JPH07505592A - 自動車用のシートトラック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は自動車のシートシステムに関するものであり、特に、このようなシート システムに使用される軽量で且つ強度の高い経済的なシートトラック組立体に関 するものである。

一般に、自動車のシートシステムは、一対のシートトラック組立体を備えている 。これらシートトラック組立体のそれぞれは、自動車の床に装着される下側トラ ック部材と、シートを支持し且つ下側トラック部材にスライド自在に係合して自 動車内でシートの位置を調整するための上側トラック部材とを有している。一対 の上側トラック部材はこれらが同時に移動できるように互いに連結されている。

また、このシステムには、シートや、衝突時にシート上の人間を保持する安全ベ ルトが設けられている。

自動車シートシステムは、自動車に乗る人間の保護を考慮した部分、すなわち安 全システムである。したがって、このようなシートシステムには様々な要求が出 される。すなわち、この自動車シートシステムは高い強度と破損しない構造を有 していなければならず、衝突時にシートが自動車に固定されたままの状態となっ ていなければならない。つまり、シートトラックは、自動車から分離されたり、 互いに分離されたり、あるいはシートから分離されてはいけない。米国自動車安 全基準２０８〜２１０に規定されている規格では、シートシステムは破損するこ となく１５００〜３０００ポンドの負荷に耐えなければならない。シートシステ ムのアウトボード（ドアに隣接している）下側部分と各シートベルトは１５００ ポンドの負荷に耐えなければならず、また、シートシステムのインボード（セン ターラインに隣接している）下側部分は３０００ボンドの負荷に耐えなければな らない。さらに、燃料を節約するために自動車の重量を軽くしなければならない 。

無論、そのためには、シートシステムの重さを軽くすることが望まれる。しかし 、シートシステムの重さを単に軽くするというだけでは、かえって、シートシス テムの強度が損なわれる虞がある。

経費の節減が自動車シートシステムに課されたも−う一つの要求である。そのた め、従来、軽量で且つ高い強度を備え、それでいて低コストのシステムが考案さ れてきたが、十分満足のいくものではなかった。いくつかの試みでは、シートト ラック組立体をスチールではなくアルミニウムによって形成することが行なわれ ている。しかし、実際には強度の高い構造とするためにスチールによって補強さ れており、したがって、このスチールによって重さが増大し、コストが増大して いた。

一方、自動車シートシステムをシートもしくは安全ベルト手段と一体にすること は有益である。これによって、トラック組立体とシートとシートベルトとがそれ 自身完全なユニットとなる。シートベルトがシート及びトラック組立体と一体に 形成されている場合には、人間によるシートの調整によつてシートベルトを再度 調整し直す必要がない。これは、ピラーをたやすく利用できないコンバーチプル 自動車においてシートベルトの取り付けが容易となる。一般に、シートベルト手 段は自動車のボデーピラーに固定されており、衝突時におけるシートトラック組 立体に作用する負荷を低減する。シートベルト、シート、トラック組立体の全て を一体にすることは、前述した強度及び重量の点で問題がある。

発明の要約 本発明は、軽量で且つ強度の高い自動車シートトラック組立体の提供を第１の目 的としている。また、本発明は、重く且つ強度の高い補強部材を使用しない自動 車シートトラック組立体の提供を第２の目的としている。さらに、本発明は、ア ルミニウム製の突出部から成る自動車シートトラック組立体の提供を第３の目的 としている。つまり、本発明の目的は、軽量で且つ強度の高い自動車シートトラ ック組立体であって、シートベルト手段がシート及びトラック組立体と一体とな って全体として１つの完全なモジュールを構成するようなシートトラック組立体 を提供することにある。

この目的は、自動車の床に装着される下側トラックを形成する長尺な軽材料から なる第１の突出部と、自動車のシートを支持する上側トラックを形成する長尺な 軽材料からなる第２の突出部とを設けることによって達成される。上側トラック は下側トラックとスライド自在に係合してシートの調整を可能にする。また、複 数の当接手段が各トラックに形成される。これらの当接手段はトラック組立体の ほぼ全長に沿った複数の位置で互いに共働してトラック部材同志の分離を防止れ て、突出部同志の分離を防止する４つの長尺な作用領域を形成することが望まし い。自動車シートを有するシートトラックを使用することによって、シートベル ト手段はトラック及びシートに固定され、経済的で且つ強度の高い軽量な一体型 シートシステムを提供することができる。

図面の簡単な説明 第１図は、シートとシートトラックとシートベルト手段とが一体になった自動車 シートシステムの概略図である。

第２図は、第１図のシートトラック組立体の拡大断面図で第３図は第２図の円形 で囲んだ部位の拡大図である。

好適な実施例 第１図は一体型の自動車シートシステム１０を示すものである。このシートシス テム１０は、自動車シート１２と、一対のシートトラック組立体１４．１４と、 シートベルトシステム１６とを備えている、以下、シートトラック組立体１４゜ １４について詳述する。図示のごとく、各シートトラック組立体１４は、従来の 固定装置に連結されて自動車の床に固定された下側トラック部材１８と、従来の 固定装置に連結されてシート１２の底部に固定された上側トラック部材２０とを 備えている。これらのトラック部材１８．２０は、軽量で且つ強度の高い材料、 例えばアルミニウム合金もしくはこれに類する合金であって５００００ｐｓｉ以 上の降伏強さを有するものによって形成された長尺な突出部として構成されてい る。

また、これらのトラック部材１８．２０は互いにスライド自在に係合されており 、固定された下側トラック部材１８に対して上側トラック部材２０とシートとが 長手方向に移動できるようになっている。従来の連結装置が各上側トラック部材 ２０．２０に設けられており、これによって、これらの上側トラック部材２０． ２０は協働して移動するようになっている。したがって、シートの位置を自動車 内において調整することができる。

図示しないが、各シートトラック組立体１４には上側トラック部材２０を調整位 置に固定するためのロック手段が設けられている。シート調整が手動で行なわれ る場合には、従来の各種のロック手段を使用することができる。好ましくは、シ ートトラック組立体１４は、電気モータと、上側トラック部材２０の位置を調整 するために上側トラック部材２０を駆動させる駆動手段とに連結される。これら のモータと駆動手段は従来のいずれのものをも利用することができる。一般に、 このような装置では、ロック手段がモータ及び駆動手段の一部として設けられて いる。

自動車シート１２は、従来のどのようなタイプのものでも良いが、軽量で且つ強 度の高いフレームを有していることが好ましい。また、自動車シート１２は、ク ッション座部２１と、背もたれ部２２を有している。シートベルト部材１．６の ショルダーベルト２６を保持する取付は部材２４が背もたれ部２２の上部に隣接 して設けられている。シートトラック組立体１４．１４のそれぞれには取付は部 材２８．２８が設けられている。これらの取付は部材２８．２８は膝ベルト３０ の部位を保持する。取付は部材２４．２８．２８は、ショルダーベルト２６や膝 ベルト３０．３０と同様、従来と同一のものである。これらの全てが従来と同様 に動作して、シート１２に座っている人間を衝突時に保持する。

第２図はシートトラック組立体１．４．１４の詳細を示している。各シートトラ ック組立体１４．１４は実質的に同一構成であり、したがって、以下、一方の組 立体１４のみについで説明する。　− 図示のごとく、トラック部材１８．２０は、軽量で且つ強度の高いアルミニウム 等の合金によって形成された長尺な突出部として構成されている。好適なアルミ ニウム合金はＡＡ７１２９．６０６１．６００５である。この突出部を形成する 場合は、まず、長尺な部材を形成し、それから、自動車内で適合し且つシート１ ２に適合する適当な長さにカットされる。この方法によれば、従来のスチール製 のトラック部材に使用された各種のスタンピング工程やフォーミング工程を最小 限にすることができ、また、トラック組立体１４の製造コストを低減することが できる。

下側トラック部材１８は略Ｕ形状の部材として形成されている。そして、この下 側トラック部材１８は、底部すなわちベース部３０と、上方に立ち上がる一対の 脚部３２．３２を有している。ベース部３０と各脚部３２との間の夾角は、９０ 度以上であることが好ましく、本実施例では、約１０４度である。このような角 度関係により、脚部３２．３２は、組み付けられるモータや駆動手段を収容する に十分な幅を有するハウジングを形成する。したがって、ベース部３０は狭くて も構わない。ベース部３０を狭く形成できるということは、床スペースが制約さ れる小さな自動車にとって有益となる。

ベース部３０の中央部には肉厚部３４が形成されている。この肉厚部３４はベー ス部３０の全長にわたって延在している。

肉厚部３４の側縁部と側壁３２．３２との間には空間が形成されている。

肉厚部３４は、下側トラック部材１８の全体にわたって、床に装着された固定装 置に作用する応力を分配する。肉厚部３４の両側縁部には長尺な当接部（ａｂｕ ｔｍｅｎｌ）が形成されている。本実施例において、この当接部はフック形状部 ３６として形成されている。このフック形状部３６は、隣接する側壁部３２に向 かって外側に延びるとともに、ベース部３０に向かって僅かに下方に延びている 。したがって、フック形状の当接部３６と、ベース部３０の薄肉部と、側壁部３ ２とによって、下側トラック部材１８の長手方向に沿って延びる一対の案内路３ ８．３８が形成される。以下、この構成について詳述する。フック形状の当接部 ３６．３６はトラック部材１８．２０同志の分離を防止する一対の当接部として 機能する。

各側壁３２の自由端にも長尺なフック形状の当接部３８が形成されている。この 当接部３８は、他方側の側壁３２に向かって内側に延びるとともに、ベース部３ ０に向かって僅かに下方に延びでいる。これらのフック形状部３８．３８もまた トラック部材１８．２０同志の分離を防止する一対−の当接部として機能する。

上側トラック部材２０は、逆Ｕ字形状の下側部と、Ｕ字形状の上側部とを有して いる。すなわち、上側トラック部材２０は、下方に延びる一対の脚部４２．４２ と上方に延びる一対の脚部４４．４４とを有するウェブ４０を備えている。脚部 ４２．４２は、短い長さの短冊４２Ａ、４２Ａを有している。この短冊４２Ａ、 ４２Ａはウェブ４０から互いに平行に延びている。これらの短冊４２Ａ、４２Ａ は一定の角度で曲げられた曲げ部４２Ｂ、４２Ｂを有している。曲げ部４２Ｂ。

４２Ｂは下側トラック部材１８の側壁３２．３２内に収容可能な形状を有してい る。側壁３２．３２内に壁４２Ｂ、４２Ｂを嵌め込むことによって、移動可能な トラック部材１８と、自動車の敷物、シートの下に置かれた物、後部座席に座っ ている人間との間の干渉を最小限に抑えることができる。連結部４２Ｃが短冊４ ２Ａと曲げ部４２Ｂとを連結している。曲げ部４２Ｂ、４２Ｂの自由端部にはフ ック形状部４６．４６として形成された長尺な当接部が設けられている。当接部 ４６．４６は、内側上方に向かって延び、且つ、その端部がフック形状の当接部 ３６．３６に隣接している。短冊４２Ａと曲げ部４２Ｂとの連結部に隣接する部 位には一対の別個の当接部４８，４８が形成されている。各当接部４８，４８は 長尺なリブとして形成されており、隣接するフック形状の当接部３８の湾曲部内 へと延びている。全ての当接部はトラック部材のほぼ全長にわたって延在してい る。

上方に延びる平行な脚部４４．４４と下方に延びる脚部４２．４２はこのシステ ムのための電気モータや駆動手段を収容するハウジングを形成している。

各案内路３８内には長尺なストリップ５０として形成されたベアリング部材が設 けられている。このストリップ５０はステンレススチールや適当な高分子化合物 のような低摩擦材料によって形成されている。このように長尺なベアリングを設 けることは非常に有益となる。すなわち、この長尺なベアリングにより、当接部 ３６と当接部４６とがその長手方向の全長にわたって共働することができ、トラ ック組立体の全長にわたって延びる作用面（ｒｅａｃｔｉｏｎ　５ｕｒｆａｃｅ ｓ）を形成して、トラック部材１８．２０同志が分離することを防止する。第３ 図に詳細に示すように、ストリップ５０は、脚部３２と脚部４２Ａとの間に適合 して設けられた第１の脚部と、フック形状の当接部４６の最下端面とベース部３ ０との間に適合して設けられた第２の脚部と、フック形状の当接部４６の上方に 延びる面と肉厚部３４の縁部との間に適合して設けられた第３の脚部と、フック 形状の当接部３６の湾曲部１３とフック形状の当接部４６の先端部の周りに適合 して設けられた第４の脚部とによって構成されている。ストリップ５０の第２の 脚部に凹部と凸部とを設けて、ベアリング装置に弾力を付与することもできる。

フック形状の当接部３８，４８の隣接部にはベアリング装置が設けられていない 。むしろ、当接部３８と当接部４８との間に隙間を設けて、摩擦抵抗を最小限に 抑えることが望ましい。

ベアリング５０は、トラックの内側に配設されることにより、当接部３６と当接 部４６との間の隙間（分離）を最小限に維持するとともに、当接部３８と当接部 ４８との間に大きな隙間を形成する。これによって、当接部３８と当接部４８の 許容誤差を補償でき、トラック部材１８．２０間の遊びを少なくすることができ る。例えば、ベアリング部材が設けられていない時のフック形状当接部４６の自 由端面と一フック形状当接部３６の湾曲部との間の隙間が約０．５ｍｍとし、ベ アリングを約０．３ｍｒｎＴｈすると、実際の隙間はＱ、２ｍｍとなる。また、 リプ形状当接部４８とフック形状当接部３８の湾曲部との間の隙間を約１．０ｍ ｍとすると、衝突時においては、上側の一対の当接部３８，４８が係合する前に 下側の一対の当接部３６．４６が係合する。また、上側の一対の当接部３８．４ ８が最終的に係合する際にフック形状の当接部３６，３６が塑性変形することが 好ましい。この場合、当接部４８．４８がこれと隣接する当接部３８，３８と係 合する際に当接部３６，３６が約０．８ｍｍにわたって移動するように塑性変形 することが好ましい。

衝突時においては、組立体１４の長手方向に沿って延びる４つの長尺な領域にわ たって衝撃力が作用することにより、トラック部材１８．２０同志の分離が防止 される。これらの４つの長尺な領域は一対のフック形状の当接部４６と一対のフ ック形状の当接部３６との係合によって形成される。いくつかのローラー装置を 使用した従来の場合と異なり、長尺なベアリング部材５０を使用することによっ て、衝突時の負荷がトラック組立体の全長にわたって分配される。本実施例では 、当接部４６と当接部３６とが係合した後に一対のリブ形状の当接部４８と一対 のフック形状の当接部３８とが係合して、衝突時の負荷をこれらの長尺な面にわ たって分配する。

さらに、脚部４２Ａと脚部４２Ｂとを連結する連結部４２Ｃはトラック部材１８ ．２０の他の部位よりも若干厚く形成されている。この構成によれば、破損によ って上側のトラック部材２０が連結部４２Ｃを通じて外れるとともに、この肉厚 部によって、上側のトラック部材２０を下側のトラック部材１８から外して分離 する負荷を制御することが容易となる。

なお、本発明は上記実施例のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱し ない範囲で種々変形して実施できることは言うまでもない。

補正書の翻訳文提出書（特許法第１８４条の７第１項）平成６年６月１７日

Claims (22)

【特許請求の範囲】
1. １．軽量で且つ強度の高い材料によって形成された第１の長尺な突出部と、軽量 で且つ強度の高い材料によって形成されて前記第１の長尺な突出部とスライド自 在に係合して第１の長尺な突出部の長手方向に沿って移動する第２の長尺な突出 部とを備え、前記第１の突出部にはその長手方向に沿って一対の第１の当接手段 と一対の第２の当接手段とが形成され、前記第２の突出部にはその長手方向に沿 って一対の第３の当接手段と一対の第４の当接手段とが形成され、前記一対の第 １の当接手段はそれぞれ別々に前記一対の第３の当接手段のそれぞれと隣接し、 前記一対の第２の当接手段はそれぞれ別々に前記一対の第４の当接手段のそれぞ れと隣接し、前記当接手段が共働して前記２つの突出部の分離を防止する４つの 長尺な作用領域を形成することを特徴とする自動車シートのためのシートトラッ ク組立体。
2. ２．前記一対の第１の当接手段はそれぞれ隣接する前記一対の第３の当接手段か ら所定距離だけ離間して配置され、前記一対の第２の当接手段はそれぞれ隣接す る前記一対の第４の当接手段から前記所定距離よりも大きい距離だけ離間して配 置され、前記突出部の移動時に、前記一対の第２の当接手段と前記一対の第４の 当接手段は、前記一対の第１の当接手段と前記一対の第３の当接手段とが係合し た後に係合して前記第１の突出部と前記第２の突出部とが分離しないように共働 することを特徴とする請求項１に記載のシートトラック組立体。
3. ３．突出部同志を分離しようとする力によって前記一対の第１の当接手段が塑性 変形した後に、前記一対の第２の当接手段と前記一対の第４の当接手段とが係合 して前記第１及び第３の突出部の係合が解除されないように共働することを特徴 とする請求項２に記載のシートトラック組立体。
4. ４．前記軽量な材料がアルミニウムであることを特徴とする請求項１に記載のシ ートトラック組立体。
5. ５．前記一対の第１の当接手段と前記一対の第２の当接手段には溝が形成され、 前記一対の第３の当接手段と前記一対の第４の当接手段には前記溝と係合し且つ 前記突出部同志の係合の解除を防止する係合突起が形成されていることを特徴と する請求項１に記載のシートトラック組立体。
6. ６．前記第１の突出部と前記第２の突出部との間にはこれら突出部同志のスライ ド移動を容易にするベアリング手段が設けられていることを特徴とする請求項１ に記載のシートトラック組立体。
7. ７．前記ベアリング手段は低摩擦材料によって形成された長尺なストリップを有 していることを特徴とする請求項６に記載のシートトラック組立体。
8. ８．軽量な材料によって形成され且つ自動車の床に装着される下側トラックを形 成する第１の長尺な突出部と、軽量な材料によって形成され且つ自動車シートを 支持する上側トラックを形成する第２の長尺な突出部とを備え、前記上側トラッ クは前記下側トラックとスライド自在に係合してシート調整を行なうことが可能 で、また、各トラック上に形成されて複数の位置で互いに作用し合う複数の当接 手段を備え、これら複数の当接手段が前記トラック組立体のほぼ全長にわたって 延びていることを特徴とする自動車シートのためのシートトラック組立体。
9. ９．前記トラック同志の分離を防止する際に前記複数の当接手段のうちの１つが 塑性変形し、その他の当接手段が前記トラック同志を分離させる力に対抗するこ とを特徴とする請求項８に記載のシートトラック組立体。
10. １０．前記第１及び第２のトラックのうちの１つが自動車シートベルトを取り付 けるための取り付け手段を有していることを特徴とする請求項８に記載のシート トラック組立体。
11. １１．前記当接手段は前記トラック同志の分離を防止する作用面を有しているこ とを特徴とする請求項８に記載のシートトラック組立体。
12. １２．自動車シート及び自動車内にシートを調整自在に装着するためのシートト ラックシステムであって、前記シートトラックシステムは、軽量で且つ強度の高 い材料によって形成されるとともに自動車への取り付けのために互いに一定距離 だけ離間された一対の第１の長尺な突出部と、軽量で且つ強度の高い材料によっ て形成されるとともに自動車シートヘの取り付けのために互いに一定距離だけ離 間された一対の第２の長尺な突出部とを備え、前記一対の第２の突出部がそれぞ れ別々に前記一対の第１の突出部の１つとスライド自在に連結されることによっ て前記第１の突出部に対して前記第２の突出部がその長手方向に移動することが でき、これによって、シートが自動車内で調整可能に配置され、また、当接手段 が前記第１の突出部及び前記第２の突出部と一体に形成されて、自動車の衝突時 に突出部同志の分離を防止することを特徴とする自動車シート及びシートトラッ クシステム。
13. １３．前記当接手段は、前記一対の第１の突出部と前記一対の第２の突出部との 分離を防止する作用面をシートトラックシステム内に有していることを特徴とす る請求項１２に記載の自動車シート及びシートトラックシステム。
14. １４．シート上の人間を保持するシートベルト手段を有し、前記シートベルト手 段は前記シートトラックシステムに衝撃力を伝達するために前記シートと前記シ ートトラックシステムとに固定されていることを特徴とする請求項１２に記載の 自動車シート及びシートトラックシステム。
15. １５．前記当接手段は、他の別個の補強部なくして前記一対の第１の突出部と前 記一対の第２の突出部との分離を防止する作用面を有していることを特徴とする 請求項１２に記載の自動車シート及びシートトラックシステム。
16. １６．前記当接手段は、互いに係合して前記突出部同志を分離させる衝突時に塑 性変形するように配置された当接部の第１のセットと、前記第１のセットが塑性 変形した後に前記突出部同志の分離に対抗するように配置された当接部の第２の セットとを備えていることを特徴とする請求項１２に記載の自動車シート及びシ ートトラックシステム。
17. １７．前記軽量な材料がアルミニウムであることを特徴とする請求項１６に記載 の自動車シート及びシートトラックシステム。
18. １８．当接部の第１及び第２のセットにはそれぞれ、溝と、この溝と係合して前 記突出部同志の係合が解除されることを防止する突起とが形成されていることを 特徴とする請求項１６に記載の自動車シート及びシートトラックシステム。
19. １９．前記第１の突出部と前記第２の突出部との間にはこれら突出部のスライド 移動を容易にするベアリング手段が配置されていることを特徴とする請求項１６ に記載の自動車シート及びシートトラックシステム。
20. ２０．前記ベアリング手段は低摩擦材料によって形成された長尺なストリップを 有していることを特徴とする請求項１９に記載の自動車シート及びシートトラッ クシステム。
21. ２１．軽量で且つ強度の高いアルミニウムによって形成された第１の長尺な突出 部と、軽量で且つ強度の高いアルミニウムによって形成され、前記第１の突出部 とスライド自在に係合して第１の突出部に対して長手方向に移動する第２の突出 部とを備え、前記第１の突出部にはその長手方向に沿って一対の第１の当接手段 と一対の第２の当接手段とが形成され、前記第２の突出部にはその長手方向に沿 って一対の第３の当接手段と一対の第４の当接手段とが形成され、一対の第１の 当接手段のそれぞれは別々に前記一対の第３の当接手段のそれぞれと一定距離離 間して隣接し、一対の第２の当接手段のそれぞれは別々に前記一対の第４の当接 手段のそれぞれと一定距離離間して隣接し、これによって、前記当接手段は前記 ２つの突出部同志の分離を防止する４つの長尺な作用領域を形成するように共働 することを特徴とする自動車シートのシートトラック組立体。
22. ２２．自動車シート及び自動車内にシートを調整自在に装着するためのシートト ラックシステムであって、前記シートトラックシステムは、軽量で且つ強度の高 いアルミニウムによって形成されるとともに自動車への取り付けのために互いに 一定距離だけ離間された一対の第１の長尺な突出部と、軽量で且つ強度の高いア ルミニウムによって形成されるとともに自動車シートへの取り付けのために互い に一定距離だけ離間された一対の第２の長尺な突出部とを備え、前記一対の第２ の突出部がそれぞれ別々に前記一対の第１の突出部の１つとスライド自在に連結 されることによって前記第１の突出部に対して前記第２の突出部がその長手方向 に移動することができ、これによって、シートが自動車内で調整可能に配置され 、また、複数の当接手段が前記第１の突出部及び前記第２の突出部と一体に形成 され且つ一定距離離間して形成され、これら当接手段が自動車の衝突時に突出部 同志の分離を防止するために係合することを特徴とする自動車シート及びシート トラックシステム。