JPH0751027B2 - 搾乳終了処理方法 - Google Patents

搾乳終了処理方法

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JPH0751027B2
JPH0751027B2 JP2081971A JP8197190A JPH0751027B2 JP H0751027 B2 JPH0751027 B2 JP H0751027B2 JP 2081971 A JP2081971 A JP 2081971A JP 8197190 A JP8197190 A JP 8197190A JP H0751027 B2 JPH0751027 B2 JP H0751027B2
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teat cup
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実 松沢
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は搾乳機により搾乳する際の搾乳終了処理方法に
関する。
〔従来の技術〕
搾乳機を用いて搾乳する場合、搾乳終了判定は適切な時
期に行う必要がある。過搾乳の場合には乳牛乳房の内部
細胞組織を真空状態のまま放置するため、乳房炎の危険
性を増すとともに、搾乳した牛乳内に体細胞が増加する
ことになる。したがって、搾乳終了判定を正確かつ確実
に実行することは搾乳において極めて重要な課題とな
る。
一方、最近は搾乳機におけるティートカップライナを乳
牛から自動で離脱させるため、流量センサによる搾乳終
了判定も行われている(特開昭59−125827号公報参
照)。
流量センサによる判定は乳の流量を流量センサにより測
定し、搾乳末期における実測流量値が、予め設定した基
準流量値(例えば0.2〜0.8〔kg/min〕程度)よりも低下
したなら、搾乳終了と判定する。また、さらに改良を加
えたものとしては、実測流量値が基準流量値よりも低下
した時間を積算し、この積算値が一定の値を越えたなら
搾乳を終了させる搾乳終了検知装置も知られている(実
開昭63−68758号公報参照)。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、搾乳を終了させるに当たっては、牛体生理上
から、泌乳ホルモンのオキシトシンが作用している4〜
5分以内に行う必要がある。
しかし、従来の判定法では泌乳時間に関係なく一定の流
量に低下した時点(或は積算点)で終了させるため、泌
乳速度の遅い乳牛の場合には10分以上経過してもティー
トカップライナが離脱しないことがある。この状態では
四乳房のうち最初に一又は二乳房の搾乳が終了している
ことも多く、最初に終了した乳房は過搾乳にさらされる
ことになる。結局、乳房組織を傷付け、乳房炎の危険性
を増すとともに、自動化による本来の省力化を達成でき
ないばかりか、作業能率面でも著しく不利となる。
なお、このような事態に対処するため、通常は自動と手
動の切換機能を設けているが、この切換えは個々の牛体
特性(乳の出方、残乳の有無等)に対応して行う必要が
あり、牛頭数が多い場合には限界があるとともに、判断
を誤りやすい。
本発明はこのような従来の技術に存在する課題を解決し
た搾乳終了処理方法の提供を目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る搾乳終了処理方法は、搾乳終了時に乳牛か
らティートカップライナCa、Cb、Cc…を自動で離脱させ
るに際し、搾乳時における乳の流量を測定し、流量の減
少時に、予め絶対値又は相対値により設定した検出点に
おける流量の減少率Eを求める。そして、減少率Eが予
め設定した基準率Sを越えたときにのみ、ティートカッ
プライナCa…を自動で離脱させるとともに、基準率S以
下のときは、警報を発生させるようにした。この場合、
減少率Eは、E=(Da−Db)/Tcにより求める。なお、D
aは検出点の流量、Tcは経過時間、DbはDaの検出から経
過時間Tc後の流量である。また、基準率Sの大きさに変
更できる。
〔作用〕
本発明に係る搾乳終了処理方法によれば、まず、搾乳時
に測定する流量により、搾乳終了付近において減少する
流量の減少率Eが求められる。そして、この減少率Eの
大きさに基づいて泌乳速度の遅い牛であるか否かを基準
率Sと比較することにより判定する。
減少率Eが基準率Sを越えた場合には、流量は急激な減
少状態にあるため、自動でティートカップライナCa…を
離脱させる。他方、減少率Eが基準率S以下の場合に
は、流量は緩やかな減少状態にあるため、この場合には
警報を発生させ、適切に対処できるようにする。
〔実 施 例〕
次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図面に基づき
詳細に説明する。
まず、本発明に係る搾乳終了処理方法を実施できる搾乳
機の全体構成について、第3図及び第4図を参照して説
明する。
第4図は搾乳機Aの外観構成を示す。同図において、51
はミルクパイプ、52は真空パイプであり、ミルクパイプ
51は制御装置20を介してミルククロー54に接続する。ミ
ルククロー54には乳牛の乳房に装着する四つのティート
カップライナCa、Cb、Cc、Cdを接続し、さらに各ティー
トカップライナCa…は真空パイプ52に接続する。また、
56は自動離脱を行うための真空シリンダであり、ピスト
ン56pは接続部材56sを介してミルククロー54に連結す
る。なお、真空シリンダ56は制御装置20を介して真空パ
イプ52に接続する。よって、乳牛に装着したティートカ
ップライナCa…の自動離脱時にはティートカップライナ
Ca…に対する真空状態を解除し、さらに、真空シリンダ
56を駆動させることにより、接続部材56sを介してミル
ククロー54を引上げる。
一方、制御装置20は第3図のように構成する。21は制御
回路である。制御回路21には操作回路22を介してスター
トスイッチ23、ストップスイッチ24、モード切換スイッ
チ25、電源スイッチ26をそれぞれ接続する。
また、27は流量検出回路であり、同回路27には一対の電
極28a、28bを接続する。各電極28a、28bは搾乳ライン中
に付設し、両電極28aと28b間に電流を流すことにより、
乳汁の電気抵抗値を測定する(例えば、特開昭59−1694
28号公報参照)。なお、この電気抵抗値は乳の流量に対
し反比例的に変化し、流量検出回路27からは実測流量値
Mを得る。
さらに、Hは搾乳終了検出系であり、次のように機能す
る。まず、流量検出回路27から得る実測流量値Mは流量
値比較回路29に供給される。流量値比較回路29には予め
設定された基準流量値P(第2図)が制御回路21から与
えられ、実測流量値Mと基準流量値Pが比較される。こ
れにより、実測流量値Mが基準流量値Pよりも小さくな
れば、終了タイマ30を作動させ、この時間を積算すると
ともに、終了タイマ30がタイムアップしたなら搾乳終了
と判定する。そして、本発明に係る搾乳終了処理方法に
従って、終了処理を行う。なお、検出点として基準流量
値を設定し、騒音等の外部刺激による一時的な乳量低下
を誤って搾乳終了と判定しないようにしている。また、
積算時間及び搾乳時間等は表示回路33を介して表示部34
により表示される。
次に、本発明に係る搾乳終了処理方法について、第1図
及び第2図を参照して説明する。
まず、搾乳中における前記電極28a、28b及び流量検出回
路27から得る実測流量値Mは、制御回路21に付与され
る。
制御回路21では全搾乳期間中、入力する実測流量値Mに
対して一定のサンプリング時間Trでサンプリングを行い
流量値データを得る。そして、一定サンプリング期間Ts
(Ts>Tr)の全乳量に対する相関性を有する検出値
、即ち、同期間Ts中に含む前記サンプリング時間Tr
に基づくn個の流量値データの総和或は平均値等を用い
た検出値Dを求める。このような検出手法により、実
測流量値の短時間内でのバルツキを吸収できる。一定サ
ンプリング期間Tsは搾乳期間の全部又は一部において一
定の時間間隔で順次設定し、検出値D1…を連続的に得る
とともに、メモリに記憶する。
次に、本処理方法について第1図のフローチャートに沿
って説明する。
まず、搾乳開始により、実測流量値を測定する(ステッ
プ1)。そして、実測流量値が設定値(第2図P)に達
したなら前記サンプリング時間Trでサンプリングを行い
前記検出値D1…を連続的に検出する(ステップ2、
3)。一方、搾乳終了付近では流量が減少する。この
際、検出値がDaに達したなら、この時点でタイマを起動
させて計時する(ステップ4、5)。そして、検出値が
Dbに達したなら、当該タイマを停止させ、このときの経
過時間Tcを検出する(ステップ6、7、8)。次に、得
られた流量Da、Db及び時間Tcから減少率E=dD/dt=(D
a−Db)/Tcを求め(ステップ9)、この減少率Eと予め
設定した基準率Sを比較する(ステップ10)。このと
き、減少率Eが基準率Sを越えている場合、即ち、E>
Sのときは、第2図に示す搾乳特性Pxのように、流量は
急激に減少するため、ティートカップライナCa…を自動
で離脱させる(ステップ11)。一方、減少率Eが基準率
S以下、即ち、E≦Sの場合には、第2図に示す搾乳特
性Pyのように、流量は緩やかに減少するため、作業者が
確認して手動操作することが望ましい。このため、ティ
ートカップライナCa…は装着状態とし、音声出力回路31
を介してスピーカ32等から警報を発生させる(ステップ
12)。警報としてブザー、ランプ、さらにこれらに併用
等、任意の手段を利用できる。そして、この場合には作
業者が搾乳状態を確認し、適切な処置を行った後に搾乳
を終了させ、手動でティートカップライナCa…を離脱さ
せる(ステップ13)。
なお、基準率Sは必要に応じて任意に変更することがで
きる。また、減少率Eを求めるための検出点(Da、Db)
も任意に変更でき、この場合、Da、Dbは絶対値として設
定してもよいし、検出値のピーク値を記憶し、このピー
ク値に対する割合を相対値として設定してもよい。その
他、細部の構成、手法等において、本発明の要旨を逸脱
しない範囲で任意に変更できる。
〔発明の効果〕
このように、本発明に係る搾乳終了処理方法は、搾乳終
了時に乳牛からティートカップライナを自動で離脱させ
るに際し、搾乳時における乳の流量を測定するととも
に、流量の減少時に、予め絶対値又は相対値により設定
した検出点おける流量の減少率を求め、減少率が予め設
定した基準率を越えたときに、ティートカップライナを
自動で離脱させ、基準率以下のときに警報を発生させる
ようにしたため、次のような顕著な効果を奏する。
自動離脱の場合と手動による取外しの場合を自動判
別できるため、判別に対する人為的な誤りを解消できる
とともに、能率的な搾乳を行うことができる。
泌乳速度の遅い乳牛等に対しては警報の発生によ
り、作業者に報知できるため適切に対処でき、牛体を傷
付ける等の弊害を防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図:本発明に係る搾乳終了処理方法の手順を示すフ
ローチャート、 第2図:搾乳時間対流量を示す特性図、 第3図:同搾乳終了処理方法を実施できる搾乳機のブロ
ック図、 第4図:搾乳機の外観斜視図。 尚図面中、 Ca、Cb、Cc、Cd:ティートカップライナ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搾乳終了時に乳牛からティートカップライ
    ナCa、Cb、Cc…を自動で離脱させるに際し、搾乳時にお
    ける乳の流量を測定するとともに、流量の減少時に、予
    め絶対値又は相対値により設定した検出点における流量
    の減少率Eを、E=(Da−Db)/Tc(ただし、Daは検出
    点の流量、Tcは経過時間、DbはDaの検出から経過時間Tc
    後の流量)により求め、前記減少率Eが予め設定した基
    準率Sを越えたときのみ自動で離脱させることを特徴と
    する搾乳終了処理方法。
  2. 【請求項2】基準率Sの大きさは変更可能であることを
    特徴とする請求項1記載の搾乳終了処理方法。
  3. 【請求項3】搾乳終了時に乳牛からティートカップライ
    ナCa、Cb、Cc…を自動で離脱させるに際し、搾乳時にお
    ける乳の流量を測定するとともに、流量の減少時に、予
    め絶対値又は相対値により設定した検出点における流量
    の減少率Eを、E=(Da−Db)/Tc(ただし、Daは検出
    点の流量、Tcは経過時間、DbはDaの検出から経過時間Tc
    後の流量)により求め、前記減少率Eが予め設定した基
    準率Sを越えたときに、ティートカップライナを自動で
    離脱させ、基準率S以下のときに、警報を発生させるこ
    とを特徴とする搾乳終了処理方法。
  4. 【請求項4】基準率Sの大きさは変更可能であることを
    特徴とする請求項3記載の搾乳終了処理方法。
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