JPH0751192A - 電気掃除機の床用吸込具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 壁際を掃除する場合に、すぐれた緩衝機能を
発揮するバンパ−を提供する。 【構成】 前記溝３１にカットパイル状の紡績布からな
る起毛布３３をバンパ−２８の全周に接着にて配設する
とともに起毛布３３の端部は穴部３２を通し折り曲げて
内側にて配設する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、一般家庭で使用される
電気掃除機の床用吸込具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の電気掃除機の床用吸込具
の外周に配設したバンパーは特開平１−１５１７４３号
報に示すような構成が一般的であつた。以下、その構成
について図４を参照しながら説明する。図に示すよう
に、吸込具本体１は、床シタ２と床ウエ３及びブラシカ
バー４で構成され、その外周結合部には、家具等への傷
付き防止のため軟質材料で形成されたバンパー５が配設
されている。前記バンパー５は、吸込具本体１の外周よ
り突出している。一般的に同突出部は、一定の巾を有
し、また、床シタ２の上端部をはさむように取りつけら
れ、ブラシカバー４と床ウエ３で押さえて固着してい
る。また、前記バンパー５は、吸込具本体１の外周に配
設されており、外観の見映えも必要なため、成形加工で
形成しヒケや変形を生じさせないように一定の硬さを有
し、厚肉部が生じないようにしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の電気掃除機の床用吸込具１のバンパー５の構成で
は、吸込具本体１の外周に一定の巾を有して突出させて
いるが前記バンパー５は一定の硬さを有し、また、薄い
ため緩衝性がなく、家具や柱等への傷付きは確実に防止
できていなかつた。なお、家具や柱等の壁際を掃除する
際、すべりが悪くスムーズに掃除できない問題があつ
た。本発明は、上記課題を解決するもので、すぐれた緩
衝機能を発揮するバンパーを提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】このような従来の問題点
を解決すべく本発明は、吸込具本体の外周に軟質材料で
形成したバンパーを外方へ突出させて配設し、前記バン
パーは、その断面を略コ状になるよう溝部を設け、さら
にその側面両端部に切穴を設けて構成し、前記溝部にカ
ットパイル状の紡績布からなる起毛布、さらに合成繊維
及び天然繊維で構成された不織布等を配設するとともに
その端面は折り曲げて前記切穴に通しバンパーと一体化
したものである。

【０００５】

【作用】上記本発明は、上記した構成により、バンパー
にカットパイル状の紡績布からなる起毛布及び不織布等
を取りつけたことにより、家具や壁際を掃除する際、壁
面と接触しても、起毛布及び不織布にあたることですべ
り性がよくなるとともに、バンパーとしての緩衝性を発
揮し、壁際での掃除の使用性が向上するとともに、外観
にソフト感をもたせることができる。また、バンパーに
溝部をもうけるとともに、その端面をバンパーの内側に
折り返して止めたことにより、前記、吸込具が壁際を掃
除する際、壁面と接触しても起毛布の端面がめくれた
り、ずれたりすることも防止できるものである。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の手段による一実施例について
図２、図３を参照しながら説明する。２１は吸込具本体
で、その前方内部には、下方開口を吸込口２２とした吸
込室２３が形成してある。この吸込室２３の中央は、床
用吸込具本体２１の後方にのびるとともに上下壁を円弧
状とした吸込通路２４につらなつている。２５、２６は
下本体部材２７の下部に配設した移動用の前輪と後輪で
ある。２８は軟質塩化ビニル等の軟質材料で形成された
バンパーであり、吸込具本体２１の外周より一定の巾を
有し突出するとともにそのほぼ全周に配設され、吸込具
本体２１が家具等に当たつて傷付けるのを防止するもの
である。

【０００７】前記バンパー２８は下本体部材２７の上端
部をはさみ込むように形成されており上本体部材２９及
びブラシカバー３０を装着することで固着されている。
そして吸込具本体２１の外側に突出させたバンパー２８
は、成形加工上支障が生じないようにほぼ均一で比較的
薄肉に形成し、バンパー２８外周に一定巾の溝部３１を
設け、バンパー２８の側面両端部には切穴３２を設け、
その内側に凸部３５を形成している。

【０００８】前記溝部３１にカットパイル状の紡績布か
らなる起毛布３３を配設するとともに起毛布３３の端部
は折り曲げて切穴３２に通し凸部３５に沿うように起毛
布３３に接着３４を塗布しバンパー２８に張り付け一体
化している。

【０００９】従って、緩衝性及びすべり性は材料の軟質
にプラスして、バンパー２８に軟らかい生地からなるカ
ットパイル状の紡績布からなる起毛布３３で効果を発揮
している。カットパイル状の紡績布からなる起毛布３３
をバンパー２８に形成した溝部３１に配設するとともに
起毛布３３の端部は切穴３２を通しバンパー２８内側の
凸部３５に取りつけていることにより吸込具本体２１が
壁際を掃除する際、誤って壁面にあたつて起毛布３３の
端面からのめくれ、及びずれが生じることはなく、外観
性がよいものである。

【００１０】

【発明の効果】このように、本発明は、吸込具本体から
突出する軟質材料のバンパーの外側を略コ状に形成し、
このバンパーにカットパイル状の紡績布からなる起毛
布、さらに合成繊維及び天然繊維で構成された不織布等
を取りつけたことにより、家具や壁際を掃除する際、壁
面と接触しても、軟らかい生地からなる起毛布にあたる
ことですべり性がよくなり、バンパーとしての緩衝性は
一段と向上するとともに壁際での掃除の使用性が向上す
る。さらに、外観に軟らかい生地を配設したことにより
ソフト感をもたせることができる。また、吸込具が壁際
を掃除する際、壁面と接触してもバンパーに溝部をもう
けるとともに、その端面をバンパーの内側に折り返して
止めたことにより、前記端面がめくれたり、ずれたりす
ることも防止できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す断面図

【図２】本発明の一実施例を示すバンパーの取りつけを
示す断面図

【図３】本発明の一実施例を示すバンパーに起毛布を取
りつけた状態図

【図４】本発明の一実施例を示すバンパー側面図

【図５】従来例を示す断面図

【符号の説明】

２１ 吸込具本体 ２８ バンパー ３１ 溝部 ３２ 切穴 ３３ カットパイル状の紡績布からなる起毛布

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浦谷 裕之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 吸込具本体の外周に軟質材料で形成した
   バンパーを外方へ突出させて配設し、前記バンパーはそ
   の断面を略コ状になるよう溝部を設け、さらにその側面
   両端部に切穴を設けて構成し、前記溝部にカットパイル
   状の紡績布からなる起毛布、さらに合成繊維及び天然繊
   維で構成された不織布等を配設するとともにその端面は
   折り曲げて前記切穴に通しバンパーと一体化してなる電
   気掃除機の床用吸込具。