JPH0750500A - 基板の部品実装検査方法 - Google Patents

基板の部品実装検査方法

Info

Publication number
JPH0750500A
JPH0750500A JP5193330A JP19333093A JPH0750500A JP H0750500 A JPH0750500 A JP H0750500A JP 5193330 A JP5193330 A JP 5193330A JP 19333093 A JP19333093 A JP 19333093A JP H0750500 A JPH0750500 A JP H0750500A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
board
inspection
image data
image
displacement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5193330A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3281457B2 (ja
Inventor
Miki Hida
幹 飛田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tescon Co Ltd
Original Assignee
Tescon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tescon Co Ltd filed Critical Tescon Co Ltd
Priority to JP19333093A priority Critical patent/JP3281457B2/ja
Publication of JPH0750500A publication Critical patent/JPH0750500A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3281457B2 publication Critical patent/JP3281457B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)
  • Image Analysis (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】基板の部品実装検査装置において、搭載されて
いるソフトウエアに追加するだけで、基板の位置ずれ補
正を行う方法を提供する。 【構成】複数の部品を選択し、これらの部品の位置ずれ
量から基板の位置ずれ量を算出し、検査ウインドウを上
記位置ずれ量だけオフセットすることによってソフト的
に基板の位置ずれを補正して検査を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、部品を実装した基板の
部品実装検査において、被検査基板の位置ずれに対応さ
せて基準画像データ側を補正して検査する方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、部品実装基板の生産ラインにおい
ては、プリント基板等の基板を所定の位置に自動的に設
定し、この基板に複数の部品を自動的に装着する。つぎ
に、検査装置によって、部品実装基板の外観、部品の欠
品の有無、位置ずれ等を画像データによって自動的に検
査し、この部品実装検査の結果によって部品実装基板の
良否を判定するようになっている。
【0003】しかし、検査対象となる基板は、何らかの
影響で僅かながら縦横方向に平行移動したり、あるいは
回転移動したりして検査のための基準位置に対して位置
ずれを起こす。このような基板の位置ずれは、各基板毎
にばらつきがあるため、部品実装検査における誤判定の
原因となっている。
【0004】このような基板の位置ずれに起因する検査
上の誤判定を防止するために、あらかじめ基板に一定位
置に基準となるマークを付けておき、このマークを基準
として基板の位置ずれを補正するマーク認識方式が知ら
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、被検査
基板の位置ずれを機械的に補正する機能を持たない検査
装置において、機械的補正機能を付加するには、その検
査装置の機械部分の仕様、即ち、ハードウェアの仕様を
大幅に変更しなければならず手間がかかりコストも嵩む
という問題点がある。また、上記マーク認識方式は、前
記専用の画像処理装置を必要とするため検査装置の製品
コストの上昇を招くという問題点がある。
【0006】従って、従来の検査方法においては、検査
装置のハードウェアの仕様を変更することなく、かつ、
上記マーク認識方式を採用することなく、簡単な手法で
基板の位置ずれを補正して検査することに解決しなけれ
ばならない課題を有している。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る基板の部品実装検査方法は、検査に使
用される基準画像データに基づき部品実装検査を行う検
査方法であって、被検査基板に実装された部品から複数
の部品を選択し、該選択された部品の夫々の位置を前記
基準画像データと比較して位置ずれ量を算出し、該位置
ずれ量に基づいて基板の位置ずれ量を算出し、該算出さ
れた位置ずれ量に基づき前記基準画像データをずらして
補正し検査することである。
【0008】又、基準画像データは、被検査基板の位置
ずれ量だけずらして検査ウインドウとすること;選択さ
れた複数の部品は、前記被検査基板にそれぞれ相異なる
プロセスで装着された部品であること;部品の位置ずれ
量は、選択された複数の夫々の部品のX/Y座標に基い
た回転中心座標と回転角度とを用いて算出する基板の部
品実装検査方法である。
【0009】
【作用】本発明に係る基板の部品実装検査方法は、予め
設定された基準画像データと、部品を実装した基板表面
から得られた画像データとに基づき部品実装検査を行う
ものであって、基板に実装された部品の内から、適宜複
数の部品を選択し、夫々の部品位置ずれ量に基づき基板
の位置ずれ量を算出し、全部品に関する基準画像データ
を基板の位置ずれ量だけオフセットをかけることにより
擬似的に基板の位置ずれ補正を行う、所謂ソフト的に基
板の位置ずれ補正することで、簡単に且つ正確に検査を
行なうことができる。
【0010】又、被検査基板の位置ずれに対応してずら
した検査ウインドウの画像データを用いて部品実装検査
を行うようにしたことにより、画像データの位置ずれを
補正することで実質的に基板の位置ずれを補正したこと
になる。
【0011】上記基板位置ずれ補正において、選択され
る複数の部品として、上記基板にそれぞれ相異なるプロ
セスで装着され且つ適度の間隔をもった部品を選択する
ことによって、基板の位置ずれ量の演算値が偏らないよ
うになる。
【0012】また、部品位置ずれ量は、選択された複数
の部品の各X/Y座標に基づいた回転中心の座標と回転
角度とを用いて算出すること、いわゆる所定の演算方式
を用いて基板位置ずれ量を算出することが可能となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係る基板の位置ずれを補正し
て検査する方法を図示の実施例について説明する。本発
明においては、従来の検査装置、例えばPoint35
0ソフトウエアと称されるものは2048ビットのライ
ンセンサーをスキャン(移動)しながら2048ライン
の画像を取り込んで2048×2048画素を得て検査
する機能を有するものであり、この検査機能に、基板位
置ずれ補正機能を付加したものである。
【0014】本実施例による検査装置1の概略は、図1
のブロック図に示すように、画像データ入力部2と、基
板位置補正部3と、画像処理部4と、良否判定部5とで
構成されている。
【0015】画像データ入力部2は、部品が実装された
基板の表面の画像データを取り込む機能を有しており、
周知のように、CCDで構成された2048ビットのラ
インセンサーと、このラインセンサーをその長手方向
(以下CCD方向という)と直角な方向(以下スキャン
方向という)に所定のピッチで移動させるサーボモータ
ーと、該モーターにより駆動され上記移動ピッチを設定
するためのボールネジとから構成されている。
【0016】ラインセンサーは2048画素(ピクセ
ル:PIX)からなる1ラインの画素データを並列に出
力する。そして、ラインセンサーは、基板表面をスキャ
ン方向に所定のピッチで移動し、2048ラインで走査
する。つまり、1画像は2048×2048画素で構成
される。
【0017】サーボモーターは駆動回路から供給される
パルスによって駆動され、1000パルスで1回転し、
ラインセンサーをX方向またはY方向に移動させる。ボ
ールネジは、サーボモーターの回転をラインセンサーの
移動速度に変換するためのもので、本実施例では、その
移動量を0.005mm/パルスに設定されている。
【0018】本実施例の検査装置においても、例えばP
oint350ソフトウェアをそのまま使用しているた
め、機械的駆動部分は従来の検査装置と同様に2軸
(X,Y)方向の位置ずれの補正は、0.005mmの
単位で機械的に行うことができるが、2軸制御であるた
め、被検査基板自体の回転ずれを機械的に補正すること
はできない。尚、0.005mm単位での補正は、0.
005mm/パルスに設定されているボールネジに対応
しているものであり、適宜設定変更できるようになって
いる。
【0019】基板位置補正部3は、できるだけ異なった
プロセスで基板に装着された複数の部品を選定し、これ
らの部品の位置ずれを検出する。そして、各部品の位置
ずれ量に基づき、統計的に基板位置ずれ量を演算して算
出及び推定する。
【0020】画像処理部4は、基準画像データを、基板
位置補正部3で求められた基板位置ずれ量、又はその推
定値だけオフセットをかけて画像処理を行う。具体的に
は、後述するように、基準画像データを抽出するための
検査ウインドウを、ソフト的に上記基板位置ずれ量、又
はその推定値だけずらすことによって、擬似的に基板位
置ずれを補正した検査ウインドウを新たに形成し、この
検査ウインドウによって検査データを抽出する。
【0021】良否判定部5は、周知のように、検査ウイ
ンドウを介して得られた検査データによって部品の欠品
等を検査し、良否を判定する。
【0022】上記のように、本発明に係る検査装置1
は、検査用の基準画像データを用いて、位置ずれ補正と
基板検査との両方をソフト的に実行するので、機械的な
動作の変更の必要が無く、しかもタクトタイムの変化
は、ウインドウ位置の補正のための演算時間と、補正さ
れたウインドウ位置データを画像処理部4へ転送する時
間(60秒以内)が従来のタクトタイムに加算される程
度で済む。
【0023】ここで、例えばPoint350ソフトウ
ェアの画像データを使用して、基板位置ずれの補正が可
能であることを検証するため、画像の分解能について説
明する。
【0024】ラインセンサーの出力はモニター画面に画
像として表示されるが、表示される画像の分解能(精
度)は、画像の大きさとピッチとによって下記のように
決定される。なお、ラインセンサーの長さはCCD方
向、スキャン方向共に、有効の長さ+10mm程度の視
野に調整されているものとする。
【0025】画像はX画像と、Y画像とに分類される。
例えばX画像は、スキャン方向の長さが50〜330m
mで、CCD方向の長さが250mmまたは160mm
であり、Y画像は、スキャン方向の長さが50〜250
mmで、CCD方向の長さが330mmまたは200m
mに設定されている。
【0026】このX画像及びY画像共に、標準画像と拡
大画像とが使用可能である。標準X画像の最大の画像
は、例えば図2に示すように、スキャン方向は、長さが
330+10〔mm〕で分解能が0.16601562
5〔mm/PIX〕であり、CCD方向は長さが250
+10〔mm〕で分解能が0.126953125〔m
m/PIX〕である。そして、ピッチは、33〔パルス
/ピッチ〕で、0.005〔mm/パルス〕である。
【0027】上記標準X画像を回転して、例えば左上端
と右下端とが水平位置からそれぞれ反対方向に0.5m
mずれたとすると、この場合の回転ずれ角度は、arc
tan(1/330)=0.173623042°とな
る。
【0028】標準X画像の最小の画像は、例えば図3に
示すように、スキャン方向は、長さが50+10〔m
m〕で分解能が0.029296875〔mm/PI
X〕であり、CCD方向は、長さが250+10〔m
m〕で分解能が0.126953125〔mm/PI
X〕である。そして、ピッチは、6〔パルス/ピッチ〕
である。
【0029】上記標準X画像を回転して、左上端と右下
端とが水平位置からそれぞれ反対方向に0.5mmずれ
たとすると、この場合の回転ずれ角度は、arctan
(1/50)=1.909152433°となる。
【0030】拡大X画像の最大の画像は、例えば図4に
示すように、スキャン方向は、長さが330+10〔m
m〕で分解能が0.166015625〔mm/PI
X〕であり、CCD方向は、長さが160+10〔m
m〕で分解能が0.083007812〔mm/PI
X〕である。そして、ピッチは、33〔パルス/ピッ
チ〕で、0.005〔mm/パルス〕である。
【0031】上記拡大X画像を回転して、左上端と右下
端とが水平位置からそれぞれ反対方向に0.5mmずれ
たとすると、この場合の回転ずれ角度は、arctan
(1/50)=1.909152433°となる。
【0032】拡大X画像の最小の画像は、例えば図5に
示すように、スキャン方向は、長さが50+10〔m
m〕で分解能が0.029296875〔mm/PI
X〕であり、CCD方向は、長さが160+10〔m
m〕で分解能が0.083007812〔mm/PI
X〕である。そして、ピッチは、6〔パルス/ピッチ〕
である。
【0033】上記拡大X画像を回転して、左上端と右下
端とが水平位置からそれぞれ反対方向に0.5mmずれ
たとすると、この場合の回転ずれ角度は、arctan
(1/50)=1.909152433°となる。
【0034】標準Y画像の最大の画像は、例えば図6に
示すように、スキャン方向は、長さが250+10〔m
m〕で分解能が0.126953125〔mm/PI
X〕であり、CCD方向は330+10〔mm〕で分解
能が0.166015625〔mm/PIX〕である。
そして、ピッチは、26〔パルス/ピッチ〕で、0.0
05〔mm/パルス〕ある。
【0035】上記標準Y画像を回転して、左上端と右下
端とが水平位置からそれぞれ反対方向に0.5mmずれ
たとすると、この場合の回転ずれ角度は、arctan
(1/330)=0.173623042°となる。
【0036】標準Y画像の最小の画像は、例えば図7に
示すように、スキャン方向は、50+10〔mm〕で分
解能が0.029296875〔mm/PIX〕であ
り、CCD方向は長さが330+10〔mm〕で分解能
が0.166015625〔mm/PIX〕である。そ
して、ピッチは、6〔パルス/ピッチ〕である。
【0037】上記最小標準Y画像を回転して、左上端と
右下端とが水平位置からそれぞれ反対方向に0.5mm
ずれたとすると、この場合の回転ずれ角度は、arct
an(1/330)=0.173623042°とな
る。
【0038】拡大Y画像の最大の画像は、例えば図8に
示すように、スキャン方向は、長さが250+10〔m
m〕で分解能が0.126953125〔mm/PI
X〕であり、CCD方向は、長さが200+10〔m
m〕で分解能が0.09765625〔mm/PIX〕
である。そして、ピッチは、26〔パルス/ピッチ〕
で、0.005〔mm/パルス〕である。
【0039】上記最大拡大Y画像を回転して、左上端と
右下端とが水平位置からそれぞれ反対方向に0.5mm
ずれたとすると、この場合の回転ずれ角度は、arct
an(1/200)=0.28647651°となる。
【0040】拡大Y画像の最小の画像は、例えば図9に
示すように、スキャン方向は、長さが50+10〔m
m〕で分解能が0.029296875〔mm/PI
X〕であり、CCD方向は、長さが200+10〔m
m〕で分解能が0.09765625〔mm/PIX〕
である。そして、ピッチは、6〔パルス/ピッチ〕で、
0.005〔mm/パルス〕である。
【0041】上記最小拡大Y画像を回転して、左上端と
右下端とが水平位置からそれぞれ反対方向に0.5mm
ずれたとすると、この場合の回転ずれ角度は、arct
an(1/200)=0.28647651°となる。
【0042】上記のことから、本実施例における全ての
タイプの画像の分解能は0.0293〜0.1660
〔mm/PIX〕程度であり、その内で、最も分解能が
低いのは、標準X画像であり、最も分解能が高いのは、
拡大X画像である。
【0043】本実施例における検査対象となるチップ部
品の最小サイズは、通称1005と呼ばれる10mm×
5mmの大きさである。そして、例えば1mm×0.5
mm程度の部品は、6×4〔PIX〕の画像として表示
される。
【0044】いま通称1005と呼ばれるチップ部品
が、ラインセンサーのスキャン方向へ、例えば、0.5
mmだけ位置ずれを起こしたとすると、画像上で3〔P
IX〕の位置ずれとなって現れ、又、ラインセンサーの
CCD方向への0.5mmの部品の位置ずれは、画像上
で4〔PIX〕の位置ずれとなって現れる。
【0045】このような部品の位置ずれが起こった時、
どの程度までを許容するかを示す検査基準は基板製造メ
ーカーによって異なるが、被検査部品の面積の20〜3
0%の位置ずれが良否判定の境界とされている。
【0046】この判定基準からすると、例えば6×4
[PIX]で画像表示される部品が0.5mmずれる
と、部品面積の50%以上のずれとなり、不良と判定さ
れる。しかしながら、この場合、基板自身のずれが部品
面積の0〜50%の範囲内で発生すると、部品のずれが
無い時でも不良と判定されることがあり、また、部品の
ずれがあっても良品と判断されることがある。
【0047】従って、本実施例は、基板の位置ずれの補
正量は0.5mmを目安としている。そうすると、補正
可能な最小単位の1画素のサイズが部品サイズの17〜
25%となるから、従来の検査装置の分解能でも基板位
置ずれ補正は充分有効であることが分かる。
【0048】また、基板の回転ずれに関しては、水平位
置に対して画像の上下隅部がそれぞれ逆方向に0.5m
mずれた場合の回転角は2度未満であるから、ウインド
ウ位置の補正が可能であれば、例えばPoint350
ソフトウェアの検出能力から見てほとんど問題とならな
い範囲内にある。因みに、検査装置Point350ソ
フトウェアの回転ずれの検出能力は、30度回転の場合
に測定値が5〜10%減少するだけである。
【0049】以下、基板位置補正部3による基板位置ず
れ補正方法について説明する。最初、デバッグされた検
査プログラムから、2つ以上の基準ウインドウを選択す
る。つぎに、これらの基準ウインドウを用いて、ウイン
ドウ位置補正機能によって画像上の基板の位置ずれを検
出する。
【0050】基板の位置ずれがXまたはY方向への平行
移動である場合には、全ウインドウを一律に上記位置ず
れ量だけXまたはY方向へオフセットをかけて補正す
る。そして、補正された全ウインドウの座標を画像処理
部4へ転送する。
【0051】基板の位置ずれが回転ずれである場合に
は、下記のように回転の中心点を求め、全ウインドウの
座標にこの中心点を中心とする回転オフセットを施して
補正する。そして、補正された全ウインドウの座標を画
像処理部4へ転送する。
【0052】図10に示すように、基板の回転中心の座
標はつぎのように求められる。いま、任意の2つの部品
A、Bを選択し、部品A、Bのリファレンスボード(検
査の基準となる基板)上の位置P10、P20の座標デ
ータ(X10,Y10)、(X20,Y20)を画像デ
ータから求める。
【0053】また、被検査基板上の部品A、Bの位置P
11、P21の座標データ(X11,Y11)、(X2
1,Y21)を画像データから求める。
【0054】これらの点P10、P20、P11、P2
1の座標データに基づき、被検査基板の回転中心Pcの
座標(Xc,Yc)をつぎのように求める。
【0055】まず、点P10、P20、Pcのそれぞれ
を通るX軸に平行な直線を、それぞれ、x0、x1、x
cで表し、また、点P11を通るY軸に平行な直線をy
1で表すものとする。
【0056】点P10と点P20とを結ぶ直線aと直線
x0とのなす角度C0、および、点P11と点P21と
を結ぶ直線bと直線x1とのなす角度C1は、それぞ
れ、つぎのように表される。 C0=arctan{(Y20−Y10)/(X20−
X10)} C1=arctan{(Y21−Y11)/(X21−
X11)}
【0057】直線aと直線bとの傾きの差角Cはつぎの
ように表される。 C=C1−C0
【0058】また、点P10と点P11とを結ぶ直線d
の長さdは、 d=√{(Y11−Y10)2 +(X11−X1
0)2 } である。
【0059】直線dと直線x0とのなす角度C2は、 C2=arctan{(Y11−Y10)/(X11−
X10)} である。
【0060】点P11と点Pcとを結ぶ直線eの長さL
は、 L=d/{2×sin(C/2)} で表される。
【0061】直線eと直線y1とのなす角度C3はつぎ
のように表される。すなわち、 C>0ならば、C3=C2+(π+C)/2 C<0ならば、C3=C2−(π+C)/2 である。
【0062】上記のようにして求められた直線eの長さ
Lと角度C3とを用いて、点Pcの座標Xc、Ycはつ
ぎのように求められる。 Xc=X11+LsinC3 Yc=Y11+LcosC3
【0063】つぎに、回転中心Pcの座標データ(X
c,Yc)を用いて検査ウインドウを下記のように補正
する。
【0064】図11において、P10(X10,Y1
0)を現在の検査ウインドウの位置とすると、これを点
Pcを中心として角度Cだけ回転した新しい検査ウイン
ドウの位置P11(X11,Y11)の座標はつぎのよ
うになる。 X11=Xc+(X11−Xc)×cosC+(Y11
−Yc)×cos(C+π/2) Y11=Yc+(Y11−Yc)×sin(C+π/
2)+(X11−Xc)×cosC
【0065】上記の演算を、3つの検査ウインドウのデ
ータから中心点Pcの座標を算出し、4096個の検査
ウインドウの補正計算を行うには、2048ステップ
(1ステップ=2ウインドウ)の浮動小数点演算をおこ
なう必要があり、その所要時間は約8秒である。この場
合、三角関数の値は回転角度に基づきあらかじめ計算し
ておき、実際の計算は浮動小数点の四則演算だけで行
う。
【0066】ここで、上記のように計算された4096
ウインドウの補正データは、画像処理部4に対して、A
SCII(HEX.)文字列によって1ウインドウ当た
り30バイトで転送されるものとする。
【0067】なお、ウインドウ位置補正のためには、ス
テップNo.、ウインドウNo.、ウインドウのオフセ
ットデータを転送するためのコマンドフォーマットが新
たに追加されている。
【0068】また、ウインドウオフセットデータは画像
の取り込み毎に変化するから、オフセットデータをクリ
アするためのコマンドも追加されている。
【0069】ここで、基板位置補正部3から画像処理部
4へのデータ転送に要する時間についての検討を行う。
1ウインドウについて、応答コードを含めて11バイト
の転送が必要であるとすれば、4096ウインドウの転
送に必要な時間は、 4096〔ウインドウ〕×11〔バイト〕×11〔ビッ
ト〕/9600[ビット/秒]=51.6秒 となる。
【0070】また、2バイト×4096ウインドウのオ
フセットデータをクリアするための所要時間は、 21〔T〕×0.25〔μSEC〕×4096〔バイ
ト〕×2〔XYオフセット〕=43.0〔mSEC〕 となる。
【0071】また、画像計測時のオフセットの加算に必
要な時間は、 146〔T〕×0.25〔μSEC〕×4096〔バイ
ト〕×2〔XYオフセット〕=299〔mSEC〕 である。
【0072】従って、位置ずれ補正演算のために、検査
時間が最大約60秒延長されることになる。このうちの
殆どはオフセットデータの転送のために必要な時間であ
り、しかも、通常検査の対象となるウインドウの数は6
00〜800程度であり、オフセットが0である場合に
は転送しないことを考慮すると、現在の通信仕様で充分
であることが分かる。
【0073】従って、一般に使用されているソフトウェ
ア仕様を下記のように変更する必要がある。
【0074】(1)画像取り込みパラメータファイル 従来のファイル構造の最後に基板位置補正フラグ、基板
位置補正基準ウインドウステップNo.、基板位置補正
基準ウインドウNo.を処理するプログラムを追加す
る。従って、印刷以外のメニューは、最低再コンパイル
が必要となる。また、ファイル管理メニューの中で、サ
イズを固定的な数値で持っているモジュールは変更する
必要がない。
【0075】(2)パラメータ設定メニュー 図12に示すように、従来の設定メニューの最後のペー
ジをテスト動作パラメータとし、スタンプ、基板押さえ
パラメータを一まとめにし、基板位置補正を行うかどう
かの選択項目を追加する。この項目の設定内容は、基板
位置補正フラグとして上記パラメータファイルに保存さ
れる。
【0076】(3)編集メニュー ファンクションキーにより「基板位置補正基準設定」を
選択すると、図13に示すようなウインドウが表示さ
れ、基板位置補正のための基準ウインドウの設定に入
る。ここで設定された内容は、上記パラメータファイル
の中に保存される。
【0077】図13に示す基板位置補正基準ウインドウ
設定において、補正チェックを指示すると、既に取り込
まれている画像に対して、設定された検査ウインドウに
よって基板位置ずれの検出を行う。
【0078】基板位置補正の結果、基板がX、Y方向に
平行移動している場合には、X、Yのそれぞれの移動量
を表示し、回転ずれである場合には、中心位置の座標
と、回転角度を表示する。
【0079】なお、取り込まれている画像が基準となる
画像であり、かつ、設定されている検査ウインドウがデ
バッグの済んだものである場合には、理論上ずれは検出
されないことになる。
【0080】(4)テストメニュー テストメニューに新たな動作メニューの追加はない。た
だし、基板位置補正が選択された場合には、検査時間が
延びる旨のメッセージが表示される。また、基板位置補
正が選択されているにも関わらず、基準ウインドウが2
つ以上設定されていない時には、基板位置補正の実行が
不可能である旨のメッセージを表示し、通常の検査を行
う。
【0081】本実施例による検査装置、例えばPoin
t350ソフトウェアに基板位置補正を実行させるため
の操作はつぎのように行う。 (1)基板位置補正機能を使用するか否かの選択 パラメータ設定メニューの中の「基板位置補正」項目
で、有/無を選択する。選択された内容はパラメータフ
ァイルに保存される。
【0082】(2)基板位置補正基準ウインドウの設定 編集メニューの中の「基板位置補正基準設定」におい
て、ステップNo.とウインドウNo.を4つまで設定
する。設定された内容はパラメータファイルに保存され
る。
【0083】基板位置補正メニューが選択され、4つま
での基板位置補正用の基準ウインドウが設定されると、
検査装置は図14に示す流れ図に従って検査を実行す
る。
【0084】まず、部品を実装した基板の基準画像デー
タが画像処理部4に取り込まれる(ステップS1)。検
査ウインドウのオフセット値は全てゼロに設定され(ス
テップS2)、基準ウインドウによって上記画像の探査
が実行される。(ステップS3)。
【0085】つぎに、基板の平行ずれまたは回転ずれが
検出されると(ステップS4)、検査ウインドウにかけ
るべきオフセット値が計算される(ステップS5)。つ
ぎに、計算されたオフセット値だけオフセットされた新
しい検査ウインドウを用いて画像計測による部品検査が
実行される(ステップS6)。
【0086】最後に、検査結果についてバッドマークチ
ェックが行われ、合否が判定される(ステップS7〜S
9)。
【0087】なお、図14において、従来の検査装置の
仕様と比べた場合、ステップS1、S7〜S9(実線表
示)は仕様変更の無い処理であり、ステップS2、S
3、S6(点線表示)は、画像処理部の仕様を変更した
処理であり、ステップS4、S5(1点鎖線表示)はソ
フトウェアの仕様を変更した処理である。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る基板
位置ずれ補正方法は、従来の検査装置の機械的構成およ
びハードウェアの仕様を変更することなく、従来の画像
処理能力を利用し、回転した位置ずれにも対応できるソ
フトウェアを組み込むことによって、基板位置ずれを補
正しながら部品実装検査を行うことができる。従って、
従来の検査装置の製品原価を変えることなくその性能を
著しく向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基板位置ずれ補正方法を適用した
検査装置の基本構成を示すブロック図である。
【図2】同検査装置における最大標準X画像の分解能を
示す説明図である。
【図3】同検査装置における最小標準X画像の分解能を
示す説明図である。
【図4】同検査装置における最大拡大X画像の分解能を
示す説明図である。
【図5】同検査装置における最小拡大X画像の分解能を
示す説明図である。
【図6】同検査装置における最大標準Y画像の分解能を
示す説明図である。
【図7】同検査装置における最小標準Y画像の分解能を
示す説明図である。
【図8】同検査装置における最大拡大Y画像の分解能を
示す説明図である。
【図9】同検査装置における最小拡大Y画像の分解能を
示す説明図である。
【図10】基板の回転中心の座標を求めるための手順を
示す説明図である。
【図11】検査ウインドウの補正を行う手順を示す説明
図である。
【図12】操作用メニューを示す説明図である。
【図13】基板位置補正基準ウインドウを設定するため
の表示を示す説明図である。
【図14】同実施例による検査手順を示す流れ図であ
る。
【符号の説明】
1 検査装置 2 画像データ入力部 3 基板位置補正部 4 画像処理部 5 良否判定部 P10,P11,P20,P21 画像上の部品の位置 Pc 基板の回転中心 C 基板の回転角
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06T 7/00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検査に使用される基準画像データに基づき
    部品実装検査を行う検査方法であって、 被検査基板に実装された部品から複数の部品を選択し、
    該選択された部品の夫々の位置を前記基準画像データと
    比較して位置ずれ量を算出し、該位置ずれ量に基づいて
    基板の位置ずれ量を算出し、該算出された位置ずれ量に
    基づき前記基準画像データをずらして補正し検査するこ
    とを特徴とする基板の部品実装検査方法。
  2. 【請求項2】基準画像データは、被検査基板の位置ずれ
    量だけずらして検査ウインドウとすることを特徴とする
    請求項1に記載の基板の部品実装検査方法。
  3. 【請求項3】選択された複数の部品は、前記被検査基板
    にそれぞれ相異なるプロセスで装着された部品であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の基板の部品実装
    検査方法。
  4. 【請求項4】部品の位置ずれ量は、選択された複数の夫
    々の部品のX/Y座標に基いた回転中心座標と回転角度
    とを用いて算出することを特徴とする請求項1、2又は
    3に記載の基板の部品実装検査方法。
JP19333093A 1993-08-04 1993-08-04 基板の部品実装検査方法及び検査装置 Expired - Lifetime JP3281457B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19333093A JP3281457B2 (ja) 1993-08-04 1993-08-04 基板の部品実装検査方法及び検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19333093A JP3281457B2 (ja) 1993-08-04 1993-08-04 基板の部品実装検査方法及び検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0750500A true JPH0750500A (ja) 1995-02-21
JP3281457B2 JP3281457B2 (ja) 2002-05-13

Family

ID=16306103

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19333093A Expired - Lifetime JP3281457B2 (ja) 1993-08-04 1993-08-04 基板の部品実装検査方法及び検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3281457B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000046748A (ja) * 1998-07-27 2000-02-18 Hitachi Ltd 導体パターンの検査方法およびその装置並びに多層基板の製造方法
JP2004534337A (ja) * 2001-07-04 2004-11-11 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 撮像素子の位置を予測するのに用いられる参照マーキング選択の最適化
JP2006179756A (ja) * 2004-12-24 2006-07-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 基板検査方法及び基板検査装置
JP2009282010A (ja) * 2008-05-21 2009-12-03 Wintec Co Ltd 圧痕検査装置及び方法
JP2012198229A (ja) * 2009-03-30 2012-10-18 Koh Young Technology Inc 検査方法
JP2016177784A (ja) * 2015-03-20 2016-10-06 ハンファテクウィン株式会社Hanwha Techwin Co.,Ltd. データ管理装置及び方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000046748A (ja) * 1998-07-27 2000-02-18 Hitachi Ltd 導体パターンの検査方法およびその装置並びに多層基板の製造方法
JP2004534337A (ja) * 2001-07-04 2004-11-11 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 撮像素子の位置を予測するのに用いられる参照マーキング選択の最適化
JP2006179756A (ja) * 2004-12-24 2006-07-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 基板検査方法及び基板検査装置
JP2009282010A (ja) * 2008-05-21 2009-12-03 Wintec Co Ltd 圧痕検査装置及び方法
JP2012198229A (ja) * 2009-03-30 2012-10-18 Koh Young Technology Inc 検査方法
JP2016177784A (ja) * 2015-03-20 2016-10-06 ハンファテクウィン株式会社Hanwha Techwin Co.,Ltd. データ管理装置及び方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3281457B2 (ja) 2002-05-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3092809B2 (ja) 検査方法、並びに検査プログラムデータの自動作成機能を有する検査装置
TWI413206B (zh) A center of the wafer detection method and a recording medium on which the method is recorded
JP3508369B2 (ja) 画像測定機
JPH077446B2 (ja) 部品認識方法
US6917699B2 (en) Image processing method, an image processing device and a bonding apparatus
JPH09190531A (ja) 実装データ作成方法と装置、および基板と実装の検査方法
JP3281457B2 (ja) 基板の部品実装検査方法及び検査装置
CN105136818B (zh) 印刷基板的影像检测方法
JP3101853B2 (ja) ボンデイング座標のティーチング方法
JP2002288633A (ja) 画像処理装置およびその位置補正方法
JPH0682377A (ja) 半導体の外観検査装置
JPH09145334A (ja) 実装部品検査方法およびその装置
JPH0772931A (ja) 部品位置決め方法
CN111562413A (zh) 检测方法及检测系统
KR100490171B1 (ko) 평판 디스플레이 장치용 글라스 패널의 결함 검사방법
JPH036409A (ja) プリント基板の検査方法および装置
JP3226712B2 (ja) 半導体ペレット高さ計測装置およびその計測方法
JP4220815B2 (ja) 座標入出力装置の試験方法及び座標入出力装置
JPH04249705A (ja) 位置ずれ検出方法と位置決め装置
JPH02213923A (ja) 検査支援装置
JPH0410173A (ja) 画像監視方法
JP2005093462A (ja) 検査装置
JP4130848B2 (ja) ピクセルの検査方法、及び、ピクセルの検査装置
JPH0791932A (ja) 半田付け状態の外観検査方法
JPH04332199A (ja) 部品実装装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020117

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080222

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090222

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090222

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100222

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100222

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110222

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110222

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120222

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120222

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130222

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140222

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term