JPH08140922A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JPH08140922A
JPH08140922A JP6291600A JP29160094A JPH08140922A JP H08140922 A JPH08140922 A JP H08140922A JP 6291600 A JP6291600 A JP 6291600A JP 29160094 A JP29160094 A JP 29160094A JP H08140922 A JPH08140922 A JP H08140922A
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conduit
cover
endoscope
forceps raising
insertion portion
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Hitoshi Kira
仁 吉良
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    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/00064Constructional details of the endoscope body
    • A61B1/00071Insertion part of the endoscope body
    • A61B1/0008Insertion part of the endoscope body characterised by distal tip features
    • A61B1/00098Deflecting means for inserted tools

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内視鏡使用時の操作部近傍における流体管路
の座屈を防止する。 【構成】 カバー用内視鏡1は、挿入部2の基端部に操
作部3が連設され、操作部3の側部からライトガイド等
を内蔵したユニバーサルコード4が挿入部長手方向に対
して略90度の向きに延出して配設されており、挿入部
カバー5,操作部カバー7により被覆されている。挿入
部カバー5内には、挿入部先端より送気,送水,吸引等
を行うための挿入部側管路8が配設されている。挿入部
側管路8は、後端側が操作部3に沿って配設され、ユニ
バーサルコード4側に略90度屈曲してユニバーサルコ
ード4の部分まで延設されている。一方ユニバーサルコ
ード4に沿って末端部まで手元側管路11が配設されて
おり、このユニバーサルコード4において、挿入部側管
路8と手元側管路11とを接続する管路コネクタ9が設
けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手元側から挿入部の先
端部まで配設された処置具挿通用、送気,送水,吸引用
などの管路を有する内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡においては、使用時に細長の挿入
部を体腔内等の観察部位へ挿入して被写体像を観察する
のと並行して、挿入部先端より送気,送水,吸引等を行
ったり、挿入部を介して処置具を挿通して各種処置を行
うために、送気用管路,送水用管路,吸引用管路等の流
体管路や、処置具挿通用管路などが設けられているもの
がある。
【0003】一般に挿入部が軟性の内視鏡では、体腔内
等へ挿入する細径の挿入部に続いて、太径の操作部、そ
して信号ケーブル等を内蔵したユニバーサルコードが連
設されて構成されるが、流体管路等の管路を備えたもの
では、挿入部における管路とそれ以降の手元側の管路と
を別体に構成し、操作部などにおいて接続する構成が採
られる場合が多い。このような構成を用いることによっ
て、体腔内に挿入される部分の流体管路の径を細くして
挿入部等の外径を細く抑えることができると共に、体腔
内に挿入されない部分では外径の制約がないため手元側
の管路に太いチューブを用いて流量を十分確保すること
が可能である。従来の内視鏡では、体腔内に挿入される
部分の細い管路と手元側の太い管路との接続部は、内視
鏡挿入部の基端部直後に設けられるのが一般的であっ
た。
【0004】ところで、内視鏡挿入部側に配設される各
管路は、挿入部のループやねじれ、あるいは挿入部先端
の湾曲部の湾曲動作により、内視鏡挿入部に対して相対
的に管路長が変化することになる。このため、各管路を
挿入部先端部と挿入部基端部直後とで固定してしまう
と、挿入部の湾曲などによって挿入部側の管路に外力が
かかり、管路の破損、管路接続部での外れなどが発生す
るおそれがある。この問題点の対策として、挿入部後端
において各管路を挿入部長手軸方向に移動可能とするこ
とが考えられている。
【0005】また、主に消化管用などの内視鏡では、操
作部に連結されるユニバーサルコードは挿入部長手方向
に対して略90゜向きを変更して操作部側方より延出す
るように構成されているものがある。このような構成の
場合は、前記流体管路等の各種管路は挿入部から操作部
に沿って配設され、操作部近傍で略90°曲げられた
後、更にユニバーサルコードに沿って設けられて流体制
御装置等へと接続されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の構成の各種管路
を備えた内視鏡では、挿入部側の管路と手元側の管路と
の接続部は内視鏡挿入部の基端部直後の操作部において
設けられ、挿入部側の各管路は細径のものが、操作部近
傍より手元側の各管路は太径のものがそれぞれ使用され
ている。従って、前述の挿入部に対してユニバーサルコ
ードが略90゜の角度をなして操作部より延出して設け
られる構成の場合、太径の管路が操作部とユニバーサル
コードとの連結部近傍において略90°曲げられて配設
されることになる。
【0007】前述したように、挿入部の形状変化による
破損防止のために、内視鏡に設ける各管路は挿入部基端
部直後において固定せずに移動自在とする構成が一般に
採られている。このため、湾曲等により挿入部の形状が
変化すると前記管路は挿入部後方において挿入部長手軸
方向に移動する。従来の構成では、操作部近傍の管路は
太径のものとなっているため、挿入部の形状が変化した
際に、操作部とユニバーサルコードとの連結部における
管路が略90°屈曲した部分において、前記管路の移動
によって太い径の管路に応力がかかり大きなストレスを
受けることになる。そして、このストレスが限界を越え
た場合、管路に座屈や破損が生じてしまい、内視鏡検査
に支障をもたらす問題点が発生するおそれがある。
【0008】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
もので、内視鏡使用時の操作部近傍における流体管路の
座屈を防ぎ、管路の不具合の発生を防止することが可能
な内視鏡を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による内視鏡は、
観察部位へ挿入する挿入部と、この挿入部の基端部に連
設された操作部と、少なくともライトガイドケーブルを
内設したユニバーサルコードとを備え、前記操作部にお
いて前記ユニバーサルコードが前記挿入部の長手軸方向
に対して略90度の方向に延設された内視鏡において、
前記挿入部の先端部まで配設された挿入部側の第1の流
体管路と、この第1の流体管路と接続される手元側の第
2の流体管路とを有し、前記第1の流体管路と前記第2
の流体管路との接続部を前記操作部よりもユニバーサル
コード側に設けたものである。
【0010】
【作用】流体管路接続部をユニバーサルコード側に設け
ることにより、操作部近傍において形成される流体管路
の屈曲部には第1の流体管路が位置し、挿入部の形状変
化により生じる流体管路への応力に対する耐性が向上す
る。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図7は本発明の第1実施例に係り、図
1は内視鏡の操作部近傍の構成を示す説明図、図2は管
路接続部の他の構成例を示す説明図、図3は操作部にお
ける管路の配設状態を示す断面説明図、図4及び図5は
操作部カバーの構成例を示す説明図、図6は挿入部の形
状を変化させたときの管路の変位を示す作用説明図、図
7はスコープハンガーに掛けた状態での内視鏡操作部近
傍を示す説明図である。
【0012】本実施例では、内視鏡本体をカバーで被覆
した状態で使用するカバー式内視鏡の場合における構成
例を説明する。
【0013】内視鏡本体としてのカバー用内視鏡1は、
細長の挿入部2の基端部に太幅の操作部3が連設されて
構成されている。操作部3の側部からはライトガイドや
信号ケーブル等を内蔵したユニバーサルコード4が挿入
部長手方向に対して略90゜の向きに延出して配設され
ている。
【0014】カバー用内視鏡1の挿入部2外周には挿入
部カバー5が設けられ、挿入部カバー5によって挿入部
2が被覆されている。挿入部カバー5の基端部には、カ
バー用内視鏡1の挿入部2基端部及び操作部3と嵌合し
て挿入部カバー5にカバー用内視鏡1を位置決め固定す
るための口体部6が連設されている。口体部6には、操
作部3及びユニバーサルコード4を被覆する操作部カバ
ー7がカバー内部の気密を保持した状態で接続されてい
る。
【0015】カバー用内視鏡1を使用する際には、挿入
部カバー5内に挿入部2を挿入して挿入部カバー5で挿
入部2の外周を被覆すると共に、操作部3及びユニバー
サルコード4の周囲を操作部カバー7で被覆した状態と
して、カバー内の内視鏡本体を外部と隔離するようにな
っている。
【0016】挿入部カバー5内には、挿入部先端より送
気,送水,吸引をそれぞれ行うための第1の流体管路と
しての挿入部側管路8が設けられ、挿入部カバー5の後
方へ延出している。なお、挿入部側管路8は図1では1
本のみしか示していないが、送気用,送水用,吸引用に
3本の管路を設けるようにしても良い。この挿入部側管
路8は、口体部6において挿入部長手軸方向に移動可能
に設けられている。
【0017】挿入部側管路8の後端側は、操作部3に沿
って配設されて操作部後端部近傍でユニバーサルコード
4側に略90゜曲げられてユニバーサルコード4の部分
まで延設されている。ユニバーサルコード4には、管路
接続部となる管路コネクタ9がホルダ10を介して取り
付けられており、管路コネクタ9の一端に挿入部側管路
8が接続されている。管路コネクタ9の他端には、ユニ
バーサルコード4に沿って配設された第2の流体管路と
しての手元側管路11が接続され、挿入部側管路8と手
元側管路11とが連通している。この手元側管路11は
末端部が図示しない流体制御装置に接続され、流体制御
装置によって手元側管路11,挿入部側管路8を介して
送気,送水,吸引を行えるようになっている。
【0018】前記挿入部側管路8は挿入部を細径化する
ために細径のチューブが用いられ、一方手元側管路11
は流量を十分確保するために太径のチューブが用いられ
ており、挿入部側管路8の内径,外径をそれぞれd1 ,
D1 、手元側管路11の内径,外径をd2 ,D2 とする
と、d1 ≦d2 ,D1 ≦D2 となっている。
【0019】なお、管路接続部は、図2に示すように、
送気用及び送水用の挿入部側管路8a,8bと手元側管
路11a,11bとを接続する送気送水用管路コネクタ
9aと、吸引用の挿入部側管路8cと手元側管路11c
とを接続する吸引用管路コネクタ9bとの位置をユニバ
ーサルコード軸方向においてずらして設けるようにして
も良い。この場合、吸引用管路コネクタ9bを送気送水
用管路コネクタ9aより後端側(コネクタ側)に設ける
ようにすることが望ましい。このように送気、送水管路
接続部と吸引管路接続部との位置をずらし、さらに吸引
管路接続部をコネクタ側に設ける構成とすることによ
り、送気、送水管路と吸引管路とが接触することがな
く、送気、送水管路等が吸引汚物により汚染されること
を防止できる。
【0020】図3に操作部3における挿入部側管路8の
配置を示す。操作部3は、挿入部長手軸方向と略平行な
方向に外形の一部が凹んだ形状となった管路収納用溝部
3cを有しており、この操作部3の管路収納用溝部3c
に沿って挿入部側管路8が配設されている。なお、図3
の(a)に示すようにユニバーサルコード4側に挿入部
側管路8を配設した操作部本体3a、あるいは図3の
(b)に示すようにユニバーサルコード4と反対側に挿
入部側管路8を配設した操作部本体3bのいずれの構成
でもかまわない。また、操作部3の内部に設けられたラ
イトガイド12及び映像信号ケーブル13は、図3の
(a),(b)いずれの場合でも操作部フレーム14を
中心として挿入部側管路8と同じ側に挿通されている。
このように操作部において各管路とライトガイド及び映
像信号ケーブルとを操作部フレームに対して同一側部に
配設することによって、操作部内の無駄なスペースをな
くし、操作部を小型化することができる。また、管路収
納用溝部を設けることにより、挿入部側管路8等の流体
管路が操作部外形より突出することなく、操作部を把持
し易くすることができる。
【0021】前記操作部カバー7の構成例を図4及び図
5に示す。
【0022】操作部3の側部(この例ではユニバーサル
コード4とは反対側の側部)から突出した湾曲ノブ軸2
1には、上下方向の湾曲操作用のUD湾曲ノブ22と左
右方向の湾曲操作用のRL湾曲ノブ23とが取り付けら
れている。また、操作部3の後端部には、画像のフリー
ズやレリーズを行うための映像制御スイッチ24が設け
られている。
【0023】また図5に示すように、操作部3の湾曲ノ
ブ軸21には、UD湾曲ノブ22を固定するためのUD
エンゲージノブ25と、RL湾曲ノブ23を固定するた
めのRLエンゲージノブ26とがそれぞれ着脱自在に取
り付けられるようになっている。これらのエンゲージノ
ブ25,26は、使い捨て型のものとする。
【0024】操作部3を被覆する操作部カバー7は、操
作部3本体及びUD湾曲ノブ22を被覆する操作部カバ
ー本体7aと、RL湾曲ノブ23を被覆するノブカバー
7bとにより構成されている。操作部カバー本体7aに
は、UDエンゲージノブ25を取り付ける際に用いる開
口部27が設けられ、一方ノブカバー7bには、RLエ
ンゲージノブ26を取り付ける際に用いる開口部28が
設けられている。これらの開口部27,28は、普段は
シール29a,29bによってそれぞれ閉塞されてい
る。
【0025】通常の湾曲操作を行う際には、図4の状態
のまま操作部カバー本体7a,ノブカバー7bの上から
UD湾曲ノブ22,RL湾曲ノブ23を操作して挿入部
を湾曲させる。UDエンゲージノブ25,RLエンゲー
ジノブ26を取り付ける際には、各々のシール29a,
29bを外して開口部27,28を露呈させ、図5に示
すようにエンゲージノブをカバー内に挿入して取り付け
る。
【0026】なお、エンゲージノブ取付用の開口部は、
前述したシールで塞いでおく構成の他に、カバー素材の
開口部の部分ににミシン目を入れておきエンゲージノブ
使用時にそのミシン目を切って開口部を形成するような
構成としても良い。
【0027】このように操作部カバーにおいて、湾曲ノ
ブのみを被覆するような構成とし、使用頻度の低いエン
ゲージノブについては使用時のみ開口部を設けて取り付
けることにより、操作性の良好なカバー式内視鏡を提供
できる。
【0028】以上のように構成された内視鏡を内視鏡検
査等において使用する際に、内視鏡の挿入部をループさ
せたり、ねじりを加えたり、湾曲動作させたりすること
によって挿入部の形態を変化させると、挿入部カバー5
と挿入部側管路8との間には、それぞれが形成するカー
ブの曲率の違い等により、長手軸方向に関して相対的な
長さのズレが生じる。このズレは、挿入部側管路8の挿
入部長手軸方向の移動という形で現れる。
【0029】挿入部側管路8は、先端側は挿入部カバー
5の先端部で固定され、後端側は管路コネクタ9,ホル
ダ10を介してユニバーサルコード4に固定されている
ため、挿入部の形状変化によって挿入部側管路8が挿入
部カバー5に対して挿入部長手軸方向に移動して挿入部
カバー5から押し出されるような状態になると、図6に
示すように、管路の略90°屈曲した部分で破線のよう
に挿入部側管路8が押し出され、曲率が小さくなる。
【0030】本実施例では、挿入部側管路8と手元側管
路11との接続部(管路コネクタ9)をユニバーサルコ
ード4に設けているため、細径の挿入部側管路8が操作
部3を経てユニバーサルコード4まで配設されている。
よって、細径の挿入部側管路8において90°屈曲した
部分が形成されるため、この細径の管路による屈曲部で
の屈曲性は太径の手元側管路で屈曲部を形成した場合よ
り向上し、耐座屈性も向上することになり、屈曲部にお
いて曲率が小さくなっても管路が座屈してつぶれたり破
損するおそれがない。また、屈曲部での曲げ力量が小さ
くなるため、挿入部のループ等を行った場合の挿入部側
管路8の追従性が良くなり、スムーズな内視鏡検査が可
能になる。また、管路接続部が固定されずにぶらぶらし
ていると管路が座屈し易くなってしまうが、本実施例の
ように管路接続部を固定することにより、不用意な管路
座屈を防ぐことができる。
【0031】また、内視鏡検査における各症例と症例の
間では、図7に示すように、カバー式内視鏡をスコープ
ハンガー15に吊り下げておく場合がある。本実施例で
は、スコープハンガーに吊り下げた状態においてユニバ
ーサルコード4の鉛直部分に管路コネクタ9を設けるよ
うにしている。このように管路接続部を配設することに
よって、手元側管路11の端部は上を向くことになり、
管路内に残留した流体の落下(流体が外部にタレてしま
うこと)を防止できる。このように本実施例では各症例
間に内視鏡をスコープハンガーに吊るした際に管路から
の残留流体の落下がないため、吸引汚物等により周囲の
内視鏡や装置、検査室等が汚染されるおそれがなく、衛
生的な内視鏡検査が可能となる。
【0032】さらに、管路接続部をユニバーサルコード
の鉛直部分に設けることにより、図7中矢印で示すよう
に管路コネクタ9から挿入部側管路8を取り外した際に
おいても手元側管路11からの汚物等の残留流体の落下
(滴下)がなく、衛生的である。
【0033】加えて、前述した図2の構成のように、送
気、送水管路接続部と吸引管路接続部との位置をずらし
て設けることによって、両者の接触をなくし、送気、送
水管路が吸引汚物等により汚染されることを防止でき
る。
【0034】本実施例によれば、細径の挿入部側管路と
太径の手元側管路との接続部をユニバーサルコードにお
いて設け、操作部近傍の管路屈曲部に細径の管路を位置
させることによって、管路の屈曲性、耐座屈性を向上さ
せ、使用時の湾曲などによる挿入部の形状変化に伴って
操作部近傍で生じる送気管路、送水管路等の流体管路の
座屈や破損の不具合を防止することができる。また、管
路の屈曲性向上により屈曲部での曲げ力量が小さくなる
ため、挿入部の形態を変化させた際の挿入部側管路の変
位の追従性を良好にでき、挿入部の湾曲等をよりスムー
ズに行うことができる。これらにより、スムーズで支障
のない内視鏡検査が実行可能となる。
【0035】次に、カバー式内視鏡における鉗子起上装
置の構成例について説明する。
【0036】カバー式内視鏡においては、挿入部の先端
部分に鉗子等の処置具の突出方向を調整する鉗子起上装
置が設けられているものがある。ここでは側視型のカバ
ー式内視鏡に設けられる鉗子起上装置の構成例を図8に
示す。
【0037】図8は、可撓性を有する柔軟なチューブか
らなる処置具挿通用の管路を設け、このチューブの先端
部をワイヤで牽引して内部に挿通した処置具を起上倒置
させるよう構成した鉗子起上装置の一例として、カバー
式内視鏡の挿入部先端部における構成を示したものであ
る。
【0038】挿入部カバー5の先端部には、樹脂や金属
などの硬質材からなる先端構成部材31が設けられ、こ
の先端構成部材31が先端カバー32によって被覆され
ている。先端構成部材31には、挿入部カバー5内に配
設された送気管路、送水管路、及び吸引管路の機能を有
する処置具挿通管路33が接続されている。先端構成部
材31の先端側には、処置具挿通管路33と連通する鉗
子起上チューブ34が接続されている。この鉗子起上チ
ューブ34は、PTFE,FEP,PFA,ポリプロピ
レン等の軟質樹脂製のチューブにより形成され、屈曲自
在となっている。鉗子起上チューブ34には、曲げ特性
を向上させるためにスリット35が設けられている。
【0039】鉗子起上チューブ34の先端には金属製の
リング36が装着されており、このリング36には金属
縒りワイヤからなる鉗子起上ワイヤ37が接合されてい
る。この鉗子起上ワイヤ37は、挿入部カバー5内に配
設され先端構成部材31に接続された鉗子起上ワイヤ収
納パイプ38の中を挿通されて手元側の操作部まで延出
している。
【0040】前記鉗子起上チューブ34とリング36と
の接合は、接着でも良いが、ここでは図9に示すように
鉗子起上チューブ34の外径D3 がリング36の内径d
3 より小さい、すなわちD3 <d3 の関係となるような
構成として接合させるようにする。この構成によれば、
接着が不要で、鉗子起上チューブ34とリング36とを
圧入嵌合させることで接合可能となり、また接合強度が
向上するためリングの抜けを防止することができる。な
お、この構成で接着を付加すればさらに接合強度を向上
できる。
【0041】またこのとき、鉗子起上チューブ34とリ
ング36とは、チューブ先端がリング36よりも1〜3
mm突出した状態で接合されている。この構成によれば、
鉗子起上チューブ内部に挿通する処置具がリング36に
接触するおそれがなく、絶縁された状態となるため、電
気安全性を向上させることができる。また、起上時には
軟性のチューブ先端が突出し、生体組織等がリング36
に直接触れることはないため、鉗子起上装置で生体組織
等を傷つけてしまうおそれを防ぐことができる。
【0042】前記リング36と鉗子起上ワイヤ37との
接合は、通常スポット溶接で行われるが、ここでは接合
強度向上のため以下の図9ないし図11に示すような接
合方法が採られる。
【0043】図9に示す第1の接合方法は、鉗子起上ワ
イヤ37の先端部分のワイヤ縒りをほどいて素線状態と
し、この素線状態にしたワイヤ先端部37aとリング3
6とを溶着するものである。
【0044】図10に示す第2の接合方法は、鉗子起上
ワイヤ37の先端部分を折り曲げ加工し、この状態で折
り曲げられた部分のワイヤ先端部37b全部をリング3
6に溶着するものである。
【0045】図11に示す第3の接合方法は、鉗子起上
ワイヤ37の先端部分に予め高熱を加えてワイヤ先端部
分を軟化させ、この状態で軟化したワイヤ先端部37c
とリング36とを溶着するものである。
【0046】これらの接合方法を用いることにより、鉗
子起上ワイヤ37とリング36との溶着面積を大きくす
ることができ、鉗子起上ワイヤの取付強度の向上が図れ
る。
【0047】なお、鉗子起上チューブは図8の構成に限
らず、図12に示すように、チューブの形状を予め起上
状態と倒置状態の中間形状に成形した鉗子起上チューブ
39を用いても良い。この構成によれば、起上状態ある
いは倒置状態への形態変化が少なく、ワイヤ牽引力量を
小さくすることができる。また、スリットを不要とする
ことができる。
【0048】また、鉗子起上ワイヤ37の溶着部に対応
させて先端構成部材31において凹部を設けるようにし
ているため、溶着部の隆起した部分が先端構成部材31
に当たって起上動作が妨げられることなく、鉗子起上チ
ューブ34が先端構成部材31に当接するまで起上で
き、最大起上角度を大きくすることができる。
【0049】処置具挿通管路33に挿通した処置具の突
出方向を調整する場合は、鉗子起上ワイヤ37を手元側
の操作で牽引して鉗子起上チューブ34を起上、倒置さ
せる。このとき、鉗子起上チューブ34は、図8に示す
ように起上状態と倒置状態を繰り返すことになり、リン
グ36と鉗子起上ワイヤ37との接合部に幾度もストレ
スが加わることになる。しかし、前述したような接合方
法を用いた構成によれば、単純なスポット溶接により接
合する場合に比べて溶着面積が増大して接合強度が向上
するため、繰り返し起上倒置操作を行った場合でもスト
レスによる接合部でのワイヤ外れや破断など鉗子起上装
置の破壊のおそれを防ぐことができ、より耐久性、安全
性を向上させたカバー式内視鏡を提供することができ
る。
【0050】前記処置具挿通管路33及び鉗子起上ワイ
ヤ収納パイプ38の挿入部カバー5内での配置構成を図
13及び図14に示す。
【0051】挿入部カバー5の内部には、送気管路、送
水管路等の各種管路と共に、前述した処置具挿通管路3
3,鉗子起上ワイヤ収納パイプ38が設けられている。
これらの管路のうち、処置具挿通管路33と鉗子起上ワ
イヤ収納パイプ38とが挿入部カバー5の後端部の口体
部6に固定されている。ここで、鉗子起上ワイヤ収納パ
イプ38の挿入部カバー5内の長さL1 は、処置具挿通
管路33の挿入部カバー5内の長さL2 よりも長く、L
1 >L2 となっており、図13に示すように鉗子起上ワ
イヤ収納パイプ38は処置具挿通管路33よりも挿入部
カバー5内で長さに余裕を持たせた状態で口体部6に固
定されている。
【0052】挿入部カバー5内の配置は、図14に示す
ようになっており、カバー用内視鏡の挿入部2と共に、
挿入部側管路の送気管路8a,送水管路8b,処置具挿
通管路33,鉗子起上ワイヤ収納パイプ38の各管路が
挿入部カバー5の中に収納されている。
【0053】ここで、送気管路8aの外径をD11,送水
管路8bの外径をD12,鉗子起上ワイヤ収納パイプ38
の外径をD13とし、カバー用内視鏡の挿入部2と送気管
路8aとの間隔をt1 ,送気管路8aと送水管路8bと
の間隔をt2 ,送水管路8bと挿入部カバー5との間隔
をt3 ,カバー用内視鏡の挿入部2と鉗子起上ワイヤ収
納パイプ38との間隔をt4 ,鉗子起上ワイヤ収納パイ
プ38と挿入部カバー5との間隔をt5 とすると、次の
関係が成り立つようにそれぞれが配置されている。 D13>(t1 +t2 +t3 ), t4 <D11,t4 <D12,t5 <D11,t5 <D12 このように各管路を配置することによって、送気管路8
a,送水管路8bと鉗子起上ワイヤ収納パイプ38とが
挿入部カバー5内で交差することを防止でき、カバー式
内視鏡の挿入部をループまたは湾曲させた場合でも挿入
部カバー5内の鉗子起上ワイヤ収納パイプ38の位置、
状態が変化することなく、鉗子起上装置において常に一
定の起上角度、起上力量、起上ストロークを実現でき
る。
【0054】鉗子起上装置の後端側は、図15に示すよ
うな構成となっている。
【0055】鉗子起上ワイヤ37は、鉗子起上ワイヤ収
納パイプ38内を挿通されてカバー用内視鏡の手元側の
操作部3へと延設され、ワイヤの後端部には略円柱形状
をしたラック40が設けられている。一方操作部3に
は、起上操作を行うための起上ノブ41が回動可能に設
けられ、この起上ノブ41の円盤状の基端部の一部には
円弧状にピニオン42が形成されている。カバー用内視
鏡に挿入部カバー5を装着した際に、前記鉗子起上ワイ
ヤ37の先端のラック40が起上ノブ41のピニオン4
2に係合可能となっている。
【0056】以上のように構成された鉗子起上装置を備
えた内視鏡を使用する際に処置具による各種治療処置を
行う場合は、処置具挿通管路33,鉗子起上チューブ3
4に処置具を挿通して鉗子起上チューブ34先端より所
定量突出させ、操作部3の起上ノブ41の操作により鉗
子起上チューブ34を起上、倒置させて処置具先端部の
向きを調整する。起上ノブ41を操作して回動させる
と、ラック40及びピニオン42の駆動により鉗子起上
ワイヤ37が牽引され、鉗子起上チューブ34が駆動さ
れて起上、倒置する。
【0057】このとき、鉗子起上チューブ34の作動角
度は、鉗子起上チューブ34の内径に対する鉗子起上ワ
イヤ37のストロークによって決まる。このワイヤスト
ロークはカバー用内視鏡の操作部3における起上ノブ4
1の回転角によって決定される。
【0058】挿入部カバー5は、同一のカバー用内視鏡
に対して処置具挿通管路33の内径が異なる複数種類の
カバーが装着可能なように、複数のカバーバリエーショ
ンが考えられる。前記処置具挿通管路33の内径の違い
に応じて鉗子起上チューブ34も内径の異なる複数のバ
リエーションが考えられる。一般に鉗子起上チューブ3
4の内径が細ければ所定の起上角度を得るための鉗子起
上ワイヤ37のワイヤストロークは短くなり、鉗子起上
チューブ34の内径が太ければワイヤストロークが長く
なる。つまり、同一のカバー用内視鏡を用いて異なる内
径の鉗子起上チューブを有する挿入部カバーの鉗子起上
装置を操作すると、起上ノブの回転量及びワイヤストロ
ークは同一であるため鉗子起上チューブの起上角度に差
異が生じてしまう。
【0059】そこで、鉗子起上チューブの最大起上角を
統一するためには、図16及び図17に示すように、倒
置状態での処置具突出角度を鉗子起上チューブの内径毎
に異ならせるようにする。
【0060】図16は内径が比較的細い鉗子起上チュー
ブ34aを備えた挿入部カバー5aの場合、図17は内
径が比較的太い鉗子起上チューブ34bを備えた挿入部
カバー5bの場合をそれぞれ示している。鉗子起上チュ
ーブ34aの内径をd11,鉗子起上チューブ34bの内
径をd12とし、倒置状態での処置具突出角度をそれぞれ
α,βとすると、d11≠d12の場合α≠βとなる。この
場合はd11<d12であるためα<βとなるように設定す
る。
【0061】このように鉗子起上チューブの内径に応じ
て倒置状態での処置具突出角度を異ならせて設定するこ
とにより、同一のカバー用内視鏡を用いた場合における
鉗子起上チューブの最大起上角度を同一角度にすること
ができる。
【0062】鉗子起上装置を備えたカバー式内視鏡で
は、内視鏡挿入部がループ、ねじり、湾曲などによって
形状が変化すると、この形状変化に応じて挿入部カバー
5内の内蔵物が引張られる等して内蔵物の各固定部にス
トレスが加わることになる。このとき、挿入部カバー5
内部の処置具挿通管路33及び鉗子起上ワイヤ収納パイ
プ38は、前記挿入部の形状変化に応じて湾曲し、カバ
ーに対して相対的なズレが発生するため、先端側あるい
は後端側の固定箇所にストレスを受けることになるが、
初めに全長の短い処置具挿通管路33の固定部の方にス
トレスが加わり、この時点では全長の長い鉗子起上ワイ
ヤ収納パイプ38はまだ伸びきっていないためワイヤ収
納パイプの固定部にはストレスが加わらない。
【0063】鉗子起上ワイヤ収納パイプ38は、径が細
く固定のための接合面積が小さいため挿入部カバーとの
固定部における接合強度が弱くなっており、引張り等の
ストレスを大きく受けると固定部においてパイプ外れな
どの破壊が起こるおそれがある。しかし、本構成のよう
に鉗子起上ワイヤ収納パイプの長さを処置具挿通管路の
長さより長くすることによって、挿入部の形状を変化さ
せたときに、鉗子起上ワイヤ収納パイプ38の固定部に
ストレスが加わる前に、比較的径が太くて接合強度の強
い処置具挿通管路33の固定部において引張り等のスト
レスが加わるようになるため、各固定部での破壊のおそ
れがない。
【0064】従って、前記のように挿入部のループ、ね
じれ、湾曲等による引張りや曲げの応力に対して、構造
上強い部分でストレスを受けるようにすることによっ
て、挿入部カバーにおける鉗子起上ワイヤ収納パイプ等
の破壊を防止でき、鉗子起上装置を備えたカバー式内視
鏡において、より耐久性、安全性を向上させることが可
能となる。
【0065】[付記]以上詳述したように本発明の実施
態様によれば、以下のような構成を得ることができる。
すなわち、 (1) 観察部位へ挿入する挿入部と、この挿入部の基
端部に連設された操作部と、少なくともライトガイドケ
ーブルを内設したユニバーサルコードとを備え、前記操
作部において前記ユニバーサルコードが前記挿入部の長
手軸方向に対して略90度の方向に延設された内視鏡に
おいて、前記挿入部の先端部まで配設された挿入部側の
第1の流体管路と、この第1の流体管路と接続される手
元側の第2の流体管路とを有し、前記第1の流体管路と
前記第2の流体管路との接続部を前記操作部よりもユニ
バーサルコード側に設けたことを特徴とする内視鏡。
【0066】(2) 前記流体管路は、送気管路である
付記1に記載の内視鏡。
【0067】(3) 前記流体管路は、送水管路である
付記1に記載の内視鏡。
【0068】(4) 前記流体管路は、吸引管路である
付記1に記載の内視鏡。
【0069】(5) 前記第2の流体管路の内径を、前
記第1の流体管路の内径よりも太くしたことを特徴とす
る付記1に記載の内視鏡。
【0070】(6) 前記第1の流体管路は、前記第2
の流体管路よりも細径のもので構成され、前記第1の流
体管路と第2の流体管路からなる流体管路は前記操作部
及び前記ユニバーサルコードに沿って配設され、前記第
1の流体管路において流体管路の屈曲部が形成されるこ
とを特徴とする付記1に記載の内視鏡。
【0071】この構成では、操作部近傍において形成さ
れる流体管路の屈曲部は、屈曲性が良好な細径の第1の
流体管路が位置することになり、挿入部の形状変化によ
り生じる流体管路への応力に対する耐性が向上する。よ
って、耐曲げ性が向上して管路の座屈やつぶれを防止で
きる。
【0072】(7) 前記流体管路接続部は、前記ユニ
バーサルコードに固定されて配設されることを特徴とす
る付記1に記載の内視鏡。
【0073】(8) 前記内視鏡は、対物光学系と照明
光学系とを有するカバー用内視鏡と、少なくとも前記カ
バー用内視鏡の挿入部を被覆する内視鏡カバーとを備
え、前記内視鏡カバーと前記カバー用内視鏡とを組み合
わせて使用するカバー式内視鏡である付記1に記載の内
視鏡。
【0074】(9) 前記流体管路は、吸引管路と送気
管路及び送水管路とを有して構成され、前記吸引管路に
おける流体管路接続部と、前記送気管路及び送水管路に
おける流体管路接続部との位置をずらして設けたことを
特徴とする付記1に記載の内視鏡。
【0075】(10) 前記吸引管路における流体管路
接続部を、前記送気管路及び送水管路における流体管路
接続部よりも前記ユニバーサルコードにおいて末端側に
設けたことを特徴とする付記9に記載の内視鏡。
【0076】(11) 前記流体管路接続部は、前記内
視鏡をスコープハンガーに吊り下げた状態にした場合
の、前記ユニバーサルコードの鉛直部分に配置されるこ
とを特徴とする付記1に記載の内視鏡。
【0077】(12) 処置具を挿通する軟質樹脂チュ
ーブからなる起上チューブの端部を牽引操作して該処置
具を起上、倒置させる鉗子起上装置を挿入部に有する内
視鏡カバーと、対物光学系と照明光学系とを有するカバ
ー用内視鏡とを備え、前記内視鏡カバーと前記カバー用
内視鏡とを組み合わせて使用するカバー式内視鏡におい
て、前記鉗子起上装置は、先端部に配設された前記起上
チューブを手元側から牽引駆動する金属縒り線ワイヤか
らなる起上ワイヤを有し、前記起上チューブの端部に接
合した金属リングに前記起上ワイヤを溶着した構成とな
っており、前記金属リングと起上ワイヤとの溶着部の面
積を前記起上ワイヤの断面積の1.5倍以上としたこと
を特徴とするカバー式内視鏡。
【0078】この構成では、前記金属リングと起上ワイ
ヤとの溶着部の面積が大きくなることにより接合強度が
向上し、鉗子起上装置の破損を防ぐことができる。
【0079】(13) 前記起上ワイヤは、金属縒り線
ワイヤの端部を金属素線状態にほぐした状態で金属リン
グとの接触面積を広げて溶着したことを特徴とする付記
12に記載のカバー式内視鏡。
【0080】(14) 前記起上ワイヤは、金属縒り線
ワイヤの端部を折り曲げた状態とし、この折り曲げ部を
全て金属リングに接触させて溶着したことを特徴とする
付記12に記載のカバー式内視鏡。
【0081】(15) 前記起上ワイヤは、金属縒り線
ワイヤの端部に高熱を加えて軟化させた状態として金属
リングとの接触面積を広げて溶着したことを特徴とする
付記12に記載のカバー式内視鏡。
【0082】(16) 先端部に配設された鉗子起上部
材を起上ワイヤにより手元側から牽引操作して処置具を
起上、倒置させる鉗子起上装置を有し、前記起上ワイヤ
を挿通する収納パイプと処置具を挿通する処置具挿通管
路とを内設した内視鏡カバーと、対物光学系と照明光学
系とを有するカバー用内視鏡とを備え、前記内視鏡カバ
ーと前記カバー用内視鏡とを組み合わせて使用するカバ
ー式内視鏡において、前記内視鏡カバーの内部における
前記起上ワイヤ収納パイプの長さを前記処置具挿通管路
の長さよりも長くして配設したことを特徴とするカバー
式内視鏡。
【0083】この構成では、挿入部をループや湾曲など
形状変化させた場合に、挿入部の形状変化に応じて生じ
る内視鏡カバー内蔵物へのストレスを処置具挿通管路固
定部で受けることになる。よって、ストレスを受ける箇
所が構造上強い処置具挿通管路固定部のみとなり、構造
上弱い起上ワイヤ収納パイプ固定部には力がかからなく
なるため、内視鏡カバーの耐性が向上する。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、内
視鏡使用時の操作部近傍における流体管路の座屈を防
ぎ、管路の不具合の発生を防止することが可能な内視鏡
を提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図7は本発明の第1実施例に係り、
図1は内視鏡の操作部近傍の構成を示す説明図
【図2】管路接続部の他の構成例を示す説明図
【図3】操作部における管路の配設状態を示す断面説明
【図4】操作部カバーの湾曲ノブ部分の構成例を示す説
明図
【図5】エンゲージノブを取り付けた状態での操作部カ
バーの構成を示す説明図
【図6】挿入部の形状を変化させたときの管路の変位を
示す作用説明図
【図7】スコープハンガーに掛けた状態での内視鏡操作
部近傍を示す説明図
【図8】カバー式内視鏡の挿入部先端部に設けられる鉗
子起上装置の構成例を示す断面図
【図9】鉗子起上チューブ先端部におけるリングと鉗子
起上ワイヤとの第1の接合方法を示す説明図
【図10】鉗子起上チューブ先端部におけるリングと鉗
子起上ワイヤとの第2の接合方法を示す説明図
【図11】鉗子起上チューブ先端部におけるリングと鉗
子起上ワイヤとの第3の接合方法を示す説明図
【図12】鉗子起上チューブの他の構成例を示す断面説
明図
【図13】挿入部カバー後端部における処置具挿通管路
及び鉗子起上ワイヤ収納パイプの固定状態を示す説明図
【図14】挿入部カバー内における各管路の配置構成を
示す断面説明図
【図15】鉗子起上装置の先端部及び後端側の操作部の
構成を示す説明図
【図16】内径が比較的細い鉗子起上チューブを備えた
鉗子起上装置における倒置状態での処置具突出角度を示
す説明図
【図17】内径が比較的太い鉗子起上チューブを備えた
鉗子起上装置における倒置状態での処置具突出角度を示
す説明図
【符号の説明】
1…カバー用内視鏡 2…挿入部 3…操作部 4…ユニバーサルコード 5…挿入部カバー 7…操作部カバー 8…挿入部側管路 9…管路コネクタ 11…手元側管路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察部位へ挿入する挿入部と、この挿入
    部の基端部に連設された操作部と、少なくともライトガ
    イドケーブルを内設したユニバーサルコードとを備え、
    前記操作部において前記ユニバーサルコードが前記挿入
    部の長手軸方向に対して略90度の方向に延設された内
    視鏡において、 前記挿入部の先端部まで配設された挿入部側の第1の流
    体管路と、この第1の流体管路と接続される手元側の第
    2の流体管路とを有し、 前記第1の流体管路と前記第2の流体管路との接続部を
    前記操作部よりもユニバーサルコード側に設けたことを
    特徴とする内視鏡。
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