JPH07508791A - 水性結合剤および被覆剤 - Google Patents
水性結合剤および被覆剤Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
水性結合剤および被覆剤
本発明は水性結合剤および水性被覆組成物、ならびに該水性結合剤および水性被
覆組成物の製造法に関する。
亜鉛末またはアルミニウムフレーク用の無機結合剤は公知であり、この接着剤は
珪酸塩、例えば二酸化珪素および二酸化カリウムおよび/または二酸化ナトリウ
ムおよび水からなり、かつ一般には水ガラヌと呼ばれる。これについては、例え
ば米国特許第4162169号明細書に指摘されている。
ドイツ連邦共和国特許出願公開第4022186号明細書には、亜鉛末および/
または亜鉛鱗片、ポリ珪酸エステルの有機溶剤および場合によっては安定化剤を
含有する、リン酸処理された金属表面用の非水性の亜鉛含有防食剤が記載されて
いる。
ドイツ連邦共和国特許出願公開第1546050号明細書からはシロキサンとケ
イ酸塩とからなる共重合体が公知であり、この共重合体は、共重合体が腐食抑制
剤として添加されているような水性液体と接触する金属の腐食を抑制する。
11−論文”5ilikoplcn@P40/W”、 Te1o Chemie
5etvice USA、 1989年10月、には5ilikoplen
P40/W、50%の固体含量を有する水性フェニルメチルシリコーン樹脂乳濁
液が亜鉛末用の結合剤として記載されている。
金属粉末、殊に亜鉛末の加工に適当な、水を基礎とする結合剤であり、この結合
剤を用いて、室温で硬化し、かつ、良好な腐食防止性、殊に塩を含有する環境の
中で良好な耐溶剤性および/または耐水性および良好な乾燥挙動を有する被覆を
生じる、金属表面用の水性被覆組成物が得られるような結合剤を提供するという
課題が課されていた。この課題は本発明によって解決される。
本発明の対象は
(a)オルガノポリシロキサン樹脂および/または(b)モノオルガノシラル−
トおよび/または脱水によって生じるこれらの縮合生成物、および(c)水
を含有する水性結合剤である。
さらに本発明の対象は、オルガノポリシロキサン樹脂(a)の水性孔46液とモ
ノオルガノシラル−ト(b)の水溶液とが混合されることによって特徴付けられ
る、水性結合剤の製造法である。
さらに本発明の対象は。
(A)水性結合剤、
(B)金属粉末
(C)場合によっては、少なくともsom’/gのBET表面積を有する、場合
によっては疎水性化された二酸化珪素、および
(D)場合によっては水
を包含する水性被覆組成物である。
最後に本発明の対象は、
(A)水性結合剤と
(B)金属粉末、
(C)場合によっては、少なくとも50m’/gのBET表面積を有する、場合
によっては疎水性化された二酸化珪素、および
(D)場合によっては水
ならびに場合によっては他の物質とが混合されることによって特徴付けられる水
性被覆組成物を製造する方法である。
オルガノポリシロキサン樹脂(a)としては、本発明による結合剤の場合、Si
結合したヒドロキシル基0〜10重量%および/またはアルコキシ基を含有する
、式
[式中、Rは同一かまたは異なっており、かつそれぞれの基に炭素原子1〜18
個を有する1価の炭化水素基を表わし、
aは0.1.2または3、平均的には1〜1,5である]で示される単位からな
るようなものが有利に使用される。
室温で液体または固体のオルガノポリシロキサン樹脂(a)が使用されてよい。
基Rの例は、アルキル基、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソ−
プロピル基、1−n−ブチル基、2−n−ブチル基、イン−ブチル基、t−ブチ
ル基、n−ペンチル基、イソ−ペンチル基、ネオ−ペンチル基、t−ペンチル基
;ヘキシル基、例えばn−ヘキシル基;ヘプチル基、例えばれ−ヘプチル基、オ
クチル基、例えばn−オクチル基およびイン−オクチル基、例えば2,2.4−
1リメチルペンチル基;ノニル基、例えばn−ノニル基;デシル基、例えばn−
デシル基、ドデシル基、例えばn−ドデシル基;オクタデシル基、例えばn−オ
クタデシル基;シクロアルキル基、例えばシクロペンチル基、シクロヘキシル基
、シクロヘプチル基およびメチルシクロベキシル基。
了り−ル基、例えばフェニル基、ナフチル基、アントリル基およびフェナントリ
ル基、アルカリール基、例えばo−トリル基、m −)リル基、P−トリル基;
キシリル基およびエチルフェニル基;およびアラルキル基、例えばベンジル基、
α−フェニルエチル基およびβ−フェニルエチル基である。有利にはメチル基お
よびフェニル基である。
本発明により使用されるオルガノポリシロキサン樹脂(a)は1種類のオルガノ
ポリシロキサン樹脂であってよいか、または少なくとも2種類のオルガノポリシ
ロキサン樹脂の混合物であってよい。
モノオルガノシラノシート(b)としては、本発明による結合剤の場合有利に、
式:
%式%)
[式中、R1は同一かまたは^なっており、かつそれぞれの基に炭素原子1〜8
個を有する1価の炭化水素基を表わし。
Mはアルカリ金属陽イオンまたはアンモニウム基を表わし、および
mは0.1〜3の整数または分数を表わすコで示されるようなものが使用される
。
基R1の例は、アルキル基、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソ
−プロピル基、1−n−ブチル基、2−n−ブチル基、イソ−ブチル基、1 =
ブチル基、n−ペンチル基、イソ−ペンチル基、ネオ−ヘンチル基、t−ペンチ
ル基;ヘキシル基、例えばn−ヘキシル基、ヘプチル基1例えばn−ヘプチル基
;オクチル基、例えばn−オクチル基およびイソ−オクチル基である。
基R1の有利な例はメチル基である。
基Mの例はアルカリ金属の陽イオン、例えばリチウム、ナトリウムおよびカリウ
ム、ならびに式。
〒NRイ
[式中、R2は同一かまたは異なっており、かつそれぞれの基につき炭素原子1
〜6個を有する1価の炭化水素基を表わす]で示される基の陽イオンである。
基Mの有利な例はNa”およびに3である。
基R′の例は、アルキル基、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソ
−プロピル基、1−n−ブチル基、2−n−ブチル基、イソ−ブチル基、t−ブ
チル基、n−ペンチル基、イソ−ペンチル基、ネオ−ペンチル基、t−ペンチル
基およびヘキシル基、例えばn−ヘキシル基である。
本発明により使用されるモノオルガノシラノシート(b)は、1種類、ならびに
少なくとも2糟類の異なったモノオルガノシラノシートからなる混合物であって
よい。
本発明により使用されるオルガノポリシロキサン樹脂の水性乳濁液の製造には、
シリコーン化学における常法により乳化剤の添加下に水を用いてオルガノポリシ
ロキサン樹脂(a)が乳化される。この場合、乳化剤は化学的性質に相応して、
水相中ならびに油相中に予め装入されることができる。乳化工程は、常用の、乳
濁液の製造に適当な混合装置、例えば登録商標U11+a−Tut口x″の下に
公知である、P+o1. P、Willea+s による固定子−回転子撹拌機
の中で行なわれてよい。
本発明により使用される水性乳濁液は、オルガノポリシロキサン樹脂(a)をそ
れぞれ水性乳濁液の全量に関して有利に25〜75重量%、好ましくは40〜6
0重量%の量で含有する。
水性乳濁液を製造する場合、乳化剤としては全ての従来公知の、イオン性および
非イオン性乳化剤が、単一で、ならびに異なった乳化剤の混合物で使用されてよ
く、これらの乳化剤を用いてまた従来にも安定なオルガノポリシロキサン樹脂の
水性乳濁液が製造されることができた。また米国特許第4757106号明細書
に記載されたような乳化剤も使用されてよい、有利には非イオン性乳化剤が使用
される。非イオン性乳化剤の例は、脂肪アルコールポリグリコールエーテルおよ
び部分鹸化されたポリビニルアルコールである。脂肪アルコールポリグリコール
エーテルは例えば°’Ar1ypan SA4 ”の商品名下にグリユーナラ社
(Fs、 G+uenaU)で得られ、および部分鹸化されたポリビニルアルコ
ールは例えば”Po1yviol W25/140’の商品名下にヴアンカー社
(Fa、 Wicker)で得られる。
本発明により使用される水性乳濁液は、乳化剤をそれぞれ水性乳濁液の全重量に
対して有利に0.1〜10重量%、好ましくは2〜4重量%の量で含有する。
本発明により使用される水溶液はモノオルガノシラノシート(b)を、それぞれ
水溶液の全重量に対して有利に10〜70重量%、好ましくは40〜50重量%
の量で含有する。
本発明により使用されるモノオルガノシラノシート(b)の水溶液は、例えばオ
ルガノトリクロルシラン、例えばメチルトリクロルシランを加水分解し、引続き
アルカリ金属水酸化物、例えば水酸化カリウムの水溶液中に加水分解物を溶解す
ることによって製造される本発明による水性結合剤の製造法の場合、モノオルガ
ノシラノシート(b)の水溶液は、それぞれオルガノポリシロキサン樹脂(8)
の水性乳濁液の全重量に対して有利に0.1〜50!lE量%、好ましくは2〜
20重量%の量で使用される。
金属粉末(B)としては本R[による水性防食剤の場合、有利に亜鉛末、アルミ
ニウム粉末または銅粉末が使用される。好ましくは平均ダスト粒度2〜9μmを
有する亜鉛末が使用される。
亜鉛は水と一緒になって、水素形成下にアルカリ性に反応する。8.5未満のp
H値の場合、水素形成は少ない。二酸化珪素(C)の添加によって、水素発生の
抑止は達成される。
有利には本!!!明による被覆組成物の場合、少なくとも50m″/gのBET
表面積を有する二酸化珪素(C)が併用される。
少なくとも50m’/gのBET表面積を有する二酸化珪素(C)としては、有
利に熱分解法により製造された珪酸が使用される。また少なくとも50m”/g
のBET表面積を有する沈澱した珪酸も使用されてよい。
二酸化珪素(C)は有利に、例えばオルガノ珪素化合物、例えばヘキサメチルジ
シラザン、オルガノシランまたはオルガノシロキサンを用いて処理することによ
って、疎水性化されている。
本発明による水性被覆組成物は、有利に(A)水性結合剤100重量部、
(B)金属粉末10〜1500重量部、有利に50〜1000重量部、
(C)場合によっては疎水性化された、少なくとも50m”7gのBET表面積
を有する二酸化珪素0〜5重量部、有利に1〜2重量部、および
(D)水0〜300重量部、有利に50〜200重量部を含有する。
本発明による水性被覆組成物は、常法により被覆組成物を製造する場合に併用さ
れてよい他の物質を含有していてよい。他の物質の例は、充填剤、例えば石英、
ケイソウ土、ケイ酸カルシウム、ケイ酸ジルコニウム、ゼオライト、モンモリロ
ン石、例えばベントナイト、雲母、金属酸化物粉末、例えば酸化アルミニム、酸
化チタン、酸化鉄、または酸化亜鉛もしくはこれらの混合酸化物、硫酸バリウム
、炭酸カルシウム、石膏、窒化珪素、炭化珪素、窒化ホウ素、セラミック粉末、
ガラス粉末およびプラスチック粉末、濃稠化剤、例えばケイ酸、例えば少なくと
も50m”7gのBET表面積を有するケイ酸、および防食剤、例えばリン酸ナ
トリウム、亜鉛アルミニウムホスフェートおよびクロム酸塩である。
本発明による水性被覆組成物は、1成分系として、または2成分系として使用さ
れてよい。2成分系の場合には金属粉末(B)、有利に亜鉛末が第一成分中にあ
り、および水性結合剤(A)および二酸化珪素(C)は第二成分中にある。この
場合、成分間の混合は加工の直前に行なわれる。
本発明による水性被覆組成物は、従来も金属粉末、殊に亜鉛末を含有する被覆組
成物が塗布された、いずれの種類の金属上にも塗布されることができる。この意
味で金属は、また合金も意味される。金属の例は鉄および鋼である。
本発明による水性被覆組成物は、有利に室温で硬化される。
本発明による水性被覆組成物は防食剤および下塗り剤として使用される。これら
は良好な温度安定性を有する被覆を生じ、従って、420’Cまでの耐熱性が必
要とされる、例えばタンカー、橋、ポーリング用人工島(Bob+1nsel)
、クレーン、炉、精製所、内燃機関および発電機および排気装置での被覆を製
造するための多くの使用範囲に適当である。温度安定性の上塗りニス、例えば例
2に記載の、アルミニウム顔料を有するフェニルメチルシリコーン樹脂の乳濁液
を、この場合上塗りニスが焼き付けられるように、腐食保護層もしくは下塗り層
上に塗布されることによって、温度安定性は500〜600℃に高められること
ができる。
更に本発明による被覆剤を用いて得られた被覆は、良好な耐溶剤性および耐水性
ならびに不燃性および良好な溶接挙動を有する。
次の例中では、別記しない限り、全ての部およびパーセントの記載は重量に対す
るものである。
例1:
a)75:25のモル比を有するC Hs S i Os/l 単位と(CH3
) 2 S i O単位とからなり、ヒドロキシル基0.5〜1.5重量部およ
びエトキシ基2〜5重量部を含有する、室温で液体のメチルポリシロキサン25
5重量部、脂肪アルコールポリグリコールエーテル(市販名”A+1ypon
lT16″で、グリユーナラ社(Fi。
G+uenau)から市販により入手可能)15部および水230部を高速型撹
拌機を用いて乳化した。
b)42%のカリウムメチルシラノラード水溶液を、塩酸の分離下に水相中で当
量のメチルトリクロルシランと水酸化カリウムとを反応させることによって製造
した。
C)上記a)に製造を記載した50%の水性シリコーン乳濁液475部を、上記
b)に製造を記載した42%のカリウムメチルシラノラード水溶液2,5部と一
緒に混合した。このようにして得られた水性結合剤50部を、平均ダスト粒径4
〜6μmを有する亜鉛末400部、120±20m’/gのBET表面積を育す
る、熱分解法により製造された疎水性ケイ酸(市販名”HDK H2S ’ テ
ヴ77カーーヒエミー社(FsJack*+−Chemie)から市販により入
手可能)4.8部、水100部、薄片状雲母32.5部、有機性に変性されたス
メクタイト(Smekl自)10〜20%からなる抗沈澱ペースト(市販名”B
en1one ”でクロノス・インターナショナル社(Fa、 Kronos
International Inc、 )から市販により入手可能)20部、
10%のリン酸ナトリウム水溶液(市販名”Calgon N”でメルク社(F
l。
Me+ek )から市販により入手可能)2部と一緒に混合した。
このようにして得られた被覆剤をドクターを用いて100μmの湿式皮膜層厚に
、冷間圧延された、光沢のない厚さ0.8mmの鋼上に塗布した。被覆は室温で
23分間乾燥後、手にとれるほど堅くなった。!!温で24時間もしくは1〜6
週間の乾燥後、末端をメチルエチルケトンもしくは水を浸漬した綿棒を用いて軽
い圧力下に摩擦することによって、溶剤もしくは水に対する被覆の安定性を試験
した。被覆の耐MEK摩滅性(メチルエチルケトンに対する抵抗)および耐水摩
滅性(水に対する抵抗)を測定した。結果を第1表にまとめた。第1表から、耐
水性が明白に改善されてぃることが判明する。
第1表
被覆剤を用いて処理した鋼薄板に、DIN50021により5%の塩化ナトリウ
ム水溶液を用いた塩噴霧試験を行なった。第1図には曲線1によって塩噴霧試験
の結果を表わした。DIN53210による評価値Xはさびの生じた表面の含量
を指す、この場合評価値x = 0はさびがないこと、およびx = 5は全面
のさび発生を意味する。時間軸tは測定単位 時間(h)を有する。
塩噴霧試験を、時間を節約するため、長い自由風化を代表例して実施した。
第2図は、被覆剤の成分を混合後48時間以内に測定した、前記の疎水性で、熱
分解法により製造されたケイ酸の使用した量(重量%、被覆剤の全重量に対して
)に依存した、形成された水素の量(ml、それぞれ被覆剤50 m lに関し
て)を示す。第2図からは、熱分解法により製造された疎水性ケイ酸を、被覆剤
の全重量に対して1.2重量%の量で添加することによって、水素形成が抑制さ
れることが判明する。
例2
a)キジロール中に63 : 37のモル比で、PhS 1O17,単位(ph
はフェニル基を表わす)と(CH3)、SiO単位とからなる、室温で固体のオ
ルガノポリシロキサン樹脂の82%溶液100部、脂肪アル−一ルポリグリコー
ルエーテル(商品名”Ar17pon 1T16”でグリユーナラ社から市販に
より入手可能)6部および水100部を高速型撹拌機を用いて乳化した。
b)上記a)に製造を記載した水性シリコーン乳濁液47.5部を、例1a)の
水性シリコーン乳濁液に代わって使用し、かつ水80部を水100部に代わって
使用したという変化を伴って、例1c)の作業方法を繰返した。
被覆剤をドクターを用いて100μmの湿式皮膜層厚に、冷間圧延された、光沢
のない厚さ0.8mmの鋼上に塗布した。被覆は室温で55分間乾燥後、手にと
れる堅さになった。室温で24時間乾燥後、例1中に記載したように被覆につい
て耐MEK摩滅性および耐水摩滅性を測定した。5の耐MEK摩滅性(メチルエ
チルケトンに対する抵抗)および150を上回る耐水性(水に対する抵抗)が測
定された。
被覆剤を用いて処理した鋼薄板に、例1中に記載したように塩噴霧試験を行なっ
た。塩噴霧試験の結果を第1図中の曲線2によって表わした。
比較例1:
例1の水性結合剤の代わりに35%の固体含分および25.5+7.5のSiO
!対Nanoのモル比(28,5+8.5の重量比に相応)を有するソーダ水ガ
ラス水溶液50部、および水100部の代わりに水110部を使用したという変
化を伴って、例1の作業方法を繰返した。
被覆剤をドクターを用いて100μmの湿式皮膜層厚に、冷間圧延された、光沢
のない厚さ0.8mmの鋼上に塗布した。被覆は室温で20分間乾燥後、手にと
れる堅さになった。室温で24時間乾燥後、例1中に記載したように被覆につい
て耐MEK摩滅性および耐水摩滅性を測定した。150を上回る耐MEK摩滅性
(メチルエチルケトンに対する抵抗)および10の耐水摩滅性(水に対する抵抗
)が測定された。
被覆剤を用いて処理した鋼薄板に、例1中に記載したように塩噴霧試験を行なっ
た。塩噴霧試験の結果を第1図中の曲線3によって表わした。
比較例2゜
例1の水性結合剤の代わりに40%のSi○、含量を有するケイ酸エチルから得
られる、37.5%のS10、含量を有するケイ酸エチ・ル結合剤(商品名″W
acket TES 55″でヴアンカー・ヒエミー社から市販により購入可能
) 50部を使用し、例1中に記載したケイ酸4.8部に代わって2部、水10
0部の代わりにキジロール30部およびブタノール7.5部、ならびに付加的に
アクリレート樹脂(商品名”Plexisol PM709″でローム社(Fs
、 Rohm GmbH)から市販により購入可能)10部を濃稠化剤として使
用したという変化を伴って1例1の作業方法を繰返した。
被覆剤をドクターを用いて100μmの湿式皮膜層厚に、冷間圧延された、光沢
のない厚さ0.8mmの鋼上に塗布した。被覆は室温で105分間乾燥後、手に
取れる堅さになった。室温で24時間乾燥後、例1中に記載したように被覆につ
いて耐MEK摩滅性および耐水摩滅性を測定した。100の耐MEK摩滅性(メ
チルエチルケトンに対する抵抗)および150を上回る耐水摩滅性(水に対する
抵抗)が測定された。
被覆剤を用いて処理した鋼薄板に、例1中に記載したように塩噴霧試験を行なっ
た。塩噴霧試験の結果を第1図中の曲線4によって表わした。
比較例3
20%のS10.含量を有するケイ酸エチル結合剤91.5部、但し、このケイ
酸エチル結合剤は、40%の5in2含量を有するケイ酸エチル(商品名゛TE
S 40’でヴアンカー・ヒエミー社から市販によリ入手可能)47部、無水エ
タノール28部、メトキシプロパツール19.85部、濃塩酸(37%)0゜1
5部および水5部からなる加水分解物であり、平均ダスト粒径4〜6μmを有す
る亜鉛末363.5部、薄片状雲母18部、有機性に変性されたスメクタイト(
Smek+■)(商品名”Ben1one ”でクロノス・インターナショナル
社から市販により入手可能)10〜20%からなる抗沈澱ペースト18部および
エタノール中に40!!量%のボリビニルブチラル溶液9部を濃稠化剤として混
合した。
被覆剤をドクターを用いて100μmの湿式皮膜層厚に、冷間圧延された、光沢
のない厚さ0.8mmの鋼上に塗布した。被覆は室温で6分間乾燥後1手に取れ
る堅さになった。室温で24時間乾燥後、例1中に記載したように被覆について
耐MEK摩滅性および耐水摩滅性を測定した。3の耐MEK摩滅性(メチルエチ
ルケトンに対する抵抗)および150を上回る耐水摩滅性(水に対する抵抗)が
測定された。
被覆剤を用いて処理した鋼薄板に、例1中に記載したように塩噴霧試験を行なっ
た。塩噴霧試験の結果を第1図中の曲線5によって表わした。
比較例4
例1の水性結合剤50部の代わりに50%の固体含量および約10%のキジロー
ル含量を有するフェニルメチルシリコーン樹脂乳濁液(商品名″5iliopl
en P40/W ”でテゴ・ケミ−・サービス社U S A (Fa、 Te
g。
Che+oie 5ervice US^)から市販により入手可能)50部、
および水100部の代わりに水80部を使用したという変化を伴って、例1の作
業方法を繰返した。
被覆剤をドクターを用いて100μmの湿式皮膜層厚に、冷間圧延された、光沢
のない厚さ0.8mmの鋼上に塗布した。被覆は室温で4時間乾燥後に初めて、
手に取れる堅さになった。室温で24時間乾燥後、例1中に記載したように被覆
について耐MEK摩滅性および耐水摩滅性を測定した。2の耐MEK摩滅性(メ
チルエチルケトンに対する抵抗)および3の耐水摩滅性(水に対する抵抗)が測
定された。
被覆剤を用いて処理した鋼薄板に、例1中に記載したように塩噴霧試験を行なっ
た。塩噴霧試験の結果を第1図中の曲線6によって表わした。
例3゜
塩酸の分離下に水相中で当量のメチルトリクロルシランと水酸化カリウムとを反
応させることによって製造した、42%のカリウムメチルシラノラード水溶液5
0部を、平均ダスト粒径4〜6μmを有する亜鉛末400部、120±20m’
/gのBET表面積を有する疎水性の、熱分解法により製造されたケイ酸(商品
名”HDK H2S”でヴ77カーーヒエミー社(Fi、Wscke+−Che
mie)から市販により入手可能)4.8部、水80部、薄片状雲゛母32.5
部、有機性に変性されたスメクタイト10〜20%からなる抗沈澱ペースト(商
品名”Bcnlone ”でクロノス・インターナショナル社(Fs、 Kro
nos In1e+ns+1onal Inc、 )から市販により入手可能)
20部、および10%のリン酸ナトリウム水溶液(商品名“Ca1(on N”
でメルク社(Fs、 Merck )から市販により入手可能)2部と一緒に混
合した。
このようにして得られた被覆剤をドクターを用いて100μmの湿式皮膜層厚に
、冷間圧延された、光沢のない厚さ0.8mmの鋼上に塗布した。被覆は室温で
約30分間乾燥後、手に取れる堅さになった。室温で24時間乾燥後、末端をメ
チルエチルケトンもしくは水で浸漬した綿棒を用いて軽い圧力下に摩擦すること
によって、溶剤もしくは水に対する被覆の安定性を試験した。この場合、150
を上回る耐MEK摩滅性(メチルエチルケトンに対する抵抗)および8oの耐水
摩滅性(水に対する抵抗)を測定した。
被覆剤を用いて処理した鋼薄板に、DIN50021により5%の塩化ナトリウ
ム水溶液を用いた塩噴霧試験を行なった。第3図には曲線1によって塩噴霧試験
の結果を表わした。DIN53210による評価値Xはさびの生じた表面の含量
を指す。この場合評価値x=Oはさびがないこと、およびx=5は全面のさび発
生を意味する。時間軸tは測定単位 時間(h)を有する。
塩噴霧試験を、時間を節約するため、長い自由風化を代理して実施した。
例4:
例3のカリウムメチルシラノラード水溶液の代わりに、塩酸の分離下に水相中で
当量のメチルトリクロルシランとプロピルトリクロルシランとを反応させること
によって製造した、カリウムプロビルシラノシートおよびカリウムメチルシラノ
ラード同量部の混合物の46%水溶液50部を使用したという変化を伴って、例
3の作業方法を繰返した。
被覆剤をドクターを用いて100μmの湿式皮膜層厚に、冷間圧延された、光沢
のない厚さ0.8mmの鋼上に塗布した。被覆は室温で23分間乾燥後、手に取
れる堅さになった。室温で24時間乾燥後、例3中に記載したように被覆につい
て耐MEK摩滅性および耐水摩滅性を測定した。150を上回る耐MEK摩滅性
(メチルエチルケトンに対する抵抗)および150を上回る相応する耐水摩滅性
(水に対する抵抗)が測定された。
被覆剤を用いて処理した鋼薄板に、例3中に記載したように塩噴霧試験を行なっ
た。塩噴霧試験の結果を第3図中の曲線2によって表わした。
比較例5゛
例3のカリウムメチルシラノラード水溶液の代わりに35%の固体含量および5
iO1対Na1025゜5ニア、5のモル比(28,・5:8.5の重量比に相
応)を有するソーダ水ガラス水溶液50部、および水80部の代わりに水110
部を使用したという変化を伴って、例3の作業方法を繰返した。
被覆剤をドクターを用いて100μmの湿式皮膜層厚に、冷間圧延された、光沢
のない厚さ0.8mmの鋼上に塗布した。被覆は室温で20分間乾燥後、手に取
れる堅さになった。室温で24時間乾燥後、例3中に記載したように被覆につい
て耐MEK摩滅性および耐水摩滅性を測定した。150を上回る耐MEK摩滅性
(メチルエチルケトンに対する抵抗)および10の耐水摩滅性(水に対する抵抗
)が測定された。
被覆剤を用いて処理した鋼薄板に、例3中に記載したように塩噴霧試験を行なっ
た。塩噴霧試験の結果を第3図中の曲線3によって表わした。
比較例6
例3のカリウムメチルシラノラード水溶液の代わりに37.5%の5iOi含量
を有する1成分亜鉛塗料用のケイ酸エチル結合剤(商品名”Wscker TE
S 55”でヴアンカー・ヒエミー社から市販により購入可能)50部、例3中
に記載したケイ酸4.8部に代わって2部、水80部の代わりにキジロール30
部およびブタノール75部、ならびに付加的にアクリレート樹脂(商品名”Pl
exisol PM 709”でローム社から市販により入手可能)10部を濃
稠化剤として使用したという変化を伴って、例3の作業方法を繰返した。
被覆剤をドクターを用いて100μmの湿式皮膜層厚に、冷間圧延された、光沢
のない厚さ0.8mmの鋼上に塗布した。被覆は室温で105分間乾燥後、手に
取れる堅さになった。室温で24時間乾燥後、例3中に記載したように被覆につ
いて耐MEK摩滅性および耐水摩滅性を測定した。100の耐MEK摩滅性(メ
チルエチルケトンに対する抵抗)および150を上回る耐水摩滅性(水に対する
抵抗)が測定された。
被覆剤を用いて処理した鋼薄板に、例3中に記載したように塩噴霧試験を行なっ
た。塩噴霧試験の結果を第3図中の曲線4によって表わした。
比較例7゜
20%の3i0z含量を有する2成分系亜鉛酋料用のケイ酸エチル結合剤91.
5部、この場合、このケイ酸エチル結合剤は、40%のSiO□含量を有するケ
イ酸エチル(商品名”TES 40”でヴアッカー・ヘミー社から市販により入
手可能)47部、無水エタノール28部、メトキシプロパツール19.85部、
濃塩酸(37%)0.15部および水5部からなる加水分解物であり、平均ダス
ト粒径4〜6pmを有する亜鉛末363.5部、薄片状雲母18部、有機性に変
性されたスメクタイト(商品名″Ben1one ’でクロメノ・インターナシ
ョナル社から市販により入手可能)10〜20%からなる抗沈澱ペースト18部
およびエタノール中に40重量%のポリビニルブチラル溶液9部を濃稠化剤とし
て混合した。
被覆剤をドクターを用いて1oopmの湿式皮膜層厚に、冷間圧延された、光沢
のない厚さ0.8mmの鋼上に塗布した。被覆は室温で6分間乾燥後、手に取れ
る堅さになった。室温で24時間乾燥後、例3中に記載したように被覆について
耐MEK摩滅性および耐水摩滅性を測定した。3の耐MEK摩滅性(メチルエチ
ルケトンに対する抵抗)および150を上回る耐水摩滅性(水に対する抵抗)が
測定された。
被覆剤を用いて処理した鋼薄板に、例3中に記載したように塩噴霧試験を行なっ
た。塩噴霧試験の結果を第3図中の曲線5によって表わした。
手続補装置(自発)
X
平成 7年 4月20日r勿
Claims (10)
- 1.(a)オルガノポリシロキサン樹脂お上び/または(b)モノオルガノシラ ノラートおよび/または脱水によって生じる該化合物の縮合生成物、および(c )水 を含有する水性結合剤。
- 2.オルガノポリシロキサン樹脂(a)として、Si結合したヒドロキシル基0 〜10重量%および/またはアルコキシ基を含有する、式: ▲数式、化学式、表等があります▼(I)[式中、Rは同一かまたは異なってお り、かつそれぞれの基に炭素原子1〜18個を有する1価の炭化水素基を表わし 、 aは0、1、2または3、平均的には1〜1.5である]で示される単位からな るようなものを使用する、請求の範囲1記載の水性結合剤。
- 3.モノオノレガノシラノラートとして、式:R1Si(OM)m(OH)3− m(II)[式中、R1は同一かまたは異なっており、かつそれぞれの基に炭素 原子1〜8個を有する1価の炭化水素基を表わし、 Mはアルカリ金属陽イオンまたはアンモニウム基を表わし、および mは0.1〜3の数値の内の整数または分数を表わす]で示されるようなものを 使用する、請求の範囲1記載の水性結合剤。
- 4.オルガノポリシロキサン樹脂および/またはモノオルガノシラノラートの水 溶液および/または脱水によって生じる該化合物の縮合生成物の結合剤として使 用。
- 5.オルガノポリシロキサン樹脂(a)の水性乳濁液とモノオルガノシラノラー ト(b)の水溶液とを混合する、請求の範囲1、2または3記載の水性結合剤の 製造法。
- 6.モノオルガノシラノラート(b)の水溶液を、オルガノポリシロキサン樹脂 (a)の水性乳濁液の全重量に対して0.1〜50重量%の量で使用し、この場 合水溶液はモノオルガノシラノラート(b)10〜70重量%を含有し、および 水性乳濁液はオルガノポリシロキサン樹脂(a)25〜75重量%を含有する、 請求の範囲5記載の方法。
- 7.(A)請求の範囲1、2または3による水性結合剤、または請求の範囲5ま たは6によリ製造された水性結合剤、またはモノオルガノシラノラート水溶液お よび/または脱水によって生じる該化合物の縮合生成物 (B)金属粉末 (C)場合によっては、少なくとも50m2/gのBET表面積を有する、場合 によっては疎水性化された二酸化珪素、および (D)場合によっては水 を含有する水性被覆組成物.
- 8.金属粉末(B)として平均ダスト粒度2〜9μmを有する亜鉛末を使用する 、請求の範囲7記載の水性被覆組成物。
- 9.(A)請求の範囲1、2または3による水性結合剤、または請求の範囲5ま たは6によリ製造された水性結合剤100重量部、またはモノオルガノシラノラ ート水溶液100重量部および/または脱水によって生じる該化合物の縮合生成 物、 (B)金属粉末10〜1500重量部、(C)場合によっては、少なくとも50 m2/gのBET表面積を有する、場合によっては疎水性化された二酸化珪素0 〜5重量部、および (D)水0〜300重量部 を含有する、請求の範囲7または8記載の水性被覆組成物。
- 10.(A)請求の範囲1、2または3による水性結合剤、または請求の範囲5 または6によリ製造された水性結合剤、またはモノオルガノシラノラート水溶液 および/または脱水によって生じる該化合物の縮合生成物と、 (B)金属粉末、 (C)場合によっては、少なくとも50m2/gのBET表面積を有する、場合 によっては疎水性化された二酸化珪素、および (D)場合によっては水 ならびに場合によっては他の物費とを混合する、請求の範囲7、8または9記載 の水性被覆組成物の製造法。
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