JPH0750876A - 車両用電話端末機の通信可能領域報知装置 - Google Patents

車両用電話端末機の通信可能領域報知装置

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JPH0750876A
JPH0750876A JP5196495A JP19649593A JPH0750876A JP H0750876 A JPH0750876 A JP H0750876A JP 5196495 A JP5196495 A JP 5196495A JP 19649593 A JP19649593 A JP 19649593A JP H0750876 A JPH0750876 A JP H0750876A
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vehicle
telephone terminal
vehicle speed
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JP5196495A
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English (en)
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Hidetoshi Nabeta
英利 鍋田
Kiichiro Wakamatsu
喜一朗 若松
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基地局の通信可能領域が非常に狭いPHPシ
ステムの子機を車両用電話端末機として使用する場合
に、車両運転者に車両がその通信可能領域に入った旨を
自動で報知することにより、電話端末機使用時の安全性
を向上する。 【構成】 車両用電話端末機において、車速が時速10
km以下の場合に、基地局のサーチ中を表示して(140)
、基地局からの制御用キャリアを受信したか否かを判
定し(150) 、制御用キャリアを受信すると車両が基地局
の通信可能領域内に入ったと判定して通話可能表示灯を
点滅させることによりその旨を表示し(170)、更に位置
登録処理によって当該電話端末機を基地局に位置登録で
きたか否かを判定し(180) 、位置登録できた場合には通
話可能表示灯を点灯する(200) 、といった手順で基地局
サーチ処理を実行する。この結果、車両運転者は、電話
端末機が使用可能状態になった旨を、安全且つ容易に知
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定の電話回線網に接
続された基地局を介して他の電話端末機と通話が可能に
なる車両用電話端末機において、基地局との間で無線通
信を行なうことのできる通信可能領域を検出して車両乗
員に報知する、車両用電話端末機の通信可能領域報知装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車電話や携帯電話等の移
動無線電話端末機は、電話回線網に接続された基地局と
無線通信を行なうことによって、特定の電話回線に接続
されて、他の電話端末機との通話が可能になる。このた
め、こうした移動無線電話端末機は、基地局との通信が
可能な所定のサービスエリア内でしか使用することがで
きない。
【0003】そこで従来では、都市部等、こうした電話
端末機の使用頻度が高い領域において、各基地局の通信
可能領域が重複するように多数の基地局を配設すること
により、そのサービスエリアを確保し、使用者がどこに
いても、また車両の走行中にも、電話端末機を使用でき
るようにしている。
【0004】一方、こうした従来の自動車電話や携帯電
話では、基地局との間でアナログの音声信号をそのまま
搬送波に乗せて送受信するようにされているため、加入
者の増大に対応が難しく、また秘匿性に問題があった。
そこで、周波数利用効率と秘話性の向上を目的に、音声
信号等の各種情報を符号化したデジタルデータを搬送波
に乗せて送受信するデジタル自動車・携帯電話が開発さ
れている。
【0005】また、従来の家庭用アナログコードレス電
話にかわり、第2世代のコードレス電話として、1台の
端末で家庭や事業所に加え、屋外でも公衆用の基地局
(親機)にアクセスし、電話ができるデジタルコードレ
ス電話(PHP:パーソナルハンディホン)が提案さ
れ、実用化されつつある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、こうしたデ
ジタルコードレス電話では、基地局の受信可能領域が半
径100m程度というように、基地局の受信可能領域が
半径数kmとなる従来の自動車電話や携帯電話に比べ
て、基地局1台当たりの通信可能領域が非常に狭い。こ
のため、こうしたデジタルコードレス電話の端末機を、
従来の自動車電話や携帯電話のように使用しようとする
と、基地局を百数十m間隔で網目状に配設しなければな
らず、大量の基地局が必要となる。
【0007】従って、現実問題として、こうしたデジタ
ルコードレス電話を従来の自動車電話や携帯電話のよう
に屋外で使用できるようにする場合には、基地局を点在
させ、使用者が任意の基地局の通信可能領域内に移動し
てきて、電話端末機を使用することになると考えられ
る。
【0008】ところで、このように基地局を点在させた
場合、歩行中の使用者に対しては、例えば基地局の位置
を表わす看板等の表示物を配置したり、基地局の位置を
示した地図を配布することによって、その基地局の通信
可能領域を案内すればよいが、電話端末機を車両運転者
が使用するような場合には、こうした表示物や地図によ
る通信可能領域の案内では、車両の走行安全性を悪化さ
せてしまうことになる。
【0009】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
ので、上記のように通信可能領域が非常に狭い基地局を
点在させた場合に、車両運転者に対して、電話端末機が
その通信可能領域に入った旨を安全且つ確実に知らせる
ことのできる車両用電話端末機の通信可能領域報知装置
を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた本発明は、図1に例示する如く、所定の電
話回線網に接続された基地局との無線通信により特定の
電話回線に接続されて他の電話端末機との通話が可能に
なる車両用電話端末機において、上記基地局との間で無
線通信を行なうことのできる通信可能領域を検出して車
両乗員に報知する通信可能領域報知装置であって、車速
を検出する車速センサと、上記基地局から送信された所
定の搬送波を受信する受信手段と、上記車速センサにて
検出された車速が所定車速以下であるか否かを判定する
車速判定手段と、該車速判定手段にて車速が所定車速以
下であると判定されているときに、上記受信手段が上記
搬送波を受信しているか否かを判定する受信状態判定手
段と、該受信状態判定手段にて上記受信手段が上記搬送
波を受信している旨が判定されると、車両が上記通信可
能領域に入ったと判断して、車両乗員に報知する報知手
段と、を備えたことを特徴としている。
【0011】
【作用】このように構成された本発明の車両用電話端末
機の通信可能領域報知装置においては、まず車速判定手
段が、車速センサにて検出された車速が所定車速以下で
あるか否かを判定する。そしてこの車速判定手段にて車
速が所定車速以下であると判定されている場合には、受
信状態判定手段が、受信手段が基地局から送信されてく
る搬送波を受信しているか否かを判定し、この受信状態
判定手段が、受信手段が搬送波を受信している旨を判定
すると、報知手段が、車両が通信可能領域に入ったと判
断して、車両乗員にその旨を報知する。
【0012】従って、本発明によれば、車両の低速走行
中に、車両が基地局との通信可能領域に入ると、その旨
を速やかに検出して、車両乗員に報知することとなり、
この報知を受けた車両乗員は、適当な位置で車両を停止
させて、電話をかければ、他の電話端末機と通話するこ
とができるようになる。
【0013】なお、本発明においては、車速が所定車速
以下の場合にのみ、搬送波の受信状態を判定している
が、これは基地局の通信可能領域が半径100m程度と
非常に狭いPHPシステムでは、車速が40〜50km
/h以上となるような場合には、その通信可能領域を短
時間で抜け出てしまい、またその状態ではフェージング
が発生して基地局との間で正確な通信を行なうことがで
きなくなるためである。
【0014】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面と共に説明す
る。まず図2は、本発明が適用された実施例の車両用電
話端末機の回路構成を表わすブロック図である。
【0015】本実施例の車両用電話端末機は、公衆或は
私設の電話回線網に接続された図示しない基地局との間
で、π/4シフトQPSK方式にて変調した1.9GH
z帯の電波を送受信することにより、4チャネル多重T
DMA/TDD方式で双方向にデータ通信を行なう周知
のPHPシステムの電話端末機であり、通話を行なうた
めのマイクロフォン(以下単にマイクという。)2およ
びスピーカ4や、装置の作動状態等を表示するための表
示部6、電話番号や各種指令を入力するための入力部8
等を備えている。
【0016】また、本実施例の車両用電話端末機には、
1.9GHz帯の電波を送受信するためのアンテナ1
0、送信すべきデータ(送信データ)を1.9GHz帯
の送信信号に変換してアンテナ10に出力する送信部1
2、アンテナ10から入力される1.9GHz帯の受信
信号を復調して基地局から送信されてきたデータ(受信
データ)を取り出す受信部14、アンテナ10を送信部
12に接続するか受信部14に接続するかを切り換える
ためのアンテナ切換スイッチ16、所定の送信タイミン
グで送信データを送信部12に入力し、所定の受信タイ
ミングで受信部14にて復調された受信データを取り込
むTDMA処理部18、マイク2から入力された音声信
号をADPCM信号に変換してTDMA処理部18に通
話用のデータ(通話データ)として入力すると共に、受
信部14にて復調された受信データ中の通話データをT
DMA処理部18から取り出し、該通話データを音声信
号に変換してスピーカ4に出力する音声処理部20、入
力部8からの入力信号や予め設定された通信手順に従い
基地局に送信すべき通信制御用のデータ(制御データ)
を生成してTDMA処理部18に入力すると共に、受信
部14にて復調された受信データ中の制御データをTD
MA処理部18から取り込み、該制御データに従い送受
信タイミング等を制御し、更にその通信状態や当該端末
機の作動状態等を表示部6に表示するCPUからなる演
算制御部(以下、単にCPUという。)22、CPU2
2にて各種制御を実行するのに必要なプログラムや各種
データを格納するためのメモリ24、および車速を検出
する車速センサ26等が備えられている。
【0017】なお、車速センサ26にて検出された車速
信号はCPU22に入力され、CPU22が、基地局と
の通信を開始する前に予め車両が基地局の通信可能領域
内にあるか否かを判断して、当該端末機を基地局に位置
登録を行なう、本発明にかかわる主要な処理である後述
の基地局サーチ処理を実行するのに使用される。
【0018】ここで、送信部12は、TDMA処理部1
8から所定の送信タイミングで入力される送信データを
π/4シフトQPSK変調する変調部30と、この変調
部30から出力される変調信号を局部発振器32からの
局発信号と混合して1.9GHz帯の送信信号に周波数
変換する混合部34と、この混合部34から出力される
送信信号を増幅してアンテナ10に出力する送信アンプ
36とから構成されている。
【0019】また、受信部14は、アンテナ10から入
力される1.9GHz帯の受信信号を増幅する受信アン
プ38と、受信アンプ38にて増幅された受信信号を局
部発振器32からの局発信号と混合して受信信号を中間
周波信号に変換する混合器40と、この混合器40にて
中間周波信号に変換された受信信号を復調して受信デー
タを取り出し、TDMA処理部18に入力する復調部4
2とから構成されている。
【0020】また次に、TDMA処理部18は、アンテ
ナ切換スイッチ16の駆動も行なうようにされており、
通常、アンテナ切換スイッチ16を受信部14側に接続
し、通信を行なう際に、2.5msec.毎にアンテナ切換
スイッチ16を送信部12側と受信部14側とに交互に
切り換える。そして、その2.5msec.を4分割した4
つのスロットの内のCPU22から指定された1スロッ
ト内にて送信データの出力および受信データの取り込み
を行なうことにより、上記4チャネル多重TDMA/T
DDを実現する。
【0021】つまり、4チャネル多重TDMA/TDD
方式でデータの送受信を行なうPHPシステムでは、図
3(a)に示す如く、5msec.を1フレームとし、その
1フレーム内に8スロットを割り当て、その内の4スロ
ットT1 〜T4 を送信用、残りの4スロットR1 〜R4
を受信用とすることにより、1搬送波(キャリア)当た
りに4種の情報を双方向に送受信できるようになってお
り、基地局CSと移動局PSとが制御データや通話デー
タのやり取り行なう際には、同一キャリア上の4つの送
信スロットT1 〜T4 及び受信スロットR1 〜R4 の内
の2.5msec.離れた一対のスロット(図では第1スロ
ットT1 ,R1 )を用いてデータの送受信を行なうよう
に定められているため、上記TDMA処理部18では、
CPU22により指定された送受信タイミングおよびデ
ータの入出力タイミングでアンテナ10の切り換えおよ
びデータの入出力を行なうことにより、こうしたデータ
通信を実現するのである。
【0022】また局部発振器32の発振周波数は、CP
U22により、300kHz間隔で予め設定された複数
の発振周波数の内の特定周波数に切り換えられる。これ
は、PHPシステムでは、基地局CS−移動局PS間で
制御データの送受信に使用する制御用キャリア、および
基地局CS−移動局PS間で通話データの送受信に使用
する通信用キャリアが、300kHz間隔で各々複数設
定されており、予め設定された特定の制御用キャリア上
の特定のスロットである共通制御チャネルを用いたデー
タ通信によって、基地局CS−移動局PS間で以降の通
信に使用するキャリアおよびスロットを決定し、その決
定したキャリアおよびスロットで以降のデータ通信を行
なうようにされているため、局部発振器32は、この設
定されたキャリアで通信を行なうためにその発振周波数
が可変となっており、CPU22は、その発振周波数を
変更することにより通信に使用するキャリアを変更する
のである。
【0023】なお、制御データを送受信するためのスロ
ットは、図3(b)に示す如く、過渡応答ランプタイム
R,スタートシンボルSS,制御信号CAC,同期ワー
ドUW,制御信号CAC,ガードビットの順に、合計2
40ビットのデータで構成される。そして、移動局PS
から基地局CSへの上りスロットにおいては、1番目の
制御信号CACにプリアンブルPRが割り当てられ、2
番目の制御信号CACには、チャネル種別CI,基地局
CSを表わす着識別符号,移動局PSを表わす発識別符
号,制御データI,および誤り検査用符号CRCが割り
当てられる。また、基地局CSから移動局PSへの下り
スロットにおいては、1番目の制御信号CACにプリア
ンブルPRが割り当てられ、2番目の制御信号CACに
は、チャネル種別CI,基地局CSを表わす発識別符
号,移動局PSを表わす着識別符号,制御データI(S
CCH),および誤り検査用符号CRCが割り当てられ
る。
【0024】一方、通話データを送受信するためのスロ
ットは、図3(c)に示す如く、過渡応答ランプタイム
R,スタートシンボルSS,プリアンブルPR,同期ワ
ードUW,通話データや誤り検査用符号等からなる通話
用信号I(DATA+CRC),ガードビットの順に、
合計240ビットのデータで構成される。そして、この
スロットでは、上り,下り共、通話用信号I(DATA
+CRC)に、チャネル種別CI,低速付随制御チャネ
ルSA,通話データI(FACCH),および誤り検査
用符号CRCが割り当てられる。
【0025】このように構成された本実施例の車両用電
話端末機は、車両が基地局の通信可能領域内に入って、
後述の位置登録処理によって当該電話端末機がその基地
局に登録(位置登録)された後、使用者がダイヤル操作
を行ない、その基地局を介して電話回線網に接続された
他の電話端末機を呼び出すことによって、他の電話端末
機との間の双方向通信ができるようになる。
【0026】一方、基地局の通信可能領域は半径約10
0m程度と非常に狭いため、車両の高速走行中には、そ
の通信可能領域を短時間で抜け出てしまい、しかもその
状態では車両の移動に伴うフェージングが発生して、基
地局との間で正常な通信を行なうことができなくなって
しまうことから、基地局と正常な通信を行なうには、車
両を停止或は低速走行させる必要がある。
【0027】従って、こうした本実施例の車両用電話端
末機においては、車両運転者が車両を停止或は低速走行
させたときに、はじめて、当該電話端末機を基地局に位
置登録することができるようになるのであるが、車両の
走行中に、車両運転者が位置登録可能な基地局の通信可
能領域を見つけるのは非常に困難である。
【0028】そこで本実施例の車両用電話端末機では、
CPU22において、図4に示す基地局サーチ処理を実
行することにより、車両運転者に、車両が基地局の通信
可能領域に入ったこと、およびその通信可能領域内で基
地局に位置登録できたこと、を報知するようにされてい
る。以下、この基地局サーチ処理について説明する。
【0029】図4に示す如く、この基地局サーチ処理で
は、まずステップ110にて車両のイグニッションスイ
ッチIGがオン状態であるか否か、つまり車両のエンジ
ンが運転されている否かを判断する。そして、イグニッ
ションスイッチIGがオフ状態で、エンジンが運転され
ていなければ、このステップ110の処理を繰返し実行
することにより、エンジンが運転されるのを待ち、イグ
ニッションスイッチIGがオン状態で、エンジンが運転
されている場合には、続くステップ120に移行して、
車速センサ26により検出された車速が10km/h以
下であるか否か、つまり車両が停止或は車速10km/
h以下の低速走行中であるか否かを判断する。
【0030】そして、車速が10km/h以下であれ
ば、車両が基地局の通信可能領域内に入っている場合
に、基地局から常時送信されている制御用キャリアから
その旨を検出することができるため、続くステップ14
0に移行して、表示部6に設けられている基地局のサー
チ中を報知するためのサーチ中表示灯を点灯し、逆に車
速が10km/h以下でなければ、たとえ車両が基地局
の通信可能領域に入っていても、その通信可能領域を直
ぐに抜け出てしまうため、ステップ130に移行して、
サーチ中表示灯を消灯した後、再度ステップ110に移
行する。
【0031】次に、上記ステップ140にて基地局のサ
ーチ中を表わす表示灯を点灯した後は、続くステップ1
50にて、受信部14により基地局から送信されてくる
制御用キャリアを受信できたか否かによって、車両が基
地局の通信可能領域内に入っているか否かを判断する。
そして、基地局からの制御用キャリアを受信できた場合
には、続くステップ170にて、表示部6に設けられた
通話可能表示灯を点滅させて、車両が基地局の通話可能
領域内に入った旨を車両乗員に報知し、逆に基地局から
の制御用キャリアを受信できていない場合には、ステッ
プ160に移行して、通話可能表示灯を消灯して、再度
ステップ110に移行する。
【0032】次に、上記ステップ170にて通話可能表
示灯を点滅させた後は、続くステップ180に移行し
て、当該電話端末機を基地局に位置登録する位置登録処
理を実行した後、この処理にて位置登録できたか否かを
判断する。そして、基地局に当該電話端末機を位置登録
できた場合には、その後ダイヤル操作を行なうことによ
って、この位置登録した基地局を介して他の電話端末機
を呼び出し、この電話端末機との間で双方向通信をでき
るようになるので、続くステップ200にて、上記ステ
ップ170の処理によって点滅させた通話可能表示灯を
点灯させてその旨を車両乗員に報知し、逆に基地局に当
該電話端末機を位置登録できなかった場合には、ステッ
プ190に移行して、通信可能表示灯を消灯して、再度
ステップ110に移行する。
【0033】ここで、上記位置登録処理は、基地局が定
常的な間欠送信をしている制御用キャリア上の特定のス
ロットである共通制御チャネルから、その制御用キャリ
アの送信元である基地局の識別符号を読み出すことによ
って、通信可能な基地局CSを識別し、その基地局CS
との間で図5に示すシーケンスに沿ったメッセージ交換
を行なうことによって実現される。
【0034】すなわち、位置登録処理では、まず、基地
局CSに対して、上記共通制御チャネルを使用して「リ
ンクチャネル確立要求」メッセージを送信する。する
と、この「リンクチャネル確立要求」メッセージを受信
した基地局CSは、移動局PSである当該電話端末機に
対して、制御データ送受信用のチャネル(リンクチャネ
ル)を割り当て、その割当結果を「リンクチャネル割
当」メッセージにより通知してくるため、当該電話端末
機では、以降のデータ通信をその割り当てられたリンク
チャネルで行なうために、必要に応じて局部発振器32
の発振周波数を変更することにより制御用キャリアを設
定し直すと共に、TDMA処理部18によるデータの受
信タイミング及び送信タイミングを変更して送受信スロ
ットを設定し直す。
【0035】そして、リンクチャネル設定後は、まず基
地局CSとの間で相互に同期バーストを送信することに
より、基地局CSとの間で同期を確立し、次に、基地局
CSに対して、「SABM」メッセージを送信し、この
「SABM」メッセージを受けて基地局CSが送信して
くる「UA」メッセージを受信することにより、上記割
り当てられたリンクチャネルでのデータ通信回線を確立
する。
【0036】そして、その後は、基地局CSに「位置登
録要求」メッセージを送信することにより、当該電話端
末機の登録要求を行ない、次に基地局CSに、必要に応
じて「無線管理機能要求」メッセージを送信し、その中
でサービスにより、無線状態報告機能,秘話種別,PS
−ID通知制御情報,TCH切替,送信出力制御情報,
VOX機能情報のオプション情報を含める。すると、基
地局CSは、この「無線管理機能要求」メッセージに対
応して、要求された情報を「無線管理機能要求応答」メ
ッセージとして送信してくるため、この「機能要求応
答」メッセージを受信し、要求した情報を入手する。
【0037】このように、基地局CSに「位置登録要
求」メッセージを送信し、必要に応じて「機能要求」メ
ッセージの送信及び「機能要求応答」メッセージの受信
を行うと、今度は、基地局CSに対して、「秘匿鍵設
定」メッセージを送信して、秘話制御に使用する秘匿鍵
を基地局CSに通知し、更に基地局CSに、必要に応じ
て「移動管理機能要求」メッセージを送信し、その中で
サービスにより、認証種別,通信中認証,一斉呼出エリ
アのオプション情報を含める。すると、基地局CSは、
この「移動管理機能要求」メッセージに対応して、要求
された情報を「移動管理機能要求応答」メッセージとし
て送信してくるため、この「機能要求応答」メッセージ
を受信し、要求した情報を入手する。
【0038】次に、こうして、基地局CSに「秘匿鍵設
定」メッセージを送信し、必要に応じて「機能要求」メ
ッセージの送信及び「機能要求応答」メッセージの受信
を行うと、今度は、基地局CSに対して、必要に応じ
て、現在通信中の基地局CSからの送信電波の受信レベ
ル(この基地局以外の基地局からの送信電波も受信でき
ている場合にはその受信レベルも含む)を表わす、「位
置登録エリア」メッセージを送信する。
【0039】すると、基地局CSは、この「位置登録エ
リア」メッセージを受信した後、移動局PSである当該
電話端末機の正当性を確認するために、必要に応じて、
認証種別と認証乱数とからなる「認証要求」メッセージ
を送信してくるため、今度は、この「認証要求」メッセ
ージを受信した時は、この「認証要求」メッセージに対
応する所定の認証演算を行ない、その演算結果を含む
「認証応答」メッセージを基地局CSに送信する。
【0040】すると基地局CSは、この「認証応答」メ
ッセージの内容に基づき移動局PSである当該電話端末
機の正当性を検査し、正当性を確認すると当該電話端末
機を位置登録して、その旨を表わす「位置登録受付」メ
ッセージを送信してくる。従って、上記ステップ160
では、「認証応答」メッセージ送信後、基地局から「位
置登録受付」メッセージが送信されてきたか否かによっ
て、当該電話端末機を基地局に位置登録できたか否かを
判断することとなる。
【0041】なお、基地局CSは、「位置登録受付」メ
ッセージ送信後、位置登録のためのデータ通信を終了す
る旨を表わす「DISC」メッセージを送信してくるた
め、当該電話端末機は、この「DISC」メッセージに
対応して「UA」メッセージを基地局に送信する。また
この「UA」メッセージを受けた基地局CSは、「無線
チャネル切断」メッセージを送信してくるため、当該電
話端末機は、この無線チャネル切断」メッセージを受け
ると、「無線チャネル切断完了」メッセージを基地局C
Sに送信し、位置登録のための通信を完了する。
【0042】以上説明したように、本実施例の車両用電
話端末機においては、まず、基地局との間で正常な通信
を実行可能な車両の停止或は低速走行中に、基地局から
送信される制御用キャリアを受信できたか否かによっ
て、車両が基地局の通信可能領域内に入ったか否かを判
定すると共に、表示部6に設けられた基地局サーチ中を
表わす表示灯と点灯することにより、現在基地局を検索
中である旨を車両乗員に報知する。また、基地局からの
制御用キャリアを受信して、車両が基地局の通信可能領
域内に入ったことを判定すると、今度は、通話可能表示
灯を点滅させることにより、その旨を車両乗員に報知す
る。また更に、車両が基地局の通信可能領域内に入った
ことを判定した場合には、その基地局との間で通信を行
なうことにより、上記位置登録処理を実行し、基地局に
当該電話端末機を位置登録できた場合には、点滅中の通
話可能表示灯を点灯して、基地局を介して所望の電話端
末機と通話が可能である旨を報知する。
【0043】このため、本実施例の車両用電話端末装置
によれば、車両が基地局の通信可能領域内に入って、当
該電話端末機が基地局に位置登録されるまでの状態を、
段階的に報知することができ、車両運転者は、車両を走
行させながら、車両が基地局の通話可能領域に入ったこ
とや、その領域内で当該電話端末機が基地局に位置登録
されて通話可能状態になったことを、安全且つ容易に知
ることができるようになる。
【0044】ここで、本実施例では、車両が基地局の通
信可能領域内に入ったことや、電話端末機が基地局に位
置登録されたことを、通話可能表示灯の点滅及び点灯に
よって車両乗員に報知するようにしたが、例えば車両が
基地局の通信可能領域内に入った場合に実行される上記
ステップ170において、例えば「電話機の使用可能領
域に入りました。電話機を使用する場合には、車両を停
車させて下さい。」といった音声案内を行なうようにす
れば、より安全且つ確実にその旨を車両乗員に報知する
ことができ、しかもその後の位置登録及び通話をより良
好に実行させることができる。
【0045】つまり、例えば車両が市街地を低速走行し
ているような場合には、車両が基地局の通信可能領域内
に入り、基地局から送信されてくる制御用キャリアによ
ってその旨を検出できたとしても、図6に示す如く、移
動局PSである当該電話端末機と基地局CSとの間の通
信電波が多数のビルに反射されることにより、上記位置
登録処理によって当該電話端末機を位置登録できないこ
とがあるため、こうした市街地走行時には、位置登録及
び通話のために車両を停止させることが望ましい。従っ
て、車両が基地局の通信可能領域に入ったことを検出し
た場合に、上記のような音声案内を行なうようにすれ
ば、車両が基地局の通信可能領域に入ったことを速やか
に車両乗員に報知することができると共に、車両運転者
に対して車両の停止を促して、その後の位置登録及び通
話をより早く実現させることができるようになるのであ
る。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の車両用電
話端末機の通信可能領域報知装置によれば、車速が所定
車速以下である場合に、基地局から送信されてくる搬送
波を受信できたときに、車両が基地局の通信可能領域に
入ったことを判定して、車両乗員にその旨を報知するよ
うにされている。このため、本発明の車両用電話端末装
置によれば、PHPシステムのように基地局の通信可能
領域が非常に狭いシステムを利用して自動車電話を実現
するに当たって、車両乗員に対して、車両が基地局の通
信可能領域に入ったことを、安全且つ容易に報知するこ
とができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を例示するブロック図である。
【図2】実施例の車両用電話端末機の全体構成を表わす
ブロック図である。
【図3】PHPシステムにおけるデータ通信方式を説明
する説明図である。
【図4】CPUにて実行される基地局サーチ処理を表わ
すフローチャートである。
【図5】位置登録のための制御シーケンスを表わす説明
図である。
【図6】車両の市街地走行時の問題を説明する説明図で
ある。
【符号の説明】
6…表示部 10…アンテナ 12…送信部 1
4…受信部 18…TDMA処理部 22…CPU(演算制御部)
24…メモリ 26…車速センサ CS…基地局 PS…移動局

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の電話回線網に接続された基地局と
    の無線通信により特定の電話回線に接続されて他の電話
    端末機との通話が可能になる車両用電話端末機におい
    て、上記基地局との間で無線通信を行なうことのできる
    通信可能領域を検出して車両乗員に報知する通信可能領
    域報知装置であって、 車速を検出する車速センサと、 上記基地局から送信された所定の搬送波を受信する受信
    手段と、 上記車速センサにて検出された車速が所定車速以下であ
    るか否かを判定する車速判定手段と、 該車速判定手段にて車速が所定車速以下であると判定さ
    れているときに、上記受信手段が上記搬送波を受信して
    いるか否かを判定する受信状態判定手段と、 該受信状態判定手段にて上記受信手段が上記搬送波を受
    信している旨が判定されると、車両が上記通信可能領域
    に入ったと判断して、車両乗員に報知する報知手段と、 を備えたことを特徴とする車両用電話端末機の通信可能
    領域報知装置。
JP5196495A 1993-08-06 1993-08-06 車両用電話端末機の通信可能領域報知装置 Pending JPH0750876A (ja)

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