JP3485663B2 - カバー式内視鏡 - Google Patents
カバー式内視鏡Info
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- JP3485663B2 JP3485663B2 JP00451695A JP451695A JP3485663B2 JP 3485663 B2 JP3485663 B2 JP 3485663B2 JP 00451695 A JP00451695 A JP 00451695A JP 451695 A JP451695 A JP 451695A JP 3485663 B2 JP3485663 B2 JP 3485663B2
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Description
部カバーを組み合わせて使用するカバー式内視鏡に関
し、特に、挿入部カバーに内設される管路用チューブに
関する。 【0002】 【従来の技術】近年、内視鏡は、工業分野・医療分野な
どで広く用いられている。医療分野で用いる内視鏡は、
生体内に挿入されるので、生体内に挿入された内視鏡の
挿入部外表面のみならず、挿入部先端に設けられている
観察窓を洗浄するために内設させた送水管路や送気管
路、或は、不用な体液などの吸引や処置具の挿通を行う
ための処置具チャンネルなど、内設されている管路用チ
ューブの内表面にも体液や血液などが付着する。 【0003】このため、一度患者に使用した内視鏡を再
使用する際は、感染症などを未然に確実に防止するた
め、洗浄消毒を充分に行わなければならなかった。しか
し、内視鏡を洗浄消毒するには手間と時間がかかる煩わ
しい作業であった。 【0004】そこで、USP4869238には、内視
鏡の挿入部を処置具チャンネルなどの管路用チューブを
有する柔軟なカバーで被覆して生体内に挿入するように
したいわゆるカバー式内視鏡が開示されている。 【0005】また、特開平1−258814号公報に
は、カバーを内視鏡に被覆して使用するものとして、内
視鏡挿入部に長手方向に溝を形成し、この溝に処置具チ
ャンネルなどを形成する管路用チューブを嵌め込み、こ
の管路用チューブを嵌め込んだ内視鏡挿入部を被覆する
ようにカバーを使用するものが示されている。 【0006】また、特公平3−60486号公報には、
処置具チャンネルなどの管路用チューブを挿通する透孔
を形成したガイドチューブを挿入管内に全長に渡って挿
通させ、この挿入管にシースを被覆して外部環境から絶
縁するようにしたシース付き内視鏡が示されている。 【0007】上述のように内視鏡挿入部を柔軟なカバー
で被覆して生体内に挿入し、管路用チューブを含むカバ
ーを使い捨てとすることにより、内視鏡検査における症
例間の洗浄作業などの手間を簡素化できるようにしてい
る。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平1−258814号公報に示したものでは内視鏡挿
入部が任意の方向に自在に曲げられるようになっている
ので、内視鏡挿入部を曲げる方向によっては内視鏡挿入
部長と管路用チューブ長との間にずれが生じ、前記内視
鏡挿入部に設けた溝に嵌め込まれている処置具チャンネ
ルなどを形成する管路用チューブが溝から脱却したり、
あるいは負荷によって折れ曲がって管路の役目をなさな
くなるおそれがある。 【0009】また、前記特公平3−60486号公報に
示したものでも前記特開平1−258814号公報に示
したものと同様に、管路用チューブが挿入管内に設けら
れるガイドチューブによってその位置が規制されるた
め、内視鏡挿入部の曲げによって管路用チューブに負荷
がかかって、チューブが折れ曲がってしまったり、内視
鏡挿入部がガイドチューブの反発力によって曲げにくく
なるおそれがある。 【0010】特に、内視鏡挿入部の先端側に湾曲部を設
けて手元側の操作で湾曲させるようにした内視鏡では、
湾曲操作によって湾曲部の曲げ半径が小さくなるので、
上述の問題が尚一層生じやすくなる。 【0011】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、管路用チューブを内設したカバーで被覆された内
視鏡挿入部を任意に曲げたり、あるいは湾曲操作を行っ
て湾曲させた場合に、前記カバーに内設した管路用チュ
ーブが折れ曲がることの無いカバー式内視鏡を提供する
ことを目的としている。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明によるカバー式内
視鏡は、内視鏡の先端側に位置して湾曲操作が自在な湾
曲部及びこの湾曲部に連接する可撓性を有する可撓管部
で構成した挿入部を、少なくとも1本の柔軟な管路用チ
ューブを内設した挿入部カバー部で被覆して使用するカ
バー式内視鏡において、前記挿入部カバー部内に挿入さ
れる前記内視鏡の湾曲部及び可撓管部で構成した挿入部
の長手方向に直交する前記挿入部断面の断面形状を円形
に形成すると共に、挿入部の曲げに対して前記管路用チ
ューブが前記挿入部カバー部内で前記湾曲部及び可撓管
部の外周面上に沿って移動自在となるよう構成したこと
を特徴とする。 【0013】 【作用】この構成によれば、前記挿入部カバー内に挿入
された内視鏡挿入部を曲げたとき、前記内視鏡の挿入部
に並設する管路チューブは、内視鏡挿入部の曲げ量に対
応して挿入部カバー内で前記内視鏡の挿入部の円形外周
面に沿って移動する。 【0014】 【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図7は本発明の第1実施例に係り、図
1は内視鏡カバー方式の内視鏡装置の概略構成を説明す
る図、図2はカバー用内視鏡の概略構成を示す図、図3
は内視鏡挿入部を被覆する挿入部カバー部の概略構成を
示す図、図4はカバー式内視鏡の断面図、図5は可撓管
部を曲げたときのカバー式内視鏡の作用を説明する図、
図6はカバー式内視鏡の湾曲部を湾曲操作したとき内視
鏡より湾曲方向内側に位置する管路チューブの作用を説
明する図、図7はカバー式内視鏡の湾曲部を湾曲操作し
たとき内視鏡より湾曲方向外側に位置する管路チューブ
の作用を説明する図である。 【0015】図1に示すように内視鏡カバー方式の内視
鏡装置1は、内視鏡カバー方式の内視鏡(以下、カバー
式内視鏡と略す)2を有する装置である。 【0016】前記カバー式内視鏡2は、内視鏡カバー
(以下、カバーと略記する)3と、このカバー3に被覆
される内視鏡カバー用内視鏡(以下、カバー用内視鏡と
略記する)4との組み合わせからなっている。 【0017】内視鏡検査を行う際には、清潔なカバー3
によってカバー用内視鏡4の挿入部などは覆われ、検査
後にこの挿入部などを覆っていたカバー3を破棄する一
方、前記カバー用内視鏡4に新しい清潔なカバー3を被
覆して繰り返し使用されることが特徴となる。これによ
り、症例後における内視鏡の洗浄消毒を不要とするもの
である。 【0018】前記内視鏡装置1は、前記カバー式内視鏡
2と、このカバー式内視鏡2が接続される各種周辺機器
等を内設したカート5と、前記カバー式内視鏡2を保持
するカバー保持具6とを有している。 【0019】前記カート5には、例えば光源装置7,ビ
デオプロセッサ8、流体制御装置9、カバー3にカバー
用内視鏡4を装着する際に使用する内視鏡カバー拡張器
(以下、拡張器と略記する)10等が収納されている。
また、前記カート5の上面部には、ビデオプロセッサ8
からの映像信号を受けて内視鏡画像を表示するモニタ1
1が載置されている。 【0020】カバー用内視鏡4は、細長の内視鏡挿入部
14の手元側基端部に太径の把持部を兼ねた操作部12
が連設され、操作部12の側部からユニバーサルコード
13が延出しており、このユニバーサルコード13の端
部にコネクタ19が設けられている。 【0021】光源装置7は、前記コネクタ19を介して
カバー用内視鏡4と着脱自在に接続され、内視鏡に照明
光を供給するようになっている。また、ビデオプロセッ
サ8は、前記コネクタ19の側部から延出する信号ケー
ブル21を介してカバー用内視鏡4と着脱自在に接続さ
れ、カバー用内視鏡4に内蔵された撮像手段の駆動、及
び撮像手段から出力される信号に対する信号処理を行
い、標準的な映像信号に変換してモニタ11へ出力する
ようになっている。 【0022】前記拡張器10は、拡張チューブ34が接
続され、この拡張チューブ34を介してカバー3内に空
気を送り込んで拡張するためのものであり、この拡張に
よりカバー3は、カバー用内視鏡4の装着あるいは抜去
が容易できるようになっている。このカバー用内視鏡4
にカバー3を装着あるいは取り外す際にはカバー保持具
6を用い、例えばカバー保持具6によってカバー3の基
端側を保持してカバー用内視鏡4を挿入あるいは抜去す
るようになっている。 【0023】カバー3は、軟性の挿入部カバー部22
と、薄肉で軟らかい例えば塩化ビニルなどの高分子材料
で構成された操作部カバー部23及びユニバーサルコー
ドカバー部24とを備えて構成されており、カバー用内
視鏡4の内視鏡挿入部14,操作部12,ユニバーサル
コード13をそれぞれ覆うようになっている。 【0024】流体制御装置9は、送気制御弁35,送水
制御弁36,吸引制御弁37が設けられ、送気,送水,
吸引をこれらの電磁弁で制御するようになっている。前
記送気制御弁35,送水制御弁36及び吸引制御弁37
には挿入部カバー部22から延出する送気管路26,送
水管路27,吸引管路28を形成する管路用チューブが
それぞれ接続されている。 【0025】また、吸引制御弁37には吸引チューブ3
8が接続され、その端部には図示しない吸引器が接続さ
れ、内視鏡先端部より不用な体液等の吸引を行うように
なっている。送水制御弁36には送水チューブ39が接
続されており、その先端部には送水タンク33が接続さ
れている。さらに、流体制御装置9からは2本の送気チ
ューブ40が延出しており、送気制御弁35と送水タン
ク33とに接続されている。 【0026】ここで、カバー用内視鏡と挿入部カバー部
の構成について説明する。図2に示すようにカバー用内
視鏡4の内視鏡挿入部14は、正面から見た形状が略D
字状の硬性を有する先端構成部15と、複数の関節駒を
連接して湾曲自在な湾曲部16と、可撓性を有する可撓
管部17とで形成されている。前記内視鏡挿入部14の
先端側に位置する先端構成部15は、後述する内視鏡カ
バー3の挿入部カバー部22を構成する先端カバー部2
0に嵌合して位置決めされるように、長手方向に対して
直交する断面の断面形状をD字状に形成している。そし
て、このD字状の先端構成部15の後方には断面形状を
略円形に形成した湾曲部16及び可撓管部17が連接し
て操作部12へ導かれる構成となっている。 【0027】なお、カバー用内視鏡4の内視鏡挿入部1
4の内部には照明光を伝送するファイバーや電気信号を
伝送する信号ケーブル、前記湾曲部16を上下左右に湾
曲動作させる湾曲操作ワイヤーなどが挿通している。 【0028】一方、図3に示すように前記カバー用内視
鏡4の内視鏡挿入部14を被覆する挿入部カバー部22
は、前記カバー用内視鏡4のD字状に形成した先端構成
部15が嵌合する硬性を有する先端カバー部20と、こ
の先端カバー部20の手元側に接続されてカバー用内視
鏡4の内視鏡挿入部14を覆う例えばポリウレタン、塩
化ビニルなどの柔軟な樹脂素材で形成した薄肉で断面形
状が円形なチューブ体からなるカバーシース25と、こ
のカバーシース25の後端部側に配置されてカバー用内
視鏡4の操作部12の先端部分に嵌合する口体部30と
で構成されている。 【0029】前記カバーシース25内には把持鉗子など
の処置具を挿通することができる処置具挿通用管路と吸
引管路とを兼ねた吸引管路28及び送気、送水をそれぞ
れ行う送気管路26、送水管路27を形成する管路用の
チューブが内設されている。これら3本の管路用チュー
ブの一端部は、それぞれ前記先端カバー部20に形成し
てある吸引用透孔20a、送気用透孔20b、送水用透
孔20cに接続固定され、他端部は口体部30の所定位
置に配置されている。 【0030】すなわち、前記図3に示すようにカバー用
内視鏡4の内視鏡挿入部14を挿入部カバー部22で被
覆する際、前記カバー用内視鏡4のD字状断面形状の先
端構成部15を先端カバー部20に嵌合して位置決め固
定される。 【0031】一方、図4に示すように前記柔軟なカバー
シース内には前記先端構成部15の後方に位置する略円
形断面形状の湾曲部16及び可撓管部17と、吸引管路
28,送気管路26及び送水管路27を形成する3本の
管路用チューブが並行して配設されている。このため、
断面形状が円形であったカバーシース25は、断面形状
が変形する。このとき、前記カバーシース25とカバー
用内視鏡挿入部14及び3本の管路用チューブ26,2
7,28との間には適当なクリアランスが設けられるよ
うになっている。このことにより、3本の管路用チュー
ブは、カバーシース内で内視鏡挿入部14の外周面に沿
ってカバーシース外周方向に自在に移動するようになっ
ている。 【0032】上述のように構成したカバー式内視鏡2の
作用を説明する。図5に示すように内視鏡挿入部14を
挿入部カバー部22に組み合わせたカバー式内視鏡2の
内視鏡挿入部14の可撓管部17を任意の方向に曲げた
場合、この曲げられた可撓管部17の近傍に位置してい
る管路用チューブの1つである、例えば吸引管路28
は、内視鏡挿入部14の曲げ半径と吸引管路28の曲げ
半径との違いによって生じる長さの差を吸収するため
に、カバーシース内の破線に示す位置からカバー用内視
鏡4の内視鏡挿入部14の円形外周面に沿ってカバーシ
ース内の矢印A方向の実線部分に移動する。 【0033】このことにより、カバー用内視鏡4と挿入
部カバー部22とを組み合わせて構成したカバー式内視
鏡2を任意の方向に曲げた際、内視鏡挿入部14の曲げ
半径と吸引管路28の曲げ半径との違いによって、両端
固定部間の間に長さの差が生じても、この長さの差を吸
収するように吸引管路28がカバーシース内を移動す
る。 【0034】すなわち、図に示すように吸引管路28が
内視鏡挿入部14の曲げ半径の内側に位置する場合、吸
引管路両端固定部間距離の内視鏡挿入部長に対する相対
長さが短かくなるため、このときに吸引管路28に生ず
る作用力によって吸引管路両端固定間距離の差を吸収す
るように吸引管路28が内視鏡挿入部14の円形外周面
に沿って矢印方向に移動する。 【0035】なお、前記吸引管路28が内視鏡挿入部1
4の曲げ半径の外側に位置する場合には前述とは逆の作
用で吸引管路28が内視鏡挿入部14が位置するカバー
シース内側方向へ移動して両端固定間距離の差を吸収す
る。 【0036】次に、図6及び図7を参照してカバー用内
視鏡4の内視鏡挿入部14の湾曲部16を湾曲操作した
ときの管路用チューブの作用を説明する。図6に示すよ
うに挿入部先端側の湾曲部16を湾曲させた場合、内視
鏡挿入部14の湾曲方向内側に並設する吸引管路28
は、湾曲部近傍で内視鏡挿入部14の円形外周面に沿っ
て破線に示す位置からカバーシース内の矢印B方向の実
線部分に移動する。このとき、吸引管路28はカバーシ
ース内を矢印B方向に移動するばかりでなく、湾曲させ
たとき吸引管路28に作用する力によって可撓管部近傍
で破線に示すように蛇行して吸引管路28と内視鏡挿入
部との両端固定間距離の差を吸収する。 【0037】また、図7に示すように挿入部先端側の湾
曲部16を湾曲させた場合、内視鏡挿入部14の湾曲方
向外側に並設する吸引管路28は、湾曲部近傍で内視鏡
挿入部14の円形外周面に沿って破線に示す位置からカ
バーシース内の矢印C方向の実線部分に移動して吸引管
路28と内視鏡挿入部との両端固定間距離の差を吸収す
る。 【0038】このように、カバー用内視鏡の内視鏡挿入
部を構成するD字状断面形状の先端カバー部の後方に連
接する湾曲部及び可撓管部の長手方向に直交する断面の
断面形状を円形に形成することにより、カバー式内視鏡
の挿入部を曲げたり、湾曲操作を行ったとき、挿入部カ
バー部のカバーシース内に内設されている各管路用チュ
ーブが湾曲部及び可撓管部の外周面に沿ってカバーシー
ス内を移動してカバー用内視鏡挿入部に対する相対長さ
を変化させて、折れ曲がったり、あるいはチューブ接続
部が外れてしまうことを防止することができる。このこ
とにより、各管路の機能である処置具の挿通や、送気あ
るいは送水などを確実に行える。 【0039】また、挿入部カバー部を組み立てる際、カ
バーシースや各管路用チューブのそれぞれの長さの違い
及びカバー用内視鏡の内視鏡挿入部に対する管路用チュ
ーブの相対的な長さに差が生じていても、挿入部カバー
部で内視鏡挿入部を被覆することによって、各管路用チ
ューブがカバー用内視鏡の湾曲部及び可撓管部の外周面
に沿ってカバーシース内を移動して相対的な長さの差を
吸収するので、長さの誤差によって生じていたチューブ
の折れ曲がりなどの不具合を解消する。 【0040】なお、管路用チューブの長さ違いや湾曲時
の相対的な長さの差を吸収するため、カバー用内視鏡の
湾曲部後端近傍で管路用チューブをカバーシースに接着
などで固定して、湾曲部先端側での湾曲によって生ずる
管路用チューブの相対的長さの差によって生じるずれが
湾曲部の後方に連接する可撓管部に干渉しなくすること
や、可撓管部での曲げによって生ずる管路用チューブの
相対的長さの差によって生じるずれが湾曲部先端に干渉
しなくするようにしてもよい。この場合、湾曲部とこの
湾曲部の後方に連接する可撓管部とで構成した内視鏡挿
入部より長めの管路用チューブを予め配設すると共に、
この長めの管路用チューブを座屈しない程度に蛇行もし
くは内視鏡挿入部に螺旋状に取り巻くように配設すると
よい。 【0041】また、図8に示すように挿入部カバー部2
2に内設される例えば、吸引管路28を形成する管路用
チューブの内視鏡挿入部14の湾曲部16に対応する部
分に蛇腹部29を設けたチューブにすれば、特に、曲げ
半径の小さな湾曲に対して、潰れの生じ難い管路用チュ
ーブとなる。 【0042】さらに、図5ないし図7において複数の管
路用チューブのうち吸引管路を形成する管路用チューブ
について説明したが、他の送気用チューブ、送水用チュ
ーブについても前記管路用チューブと同様に作用するも
のである。 【0043】図9ないし図11は本発明の第2実施例に
係り、図9はカバーシースに多孔チューブを用いた挿入
部カバー部を示す斜視図、図10はカバーシースの断面
形状を示す断面図、図11はカバーシースの作用を示す
説明図である。図9に示すように本実施例では挿入部カ
バー部22のカバーシース25として柔軟性を有する多
孔チューブ31を使用している。この多孔チューブ31
にはカバー用内視鏡4の内視鏡挿入部14が挿通される
内視鏡挿通用透孔31Aと3本の管路用チューブをひと
まとめに挿通するチューブ挿通用透孔31Bとがそれぞ
れ並設されており、前記チューブ挿通用透孔31Bには
送気管路26,送水管路27,吸引管路28を形成する
管路用チューブが挿通している。その他の構成は前記第
1実施例と同様であり、同部材には同符号を付して説明
を省略する。 【0044】図10(A)に示すように前記多孔チュー
ブ31の長手方向に直交する断面の断面形状は、内視鏡
挿通用透孔31Aに内視鏡挿入部14を挿入していない
状態で略円形形状であり、この多孔チューブ内にそれぞ
れ独立して並設する内視鏡挿通用透孔31A及びチュー
ブ挿通用透孔31Bの断面形状は略D字状である。 【0045】上述のように形成してある多孔チューブ3
1の内視鏡挿通用透孔31Aに前記第1実施例で説明し
たように先端カバー部20にD字状に形成した先端構成
部15を嵌合して内視鏡挿入部14と挿入部カバー部2
2とを組み合わせる。すると、図10(B)に示すよう
にカバー用内視鏡4の内視鏡挿入部14の断面形状が円
形であるため、多孔チューブ31に設けてあるD字形状
の内視鏡挿通用透孔31Aが略円形に変形して装着され
る。 【0046】このため、上述のように多孔チューブ31
を有する挿入部カバー部22でカバー用内視鏡4の内視
鏡挿入部14を被覆したカバー式内視鏡2の挿入部を曲
げたた場合、前記第1実施例と同様に、挿入部カバー部
内で内視鏡挿入部14に並設している各管路用チューブ
26,27,28を内視鏡挿入部14の外周面に沿って
移動させるような作用力が働く。 【0047】このとき、図11に示すように多孔チュー
ブ31に設けたチューブ挿通用透孔内に配置されている
管路用チューブ26,27,28は、前記作用力に対し
てチューブ挿通用透孔内を移動するのではなく、多孔チ
ューブ31が内視鏡挿通用透孔31Aに挿通したカバー
用内視鏡4に対して捻れるように移動して多孔チューブ
内に内設する内視鏡挿入部と管路チューブと相対的な長
さの差を吸収する。 【0048】このように、カバー用内視鏡の湾曲部及び
可撓管部からなる内視鏡挿入部を、内視鏡挿通用透孔と
チューブ挿通用透孔とを並設した多孔チューブを有する
挿入部カバー部で被覆することにより、カバー式内視鏡
を曲げた際に発生する作用力を受けて、内視鏡挿入部を
覆う多孔チューブがカバー用内視鏡に対して捻れ移動し
て内視鏡挿入部と管路チューブと相対的な長さの差を吸
収することができる。このことにより、多孔チューブ内
のチューブ挿通用透孔を挿通する各種管路用チューブが
折れたり、接続部が外れてしまうことを防止することが
できる。その他の作用及び効果は前記第1実施例と同様
である。 【0049】図12は本発明の第3実施例に係るカバー
用内視鏡の挿入部に挿入部カバーを被覆したカバー式内
視鏡の長手方向断面図である。図に示すように本実施例
のカバー式内視鏡2は、カバー用内視鏡4の内視鏡挿入
部14を挿入部カバー部22で覆ったものであり、前記
挿入部カバー部内には先端カバー部20に接続された吸
引管路28が並設している。 【0050】前記カバー用内視鏡4の先端側に位置する
湾曲部16の外径寸法を、この湾曲部16の後方に連接
する内視鏡挿入部14を構成する可撓管部17の外径寸
法より小径に形成されている。一方、前記挿入部カバー
部22を構成するカバーシース25は、先端カバー部2
0から後端部に至るまで内径を均一に形成している。そ
の他の構成は上述の実施例と同様であり、同部材には同
符号を付して説明を省略する。 【0051】このため、挿入部カバー部22のカバーシ
ース内に配置される湾曲部16と可撓管部17とのカバ
ーシース25との間隙を比較すると、先端側に位置する
湾曲部16の外径が可撓管部17の外径より小径である
ことから、湾曲部16とカバーシース25との間隙が可
撓管部17とカバーシース25との間隙より大きくな
る。したがって、内視鏡挿入部14を挿入部カバー部2
2で被覆した使用状態で湾曲部16を湾曲動作させた場
合、前記湾曲部16とカバーシース22との間隙が大き
いことから上述の実施例同様に、湾曲部近傍に配置され
ている吸引管路28が湾曲部16の外周面に沿って移動
して内視鏡挿入部14と吸引管路28との相対的な長さ
の差を吸収して管路用チューブが折れたり、接続部が外
れてしまうことを防止する。 【0052】このように、カバーシースに覆われたカバ
ー用内視鏡の湾曲部とカバーシースとの間隙を、カバー
シースで被覆された内視鏡挿入部の他の部位より大きく
形成しておくことにより、湾曲部を湾曲動作させた際、
管路用チューブが湾曲部の外周面に沿って移動させて管
路用チューブに無理な負荷がかからないようにし、チュ
ーブの折れや両端接続部の破損を防止することができ
る。 【0053】また、湾曲部近傍に配置されている管路用
チューブを移動することによって湾曲操作に必要な操作
力量を低減することができる。その他の作用及び効果は
上述の実施例と同様である。 【0054】なお、上述の効果を得るための構成として
は内視鏡挿入部の湾曲部を他の部位より細径に形成した
ものに限定されるものではなく、図13に示すように内
視鏡挿入部14の湾曲部16及びこの湾曲部後方に連接
する可撓管部17を均一な外径で形成し、前記湾曲部1
6に対応する部位のカバーシース25に拡径部25Aを
設けたものや、図14に示すように前記図13に示した
カバー用内視鏡4の内視鏡挿入部14と同様に湾曲部1
6及び可撓管部17を均一な外径寸法で形成し、前記内
視鏡挿入部14の湾曲部16に対応する部位にシース2
5′を接合してカバーシース25の内径を大径にしたも
のや、あるいは図15に示すようにカバー用内視鏡4の
内視鏡挿入部14の先端側に位置する湾曲部16を比較
的細径に形成し、この湾曲部16に連接する可撓管部1
7を連続的に徐々に太径に変化する略円錐形状に形成す
るようにしてもよい。このとき、前記カバーシース25
の内径は均一に形成されている。 【0055】ところで、USP4869238に示され
ているような内視鏡挿入部の外表を柔軟で薄肉なチュー
ブ体で被覆した場合でも、カバー無しの状態で従来から
使用されている内視鏡と同様の操作性が要求される。こ
のため、チューブ体の挿入部の曲げ弾性、特に先端側に
位置する湾曲部の操作性を向上させるためチューブ体の
素材には伸縮性及び柔軟性が要求されている。 【0056】しかし、実際に上述のように柔軟な、例え
ば樹脂素材で、薄肉なチューブ体を作成する場合、押し
出し成形機による通常のチューブ成形では、チューブ体
の肉厚を均一に形成することが難しかった。また、薄肉
の割に径が太径であるため、チューブ形状を維持するこ
とが難しく成形中にチューブ体が潰れてしまう。さら
に、柔軟で薄肉なチューブ体を形成するための樹脂素材
は、一般的にべとつく特性(粘性)を有するため、成形
中に潰れてしまうと、チューブ体の内面同士が付着して
チューブ体の成形を行えなくなるおそれがある。また、
チューブ体を形成したにしても、カバーシースとなるチ
ューブ体の表面に粘性があるため、生体管腔とチューブ
体との間の滑りが悪く挿入に手間どって患者に苦痛を与
える要因となるおそれがある。 【0057】このため、チューブ体表面と生体管腔との
滑りが良好で、柔軟な素材を用いて薄肉で均一に形成し
たチューブ体からなるカバーシースを備えた内視鏡カバ
ー及びカバーシース用チューブ体の製造方法が望まれて
いた。また、柔軟で薄肉なカバーシース用チューブ体の
成形後に生じる曲がり癖を除去し、真直形状とすること
でカバー用内視鏡の挿入部を確実に、且つ容易に装着す
ることのできる挿入部カバー用のカバーシースを備えた
内視鏡カバーが望まれていた。 【0058】そこで、まず図16ないし図19を参照し
て柔軟な素材を用いたチューブ体でありながら、チュー
ブ体表面と生体管腔との滑りが良好なカバーシース用チ
ューブ体を説明する。 【0059】図16に示すように本実施例のカバー用内
視鏡4の内視鏡挿入部14に被覆する挿入部カバー部2
2のカバーシース25となるチューブ体は、このチュー
ブ体の外表面に微小な凹凸32が形成してある。 【0060】このチューブ体外表面の微小な凹凸32
は、カバーシース25となるチューブ体を押し出し成形
にて成形する際、押しだし成形機の成形温度つまり樹脂
の溶融温度を成形可能な範囲で低く設定する一方、成形
ノズルから吐出された溶融樹脂をできるだけ早く冷却す
ることによってチューブ体表面に形成するものである。 【0061】上述したように微小な凹凸32を有するチ
ューブ体からなるカバーシース25を用いて挿入部カバ
ー部22を形成することにより、カバー用内視鏡4の内
視鏡挿入部14を挿入部カバー部22に挿通する際、カ
バーシース25の表面に形成した微小な凹凸32に接触
しながらカバー用内視鏡4の内視鏡挿入部14が挿抜さ
れていく。また、この挿入部カバー部22で覆ったカバ
ー式内視鏡2を生体管腔に挿入していくとき、カバーシ
ース25の表面に微小な凹凸32が有ることから、この
カバーシースの外表面と生体管腔との接触面に著しく大
きな摩擦抵抗が生じ無くなる。 【0062】このように、チューブ体の表面に微小な凹
凸を形成することにより、柔軟で、且つ粘着性を有する
素材でカバーシース用チューブ体を形成した場合でも生
体管腔へスムース、且つ安全に挿抜することができる。 【0063】また、チューブ体を用いたカバーシースの
表面に微小な凹凸が形成されていることにより、生体管
腔との接触に限らず、術者の手にはめた手袋で挿入部カ
バー部22を把持したとき、術者の手袋がカバーシース
に貼りつくことを防止する。 【0064】なお、カバーシース用チューブ体成形時
に、微小な凹凸32をチューブ体表面に形成する代わり
に、図17及び図18に示すようにカバーシース25を
構成するチューブ体の外表面に長手方向に連続的に伸び
る微小な溝41を形成することにより上述の微小な凹凸
32と同様の効果を得ることができる。この溝41は、
チューブ体の成形を行う押し出し機のノズルに多数の凸
形状を設け、この凸形状から押し出されるときチューブ
体に溝が形成されるようになっている。 【0065】また、図19に示すように挿入部カバー部
22を構成するカバーシース25を形成するためのチュ
ーブ体の外表面に凹凸32や溝41を設けるばかりでな
く、カバーシース25の内表面にも凹凸32、あるいは
溝41を設けることにより、カバー用内視鏡4の内視鏡
挿入部14が挿入部カバー部22をスムーズに通過して
カバー用内視鏡の内視鏡カバーへの挿抜がより容易にな
る。 【0066】次に、図20ないし図23を参照して柔軟
な素材を用いたチューブ体でありながら、薄肉で均一な
肉厚のカバーシース用チューブ体の製造方法を説明す
る。図20に示すようにカバーシース用チューブ体45
Aは、溶融樹脂45を押し出し成形機のノズル部46か
ら押し出して芯部材48の表面を覆うことによって管腔
形状等に成形される。このため、前記ノズル部46の略
中央部には押出方向に細長で断面形状が略円形の空間部
47が設けられている。この空間部47にはシリコンゴ
ムなど柔軟で、且つ耐熱性を有する弾性部材で形成した
芯部材48が挿通されるようになっている。 【0067】すなわち、カバーシース用チューブ体45
Aの成形を行う際まず、ノズル46中央部の空間部47
からシリコンゴムからなる芯部材48を樹脂45の押出
方向に合わせて送り出していく。このとき、高温溶融さ
せた樹脂素材45を、前記ノズル46から吐出して空間
部47から送り出される芯部材48の表面全周に薄く且
つ均一な肉厚に被覆して所定の長さの成形を終了する。 【0068】次に、図21に示すように芯部材48の表
面を覆うように吐出された高温の樹脂45が室温程度に
冷却した後、芯部材48を抜去してカバーシース用チュ
ーブ体45Aを得る。 【0069】図22に示すように前記芯部材48を抜去
するため、樹脂45が全周に薄く均一に被覆されている
芯部材48の両端部に荷重をかけて、この芯部材48を
軸方向に伸長させて外径を小径にする。すると、芯部材
48が伸長して外径が小径になったことにより、この芯
部材48の表面に被覆した樹脂45から芯部材48の表
面から離脱していく。そして、芯部材48の全長にわた
って被覆された樹脂45を芯部材48から離脱させ、芯
部材48を成形された樹脂45から抜去して図23に示
すカバーシース用チューブ体45Aを得る。 【0070】このように、カバーシース用チューブ体を
形成する際、芯部材にシリコンゴムなどの柔軟で且つ、
耐熱性を有する弾性部材を用いることにより、チューブ
体形状に成形が困難であった柔軟な弾性素材から比較的
太径で且つ、肉厚が均一に薄肉なチューブ体の成形を行
うことができる。このことにより、太径で且つ薄肉なカ
バーシース用チューブ体を用いて形成した挿入部カバー
をカバー用内視鏡に組み合わせて使用することにより、
湾曲動作の操作性がカバーなしの内視鏡と同等の力量で
行えるカバー式内視鏡を提供することができる。 【0071】また、前記カバーシース用チューブ体の成
形方法においては芯部材と成形される樹脂素材との離形
効果を高めるために、芯部材の外表面に予め、固形の粉
体を塗布させておくことにより、チューブ体内表面の芯
部材からの離脱をより容易に行うことができる。 【0072】なお、離形効果を高める粉体としてはタル
クなどが考えられるが、この他にチューブ内表面に付着
した粉をそのままチューブ体内表面に残してカバー用内
視鏡を挿入するときの潤滑効果を持たせるために、片栗
粉やコーンスターチなど人体に影響の無い食品用の粉体
を用いてもよい。 【0073】次いで、図24及び図25を参照して柔軟
で薄肉なカバーシース用チューブ体の成形後に生じる曲
がり癖を除去し、真直形状とすることでカバー用内視鏡
の挿入部を確実に、且つ容易に装着することのできる挿
入部カバー用のカバーシースについて説明する。 【0074】カバーシース用チューブ体を成形する際、
押し出し成形機から押し出されてくるチューブ体はロー
ル等(不図示)に巻き取っていくため、上述のカバーシ
ース用でチューブ体をカバーシースとして用いようとす
ると、図24に示すように湾曲形状に曲がり癖がついて
いるので、このチューブ体の曲がり癖を除去する必要が
あった。 【0075】そこで、チューブ体の曲がり癖を除去する
ため、直線状の芯金50と、この芯金50の先端部に先
端部貼着した弾性体で形成した例えば細長なゴム袋51
と、このゴム袋51の内部に連通する口金52とを有す
る曲がり癖除去装置53を用いる。 【0076】すなわち、曲がり癖のついたチューブ体4
5Aを真直形状にするため、まずチューブ体45Aの内
孔にゴム袋51内を加圧しない状態の曲がり癖除去装置
50を挿通させる。次に、曲がり癖除去装置50の口金
52をシリンジ54などの加圧手段に接続し、この加圧
手段を用いてゴム袋51を加圧して膨張させていく。す
ると、膨張したゴム袋51の外側面がチューブ体25の
内周面を圧接し、ゴム袋51内にある直線形状の芯金5
0の作用で曲がり癖のついたチューブ体45Aが直線形
状になる。次いで、ゴム袋51を加圧した状態の曲がり
癖除去装置50をチューブ体45Aの内部に配設したま
ま所定の温度と時間の設定に従ったアニール処理を行な
って曲がり癖のついたチューブ体を真直なチューブ体に
矯正する。 【0077】このように、柔軟で薄肉なカバーシース用
チューブ体成形時に生じた曲がり癖を除去して真直形状
にすることで、カバー用内視鏡の挿入部を容易にかつ確
実に装着することができる。 【0078】なお、ゴム袋51内部への加圧量は、アニ
ール処理で設定されている温度でチューブ体内径が所定
の値に熱膨張するよう設定されている。また、アニール
設定温度は、チューブ体を成形する樹脂素材に添加され
ているガラス転移温度よりわずかに高い温度とすること
が好ましく、この温度にアニール温度を設定することに
よってチューブ体の曲がり癖が完全に矯正される。さら
に、曲がり癖除去装置のゴム袋の外径を任意な値に膨張
させることによってチューブ体の内径を所望の値に調整
することも可能である。 【0079】又、曲がり癖を強制する曲がり癖除去装置
としては上述のようにゴム袋を加圧して膨張させて行う
ものに限らず、例えば図26及び27に示すように軸方
向の両端に設けた円錐形状の内径調整部材55,55
を、ネジの回転によって軸方向の間隔を変化させる間隔
調整部56を介して連結し、この間隔調整部56によっ
て内径調整部材55の間隔を狭めていくことによって前
記内径調整部材55,55に挟持される調整部材57の
外径を所望の値に変化させる曲がり除去装置53Aであ
ってもよい。なお、この曲がり癖除去装置を用いること
により、チューブ体の内径を自在に調整することが可能
となる。 【0080】[付記] 1.内視鏡の先端側に位置して湾曲操作が自在な湾曲部
及びこの湾曲部に連接する可撓性を有する可撓管部で構
成した挿入部を、少なくとも1本の柔軟な管路用チュー
ブを内設した挿入部カバー部で被覆して使用するカバー
式内視鏡において、前記挿入部カバー内に挿入される前
記内視鏡の湾曲部及び可撓管部で構成した挿入部の長手
方向に直交する前記挿入部断面の断面形状を円形に形成
するカバー式内視鏡。 【0081】2.前記管路チューブが挿入部カバー部の
先端部材と後端部材に固定接続される付記1記載のカバ
ー式内視鏡。 【0082】3.前記管路用チューブを備える挿入部カ
バー部がシングルルーメンチューブで構成される付記2
記載のカバー式内視鏡。 【0083】4.前記管路用チューブを備える挿入部カ
バーがダブルルーメンチューブで構成される付記2記載
のカバー式内視鏡。 【0084】5.前記管路用チューブが挿入部カバー部
に複数備えられている付記2記載のカバー式内視鏡。 【0085】6.前記管路用チューブで形成される管路
が、処置具を挿通可能で且つ吸引を司る吸引管路と、送
気を司る送気管路と、送水を司る送気管路の少なくとも
1つである付記5記載のカバー式内視鏡。 【0086】7.内視鏡先端部の自在に湾曲操作される
湾曲部及びこの湾曲部に連接する可撓性を有する可撓管
部を、管路用チューブを配設した柔軟な挿入部カバー部
に被覆して使用するカバー式内視鏡において、前記湾曲
部とこの湾曲部を被覆する挿入部カバー部との間隙が、
前記可撓管部とこの可撓管部を被覆する挿入部カバー部
との間隙より大きく形成したカバー式内視鏡。 【0087】8.前記内視鏡の湾曲部の外径を可撓管部
の外径より小さく形成し、前記湾曲部及び可撓管部を被
覆する挿入部カバー部の内径を同径に形成した付記7記
載のカバー式内視鏡。 【0088】9.前記内視鏡の湾曲部の外径と可撓管部
の外径とを略同径に形成し、前記湾曲部を被覆する挿入
部カバー部の内径を前記可撓管部を被覆する挿入部カバ
ー部の内径より大きく形成した付記7記載のカバー式内
視鏡。 【0089】10.前記内視鏡の湾曲部の外径を可撓管
部の外径より小さく形成すると共に、前記湾曲部を被覆
する挿入部カバー部の内径を前記可撓管部を被覆する挿
入部カバー部の内径より大きく形成した付記7記載のカ
バー式内視鏡。 【0090】11.前記挿入部カバー部に内設される管
路用チューブが内視鏡の湾曲部と可撓管部との外周面に
沿って移動自在な付記7記載のカバー式内視鏡。 【0091】12.前記挿入部カバー部を構成するカバ
ーシース表面に微小な凹凸を設けた付記1及び付記7記
載のカバー式内視鏡。 【0092】13.前記カバーシースの外表面に微小な
凹凸を設けた付記12記載のカバー式内視鏡。 【0093】14.前記カバーシースの内表面に微小な
凹凸を設けた付記12記載のカバー式内視鏡。 【0094】15.前記カバーシースの表面に長手方向
に伸びる微小な溝を設けた付記12記載のカバー式内視
鏡。 【0095】16.前記カバーシースの外表面に長手方
向に伸びる微小な溝を設けた付記15記載のカバー式内
視鏡。 【0096】17.前記カバーシースの内表面に長手方
向に伸びる微小な溝を設けた付記15記載のカバー式内
視鏡。 【0097】18.柔軟な素材からなる薄肉なカバーシ
ース用チューブ体の製造方法において、芯部材を押し出
し成形機の突出部から送り出し、この送り出された芯部
材の表面に、溶融した素材を均一な厚さに被覆し、前記
芯部材を被覆成形終了後、硬化した素材から抜去してカ
バーシース用チューブ体を得るカバーシース用チューブ
体の製造方法。 【0098】19.前記芯部材が伸縮性を有する弾性材
からなる付記18記載のカバーシース用チューブ体の製
造方法。 【0099】20.前記芯部材が耐熱性を有する弾性材
からなる付記19記載のカバーシース用チューブ体の製
造方法。 【0100】21.前記芯部材がシリコン樹脂で形成し
たものである付記19及び付記20記載のカバーシース
用チューブ体の製造方法。 【0101】22.前記芯部材の表面に予め離型剤を付
着し、この離型剤が付着した芯部材に樹脂素材を被覆す
る付記18記載のカバーシース用チューブ体の製造方
法。 【0102】23.前記離型剤が固形潤滑剤である付記
22記載のカバーシース用チューブ体の製造方法。 【0103】24.前記離型剤が粉体である付記23記
載のカバーシース用チューブ体の製造方法。 【0104】25.前記溶融した素材が異なる2種の素
材であり、この2つの素材を混合させながら突出部から
送り出される芯部材に被覆する付記18記載のカバーシ
ース用チューブ体の製造方法。 【0105】26.前記2つの素材の混合比を変化させ
ながら送り出される芯部材に被覆する付記25記載のカ
バーシース用チューブ体の製造方法。 【0106】27.前記2つの素材は硬度が異なる付記
25記載のカバーシース用チューブ体の製造方法。 【0107】28.押し出し成形機にて成形された柔軟
な素材からなるカバーシース用チューブ体から形成した
カバーシースの内腔に、外径を変化させることが可能な
曲がり癖除去装置を挿入し、前記曲がり癖除去装置の外
径を大径にしてカバーシースの内周面を圧接し、この状
態で前記カバーシースを熱処理して真直にするカバーシ
ース真直方法。 【0108】29.前記曲がり癖除去装置が、柔軟な弾
性材よりなるゴム袋と、前記ゴム袋内に設けた直線状の
芯金と、前記ゴム袋の内部に連通する口金とで構成され
る付記28記載のカバーシース真直方法 30.前記曲がり癖除去装置が、軸方向の両端に対設す
る円錐形状の内径調整部材と、この内径調整部材の軸方
向の間隔をネジの回転によって変化させる間隔調整部
と、この間隔調整部の間隔を変化させることによって外
径を所望の値に変化させる前記内径調整部材に挟持され
る調整部材とで構成される付記28記載の管腔部材真直
方法。 【0109】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、管
路用チューブを内設したカバーで被覆された内視鏡挿入
部を任意に曲げたり、あるいは湾曲操作を行って湾曲さ
せた場合に、前記カバーに内設した管路用チューブが折
れ曲がらないカバー式内視鏡を提供することができる。
図1は内視鏡カバー方式の内視鏡装置の概略構成を説明
する図 【図2】カバー用内視鏡の概略構成を示す図 【図3】内視鏡挿入部を被覆する挿入部カバー部の概略
構成を示す図 【図4】カバー式内視鏡の断面図 【図5】可撓管部を曲げたときのカバー式内視鏡の作用
を説明する図 【図6】カバー式内視鏡の湾曲部を湾曲操作したとき内
視鏡より湾曲方向内側に位置する管路チューブの作用を
説明する図 【図7】カバー式内視鏡の湾曲部を湾曲操作したとき内
視鏡より湾曲方向外側に位置する管路チューブの作用を
説明する図 【図8】管路用チューブの構成のいる例を示す図 【図9】図9ないし図11は本発明の第2実施例に係
り、図9はカバーシースに多孔チューブを用いた挿入部
カバー部を示す斜視図 【図10】カバーシースの断面形状を示す断面図 【図11】カバーシースの作用を示す説明図 【図12】本発明の第3実施例に係るカバー用内視鏡の
挿入部に挿入部カバーを被覆したカバー式内視鏡の長手
方向断面図 【図13】第3実施例のカバー式内視鏡の別の構成を示
す図 【図14】第3実施例のカバー式内視鏡の他の構成を示
す図 【図15】第3実施例のカバー式内視鏡のまた別の構成
を示す図 【図16】カバーシースの1例を示す図 【図17】カバーシースの別の例を示す図 【図18】図17のカバーシースを使用したカバー式内
視鏡の断面図 【図19】カバーシースの他の例を示す断面図 【図20】カバーシース用チューブ体の形成過程を示す
説明図 【図21】成形直後のカバーシース用チューブ体を示す
図 【図22】成形直後のカバーシース用チューブ体から芯
部材を取り外すときの説明図 【図23】芯部材を取り外したカバーシース用チューブ
体を示す図 【図24】曲がり癖のついたカバーシースと曲がり癖除
去装置とを示す図 【図25】曲がり癖除去装置の作用を示す説明図 【図26】別の構成の曲がり癖除去装置を示す図 【図27】図26の曲がり癖除去装置の作用を示す説明
図 【符号の説明】 2…カバー式内視鏡 14…内視鏡挿入部 22…挿入部カバー部 25…カバーシース 26…送気管路(管路用チューブ) 27…送水管路(管路用チューブ) 28…吸引管路(管路用チューブ)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 内視鏡の先端側に位置して湾曲操作が自
在な湾曲部及びこの湾曲部に連接する可撓性を有する可
撓管部で構成した挿入部を、少なくとも1本の柔軟な管
路用チューブを内設した挿入部カバー部で被覆して使用
するカバー式内視鏡において、 前記挿入部カバー部内に挿入される前記内視鏡の湾曲部
及び可撓管部で構成した挿入部の長手方向に直交する前
記挿入部断面の断面形状を円形に形成すると共に、挿入
部の曲げに対して前記管路用チューブが前記挿入部カバ
ー部内で前記湾曲部及び可撓管部の外周面上に沿って移
動自在となるよう構成したことを特徴とするカバー式内
視鏡。
Priority Applications (1)
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JP00451695A JP3485663B2 (ja) | 1995-01-13 | 1995-01-13 | カバー式内視鏡 |
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JPH08191790A JPH08191790A (ja) | 1996-07-30 |
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Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
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US12004708B2 (en) | 2020-04-30 | 2024-06-11 | Gyrus Acmi, Inc. | Insertion sheath for modular disposable endoscope components |
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JP2010142422A (ja) * | 2008-12-18 | 2010-07-01 | Fujifilm Corp | 光プローブ及び光観察装置 |
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-
1995
- 1995-01-13 JP JP00451695A patent/JP3485663B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US12004717B2 (en) | 2019-12-20 | 2024-06-11 | Gyrus Acmi, Inc. | Endoscope with detachable camera module |
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JPH08191790A (ja) | 1996-07-30 |
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