に示すように、成形に用いる治
具は、マルチルーメンチューブ10の各ルーメン内径を
成形するパイプ材13a,13b,13c,13d…の
外径と同じ外径である内径成形用芯材42と、マルチル
ーメンチューブ10の連結部10a以外の外径と同じ径
の内径を有するマルチルーメンチューブ10の外径を成
形する外形成形用型43とから構成されており、前記内
径成形用芯材42及び前記外形成形用型43の内部に
は、それぞれヒータ44が設けられ、内径成形用芯材4
2及び外形成形用型43自身を加熱できるようになって
いる。
【0036】このような治具42を用いることにより、
図4(b)に示すように、まず内径成形用芯材42をマ
ルチルーメンチューブ10の連結部10aに挿入し内径
成形用芯材42を加熱する。この挿入によりマルチルー
メンチューブ10の連結部10aの内径をパイプ材13
a,13b,13c,13d…の外径を変形させる。こ
の状態ではマルチルーメンチューブ10の連結部10a
の外径L1は、マルチルーメンチューブ10の連結部1
0a以外の外径L2より太くなっている。そこで、図4
(c)に示すように、図4(b)の状態からさらに外形
成形用型43を連結部10aに押し込み、外形成形用型
43を加熱することによって、マルチルーメンチューブ
10は軸方向に延びるので、パイプ材13a,13b,
13c,13d…の肉厚t分各ルーメン内径が広がって
マルチルーメンチューブ10の連結部10aの外径が太
くなることはなく成形される。
【0037】尚、本実施例では内視鏡カバー5を一体の
マルチルーメンチューブ10で構成しているが、内視鏡
カバー5の管路をマルチルーメンチューブで構成し外皮
が別のチューブで構成しても良い。さらに、各ルーメン
の断面形状は本実施例に限らない。
【0038】このように本実施例の内視鏡カバー方式の
内視鏡1によれば、内視鏡カバー5を構成するマルチル
ーメンチューブ10の連結部10aの外径が太くなるこ
とがなく他の部分の外径と同一にできるので、内視鏡カ
バー方式の内視鏡1の挿入部分が細径ができ、体腔内ヘ
の挿入性が損なわれることがない。
【0039】また、連結部10aの各ルーメン内には凹
凸がないので、処置具チャンネル9においては処置具の
挿入性を損なうことがなく、また内視鏡挿入ルーメン4
においてはカバー用内視鏡3の装着性を損なわず、さら
には送気用ルーメン15及び送水を行う送水用ルーメン
16においては流体の流れを妨げる抵抗部が生じないの
で効率的に流体を送ることができる。
【0040】尚、例えば送気用口金部12aは軸方向に
対して直角の方向に設けられるとしたが、これに限ら
ず、図5(a)に示すように、送気用口金部51を操作
部側に傾けて設けても良い。各ルーメンに接続される各
制御ユニットの接続チューブ52がカバー用内視鏡3の
操作部側に接続されるので挿入方向とは逆方向に接続チ
ューブ52が引っ張られ接続チューブ52が座屈する虞
があるが、上記のように送気用口金部51傾けることに
より接続チューブ52の座屈を防止することができる。
【0041】また、送気用口金部12aは軸方向に対し
て直角の方向に設ける場合は、図5(b)に示すように
接続チューブ52の座屈を防止するオレドメ53を設け
ることにより接続チューブ52の座屈を防止することも
できる。
【0042】カバー用内視鏡の種類は特に限定されず、
直視型あるいは側視型内視鏡、さらにはステレオ式内視
鏡等の光学式の光学内視鏡やこれらの特徴(すなわち直
視型あるいは側視型、ステレオ式等)を備えた先端部に
撮像素子を有する電子内視鏡でもよく、さらには超音波
内視鏡等でもよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明の内視鏡カバ
ー方式の内視鏡によれば、第1連結部材の内径とマルチ
ルーメンチューブの先端側の複数の管路の内径とが略同
一になるようにマルチルーメンチューブの先端側の複数
の管路の内径を熱変形すると共に、第1連結部材の外径
と前記マルチルーメンチューブの先端側の外径とが略同
一になるようにマルチルーメンチューブの先端側の外径
を熱変形し、第2連結部材の内径とマルチルーメンチュ
ーブの基端側の複数の管路の内径とが略同一になるよう
にマルチルーメンチューブの基端側の複数の管路の内径
を熱変形すると共に、第2連結部材の外径とマルチルー
メンチューブの基端側の外径とが略同一になるようにマ
ルチルーメンチューブの基端側の外径を熱変形し、複数
の管路の1つの管路に挿入部を装着しているので、体腔
内への挿入性を損なわず、かつ処置具の引っかかりや流
体の抵抗損失を防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例に係る内視鏡カバー方式の内視鏡を構
成を示す軸方向の断面図。
【図2】図1のA−A線断面を示す断面図。
【図3】図1の湾曲部を湾曲させる湾曲機構を示す模式
図。
【図4】図1のマルチルーメンチューブの連結部の成形
を説明する説明図。
【図5】図1の送気用口金部の変形例を示す断面図。
【符号の説明】
1…内視鏡カバー方式の内視鏡 2…挿入部 3…カバー用内視鏡 4…内視鏡挿入ルーメン 5…内視鏡カバー 9…処置具チャンネル 10…マルチルーメンチューブ 11…先端部材 12…口体部 13a,13b,13c,13d… …パイプ材 15…送気用ルーメン 16…送水用ルーメン 42…内径成形用芯材 43…外形成形用型
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】さらに、マルチルーメンチューブの内径と
同一の外径を有するパイプにより他部材と連結したもの
も提案されており、この場合、ルーメン内径よりパイプ
内径が小さいので、接続部内部ではパイプの端部で段差
が生じる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マルチ
ルーメンチューブのルーメンの端部内径をパイプの肉厚
分機械加工により予め削り取ったものは、柔らかい材質
の削り加工であるため精度が出しにくく、加工コストが
非常に高くなるといった問題がある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体腔内の観察部位を観察する内視鏡と、
    前記内視鏡の挿入部を少なくとも装着する内視鏡カバー
    とを備えた内視鏡カバー方式の内視鏡において、 前記内視鏡カバーは、複数の管路を有するマルチルーメ
    ンチューブと、 前記管路に押し込んで連結する管状の第1連結部材を介
    して、前記マルチルーメンチューブの先端に接続される
    先端部材と、 前記管路に押し込んで連結する管状の第2連結部材を介
    して、前記マルチルーメンチューブの基端に接続される
    基端部材とを備えて構成され、 前記第1連結部材の内径と前記マルチルーメンチューブ
    の先端側の前記複数の管路の内径とが略同一になるよう
    に前記マルチルーメンチューブの先端側の前記複数の管
    路の内径を熱変形すると共に、前記第1連結部材の外径
    と前記マルチルーメンチューブの先端側の外径とが略同
    一になるように前記マルチルーメンチューブの先端側の
    外径を熱変形し、 前記第2連結部材の内径と前記マルチルーメンチューブ
    の基端側の前記複数の管路の内径とが略同一になるよう
    に前記マルチルーメンチューブの基端側の前記複数の管
    路の内径を熱変形すると共に、前記第2連結部材の外径
    と前記マルチルーメンチューブの基端側の外径とが略同
    一になるように前記マルチルーメンチューブの基端側の
    外径を熱変形し、 前記複数の管路の1つの管路に前記挿入部を装着するこ
    とを特徴とした内視鏡カバー方式の内視鏡。
JP5202334A 1993-08-16 1993-08-16 内視鏡カバー方式の内視鏡 Withdrawn JPH0751220A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009247565A (ja) * 2008-04-04 2009-10-29 Olympus Medical Systems Corp 内視鏡、先端キャップ付き内視鏡および内視鏡用洗浄シース
JP2012523855A (ja) * 2009-03-25 2012-10-11 ザ クリーブランド クリニック ファウンデーション 医用器具シース

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