JPH07508579A - 暖房装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 暖房装置 技術分野 本発明は、プレート状の放射暖房体を有する暖房装置に関するものである。

背景技術 この種の暖房装置の放射暖房体は、例えば、自然石あるいは人造石で形成された ものであり、熱放射のための第１面を有し、この第１面の反対側の第２面には電 気的な暖房手段が取り付けられている。

このような暖房装置は、特に建物の中の部屋を暖房するためのもので、主暖房用 あるいは既存の暖房機器の補助用として利用されている。

この種の暖房装置として、例えば、ＤＥ−Ｕ−９１０２４５７号の明細書に開示 されたものがある。この従来の暖房装置では、電気的な暖房手段として、金属製 の電熱ａ（加熱手段）を有する薄いプレートを使用している。この薄いプレート は、接着剤によって放射暖房体の裏面に固定されており、放射暖房体の反対側に は、石綿層が取り付けられている。

この暖房装置の石綿層は、アルミニウム薄板で力／（−され、これらアルミニウ ム薄板は、例えばペグによって放射暖房体に固定されている。

このような暖房装置は充分に作動し、それ以前の自然石あるいは人造石を用いた 暖房装置に比べて、製造の煩雑さが大幅に減少された。しかし、最近ではさらに 、製造の煩雑さを減少することが望まれている。また、このような暖房装置にお いては、放射熱の対流熱に対する比率をできる限り高くすることが望ましいが、 この従来の暖房装置によってもある程度改善されてはいるものの、それ以上の改 善が望まれ始めている。

本発明は、構成が単純で安く製造でき、さらに放射熱の対流熱に対する比率が高 い暖房装置を提供することを目的としている。

発明の開示 本発明の暖房装置では、特に大理石で形成されている実質的にプレート状の放射 暖房体が使用される。大理石の代わりに他の自然石、例えば花コウ岩を利用する こともできるし、人造石あるいはセラミック体の利用も有効である。

放射暖房体の裏面には、プレート状の暖房エレメントが設置されている。この暖 房エレメントは合成物質層に埋め込まれ、それによって放射暖房体の裏面に固定 されている。

本発明の暖房装置では、従来必要であった複数の製造段階の代わりに、放射暖房 体を型にはめ、電気的なヒーター装置ｆ（暖房手段）をその上に置いたうえ、前 記型を閉じて液体の合成樹脂を注ぐことだけで製造可能である。合成樹脂を型の 中に充填し発泡させることにより、暖房手段を放射暖房体に固定することができ る。また、合成樹脂は、放射暖房体の裏面から放熱される熱に対して断熱効果を 発揮する。この断熱効果により、放射熱の対流熱に対する比率が向上できる。

本発明の特に好ましい実施例においては、製造工程の煩雑さをさらに減少すると 共に、放射熱と対流熱の比率を一層向上することができる。この実施例では、放 射暖房体の上にフオーム層を形成する。このフオーム層は、電気的な暖房手段、 暖房手段に覆われていない放射暖房体の裏面、および放射暖房体の側面をカバー する。

このような実施例によれば、フオーム層で放射暖房体の側面を取り囲むことによ り、暖房手段の放射暖房体への固定が確実になされるだけでなく、放射暖房体の 側面に対する断熱も改善されるという利点がある。これによって放射暖房体の前 面からより効率よく熱を放射することができる。

この実施例の構成のもう１つの利点は、放射暖房体の側面（縁部）すなわち大理 石板等の縁が隠されるので、これらの縁を加工する手間を低減することができる ことである。さらに、もう１つの利点として、衝撃に対して弱い放射暖房体の縁 を、運搬および使用中に保護する効果も得られる。

なお、「プレート状」とは、放Ｊ１′１＠房体を平板として形成しなければなら ないという意味ではない。本発明では、放射暖房体を平板以外の形状、例えば、 幾何学的に円筒面の一部をなす湾曲板状にも形成することもできる。暖房装置を このような湾曲板状に形成すれば、例えば建物の円柱状の柱の外周面に取り付け ることができる。

前記平板状のヒーターエレメントは、特に２枚の合成物質層と、これら合成物質 層の間に挟まれた電熱線とから構成されている。電熱線としては、平型ケーブル 、あるいは丸いケーブルのいずれも利用できるが、丸いケーブルは安いし、配線 が簡単で破損が少ないため好ましい。この電熱線の配線は、特に蛇行形状（メア ンダー状）に施されることが望ましい。この場合、放射暖房体の放熱面の表面温 度を極力均一化するため、ヒーターエレメントの縁付近の配線は、中央部より密 とされる。そして、電熱線の両面に配置されている２枚の合成物質層は、互いに 接着されるか、あるいは溶接されている。

合成物質層の放射暖房体に載置される面には、予め接着剤が設けられていること が好ましい。これによって取付の容易性を増すことができる。合成物質層の材質 としては、必要十分な＃４ｉｌＩＩ性および電気的絶縁性を持っていさえすれば いかなる材料でも利用できる。

１！熱線に供給される電力は、ヒーターエレメントあるいは放射暖房体の裏面に 取り付けられているサーモスタットによって調節される。好ましい実施例におい ては、放射暖房体の温度を検知するため、サーモスフ１トが放射暖房体に取り付 けられるか、熱センサーが放射暖房体に埋め込まれる。サーモスフットによる調 整は、放射暖房体の過熱を防止するための安全機能を果たしているとともに、放 射暖房体から放射される熱量調節を可能とする。そのため、サーモスタットには 手動で調節できるダイアルが設けられる。

サーモセンサーを放射暖房体に固定、あるいはその近（に設置した場合には、室 内温度よりも放射暖房体自体の温度が調節できるという利点が得られる。放射熱 を利用する室内暖房によれば、従来の対流型暖房よりも室温が低い場合にも快感 が得られる。よって、室温に合わせた温度調節は、不要なエネルギーの浪費とい う結果を招く。

ヒーターエレメントへの電流は、サーモスフ・ットにより、放射暖房体の温度カ 予め設定されている値に達したときに遮断される。また、温度が別途設定されて いる第２の設定値より下がると再び通電が開始される（二位置動作）。

本発明の池の特徴および応用例は、以下の詳細な説明および図面によって明らか になる。

図面の簡単な説明 図１は、本発明に係る暖房装置の一実施例の前面図である。

図２は、同実施例の側断面図である。

図３は、同実施例のヒータエレメントの部分断面図である。

実　施　例 以下、図１〜図３を参照しながら本発明の一実施例を説明する。この実施例の暖 房装置は、厚さ３０ｍｍの大理石のプレートからなる放射暖房体２を備えている 。このプレート２の長さは５０　（１−１２００ｍｍ、幅は５００〜６００ｍｍ である。この大理石プレート２は、放射熱を放射する前面２ａ、および裏面２ｂ を有している。

プレート２の裏面２ｂには、暖房手段１０が固定されている。図３は暖房手段ｌ Ｏの一例を示し、この暖房手段１０は、第１の合成物質製のフィルム１２と、そ れに対して平行に配置された第２の合成物質製のフィルム１３とを有している。

フィルム１２．１３の間には電熱線１４が埋め込まれている。モして１ｉ熱線１ ４は図２に示すように接続箱１５と接続されている。接続ｎ１５は、暖房装置の 裏面に取り付けられ、暖房装置を電源に接続するためのケーブル１６を有してい る。

暖房手段ｌＯ１大理石プレートの裏面２ｂ、およびプレート２の側面は硬質合成 物質フオーム３，４，５．６によって囲まれている。このフオーム枠のプレート ２の裏面に接触する部分の厚さは例えば８ｍｍとされる。また、大理石プレート ２の側面をカバーするフオーム側壁部３．４．５．６の厚さは例えば４ｍｍに設 定される。

図面には別に示されていないが、接続箱１５には電子サーモスタットが内蔵され 、サーモセッサー（図示路）と接続されている。このサーモセンサーは、大理石 プレート２の裏面２ｂからプレート２に挿入されるか、あるいは接着されており 、接続箱１５内の電子サーモスタットに、電Ｉ！（図示路）を介して接続されて いる。接続箱１５にはサーモスタットを調節するための回転ノブ２１が設けられ 、利用者によって簡単に操作ができるように暖房装置の裏から突出している。回 転ノブ２１は、電源のＯＮ１０　Ｆ　Ｆの機能も果たすことができる。

サーモスタットは、プレート２の最高温度を設定値、例えば９０゛Ｃに制限する ように構成される。大理石、他の自然石あるいは人造石類の熱伝導率は低いため 、このような高温に設定しても、放射暖房体に偶然に接触した場合にも火傷を起 こすことがない。

暖房手段ｌＯの合成物質フィルム１２．１３としては、特にポリエステルフィル ムが好適である。

硬質合成物質フオーム枠の寸法が大きい場合には、フオーム枠の強度および硬さ を高める目的で、発泡性の合成物質を注入する前にグラスファイバー補強層、特 にラノダムフリースとして形成されているマットを入れておいてもよい。この種 のマットは、発泡する際フオームに取り込まれので、フオーム枠の堅さを増強す る。

この実施例の暖房装置は、以下のように製造される。

まず、放射暖房体２を、その前面が水平に下向きになるように梨に入れる。その 後、電気的な暖房手段ＩＯを大理石の裏面２ｂに乗せる。この際、望ましくは発 泡過程中における暖房手段１０のずれを防ぐため、暖房手段１０を接着剤によっ て固定するなどしてもよい。

次に、液体の合成樹脂を型に注ぎ、発泡させる。これによって、プレート２の裏 面および側面を完全に包む硬質合成物質フオームが形成できる。

この硬質合成物質フオームは、暖房手段ｌＯを放射暖房体２の裏面に固定するだ けでなく、放Ｉ１１暖房体２の裏面からの放熱を遮断する効果がある。さらに、 この硬質合成物質フオームの側壁部３，４，５．６によって放射暖房体２の側面 が保護される。

完成された暖房装置を型から取り出した後、前記の硬質合成物質７オーム枠の外 面にニス等の塗料が塗られる。これによってフオーム枠が保護されるのみならず 、美的な外見も得られる。

硬質合成物質フオームとしては、特にポリウレタンが利用される。しかし、暖房 手段１０が発生する温度に耐える充分な耐熱性があれば、他の材質も使用できる 。さらに、このフオームは電気絶縁性も有するべきである。

国際調査報告 Ｆ−Ｉ１１ａＩｖＰｃ丁ハ３＾ノ２ＩＯＩＵｔ１１２＋ｌｊａｍｙｎｓｓ＋

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. １．放射熱を放射するための第１の表面（２ａ）、およびその反対に位置する第 ２の表面（２ｂ）を有する主にプレート状の放射暖房体（２）と、前記第２の表 面（２ｂ）に取り付けられた平板状の電気的暖房手段（１０）とを有する暖房装 置において、 少なくとも前記放射暖房体の第２の表面（２ｂ）および前記暖房装置（１０）が 、前記第２の表面（２ｂ）上に形成された硬質合成物質フォーム層によって被覆 されていることを特徴とする暖房装置。
2. ２．前記硬質合成物質フォーム層は、前記放射暖房体の裏面および少なくとも一 対の互いに反対側を向く側面（３、４）を被覆するように形成されていることを 特徴とする請求項１記載の暖房装置。
3. ３．前記硬質合成物質フォーム層は、前記放射暖房体の裏面およびその側面全面 を被覆するように形成されていることを特徴とする請求項２記載の暖房装置。
4. ４．前記硬質合成物質フォーム層の厚さは、３〜１２ｍｍであることを特徴とす る請求項１〜３のいずれかに記載の暖房装置。
5. ５．前記硬質合成物質フォーム層の厚さは、前記放射暖房体の裏面に対向する領 域では６〜１０ｍｍであることを特徴とする請求項４記載の暖房装置。
6. ６．前記硬質合成物質フォーム層は、ポリウレタンを含むことを特徴とする請求 項１〜５のいずれかに記載の暖房装置。
7. ７．前記電気的暖房手段は、一対の合成物質製のプレートあるいはフィルムを有 し、これらの間に電熱線が設置されていることを特徴とする請求項１〜６のいず れかに記載の暖房装置。
8. ８．前記放射暖房体の内部または近傍にはサーモセンサーが設けられると共に、 このサーモセンサーに接続され前記放射暖房体の温度を主に一定の値に維持する ための制御装置が設けられていることを特徴とする請求項１〜７のいずれかに記 載の暖房装置。
9. ９．前記制御装置は、前記放射暖房体の温度が主に安全性を考慮して設定されて いる温度を越えると暖房手段への通電を停止するものであることを特徴とする請 求項８に記載の暖房装置。
10. １０．前記制御装置は、その設計および含まれる電子構成要素によって、前記放 射暖房体の温度を予め設定されている温度の変動許容範囲内、例えば＋１〜−１ ℃に維持することを特徴とする請求項８記載の暖房装置。