JPH0751115B2 - 洗面化粧台の天板製造方法 - Google Patents

洗面化粧台の天板製造方法

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JPH0751115B2
JPH0751115B2 JP16244587A JP16244587A JPH0751115B2 JP H0751115 B2 JPH0751115 B2 JP H0751115B2 JP 16244587 A JP16244587 A JP 16244587A JP 16244587 A JP16244587 A JP 16244587A JP H0751115 B2 JPH0751115 B2 JP H0751115B2
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JP
Japan
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mold
top plate
molding resin
hole
apron
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勲 大野
弘二 山根
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Takara Belmont Corp
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Takara Belmont Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は洗面ボールが1個、若しくは2個以上が列装さ
れ、成型用樹脂で形成された人工大理石の洗面化粧台の
天板製造方法の改良に関する。
〔従来の技術〕
従来のこの種の洗面化粧台の天板の製造型を第5図に示
し、以下この型と、これを使用した製造方法について説
明する。
同図において、aは表型、bは裏型で、両者の間に、天
板厚と同じ巾で、形の空間が形成されており、この空
間の一端は上面に向って開口している。
この空間の開口から型内に人工大理石の成型用樹脂を注
入し、その硬化後に表型aと裏型bとを分離して取り出
すものである。
そして、洗面ボールを取付けるべく、洗面ボールの形状
に合せて、天板部分に孔を穿設するものであるが、この
孔を穿設する手数を省略すべく、前記型の天板となる空
間部分に、洗面ボール孔となる孔型を取付けておくこと
もある。
このような天板に、洗面ボール1を取付ける第1の構成
を第6図〜第9図について説明する。
第6図は、洗面ボール1と、これを取付ける天板2の洗
面ボール孔3の関係位置を示している。
この位置に洗面ボール1を取付けるべく、天板2の裏面
に、洗面ボール1の前後に沿って木桟4を取付け、この
木桟4が水で腐蝕しないように、ガラスマットに樹脂を
浸漬した被覆材5で被覆する(第7図参照)。
次に、一端を洗面ボール1に挿着した取付金具6を、ビ
ス7で木桟4に取付け、洗面ボール1を支承する(第8
図参照)。
そして、洗面ボール1と天板2の隙間から漏水するのを
防止すべく、両者の間をシリコンコーキング材8でコー
キングして完成するものである(第9図参照)。
更に、他の洗面ボール1の取付構成を第10図〜第12図に
ついて説明する。
この場合には、木桟4の使用に代えて、天板2の所要個
所に、ナット10がインサートされる(第10図参照)。
そして、洗面ボール1に挿着した取付金具6をボルト11
でナット10に締着し(第11図参照)、洗面ボール1と天
板2の隙間からの漏水を防止すべくシリコンコーキング
材8でコーキングするものである(第12図参照)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このような、洗面化粧台の洗面ボールを取付ける天板の
製造方法においては、成型用樹脂と金型面とが密着状態
にあるため、カウンタの長さが短い場合には問題ない
が、長尺の場合には、裏型bを上方に持ち上げる際、そ
れでなくとも思い裏型bの重量に、成型用樹脂と型の剥
離に対する抵抗力が加わるので、離型が困難なものとな
ってしまう。
又、型の空間内に注入した樹脂が、完全に充満したかど
うかを判別することができず、離型後初めて知り得るの
で、成型用樹脂が完全に充満せず、一部に空間の残った
不良品である時は、製造の全費用が無駄になってしまう
欠点がある。
そして、天板に洗面ボール用の孔を穿設する場合には、
その穿設に手数を要するばかりでなく、穿設された孔面
を美麗な光沢面に仕上げなければならない。
これを避けるべく孔型を型に設ける方法は、洗面ボール
の形状が千差万別で、その形状が変る都度新規に型全体
を作り代える必要があり、それでなくとも高価な型が多
数必要となるので、型代償却のため、製品のコストアッ
プを招来してしまうばかりでなく、即応し難い欠点があ
る。
更に、天板に洗面ボールを取付けるために、木桟4や被
覆材5、或いはナット10のインサート及び取付金具6の
取付け、シリコンコーキング材8によるコーキング等の
面倒な手間を必要としていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、従来の洗面化粧台の天板製造方法の前述の問
題点を解消し、不良品の発生を未然に防止すると共に、
離型作業、洗面ボール孔形成作業の困難さを排除し、且
つ型代を低廉化すると共に洗面ボールの取付が製造工程
時に行える洗面化粧台の天板製造方法を提供するもの
で、その手段は、天板の表面側が下面で、洗面ボール用
の孔型が取付けられ、裏面側が上面となると共に、上面
が解放され、且つ一側にバックガード用の縦溝が形成さ
れている型に、前記孔型の部分を除いて天板厚となるま
で人工大理石となる成型用樹脂を注入し、該成型用樹脂
が半凝固状態となった時、前記型の他側端の成型用樹脂
上に、エプロン用の縦孔を形成するエプロン型を載置固
定し、これにも人工大理石となる成型樹脂を注入する洗
面化粧台の天板製造方法によってなされる。
〔発明の実施例〕
本発明の実施の一例を、第1図について以下に説明す
る。
同図において、cは表型で3段の平面部c1,c2,c3が形成
され、平面部c3上にはバックガード型dが載置、固定さ
れる。
このバックガード型dの高さは、平面部c2上に天板厚さ
を加えた高さであり、且つ平面部c2から下方に垂下して
いる部分との間には、バックガードの厚さの空間が形成
されている。
又、平面部c2には、使用する洗面ボールの平面形に応じ
た形状の孔型eが、所要の数、所要の位置に載置、固定
される。
この型に、同図Aのようにバック型dの上面まで人工大
理石となる成型用樹脂を注入する。
この成型用樹脂が半凝固状態となった時、平面部c1から
垂下している部分との間に、エプロン厚と同寸法の空間
を介在させて、エプロン型fを載置、固定し、この空間
にも前記と同じ人工大理石となる成型用樹脂を注入す
る。
すると、半凝固状態の成型用樹脂と、未だ流動性のある
成型用樹脂とが溶着し、一体化するものである。
斯くして、一体化した成型用樹脂の硬化後、エプロン型
f、バック型dを取り外し、孔型eから抜きながら表型
cから離型し、製品として取り出すものである。
この洗面化粧台の天板は、平面部c2、孔型eに密着した
面が、これ等の仕上がりと同様な平滑面となるので、表
面部2に密着した面を天板の表面として使用することに
より、表面、洗面ボール孔面の仕上げ工程は不要とな
る。
次に、本発明の第2の実施例を第2図〜第4図について
以下に説明する。
この実施例においては、表型c、バックガード型d、孔
型e、エプロン型fは前実施例と同一であるが、孔型e
上には洗面ボール1を取付けるための取付治具gが載置
固定されている。
そして、エプロン型f設定前の第2図の状態で前実施例
と同様に、人工大理石となる成型用樹脂が注入され、そ
の半凝固後、エプロン型fの設置及びエプロン型fと表
型c間への人工大理石となる成型用樹脂の注入が行われ
る(第3図参照)。
この状態で洗面ボール1を取付治具gにかぶせ、上方か
ら洗面ボール1を天板2に向って押圧し、両者を接着す
る。
この時、洗面ボール1の縁に接着剤を塗布し、或いは洗
面ボール1の縁に孔20を穿設して、前記成型用樹脂がこ
の孔20から洗面ボール1内に入り込ませる等の手段を併
用すれば、前記押圧による洗面ボール1と天板2との接
着は一層強固になる(第4図参照)。
斯くして、洗面ボール1の接着と、成型用樹脂の硬化完
了をまって、前実施例と同様にバックガード型d、エプ
ロン型fを取外し、孔型eから抜きながら表型cから離
型し、製品として取出すものである。
このように洗面ボール1は半凝固状態の成型用樹脂に圧
着されるので、成型用樹脂は洗面ボール1の縁の型に沿
接するように変形し、両者間に隙間がなく接着されるの
で、漏水を防ぐコーキングは不要となる。
〔発明の効果〕
本発明は叙上のように、型の上面は、全面が開放されて
いるので、人工大理石の成型用樹脂が全部に完全に充満
し、空間が残らないようにしながら注入できるので、従
来のような成型用樹脂が行きわたらないことによる不良
品の発生が未然に防止でき、製品の歩留りが向上する。
又、従来のように裏型を使用しないので、長尺ものの成
型に際しての裏型取外しの困難な作業がなくなるばかり
でなく、洗面ボールのための孔の穿設作業を必要としな
いので、作業が速かに、且つ容易とすることができる。
一方、洗面ボールの平面形に応じ孔型のみを用意すれば
良く、従来のように多数の型を用意する必要がないの
で、償却費の高騰によるコストアップが防止できる。
更に、天板製造工程時に、取付金具やコーキング材を使
用せずに、洗面ボールを取付けることができ、洗面ボー
ルを漏水のおそれなく天板に容易に取付けることができ
る等多くの利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の断面図、 第2図〜第4図は本発明の他の実施例の工程を示す断面
図、 第5図は従来の天板製造工程の断面図、 第6図〜第10図は従来の洗面ボール取付工程の断面図、 第11図〜第12図は同他の構成の取付工程の断面図であ
る。 c…表型、c1,c2,c3…平面部、d…バックガード型、e
…孔型、f…エプロン型、g…取付治具、1…洗面ボー
ル、2…天板、20…孔。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】天板の表面側が下面で、洗面ボール用の孔
    型が取付けられ、裏面側が上面となると共に、上面が解
    放され、且つ一側にバックガード用の縦溝が形成されて
    いる型に、前記孔型の部分を除いて天板厚となるまで人
    工大理石となる成型用樹脂を注入し、該成型用樹脂が半
    凝固状態となった時、前記型の他側端の成型用樹脂上
    に、エプロン用の縦孔を形成するエプロン型を載置固定
    し、これにも人工大理石となる成型樹脂を注入すること
    を特徴とする洗面化粧台の天板製造方法。
  2. 【請求項2】天板の表面側が下面で、洗面ボール用の孔
    型及び洗面ボール取付用治具が取付けられ、裏面側が上
    面となると共に、上面が開放され、且つ一側にバックガ
    ード用の縦溝が形成されている型に、前記孔型の部分を
    除いて天板厚となるまで人工大理石となる成型用樹脂を
    注入し、該成型用樹脂が半凝固状態となった時、前記型
    の他側端の成型用樹脂上に、エプロン用の縦孔を形成す
    るエプロン型を載置、固定し、これにも人工大理石とな
    る成型用樹脂を注入し、更に洗面ボールを前記洗面ボー
    ル取付用治具によって、天板裏面に圧接着することを特
    徴とする洗面化粧台の天板製造方法。
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