JPH07505644A - 過飽和局所用組成物 - Google Patents

過飽和局所用組成物

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JPH07505644A
JPH07505644A JP5518082A JP51808293A JPH07505644A JP H07505644 A JPH07505644 A JP H07505644A JP 5518082 A JP5518082 A JP 5518082A JP 51808293 A JP51808293 A JP 51808293A JP H07505644 A JPH07505644 A JP H07505644A
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デイビス,エイドリアン・フランシス
ゴードン,ジェニファー・ジェーン
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スミスクライン・ビーチャム・パブリック・リミテッド・カンパニー
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 過飽和局所用組成物 本発明は、ヒトまたは動物の身体への活性物質の局所適用に関し、詳細には、適 用に際してその適用部位で、あるいは適用直前に混合されるべき2つの成分から なる組成物に関する。
溶媒系における活性物質の溶解度は、局所送達システムの設計に関して重要であ る。溶媒系または担体中における例えば薬剤のごとき活性物質の飽和度が、活性 物質の放出を支配する決定的因子であることが示されている。
コールドマン(Coldman)ら,ジャーナル・オブ・ファーマシューティカ ル・サイエンス(J. Pharm.’Sci)第58巻.1098 〜110 2頁(1969年)には、薬剤溶液を過飽和レベルにまで飽和させることにより 経皮的吸収が促進されうろことが示されている。一定に溶媒系において例えば薬 剤のごとき溶質の濃度が、その溶媒系における飽和溶解度を超えた場合に過飽和 状態が生じる。
コールドマンは、揮発性と不揮発性溶媒との混合物中の薬剤溶液を調製し、これ をヒトの皮膚表面に適用した。揮発性溶媒が揮発すると薬剤がその飽和溶解度を 超えた濃度で不揮発性溶媒中に残り、そのことにより皮膚表面のその適用部位で 過飽和溶液が得られた。
欧州特許出願公開第0151953号には、上記の揮発性溶媒の揮発とは関係の ない過飽和状態の薬剤溶液を得るための医薬組成物が記載されている。
その組成物は2種の別ではあるが混合しうる液相からなり、そのうちの少な《と も一方には藁剤が溶解されている。該組成物は相からなっており、個々の相は異 なる親油性(あるいは極性)を有し、よって、個々の相は薬剤に対して異なる飽 和溶解度を有する。一方または両方の相中の液相の組成および薬剤濃度を、2つ の相を混合した場合に得られる混合物中の全薬剤濃度が、同一組成の混合物が飽 和溶液として存在しつる場合の薬剤濃度よりも高くなるようにする。
それゆえ2つの液相を混合して得られる混合物は薬剤に関して過飽和である。
−A飽和溶液が、より熱力学的に安定な飽和状態になろうとするのは過飽和溶液 固有の性質である。一般的に、このことは、溶質が過飽和溶液から沈澱すること により達成される。生成するであろう沈澱の生成しやすさおよび沈澱時間は、例 えば飽和の程度、溶質および溶媒の性質、付加的物質の存在ならびに周囲温度を はじめとする多くの内的および外的要因に依存する。
欧州特許出願公開第0272045号には、抗咳発生剤をEP−AO15196 3記載の組成物の少なくとも1つの液相に含有させることにより薬剤の沈澱傾向 が実質的に抑制されている過飽和溶液を得るための医薬組成物が記載されている 。
EP−A−0151953には、液相の一方が水からなる2相成分が特に記載さ ねている。EP−、A−0151953には、有機溶媒からなる親浦性液相と主 に水からなる極性液相とを混合することによる過飽和薬剤溶液の製造が開示され ている。
EP−AO151953による、ある種の2つの液相成分により得られた過飽和 状態の持続時間が、例えば得られた過飽和薬剤調製物を4相の形で長時間使用す る場合のように、2つの液相を混合した後に起こる溶媒の揮発により制限される ことが見いだされた。
2つの液相を混合した後の揮発性液体成分の揮発は、ある成分に関しては、得ら れる混合物中の薬剤の飽和溶解度を増加させる効果があることがわかった。薬剤 の飽和溶解度の増加は、過飽和薬剤溶液の飽和度の減少および同時に起こる経皮 的吸収速度の減少に反映される。
例えば、局所的に適用して活性のある物質、特に親油性薬剤の送達のための局所 用調製物の製剤に広く用いられる親水性クリームおよびゲルのような高い水含量 で処方されたEP−A−0151953記載の2相組成物に関しては、溶媒の揮 発は特別な問題を有している。
例えば親水性クリームおよびゲルのような水性製剤からの優先的な水の蒸発に関 する問題については、国際特許出願公開第W092109266号(1992年 6月11日公開)において言及されており、揮発性溶媒の同時揮発を用いて、蒸 発による水の損失の効果とのバランスを取る溶媒系の新規範囲が記載されている 。
しかしながら、ある薬剤調製物については、水の不存在下で局所的に適用すべき 組成物を処方することが好ましい。かかる薬剤調製物は、典型的に、軟膏系ある いは無水クリームとして処方される。軟膏系からの薬剤の経皮的吸収を促進する ために、薬剤が過飽和溶液として皮膚表面に送達されることを可能ならしめる形 態としてこれらの系を処方することも望ましい。2つの非水液相を混合した場合 に過飽和薬剤溶液の生成を可能ならしめる2相薬剤組成物が本発明により提供さ れる。
ある薬剤形態は、特に、2相かつ非水組成物の製剤に適している。実際には、例 えば薬剤が水系においてほとんど安定性を有しない場合に非水系が必要と思われ る。また、例えば過飽和状態の発生促進にとり水が担体として不適当である場合 、薬剤の極性により水の使用ができない場合もある。このことは中用量の薬剤の 使用が必要な場合に重要である。
しかしながら、非水溶媒系の使用は必ずしも2つの液相を混合した後に起こる溶 媒の揮発の問題を解決するものではない。過飽和状態の飽和度の減少にともなう 飽和溶解度の上昇もまた、周囲温度、特に体温において揮発性の非水かつ2相系 において観察されつる。そして4相の形態で使用された場合、使用中に組成の大 きな変化が起こる。2相組成物の両方の水相において不揮発性有機溶媒を用いる ことにより、この問題を本発明により解決する。
本発明によれば、薬剤を溶解しており、局所的に適用可能な非水かつ不揮発性可 溶化剤からなる第1の液相tおよび第1の相とは物理的および/または化学的に 相違するが、混合した場合に互いに混合しうるものであり、所望により同じ薬剤 が溶解されていてもよく、局所的に適用可能な非水かつ不揮発性担体からなる第 20液相よりなり、該2相が適用の際または適用直前に混合されることを意図し た局所適用のための2相組成物であって、第1および第2の液相成分がそれぞれ 異なる親油性を有し、それぞれが薬剤に対して異なる飽和溶解度を与え、薬剤が 存在しているそれぞれの相中の薬剤濃度および第1および第2それぞれの液相の 組成が、相を混合した場合に得られる混合物中の全薬剤濃度が同じ混合物中にお 1ブる飽和薬剤濃度よりも高くなり、そのことにより該混合物が薬剤で過飽和と なるような薬剤濃度および組成である2相組成物を提供する。
本明細書中、薬剤なる語は、医薬的に活性な物質および治療上および/または美 容上の利点を提供する物質をはじめとする局所的に活性のある物質をいう。本発 明組成物は、軟膏形態または無水クリーム状の局所適用のための広範囲にわたる 薬剤のための適当な送達システムである。適当な薬剤は、非水溶媒および異なる 親油性の溶媒混合物中で種々の溶解度を示すものである。決定的な因子ではない が、本発明組成物は、特に、水感受性薬剤およびかなり水に溶解する薬剤の送達 に遇する。
本明細書中、液体なる語は、非水ローフBンから粘性物質、特に軟膏に至る目で の種々の濃度の物質をいう。
本発明組成物が、2つの液相を混合することにより得られる生成物の物理的性質 により限定されないことが理解されよう。ただし、第1および第2の液相は非水 かつ混合可能なものである。
第2の液相が薬剤を含有している必要はない。ただし、2相を混合して得られた 生成物は薬剤に関して過飽和である。それぞれの相が、得られた製品混合物が1 種またはそれ以上の薬剤について過飽和となるような量の1種またはそれ以上の 薬剤を含有していてもよい。
本発明組成物は薬剤で飽和した第1の液相を有していてもよ(、例えば本発明組 成物が薬剤で飽和した第1の液相および薬剤を含まない第2の液相を有していて もよい。飽和の桿度および混合後得られた過飽和薬剤調製物からの薬剤放出速度 は、一定の可溶化剤/担体系に関する飽和溶解度曲線から容易に予測できる。
経皮吸収がうまく行かないために、高度な過飽和系が大いに有益となる。適用部 位での薬剤浸透速度は、飽和度、特に飽和薬剤濃度に対する過飽和薬剤濃度の比 に大きく左右される。]をこえる飽和度が有用と考えられ、好ましくは、比較的 ゆっくりした浸透には2以上、そして10に至ると非常に急速な振盪となる。
本発明により、非常に高度な飽和状態が得られ、かつ長時間維持される。
本発明組成物においては、第20液相に対する第1の液相の相対型I割合は、適 当には1・1ないし1;12であり、有利にはト工ないし1:10、好ましくは 12ないし1.8である。
本明細書においていかなる本発明組成物についても、可溶化剤なる語は、薬剤を 共存する担体中におけるよりも高度に飽和させる液体をいう。
同様に、担体なる語は、薬剤が共存する可溶化剤中におけるよりも低い飽和溶解 度を示す液体をいう。
適当には、可溶化剤は、製剤が容易に溶解する液体であるが、担体は、薬剤がほ とんど溶解しない液体である。
第1および第2の液相それぞれが、1種以上の液体成分からなっていてもよい。
適当な非水かつ不揮発性可溶化剤および担体の例としては、エチレングリコール 、プロピレノグリコール、ポリプロピレングリコール1.3−プロピレンジオー ル、ポリエチレングリコール、グリセロール、流動パラフィン、スクアレン、ポ リツメチル70キサン(シリコン油)、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコ ール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ヘキサ ン−1,2,6−4リオール、コレステロール、ラノリン、ラウリン酸、ミリス チン酸、バルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、植物油、ソルビタンエステ ル(スパン(Span) 、アルラセル(Arlacel) ) 、ミリスチン 酸イソプロピル、バルミチン酸イソプロピル、テトラヒドロフリルアルコール、 ジメチルイソソルビド、ジメチルスルホキシド、ベンジルアルコール、混合トリ グリセリド(例えばミグリオール(iljglyol) (商品名)、修飾シリ コン、脂肪酸エステル、鉱油および池の不揮発性グリセロール、グリコール、例 えばポーガン、シー・ディー(Vaughan、 C,D、 ) 、ジャーナル ・オブ・ザ・ソサエティー・オブ・コスメテイック・ケミスツ(J、 Soc、  Cosmetic Chew、 ) 、第36巻、319〜333頁(198 5年)により掲載されたエーテルならびにエステル溶媒が挙げられる。
好ましい可溶化剤および担体はベンジルアルコール、例えばミグリオールのよう な混合トリグリセリドおよび鉱油である。
それぞれの液相の親油性およびそれぞれの液相中の薬剤の飽和溶解度と相関のあ る組成物中に含有されるべき薬剤の親油性に左右されるのであるが、一定の非水 溶媒を、第1の液相用の可溶化剤成分、第2の液相用の担体成分、あるいはまた 両方の液相の成分として選択することができる。
不揮発性溶媒のみを含む組成物により、溶媒の揮発により引き起こされる皮膚に 対する乾燥効果および刺激効果を回避することができる。本明細書記載の2相組 成物から得られる軟膏形態の調製物のテクスチャーおよび皮膚感触を、シリコン 油、より詳細には揮発性シリコン油のごときノリコン物質を含有させることによ り向上させることができる。かかる物質を本発明組成物に含有させることは、皮 膚感触にとっては非常に望ましいことであるが、過飽和の薬剤組成物が混合によ り得られた後、より詳細には身体に適用の溶媒揮発に伴う過飽和レベルの減少と いう好ましくない見地においては矛盾している。
本発明のさらなる態様によりこの問題を克服する。揮発性シリコン油のごとき揮 発性かつ非水物質からの溶媒の揮発の悪影響に相対する溶媒組成の新規範囲を用 いるこよにより、上記非水かつ2相医薬組成物から得られた過飽和溶液における 飽和度を維持できることがついに見いだされた。
したがって、本発明のさらなる態様において、それぞれの液相中の非水かつ不揮 発性溶媒からなり、さらに第1および第2それぞれの液相の中の揮発性溶媒から なり、そのことにより相を混合した場合に、もともと第1の液相中に存在してい た揮発性溶媒の消失速度がもともと第2の液相中に存在していた揮発性溶媒の消 失速度に匹敵し、その結果、混合物中の全薬剤濃度の、同じ混合物中の飽和薬剤 濃度に対する割合が実質的に一定のままである、上記局所適用のための2相組成 物が提供される。
局所的に適用可能な第2の液相の担体の揮発性成分は液体であり、適当には、可 溶化剤の親油性よりも担体の不揮発性成分の親油性に近い親油性を有する液体で ある。同様に、局所的に許容される第1の液相の可溶化剤は、担体の親油性より も可溶化剤の不揮発性成分の親油性に近い親油性を有しているべきである。
それぞれの液相の揮発性成分は、それぞれの相に対して20重量%まで、適当に は5ないし15重量%、そして好ましくは7.5ないし10重量%含まれる。
より親油性の液相のための適当な揮発性溶媒成分としては、エタノール、イソプ ロパツールおよびアセトンが挙げられる。好ましい揮発性溶媒成分は、イソプロ パツールである。より親油性が低い液相のための適当な揮発性成分は、揮発性シ リコン油、例えばDC344またはDC345(ダウ・コーニング(DotCo rning)社製)である。
比較的揮発性の溶媒成分をそれぞれの液相中に含有させることは、混合により得 られた過飽和調製物における飽和度の減少傾向をさらに抑制する。それぞれの液 相中の揮発性溶媒成分の同時揮発は、得られた混合物の親油性(または極性)を 安定化し、したがって薬剤の飽和溶解度をさらに安定化する。
本発明組成物が、抗咳発生剤を含んでいてもよい。本発明組成物に使用する抗咳 発生剤が、組成物の該第1および第2の液相のいずれかまたは両方に存在してい てもよい。有利には、少なくとも第2の相に存在し、さらに第1の相に存在して いてもよい。2つの相が混合されて過飽和溶液が得られる場合はいつでも抗咳発 生剤が得られた溶液中に存在しているのは勿論のことである。
抗咳発生剤は、組成物全重量に対して、10重量%まで、適当には5.0重量% まで、有利には0.01ないし2.0ft1%、好ましくは0.1ないし1.0 重量%含有される。
抗咳発生剤は、それが存在する相中、そして勿論、得られる混合溶液中で可溶性 または分散性であるべきである。
適当な抗咳発生剤の例としては、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロ キノプロピルメチルセルロースおよびヒドロキシプロピルセルロースのごときヒ ドロキシアルキルセルロース、グリコールエステル、ポリビニルピロリドン、ポ リアクリル酸、およびそれらの誘導体が挙げられる。組成物の第1および第2そ れぞれの液相中に1の抗咳発生剤が含まれている場合、同じまたは別の抗咳発生 剤がそれぞれの相中に含まれていてもよい。
適当な抗咳発生剤の選択は、使用薬剤と第1および第2の相を作る溶媒物質の選 択との両方に左右されるが、簡単な実験によって適当な抗咳発生剤を容易に選択 できる。例えば所望の最終過飽和薬剤溶液のサンプルを調製することにより、こ の実験を行うことができる、抗咳発生剤(1重量%濃度)を1ないしそれぞれの サンプルに添加し、サンプルを2時間放置し、ついで、どの溶液が透明のままで あるかを記録する。
第1および第2それぞれの液相を、天然または合成の適当な増粘剤またはゲル化 剤で増粘することができる。増粘剤およびゲル化剤の例としては、天然ガム、ト ラガカント、カラギーナン、ペクチン、寒天、アルギン酸、セルロースエーテル およびエステル、キサンタンガム、グアーおよびローバストビーンガム、ベント ナイト(コロイド状水和ケイ酸アルミニウム)、ビーガム(コロイド状ケイ酸マ グネシウムアルミニウム)、ラポナイト(合成へクトライト)、ポリビニルアル コール、プルロニクス(Pluronics) (商品名)、アエロツル(Ae rostl) (コロイド状ノリ力の商品名)、カーボボール(Carbopo l) (商品名)、ポリエチレン、軟白色パラフィン、セトステアリルアルコー ル、セチルおよびステアリルアルコール、および微細結晶性ロウが挙げられる。
ある種の増粘剤は、その増粘機構を活性化する添加物を必要とする。例えば、通 常、アミンをカーボボールv濁液とともに使用する。
抗酸化剤およびUV吸収剤をはじめとする保存剤、および他のアジュバントを一 方または両方の相に添加してもよい。
医薬の製剤の分野でよく知られた方法、例えば適当な器具および方法を用いて第 1および第2それぞれの液相に存在する成分を混合することにより本発明組成物 を製造することができる。
本発明組成物を、顧客または患者による局所適用が容易な、2つのコンノ(−ト メノドになっているバック中に詰めてもよい。通常は、顧客または患者は、2相 を同時に壱部に適用し、ついで、その適用部位で2つの相を混合して過飽和薬剤 系をつくる。
第1および第2の相を仕切っている膜またはソールを破ることによりバックの中 で2つの相を混合することもできる。かくして適用前にバック中で過飽和溶液を mVする。かかる目的に適当なバックは市販されている。
本発明組成物は、皮膚、頭皮、爪および口腔粘膜をはじめとする体表面のいかな る医療上、美容上または他の処置にも適する。本発明組成物はまた、いわゆる経 皮ルートによる全身系への薬剤の送達において価値を有し得る。経皮ルートにお いて、全身治療のために薬剤を局所適用して皮膚を通して吸収させる。
本発明組成物は、局所投与によってはほとんど吸収されない多くの薬剤、または 高い服用レベルが必要な多(の薬剤を、経皮系において有効に投与しうる手段を 提供する。したがって、本発明は、本発明組成物を含有する経皮デバイスを提供 する。
本発明組成物が2つの別々の相を含むので、適当には、かかるデバイスは別々に 2つの相を保存するための2つのコンパートメントからなり、皮膚表面にデバイ スを適用する前にノールまたは膜を破ることにより2つの相を混合できるもので ある。
本発明のさらなる態様において、有効量の本発明医薬組成物をヒトまたは動物の 身体に適用することからなるヒトまたは動物の身体の局所治療法が提供される。
上記定義の本発明非水かつ2相組成物は、局所薬剤適用に、詳細には4相を長時 間接触させて使用することが必要または有利であって長時間にわたる高いレベル の経皮的吸収が望ましい場合に実用的な有用性を有する。局所適用は皮膚表面に 限定されないし、頭皮、眼、肛門生殖器部位に適用する治療も含まれる。
本発明組成物および本発明方法に使用する適当な薬剤は多く、さまざまであり、 以下の活性を有する薬剤が挙げられる:痒み止め、抗細菌剤、抗敗血剤、抗ウィ ルス剤、抗真菌剤、抗乾痺剤、にきび止め、ふけ止め、抗ヒスタミン剤、局部抗 麻痺剤、鎮痛剤、抗炎症剤、抗プラーク剤、ベーターアドレナリンブロッカ−1 気管支g*緩和剤、抗アンギナ剤、抗乗物酔止め、充血除去剤、せき止め、抗凝 血剤、頭ノラミ治療薬、ハゲ止め、および例えば日焼けおよびUV傷害皮膚の治 療において有益な効果を有する物質。
適当な薬剤のタイプとしては、例えば、ステロイド類、非ステロイド抗炎症剤、 イミダゾール類、およびレチニルエステルのごときレチノイド類(例えばプロピ オシ酸しチニル)が挙げられる。
以下の実施例により本発明を説明する。2つの相を混合すると過飽和溶液が生成 する2相製剤が提供される。
実施例記載の構成のほかに、第1および第2の相がそれぞれ、適当に、抗咳発生 剤のごときアジュバント(例えばアクリレートHPC,HPMCおよびPVP) 、抗酸化剤(例えばブチル化ヒドロキシアニソール)、保存剤(例えばフエノキ セトール)、ゲル化剤または増粘剤(例えば非水相にはトリスアミノ、あるいは 水相には水酸化ナトリウムのごとき適当な中和剤を伴ったカーポボール980) 、およびUV吸収剤(例えばベンゾフェノン−3)を含んでいてもよい。
実施例1 重量% 第1相 酢酸ヒドロコルチゾン 0.20ベンノルアルコール 49.40 ミグリオール810 49.90 エチルセルロース 1.00 第2相・鉱油 100 第2相に対する第1相の割合=19 混合による飽和度=8 実施例2 重量% 第1相、酢酸ヒドロコルチゾン 0.16ベンンルアルコール 3000 ミグリオール810 69.84 第2相、ミグリオール810 35.00鉱油 6500 第2相に対する第1相の割合=1;7 混合による飽和度=105 実施例3 重量% 第1相:インドメタシン 0.40 ベンノルアルコール 99.60 イソプロピルアルコール 9.98 第2相、鉱油 90.00 揮発性シリコン油 10.00 (DC344) 第2相に対する第1相の割合=1ニア 混合による飽和度=666 平衡における飽和度=6.72 実施例9 飽和および過飽和/g液からの酢酸ヒドロコルチゾンのインビトロでの放出微細 孔ポリプロピレン膜(セルガード(Celgard) 2500)を通してのイ ンビ)・口での薬剤放出を、経皮浸透による皮膚中への薬剤放出のモデルとして 用いた。
低いほうのコンパートメントにサンプリング口を有する榎準的な2個のコンパー トメントを有するリリース・セル(release cell)を用いて実験を 行った(受は側の相の試料がサンプリング口を通して6時間までの一定間隔で抜 き取られた)。放出された薬剤量をHPLCにより測定した。
プロピレングリコール中の飽和溶液(010重量%)(試料A)からの酢酸ヒト Oコルチゾンの放出を、実施例1の処方により得られた過飽和溶液(試料B)か らの放出と比較した。
表1に、2つの実験における薬剤の全放出量の平均を示す。各実験は、2つの試 験溶液に対して3つのセルから構成されている。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.薬剤を溶解しており、局所的に適用可能な非水かつ不揮発性可溶化剤からな る第1の液相:および第1の相とは物理的および/または化学的に相違するが、 混合した場合に互いに混合しうるものであり、所望により同じ薬剤が溶解されて いてもよく、局所的に適用可能な非水かつ不揮発性担体からなる第2の液相より なり、該2相が適用の際または適用直前に混合されることを意図した局所適用の ための2相組成物であって、第1および第2の液相成分がそれぞれ異なる親油性 を有し、それぞれが薬剤に対して異なる飽和溶解度を与え、薬剤が存在している それぞれの相中の薬剤濃度および第1および第2それぞれの液相の組成が、相を 混合した場合に得られる混合物中の全薬剤濃度が同じ混合物中における飽和薬剤 濃度よりも高くなり、そのことにより該混合物が薬剤で過飽和となるような薬剤 濃度および組成である2相組成物。
  2. 2.局所的に適用可能な不揮発性可溶化剤および担体が、エチレングリコール、 プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール1.3−プロピレンジオール 、ポリエチレングリコール、グリセロール、流動パラフィン、スタアレン、ポリ ジメチルシロキサン(シリコン油)、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコー ル、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ヘキサン −1,2.6−トリオール、コレステロール、ラノリン、ラウリン酸、ミリスチ ン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、植物油、ソルビタンエステル 、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、テトラヒドロフリル アルコール、ジメチルイソソルビド、ジメチルスルホキシド、ベンジルアルコー ル、混合トリグリセリド、修飾シリコン、脂肪酸エステル、鉱油および他の不揮 発性グリセロール、グリコール、エーテルならびにエステル溶媒から選択される 請求項1記載の組成物。
  3. 3.可溶化剤または担体がベンジルアルコール、混合トリグリセリド、鉱油ある いはそれらの混合物である請求項2記載の組成物。
  4. 4.さらに第1および第2それぞれの液相の中の揮発性溶媒からなり、そのこと により相を混合した場合に、もともと第1の液相中に存在していた揮発性溶媒の 消失速度がもともと第2の液相中に存在していた揮発性溶媒の消失速度に匹敵し 、その結果、混合物中の全薬剤濃度の、同じ混合物中の飽和薬剤濃度に対する割 合が実質的に一定のままである請求項1ないし3のいずれか1つに記載の組成物 。
  5. 5.それぞれの液相中の揮発性溶媒成分が、その相中の不揮発性成分に匹敵する 親油性を有する請求項4記載の組成物。
  6. 6.揮発性溶媒成分が、第1および第2それぞれの液相の20重量%まで含有さ れている請求項5記載の組成物。
  7. 7.より親油性の液相の揮発性溶媒成分がエタノール、イソプロパノールまたは アセトンである請求項4ないし6のいずれか1つに記載の組成物。
  8. 8.より親油性でない揮発性溶媒成分が揮発性シリコン油である請求項4ないし 7のいずれか1つに記載の組成物。
  9. 9.第1の液相が薬剤で飽和されている請求項1ないし8のいずれか1つに記載 の組成物。
  10. 10.第2の液相に対する第1の液相の相対的割合が重量で1:1ないし1:1 2である請求項1ないし9のいずれか1つに記載の組成物。
  11. 11.第1およおび第2の液相を混合することによる飽和度が2ないし10の範 囲である請求項1ないし10のいずれか1つに記載の組成物。
  12. 12.薬剤がステロイドまたは非ステロイド性抗炎症剤である請求項1ないし1 1のいずれか1つに記載の組成物。
  13. 13.請求項1ないし12で定義される組成物を入れた2つのコンパートメント からなる入れ物であって、第1の液相が1のコンパートメントに、第2の液相が 他のコンパートメントに入った2つのコンパートメントからなるパック。
  14. 14.請求項1ないし12のいずれか1つにおいて定義される組成物を含有する 経皮デバイス。
  15. 15.有効量の請求項1ないし12のいずれか1つにおいて定義された医薬組成 物をヒトまたは動物の身体に適用することからなる、ヒトまたは動物の身体の局 所治療法。
  16. 16.実施例のいずれか1に実質的に記載した2相組成物。
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