JPH07507Y2 - 除去式アンカー用アンボンドpcストランド - Google Patents

除去式アンカー用アンボンドpcストランド

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JPH07507Y2
JPH07507Y2 JP4336291U JP4336291U JPH07507Y2 JP H07507 Y2 JPH07507 Y2 JP H07507Y2 JP 4336291 U JP4336291 U JP 4336291U JP 4336291 U JP4336291 U JP 4336291U JP H07507 Y2 JPH07507 Y2 JP H07507Y2
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JP
Japan
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strand
unbonded
soap
anchor
synthetic resin
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JP4336291U
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JPH04130320U (ja
Inventor
正文 須方
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Tokyo Rope Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Rope Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は除去式アンカー用のアン
ボンドPCストランドの改良に関する。
【0002】
【従来の技術及びその技術的課題】鋼矢板、コンクリー
ト壁などの擁壁を土圧による転倒から防止する手段とし
てアースアンカーが汎用されており、そのアースアンカ
ーの一形式として、除去式アンカーが知られている。こ
の除去式アンカーは主に仮設用に供され、工事の完了後
に、アンカーを構成する鋼材をすべて除去するため機能
的であることから、隣地にアンカーを打つ場合などにお
いて使用頻度が極めて高くなっている。この除去式アン
カーの一種であるUターン式アンカーは、図3のよう
に、Uターン部にアンカー体7を配したアンボンドPC
ストランドBを地中に削孔した穴8に挿入し、セメント
モルタル9を圧入固化後、擁壁たとえば鋼矢板12に対
する支圧板13の背後に定着金具14を配し、油圧ジャ
ッキなどを使って緊締することにより定着金具14とア
ンカー体7の間でアンボンドPCストランドBに緊張力
を与え、支圧板13を介して擁壁を押え込むものであ
る。そして除去時には、定着金具14を除いた後、アン
ボンドPCストランドBの片端を油圧ジャッキなどで掴
み、引き抜くものである。
【0003】前記除去式アンカーにおけるアンボンドP
Cストランドは、従来一般に、PC素線を7本または1
9本撚り合わせた線条体の外周をポリエチレンなどの合
成樹脂シースで囲繞し、合成樹脂シースと線条体の間に
グリースを封入した構造となっていた。このグリースは
合成樹脂シースと線条体との摩擦を低減する効果があ
り、永久アンカーの場合非常に好適である。しかし、除
去式アンカーでは、前記のように使用後にアンボンドP
Cストランドを除去する場合に、油圧ジャッキなどによ
り把持・引っ張り出したときにPCストランドに付着し
たグリースが流れ出て、前記アンカー除去作業中や除去
後に、作業員の着衣、手袋、さらには周辺の機材にグリ
ースがベッタリと付着し、それが容易に除去できないと
いう問題を起させていた。さらに、除去したアンボンド
PCストランドを地面に置いたときに、粘着性の高いグ
リース故に土砂の付着を呼び、線条体に付着するため、
鋼材の再生に支障を来すという不具合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は前記のような問
題点を解消するために考案されたもので、その目的とす
るところは、アンカー使用時には良好な潤滑性を具備
し、除去時および除去後には着衣や周囲の機材等を汚損
させず、鋼材再生上も有利な除去式アンカー用アンボン
ドPCストランドを提供することにある。上記目的を達
成するため本考案は、除去式アンカーに使用されるアン
ボンドPCストランドにおいて、複数本の素線を撚合し
たPCストランド本体とこれを囲む合成樹脂製シースと
の間に、脱水粉末石けんが充填されている構成としたも
のである。
【0005】
【実施例】以下本考案の実施例を添付図面に基いて説明
する。図1と図2は本考案による除去式アンカー用アン
ボンドPCストランドの実施例を示し、図3は使用状態
を示している。1はPCストランド本体であり、図1で
は7本の素線10を所定ピッチで撚り合わせてなる。図
2では中心素線10a外周にこれよりも外形の細い複数
本の素線10bを配し、さらにこれの外周に複数本の素
線10cを配している。2は合成樹脂たとえばポリエチ
レンからなるシースであり、PCストランド本体1と適
度の隙間を有するように囲繞している。3は前記合成樹
脂シース2の内側に固形状ないしこれに類する高い密度
で充填された脱水粉末石けんであり、PCストランド本
体1の各素線10、10cの谷間を満たしかつ外周が滑
らかな円形状を呈するようにPCストランド本体1のま
わりに施されている。脱水粉末石けん3は、アルカリと
脂肪酸との反応生成物であり、ナトリウム石けんでもよ
いが、金属石けんが水に不溶性のため好適である。その
金属石けんの例としては、アルカリとして消石灰、生石
灰を使用したカルシウム石けんや、水酸化アルミニウム
などを使用したアルミニウム石けん、金属ナトリウムを
使用した金属ナトリウム石けんなどが挙げられる。な
お、脱水粉末石けん3には必要に応じて二硫化モリブデ
ン、黒鉛などの潤滑性向上剤や、粉末状防錆剤が添加さ
れる。
【0006】図4は本考案による除去式アンカー用アン
ボンドPCストランドを製造するための装置と方法を例
示しており、塗布器4と乾燥器5と合成樹脂被覆用エキ
ストルーダ6をライン上に配置してなる。塗布器4はボ
ックス状をなし、内部には粉末石けんに蒸発性ないし揮
発性液体(たとえば水やアルコール類など)を所要量あて
添加して混練したスラリー状ないしペースト状の石けん
物質Aを収容しておく。乾燥器5はトンネル型電熱式加
熱炉、トンネル型熱風炉などが用いられる。合成樹脂被
覆用エキストルーダ6は公知のように溶融した合成樹脂
を筒状に連続押し出しするものである。PCストランド
本体1は撚り線機または撚り線後一旦巻き取ったリール
から塗布器4に連続的に繰り出され、塗布器4に進入す
る。この間にPCストランド本体1の外周に石けん物質
Aが塗着される。石けん物質Aが粉末状でなくスラリー
状ないしペースト状であるため、良好なぬれ性と流動性
を有している。このため、PCストランド本体1の各素
線の谷間の隅々まで石けん物質Aが充填され、さらにボ
ックス中を進行する過程で付着量が増し、塗布器4の出
口に設けた円孔ダイスを通過することによってほぼ円形
断面に整えられる。
【0007】石けん塗布層を持ったPCストランド本体
1aは、続いて乾燥器5に進入し、ここを通過する間に
加熱される。これにより、石けん物質Aに含まれていた
液体分が蒸発され、脱水粉末石けんは固形状となってP
Cストランド本体1bに被覆される。そして直ちに合成
樹脂被覆用エキストルーダ6へ進入し、ここで脱水粉石
けん層3の外周に緊密に合成樹脂シース2が被覆され、
本考案品が完成する。本考案の一例を示すと、脱水粉末
石けんとしてナトリウム石けんを用い、これの100部
にアルコール50部を添加して混練したスラリー状の石
けん物質を塗布ボックスに収容し、このボックス内を素
線径4.2mを7本撚った構成のPCストランド本体を
通過させ、ついで、炉芯管径60mm、長さ600mm
のトンネル型電気炉内を通過させて加熱した。加熱条件
は150℃、1分間とした。そして、次にポリエチレン
エクスクルーダにて厚さ1.0mmのシースを連続的に
形成・被覆し、除去式アンカー用アンボンドPCストラ
ンドを得た。
【0008】このアンボンドPCストランドを除去式ア
ンカーに使用した結果、緊張時およびアンカー撤去時に
おける合成樹脂シースに対する潤滑性は従来のグリース
封入構造と比べて遜色がなく、また、合成樹脂シースが
外部からの水分の浸入を遮断するため防錆上も問題がな
かった。そして、アンカー除去のためアンボンドPCス
トランドを引き抜いても、着衣や機材の汚損が生じず、
PCストランド本体に土砂が付着することもなかった。
【0009】
【考案の効果】以上説明した本考案によるときには、複
数本の素線を撚合したPCストランド本体1とこれを囲
む合成樹脂製シース2との間に、脱水粉末石けん3が充
填されているため、簡単な構造によってアンカー使用時
には良好な潤滑性を具備し、除去時および除去後には着
衣や周囲の機材等を汚損させず、鋼材再生上も有利な除
去式アンカー用アンボンドPCストランドを提供するこ
とができるというすぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による除去式アンカー用アンボンドPC
ストランドの一実施例を示す断面図、
【図2】本考案の他の実施例を示す断面図、
【図3】本考案の使用状態を示す説明図、
【図4】本考案によるPCストランドの製造装置と方法
を示す説明図である。
【符号の説明】
1…PCストランド本体、2…合成樹脂製シース、3…
脱水粉末石けん

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】除去式アンカーに使用されるアンボンドP
    Cストランドにおいて、複数本の素線を撚合したPCス
    トランド本体とこれを囲む合成樹脂製シースとの間に、
    脱水粉末石けんが充填されていることを特徴とする除去
    式アンカー用アンボンドPCストランド。
JP4336291U 1991-05-15 1991-05-15 除去式アンカー用アンボンドpcストランド Expired - Lifetime JPH07507Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4336291U JPH07507Y2 (ja) 1991-05-15 1991-05-15 除去式アンカー用アンボンドpcストランド

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Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04130320U JPH04130320U (ja) 1992-11-30
JPH07507Y2 true JPH07507Y2 (ja) 1995-01-11

Family

ID=31923703

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