JPH0751061Y2 - カテーテル及びカテーテルセット - Google Patents

カテーテル及びカテーテルセット

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JPH0751061Y2
JPH0751061Y2 JP1989015997U JP1599789U JPH0751061Y2 JP H0751061 Y2 JPH0751061 Y2 JP H0751061Y2 JP 1989015997 U JP1989015997 U JP 1989015997U JP 1599789 U JP1599789 U JP 1599789U JP H0751061 Y2 JPH0751061 Y2 JP H0751061Y2
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JP
Japan
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catheter
present
temperature
mold
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JP1989015997U
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JPH02106245U (ja
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隆司 川端
将 宮原
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Zeon Corp
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Zeon Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、医療用治具に関するものであり、さらに詳し
くは、形状記憶樹脂を利用して体内に挿入されてから変
形する挿入操作又は治療に便利な医療用治具に関するも
のである。
[従来の技術] 従来、体内に挿入する医療用治具は、例えば、カテーテ
ル、カニューラ等の管状体及びダイレータなどの医療用
治具は多く使用されているが、形状は固定されていて、
体内挿入前と挿入後の形状に変化はないものであった。
これらの治具においては、体内に挿入する操作にとって
便利な形状と挿入後の機能を発揮する場合に便利な形状
とが相違することが多い。
従来は、いずれか一方に便利な形状を採用して、医療操
作において、綿密なかつ微妙なテクニックを駆使するこ
とにより他方の不便を補っていた。
[考案が解決しようとする課題] 本考案は、体内挿入用治具であって、体内挿入前には挿
入に便利な形状であって、体内の所定位置に挿入後には
本来の機能を発揮するに便利な形状に変形する医療用体
内挿入治具を提供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本考案者らは、形状記憶樹脂を医療用体内挿入治具の材
質に使用して、体内挿入時に便利な形状に前以て形状記
憶成形しておき、これを挿入操作に便利な形状に変形し
て、この形状に常温又は低温で固定して、体内挿入後に
前以て成形した形状記憶の形状に回復させる手法により
上記課題を解決することに着目して、本考案を完成し
た。
すなわち、本考案は次の各項の考案よりなるものであ
る。
(1)形状記憶成形温度が80〜450℃であり、形状回復
開始温度が25〜80℃の形状記憶樹脂を材質とするカテー
テルであって、その先端部を曲げた形状に形状記憶成形
したものを、その先端を直線状にして冷却固定したこと
を特徴とするカテーテル。
(2)前項記載のカテーテル及び該カテーテルの挿入前
の形状の型を有する成形用型からなるカテーテルセッ
ト。
本考案カテーテルは、治療用又は診断用の体内挿入治具
であり、体内挿入後変形することにより便利に使用でき
るものである。
本考案のカテーテルの材質に用いる形状記憶樹脂は、形
状記憶成形温度が80〜450℃であり、形状回復開始温度
が25〜80℃であり、樹脂の種類に関しては特に制限はな
いが、例えば、ポリノルボルネン系形状記憶樹脂、ポリ
ウレタン系形状記憶樹脂などがある。
本考案に用いる形状記憶樹脂は、形状記憶成形温度は、
80〜450℃のものを使用する必要がある。
この形状記憶成形温度が80℃未満では反復使用中又は熱
消毒の際に記憶形状が崩れる恐れがある。この温度が45
0℃を越えると形状記憶成形が困難になる。
また、形状回復開始温度が、80℃を越えると、体温との
差が大きすぎ、体内でこの温度を適用するのが困難にな
り、この温度が25℃未満では、室温で挿入前又は体内の
所定位置に到達前に形状の回復が開始するおそれがあ
る。
ポリノルボルネン系形状記憶樹脂は、通常、分子量300
万以上のポリマーであって、その形状記憶温度は150℃
程度であり、形状回復開始温度は30℃程度である。
従って、150℃以上で形状記憶の成形加工により、カテ
ーテルの使用時形状に成形して、これを挿入時の形状に
してから冷却すれば、この仮の形状に25℃以下の温度で
は固定されており、体内に挿入されて体温で36℃程度に
なると、形状が成形時の形状に回復する。
ポリウレタン系形状記憶樹脂は、結晶架橋により形状記
憶成形できるものである。
その他にトランス−1,4−ポリブタジエンを主体とする
ものも使用することができる。この場合は、形状記憶成
形は化学的に架橋するものであり、通常のトランス−1,
4−ポリブタジエンでは形状回復開始温度は65℃になる
ので、1,4トランス構造以外のミクロ構造、例えば、シ
ス構造又はビニル構造を含むもの又は他のモノマーとの
共重合体にすることにより本考案の形状回復開始温度の
範囲に調節したものを使用することができる。
本考案カテーテルは形状記憶樹脂を材質として使用する
が、例えば、形状を変形させる必要がある先端部分だけ
を該材質樹脂を使用して、他の部分は別の材質を使用し
て、これを接着剤又は融着により接続することができ
る。
本考案カテーテルは、使用した材質樹脂の形状回復開始
温度以上において、挿入時の形状の型に押し込み固定し
て、これを25℃以下に冷却すれば、挿入前の形状にする
ことができる。
この目的のために、本考案カテーテルの挿入前形状に一
致する型を用意し、この型に入れて挿入前の形状の再生
をするとともに、この型の中に入れて、治具セットとし
て保存しておくのが便利である。
本考案カテーテルセットは冷蔵庫中で保存してもよい
が、使用直前に該セットごと熱消毒と冷却を行って使用
することができる。
本考案カテーテルセットの該型の材質は、特に制限はな
いが、金属製が強度及び伝熱の点で非常に望ましい。
このようにして、本考案の医療用体内挿入治具は、簡単
に反復使用することができる。
これらの樹脂は、残留モノマー、残留溶剤又は添加剤が
人体に無害なことが必須とされる。
[考案の具体的構成及び作用] 次に実施例の図面により本考案の具体的構成及び作用を
さらに詳細に説明する。
第1図及び第2図のカテーテルは、体腔、例えば、血
管、食道管又は気管の中に挿入した際、分岐部より目的
の管腔を選ぶ場合に使用される。
本考案の第1図の直線状カテーテルを使用して、これを
ワイヤなどの挿入補助治具を用いて挿入して行き、分岐
部に達したときに加温した生理食塩水又は温空気によっ
て形状を回復させると先端部を直角若しくは鋭角に曲げ
ることができ、カテーテルの先端を該分岐管の中に挿入
したり又はカテーテルの先端を分岐の入り口に向けるこ
とができ、目的部位への挿入が容易になる。
本考案のカテーテルを使用すれば、体腔管の分岐部の管
壁を傷付けないで操作できる。
形状回復温度が体温より低い場合は、カテーテルの中に
冷水又は冷気を送り所定の位置に達するまでカテーテル
を冷却し曲がらないようにすることができる。
また、形状回復温度が体温より高い場合は加温された生
理食塩水又は加温空気などで元の形状に回復させること
ができる。
本考案の形状記憶樹脂は形状回復温度以上では、ゴムの
ように軟質になるので、これを体外に引き出すときは曲
がっていても円滑に引き出すことができる。
また、本考案カテーテルの先端部の内壁または外壁に形
状記憶樹脂からなる薬剤用ポケットを設けることができ
る。薬剤用ポケットはその蓋部が解放した形状記憶成形
したものであり、該ポケットに薬剤を入れた後、該蓋部
が閉鎖した状態にして冷却固定したものである。
この薬剤ポケット付きのカテーテルは、冷却水を薬剤ポ
ケット蓋部に流しながら体内に挿入し、患部に先端が到
達したときに、冷却水を停止または温水を流すことによ
り、蓋部が開放形状に復元し、薬剤がポケットから生体
管へ放散できるものである。
第3図は本考案のカニューラの挿入後の形状回復後の側
面図である。
本考案のカニューラは、挿入前は先端が直線的形状であ
り、そのため、例えば、血管などに簡単に挿入され、挿
入後薬液などを管内に注入する場合は形状が回復し、第
3図のように先端が湾曲するので長時間の注入治療にお
いて、カニューラが動いても、注入位置の反対側にカニ
ューラの先端でなく管の側面が当たるので、カニューラ
の先端が突出したり、管壁を傷付けたりすることがな
い。さらに、回復形状ではカニューラの針先の鋭さを消
失させ、管壁に突き刺さらないようにすることもでき
る。
また、カニューラの先端の形状を挿入時には鋭い注射針
状とし、形状記憶成形は先端角度に丸みのある先端形状
にすることが管壁を傷つけない点で望ましい。
第4図は、本考案のカニューラ治具セット挿入前の形状
の再生成形用金型である。
これは片方の縁がヒンジ構造1になっていて、本考案の
前記カニューラの挿入前の形状の下面凹型2及び上面型
3が設けてある。
形状回復後のカニューラに直接的なステンレス金属線の
内型4を挿入して直線状にしてから、前記凹型2に押し
込む。
ヒンジにより蓋を閉じると、上面型3がカニューラを押
し付けて、下面型、金属内型及び上面型の間でカニュー
ラを圧縮し挿入前の形状に成形されこれを冷却すると、
この直線形状に固定される。
これは、金型に入ったままで使用直前に熱消毒と冷却を
実施することができる。
この蓋をする場合に、金型の上の部分が押し型となって
下の型の中にカニューラを押し込むので型の形状を選択
すれば、形状回復後は比較的円滑な先端の形状を、注射
針状に鋭い先端形状にして保存することができる。
このように本考案治具の挿入前の形状の内面及び外面に
適合する型を用いて、本考案治具は常に一定の使用前の
形状に固定することができる。
[考案の効果] 本考案の医療用体内挿入治具は、挿入に適した形状にし
て体内に挿入し、体内で本来の治療又は診断に適した形
状に変化し、しかも、該形状の変化が取り出し操作の障
害にならないので、円滑に挿入操作及び治療又は診断を
行うことができる。
また、再生用型を使用すれば、簡単な操作により挿入前
の形状に再生でき、簡単に反復使用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の形状回復後のカテーテルの側面図であ
り、第2図はこれを挿入前の形状に成形して冷却したも
のであり、第3図は形状回復後のカニューラの側面図で
あり、第4図はカニューラの挿入前の形状再生押型の平
面図である。 図中の符号は、1;ヒンジ、2;下面凹型部、3;上面型部、
4;ステンレス管内型である。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】形状記憶成形温度が80〜450℃であり、形
    状回復開始温度が25〜80℃の形状記憶樹脂を材質とする
    カテーテルであって、その先端部を曲げた形状に形状記
    憶成形したものを、その先端を直線状にして冷却固定し
    たことを特徴とするカテーテル。
  2. 【請求項2】請求項1記載のカテーテル及び該カテーテ
    ルの挿入前の形状の型を有する成形用型からなるカテー
    テルセット。
JP1989015997U 1989-02-14 1989-02-14 カテーテル及びカテーテルセット Expired - Lifetime JPH0751061Y2 (ja)

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JPH02106245U JPH02106245U (ja) 1990-08-23
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「日経ニューマテリアル」第54号1988年11月28日号日経BP社発行40−53頁

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