JPH07504645A - 酵母での組換えヘモグロビンの発現 - Google Patents

酵母での組換えヘモグロビンの発現

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JPH07504645A
JPH07504645A JP3508046A JP50804691A JPH07504645A JP H07504645 A JPH07504645 A JP H07504645A JP 3508046 A JP3508046 A JP 3508046A JP 50804691 A JP50804691 A JP 50804691A JP H07504645 A JPH07504645 A JP H07504645A
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デ エンジェロ,ジョセフ
モトワーニ,ナリーニ エム.
バジュワ,ワジー
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アペックス バイオサイエンス インコーポレーテッド
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
48、NRRLに寄託され、受託番号 を指定されたサツカロミセス・セレビシ ェ(Saccharomyces cerevisiae)またはその突然変異 体、組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体である、請求項47 記載の酵母細胞。 γグロビン鎖をコードするDNA配列;(c)LEU2選択マーカーまたはその 機能的に活性な部分:(d)2μプラスミド複製系またはその機能的に活性な部 分;および 存在する、アルコールデヒドロゲナーゼI遺伝子の転写終結領域を含む転写終結 配列 を含む、酵母細胞においてヒト胎児γグロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベ クター。 50、プラスミドYEp51T/Gである、請求項49記載の組み換えDNAベ クター。 51、請求項50の組み換えDNAベクターを含む酵母細胞。 52、NRRLに寄託され、受託番号Y−18695を指定されたサツカロミセ ス0セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)または その突然変異体、組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体である 、請求項51記載の酵母細胞。 53、(a) (i) GALI−10プロモーターとTD旦3プロモーターか ら成るハイブリッドプロモーター;(ii)該ハイブリッドプロモーターから下 流に存在する、ヒトαグロビン鎖をコードするDNA配列;(iii)URA3 選択マーカーまたはその機能的に活性な部分; (iv) 2μプラスミド複製系またはその機能的に活性な部分;および (v)成人αグロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、9φ」 ユlO遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、酵母細胞において成人αグロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベクタ ー:および 胎児γグロビン鎖をコードするDNA配列;分; (iv) 2μプラスミド複製系またはその機能的に活性な部分;および (V)胎児γグロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、アルコ ールデヒドロゲナーゼI遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、酵母細胞においてヒト胎児γグロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベ クター を含む酵母細胞。 54、NRRLに寄託され、受託番号 を指定されたサツカロミセス0セレビシ エ(Saccharomyces cerevisiae)またはその突然変異 体、組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体である、請求項53 記載の酵母細胞。 55、(a)GALI−10プロモーターとTDH3プロモーターから成るハイ ブリッドプロモーター; (b)該ハイブリッドプロモーターから下流に存在する、(i)胎児γグロビン 鎖に実質的に相同であり、かつ(ii)γ−1位にバリンを含むヒト変異型グロ ビン鎖をコードするDNA配列;(c)LEU2選択マーカーまたはその機能的 に活性な部分;(d)2μプラスミド複製系またはその機能的に活性な部分;お よび (e)変異型グロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、アルコ ールデヒドロゲナーゼI遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、γ−1位にバリンを含むヒト変異型胎児γグロビン鎖を発現し得る組み 換えDNAベクター。 56、プラスミドpNM−5−G−γw1である、請求項55記載の組み換えD NAベクター。 57、請求項56の組み換えDNAベクターを含む酵母細胞。 58、NRRLに寄託され、受託番号18735を指定されたサツカロミセス° セレビシェ(Saccharomyces cerevisiae)またはその 突然変異体、組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体である、請 求項57記載の酵母細胞。 59、(a) (i) GAL I Oプロモーター;(ii) GA↓」0プ ロモーターから下流に存在する、変異型グロビン鎖をコードするDNA配列;( iii) T−E U 2選択マーカーまたはその機能的に活性な部分: (iv) 2μプラスミド複製系またはその機能的に活性な部分;および (v)変異型グロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、アルコ ールデヒドロゲナーゼI遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、(i)ヒト胚ζグロビン鎖に実質的に相同であり、かつ(ii)ζ−9 4位にアスパラギンを含む変異型グロビン鎖を酵母細胞において発現し得る組み 換えDNAベクター;および(b)(i)GAL 10プロモーター;(ii)  GAL l Oプロモーターから下流に存在する、ヒト胎児γグロビン鎖をコ ードするDNA配列;(iii)LEU2選択マーカーまたはその機能的に活性 な部分; (iv) 2μプラスミド複製系またはその機能的に活性な部分;および (v)胎児γグロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、アルコ ールデヒドロゲナーゼI遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、酵母細胞においてヒト胎児γグロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベ クター ッカロミセスーセレビシエ(Saccharomyces cerevisia e)またはその突然変異体、組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘 導体である、請求項59記載の酵母細胞。 61、(a)ADH2プロモーターとTDH3プロモーターから成る第1のハイ ブリッドプロモーター; (b)該第1のハイブリッドプロモーターから下流に存在する、胎児γグロビン 鎖に実質的に相同でありかつγ−1位にバリンを含む変異型グロビン鎖をコード する第1のDNA配列;(C)第1のDNA配列から下流に存在する、アルコー ルデヒドロゲナーゼI遺伝子の転写終結領域を含む第1の転写終結配列(d)A D旦2プロモーターと二旦旦3プロモーターから成る第2のハイブリッドプロモ ーター; (e)該第2のハイブリッドプロモーターから下流に存在する、成人αグロビン 鎖をコードする第2のDNA配列;(f)第2のDNA配列から下流に存在する 、GALIO遺伝子の転写終結領域を含む第2の転写終結配列;(g)見RA3 選択マーカーまたはその機能的に活性な部分;および (h)2μプラスミド複複製点またはその機能的に活性な部分を含む、酵母細胞 において胎児γグロビン鎖に実質的に相同でありかつγ−1位にバリンを含む変 異型グロビン鎖、および成人αグロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベクター 。 62、プラスミドI)BM−R−X8−A−αγ。、lである、請求項61記載 の組み換えDNAベクター。 63、請求項62の組み換えDNAベクターを含む酵母細胞。 64、NRRLに寄託され、受託番号 を指定されたサツカロミセス・セレビシ ェ(Saccharomyces cerevisiae)またはその突然変異 体、組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体である、請求項63 記載の酵母細胞。 65、(a) GAL I OプロモーターおよびTDH3プロモーター;(b )GAL I Oプロモーターから下流に存在する、成人αグロビン鎖に実質的 に相同でありかっα−104位にセリンを含む変異型グロビン鎖をコードするD NA配列:(c)URA3選択マーカーまたはその機能的に活性な部分;(d) 2μプラスミド複製系またはその機能的に活性な部分;および (e)変異型グロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、アルコ ールデヒドロゲナーゼI遺伝子の転写終結領域を含む第1の転写終結配列 を含む、酵母細胞において成人αグロビン鎖に実質的に相同でありかつα−10 4位にセリンを含む変異型グロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベクター。 66、プラスミドpNT1/α104Sである、請求項65記載の組み換えDN Aベクター。 67、請求項66の組み換えDNAベクターを含む酵母細胞。 68、NRRLに寄託され、受託番号 を指定されたサツカロミセス・セレビシ ェ(Saccharomyces cerevisiae)またはその突然変異 体、組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体である、請求項67 記載の酵母細胞。 69、(a) GAL 10プロモーター;(b)GALI Oプロモーターか ら下流に存在する、ヒト胎児γグロビン鎖に実質的に相同でありかつγ−9位に システィンを含む変異型グロビン鎖をコードするDNA配列;(c)LEU2選 択マーカーまたはその機能的に活性な部分;(d)2μプラスミド複製系または その機能的に活性な部分;および (e)変異型グロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、アルコ ールデヒドロゲナーゼI遺伝子の転写終結領域を含む第1の転写終結配列 を含む、酵母細胞において胎児γグロビン鎖に実質的に相同でありかつγ−9位 にシスティンを含む変異型グロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベクター。 70、プラスミドYEpNT1/γPORTである、請求項69記載の組み換え DNAベクター。 71、請求項70の組み換えDNAベクターを含む酵母細胞。 72、NRRLに寄託され、受託番号 を指定されたサツカロミセス0セレビシ エ(Saccbaromyces cerevisiae)またはその突然変異 体、組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体である、請求項71 記載の酵母細胞。 73、(a) (i) GAL 1−10プロモーターとTDH3プロモーター から成るハイブリッドプロモーター;(ii)該ハイブリッドプロモーターから 下流に存在する、ヒトαグロビン鎖をコードするDNA配列;(iii)URA 3選択マーカーまたはその機能的に活性な部分; (iv) 2μプラスミド複製系またはその機能的に活性な部分;および (v)成人αグロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、GAL IO遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、酵母細胞において成人αグロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベクタ ー;および ナインを含む変異型グロビン鎖をコードするDNA配列;(iii)LEU2選 択マーカーまたはその機能的に活性な部分; (iv) 2μプラスミド複製系またはその機能的に活性な部分;および (V)変異型グロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、アルコ ールデヒドロゲナーゼ■遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、酵母細胞においてヒト胎児γグロビン鎖に実質的に相同でありかつγ− 9位にシスティンを含む変異型グロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベクター を含む酵母細胞。 ッカロミセス・セレビシェ(Saccharomyces cerevisia e)またはその突然変異体、組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘 導体である、請求項73記載の酵母細胞。 75、(a) GAL l Oプロモーター;(b)該ハイブリッドプロモータ ーから下流に存在する、胎児γグロビン鎖に実質的に相同でありかつγ−66位 にトレオニンを含む変異型グロビン鎖をコードするDNA配列;(c)LE02 選択マーカーまたはその機能的に活性な部分:(d)2μプラスミド複製系また はその機能的に活性な部分;および (e)変異型グロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、アルコ ールデヒドロゲナーゼ■遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、酵母細胞においてヒト胎児γグロビン鎖に実質的に相同でありかつγ− 66位にトレオニンを含む変異型グロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベクタ ー。 76、プラスミドpNT1/7−Chicoである、請求項75記載の組み換え DNAベクター。 77、請求項76の組み換えDNAベクターを含む酵母細胞。 78、NRRLに寄託され、受託番号 を指定されたサツカロミセス・セレビシ ェ(Saccharomyces cerevisiae)またはその突然変異 体、組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体である、請求項77 記載の酵母細胞。 に実質的に相同でありかつβ−127位にグルタミン酸を含む変異型グロビン鎖 をコードするDNA配列;(C)LEU2選択マーカーまたはその機能的に活性 な部分;(d)2μプラスミド複製系またはその機能的に活性な部分;および (e)ヒト変異型グロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、ア ルコールデヒドロゲナーゼ■遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、酵母細胞において成人βグロビン鎖に実質的に相同でありかつβ−12 7位にグルタミン酸を含む変異型グロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベクタ ー。 80、プラスミドpNT1/β−Matである、請求項79記載の組み換えDN Aベクター。 81、請求項80の組み換えDNAベクターを含む酵母細胞。 82、NRRLに寄託され、受託番号 を指定されたサツカロミセス・セレビシ ェ(Saccharomyces cerevisiae)またはその突然変異 体、組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体である、請求項81 記載の酵母細胞。 ロビン鎖に実質的に相同でありかつβ−83位にシスティンを含む変異型グロビ ン鎖をコードするDNA配列;(c)LEU2選択マーカーまたはその機能的に 活性な部分;(d)2μプラスミド複製系またはその機能的に活性な部分;およ び (e)ヒト変異型グロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、ア ルコールデヒドロゲナーゼ■遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、酵母細胞において成人βグロビン鎖に実質的に相同でありかつβ−83 位にシスティンを含む変異型グロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベクター。 84、プラスミドpNT1/β−TaliSである、請求項84記載の組み換え DNAベクター。 85、請求項85の組み換えDNAベクターを含む酵母細胞。 86、NRRLに寄託され、受託番号 を指定されたサツカロミセス幸セレビシ ェ(Saccharomyces cerevisiae)またはその突然変異 体、組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体である、請求項86 記載の酵母細胞。 87. (a) GAL 10プロモーター;(b)GALl Oプロモーター から下流に存在する、成人βグロビン鎖に実質的に相同でありかっβ−44位に システィンを含む変異型グロビン鎖をコードするDNA配列;(c)LEU2選 択マーカーまたはその機能的に活性な部分;(d)2μプラスミド複製系または その機能的に活性な部分:および (e)h−グロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、アルコー ルデヒドロゲナーゼI遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、酵母細胞において成人βグロビン鎖に実質的に相同でありかつβ−44 位にシスティンを含む変異型グロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベクター。 88、プラスミドpNTl/β−Missである、請求項87記載の組み換えD NAベクター。 89、請求項88の組み換えDNAベクターを含む酵母細胞。 90、NRRLに寄託され、受託番号 を指定されたサツカロミセス0セレビシ エ(Saccharomyces cerevisiae)またはその突然変異 体、組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体である、請求項89 記載の酵母細胞。 91、(a) GAL I Oブロモ−9−;(b)9φ」ユニ0プロモーター から下流に存在する、成人βグロビン鎖に実質的に相同でありかっβ−145位 にシスティンを含む変異型グロビン鎖をコードするDNA配列:(c)LEU2 選択マーカーまたはその機能的に活性な部分;(d)2μプラスミド複製系また はその機能的に活性な部分;および (e)変異型グロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、アルコ ールデヒドロゲナーゼI遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、酵母細胞において成人βグロビン鎖に実質的に相同でありかつβ−14 5位にシスティンを含む変異型グロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベクター 。 92、プラスミドpNT1/β−Ranである、請求項91記載の組み換えDN Aベクター。 93、請求項92の組み換えDNAベクターを含む酵母細胞。 ッカロミセスーセレビシs−(Saccharomyces cerevisi ae)またはその突然変異体、組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された 誘導体である、請求項93記載の酵母細胞。 95、(a)酵母細胞に、(i)グロビン鎖またはそのヘム結合断片をコードす る第1のDNA配列、(ii)該第1のDNA配列の転写を促進する酵母の転写 プロモーター、(iii)酵母の選択マーカーまたはその機能的に活性な部分を コードする第2のDNA配列、(iV)酵母の複製起点、および(v)転写終結 配列を含む組み換えDNAベクターを導入し;そして (b)該酵母細胞を適当な培地で増殖させてグロビン鎖またはそのヘム結合断片 を発現させる ことから成る、酵母細胞によるグロビン鎖またはそのヘム結合断片の生産方法。 96、酵母の転写プロモーターが誘導性転写プロモーターである、請求項95記 載の方法。 97、酵母の誘導性転写プロモーターが一方向性転写プロモーターである、請求 項95記載の方法。 98、酵母の誘導性転写プロモーターが二方向性転写プロモーターである、請求 項95記載の方法。 99、酵母の転写プロモーターが構成性転写プロモーターである、請求項95記 載の方法。 100、酵母の転写プロモーターがハイブリッド転写プロモーターである、請求 項95記載の方法。 101、前記DNA配列がα様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型を特 徴とする請求項95記載の方法。 IO2,前記DNA配列がβ様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型を特 徴とする請求項95記載の方法。 103、(a)酵母細胞に、(i)変異型グロビン鎖またはそのヘム結合断片を コードする第1のDNA配列、(i i)該第1のDNA配列の転写を促進する 酵母の転写プロモーター、(iii)酵母の選択マーカーまたはその機能的に活 性な部分をコードする第2のDNA配列、および(iv)酵母の複製起点を含む 組み換えDNAベクターを導入し;そして (b)該酵母細胞を適当な培地で増殖させて変異型グロビン鎖またはそのヘム結 合断片を発現させる ことから成る、酵母細胞による変異型グロビン鎖またはそのヘム結合断片の生産 方法。 to4.(a)酵母細胞に、(i)γグロビン鎖またはそのヘム結合断片をコー ドするDNA配列、(ii)γグロビン鎖またはそのヘム結合断片をコードする 該DNA配列の転写を促進する酵母の転写プロモーター、(iii)酵母の選択 マーカーまたはその機能的に活性な部分をコードするDNA配列、および(iv )酵母の複製起点を含む組み換えDNAベクターを導入し;そして(b)該酵母 細胞を適当な培地で増殖させてγグロビン鎖またはそのヘム結合断片を発現させ る ことから成る、酵母細胞によるγグロビン鎖またはそのヘム結合断片の生産方法 。 105、(a)第1の酵母細胞に、(i)α様グロビン鎖またはその実質的に相 同な変異型もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変 異型をコードするDNA配列、(ii)α様グロビン鎖またはその実質的に相同 な変異型もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異 型をコードする該DNA配列の転写を促進する酵母の転写プロモーター、(ii i)少なくとも1つの酵母選択マーカーまたはその機能的に活性な部分をコード するDNA配列、および(iv)酵母の複製起点を含む組み換えDNAベクター を導入し; (b)第2の酵母細胞に、(i)β様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異 型もしくはβ様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型をコ ードするDNA配列、(ii)β様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型 もしくはβ様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型をコー ドする該DNA配列の転写を促進する酵母の転写プロモーター、(iii)少な くとも1つの酵母選択マーカーまたはその機能的に活性な部分をコードするDN A配列、および(iv)酵母の複製起点を含む組み換えDNAベクターを導入し ; (C)該第1の酵母細胞を増殖させて、α様グロビン鎖またはその実質的に相同 な変異型もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異 型を発現させ;(d)該第2の酵母細胞を増殖させて、β様グロビン鎖またはそ の実質的に相同な変異型もしくはβ様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質 的に相同な変異型を発現させ:(e)該第1の酵母細胞からα様グロビン鎖また はその実質的に相同な変異型もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその 実質的に相同な変異型を単離し; (f)該第2の酵母細胞からβ様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型も しくはβ様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型を単離し ;そして型もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変 異型、および単離したβ様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型もしくは β様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型と、ヘム源とを 組み合わせる各工程から成る、α様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型 もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型、およ びβ様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型もしくはβ様グロビン鎖のヘ ム結合断片またはその実質的に相同な変異型を含むヘモグロビンの製造方法。 106、(a)酵母細胞に、(i)α様グロビン鎖またはその実質的に相同な変 異型もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型を コードする第1のDNA配列、(ii)β様グロビン鎖またはその実質的に相同 な変異型もしくはβ様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異 型をコードする第2のDNA配列、(iii)第1のDNA配列の転写を促進す る第1の酵母転写プロモーター、(iv)第2のDNA配列の転写を促進する第 2の酵母転写プロモーター、(V)少なくとも1つの酵母選択マーカーまたはそ の機能的に活性な部分をコードするDNA配列、および(vi)酵母の複製起点 を含む組み換えDNAベクターを導入し; (b)該酵母細胞を増殖させて、α様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異 型もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型、お よびβ様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型もしくはβ様グロビン鎖の ヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型を発現させ;(C)該酵母細胞か らα様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型もしくはα様グロビン鎖のヘ ム結合断片またはその実質的に相同な変異型、およびβ様グロビン鎖またはその 実質的に相同な変異型もしくはβ様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的 に相同な変異型を単離し:そして (d)α様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型もしくはα様グロビン鎖 のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型、およびβ様グロビン鎖または その実質的に相同な変異型もしくはβ様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実 質的に相同な変異型と、ヘム源とを組み合わせる 各工程から成る、α様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型もしくはα様 グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型、およびβ様グロビ ン鎖またはその実質的に相同な変異型もしくはβ様グロビン鎖のヘム結合断片ま たはその実質的に相同な変異型を含むヘモグロビンの製造方法。 107、(a)酵母細胞に、(i)α様グロビン鎖またはその実質的に相同な変 異型、もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型 をコードする第1のDNA配列、(ii)変異型β様グロビン鎖またはそのヘム 結合断片をコードする第2のDNA配列、(iii)第1のDNA配列の転写を 促進する第1の酵母転写プロモーター、(IV)第2のDNA配列の転写を促進 する第2の酵母転写プロモーター、(V)少なくとも1つの酵母選択マーカーま たはその機能的に活性な部分をコードするDNA配列、および(vi)酵母の複 製起点を含む組み換えDNAベクターを導入し;(b)該酵母細胞を適当な培地 で増殖させて、α様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型、もしくはα様 グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型、および変異型β様 グロビン鎖またはそのヘム結合断片を発現させ、該酵母細胞中においてこれらと ヘムとを一緒に組み合わせてヘモグロビンを形成させる: 各工程から成る、α様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型、もしくはα 様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型、および変異型β 様グロビン鎖またはそのヘム結合断片を含むヘモグロビンの製造方法。 108、 (a)酵母細胞に、(i)変異型α様グロビン鎖またはそのヘム結合 断片をコードする第1のDNA配列、(ii)β様グロビン鎖またはそのヘム結 合断片をコードする第2のDNA配列、(iii)第1のDNA配列の転写を促 進する第1の酵母転写プロモーター、(iv)第2のDNA配列の転写を促進す る第2の酵母転写プロモーター、(V)少なくとも1つの酵母選択マーカーまた はその機能的に活性な部分をコードするDNA配列、および(vi)酵母の複製 起点を含む組み換えDNAベクターを導入し;そして(b)該酵母細胞を適当な 培地で増殖させて、変異型α様グロビン鎖またはそのヘム結合断片およびβ様グ ロビン鎖またはそのヘム結合断片を発現させ、該酵母細胞中においてこれらとヘ ムとを一緒に組み合わせてヘモグロビンを形成させる;各工程から成る、酵母細 胞による変異型α様グロビン鎖またはそのヘム結合断片およびβ様グロビン鎖ま たはそのヘム結合断片を含むヘモグロビンの製造方法。 109、(a)酵母細胞に、(i)成体αグロビン鎖またはそのヘム結合断片を コードする第1のDNA配列、(ii)γグロビン鎖またはそのヘム結合断片を コードする第2のDNA配列、(iii)第1のDNA配列の転写を促進する第 1の酵母転写プロモーター、(iv)γグロビン鎖またはその実質的に相同な変 異型をコードする第2のDNA配列の転写を促進する第2の酵母転写プロモータ ー、(v)少なくとも1つの酵母選択マーカーまたはその機能的に活性な部分を コードするDNA配列、および(vi)酵母の複製起点を含む組み換えDNAベ クターを導入し;そして(b)該酵母細胞を適当な培地で増殖させて、成体αグ ロビン鎖またはそのヘム結合断片およびγグロビン鎖またはそのヘム結合断片を 発現させ、該酵母細胞中においてこれらとヘムとを一緒に組み合わせてヘモグロ ビンを形成させる;各工程から成る、酵母細胞による成体αグロビン鎖またはそ のヘム結合断片およびγグロビン鎖またはそのヘム結合断片を含むヘモグロビン の製造方法。 110、(a)酵母細胞に、(i)α様グロビン鎖またはその実質的に相同な変 異型、もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型 をコードするDNA配列、(ii)α様グロビン鎖またはその実質的に相同な変 異型、もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型 をコードする該DNA配列の転写を促進する酵母転写プロモーター、(iii) 少なくとも1つの酵母選択マーカーまたはその機能的に活性な部分をコードする DNA配列、および(iv)酵母の複製起点を含む第1の組み換えDNAベクタ ー、および(i)変異型β様グロビン鎖またはそのヘム結合断片をコードするD NA配列、(目)変異型β様グロビン鎖またはそのヘム結合断片をコードする該 DNA配列の転写を促進する酵母転写プロモーター、(iii)少なくとも1つ の酵母選択マーカーまたはその機能的に活性な部分をコードするDNA配列、お よび(iv)酵母の複製起点を含む第2の組み換えDNAベクターから成る2つ の組み換えDNAベクターを導入し;そして (b)該酵母細胞を適当な培地で増殖させて、α様グロビン鎖またはその実質的 に相同な変異型、もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相 同な変異型、および変異型β様グロビン鎖またはそのヘム結合断片を発現させ、 該酵母細胞中においてこれらとヘムとを一緒に組み合わせてヘモグロビンを形成 させる; 各工程から成る、酵母細胞によるα様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異 型もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型、お よび変異型β様グロビン鎖またはそのヘム結合断片を含むヘモグロビンの製造方 法。 111、 (a)酵母細胞に、(i)変異型α様グロビン鎖またはそのヘム結合 断片をコードするDNA配列、(11)変異型α様グロビン鎖またはそのヘム結 合断片をコードする該DNA配列の転写を促進する酵母転写プロモーター、(i ii)少なくとも1つの酵母選択マーカーまたはその機能的に活性な部分をコー ドするDNA配列、および(iv)酵母の複製起点を含む第1の組み換えDNA ベクター、および(i)β様グロビン鎖またはそのヘム結合断片をコードするD NA配列、(ii)β様グロビン鎖またはそのヘム結合断片をコードする該DN A配列の転写を促進する酵母転写プロモーター、(iii)少なくとも1つの酵 母選択マーカーまたはその機能的に活性な部分をコードするDNA配列、および (iv)酵母の複製起点を含む第2の組み換えDNAベクターから成る2つの組 み換えDNAベクターを導入し;そして (b)該酵母細胞を適当な培地で増殖させて、変異型α様グロビン鎖またはその ヘム結合断片および変異型β様グロビン鎖またはそのヘム結合断片を発現させ、 該酵母細胞中においてこれらとヘムとを一緒に組み合わせてヘモグロビンを形成 させる;各工程から成る、酵母細胞による変異型α様グロビン鎖またはそのヘム 結合断片およびβ様グロビン鎖またはそのヘム結合断片を含むヘモグロビンの製 造方法。 112、(a)酵母細胞に、(i)成体αグロビン鎖またはそのヘム結合断片を コードするDNA配列、(ii)成体αグロビン鎖またはそのヘム結合断片をコ ードする該DNA配列の転写を促進する酵母転写プロモーター、(iii)少な くとも1つの酵母選択マーカーまたはその機能的に活性な部分をコードするDN A配列、および(iv)酵母の複製起点を含む第1の組み換えDNAベクター、 および(i)γグロビン鎖またはそのヘム結合断片をコードするDNA配列、( ii)γグロビン鎖またはそのヘム結合断片をコードする該DNA配列の転写を 促進する酵母転写プロモーター、(iii)少なくとも1つの酵母選択マーカー またはその機能的に活性な部分をコードするDNA配列、および(iv)酵母の 複製起点を含む第2の組み換えDNAベクターから成る2つの組み換えDNAベ クターを導入し;そして (b)該酵母細胞を適当な培地で増殖させて、成体αグロビン鎖またはそのヘム 結合断片およびγグロビン鎖またはそのヘム結合断片を発現させ、該酵母細胞中 においてこれらとヘムとを一緒に組み合わせてヘモグロビンを形成させる;各工 程から成る、酵母細胞による成体αグロビン鎖またはそのヘム結合断片およびγ グロビン鎖またはそのヘム結合断片を含むヘモグロビンの製造方法。 113、 (a)酵母細胞に、(Dα様グロビン鎖またはその実質的に相実質的 に相同な変異型をコードするDNA配列、(ii)α様グロビン鎖またはその実 質的に相同な変異型、もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的 に相同な変異型をコードする該DNA配列の転写を促進する酵母転写プロモータ ー、(iii)少なくとも1つの酵母選択マーカーまたはその機能的に活性な部 分をコードするDNA配列、および(iv)酵母の複製起点を含む第1の組み換 えDNAベクター、および(i)β様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異 型、もしくはβ様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型を コードするDNA配列、(ii)β様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異 型、もしくはβ様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型を コードする該DNA配列の転写を促進する酵母転写プロモーター、(iii)少 なくとも1つの酵母選択マーカーまたはその機能的に活性な部分をコードするD NA配列、および(iv)酵母の複製起点を含む第2の組み換えDNAベクター から成る2つの組み換えDNAベクターを導入し; (b)該酵母細胞を増殖させて、α様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異 型、もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型、 およびβ様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型、もしくはβ様グロビン 鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型を発現させ;(C)該酵母細 胞からα様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型、もしくはα様グロビン 鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型、およびβ様グロビン鎖また はその実質的に相同な変異型、もしくはβ様グロビン鎖のヘム結合断片またはそ の実質的に相同な変異型を単離し;そして(d)α様グロビン鎖またはその実質 的に相同な変異型、もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に 相同な変異型、およびβ様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型、もしく はβ様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型と、ヘム源と を組み合わせる 各工程から成る、α様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異、型、もしくは α様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型、およびβ様グ ロビン鎖またはその実質的に相同な変異型、も(7くはβ様グロビン鎖のヘム結 合断片またはその実質的に相同な変異型を含むヘモグロビンの製造方法。 114、 (a)請求項105.106.107.108.109.110 、  Ill 、 112、または113の方法により製造したヘモグロビン、およ び(b)製剤学的に許容される担体を含有するヘモグロビン組成物。 115、患者に有効量の請求項114記載の組成物を投与することがら成る、患 者の血液の酸素運搬能を補足する方法。 明細書 酵母での組換えヘモグロビンの発現 1、発明の分野 本発明は、実質的に、純粋なグロビン鎖またはそのヘム−結合断片(こ関する。 グロビン鎖は、α一様グロビン鎖またはβ一様グロビン鎖またはその変異形であ り得る。本発明はさらに、酵母プロモーターに機能しうる状態で連結された少な くとも1つのグロビン鎖またはそのヘム−結合断片をコードするDNA配列から 特異的に成る発現ベクターに関する。本発明は、酵母でグロビン鎖またはそのヘ ム結合断片を製造する方法および、酵母でヘモグロビンは、代用血液または血漿 増量剤のような生理的酸素運搬体を必要とする適用例に使用できる。 献血による患者への輸血は、不都合な点が多くある。第一に、患者の血液型の不 足があり得る。第二に、献血された血液は、肝炎ウィルス、サイトメガロウィル ス、エプスタイン・バーウィルス、血清バーウィルス、梅毒、マラリア、マイラ リア症、トリパノゾーマ病、パブジオシス(babsiosis) 、病原性細 菌および旧V(Bove、 1986. Proger、 Hematol、  14:123−145)のような感染因子に汚染されうる危険がある。第三に、 献血された血液には貯蔵寿命がある。 輸血に対する別の方法には代用血液の使用が含まれる。代用血液は、血液容積を 維持するのに必要な膨張圧も供給する酸素運搬溶液である。二種類の代用血液が 最近研究されていて、フルオロカーボンエマルジョンおよびヘモグロビン溶液で ある。 赤血球内に存在するヘモグロビンは、それぞれヘム残基を持つ2つのα一様グロ ビン鎖と2つのβ一様グロビン鎖から成る。1つのα一様グロビン鎖と1つのβ 一様グロビン鎖は、結合して非常に安定な二量体を形成する。α一様およびβ一 様グロビン遺伝子はそれぞれ、発生の種々の段階で発現され酸素圧、pHおよび 胚から胎児、新生児までの発生により制御される関連するグロビン遺伝子の一族 である。さらに2つの二量体が逆並付形態で並び四量体を形成する。四量体を形 成している二量体の結合は、二量体に会合して結合している単量体の場合のよう に強くはない。それ故、四量体はばらばらになり二量体を形成する傾向があり、 常に四量体、二量体、および単量体の間で平衡が存在する。グロビンの高濃度で は、優勢な形態は四量体であり、希釈すると二量体が優勢となる。単量体を一緒 に結合している力は本質的に静電気であるので、この平衡は溶媒、塩、pHおよ び他の因子によってもまた影響される。 α一様グロビン遺伝子は染色体16上に一緒にふさ状となり、胎児と新生児の両 方に存在する胚ζグロビン鎖と成人αグロビン鎖をコードする遺伝子を含む。β 一様グロビン遺伝子は染色体11上に存在し、胚ε−グロビン鎖、胎児γ−グロ ビン鎖、および成人デルタ−グロビンと成人β−グロビン鎖をコードする遺伝子 を含む。′γおよび8γの2つの型のγグロビン鎖が同定され、それぞれアミノ 酸135の単一グリシンまたはアラニン残基の存在に差がある(Schroed er et al、、 1968. Proc、 Natl、 Acad、 S ci、 U、S。 A、 60: 537−544)。γ鎖は75位に多形部位を含むことが見いだ され、イソロイシンまたはスレオニンのいずれかによっても占有され得る。種々 のヘモグロビンを形成できる(Kutlar et al、、 1989゜1( emoglobin 13;671−683 and Hon1gおよびAda ms、 Human Hemoglobin Genetics、 Sprin ger Verlag、 New York pp、 29−33参照)。 例として、HbA(α2β2)、HbA2(α2デルタ、)、HbF(α2γ2 )、Hbパーツ(HbBarts)(r +)、)IbH(β4)、およびHb ポートランドI(ζ2 γ2)、Hbポートランド11(ζ2 β2)、)lb ポートランドl11(ζ2デルタ2)、Hbガウワー1(Hb Gower I )(ζ2ε2)、およびHbガウヮ−II(Hb Gower II)((22 e 2)が含まれる。 しかしながら、天然のヘモグロビンを代用血液として使用するには、障害がある 。第一に、高用量を必要とする(Walder、 1988゜Biotech  ’88. San Francisco、 Nov、14−1σ、 1988)  、 10% ヘモグロビン溶液の1単位(450ml)は45gの蛋白質を含 む。少なくとも1年間に1200万単位の血液が米国で使用されていると推定さ れている。それ故、1年間に450.000kgのヘモグロビンの製造が必要で あろう。第二に、感染因子および毒性物質のないヘモグロビンを得ることが重要 である。第三に、言及したように、ヘモグロビンは正常では分子量64.000 の四量体であるが、解離してα−β二量体を形成することができる。二量体は速 やかに腎臓で除去され、無細胞ヘモグロビンが代用血液として有用であるには滞 留時間が非常に短すぎる。第四に、2,3−ジホスホグリセリン酸(2,3−D PG)を欠いているために、無細胞ヘモグロビンは酸素親和力が高すぎて効果的 に酸素を組織に放出できない。2.3−DPGは速やかに循環系から排出される ので、2.3−DPGを回復させる努力は不成功であった。 これらの難題を避けるために幾つかの研究方法がとられてきた。 これらには、組換えDNA系によるヘモグロビンの発現、ヘモグロビンの化学的 修飾、およびヘモグロビン変異体の製造が含まれる。 2、1.1.組換えヘモグロビンの発現ヒト胚ζグロビン(Cohen−3oh al、 1982. DNA l:355−363)、ヒト胚εグロビン(Ba ral leら、1980. Ce1l 21:621−630) 、ヒト胎児 γグロビン(SlighLom et al、、 1980. Ce1l 21 :627−630)、ヒト成人デルタグロビン(Spritz et al、、  1980. cell 21:639−645)、ヒト成人α−グロビンゲノ ムDNA(Liebhaber et al、、 1980. Proc、 N aLl、 Acad、 Sci、 U、S、A、 77:7054−7058) およびヒト成人β−グロビンcDNA(Marotta et at、、 19 77、 J、 Biol、 Chem、 252:5040−5053)がクロ ーン化され配列決定されてきた。 ヒト成人αおよびβ−グロビンは共にバクテリア系で発現されてきた。Naga  iら(1986,Proc、 Natl、 Acad、 Sci、 U、 S 、 A、82ニア252−7255 and 1984. Nature (L ondon) 309:810−812)は、lambdaell蛋白質の31 アミノ−末端残基、Ile−Glu−Gly−Argリンカ−1および完全ヒト 成人β−グロビン鎖から成るハイブリッド蛋白質として、成人β−グロビンを大 腸菌(E、 Co11)で発現させた。ハイブリッドを、血液凝析因子Xaを用 いて単一アルギニンで切断し、β−グロビン鎖を遊離させた。PCT出願第PC T/US88101534号(公開箱W0881091799号、1988年1 2月1日発行)は、成人α−グロビン遺伝子をコードするDNA配列の発現と、 α−およびβ−グロビン配列が、Xa因子切断部位をコードするスペーサーDN Aで分離されているベーターグロビンのN−末端20アミノ酸配列を開示してい る。 Omp八分へシグナル配列に続いてベーターグロビン遺伝子が挿入された大腸菌 のペリプラズムにベーターグロビンを分泌させる努力も成されてきた(Brin igar et at、、 198B、 Symposiu+a on Oxy gen Binding Herne Proteins−3tructure 、 Dynamics、 Funcution andGenetics)。し かしながら、融合は正しくプロセッシングされたがベーターグロビンは分泌され なかったことが見いだされた。 Naga iら(1986,Proc、 Natl、 Acad、 Sci、  U、S、A、 82ニア252−7255)は、大腸菌で発現させた成人ベータ ーグロビンと従来の源により得られた成人α−グロビンとヘム源とから再構成に よりヘモグロビンを得ることもまた報告している。しかしながら、大腸菌は翻訳 後プロセッシングによりN−ホルミル−メチオニンを除去できないので、正常ヒ トヘモグロビンと同じ機能を持つ組換えヘモグロビンを大腸菌で生産することは 不可能であろう。Hb Raleighの場合に示されてきたように、アミノ末 端はヒトヘモグロビンの酸素結合特性の決定に決定的であることが知られている (Moo−penn、 et al、、 1977、 Biochemistr y、 16:4872−4879)。さらにバクテリアで生産されたヘモグロビ ンは大腸菌の菌体内毒素を含むことがある。 酵母でヘモグロビンを発現させる試みもまた成されてきた。2つのグループから の報告は、酵母細胞はα−およびベーターの両方のグロビン前駆体mRNAの介 在配列を切除できないことを示唆する(Langford et al、、 1 983. Proc、 Natl、 Acad、 Sci、 U、S、A、 8 0:1496−1500 およびBeggs et al、、 1980. N ature (London) 283:835−840)、ベーターガラクト シダーゼ分泌シグナル配列に続いてGa1k−Fx−ベーターグロビン配列を持 つプラスミドを構築することによりストレブトマインス(Streptomyc es)でベーターグロビンを分泌させる試みも成された(Brinigar e t al、、 1988. Symposium on Oxygen Bin ding Heme Proteins 5tructure、Dynamic s、Function and Genetics)。しかしながらガラクトキ ナーゼが分泌された条件下でGa1k−Fx−ベーターグロビンは細胞内に残留 した。 最近、成人ベーターグロビンを含む2つの酵母プラスミドの構築が報告された( Brinigar et al、、 1988. Symposium on  Oxgen Binding Ileme Proteins 5tructu re、Dynamics、Function and Genetics)。一 方は、構成プロモーター、グリセルアルデヒド−3−リン酸デヒドロゲナーゼと 成人ベーターグロビンに直接融合したユビキチンを含み、他方はメタロチオネイ ン、誘発プロモーター、およびベータグロビンに直接融合したユビキチンを含ん でいた。 両者とも細胞内可溶性および細胞内不溶性成人ベーターグロビンの両方が得られ たと報告された。プラスミドの構築または得られた成人ベーターグロビンの量に 関してのそれ以上の詳細は開示されなかった。 (本頁以下余白) 哺乳類細胞におけるグロビンの発現も報告されている。組換え型単純ヘルペスウ ィルス、アデノウィルス、5V−40,およびレトロウィルスの、ヒト成人βグ ロビン遺伝子をコードしているDNA配列を含むベクターは開示されている(D obsonら、1989゜J、Virol、63:3844−3851; Ya nagiら、1989. Gene 76:19−26HMilIerら、19 88. J、 Virol、 62:4337−4345;およびKarlss onら、1985、 EMBOJ 5二2377−2386 >。通常のヒト成 人α・グロビン遺伝子を含む組換えDNA分子と5V2−cDNAジヒドロ葉酸 レダクターゼ遺伝子に連結させたマウスメタロチオネイン遺伝子の5゛プロモ一 ター調節域を含むハイブリッド遺伝子を導入することによる、チャイニーズ・ハ ムスター卵巣細胞中におけるヒト成人α・グロビン遺伝子の発現も開示されてい る( lauら、1984. Mo1. Ce1l Biol、 4:1469 −1475) 、しかし、グロビン遺伝子の発現は、遺伝子伝達の低い効率のた めにかなり低いものであることがヘモグロビン・テトラマーをダイマーへ解離す る問題を避けるために取られた1つのアプローチは、分子内もしくは分子間架橋 によるヘモグロビンの化学的修飾である。そうした修飾の例としては、ポリアル キレン・グリコールによる架橋(Iwashita、 U、S。 Patent No、 4.412.989および4,301.144 ) 、 ポリアルキレン・オキサイドによるもの(Iwasake、 U、S、 Pat ent No、 4,670,417);ポリサッカライドによるもの(Nic olau、υ、S、 Patent Nos、 4゜321、259および4, 473,563 ) ;イノシトール・フォスフェートによるもの(Wong、 υ、S、 Patent Nos、 4,710.488および4.650.7 86);二官能架橋剤によるも(7) (Morrisら、U、S、 Pate nt No、 4,061,736) 、インシュリンによるもの(Ajisa ka、 U、S、 Patent No。 4、377、512) ; ヘモグロビン組成を1ys99αlおよび1ys9 9α2間で分子間架橋させるような架橋剤によるもの(Walder、 U、S 、 Patent No、 4.598,064 )。 また、ヘモグロビンは、単離されたヘモグロビンの酸素親和性を減少するように 化学的に修飾されてきた。一つのアプローチは、ピリドキサール・フォスフェー トによる重合によるものである(Sehgalら、1984. Surgery 、 95:433−438 ) 、もう一つのアプローチは、2.3−DPGに 似た試薬を使用することによるものである(Bucci ら、U、S、 Pat ent No、 4.584.130 ) 。これらの化合物はヘモグロビンの 酸素親和性を低下させるものであるが、その親和性はそれでも比較的高い。 2、 1. 3.ヘモグロビン変異体 自然に存在しているヘモグロビン変異体の種類は以下のものがある:自己重合す る変異体;テトラマーの解離を妨げる変異体、低い固有酸素親和性を有する変異 体、アルカリ中で安定な変異体である。自己重合するヘモグロビン変異体の例と して、Hb Port。 Alegre 、Hbミシシッピ、およびHb Ta−Liがある。 Hb Porto Alegreは、Tondoらによって最初に報告されたβ 鎖変異体である(1974. Biochem、 Biophys、 Acta  342:15−20; 1963、 Am、 J、 l(uman Gene t、 15:265−279) 。β・9セリンは、他のシスティン残基とジス ルヒド結合できるシスティンで置換されている。これらの架橋により、t(b  Porto Alegreはポリテトラマーをキャリアーの血液中では生成しな い。Hb Porto Alegreキャリアーは、グルタチオンの2倍高いレ ベルを有し、赤血球細胞中でHbPorto Alegreの重合を妨げるグル タチオン・レダクターゼの3倍高いレベルを有していることが示されている(  Tondoら、1982、 Biochem、Biophys、 Res、 C oa+mun、105:1381−1388) o これらポリマーの正確な構 造は分っていない。 Hbミシシッピは、最近単離されたヘモグロビンの重合変異体である。この新し い変異体は、Adamsらにより最初に報告された(1987. Hemogl obin 11 :435−452) 、この変異体において、β・44セリン はシスティンで置換されており、この結果、テトラマー間にジスルヒド結合がで きている。この変異体は、10個程度のテトラマーとポリマーを形成していると 考えられている。 Hb Ta−Liは、もう一つの公知の重合β変異体である。β・83グリシン はシスティンで置換されている。この変異体は、1971年に最初に報告された ( B lackwe l l ら、1971SBiochem、 Bioph ys、 Acta 243:467−474 ) 。この変異体もテトラマー間 に架橋を作っている。 変異体の別のもう一つの別のグループは、非解離性テトラマーを持つ変異体であ る。その一つの例は、β鎖がよく特徴付けられた変異体であるl(b Ra1n ierである(GreerおよびPerutz、 1971゜Nature N ew Biology 230:261および5tatoyannopoulo sら、1968゜5cience 159ニア41 ) oβ・145チロシン はシスティンで置換されている。このシスティンは、天然のβグロビンに存在す るβ−・93システインとジスルヒド架橋を形成することができる。このジスル ヒド結合はテトラマー間に存在するもので、この結合は1つのテトラマー内で2 つのβ・サブユニット間で形成されている。この共有ンスルヒド結合は、テトラ マーの形を安定化し、テトラマーがその構成ダイマーに解離することを防いでい る。また、Hb Ra1nierは、酸素に対して高い親和性、減少したヒル係 数、および通常のヘモグロビンのわずか半分のアルカリ性ボーア効果を有するこ とも発見されている。 変異体の別のもう一つのグループは、アルカリで安定な変異体である。Ilb  Motown/1lacettcpeはアルカリで安定であると報告された変異 体である(GibbおよびRucknagel、 1981. Cl1nica l Re5earch 29ニア95AおよびAl tayら、1976、 B iochem、 Biophys、 Acta 434 : 1−3)。この変 異体は、β−・127グルタミンがグルタミン酸によって置換されている。β鎖 のこの部分は、ダイマーを形成しているモノマー間のα1β1接触面に関与して いる。置換されたグルタミン酸はα・31アルギニンとイオン性結合を作る。こ れは、α・31アルギニンと通常のβ・127グルタミンとの間に形成された結 合よりも強い結合であり、Hb Motown/)Iacettepeの向上し た安定性に役立っているものと考えられている。HbF(胎児ヘモグロビン)お よびウシ・ヘモグロビンも、このアルカリに安定な変異体のグループに属する( Peruts、 1974. Nature 247:341)。 低下した酸素親和性を示す30以上のヘモグロビン変異体が天然に存在している 。そうした変異体の幾つかの例が、PCT出願番号 PCT/[3881015 34(公開番号 Wo 881091799.1988年12月1日に公開)  、Bonaventura and Bonaventura、 1980.  In: Abnormal Human Hemoglobins and R ed Ce1l Enyzmes、 Huisman、 T。 、Ed、、IJarcel Dekker、NY、t(emoglobin 4  (3& 4):275−289 andBonaventura and B onaventura、 1978. in Biochemical and  C11nical Aspects of )iemoglobin Abn ormalities、Caughey、W、S、。 Ed、、 Academic Press、 NY、 pp、 647−663 に開示されている。これらの低い酸素親和性変異体のグループにおいて、α2β 2ヘモグロビンの固有酸素親和性と2.3−DPGおよびヘモグロビン機能の他 のアニオン性アロステリック補助因子の結合に関与する正電荷残基のクラスター との間に一般化することのできる関係が存在するように思える(Bonaven tura and Bonaventura、 1980. Arner、 Z ool、 20:131−138 )。 低い酸素親和性変異体の一つの例は、β・66リジンがスレオニンで置換されて いるHb Chicoである(Shihら、+987゜Hemoglobin  11: 453−464) o Hb Chi c oの赤血球細胞のP2Oは 、27mm HgのP2Oを有する通常の赤血球細胞コントロールと比較して、 38mm Hgである。他のすべての性質、すなわちヒル係数およびアルカリ性 ボーア効果は通常である。 別のもう一つの低い酸素親和性変異体は、β・1バリンがアラニンに置換されて いるβ鎖変異体であるHb Raleighである(Moo−Pennら、19 77、8iochemistry 16:4873) oアミノ末端アラニンの 翻訳後修飾により、アセチルアラニンが形成される。バリンの正電荷アミノ基は 、2.3−DPG結合に関与しているので、そのアセチル化により、DPG結合 部位においてクラスターの電荷が減少する。この電荷の差は、Hb Ralei ghの酸素親和性を減少させようと作用し、そして正常なHb Aの酸素親和性 を低下させるDPGの効果を減少させるように作用する。ヒル効果(協同性)お よびアルカリ性ボーア効果(pH依存酸素結合)はこの変化によって影響を受け ない。 Hb Titusville (アスパラギンに対するα・94アスパラギン酸 )は、α、β2の改変接触を持つ一群の低い親和性ヘモグロビン変異体の一つで ある(Schneiderら、1975. Biochem、 Biopt+y S、 Acta 400:365)。α1β2接触面は、αおよびβ・サブユニ ット間の2つの異なる水素結合対により安定化している。一対が低い親和性型で あるT−構造を安定化させ、他の対が高い親和性型であるR−状態を安定化させ ている。それは、これら2対の結合間でシフトしており、T−およびR−状態が 交互に取られ、そうして正の共同作用が果たされている。デオキシヘモグロビン は主にT−状態にある。一つの酸素を結合しているヘモグロビンでは、R−状態 の分子の量が増加し、従って高い親和性で酸素と結合している。2つの酸素が結 合しているヘモグロビンにおいては、さらに高い比率でR状態分子が存在してい る。)lb Titusvilleにおいては、R−状態の結合は壊される。α ・94アルパラギン酸は通常、β・102アスパラギンと非共有結合を作る。こ の結合が壊されるため、平衡はT−状態の方向に進み、Hb Titusvil leの酸素親和性は非常に低い。 !lb Beth l5raelは、高い酸素親和性のR−状態を不安定化させ るα、β、接触面に影響を与える別のもう一つの変異体である(Nagel ら 、1976、 New Eng、J、 Med、 295:125−130)  、β−102アルパラギンはセリンに置換されている。Hb Beth l5r ael患者の全血液は、通常値27に比較して、88mm HgのP2Oを示す 。ヒル係数は二相性であり、上で1.0、下で1.0の値を有している。ボーア 効果は正常である。通常のヘモグロビンの5゜6のP2Oとヒル係数の2.72 に比較し、)Ib Beth l5raelの溶血物は、P2Oがx7mmHg であり、そしてヒル係数がカーブの底で1.65であり、上部で1.29である 。 低い親和性ヒトヘモグロビン変異体の別のもう一つの例は、Hbカンサスで ある(1988年12月1日に公表されたPCT出願番号PCT/LIS8B1 01534、公開番号WO881091799およびBonaventura  and Riggs、 1968、 J、 Biol、 Chem、 243:  980−991) 、β−−102アスパラギンはスレオニンと置換されてい る。単離されたHbカンサスのヘムを含有するβ・グロビン鎖は、低い酸素親和 性を持つことが示されている(Riggs and Gibson、 1973 . Proc、 Natl、 Acad、 Sci。 U、S、A、 70:1718−1720)。 2.2.酵母中における異種DNAの発現組換えDNA技術の出現で、多様な原 核および真核システムにおける異種DNAを発現するための努力がなされた。一 つのそうしたシステムが酵母である。 酵母は組換えDNAによりコードされたポリペプチドまたはタンパクの生産のた めのシステムとして、他のバクテリアや他の真核生物よりも多くの利点を有して いる。酵母は数世紀にわたって大量発酵に用いられてきたので、酵母を発酵させ る技術はよく知られており、多くの酵母宿主が市販され、利用できる。さらに、 酵母はバクテリアや他の多くの真核細胞よりも高い密度に成育でき、容易に連続 培養プロセスに適用できる。酵母は真核生物であるので、発現生成物のグリコシ レートが可能であろうし、高等生物と同じコドン選択性を示すことができ、翻訳 後プロセシングの間にアミノ末端メチオニンを除去することができる。 多くの異種タンパクが酵母中に発現された。その例はインターフェロン(I(i tzemanおよびLeur、g、 U、3、特許第4.775.622号、1 988年10月4日に発行; 旧tzemanら、カナダ特許第1.205.0 26号、1986年5月27日に発行: 旧tzemanら、l 981 。 Nature (London) 293ニア17 ) ;血小板由来増殖因子 (Murrayら、U、 S、特許第4.801.542号、1989年1月3 1日に発行);グルカゴン(Norrisら、U、 S、特許第4.826.7 63号、1989年5月2日に発行)を含む。 酵母中で発現された異種タンパクは多様なプロモーターに連結されてきた。その 例として、異種タンパクをSV40およびR3■プロモーターに操作可能に結合 することによるものがある(GeIfandら、U、S、特許第4.8710゜ 013号、1989年9月26日に発行)。更に、異種タンパクをコードしてい るDNA配列は、誘導性である酵母プロモーターに連結された。1985年1月 30日に公開されたヨーロッパ特許出願公開第132.309号は、ガラクトキ ナーゼ(GALI)およびUDP−ガラクトース・エピメラーゼ(GALIO) のための酵母ガラクトース誘導プロモーター(以下GALI−10プロモーター とする)を含み、二方向性であるプラスミドの構築を開示している。二方向性酵 母プロモーターter ら、1989. EMBOJ、8:3029−3037  ) 、 Broachら(Manipulation of Gene Ex pression、 ed、 1nouye、 1983 )は、転写を促進す る9必」ユlO上流アクチβ−配列およびYEp51由来の転写を妨げるアルコ ール・デヒドロゲナーゼ・転写(ADHI)ターミネータ−配列を含有するプラ スミドを開示している。KingSmanらは、1986年10月7日発行のu 、 s、特許第4.615.974号において、インターフェロンの転写のプロ モーターとして、酵母フォスフォグリセラート・キナーゼ遺伝子の5゛領域を用 ゛いることを開示している。旧tzemanらは、1986年5月27日発行の カナダ特許第1.205.026号において、インターフェロンの転写を促進す るために人旦旦1構造遺伝子の5′フランキング配列を用いることを開示してい る。Burkeらは、1989年10月24日発行のU、 S、特許第4.87 6、197号において、酵母アルコール・デヒドロゲナーゼ遺伝子伝子(Δ旦旦 2)から得られた第一の転写調節領域、セルアルデヒド−3−フォスフェート・ デヒドロゲナーゼ遺伝子(TDH3)からの第二の転写開始領域およびターミネ ータ−領域からなるDNA構築物を開示している。 (本頁以下余白) 3、発明の要約 本発明は、実質的に純粋な哺乳動物のグロビン鎖またはそのヘム結合断片に関す る。本明細書で定義する「実質的に純粋な」とは、赤血球の膜成分やE、 co liの内毒素を含まないグロビン鎖のことである。グロビン鎖はα様グロビン鎖 またはその変異型、あるいはβ様グロビン鎖またはその変異型でありうる。α様 グロビン鎖は胚のζ−グロビン鎖および成体のα−グロビン鎖の群から選ばれる が、これらに限定されない。β様グロビン鎖は胚のε−グロビン鎖、胎児のγ− グロビン鎖、成体のδ−グロビン鎖、および成体のβ−グロビン鎖より成る群か ら選ばれるが、これらに限定されない。本質的にα様およびβ様グロビン鎖から 成るヘモグロビンは、α様グロビン鎖およびβ様グロビン鎖またはその変ン鎖ま たはその変異型とヘム源とを混合することにより得られる。 本質的にα様およびβ様グロビン鎖から成るヘモグロビンと、本質的にγ−グロ ビン鎖またはその変異型から成るヘモグロビンは、例えば代用血液や血漿増量剤 のような生理学的酸素運搬体を必要とする用途において使用される。 本発明のグロビン鎖またはそのヘム結合断片は、少なくとも1つのグロビン鎖ま たはそのヘム結合断片をコードするDNA配列を含む組み換えDNAベクターを 酵母内で発現させることにより得られる。かくして、本発明は、 (a)グロビン鎖またはそのヘム結合断片をコードするDNA(b)グロビン鎖 またはそのヘム結合断片をコードするDNA配列の転写を促進する酵母の転写プ ロモーター;(C)酵母の選択マーカーまたはその機能的に活性な部分をコード するDNA配列;および (d)酵母の複製起点 を含む、酵母細胞においてグロビン鎖またはそのヘム結合断片を発現し得る組み 換えDNAベクターを提供する。 酵母の転写プロモーターは酵母誘導性転写プロモーター、酵母構成性転写プロモ ーター、酵母ハイブリッドプロモーター、および酵母二方向プロモーターより成 る群から選ばれるが、これらに限定されない。 鎖もしくはその変異型を発現する能力を有する。他の実施態様では、ベクターは 2つのグロビン鎖を発現する能力を有する。一実施態様において、ベクターはα 様グロビン鎖とβ様グロビン鎖またはそれらの変異型を発現することができる。 特定の実施態様において、ベクターは非変異型α様グロビン鎖と変異型β様グロ ビン鎖を発現することができる;また、組み換えベクターは変異型α様グロビン 鎖と非変異型β様グロビン鎖を発現することができる;あるいは、組み換えベク ターは変異型α様グロビン鎖と変異型β様グロビン鎖を発現することができる。 非常に特定した実施態様では、組み換えベクターは成体のα−グロビン鎖と成体 のβ−グロビン鎖を発現することができる。 本発明はさらに、 (a)酵母細胞に、(i)グロビン鎖またはそのヘム結合断片をコードするDN A配列; (ii)グロビン鎖またはその機能的に活性な部分をコードするDN A配列の転写を促進する酵母の転写プロモーター; (iii)酵母の選択マー カーまたはその機能的に活性な部分をコードするDNA配列;および(iv)酵 母の複製起点;を含む組み換えDNAベクターを導入し、そして(b)該酵母細 胞を適当な培地で増殖させて、該グロビン鎖またはそのヘム結合断片を発現させ る ことから成る、酵母細胞において少なくとも1つのグロビン鎖またはそのヘム結 合断片を生産する方法を提供する。 本発明はまた、 (a)酵母細胞に、(i)α様グロビン鎖またはその変異型をコードするDNA 配列; (ii)β様グロビン鎖またはその変異型をコードするDNA配列;  (iii)α様グロビン鎖およびβ様グロビン鎖をコードするDNA配列の転写 を促進する酵母の転写プロモーター; (iv)酵母の選択マーカーまたはその 機能的に活性な部分をコードするDNA配列;および(v)酵母の複製起点:を 含む組み換えDNAベクターを導入し、 (b)該酵母細胞を適当な培地で増殖させて、α様グロビン鎖またはそのヘム結 合断片およびβ様グロビン鎖またはそのヘム結合断片を発現させ、 (c)該酵母細胞からα様グロビン鎖およびβ様グロビン鎖を単離し、そして (d)α様グロビン鎖およびβ様グロビン鎖とヘム源とを混合する 各工程から成る、α様グロビン鎖およびβ様グロビン鎖を含むヘモグロビンの製 造方法を提供する。 本発明はさらに、 (a)酵母細胞に、(i)α様グロビン鎖またはその変異型をコードするDNA 配列; (ii)β様グロビン鎖またはその変異型をコードするDNA配列;  (iii)α様グロビン鎖およびβ様グロビン鎖をコードするDNA配列の転写 を促進する酵母の転写プロモーター; (iv)酵母の選択マーカーまたはその 機能的に活性な部分をコードするDNA配列;および(v)酵母の複製起点;を 含む組み換えDNAベクターを導入し、 (b)該酵母細胞を適当な培地で増殖させてα様グロビン鎖またはその変異型お よびβ様グロビン鎖またはその変異型を発現させ、これらをヘム産生性酵母細胞 内でヘムと結合させてα様グロビン鎖およびβ様グロビン鎖を含むヘモグロビン を形成させることから成る、ヘム産生性酵母細胞によるα様グロビン鎖およびβ 様グロビン鎖を含むヘモグロビンの生産方法を提供する。 本発明はさらに、 (a)酵母細胞に、(i)α様グロビン鎖またはその変異型をコードするDNA 配列; (ii)α様グロビン鎖またはその変異型をコードするDNA配列の転 写を促進する酵母の転写プロモーター;(iii)少なくとも1つの酵母選択マ ーカーまたはその機能的に活性な部分をコードするDNA配列;および(iv) 酵母の複製起点;を含む第1の組み換えDNAベクターと、(i)β様グロビン 鎖またはその変異型をコードするDNA配列; (ii)β様グロビン鎖または その変異型をコードするDNA配列の転写を促進する酵母の転写プロモーター;  (iii)少なくとも1つの酵母選択マーカーまたはその機能的に活性な部分 をコードするDNA配列;および(iV)酵母の複製起点;を含む第2の組み換 えDNAベクターとの2つの組み換えDNAベクターを導入し、(b)該酵母細 胞を増殖させて、αおよびβ様グロビン鎖またはそれらのヘム結合断片を発現さ せ、 (c)該酵母細胞からαおよびβ様グロビン鎖を単離し、そして (d)αおよびβ様グロビン鎖をヘム源と組み合わせる各工程から成る、α様グ ロビン鎖またはその変異型およびβ様グロビン鎖またはその変異型を含むヘモグ ロビンの製造方法を提供する。 本発明はまた、 (a)酵母細胞に、(i)α様グロビン鎖またはその変異型をコードするDNA 配列; (ii)α様グロビン鎖またはその変異型をコードするDNA配列の転 写を促進する酵母の転写プロモーター;(iii)少なくとも1つの酵母選択マ ーカーまたはその機能的に活性な部分をコードするDNA配列;および(iv) 酵母の複製起点;を含む第1の組み換えDNAベクターと、(i)β様グロビン 鎖またはその変異型をコードするDNA配列; (ii)β様グロビン鎖または その変異型をコードするDNA配列の転写を促進する酵母の転写プロモーター;  (iii)少なくとも1つの酵母選択マーカーまたはその機能的に活性な部分 をコードするDNA配列;および(iV)酵母の複製起点;を含む第2の組み換 えDNAベクターとの2つの組み換えDNAベクターを導入し、(b)該酵母細 胞を適当な培地で増殖させてαおよびβ様グロビン鎖またはそれらの変異型を発 現させ、これらを該酵母細胞内でヘムと結合させてヘモグロビンを形成させるこ とから成る、ヘム産生性酵母細胞によるα様グロビン鎖またはその変異型および β様グロビン鎖またはその変異型を含むヘモグロビンの生産方法を提供する。 4、
【図面の簡単な説明】
図1は、ヒト・ヘモグロビンの胚ζ鎖(IA)、胚ε鎖(IB)、胎児γ鎖(I C)、成体δ鎖(ID)、成体α鎖(IE)、および成体β鎖(IF)を示す。 推定アミノ酸配列はその下に示しである。AUG開始コドンおよび翻訳後修飾で メチオニンアミノペプチダーゼにより除かれる対応するアミノ末端メチオニンは 図面に示してない。 図2は、プラスミドpSPβCの部分iな制限地図を示す。βグロビン遺伝子の 完全な挿入物は二本線で示してあり、プラスミド配列は一本線で示しである。線 の上に示した制限部位はA=Accl、E=EcoRI、F=SfaNI、H= HindIII、N=NcoI、B=BamHIである。制限部位の上の線はβ グロビン遺伝子のコード領域を表す。線の下の数字はベクター中に存在するEc oRI部位からの塩基対の長さを表す。 図3Aは、ボルト・アレブレ(Porto Alegre)βグロビン遺伝子を YEp51にクローニングするために採用した戦略を示す。 図3Bは、成体βグロビン遺伝子をYEp51にクローニングするために採用し た戦略を示す。 図4は、プラスミドYEpWB51/Portの制限地図を示す。 図5は、YEp51 (340g2C)、YEp51T/Nat(340g2B )およびYEpWB51/Po r t (340g2P)で形質転換した酵母 5c340株から抽出した全RNAのオートラジオグラフを示す。全RNAは1 .1%アガロースゲルで電気泳動にかけ、ハイボンド(Hybond)ペーパー に移し、プラスミドmp 18bH3からのβグロビン遺伝子のApaLI−H indIII断片(600bp)を使って検索した。対照RNA (CYH2) のレベルは旦ヱ旦2遺伝子のコード領域を保有するプラスミドmp19CYH2 2(9,0kb)を使って測定した。 20μgの全RNAを各レーンに載せた。各レーンの試料は次の通りである:レ ーン1:340g2C、レーン2:340g2Bおよびレーン3:340g2P oβはβグロビンのmRNAを示す。旦y旦2 mRNAはCI(前駆体)およ びC2(成熟mRNA)で示す。横の数字はヌクレオチドの長さを表す。 図6Aは、LKBゲルスキャナーを使ってノザンプロットから得られたβグロビ ンmRNAとCY N(2m RN Aの両方を含むオートラジオグラフをスキ ャニングした結果を示す。A(340g2B)における大きいピークはβグロビ ンmRNAを表し、大きいピークの両側の2つの小さいピークはCYH2mRN Aを表す。図6Bは、LKBゲルスキャナーを使ってノザンプロットから得られ たボルト・アレブレβグロビンmRNAとCYH2mRNAの両方を含むオート ラジオグラフをスキャニングした結果を示す。B(340g2P)における大き いピークはボルト・アレブレβグロビンm RN Aを表し、大きいピークの両 側の2っ図7は、mp18βHSの地図を示す。 図8は、A A H5の地図を示す。 図9は、L19βAtの地図を示す。 図10は、プラスミドpUc19−HβAtの制限地図を示す。 図11は、GA↓l−10プロモ一ター配列の一部を示す。 図12は、プラスミドpUC19−GHβAtの制限地図を示す。 図13は、プラスミドpNML−V−G−1の制限地図を示す。 図14は、プラスミドYEpWB51/Na tの制限地図を示す。 図15は、N旦旦lターミネータ−をYE pWB 51 /NATにクローニ ングするための戦略を示す。。 図16は、プラスミドYEp51T/NATの制限地図を示す。 図17は、YEp51T/Gの構築を示す。 図18は、γグロビン遺伝子のDNA配列を示す。 図19は、CAM−5−3(5°末端プライマー)およびCAM−3−H(3° 末端プライマー)の配列とそこに存在する制限部位を示す。これらのプライマー はγグロビンDNAを合成するために使用された。 図20は、プラスミドYEp51T/Gの制限地図を示す。 図21は、γ(val)グロビンDNAを合成するために使用した5°ブライ7 −5TG−ApaLおよび3゛ブライ7−AD旦5B373′の配列とそこに存 在する制限部位を示す。 図22は、プラスミドpNM−5−G−γwallの制限地図を示す。 図23は、プライマー5l−A−1および519−A−3の配列とそこに存在す る制限部位を示す。 図24は、ブ5イマ−G 10T−5BおよびG10T3ESSの配列とそこに 存在する制限部位を示す。 図25は、ハイブリッドプロモーター−最初の36塩基のαグロビンを合成する ために使用した5°および3°プライマーの配列とそこに存在する制限部位を示 す。 図26は、3′ αグロビン遺伝子断片を合成するために使用した5゛および3 °プライマーの配列とそこに存在する制限部位を示す。 図27は、プラスミドpUc19−GHAの制限地図を示す。 図28は、プラスミドpUc19−GHαGtの制限地図を示す。 図29は、HαGt DNA断片を合成するために使用したプライマーの配列お よび制限部位を示す。 図30は、pUCl 9−AHαGtの制限地図を示す。 図31は、pPM40の制限地図を示す。 ・ 図32は、pNM−R−A−αlの制限地図を示す。 図33は、プラスミドpNM−R−G−αIの制限地図を示す。 図34は、GHβAt発現カセットを保有する酵母ベクターにG HαGtカセ ットをクローニングするために採用した戦略を示す。 図35は、”jラスミドpUC19−ADHt中のADHIターミネータ−配列 を合成するために使用した5“および3°プライ図36は、Al1.、+Atを pNM−R−A−αlにクローニングするために採用した戦略を示す。 図37は、AD旦2−UAS DNA断片を合成するために使用した5°および 3°プライマーの配列とそこに存在する制限部示す。 図39は、5°プライマー5 TDH3−3Xおよび3′プライマーADH−t −SBの配列とそこに存在する制限部位を示す。 図40は、プラスミドpUC+ 9−Al1.、+Atの地図を示す。 図41は、Mu−145CV、Mu−,66ThおよびMu−9Cyの配列を示 す。 図42は、YEp51NTlの制限部位を示す。 図43は、5”末端ブライ?−BN −5−3a ]および]3′末端プライマ ーB−83−Taの配列とそこに存在する制限部位を示す。 図44は、5′末端プライマーB−G127−5および3°末端プライマーベー ター3−Hの配列とそこに存在する制限部位を示す。 図45は、5′末端プライマーA104S−5および3′末端プライマーG10 T3Hの配列とそこに存在する制限部位を示す。 図46は、5′末端プライマーG−5−9CYおよび3′末端プライマ−CAM −3−Hの配列とそこに存在する制限部位を示す。 図47は、5′末端プライマ−CAM−5−3および3“末端プライマーG66 T−3の配列とそこに存在する制限部位を示す。 図48は、5°末端プライマー〇−5−9CYおよび3゛末端プライマー〇66 T−3の配列とそこに存在する制限部位を示す。 図49は、5゛末端プライ7−Z−5−3ALおよび3′末端プライマーZ−A 95−3の配列とそこに存在する制限部位を示す。 図50は、5゛末端プライマーZ−BST−5および3°末端プライマーZ−3 −Hの配列とそこに存在する制限部位を示す。 図51は、PCRによってミシシッピ−(Mississippi)βグロビン 遺伝子を合成するために使用した5′および3゛プライマーの配列とそこに存在 する制限部位を示す。 (本頁以下余白) 5、発明の詳細な説明 本発明は、実質的に純粋な哺乳類のグロビン鎖もしくはそのヘム結合性断片に関 する。好ましい観点においては、本発明は、実質的に純粋なヒトのグロビン鎖も しくはそのヘム結合性断片に関する。このグロビン鎖は、α様グロビン鎖もしく はその変異型、あるいは、β様グロビン鎖もしくはその変異型であることができ る。このα様グロビン鎖は、胎児のζグロビン鎖及び成人(体)のαグロビン鎖 を含む群から選択されることができるが、それらに限定はされない。β様グロビ ン鎖は、胎児のεグロビン鎖、胎児のγグロビン鎖、成人(体)のデルタ−グロ ビン鎖、及び、成人(体)のβグロビン鎖を含む群から選択されるが、それらに 限定はされない。α様グロビン及びβ様グロビンをヘム源と混合して、α様グロ ビン及びβ様グロビンからなるヘモグロビンを取得することができる。γグロビ ンを、ヘム源と混合して、γグロビンからなるヘモグロビンを取得することがで きる。本発明の方法のような生理学的な酸素運搬体を必要とする用途において使 用することができる。 本発明は、酵母においてグロビン鎖もしくはそのヘム結合性断片を発現すること ができる組換えベクターにも関する。この組換えベクターは、2種類のグロビン 鎖もしくはそのヘム結合性断片を発現させることができる。グロビン鎖は、ある 特有な実施態様においては、α様グロビン及びβ様グロビン鎖もしくはその変異 型を含むことができる。本発明は、酵母において、少なくとも1種類のグロビン 鎖を発現するための方法にも関する。発現されたαグロビン及びβグロビン鎖も しくはその変異型をヘム材料と化合させて、ヘモグロビンもしくはその変異体を 産生ずることができる。本発明は、酵母により産生されるもしくは外因性材料か ら取得されるヘムをグロビンにつなぎ合わせてインビボにおける機能的ヘモグロ ビンを形成するという、酵母においてヘモグロビンを発現させるための方法にも 関する。 5.1. グロビンの単離及びクローニングヒト胎児のζグロビン、ヒト胎児の εグロビン、ヒト胎児のγグロビン、ヒト成人のデルタ−グロビン、ヒト成人の αグロビン、及び、ヒト成人のβグロビン鎖をコードする遺伝子のヌクレオチド 配列、及び、それらの誘導されたアミノ酸配列を、それぞれ図IA−Fに示しで ある。これらは、同一もしくは機能的に等価なアミノ酸残基をコードする異なる コドンの置換により変化を受けそのためサイレント変化を生ずる、図IA−Fに 示されたヌクレオチド配列の全てもしくは一部からなるヌクレオチド配列、並び に、その配列内の機能的に等価なアミノ酸残基の置換により変化を受けそのため サイレント変化を生ずる、図IA、IB、IC1ID、IE、もしくは、IFに 示されたアミノ配列の全てもしくは一部からなるアミノ酸配列及び修飾又はプロ セッシングされたその誘導体を含むが、それらに限定はされない。 α様グロビン及びβ様グロビン鎖をコードする遺伝子は、ヘモグロビン含有性細 胞から、当業者に知られている方法を用いて単離することができる。α様グロビ ン又はβ様グロビンをコードするDNAは、クローン化DNA (例えば、DN A rライブラリーJ)から当業者に知られている標準的な方法により、化学合 成により、cDNAクローニング、もしくは、ゲノムDNAもしくはその断片の クローニングにより取得することができ、例えばヒトの網状赤血球から精製する ことができる(例えば、Maniatisら、1989年、分子クローニング: 実験室マニュアル、コールド スプリング ハーバ−、ニューヨーク州を参照の こと)。α様もしくはβ様グロビンDNAをコードするDNAを、ポリメラーゼ 連鎖反応(PCR)技術(例えば、Mullisら、米国特許第4.800,1 59号、1989年を参照のこと)を用いて取得することができる。ゲノムDN Aに由来するクローンは、コーディング領域に加え、調節遺伝子領域及びイント ロン遺伝子領域を含むことができ、一方、cDNAに由来するクローンは、エキ ソン配列のみを含んでいる。材料が何であれ、グロビン遺伝子を、遺伝子の増殖 のために適切なベクター内へ分子的にクローン化するべきである。 ゲノムDNAからの遺伝子の分子クローニングにおいてはDNA断片が産生され 、その幾つかのものが希望するグロビン遺伝子をコードしている。このDNAを 、特異的な部位において様々な制限酵素を使用して切断することができる。それ に代わる方法として、マンガンの存在下においてDNアーゼ(デオキシリボヌク レアーゼ)を使用してDNAを断片化することができ、あるいは、DNAを、例 えば超音波処理によるように、物理学的に剪断することができる。その後、直線 DNA断片を、アガロース及びポリアクリルアミドゲル電気泳動及びカラムクロ マトグラフィーを含むがこれらに制限されない、標準的な技術により、サイズに 従い分離することができる。 一度DNA断片が作製されたら、グロビンを含む特異的DAN断片の同定を、数 々の方法において行うことができる。例えば、ある量のグロビン遺伝子もしくは その特異的なRNAあるいはその断片を入手しかつ精製しかつラベル化すること ができる場合には、作製されたDNA断片を、ラベル化したプローブに対する核 酸ハイブリッド形成によりスクリーニングすることができる(Ben ton及 びDavis、2977年、5cience 196巻、180ページ、及び、 Grunstein及びHogness、1975年、Proc、Natl、A cad、Sci、 U、S、A、 72巻、3961ページ)。プローブに対し て実質的な相同性を有するこれらのDNA断片はハイブリッド形成を行うはずで ある。精製したグロビン特異的プローブを入手することができない場合には、グ ロビン配列に富む核酸画分を最初の選択法の時点でのプローブとして使用するこ とができる。適切な断片を制限酵素消化、及び、入手することができる場合には 、既知の制限地図に従い予測されるものとの断片サイズの比較により同定するこ とも可能である。遺伝子の特性、あるいは、上述したように、その発現産物の物 理学的もしくは化学的特性に基づいた更なる選択を、その最初の選択の後に利用 することができる。 グロビン遺伝子を、核酸のハイブリッド形成及びその後のインビトロ翻訳による mRNAの選択により同定することもできる。 この方法においては、断片を使用して、ノ\イブリッド形成により、相補的なm RNAを単離する。単離されたmRNAのインビトロ翻訳産物によりmRNAが 同定され、そのため、グロビン配列を含む相補的なりNA配列が同定される。 グロビンのゲノムDNAの単離に代わる方法は、既知の配列からの遺伝子配列自 体の化学的な合成、もしくは、グロビン遺伝子をコードするmRNAに対するc DNAを作成することを含むが、これらに限定はされない。 その後、同定されかつ単離された遺伝子もしくはcDNAを、適切なりローニン グベクター内へ挿入することができる。当業者に知られている莫大な数のベクタ ー−宿主系を使用することができる。可能性を含むベクターは、コメミド類、プ ラスミド類、もしくは、修飾されたウィルス類を含むが、これらに限定はされず 、但し、ベクター系は、使用される宿主細胞に適合しなければならない。このよ うなベクターは、ラムグー誘導体のようなノくクテリオファージ類、pBR32 2、pUC,pGEMlの、もしくは、ブルースクリプトのプラスミド誘導体類 のようなプラスミド類を含むが、これらに限定はされない。組換え分子を、形質 転換、トランスフェクション、感染、電気穿孔法(エレクトロポレーション)な どを利用して宿主内へ導入することができる。 別の実施態様においては、[ショットガン」法において、適切なりローニングベ クターへの挿入の後に、遺伝子を同定かつ単離することができる。例えば、cD NAのサイズ分画化もしくは副次分画化によるグロビン遺伝子の濃縮を、クロー ニングベクター内への挿入の前に行うことができる。 多コピー数の遺伝子配列を得るために、適切な宿主細胞を形質転換もしくは感染 させるのに使用することができるクローニングベクター内へこのグロビン遺伝子 を挿入する。これは、相補的な付着末端を有するクローニングベクター内へこの DNA断片をつなぎ合わせることにより実行することができる。しかしながら、 このDNAを断片化するために使用された相補的な制限部位がクローニングベク ター内に存在しない場合には、このDNA分子の末端を酵素的に修飾することが できる。別法として、希望する任意の部位を、このDNA末端へのヌクレオチド 配列(リンカ−)の連結により作製することができ、これらの連結されたリンカ −は、制限エンドヌクレアーゼの認識配列をコードする化学的に合成された特異 的なオリゴヌクレオチドを含むことができる。別法においては、切断されたベク ター及びグロビン遺伝子を、ホモポリマーテーリングにより修飾することができ る。 特定の実施態様においては、単離されたグロビン遺伝子cDNAもしくは合成さ れたDNA配列を取り込む組換えDNA分子での宿主細胞の形質転換により、多 コピー数の遺伝子の作製が可能となる。従って、形質転換体を増殖させ、その形 質転換体から組換えDNAを単離し、そして、必要に応じて、単離した組換えD NAから挿入した遺伝子を回収することにより、その遺伝子を大量に取得するこ とができる。 グロビン含有クローンを同定、増殖及び回収した後、当業者に知られている方法 を使用してそのDNA挿入物の特性決定をすることができる。グロビン遺伝子に 対応するクローン化DNA及びcDNAを、サザンハイブリッド形成(Sout hern、1975年、J、Mo1. Biol、 98巻、503−517ペ ージ)、制限エンドヌクレアーゼマツピング(ManiatiS他、1989年 、分子クローニング、実験室マニュアル、コールド スプリング ハーバ−、ニ ューヨーク州)、及び、DNA配列分析を含むが、これらに限定はされない方法 により分析することができる。DNA配列分析は、化学的方法(Maxam及び G11bert、1980年、Meth、Enzymol。 65巻、499−560ページ)、酵素法(Innes、1988年、Proc 、Natl、Acad、Sci、U、S。 A、85巻、 9436ベージ;Tabor及びRichardsonS 19 87年、Proc、Natl、Acad、Sci、U、S、A、 84年、47 67ページ;及び、Sang6rら、1977年、Proc、 Natl、 A cad。 Sci、U、S、A、 74巻、5463ページ、を参照)を含むがこれらに限 定はされない、当業者に知られている任意の技術、もしくは、自動DNA配列決 定機の使用(例えば、Martinら、1985年、Biotechn、olo gy 3巻、911−915ページを参照)により行うことができる。 5.2. グロビン変異体 グロビン変異体の作成及び使用も意図されかつ本発明の範囲に含まれる。本明細 書中で定義される用語「グロビン変異体」は、グロビンの構造もしくは機能の変 化を結果的に生じ、但し、酸素に対して可逆的に結合する能力により定義される ように、グロビンが依然として機能的に活性であるような方法においてヌクレオ チド配列が変化させられているグロビンを意味する。この変異体は、自然に発生 することも、あるいは、非自然的に発生することもある。本発明はヘモグロビン 変異体の以下に示すカテゴリーに関し、すなわち、インビボ生理学的条件下にお いて四量体が解離しない変異体、低下した固有の酸素親和性つまり生理学的条件 下て少なくとも約10mmHgのP2Oを有する酸素親和性を有する変異体、及 び、アルカリにおいて安定な変異体に関する。ある特有の実施態様においては、 ポリα様グロビンもしくはポリβ様グロビンが結果として生じる。 上述のセクション2. 1. 3.において論議されているように、自己重合す るグロビン変異体は、Porto AlegreβグロビンもしくはHb Po rto Alegre (β−9セリンがシスティンに置き代わっている)、H b Mississippi (β−44セリンがシスティンに置き代わってい る)、もしくは、Hb Ta−Li(β−83グリシンがシスティンに置き代わ っている)を含むが、これらに限定はされない。 上述のセクション2. 1. 3.に開示されてもいるように、四量体が解離し ない変異体の例は、Hb Ra1nier(β−145チロシンがシスティンに 置き代わっている)及びHbFv、。 (γ−1グリシンがバリンに置き代わっている)を含むが、これらに限定はされ ない。 アルカリ安定性ヘモグロビン変異体は、二量体がアルカリの存在下で単量体に解 離しないものである。その−例は、Mo t own/Hacettepe ( β−127グルタミンがグルタミン酸に置き代わっている)である。他の例は、 セリンがα−104システインに置き代わっている変異体である(Perutz 、1974年、Nature 247巻、371ページ)。 低下した酸素親和性を有する変異体の例は、HbA ChicO(β−66リジ ンがスレオニンに置き代わっている)、HbFChico(γ−66リジンがス レオニンに置き代わっている)、HbA Titusville(a−94アス パラギン酸がアスパラギンに置き代わっている)、Hb PortlandTi tusville (ζ−94アスパラギン酸がアスパラギンに置き代わってい る)、HbF Beth l5rael(y−102アスパラギンがセリンに置 き代わっている)、及び、HbF Kansas (γ−102アスパラギンが スレオニンに置き代わっている)を含むが、これらに限定はされない。 特定の 実施態様においては、グロビン変異体は、成人(体)のβグロビン鎖に対して実 質的に相同であり、かつ、この変異体はβ−9位にシスティンを含む。最も特定 の実施態様においては、グロビン変異体はPorto Alegreβグロビン に対して実質的に相同であり、かつ、この変異体はβ−9位にシスティンを含む 。本明細書中で使用される用語「実質的に相同」とは、第2グロビン鎖をコード するDNA配列に対して、ストリンジェント条件下、例えば、約65℃の温度に おける約0.lX5SCにおいてハイブリッド形成する第1グロビン鎖をコード するDNA配列の能力を意味する。例えば、グロビン変異体が成人(体)のβ− グロビン鎖に対して実質的に相同である場合、このグロビン変異体をコードして いるDNA配列は、ストリンジェント条件下において、成人(体)のβ−グロビ ン鎖をコードするDNA配列に対してハイブリッド形成することができる。 グロビン変異体を、当業者に知られている様々な方法により作製することができ る。それらを作製する操作は、遺伝子もしくは蛋白質レベルにおいて行うことが できる。グロビンを、部位特異的な突然変異誘発により、当業者に知られている 方法を利用して遺伝子レベルで変化させることができる。利用することができる ある種の方法は、塩基の置換を有する変異型グロビンを作製するための合成オリ ゴヌクレオチドの使用を含む。ある実施態様においては、突然変異を含む短いオ リゴヌクレオチドを合成し、がっ、野生型のグロビン遺伝子の一本鎖形態にアニ ールする(Zoller及びSm1th、1984年、DNA 3巻、479− 488ページ)。得られた短いヘテロ二本鎖は、DNAポリメラーゼによる第2 鎖合成のプライマーとして作用することができる。5′末端において、DNAリ ガーゼにより修復される一本鎖のニック(切れ目)が形成される。他の実施態様 においては、各々が変異型の配列を含む2種類の相補的なオリゴヌクレオチドを 合成する。 これらの相補的なオリゴヌクレオチドをアニールした後に形成する2本鎖は、D NAリガーゼにより、より大きいDNA分子に結合することができる。ただし、 双方の分子の末端は相補的な一本鎖の「接着」末端を有することが条件である。 利用することができる他の方法は、DNA分子内に小さな一本鎖のギャップ(間 隙)を導入し、後に、誤対合のDNA合成、つまり、そのギャップへの非相補的 なヌクレオチドの誤まった取り込みを行う(Botstein及び5hortl e、1885年、229巻、1193ページ)。ギャップへのチオールヌクレオ チドの取り込みは、非相補的なヌクレオチドの切除を最小限にすることができる 。別法として、グロビン変異体を、当業者に知られている方法を使用して、その グロビン変異体をコードするDNAを化学的に合成することにより作製すること ができる(例えば、Froehler、1986年、Nucl、Ac1ds R es、 14巻、5399−5407ページ、及び、Caruthersら、1 982年、遺伝子工学、J、に、 Setlow及びA、Hollaender 編集、プレナム プレス社、ニューヨーク化、第4巻、1−17ページ、を参照 されたい)。好ましい実施態様においては、変異型グロビンの断片を化学的に合 成し、更に、これらの断片を互いに順序良くつなぎ合わせてゆく。結果として得 られる変異型グロビン鎖を、例えば、PCR技術のような当業者に知られている 方法を用いて増幅し、更に、その後、上述のセクション5゜1に記載しであるよ うに、クローニングベクター内へ挿入することができる。ある特定の実施態様に おいては、PCR増幅を開始させるために用いるオリゴヌクレオチド内へ誤対合 を導入することにより、部位特異的変異体を作製することができる(J o n  eS及びHoward、1990年、Biotechniques8巻、17 8−180ページ)。 グロビン配列の操作は、蛋白質レベルで行うことができる。数ある化学的修飾法 の任意のものを、臭化シアン、トリプシン、キモトリプシン、パパイン、v8プ ロテアーゼ、N a B H<による特異的な化学的切断、アセチル化、フォル ミル化、酸化反応、還元反応等を含むが、これらに限定はされない既知の技術に より行うことができる。別法として、変異型グロビン蛋白質を、市販品として入 手できるペプチド合成器のような、当業者に知られている方法を使用して化学的 に合成することができる。ポリペプチド合成のこのような標準的な技術は、Me rrifield、1963年、J、 Chem、 Soc、 85巻、214 9−2154ページ、及び、Hunkapillarら、1984年、Natu re (London) 310巻、105−1llページのような刊行物に記 載されている。 5.3. ヘモグロビンの発現 グロビン鎖をコードするヌクレオチド配列を、適切な発現ベクター内、つまり、 蛋白質をコードする、挿入された配列の転写及び翻訳のために必要な要素を含む ベクター内へ挿入する。グロビン鎖をコードするDNA配列を発現するには、様 々な宿主−ベクター系を使用することができる。これらは、ウィルスを感染させ た哺乳類細胞系(例えば、ワクシニアウィルス、アデノウィルス等)、ウィルス を感染させた昆虫細胞系(例えば、バキュロウィルス)、酵母ベクターを含む酵 母、及び、プラスミドDNA、コスミドDNAもしくはバクテリオファージのD NAで形質転換した細菌を含むが、これらに限定はされない。好ましい観点にお いては、この宿主細胞は酵母細胞である。 5.3.1. 酵母におけるヘモグロビンの発現しかしながら、酵母においてグ ロビン鎖を発現する場合は、特別なことを考慮にいれる必要がある。グロビン鎖 をコードする配列を原核(細胞)系もしくは哺乳類系において発現する場合とは 異なる、酵母においてグロビン鎖をコードする配列の発現を調節するシグナルが 必要である。例えば、グロビン配列を発現することができるある組換えDNAベ クターにおいては、そのようなベクターの複製かつそれゆえ重要な発現が存在す るためには、酵母の複製起点が必要である。α様又はβ様グロビン鎖をコードす るヌクレオチド配列を、酵母において発現することができるベクター内へ挿入す る。ある実施態様においては、1種類のグロビン鎖もしくはその変異型をコード する1種類のDNA配列を組換えDNA内へ挿入する。他の実施態様においては 、2種類のグロビン鎖もしくはその変異型をコードする1種類のDNA配列を組 換えDNAベクター内へ挿入することができる。更に他の実施態様においては、 各々が1種類のグロビン鎖もしくはその変異型をコードする2種類のDNAを紹 換えDNAベクター内へ挿入する。ある特定の実施態様においては、1種類のD NA配列がα様グロビン鎖もしくはその変異型をコードし、かつ、第2DNA配 列がβ様グロビン鎖もしくはその変異型をコードする。 更に別の実施態様においては、その酵母細胞は、サツカロミセス0セレビシエ( Saccharomyces cerevisiae)種のl員である。このよ うなベクターは、グロビンをコードするDNA配列に加えて、(a)グロビン鎖 をコードするDNA配列の転写を促進する酵母転写プロモーター、(b)酵母選 択マーカーもしくはその機能的に活性な部分をコードするDNA配列、及び(C )酵母の複製起点、を含む。 そのベクターの第1の構成要素である、酵母の転写プロモーターは、以下の2種 類の構成要素を含み、それは、(a)調節的な(誘導可能な)もしくは構成的転 写を提供する構造遺伝子の遠位領域もしくはアクチβ配列を含む転写調節領域、 及び、(b)転写開始部位、rTATA」配列、適宜にキャッピング配列、及び 、RNAポリメラーゼ結合配列を含み、メツセンジャーRNAの合成開始を指示 するための開始部位から上流にあるヌクレオチドを含む、転写開始領域、である 。好ましい実施態様においては、このアクチβ配列は、上流アクチβ配列である 。転写調節領域は、少なくとも100塩基対(b p)であり、かつ、300塩 基対を越えないことが好ましい。調節領域は、開始コドンから少なくとも約20 0bpで、通常では少なくとも約300bpで開始され、更に、4oobpもし くは開始コドンから更に上流で開始されることができる。転写開始領域は、少な くとも約150bp、より一般的には、少なくとも約200bl)であり、通常 的600bpを越えず、約400bpが好ましい。この配列は、(+1の転写開 始点に対して)約bp−10から約bp−25までの転写の下流方向に延在して いる。 ある実施態様においては、酵母の転写プロモーターは誘導プロモーターである。 誘導プロモーターは、一方向性もしくは二方向性であることができる。好ましい 実施態様における一方向性の誘導プロモーターは、グロビン鎖をコーrするDN A配列から上流に位置している。一方向性誘導プロモーターは、グラクトースに より調節されるプロモーター(例えば、UDP−ガラクトースエビメ′ラーゼ( 旦A圭10)、ガラクトキナーゼ(旦Δ11))、グルコースにより調節される プロモーター(例えば、アルコールデヒドロゲナーゼI I (ADH2))  、及び、リン酸により調節されるプロモーター(例えば、酸性フォスファターゼ (PH05))を含むが、これらに限定はされない。他の実施態様においては、 誘導プロモーターは二方向性であることができる。二方向性のプロモーターは、 グロビン鎖をコードするDNA配列のプラス鎖の一端から上流(ATG開始コド ンの5′側)、及び、グロビン鎖をコードするマイナス鎖のもう一方の端から上 流に位置するある特定の実施態様においては、このような二方向性のプロモータ ーはGALI−10である。 プロモーターは、叉、構成プロモーターであることもできる。 ある特定の実施態様においては、この構成プロモーターはグリセプロモーターと 略記する。他の構成プロモーターは、グリセルアター配列は、少なくとも約20 0bpであり、かつ、約5000塩基対を越えないだろう。 他の実施態様においては、プロモーターはハイブリッドプロモーターであること ができ、このハイブリッドプロモーターにおいては、転写調節領域を含む配列は 1つの源から取得され、かつ、転写開始領域を含む配列は第2の源から取得され る。ある実施態様においては、転写調節領域を含む配列は、酵母の誘導プロモー ターの上流活性化配列である。この誘導プロモーターは、一方向性もしくは二方 向性のプロモーターであることができる。転写開始領域を含む配列を、構成プロ モーターの転写開始領域から取得することができる。ある特定の実施態様におい ては、ハイブリッある転写調節領域、及び、TD旦3プロモーターの転写開始領 域を含む転写開始領域から成る。他の特定な実施態様においては、ハイブリッド プロモーターが、両側に存在する転写開始部位を有する上流活性化配列を含み、 そのため二方向性のプロモニターを形成する場合、このハイブリッドプロモータ ーは相反する方向の2つの別々のDNA配列の発現を調節することができる。非 常に組換えDNAベクターの他の構成要素は、酵母選択マーカーをコードする配 列である。ある実施態様における組換えDNAベクターは、1種類を上回るこの ような配列を含むことができる。酵母選択マーカーは、そのマーカーを発現する 酵母細胞の生存のための選択圧を供給する。好ましい観点においては、この選択 マーカーは、宿主株における遺伝的欠損を補う。例えば、URA3を、URA3 遺伝子産物が欠損している酵母株における選択マーカーとして使用することがで きる。このような配列は、LEU2遺伝子、竺旦A3遺伝子、且±53遺伝子、 旦y五2遺伝子、比土旦4遺伝子、戊旦互8遺伝子、見旦旦1遺伝子、及び、二 足ヱ1遺伝子を含むが、これらに限定はされない。このような配列の他の例は、 プロモーターを欠損しているLEU2遺伝子であるleuした酵母細胞は、ロイ シンを含まない培地において増殖することムヘクターにより形質転換した酵母細 胞は、ヒスチジンを含まない培地中で増殖することができ、ADE8遺伝子を含 むベクターにより形質転換した酵母細胞は、アデニンを含まない培地中で増殖す ることができ、HIΣ4遺伝子を含むベクターにより形質転換した酵母細胞は、 ヒスチジンを含まない培地中で増殖することができ、CUP1遺伝子を含むベク ターにより形質転換した酵母細胞は、プラスミドを含まない宿主株に対して阻害 的なレベルの銅を含む培地において増殖することができ、TRPI遺伝子を含む ベクターにより形質転換した酵母細胞は、トリプトファンを含まない培地中で増 殖することができる。この組換えDNAベクターは、酵母選択マーカーの機能的 に活性な部分をコードするDNA配列を含むこともできる。本明細書中で定義さ れる用語「機能的に活性な部分」は、マーカ一部分を発現する酵母細胞の生存の ための効果的な選択圧を提供するマーカ一部分をコードする配列の部分である。 この組換えベクターは、ベクターの複製に影響を与える酵母の複製起点もしくは 複製起点の機能的に活性な部分をも含む。効果的な複製及び維持を提供する、酵 母において使用できる複製起点はどれも利用することができる(例えば、198 6年10月7日付けの、Kingsman及びKingsmanの米国特許第4 ゜615.974号を参照されたい)。このような複製起点の例は、2μプラス ミド複製系もしくはその機能的に活性な部分、及び、自律複製配列(AR3)を 含むが、これらに限定はされない。AR3の例は、AR31もしくはAR33を 含むが、これらに限定はされない。この複製起点は、宿主の生存率に対する構築 物の影響に依存して、高いもしくは低いコピー数のものになるだろう。 このベクターは、更に、減数分裂及び有糸分裂の安定性を提供しうる動原体配列 (CEN)を含むことができる。CEN配列の例は、CEN3、CEN4、及び 、CEN、llを含むが、これらに限定はされない。 発現ベクターは、更に、転写終結配列を含むが、これは常に必要であるわけでは ない。転写終結配列は、(転写)終結及びポリアデニル化に必要な転写シグナル を含むことができ、かつ、任意の酵母配列から誘導することができる。ある特定 の実施態様においては、この転写終結配列はアルコールデヒドロゲナーゼ1 ( A旦旦1)の終結配列である。使用に適する他の終結配列は、イソリ)GK)、 酸性フォスファターゼ(PH05) 、エノラーゼ(ENO) 、及び、トリオ ースリン酸イソメラーゼ(TP、↓)のものを含むが、これらに限定はされない 。転写終結配列は、少なくとも約1oobpであり、かつ、約1500bpを越 えるべきではない。好ましい実施態様においては、この転写終結配列は、約15 0bpから約1200bpの範囲である。 本発明の発現ベクターは、当業者に知られている組換えDNA法を用いて構築す ることができる。このような方法は、上述のセクション5. 1に詳細を開示し である。GALI−10プロモーター及び工旦旦3プロモーターを含むハイブリ ッドプロモーターの制御下に成人(体)のβグロビンをコードする配列を含む、 酵母の発現ベクター及びそれらの構築の特定な実施例は、セクション7に開示さ れている。旦Δ1,10誘導プロモーターの制御下においてPorto Ale greのβグロビン鎖をコードする配セクション6に開示されている。ハイブリ ッドプロモーターの制御下に成人(体)のαグロビン鎖をコードする配列を含む 、酵母の発現ベクター及びその構築の特定な実施例は、セクション10及び11 に開示されている。9込」ユニ0誘導プロモーターの制御下にγグロビン鎖をコ ードする配列を含む、酵母の発現ベクター及びその構築の特定な実施例は、セク ション8に開示されている。γグロビン鎖の変異型をコードする配列を含む、酵 母の発現ベクター及びその構築の特定な実施例は、セクション9に開示されてい る。他のグロビン変異型の特定な実施例は、セクション16に開示されている。 α様グロビン鎖及びβ様グロビン鎖をコードする配列を含む、酵母の発現ベクタ ー及びその構築の特定な実施例は、セクション13及び15に開示されている。 ハイブリッドプロモーターの制御下にζグロビン鎖をコードする配列を含む、酵 母の発現ベクター及びその構築の特定な実施例は、セクション14に開示されて いる。α様及びβ様グロビンをコードする配列を含むプラスミドの同時発現によ るヘモグロビンの発現の特定な実施例は、セクション12.17.18及び19 に開示されている。 本発明の発現ベクターは、当業者に知られている方法を利用して、酵母中で増殖 することができる。この発現ベクターは、ヘムを産生ずることができるもしくは できない酵母中で増殖することができる。この酵母を、当業者には知られている 方法を使用して、1種類もしくは複数の発現ベクターで形質転換させることがで きる(例えば、スフ二ロプラスト法(Hinnennら、1978年、Proc 、Natl、Acad、Sci、U、S。 A、75巻、1929−1933ページ)、もしくは、リチウムアセテート法( Itoら、1983年、J、 Bact、 153巻、+63−168ページ) )。形質転換体は、その形質転換体におけるマーカー(選択的)遺伝子機能の存 在により選択することができる。例えば、LEU2マーカー遺伝子を含む発現ベ クターで形質転換した]eu2−酵母細胞は、ロイシンを含まない培地で増殖す る能力により選択される。形質転換した酵母細胞は窒素及び炭素源、並びに、必 須ビタミン類、無機塩類、及び、微量元素を含む培地中で増殖させることができ る(Hinnenら、1978年、Proc、Natl、Acad、Sci。 U、S、A、 75巻、1929−1933年)。ベクターが誘導プロモーター を含む場合は、培地は誘導物質をも含むべきである。 発現ベクターが、α様グロビン鎖とβ様グロビン鎖の両方、あるいは、β様グロ ビン鎖(例えば、γグロビン鎖)をコードするDNA配列を含む場合には、ヘモ グロビンは、そのベクターで形質転換された酵母細胞において発現される。ある 実施態様においては、ヘムを酵母により産生じ更にグロビンに結合゛させて、イ ンビボで機能的なヘモグロビンを形成させる。他の実施態様においては、この酵 母細胞は、ヘム産生に必要な成分が欠損していてもよく、それは例えば、5−ア ミルプリン酸である。必要な成分を添加する場合、このような細胞においてもヘ モグロビンをまだ発現することができる。 発現されたグロビン遺伝子の蛋白質産物は、クロマトグラフィー(例えば、イオ ン交換、アフィニティー、及び、サイズ分画用のカラムクロマトグラフィー)、 遠心分離、比溶解度、を含むが、これらに限定はされない標準的な方法を使って 、あるいは、蛋白質の精製のための任意の他の標準的な技術により、単離及び精 製することができる。1種類のグロビン鎖が発現される場合には、発現されたグ ロビン鎖を他のグロビン鎖及びヘム源と結合させてヘモグロビンを形成すること ができる。ヘモグロビンが酵母細胞において発現される場合には、それ以上の段 階は必要ない。 発現された遺伝子及びその産物は、当業者に知られている方法を用いて、遺伝子 レベルもしくは蛋白質レベルにおいて分析することができる。例えば、ヘモグロ ビン遺伝子の発現を、サザンもしくはノザンハイブリッド形成により分析するこ とができる。発現されたヘモグロビン蛋白質は、例えば、当業者に知られており 、かつ、後述のセクション6.6.に記載しであるウエスタンブロブト法により 分析することができる。 5.4. 発現された組換えヘモグロビンの使用大量でかつ高純度のヘモグロビ ンは、本発明の方法を使用して取得することができる。取得しうるヘモグロビン の例は、HbA(α2β2)、HbA2 (α2デルタ−g)、HbF(α2γ 2)、HbBa rt S (7+ ) 、HbH(β、)、及び、Hb Po rtland I(ζ272)、Hb Portland II(ζ2βg)、 Hb Portland III (ζ2デルタ−2)、Hb Gower I  (ζ2 ε2L及び、Hb Gower II(α2ε2)である。ヘモグロ ビンは、細胞性物質及び他の混入物を含んでいないはずである。このようなヘモ グロビン、特に上述のセクション5.2において記載しである、自己重合するヘ モグロビン変異体、四量体の解離を妨げる変異体、低下した固有の酸素親和性を 有する変異体、アルカリにおいて安定な変異体、酸において安定な変異体、自己 酸化しない変異体、及び/又は、変異体α及び/又はβグロビン遺伝子の使用を 介してハプトグロビンに結合しない変異体は、代用血液において使用する価値が ある。 他の実施態様において、α様及び/又はβ様グロビンは、当業者に知られている 方法を用いて化学的に修飾して、四量体の安定性を向上させるか及び/又は酸素 親和性を低下させることができる(このような方法の例については、上述のセク ション2,1゜2、を参照されたい)。野生型あるいは変異型α様もしくはβ様 グロビンを修飾することができる。このように化学的に修飾され代用血液に使用 することに加えて、このヘモグロビン組成物は、血漿増量剤において、容認され る担体及び他の血漿増量剤を含む医薬組成物において、あるいは、生理学的酸素 運搬体が必要である任意の用途において使用することができる。製剤学的担体は 、ハング液もしくはリンゲル液、生理学的食塩水、食塩水とグルコースを含む混 合液、及び、ヘパリンを含むクエン酸ナトリウム−クエン酸−デキストロース溶 液のような、生理学的に適合しうる緩衝液である。本発明の方法により産生され るヘモグロビンは、線状多糖類(例えば、デキストラン)、ヒドロキシエチル  デンプン、平衡化した液体ゼラチン及び、他の血漿蛋白質のようなコロイド様代 用血漿及び血漿増量剤と混合することができる。更に、このヘモグロビンを、水 溶性で生理学的に容認される高分子代用血漿と混合することができ、この例は、 ポリビニルアルコール、ポリ(エチレンオキシド)、ポリビニルピロリドン、及 び、エチレンオキシド−ポリプロピレングリコール濃縮物を含む。このヘモグロ ビンを含む組成物を投与するための技術及び処方は、Rem1nntonのPh armaceutical 5ciences、ミード パブリッシング社、イ ーストン、ペンシルバニア州、最新版、において見いだすことができる。 以下に示す実施例は、説明のために提示されるのであって、制限のためのもので はない。 (本貫以下余白) 6.0 実施例1 : Ga l 10プロモーターを含む酵母発現ベクここで 詳細にされたように、天然のβ−グロビン遺伝子からの104bpのAccI  NcoIフラグメントを、(セリンの代わりに)アミノ酸9にシスティンを含む 合成オリゴヌクレオチドで置換することにより、天然のβ−グロビンが変更され Port。 Alegre β−グロビン遺伝子を得た。続いてPort。 Alegre β−グロビン遺伝子は酵母発現ベクターYEp51にクローン化 されプラスミドYEpWB51/PORTを得た。YEpWB51/PORTを 用いてhem1株の酵母5c340株を形質転換した。オートラジオグラフィー の精査によるRNAの定量によりPorto Alegre β−グロビンのm RNAは全酵母RNAの約6,0%てあ゛ることか示された。ウェスタンプロッ ト分析はPorto Alegre β−グロビンが発現されたことを示した。 6、■、材料 制限酵素、クレノー酵素およびT4−DNAリガーゼは、New Englan d Biolabs (Biolabs)、Bethesda Re5each  Laboratories(BRL)またはBoehringer Mann heim(BM)から得た。全ての酵素はサブライヤー仕様により用いられた。 プラスミドDNAを形質転換したE、coli細胞の1リツトル培養物から単離 しCsCIグラジェント遠心により精製した。 Porto Alegre β−グロビン遺伝子の酵母発現ベクターYEp51 へのクローニングに用いられる概略的方法を図3Aに示す。プラスミドpSPβ C(pSBβCの部分的制限地図については図2参照)をAcclおよびHin dlllで消化した。酵素のこの組み合わせての消化は2本のフラグメントをも たらしたβ−グロビン遺伝子を含む500塩基対(bp)DNAとプラスミドか らの2800bpフラグメント。500bpフラグメントを0,6%アガローズ ゲルから単離した。ゲルからバンドを切り出した後、DNAを電気溶出し、エタ ノール沈殿した。 沈殿したDNAをEppendorf遠心チューブで遠心し、上清を取り除きD NAペレットを真空下で乾燥した。 psPBcから単離された天然のβ−グロビン遺伝子フラグメントを担持する5 00bpDNAフラグメントは5゛末端でAccIと適合性があり3′末端はH indI I Iと適合性がある。 単離されたフラグメントの5′末端を変更するために、合成オリゴヌクレオチド を用いた。この二本鎖オリゴヌクレオチド(104bp)はセリンのコドンの代 わりにアミノ酸9にシスティンのコドンを含み、その3′末端部でAccl適合 性であり、その5゜末端部で5alI適合性であった(図3A参照)。 Hin dl11部位はYEp51に導入されたHindllI部位と適合性があるので 、単離されたフラグメントの3′末端部はアダプターを付けなかった。 受容体プラスミドYEP51は5alIおよびHindl I I制限酵素で切 断した。β−グロビン遺伝子を含む単離されたフラグメントを挿入するために、 三通りの連結を行った(図3A参照)。 連結反応は、標準的連結方法を用いて行なった(Maniatis et al 、、1982.Mo1ecular Cloning、A Laborator y Manual、Co1d Spring Harbor Laborato ry、ColdSpring Harbor、New York)o標準的形質 転換方法により連結混合物を用いてE、coliHB101細胞を形質転換した 。細胞を100mg/Lのアンピシリンを含むLB培地のプレートにまいた。プ レートを37°Cで一晩インキユベートした。アンピシリンプレートから48コ ロニーを取り出し、5ml培地に別々の形質転換体を植菌した。培養物は十二分 の振盪を用いて37°Cで一晩培養した。迅速アルカリプラスミド単離方法(M aniatis et al、、1982.Mo1ecular CIonin g、A Labo’ratory Manual、Co1d Spring H arbor Laboratory、Co1d Spring Harbor、 New York)を用いて、プラスミドDNAを一晩培養物1.5mlから単 離した。各形質転換体のプラスミドをEcoRIで消化し、Porto Ale gre β−グロビン遺伝子を含むDNAフラグメントの存在を確認した。Po rto Alegre β−グロビン遺伝子を担持するプラスミドをYEpWB 51/Po r tと命名した。プラスミドYEpWB51/Po r tの地 図を図4酵母株5c340をHershey Medical Centerの J、E、Ho p p e r博士から得た。この株の遺伝子型は: MATa ura3−52.1eu2、adeLhis3 : :GALLO” ’ −GAL4−URA”、MEL−である。5c340細胞をプラスミドYE pWB51/Po r tおよびYEp51(対照)で形質転換した。公表され ている方法(Hinnen et al、、1978.Proc、Natl、A cad、sc i、TJ、s、A、75 : l 929−1933)により、 形質転換のスフェロプラスト法を行なった。形質転換体をアミノ酸を含まない0 .67%バクト酵母窒素塩基、2%グルコース、20mg/Lのアデニンスルフ ェート、20mg/Lのヒスチジンおよび20mg/Lのウラシルを含む最少培 地にまいて選択した。プレートを28°Cで3日間インキュベートし、コロニー 形成を調べた。 インキュベーションの後、これらのプレートからコロニーを取り出し、0.5% グルコースに加えてアデニン、ウラシルおよびヒスチジン各々を20mg/L含 む酵母最少培地(アミノ酸を含まない0.67%酵母窒素塩基)に前培養した。 続いて、−晩培養物を2%乳酸3%グリセロールおよび適切なアミノ酸を含む酵 母最少培地10100Oに植菌するために用いた。培養物は0゜02のOD、。 。になるように植菌した。培養物は0.02のODgoo (通常48時間後) に達するまで30’Cで培養した。ガラクトースを培地中の最終濃度2%になる まで添加することにより誘導を行なった。4時間後、培養物を遠心により集菌し 、ペレットを150 mM NaC1で洗浄した。ペレットをふたつの部分に分 けた。ひとつの部分はRNA単離に用い、もうひとつの部分はウェスタンプロッ ト分析のために一70°Cに保存した。 公表されている方法(Meyhack et al、、1982゜The EM BOJounal 1:675−680 orCarlson and Bot stein、1982.Ce1128・145)を用いてRNAを単離した。酵 母細胞を150mMNac+で洗浄しペレットをRNA緩衝液(0,5M Na c+、0.2M トリス−HCI、pH7,6゜0、IM EDTAおよび1% 5DS)に再懸濁した。ガラスピーズ(0,45−0,5mm)約0,5gを試 験管に加えた。等量のフェノール混合物(SDSを含まないRNA緩衝液で平衡 化した、フェノール:クロロフォルム:イソアミルアルコール25・24:1) を加えた。酵母細胞を最高速度で2.5分間振盪させて破砕し、試料を水上に3 分間静置した。上記のステップをもう2度繰り返した。等lのRNA緩衝液とフ ェノール混合物を細胞に加え試験管を遠心した。水相をきれいなC0rteX試 験管に移し2.5量のエタノールを各試験管に加えた。RNAを一20°Cで4 −6時間沈殿させた。RNAを遠心によりペレット化して真空下で乾燥させた。 RNAペレットを滅菌水中に懸濁した。 グリオキサール法(Thomas、 P、、 1983. in″Method s in Enzymology”、 Colowhich、 S、P、 an d Kaplan、 N、O,eds、 Vol、 100: pp。 255−266、 Academic Press、 New York)を用 いて全RNAを変性した。RNAを1. OmM NaPOA中の1.1%アガ ロースゲルで75ポルト(一定)で約4時間、電気泳動した。電気泳動終了後、 RNAをAmersham ハイボンド−N紙(Thomas、 P、、198 3. in″Methods inEnzymology” Colowhic h、S、P、and Kaplan、 N、O,eds、Vol、100: p p255−266、 Academic Press、 New York)に 移した。 フィルター紙に結合した全酵母RNAを放射性標識口たβ−グロビンDNAとハ イブリッド形成した。5 X5SC(SSC: 3.OM NaC1゜0.3M クエン酸ナトリウム、 pH7,5) 50mM Na PO4,pH6,5; 250 ug/mlサケ精子DNA I X Denhardt溶液(Denh ardt溶液:0.02%フィコール、0.02%ポリビニルカーボネートおよ び0.02%BSA、フラクションV)を含む50%(v/v)フォルムアミド 中で、42°Cで、−晩ハイブリッド形成を行なった。酵母リポソームタンパク 質L19をコードするCYH2mRNAを対照として用いた。プローブは酵母C ’Y■2遺伝子を担持しているプラスミドmplOcYl(22であった。ハイ ブリッド形成後、フィルターを2XSSCと0.1%SDS中で、室温で3度、 O,1XSSCと0.1%SDS中で、50℃で4度洗浄した。放射活性により 、フィルターをX線フィルムに1時間ないし一晩さらした。X線フィルムをKo nica自動フィルム現像装置で現像した。 これらのRNAプロットハイブリッド形成の結果は図5に示されており、これは グロビン配列を含まない対照プラスミド(レーンl)、β−グロビンをコードす る配列を含むプラスミド(レーン2) 、Port Alegre β−グロビ ン をコードする配列を含むプラスミド(レーン3)で形質転換された酵母から 単離されたRNAの結果を示す。全ての供給源からのmRNAの試料は無傷で、 分解は検出されなかったことが分かる。また、親プラスミドのみを含むレーンl にはβ−グロビンmRNAが検出できないことも観察された。これらの結果はβ −グロビンプローブの非特異的ハイブリッド形成が最小であることを示している 。 LKBゲルスキャナーを用いてβ−グロビンおよびCYH2mRNAに相当する バンドを含むオートラジオグラフィーを走査した。スキャナーから得られた結果 を図6に示す。3レーン全てにおけるCYH2mRNA量の多さはほぼ同じであ るが340gZP中のPort Alegreβ−グロビンEIIRNAの量の 多さが高いことが明らかに見られた。 発現されたPorto Alegreβ−グロビンの分析においては4つの主要 なステップを必要とした。 (11ガラスピーズを用いた酵母細胞破砕による試料の調製、これに続< 5D S−含有緩衝液を用いたタンパク質可溶化。 (2) ポリアクリルアミドゲル電気泳動による抽出されたタンパク質の分離。 (3)横方行電場をかけることによる、タンパク質のニトロセルロース紙への移 動。 (4)2段階抗体法によるグロビンタンパク質の検出。−次抗体はヘモグロビン に特異性がある。二次抗体は126■と一番目の抗体を生成した動物のIgGに 対する抗体との結合体である。続いて12Jをオートラジオグラフィーにより検 出した。 リン酸緩衝溶液(PBS、0.9 MNaC1’、0.01Mホスフェート、p H7,6)溶液(2−)を溶解した酵母試料(0,02g含た。使用直前に調製 した冷破砕緩衝液(50mM)リス、5mMEDTA、0.5 mMPMSF、 pH8,0)0.22を加え、液体の上面に届く位の十分な水冷ガラスピーズを 加えた。最高スピードで30秒間、かくはん後、試料を5分間氷上に置いた。こ のステップをもう2回繰り返した。水冷破砕緩衝液(1yd)を各試料に加え、 ホモジネートをEppendorfチューブに移した。 別のEppendorfチューブには、ホモジネート200μlを、新しく調製 した標準不連続2Xサンプル緩衝液(Laemli、 1970゜Nature  227 : 680−685) 200 μlと混合し、試料を10分間煮沸 した。 10分間遠心した後、濃縮用ゲルが3.75%アクリルアミドで分離ゲルが12 %の不連続性変性ゲルに試料を載せた。濃縮用ゲルには25mA/aIrの定電 流を流し二分離ゲルには33mA/cIIrの電流を流した。 電気泳動が終了し、色素バンドが分離ゲルの底の部分に達した後で、ゲルを電気 泳動装置から取り出し、蒸留水を流しながら、プレートを引き離した。濃縮用ゲ ルは捨て、下の部分のゲルをプレートから引き離した。移動装置を、トランスフ ァー緩衝液(10I!の蒸留水中に21メタノール、30.3g)−リス塩基、 144gグリシン、pH8,30)で満たし、トランスファー緩衝液21を底の 浅い容器に入れた。大きな穴のサイズのガーゼ、3Mプロット紙、ゲル、ゲルを ちょうどおおうように事前に切ったニトロセルロース紙1枚、3Mプロット紙そ して別の1枚の大きな穴のサイズのガーゼの順から成る移動サンドイッチを底の 浅い容器の緩衝液の中で組み立てた。 続いて40Vの電圧を1.5時間かけることによりタンパク質をゲルからニトロ セルロース紙に移した。移動が完了して後、ニトロセルロースシートを取り出し 、50m1ブロツク溶液(llのPBS中に20gドライミルク、0.5 ml  Non1det −P 40(Sigma))を入れた小さなふたの付いた底 の浅い容器に入れた。フィルターを70rpmで45分間振とうした。溶液を新 しいブロック溶液50−と入れ換え、さらに45分間振とうした。ブロック溶液 を捨て、新しいブロック溶液25−を加えた。−次抗体25mI!を加えた後、 試料を1.5時間振とうした。 溶液を捨て、フィルターを新しいブロック溶液で洗浄した(4X15分間)。そ の後、ブロック溶液25−と二次抗体25μlを加えた。溶液を振とうし、続い て新しいブロック溶液で洗浄した(6X10分間)。 下記の方法は存在するβ−グロビンの量を定量するために用いた。最初に、存在 するグロビンをオートラジオグラフィーにより検出した。オートラジオグラフィ ーをレーザーデンシトメーターを用いて精査し、各試料に含まれる量をヘモグロ ビン標準回帰線を用いて推定した。用いられた標準は、赤血球溶解物から逆相H P L Cにより精製されたアポ−β−グロビンであった。オートラジオグラフ ィーの検出限界は約2ngである。100■酵母タンパク質当り、Porte  Alegreβ−グロビン約0゜09■(0,09%)を検出した。 7、実施例2:ハイブリッドプロモーターとADHIハイブリッドプロモーター をGALL−10プロモーターの上流活性化配列とTDH3プロモーターの下流 プロモーター要素(以後、TDH3プロモーターの3°末端部分、すなわちTD H3−3′ と称する)との融合により構築した。ハイブリッドプロモーター+ β−グロビン遺伝子+ADH1ターミネータ−を含むカセットを切断し酵母シャ トルベクター、YEp 13にクローン化した。酵母株5c340を得られたプ ラスミド、pNML−VG−1で形質転換し発現されたタンパク質をウェスタン プロット分析で分析した。 7、1材料 制限酵素、クレノー酵素およびT4−DNAリガーゼをNewEngland  Biolabs (Biolabs)、 8ethesda Re5earch  1aboratories(B RL)またはBoehringer Man nheim (B M)から入手した。 全ての酵素はサブライヤーの仕様に従い用いた。プラスミドDNAを形質転換細 胞の1リツトル培養物から単離し、C8Clグラジェント遠心により精製した。 β−グロビン遺伝子をSaf IとHindIIIを用いてプラスミドmp18 βH8の消化により得た(mp18βH3の地図については図7参照)。600 bpフラグメントを電気溶出により単離した。 プラスミドAAH5をHindI[IとBamHlで消化した(AmIller er、 G、、 Methods in Enzymology、 101.  pp、 192−201.1983)。 AAH5をシアトルのワシントン大学のBen Hall博士から入手した(図 8参照)。得られた450bpフラグメントをゲル電気泳動により単離した。続 いて、450bpフラグメントを含むバンドをエタノールで沈澱させ5phIで 消化した。ADH1転写終了配列を含む320bpフラグメント(Hind−S phl)を電気溶出により単離した。 プラスミドpUci9を5alIと5phrで切断した。PUC19フラグメン ト、5all−HindI[Iβ−グロビンフラグメント及びHindI[1− 3phI ADHIターミネータ−フラグメントとの間で3通りの連結反応混合 物を作った。連結物でコンピタントB、 coli細胞(DH5α)を形質転換 に用いた。形質転換体はアンピシリンプレート(100■/L)で選別した。プ ラスミドDNAを20の形質転換体(クローン)から単離し、5a(PI−Hi ndI[Iを用いた制限消化により分析した。pUc19に上記の2挿入物を含 む、得られたプラスミドをL19βAtと命名し、図9に示している。DNAを sph IとApaLIで消化し、β−グロビン遺伝子とADHIターミネータ −を含む920bpフラグメントを電気溶出により単離し、TDH3プロモータ ー、β−グロビン遺伝子およびA、 D Hlターミネータ−を含むプラスミド の構築に用いた。 7.3 プラスミドpUc19−HβAtの構築TDH3−3’ プロモーター フラグメントを、適切なプライマーとプラスミドgp4!Jlからの鋳型DNA を用いてPCRにより合成した。 7D)13−3°5°プライマー=5°−−−−ATcccgggAAGGTT GAAACCAGTTCCCTG−−−3゜TDH3−3’ 3’プライマー: 3°−−−GTGTGTATTTATTTGTTTTACcacgtgCGC− −−5’paLI PCRにより合成された180bpプロモーターフラグメント(TDH3−3’ )をApaLIとSma Iで消化した。プラスミドPUC19をSma Iと sph Iで切断した。プラスミドL19βAtからのDNAをApaLIと5 phIで切断し、920bpフラグメントを単離した。これら3つのフラグメン トの間で三通りの連結を作った。E、 colt DH5α細胞の形質転換を、 前述されているように行なった。形質転換体から単離されたDNAをPvun、 ApaLl、およびPvuII−HindIIを用いて制限酵素分析によりスク リーニングし、正しい挿入物を調べた。 得られたプラスミドpUc19−HβAtの地図は図1Oに示さ図11に示され ている、GALI−10上流アクチβ−配列(UAS)をGALI−10−5’  とGALI−10−3°プライマーおよび鋳型としてYEp51からのDNA を用いてポリメラーゼ連鎖反応により合成した。これらのプライマーの配列を下 に示す。クローニングを容易にするために制限部位5acIとSmalを加えた 。 +341 +361 プライマー GAl、1−10−3° : 3’−TCTTCCAAAAAAA TCgggcccGT−5’mal GALI−10UsA PCR生成物をSac Iで消化し、平滑末端化し、S maIで切断した。それを平滑末端連結により、β−グロビン遺伝子とADHI ターミネータ−を有するTDH3プロモーターの3°末端部を含むSma I消 化したPUC19−■1βAtにクローン化した。得られたプラスミドPUC1 9−GF(βAtの構造を図12に示す。形質転換はE、coliDH5あるふ ぁ細胞を用いて行われる。形質転換体から単離されたDNAをRvuI[、Ec oRI、およびHindI[Iを用いて制限酵素分析によりスクリーニングし、 正しい挿入物を調べた。 7.5 シャトルベクターYEp l a中のハイブリッドプロモーター/β− グロビン遺伝子カセットのクローニングPUC19−GH9Atを5acI−3 phIで消化し、PUC19からGAL I 0−UAS+TDi(3−3°  +β−グロビン遺伝子+ADH]−ターミネータ−カセットを切断し、続いて平 滑末端化した。得られた1、 43kbフラグメントを電気溶出により単離した 。 LEU2 (酵母)とAmpR(E、 coli) ?−力−°を含むプラスミ ドYEp13(/’−バード医科大学のFred Winstonから得た)を BamHIで消化し、平滑末端化し、得られた線状DNAを電気溶出により単離 した。 挿入物とベクターとの間で連結を行い連結混合物をコンピタントE、 Co11 細胞(DH5α)を形質転換するために用いた。形質転換体をアンピシリンプレ ート(100■/L)で選別した。プラスミドDNAは24の形質転換体から単 離し、HindIIl、EcoRI、EcoRI/5afIを用いて制限消化に より分析した。得られたプラスミドpNML−V−G−1の地図は図13に典1 .〜(?1斗+、 [す11二≦3:α10 (UAS+P) 十 G、今1〉 4 +聾3]。 酵母株5C340をスフ二ロプラスト法(Rose、 M、 et al、、1 989、 Methods in Yeast Genetics、 Co1d  Spring t(arbor Laboratory、 Co1d Spr ing Harbor、 N、Y、、 pp 112−115)を用いてプラス ミドpNML−V−G−1で形質転換した。対照プレートのバックグランドを最 小化し、形質転換の効率を増加させるために、再生培地は1Mソルビトール、1 0mMCaCj!z 、0.1%酵母窒素塩基および2%グルコース含んだもの であった。培地はフィルター滅菌された。ILの蒸留水中にソルビトール182 g、寒天20g、アミノ酸を含まないD i f co YNB 6.7g、グ ルコース、ロイシンを除く必要なアミノ酸を混合して、プレート培地を調製した 。100−の蒸留水中にソルビトール18.2g、砂糖2g、アミノ酸を含まな いD i f c o YN Bo、67g、グルコース2gおよび必要なアミ ノ酸を混合してトップアガーを作った。 出発培養物として、0.67%酵母窒素塩基、0.5%グルコースを含み、ウラ シル、アデニンおよびヒスチジンを補充した最少培地で一晩、細胞を培養した。 200μMクエン酸第二鉄、およびアデニン、ウラシルおよびヒスチジンを各々 20■/Lを補充したSD培地5001nlを出発培養物で0.02の0D60 0になるように植菌した。培養物は振とう(300rpm)を用いて30℃でイ ンキュベートし、分析用にサンプルを取る前の4時間を2%ガラクトースで誘導 した。 7、−7 発現β−グロビンのウェスタンプロット分析発現されたβ−グロビン を上記6.65項記載の方法を用いてウェスタンプロット分析により定量化した 。形質転換5c340細胞中に発現された全酵母タンパク質の5.4%までがβ −グロビンであることを、その結果は示した。 8、実施例3:GALIOプロモーターとADH1ターミネータ−を含む酵母発 現ベクター中の天然のγ−グロビンq聚里 γ−グロビン遺伝子とプラスミドpJW151がらPCRによ5a471部位お よび3゛末端にHindI[1部位を有するように変更した。変更したγ−グロ ビン遺伝子を、ADH1転写終止配列、GALIOプロモーター、およびβ−グ ロビン遺伝子をコードするDNA配列を含む酵母発現ベクターYE p 51  T/NATにクローン化した。YE p51T/NATはβ−グロビン遺伝子を 取り除くために5aj7 IとHindl[[で切断されていた。γ−グロビン 遺伝子を含むプラスミドをYEp51T/Gと命名した。 酵母株5c340をYEp51T/Gで形質転換し、その形質転換体を340g 2Gと命名した。340 g2Gの培養とガラスドースによる誘導の後で、発現 したタンパク質をウェスタンプロット分析により分析した。ウェスタンプロット 分析からの結果は、γ−グロビンが発現されていることを示した。 8、1材料 制限酵素とDNA修飾酵素をBoehringer−Mannheim、 Be thesdaResearch Laboratories、 Perkin− ElmerまたはNew EnglandBiolabsから得た。全ての酵素 はサブライヤー仕様に従い用いた。 全てバクテリア形質転換に用いられるE、 Co11株はDH5αであった。 オリゴヌクレオチドはシアノエチル化学を用いてAppliedBiosyst em社のDNA合成装置で合成した。ポリメラーゼ連鎖反応(PCRまたはpc 反応)をCetus社より得たD N A Thermalcyclerで行っ た。 β−グロビン遺伝子の酵母発現ベクターYEp51へのクローン化に用いられた 一般的方法は図3Bに示されている。プラスミドpSPβC(pSBβCの制限 地図については図2参照)をNcolとHindI[[で消化した。酵素のこの 組合せでの消化は、β−グロビン遺伝子を含む600bpDNAとプラスミドか  らの2700bpフラグメントの27ラグメントを生成した。 6゜Obpフ ラグメントは0.6%アガローズゲルから単離した。バンドをゲルから切断後、 DNAを電気溶出し、エタノール沈澱した。 沈澱したDNAをEppendorf遠心器で遠心し、上清を取り除きDNAベ レットを真空下で乾燥した。 600bpフラグメントをプラスミドYEp51にクローニングする前にアダプ ターを付けて修飾した。pSBβCから単離されたβ−グロビン遺伝子を担持す るDNAフラグメントは5′末端部でNcoI適合性であり、3゛末端はHin dI[r適合であった。これらの末端部は、YEp51中に存在する制限部位と 適合できるように、修飾されなければならなかった。単離されたフラグメントの 5′末端部を修飾するために、合成アダプターを用いた。このアダプターは、そ の3°末端部にNcol適合末端部そしてその5°末端部に5alI適合末端部 を有していた。 HindI[[部位は、YEp51に導入されたHindI[部位と適合するの に、単離されたフラグメントの3′末端部はアダプターを付けなかった。 受容体プラスミドYEp51をSaf IとHindI[I制限酵素で切断した 。β−グロビン遺伝子を含む単離されたフラグメントを挿入するために、三通り の連結を行った(図3B参 照)。連結反応は標準的連結方法 (Maniat is et al、、 1982. Mo1ecular Cloning、A  Laboratory Manual、Co1d Spring Harbo r Laboratory、 Co1d Spring Harbor、New  York)に従い行った。連結混合物を標準的形質転換方法により、E、 C o11 HB 101細胞を用いて形質転換した。細胞をアンピシリン100■ /Lを有するLB−培地を含むプレートにまいた。プレートを37℃で一晩イン キユベートした。アンピシリンプレートから48コロニーを取り出し、51nl 培地を別々の形質転換体で植菌した。培養物は十分に振とうし37℃で一晩培養 したプラスミドDNAを、迅速プラスミド単離法を用いて、−晩培養物の1.5 −から単離した。各形質転換体からのプラスミドをEcoRIで消化し天然のβ −グロビン遺伝子を含むDNAフラグメントの存在を確認した。天然のβ−グロ ビン遺伝子を担持するプラスミドをYEpWB51/Natと命名した。プラス ミドYE pWB 51 /N a tの地図は図14に示されている。 ADHI−ターミネータ−配列をYEpWB51/NATに挿入するために用い られた方法は図15に示されている。プラスミドYEpWB51/NATd−( d−=dam−およびdcm−。 すなわちメチル化マイナス)を制限酵素BcllとHindlllで消化した。 消化の後、β−グロビン遺伝子とベクターを含む6.8kbDNAフラグメント を0.6%アガローズゲル(IXTBE。 0.1M)す7./ p H8,0、0,09Mホウ酸、1mM EDTA中) から単離した。DNAをゲル切断物から電気溶出し、−20’Cでエタノールを 用いて沈澱させた。沈澱したDNAを2ppendorf遠小器で15分間遠心 し、ペレットを真空下で乾燥した。DNAを水20−に懸濁した。 ADH1転写終止配列をプラスミドAAH5(Ao++nerer、 G、。 1983、 Methods in Enzyfflology、 101.  pp192−201)から単離した。 AAH5はシアトルのワシントン大学のBen )fall博士から得た。 プラスミドΔAH5をBamHIとHindI[Iで消化した(プラスミドAA H5の地図に関しては図8参照)。酵素のこの組合せによる消化は3つのフラグ メントを生成した。ADH−1転写終止間列を含む450 bpDNAフラグメ ントを0.6アガローズゲルから単離した。DNAをゲル切断物から電気溶出し 、−20℃でエタノールにより沈澱させた。沈澱させたDNAをEppendo rf遠心機で15分間遠心し、ペレットを真空下で乾燥させた。DNAを水20 μβ中に懸濁した。AAH5から単離されたADH1転写ターミネータ−を担持 するDNAフラグメントは3°末端部でBamHI適合であり、5°末端はHi ndIII適合であった。 これらの末端はYEpWB51/NATに存在する制限部位と適合性があった。 受容体プラスミドYEpWB51/NATd−をBclIとHi n d I[ I制限酵素で切断した。図15に示されているように、二通りの連結を行い、単 離されたフラグメントを挿入した。連結混合物を標準的形質転換法によりE、  Co11HB 101を用いて形質転換した。細胞を100■/Lアンピシリン を含みLB−培地を含むプレートにまいた。プレートを37℃で一晩インキユベ ートした。アンピシリンプレートから24のコロニーを取り出し、5−培地を別 々の形質転換体で植菌した。培養物を十分に振とうし37℃で一晩培養した。プ ラスミドDNAを標準アルカリミニブレツブ法(Maniatis et al 、、 1982.Mo1ecular Cloning、 A Laborat ory Manual、 Co1d Sping Harbor Labora tory、 Co1d SpringHarbor、 New York)によ り一晩培養物1.51dから単離した。各形質転換体からのプラスミドをPst lとHindllI制限酵素で消化し、ADH−1ターミネータ−を含むDNA フラグメントの存在を確認した。ADH1ターミネータ−を有する天然のβ−グ ロビン遺伝子を担持するプラスミドをYEp51T/NATと命名し、図16に 示している。 8.4 7−グロビン遺伝子の酵母発現ベクターYEp51T−NATへのクロ ーニング γ−グロビン遺伝子の酵母発現ベクターYEp51T/NATへのクローニン化 に用いられ、YEp51’T/Gの構築物から得られる一般的方法を図17に示 す。 γ−グロビン遺伝子をPCRにより、適切なプライマー(下に示す)と鋳型とし てのプラスミドI)JWI 51 DNA (Wilson。 J、T、、 et al、、 Nucleic Ac1d Re5earch、  5:563−581.1978)を用いて合成した。γ−グロビンDNA配列 を図18に示す。遺伝子を合成するために用いられる5′と3′のプライマーを 図19に示す。PCR生成物を1.5%アガローズゲル(LX TBE中)で電 気泳動により分析した。530bp PCR生成物を電気溶出によりゲルから取 り出し、DNAをエタノールで沈澱させた。続いて精製されたPCR生成物を制 限酵素SaA’I(5’ 末端)とHindn[(3’末端)で消化した。消化 したPCR生成物をフェノール抽出し、エタノール沈澱させた。 ヒトβ−グロビン遺伝子を含むプラスミドYEp51T/NATをSaf Iと Hi ndI[Iで消化し、β−グロビン遺伝子を取り出した。消化したプラス ミドを0.6%アガローズゲル(IX TBE中)で電気泳動した。?、000  b I)フラグメントを電気溶出し、エタノール沈澱させた。 上記のPCR生成物の消化により得られたγ−グロビンと5a11およびHin dIIIで切断されたYE p51 T/NAT (7000bp)との間で連 結反応混合物を作った。連結混合物を標準的形質転換方法により、E、 Co1 1 DH5α細胞を用いて形質転換し、アンピシリン(100mg/L)を含む LBプレートにまいた。プラスミドDNAを20のクローンから単離し、制限酵 素Pstlで消化した。得られたプラスミドをYEp51T/Gと命名した(図 20)。 酵母株5c340細胞をプラスミドYEp5tT/Gで形質転換した(Rose 、 et al、、 +989. Methods in Yeast Gen etics、ColdSpring t(arbor Laboratory、 Co1d Spring t(arbor、N、Y、、112.−+15)、出 発培養物は、アデニンおよびヒスチジン、そして炭素源として3%グリセロール と2%乳酸を補充したSD中で培養した。前培養物をBraun Biosta j E発酵槽中の上記培地2リツ トルに植菌した。pHを5%水酸化アンモニ ウム溶液を用いて 5.5に維持した。I)02を培養物をガラクトースで誘導 するまで(その時点でpCLは10%に低下される)80%に維持した。スター ラースピードを50Orpmに設定し、続いてガラクトース誘導時に1100r pに減少させた。培養物を30℃でインキュベートし、30,4のO,D、60 0になるまで培養し、この時点で、5g/L/時の速度でガラクトースを加えて 誘導した。グロビン分析のために誘導後、0〜74時間に試料を集めた。 8.6 発現γ−グロビンのウェスタンプロット分析発現されたγ−グロビンを 上記6.60項に記載された方法によりウェスタンプロット分析により定量化し た。酵母細胞系340g2G中の全酵母タンパク質の0.05%までがγ−グロ ビンであることを結果は示した。 GALIOプロモーターの上流活性化配列とTDH3プロモーターの下流プロモ ーター要素(以後、TDH3プロモーターの3°末端部すなわちTDH3−3’  と称する)との融合によりハイブリッドプロモーターを構築した。PCHのた めに5°末端部プラ・イマー配列を変更し、前末端グリシンコドンをバリンのコ ドンに置換してApaLI部位を作ることにより、γ−グロビン変異型遺伝子を 構築した。ハイブリッドプロモーター十γ−グロビン遺伝子+ADHlターミネ ータ−を含むカセットをpUc19で構築し、続いて切断し、酵母シャトルベク ター、YEp51にクーロン化した。酵母5c340細胞を得られたプラスミド I)NM−5G r v−+ 1で形質転換し、ガラクトース誘導の後形質転換 体により発現されたタンパク質をウェスタンプロットにより分析した制限酵素、 クレノー酵素およびT4−DNAリガーゼはNew[!ngland Biol abs (Biolabs)、 Bethesda Re5each Labo ratories(B RL)またはBoehringer Mannheim  (B M)から得た。全ての酵素はサブライヤー仕様により用いられた。プラ スミドDNAを形質転換したE、 coli細胞の1リツトル培養物から単離し CsC1グラジェント遠心により精製した。 9.2 7 (vai’)Atの合成 適切なプライマーと鋳型として(上記8.4項)プラスミドYEp 51 T/ GからのDNAを用いて、ADH1ターミネータ−のγ−グロビン上流部を含む DNAフラグメントをPCRにより合成した。γ−グロビン遺伝子中のggtc at配列をgtgcac(ApaLI部位)に変更することにより、ApaLI 部位をγ−グロビン遺伝子に加えた。その遺伝子を合成するために用いられる5 °および3′プライマーを図21に示す。5“ γ−グロビンプライマーおよび 3’ ADHIターミネータ−配列に相補性のプライマーそして鋳型としてプラ スミドYE51T/GからのDNAを用いて、γval−グロビン遺伝子とAD Hlターミネータ−を含む780bpフラグメントをPCRにより合成した。 9.3 pUcl 9−GH(vaf)Atの構築r (vaIりPCRフラグ メントをApaLIと5phl (フラグメント#l)で切断した。pUc19 プラスミドからのDNAを5acI/5phIで切断し、線状DNAフラグメン トを単離した(フラグメント#2)。pUcl9−GHβAt(上記8゜3、項 )からのDNAをApaLIとSac Iで切断し、GAL−bpフラグメント を電気溶出により単離した(フラグメント#3)。 上記3つのフラグメント間で三通りの連結を行った。E、coliDH5α細胞 を形質転換に用いた。24の形質転換体からのDNAをアルカリ消化により単離 し、制限消化で分析した。正しい方向の3つのフラグメント全てを含む得られた プラスミドをpUC19−GHγva+Atと命名した。 (本頁以下余白) 9.4.GHγvalAtカセットの酵母シャトルベクター発現カセットGHγ 、、、At (1,29kb)は、pUc19GH7−−IA tを5acl/ 5phIで消化して分離した。カセットは平滑末端化され、平滑末端連結反応に よりBamHI切断 YEp51ヘクローン化した。それぞれの形質転換よりの 48個のクローンからのDNAサンプルはApalI消化によりスクリーニング した。ポジティブなりローンは4個のフラグメントを示し、ネガティブなりロー ンは3個のフラグメントを示した。 ポジティブなりローンはさらに異なる酵素による消化で特性決定を行った。ポジ ティブなりローンはpNM−5−G−γv++1と呼ばれた。第22図は、pN M−5−G−γWi11プラスミドのマツプを示している。 酵母5c340細胞(ローズら、、 1989. Methds in Yea stGenetics、Co1d Spring Harbor Labora tory、Co1d Spring Harbor。 N、 Y、 、第112−115頁)を形質転換するためにプラスミドpNM− 5−G−γ、、、I DNAを使用した。形質転換細胞は340−5GgVAL と命名された。出発(starter)培養物は、0.5%のラフィノース、0 .67%のアミノ酸不含酵母窒素塩基(Dirco)を含有する培地中で30℃ にて1晩増殖され、この培地は各々20 m g / lのアデニン、ウラシル 、ヒスチジン及びトリプトファンが補充されており、そして、0.67%アミノ 酸不含酵母窒素塩基、3%グリセロール、2%乳酸を含有し、それぞれ20mg /lのウラシル、ヒスチジン、アデニン及びトリプトファンが補充された培地を 接種するために使用した。30’Cで24時間増殖させた後に、培養物はガラク トースを添加して、2%の最終濃度に誘導した。サンプルは誘導後、ウェスタン プロットによりグロビン分析のために、4〜48時間後に集められた。 9.6. 発現γグロビンのウェスタンプロット分析発現したγ−グロビンは、 前記第6.6節に記載した手段によるウェスタンプロット分析により定量した。 その結果は、340−5GpVAL中の全酵母蛋白質の1%までがγ(val) −グロビンであることを示した。 ADH2プロモーターの上流活性化配列とTDH3プロモーターの下流プロモー ター要素(以下、TDH3プロモーターの3′末端又はTDH3−3’と記載さ れる)の融合により、ハイブリッドプロモーターが構築された。特定的には、A DH2−UAS−TDH3−3’ハイブリッドプロモーター、α−グロビン遺伝 子及びGALIOターミネータ−がプラスミドpUc19にクローン化された。 得られたプラスミドは、pUcl9−AHαGtと呼ばれた。ハイブリッドプロ モーター+α−グロビン遺伝子十〇ALIOターミネータ−を含有するカセット が切除され、酵母シャトルベクター、pPM40にクローン化された。酵母株5 c1012は得られたプラスミドpNM−R−A−αlで形質転換され、発現し た蛋白はウェスタンプロット分析により分析された。 10.1. 材料 制限酵素のフレノウ酵素とT4−DNAリパーゼは、ニューイングランドバイオ ラボ(Biolabs)、ベセスダリサーチラボラトリー(BRL)又はベーリ ンガーマンハイム(B M)から得られた。 すべての酵素は提供者の仕様書どおりに使用した。プラスミドDNAは形質転換 したE、coli細胞の1リツトルの培養物から分離し、CsC1勾配遠心分離 により精製した。 10.2. pUc19−GHαGtの構築10、 2. 1. プラスミドp 19A1の構築プラスミドp、19A1を構築するために、α−グロビン遺伝子 をポリメラーゼ連鎖反応(polymerase chain reactio n : PCR)により得た。PCRに使用した鋳型は、プラスミドpJW10 1(ウィルソンら、 1978. Nucl、 Ac1ds Res、’5 :  563−580)テあり、反応に使用したプライマーは5l−A−1及び51 9−A−3であった(第23図参照)。 PCR生成物は5ail及びBamHI制限酵素により消化し、460bpフラ グメントを0. 6%アガロースゲルから分離した(I XTBE)、DNAは ゲルスライスがら電気溶出(electro−elute)させ、−20℃にて エタノールで沈澱させた。沈澱したDNAはエッペンドルフ遠心機で15分間回 転させた。ペレットを真空下で乾燥した。DNAは20’Cの水に懸濁した。精 製したPCR生成物は、制限酵素5all及びBamHIで消化したプラスミド pUC19に連結反応させた。連結反応は、標準連結反応方法に従がって、15 ℃にて実施した(マニアチスら、 1982゜Mo1ecular Cloni ng、 A Laboratory Manual、 Co1d Spring  HarborLaboratory、 Co1d Spring Harbo r、 :、−ヨーク)。連結反応混合物は、標準の形質転換法を使用してE、c oli DH5α細胞を形質転換するために使用した。細胞は、toomg/i ’のアンピシリンを有するLB−培地をもつプレート上に拡散させた。 プレートは37℃で1晩培養した。アンピシリンプレートから24個のコロニー を採取し、5mlの培養物に個々の形質転換細胞を接種した。激しく振りながら 、培養物を37℃で1晩増殖させた。プラスミドDNAは1. 5rrlの培養 物から分離し、DNAは制限酵素Hindn[で消化した。8個のコロニーが期 待した長さのフラグメントを示した(2900bp及び200bp)。得られた プラスミドはp19Alと称された。 10、 2. 2. プラスミドp19AIGTの構築プラスミドp19AIG Tを構築するために、GALIOターミネータ−をポリメラーゼ連鎖反応(PC R)により得た。PcRのために使用した鋳型はプラスミドpcLUIであり、 反応に使用したプライマー(7)GIOT−5B及びGI 0T3ESSは第2 4図に示されている。 PCR生成物はBamHI及びEcoRI制限酵素で消化され、450bpフラ グメントが0.6%アガロースゲル(lxTBE)から分離された。DNAがゲ ルスライスから電気溶出され、−20℃でエタノールにて沈澱させた。沈澱した DNAはエッペンドルフ遠心機において15分間回転させた。ペレットは真空下 で乾燥させた。DNAは20℃の水に懸濁させた。精製PCR生成物は、制限酵 素BamI−II及びEcoRIにて消化したプラスミドp19A1に連結反応 させた。連結反応は、標準の連結反応方法により15°Cで実施した(マニアチ スら、 1982. Mo1ecular CC1o−n1n、A Labor atory Manual、Co1d Spring Harbor Labo ratory。 Co1d Spring 1larbor、−−ニーヨーク)。連結反応混合物 は、標準の形質転換方法を使用して、E、coli DH5α細胞を形質転換さ せるために使用した。細胞は1100rn/fのアンピシリンを有するLB−培 地をもつプレート上に拡散させた。プレートは37℃で1晩培養した。アンピシ リンプレートから24個のコロニーが採取され、5mA’の培養物に個々の形質 転換細胞を接種した。培養は激しく振りながら37℃で一晩増殖させた。プラス ミドDNAを1. 5ml!の培養物から分離し、DNAは制限酵素5ailで 消化した。8個のコロニーは期待した長さのフラグメント(2700bp及び9 00bp)を示した。生成したプラスミドはp19AIGTと呼ばれた。 10、 2. 3. γ2五↓、l’pUCl 9−GHαGtの構築ハイブリ ッドプロモーター、GALI−10UAS/TDH3−3′及び遺伝子の5tu I部位までを含むα−グロビン遺伝子の最初の36塩基を含むハイブリッドプロ モーターフラグメントのGHαGtを合成するために、PCRを使用した。得ら れた570bI)PCRフラグメントは5rna I切断pUc1.9プラスミ ドに平滑末端結合によりクローン化した。形質転換はE、c。 11株510αを使用して実施した。 α−グロビンコード化配列の最初の制限部位は、ATG開始コドンから31塩基 下流で始まる5tuIである。TDH3−3’プロモーターの3′末端及び5t uI部位までのα−グロビン遺伝子の最初の36塩基に相補的である配列を含め るために、3′プライマーを合成した。5′及び3′プライマーは第25図に記 載されている。PCRのために使用する鋳型は、GALL−10UAS/TDH 3−3’ハイブリツドプロモーターを含む、プラスミドpUC19−GHβAt からのDNAであった。上記のプライマーを使用して合成された、ハイブリッド プロモーター−最初の36塩基のα−グロビンを含有する。570bpフラグメ ントは、平滑断端結合反応を使用して、ベクターpUc19にクローン化された 。このプラスミドはpUc19−GHα′と呼ばれた。 相応のクローニング部位を有する3′αグロビン遺伝子フラグメントをPCRに より製造した。鋳型としてプラスミドpUC19−AIを使用した。遺伝子を合 成するために使用した5′及び3′プライマーは、第26図に記載されている。 生成した460bpフラグメントはBamHI及び5ailで切断され、Bam l−ll−5ailで切断されたpUc19にクローン化された。E、coli  510α株を形質転換のために使用した。というのはこの株は非メチル化DN Aを製造するからである。5tul酵素は、メチル化されたDNAを切断する際 には効果的ではない。形質転換細胞はPvullによる消化にて分析され、相応 のフラグメントを含有する生成プラスミドはpUC19−A2と呼ばれた。 プラスミドpUC19−A2及びpuc 19−GHα′からのDNAはそれぞ れ5tul−3allで切断され、生成した線形のフラグメントAと580bp フラグメントBはそれぞれ電気溶出により分離した。フラグメントA及びBの間 で連結反応させ、連結反応混合物はE、coli 510α細胞を形質転換させ るために使用した。 正しい方向(ortentation)に両方のフラグメントを含有している生 成プラスミドは、pUc19−GHAと呼ばれた(第27図参照)。 ベクタープラスミドpUc19からのDNAは、Sph Iで切断した。線形D NAを分離し、脱燐酸化した(フラグメントC)。 プラスミドpUc19−GHAからのDNAはsph■及びHlndI[Iで切 断し、生成フラグメントは電気溶出により分離した(フラグメントD)。プラス ミドp19AIGTからのDNAはSph I及びHindII[で切断し、α −グロビン遺伝子の一部及びGALIOターミネータ−(580bp)を含有す る生成フラグメントを分離した(フラグメントE)。三通りの連結反応がフラグ メントC,D及びEの間で行われた。連結反応混合物は、E、coli DH5 α細胞を形質転換させるために使用した。正しい方向に両方の挿入物を含むプラ スミドは、pUc19−GHαGtと命名した(第28図)。 10.3. ADH−2−UAS及びTDH3−3’/α−グロビン遺伝子/G ALIOのpUc19へのクローン化 プラスミドpUcI9−ADH2−UAS DNAをXbal/5phIで切断 した。線形DNAフラグメントが分離された(フラグメント#I)。TDH3− 3’ /α−グロビン遺伝子/GALIOターミネータ−(HαGt)を含むD NAフラグメンCRにより生成させた。PCRによりDNAフラグメントを合成 するために使用したプライマーの配列は第29図に示されている。 TDH3−3’ /α−グロビン遺伝子/GALI Oターミネータ−(HαG t)を含有する、生成1.04kbフラグメントを、Xbal/5phI (フ ラグメント#2)で切断した。連結反応は、フラグメント#l及び#2の間でな された。E、coliDH5α細胞を形質転換させ、形質転換細胞からのDNA の制限消化物を分析した。正しい方向でフラグメントを含有するプラスミドは、 pUc19−AHαGtと呼ばれた。このプラスミドのマツプは第30図に示さ れている。 10.4. AHαGtカセットのpPM40へのクローン化発現カセットAH αGtは、pUC19−AHαGtプラスミドDNAを5acI/5phlによ り切断することにより、摘出した。得られた1、3kbフラグメントは、Bam HI切断、平滑末端化したpPM40ヘクローン化した。pPM40のマツプは 第31図に示されている。生成プラスミドはpNM−R−A−αlと呼ばれる。 このプラスミドのマツプは第32図に示されている。 酵母株5c1012は、ヘム生合成経路における最初の酵素の5−アミルプリン 酸合成酵素においてブロックされているheml突然変異体である。5clO1 2は次の遺伝子型を有する:adel、ade2.heml−1.his3.I eu2−3゜112、ura3−1o酵母株5clO12は、スフ10プラスト 方法を使用してプラスミドpNM−R−A−αlで形質転換した(ローズ、Mら 、1989. Methods in Yeast Genetics、Co1 d Spring Harbor Laboretoty、 Co1d Spr ing Harbor、 N、Y、、第11.:Li2S頁)。上記プロトコー ルにおいて2つの変更を加えた。再生工程の間に添加されたYEPの量は、1% から0. 1%に減少させた。 再生寒天には、YEPブイヨンを添加しなかった。 出発培養物に関して、細胞は、0.67%の酵母窒素塩基、2%のグルコースを 有し、それぞれ20mg/lのロイシン、アデニン、及びヒスチジン、並びに4 mg/fのアミルプリン酸が補充された5 00mlの最少培地において、30 ℃で対数期になるまで、フラスコを振とうさせながら増殖させた。次いで、細胞 を集め、0.67%の酵母窒素塩基、2%のグルコースを含有し、それぞれ40 mg/lのロイシン、アデニン、及びヒスチジン並びに4mg/lのアミルプリ ン酸を補充したウラシルを欠いた(drop out)培地で洗い、ブラウンバ イオスタットE醗酵槽において21のウラシルを欠いた培地を接種するために使 用した。pHは、5%の水酸化アンモニウム溶液でpH5,5に維持した。pO 2は増殖期の間は80%の飽和度に維持し、次いで、グルコース涸渇時には10 %に調整した。攪拌スピードは500rpmにセットし、次いで、誘導時110 0rpに減少させた。サンプルは50時間の間、グルコース涸渇したら常に2時 間後に採取した。 10.6. 発現α−グロビンのウェスタンプロット分析発現したα−グロビン は、前記6.60節に記載した方法を使用したウェスタンプロット分析により定 量した。この結果は、形質転換されたS c 10 ’l 2細胞中で発現され た全量の酵母蛋白の0.74%までがα−グロビンであったことを示した。 ハイブリッドプロモーターは、GALIOプロモーターの上流活性化配列とTD H3プロモーターの下流プロモーター要素(TDH3プロモーターの3′末端又 はTDH3−3’として以下記載する)の融合により構築した。特定的には、G AL 10−UAS−TDH3−3’ハイブリツドプロモーター、α−グロビン 遺伝子、及びGALIOターミネータ−をプラスミドI)UCl、9にクローン 化した。生成プラスミドはpUc19−GHαGtと呼ばれた。ハイブリッドプ ロモーター+α−グロビン遺伝子十GALIOターミネータ−を含有するカセッ トを切り出し、酵母シャトルベクター、pPM40にクローン化した。酵母株5 c1041細胞は、生成プラスミドのpNM−R−G−αlで形質転換し、発現 した蛋白はウェスタンプロット分析により分析した。 11.1. 材料 制限酵素、フレノウ酵素と74−DNAリガーゼはニューイングランドバイオラ ブ(Biolabs)、ベセスダリサーチラボラトリー(BRL)又はベーリン ガーマンハイム(B M)から得られた。 すべての酵素は、提供者の仕様書どおりに使用した。プラスミドDNAは形質転 換したE、coli細胞のII!の培養物から分離し、CsC1勾配遠心分離に より精製した。 11.2. pUc19−GHαGtの構築pUc19−GHαGtは、前述の 第10.2節に記載した方法を使用して構築した。 11.3. pPM40へのGHαGtカセットのクローン化発現カセット、G HαGtは、pUc19−GHαGtプラスミドDNAを5acl/5phlで 切断して切り出し、末端平滑化した。生成した1、3kbフラグメントはBam HI切断、平滑末端化pPM40へクローン化した(pPM40のマツプは第3 1図を参照)。生成プラスミドはpNM−R−G−Clと称す。 このプラスミドのマツプは第33図に示されている。 5c1041は次の遺伝子型を有する:MATa、1eu2゜ura3−52. trp(d)63.prbl−112,pep4−3.prcl−407,GA L2”o酵母株5c1041は、スフェロプラスト方法を使用してプラスミドp NM−R−G−αlで形質転換した(ローズ、M、ら、1989. Metho ds in Yeast Geneties、 Co1d Spring Ha rbor Laboretoty、 Co1d Spring )larbor 、 N。 Y、、第112−115頁)。 出発培養物に関して、細胞は、0.67%の酵母窒素塩基、2%の乳酸、3%の グリセロールを含有し、それぞれzomg/Lのトリプトファン及びロイシンを 補充した5 00mlの最少培地において、30℃で、振とうフラスコにおいて 対数期まで増殖させた。次いで、細胞を採取し、0.67%酵母窒素塩基、2% 乳酸及び3%グリセロールを含有し、20mA/Lのトリプトファンを補充した ウラシルを欠いた培地で洗い、ウラシルを欠いた培地500mlを接種するため に使用した。 培養物は30℃で振とう(aoorpm)Lながら培養し、最終的な1%濃度に ガラクトースを添加する前に中間対数期まで増殖させた。4時間の誘導後、サン プルを分析のために採取した。 11.5 発現α−グロビンのウェスタンプロット分析発現されたα−グロビン は前出の6.6節に記載した方法を用いるウェスタンプロット分析により定量し た。α−グロビンの検出可能レベルが認められた。 12、実施例7:酵母における同時形質転換によるα−グロビン及びβ−グロビ ンの同時発現 12.1. pNM−R−G−α1及びpNML−V−G −1ニよる酵母株5 c1041の形質転換 5c1041は次の遺伝子型を有する:MATa、Ieu2゜ura3−52. trp (d)63.pr’bl−112,pep4−3.prcl−407, 0AL2”、酵母株5c1041は、スフェロプラスト方法を使用して、プラス ミドpNM−R−G−αl (上述、11.3)及びpNML−V−G−1(上 述、7゜5)により同時形質転換させた(Rose、 M、ら、 1989.  Methods 1nYeast Genetics、Co1d Spring  )Iarbor Laboretoty、Co1d Spring Harb or、 N、 Y、 、第112−115頁)。 出発培養に関して、細胞は0.67%の酵母窒素塩基、2%の乳酸、3%のグリ セロール、1%のラフィノースを含有し、20m g / 12のトリプトファ ンを補充した500mj+の最少培地において、30℃で、対数期までフラスコ を振とうして増殖させた。 細胞を採取し、0.67%酵母窒素塩基、2%乳酸及び3%グリセロールを含有 し、ロイシン、ウラシルが欠除し、40mg/lのトリプトファンが補充された 培地で洗い、ブラウンビオスタットE51酵槽において1700mlのロイシン 、ウラシルが欠除した培地を接種するために使用した。p Hは5.0に維持し た;pO□は30%に維持した;攪拌スピードは300rpmに維持した。培養 物は、毎時0.05%の速度でガラクトースにより誘導した。サンプルは、サン プリングのための間隔で収集した。 12.2. 発現グロビンのウェスタンプロット分析発現したグロビンは、第6 .6、節において記載した方法を使用(7てつJスタンプロフト分析により定量 した。グロビンの検出可能レベルが観測された(0.2%可溶蛋白)。 発現したα及びβグロビンが分離され、18%SDSポリアクリルアミドケルを 使用して定量した。 燐酸緩衝溶液(PBS、0.9M NaCl、0.OIM ホスフェート、pH 7,6)2mlを溶解した酵母サンプル(0゜2g重ff1)に添加した。サン プルは、ツルバールR76000B(Sorval 1)において2700rp m、4℃にて10分間遠心分離し、上澄み液をデカントした。使用直前に製造さ れた冷破壊緩衝液(50mM トリス、5m1vf EDTA、0.5mM P MSF、pH8,0)をペレットに添加し、次いで、十分に水冷却したガラスピ ーズを加えて、液体の頂部表面に到達させた。最大スピードで30秒問うずを生 じさせ、サンプルは水上に5分間置いた。この工程を2凹繰り返した。水冷却破 壊緩衝液(1ml)を各々サンプルに添加し、ホスフェ−トはエッペンドルフ管 に移した。池のエッベンドルフ管において、200μlのホスフェ−トを、20 0μlの新鮮な標準不連続2×サンプル緩衝液(Laemli、 1970.  Nature 227: 680−685)と混合し、サンプルをlO0分間置 うさせた。 10分間サンプルを遠心分離した後、濃縮用ゲルが3%アクリルアミドであり、 分離用ゲルが18%である2QX18cmの不連続変性ゲル上に載置した(La em目、 1970. Nature 227: 680−685)。ゲルはゲ ルあたり15mAの一定電流で操作した。 電気泳動が終了し、染色帯が分離用ゲルの底部に達したら、ゲルは電気泳動ユニ ットからとり出し、プレートは流れる脱イオン水のもとで引き離した。濃縮用ゲ ルを捨て、下方のゲルはプレートから分離した。トランスファーユニットはトラ ンスファー緩衝液(21メタノール、30.3gトリス塩基、144gグリシン を最終容積lOlにしたもの、pH8,3)で充填し、21のトランスファー緩 衝液を浅い平たい容器に置いた。大きな孔のガーゼ、3Mのプロッティング紙、 ゲル、ゲルをカバーするように予め切断した一枚のニトロセルロース紙、3Mの プロッティング紙及びもう一枚の大きな孔のガーゼから成るトランスファーサン ドイッチを浅い平たい容器中の緩衝液のもとで組み立てた。 電圧を1時間半の間、40Vにすることにより、蛋白質をゲルからニトロセルロ ース紙に移した。移行が完了したら、ニトロセルロースをとり出し、浅い平たい 容器中に50mfの阻止溶液[PBS中5%(w/v)BSA] とともに置い た。ニトロセルロース膜を攪拌しながら1時間培養し、その後阻止溶液を洗浄液 [PBS中0. 1%Twe e n 20 (v/v) ]で置き換えた。 l5.5及び5分の3回の洗浄を実施した。最後の洗浄液は捨て、この平たい容 器へPBS25mI!中の一次抗体25μlを添加した。攪拌しながら2時間イ ンキュベートした後、ニトロセルロースを3回洗浄した(lX15及び2×5分 )。最後の洗浄液を捨て、攪拌下の1時間のインキュベーションのためにPB8 25ml中の二次抗体2.5μlを添加した。3回洗浄した後(IXI5及び2 X5分)、0.1%Twe e n 20 (v/v)を含有するPB825m jj中に添加した。攪拌時20分間インキュベートした後、膜を3回洗った(l X15及び2×5分)。次いで、ニトロセルロースは使用直前に、等容積の検出 試薬lと検出試薬2(Amersham)を混合することにより製造されたEC L (増大化学発光: enhanced chemiluminescent )発生溶液中に載置した。膜は攪拌下に1分間インキュベートし、発生溶液から とり出し、過剰の試薬を排除し、次いで膜をサランラップで包んだ。包んだニト ロセルロースは適当な時間X−線フィルムにさらした。現像した後、X線フィル ムはレーザー濃度計を使用して走査し、各々のサンプル中のグロビンの量を同一 ゲル上で操作されるグロビン標準との比較により評価した。 α及びβグロビンは、このゲル上において分子量により分離された。α及びβグ ロビンは、共形質転換酵母の蛋白質抽出物中で検出された。 12.4. 酵母中のヘモグロビンのソーレースベクトル機能的ヘモグロビン中 で見い出されるポルフィリン環は、酸素と可逆的に結合する分子の能力の原因と なる。加えて、環の多く可視)の範囲で光吸収可能とさせる。最大吸収の正確な 波長(即ち、ピーク)は、環の正確な構造、環が関連する蛋白質(例えば、ヘモ グロビン、ミオグロビン、チトクローム等)、一定の蛋白質(例えば、HbAo に対するH b A O2等)内の環近傍の環境の差異及び環に結合した小さい 無機分子(例えば、酸素、−酸化炭素、−酸化窒素等)等を含む幾つかの要素の 関数である。415から430nm範囲にあるヘモグロビン吸収ピークは殊に強 く、ヘモグロビンの存在をモニターするために使用できる。この領域はソーレー (Soret)領域と呼ばれ、ここにおけるヘモグロビン吸収はソーレー帯と呼 ばれる。HbAの存在は、COが0゜を置換するときに観察されるソーレー帯に おけるシフトにより確認しうる。この場合、ソーレー帯は415から419nm にシフトする。 酵母細胞は、25℃でトリス緩衝液、pH7,5に懸濁させた。 ソーレースベクトルが初めに走査され、次いで一酸化炭素にさらしく3〜4分) 、さらに、亜ジチオン酸溶液(窒素飽和緩衝液中20mM)で還元した。ソーレ ースベクトルは、416−418nmの領域に吸収を示したが、これはヘモグロ ビンの特性であり、グロビンを発現しないコントロール酵母中には存在しない。 2個の同時発現プラスミドがツウインカセットの戦略により構築された。2個の 別々の発現カセット、一方はヒトαグロビンを含み、他方はβグロビン遺伝子を 有するものが、単一の酵母ベクター中の2個の特異な部位でクローン化された。 生成したプラスミドpBM−V−Xl−G−αβ(等方向)及びpBM−V−X 2−G−αβ(反対方向)は、2個の別々の(同一)のプロモーターのコントロ ール下でα−グロビンとβ−グロビン遺伝子の両方を有している。酵母5cll 15細胞はプラスミドpBM−V−X2−G−αβで形質転換され、増殖され、 ガラクトースで誘導した。このツウインカセットで形質転換された酵母は機能的 HbAを産出した。 13.1. 材料 制限酵素、フレノウ酵素及びT4−DNAリガーゼはニューイングランドバイオ ラブ(Biolabs)、ベテスダリサーチラボラトリーズ(BRL)又はベー リンガーマンハイム(B M)より入手した。すべての酵素は提供者の仕様書に 従がい使用した。プラスミドDNAは形質転換細胞の11の培養物から分離され 、CsC1勾配遠心により精製した。 プラスミドpNML−V−G−1の構築は第7.5節に記載されている。プラス ミドpNML−V−G−1は、酵母発現ベクター、YEp13のBamH1部位 においてクローン化されている、発現カセット、GALL−10−UAS−TD H3−3’ハイブリツドプロモーター、β−グロビン遺伝子及びADHlターミ ネータ−(GHβAT)を含有する。プラスミドpUc19−GHαGt(前記 第10.2節)は、同一のハイブリッドプロモーター、α−グロビン遺伝子及び GALIOターミネータ−を含有する。この発現カセットは、GHαGtと呼ば れた。 プラスミドpNML−V−G−1からのDNAはPvuIIで消化され、線状D NAは電気溶出により分離され、そして脱燐酸化された(フラグメントl)。プ ラスミドpUc19−GHαGtからのDNAはSac!/5phlで切断され 、GHαGtカセットを含有する、生成1.3kbフラグメントが分離され、平 滑末端化された(フラグメント2)。結合は、フラグメントl及び2の間でなさ れた。E、coli 5ure細胞が、形質転換のために使用され、形質転換細 胞はアンピシリン選択プレート上で分離された。 48の形質転換細胞からのDNAはアルカリ溶解により分離し、ApaLI酵素 での消化により分析した。すべてのフラグメントを含有するポジティブなりロー ンは、さらに、制限酵素消化により分析した。酵母ベクターYEpla中の両方 の発現カセットを含有するプラスミドは、p BM−V−X 1−G−αβ及び pBM−V−X 2−G−αβと呼ばれた。Xlは両方のカセットが同一の方向 に転写されている場合の方向を意味するもので、X2は反対方向を意味するもの である。 第34図は、GHβAt発現カセットを担う酵母ベクターへGHαGtカセット をクローン化するために使用される戦略を記載する。 13.3. 酵母株5cll15のp BM−V−X 1−G−αβ及びpBM −V−X2−G−αβによる形質転換5cll15は次の遺伝子型を有する:M ATa、1eu2−3.112;his3−115.Can”o酵母株5cll 15はエレクトロポレーション(electroporation)法を使用し て、プラスミドp BM−V−X l −G−αβ (1115XIVGalb l)又はb BM−V−X 2−に−aβ(1115X2VGalbl)により 形質転換させた。 出発培養物のために、細胞は、0.67%酵母窒素塩基、2%乳酸、3%グリセ ロール、1%ラフィノースを含有し、そして、20mg/lのヒスチジンを補充 した5 00mlの最少培地において、30℃でフラスコを振とうさせながら対 数期まで増殖させた。次に、細胞を採取し、0.67%酵母窒素塩基、2%乳酸 及び3%グリセロールを含有し、40mg/lのヒスチジンを補充し、ロイシン が欠けた培地で洗い、ブラウンバイオスタットE51酵槽において1700ml のロイシンが欠けている培地を接種するために使用した。I) Hは5.0に維 持した;])02は30%に維持した;攪拌スピードは300rpmに維持した 。培養は、毎時0.05%の速度でガラクトースにより誘導した。サンプルは、 採取のために間隔をおいて集めた。 13.4.発現グロビンのウェスタンプロット分析発現グロビンは、第6.6節 に記載された方法を使用してウェスタンプロット分析により定量した。グロビン の検出可能レベルが観測された(全可溶蛋白質の1%)。 13.5.発現したα及びβグロビンのウェスタンプロット分析発現したα及び βグロビンは、分離され、18%SDSポリアクリルアミドゲル(前掲、12. 4.)を使用して、定量した。 α及びβグロビンの両方の検出可能なレベルが観測された。 13.6. 酵母のヘモグロビンのソーレースベクトルソーレースベクトル(前 掲、12.5.)は、ヘモグロビンの特徴であり、グロビンを発現しないコント ロール酵母には存在しない418nmの領域において吸収を示した。5μMのヘ ムの濃度が検出された。 2個の同時発現プラスミドが、ツウインカセットの戦略により構築された。2個 の別個の発現カセット、一方はヒトαグロビンを含み、他方はγ (val)グ ロビン遺伝子を含むものが、単一の酵母ベクターにおいて2個の特異な部位でク ローン化された。 生成したプラスミドI)BM−R−X7−A−αγv++ (等しい方向)及び pBM−R−X8−A−αγ1.+(反対方向)は、2個の別個のプロモーター のコントロール下でα−グロビン及びγ(val)遺伝子の両方を有する。 14.1. 材料 制限酵素、フレノウ酵素及び第4−DNAリガーゼは、ニューイングランドバイ オラブ(Biolabs)、ベテスダリサーチラボラトリー(BRL)又はベー リンガーマンハイム(B M)から得られた。全ての酵素は提供者の仕様書に従 がって使用された。プラスミドDNAは形質転換された細胞をIf培養したもの から分離され、CsC1勾配遠心分離により精製された。 14.2. プラスミドpBM−R−X7−A−αγ1,1及びプラスミドpN M−R−A−αl (第9.4、節、前掲)は、酵母発現ベクターのBamHI でpPM40にクローン化されている発現カセットで、ADH2−UAS−TD H3−3’ハイブリツドプロモーター、α−グロビン遺伝子及びGALIOター ミネータ−(AHαGt)を含んでいる。 第36図は、AHγ、、、Atカセットを酵母発現プラスミドpNM−R−A− α1ヘクローン化するために使用した戦略を記載している。得られたツウインカ セットは、p BM−R−X 7−A−αγ1,1(等方向)及びp BM−R −X 8−A−αγ1.1(逆方向)と命名された。 プラスミドpUc19−AHγv+ljはADH2−UAS−4D H3−3’ ハイブリッドプロモーター、γ91.−グロビン遺伝子及びA D Hターミネ ータ−を含有する。この発現カセットはAHγ、、、Atと呼ばれた。 14.2.1.1. I)UCl3−AH9Atの構築ADH2−UAS DN AフラグメントがPCRにより産生された。ゲノムDNAは酵母株5173−6 Bから分離された。ADH2−UAS DNAフラグメントを合成するために使 用された5′及び3′プライマーは、第37図に示されている。 生成ADH2−UASフラグメント(200bp)は、電気溶出により分離され 、5acl (5’−末端)及びXbaI (3’−末端)で切断され、5ac l及びXbaIで切断されたpUC19にクローン化された。連結反応混合物は E、coli細胞内で形質転換され、そのDNAはアルカリ消化により24個の 形質転換細胞から分離された。そのクローンからのDNAサンプルは相応の酵素 により分析され、得られたプラスミドはpUC19−ADH2−UASと呼ばれ た。このプラスミドのマツプは第38図に示されている。プラスミドpUCl  9−ADH2−UASからのDNAは、XbaI/5phlで切断された。線形 のDNAフラグメントが分離された(フラグメント#1)。 PCRは、鋳型としてプラスミドpUC19−GHβAtからのDNAを使用し て実施した。配列合成のために使用される5′及び3′プライマーは、第39図 に示されている。生成1.1kbフラグメントはHβAt(フラグメント#2) と呼ばれた。生成した1、lkbフラグメントは、TDH3−3’−β−グロビ ン遺伝子−ADHlターミネータ−(HβAt)を有しており、Xbal/Xp hlで切断された(フラグメント#2)。 フラグメント#l及び#2の間で結合がなされた。E、coli DH5α細胞 が形質転換され、形質転換細胞からのDNAは相応の酵素により分析された。正 しい方向にフラグメントを含有するプラスミドは、pUC19−AHBAtと呼 ばれた。 1.4. 2. 1. 2. 7 (val)−グロビンのpUc19−AHB Atへのクローン化 相応のプライマー及びプラスミドYEp51TGからのDNAを使用して、AD Hターミネータ−を含有する79.1−グロビンがPCRにより合成された。こ の配列を合成するために使用される5′及び3′プライマーは、第21図に示さ れている。PCRフラグメントはApaLI及びSph Iで切断された(フラ グメント# 1)、puci 9プラスミドからのDNAは5acI/5phI で切断され、線状DNAフラグメントが分離された(フラグメント#2)。pU C19−AHβAtからのDNA (前掲、14.2.1.1.)はApaLI 及び5acIで切断され、そして、ADH2−UAS−TDH3−3’ハイブリ ツドプロモーターを含有する360bpフラグメントが電気溶出により分離され た(フラグメント#3)。 上記3個のフラグメントの間で、3通りの結合がなされた。Ecoil DH5 α細胞が形質転換のために使用された。24個の形質転換細胞からのDNAはア ルカリ消化により分離され、制含有する生成プラスミドは、puci9−AHγ 、、、Atと呼ばれた;このプラスミドのマツプは第40図に示されている。 第36図は、AHγ□、Atカセットを酵母発現プラスミドpNM−R−A−α lヘクローン化するために使用される方法を記載する。 pNM−R−A−αl (前掲、第10節参照)プラスミドからのDNAがPv uIIで消化され、線状のDNAが電気溶出により分離され、脱燐酸化された( フラグメントl)。puci9−AHr −−lA tプラスミドからのDNA は5acI/5phlで切グメントは分離され、末端平滑化された(フラグメン ト2)。連結反応は、フラグメントl及び2の間で行った。E、coliSur e細胞は形質転換のために使用され、形質転換細胞はアンピシリン選択プレート 上で分離された。48の形質転換細胞からのDNAはアルカリ溶解により分離さ れ、ApaLI酵素による消化で分析された。 すべてのフラグメントを含むポジティブなりローンは、制限酵素消化によりさら に分析した。酵母ベクター1)PM40に両方の発現カセットを含有するプラス ミドは(第31図参照)、pBM−R−X7−A−αγ9,1(等しい方向)及 びpBM−R−XB−A−αγ7..(逆方向)と呼ばれた。 酵母株5cll13は、スフェロプラスト法を使用して、プラスミドpBM−R −X8−A−ar、、+ (l l 13x8VGa 1gVAL1)で形質転 換された。 最初の培養に対して、0.67%酵母窒素塩基、2%乳酸、3%グリセロール、 1%ラフィノースを含有し、20mg/j!のヒスチジンを補充した5 00m lの最少培地において30℃で振とうフラスコ中にて、対数期になる迄増殖させ た。次いで、細胞を採取し、0.67%酵母窒素塩基、2%乳酸及び3%グリセ ロールを含有し、40mg/lのヒスチジンが補充され、ロイシンが欠除した培 地で洗い、そしてブラウンバイオスタットE醗酵槽においてロインン欠除培地1 700m1を接種するために使用された。pHは6.93に調節した。培養物は 、グルコースが消費されるまで増殖され、サンプルは試験のためにグルコース消 費後1から30時間の間採取された。 発現グロビンは、第6.69節に記載された方法を使用して、ウェスタンプロッ ト分析により定量した。グロビンは0.03%の可溶性蛋白質のレベルで検出さ れた。 15、実施例8;変異型グロビンの発現変異型グロビン遺伝子は、酵母発現ベク ターYEp51NT1にクローン化させた。このベクターはGALIOプロモー ター及びADHターミネータ−配列を含有している。次の変異型遺伝子はこの酵 母発現ベクターにクローン化された:i、β−チコ (Chico) (66L ys−>Thr)i、β−レイニエール(Rainier) (145Tyr− >Cys)i、β −り リ (Ta Li) (83Gly−>Cys)■、 β−モタウン(Motown) (127Gln−>Glu)vi、α−チツビ ーーL (Titusville) (94Asp−>Asn)vn、a−10 4セル(Ser) (104Cys−>5er)vi、7−ボルト アレブレ( Porto Alegre) (9Ala−>Cys)ix、7−チコ(Chi co) (66Lys−>Thr)X、ζ−チツスビーユ(Titusvill e) (94Asp−>Asn)xi、β−ミシシッピー(Mississip pi) (445er−>Cys)15.1. 材料及び方法 制限及びDNA修飾用酵素は、ベーリンガーマンハイム、ベセスダリサーチラボ ラトリーズ、パーキンエルマー又はニューイングランドバイオラブから得られた 。すべての酵素は提供者の仕様書に従がい使用した。 ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)において使用されるオリゴヌクレオチドは、ア ブライドバイオシステムズで380B DNAシンセサイザーにおいて化学合成 により得られた。 すべてのバクテリアの形質転換のために使用されるE、coli株は、DH5α であった。 15.1.1. DNAフラグメント分離すべてのDNAフラグメントはアガロ ースゲル(1xTBE)上で分離され、ファルマシアエレクトロエリューター( electro−eluter)を使用して電気的溶出により分離した。 15.1.2. DNA連結反応及びE、coli形質転換すべてのDNA連結 反応は標準的な連結反応方法を使用して実施され(Laboratory Cl oning : A Laboratory Manual” ;サムプルツク 、J、、フリッシュ、 E、 F、及びマニアチス、T9編、ColdSpri ng Harbor Laboratory Perss、 1989.第2版 、第1.631.71頁)、そしてE、coli形質転換は標準の形質転換法を 使用して実施された(“Laboratory Cloning : A La boratory Manua1″;サムプルツク、J、、フリッシュ、 E、  F、及びマニアチス、T5編、Co1d Spring Harbor La boratory Perss、 1989.第2版、第1.74−1.84頁 )。形質転換された細胞は、100mg/fのアンピシリンを含むLB−培地上 にプレートした。プレートは37℃で1晩培養した。このプレートに出現したコ ロニーは、100mg/j’のアンピシリンを含むLB培地5.0mjl’を接 種するために使用DNAは、アルカリ溶解法を使用して、1晩培養物1.5mj 7から分離した。プラスミドDNAは、相応の制限酵素消化により分析した。 15、 1. 4. 酵母の形質転換 酵母の形質転換は以下の文献記載の方法に基づいて行った。 (旧rnen、 A、、 Hicks、 J、 B and Fink、 G、  R,(1978) Transforma−目on in Yeast、 P roc、 Natl、 Acad、 Sci、 U、S、A、 75. 192 9−1933)15.2. オリゴヌクレオチドの合成種々のβ−グロビン遺伝 子変異体の構築の第1段階として、種々のオリゴヌクレオチドが合成された。M 13を用いたインビトロミュークジエネシスに用いられるオリゴヌクレオチドが 合成され精製された。リン酸化にひき続き行ったポリアクリルアミドゲル電気泳 動によって、合成が十分に行なわれ、オリゴヌクレオチドはM13システムに使 用可能なことが示された。 オリゴヌクレオチドMu−14SCy、Mu−66Th、Mu−9CVはApp lied Biosystems社のDNAシンセサイザーで合成された。配列 内の太字は、野性型β−グロビン遺伝子配列からの変異を示す。(図41参照) 合成と65℃のインキュベーションに引き続き、オリゴヌクレオチドはオリゴヌ クレオチド精製カラム(ABI)を用いて精製された。精製されたオリゴヌクレ オチドは凍結乾燥され、100μlの水に溶解され、その濃度はOD2.。て決 定された。 約1100nの合成りNAが合成効率を決定する為のリン酸化反応に用いられた 。[γ−”P] ATPでリン酸化されたオリゴヌクレオチドは7M尿素を含む 6%アクリルアミドシークエンスゲル上で分析された。この電気泳動で用いられ た色素はブロムフェノールブルーとキシノンノールの混合物であり、これらは泳 動で分離され、それぞれの色素は異なった速度で泳動される。 含むLB培地100r+1に加えることによって調製された。培養シーフェンシ ングゲルのオートラジオグラフィーを行い、2つの色素のバンドの中間に位置す る大きなバンドの中に放射活性の大部分が含まれていたことから、合成が十分に 行なわれたことを確認した。上に述べた電気泳動の条件のもとでは、約25bp のフラグメントはブロムフェノールブルー色素と共に移動するが、約90bpの フラグメントはキシノンノール色素と共に移動する。 30bpから45bpの大きさの合成オリゴヌクレオチドは観察されたように、 2つの色素の中間位置を移動するはずである。 15.3. インビトロミュークジエネシスバイオラッド社からインビトロミュ ータジエネシスキットはM13システムを用いたミュータジエネシスに必要な要 素を提供する。このキットにはミュータジェネシスに用いられる大腸菌の2つの 菌株が含まれる。大腸菌CJ 236株は、DNA中にチミンの代りにウラシル が含まれてしまう変異を有する。大腸菌MV1190株はミュータジエネシスに 引き続き一本鎖DNAを製造するのに用いられる野生株である。 ]、5.3.1.株 ミュータジエネシスキットに含まれる大腸菌株は、選択の為の遺伝マーカーに適 応する適切な培地で培養された。ミュータジェネシスの為のプロトコール同様各 培地の組成はキットに添付される小冊子にも記載されている。(New Eng land Bio Labs、“MI3C1oning and Sequen cing System−A Laboratory Manua1″)15. 3.2. CJ236のトランスフェクショントランスフエクンヨンに用いられ るCJ 236コンペラントセル+;ICJ 236の一晩培養物50mlをク ロラムフェニコールを清は新しい試験管に移され、2回目の遠心分離を受けた。 この2物は37℃でエアシェーカーでOD 6.、が0. 8になるまで培養さ れた。細胞は3krpmで5分間遠心分離され、20mfの50mM冷CaCl 2に再溶解され、氷中30分間静置された。細胞は再び遠心分離され、4mlの 50mMCaC1゜に再懸濁された。 CJ 236のコンペテントセルは、0.3mlのコンペテントセルに対して1 μp又は5μlのDNAを加えることによってM13mp19BH8によってト ランスフェクトされた。サンプルは氷中40分間静置され、42℃で3分間熱シ ョック処理され、クロラムフェニコールとCJ236の300μrの一晩培養物 を含む4ml!のトップアガー(50℃)に加えられた。トップアガーはクロラ ムフェニコールを含むI]−培地プレートにまかれ、37℃で一晩培養された。 ファージは(感染された細胞から)プラークを楊子でひろうことによって単離さ れ、0.5mfTEに懸濁された。 15.3.3. ウラシルを含有するDNAの単離ウラシルを含有するDNAは 、CJ236の一晩培養物1.0mlをクロラムフェニコールを含むLB培地5 0mlに加えて培養したCJ236から単離した。培養物は0D=o=が0.3 になるまで37°Cで振とう培養された。一本鎖DNAの生成を高めるために、 この時点で、培養物は以前ファージ感染を受けた一70℃に保存してあった培養 物50μlによって感染された。感染された培養物は一晩この条件で培養された 。次の日、培養物30m1は16kromで15分間遠心分離された。ファージ を含む上回目の遠心分離で得られた上清は室温で30分間150mgのRNas eAで処理された。一本鎖DNAは7.5mlのPEG溶液(3,5M酢酸アン モニウム、20%PEG3000)を加えることによって沈澱され、氷中30分 間静置された。試験管は遠心分離にかけられ上清は除かれた。沈澱は高塩濃度緩 衝液(300mM NaC!、loomM Tris、pH8,0,1mMED TA)に懸濁され、氷中30分間静置され、小遠心機により2分間遠心分離され た。上清は新しい試験管に移された。 ファージの生成を確認するため、ファージをCJ236およびMV1190上で タイトレーンヨンした。ファージの生成を確認後、DNAは等容のフェノール等 容のフェノール−クロロホルム、等容のエーテルで抽出された。抽出されたDN Aは1/lO容の7.8M酢酸アンモニウム及び2.5容のエタノール中に一2 0℃で一装置くことによって沈澱された。試験管は15分遠心分離にかけられ、 沈澱は20μlのTHに懸濁された。このDNAは変異鎖の合成の鋳型として用 いられるウラシルを含有する一本鎖精製されたオリゴヌクレオチドは、新しく合 成されたDNA鎖の両端を効率良く接続するために、5μgの6コのオリゴヌク レオチドの各々をT4ポリヌクレオチドキナーゼとATPとで処理することによ ってリン酸化された。 15.3.5. 変異を有する鎖の合成変異を有する鎖の合成は0.25μg  (0,1pM)のウラシルを含有する一本鎖D N 、Aの鋳型と0.03μg (3μM)の合成オリゴヌクレオチドプライマーのそれぞれを加えることによっ て行われた。プライマーははじめ70℃、その後30℃まで冷却された水浴中、 ■×アニーリング緩衝液(2mM Tr i s −HCL pH7,4,0, 2mM MgC12,5mM NaC1)中で単鎖鋳型DNAにアニールされた 。反応液は次に水中に静置され、次の試薬がそれぞれのサンプルに加えられた。 1μm10×合成緩衝液(最終濃度0.4mM各dNTP、0.75mMATP 、17.5mM Tris−HCI、pH7,4,3,75mM MgCL、2 1.5mM DTT)、Iμi’ T4 DNAリガーゼ(2−5ユニツト)、 1μI T4 DNAポリメラーゼ(lユニット)。プライマーの鋳型への結合 に適した条件下でDNA合成が開始されるようにプライマーを安定化させるため に、反応液は氷中5分間インキュベートされた。次に反応液は25℃で5分間、 さらに37℃で90分間インキュベートされた。 その後90μIの停止緩衝液(l OmM Tr 1sSpH8,0,10mM  EDTA)がそれぞれの反応液に加えられMV119MV1+90細胞は合成 反応の生成物を0.3mfのコンペテントセルに対し3μl及び9μl加えるこ とによりトランスフェクトされた。試験管は90分水中でインキュベートされた 後420Cで3分間熱処理され再び水中におかれた。50μl及び100μrの 感染された細胞は、0.3mlのMV1190の一晩培養物、50 u、 lの 2%X−gal、20μlの100mM IPTG、2.5mA+のトップアガ ー(55℃)を保持する試験管に加えられた。混合物は強制懸濁されH−寒天プ レートに注がれた。 プレートは37℃で一晩培養され翌朝プラークの形成が観察された。青色のプラ ークはインサートを含んでいないが、透明なプラークはインサートを含む。 透明なプラークは寒天中に滅菌されたパスツールピペットを挿入して採取され、 プラークは3μlのLB培地に懸濁された。 (プラークを含む各プレートから24のプラークが選択された。)100μlの MV1190の一晩培養物が加えられ37℃で一晩振とう培養された。培養期間 に続いて一本鎖DNAが培養物から単離されこのDNAはシーフェンス反応に用 いられた。 ジデオキシシーフェンスが変異の存在を確認するために行われた。用いられたシ ークエンスキットはNew England [1iolabs社から得られた 。それぞれのシーフェンス反応は、8μlのシーフェンスされるべき一本鎖DN A、1μlの適当なプライマー、lμlの10×シークエンス緩衝液を用いて行 われた。プライマーは試験管を90℃に置いたのち、30℃に冷却することによ って一本鎖鋳型にアニールされた。 2μlのDNA−プライマー混合物が2μlの終止混合液(50μlの適当なd NTPとddNTPと5μlの[α−12P] dATP)と0. 1ユニット /mlに希釈された2μlのフレノウ断片と共に各シーフェンス反応に用いられ た。反応液は室温で15分間培養され2μlのチェース混合液(ラベルされてい ないdATPとフレノウ酵素とを含むdNTP混合液)が加えられた。 この反応液は室温で15分間インキュベートされ4μlの色素混合物が反応を停 止するために加えられた。サンプルは2.5分間沸とうして変性され水中に置か れたのち7M尿素を含む6%ポリアクリルアミドシークエンスゲルの上にロード された。ゲル上で約4時間55ワツトで泳動を行い、ゲルは真空乾燥された後オ ートラジオグラフィーのためX線フィルムカセット内に置かれた。 [α”S] dATP用の他のシークエンスキットが最良の結果を達成する為に 用いられた。−水路DNAに用いるシークエンスキットはIBI社から入手し、 ファルマシア社のキットはプライマーがアニールした位置から変異体のシーフェ ンスを行う為、フレノウ酵素ではな(T7 DNAポリメラーゼと共に用いられ た。 合成反応液によるMV1190のトランスフェクションによって、Mu66Th 、Mu66Th67I、Mu145Cy、Mu40Th、Mu66Ty DNA を含む透明なプラークがプレートLに形成された。コントロールとして鋳型DN Aに相補鎖DNA合成の為のプライマーを加えずにトランスフェクトさせたもの を調べた。このコントロール実験でいくつかのプラークが形成されたが、ミュー タジエネシス用のプライマーが用いられたものよりは少ない数のプラークであっ た。 15.4. プラスミドYEp51NTIの構築酵母のツヤトルベクターYEp 51はADHのターミネータ−配列を持つように修飾された。ADHのターミネ ータ−はこのベクター上に存在するGALIOプロモーターと2μとの間に入れ られた。特に、プラスミドYEp51は制限酵素Bcllで切断された。直鎖状 にされたDNAはプラント末端を作るためにフレノウ酵素とdNTPとで処理さ れた。二本鎖オリゴヌクレオチドはプラント末端を有するプラスミドに接続され た。このオリゴヌクレオチドはBRL社から得られ、Notlの切断部位を有し ている。DNAの接続反応は室温で一晩行なわれた。接続反応によって得られた DNAはポリエチレングリコール(PEG)を用いて沈澱された。大分子量のD NA分子のみがPEGによって沈澱されるのでこのプロセスによって全ての接続 していないDNA分子が除去された。P E Gによる沈澱の後、DNAはフェ ノール抽出及びエタノール沈澱によって精製された。プラスミドDNAはNot l及びHindlnで切断された。 ADHターミネータ−はプラスミドAAH5から得られた(図8参照)。プラス ミドA、 A H5は制限酵素BamHIによって切断された。DNAはフレノ ウ酵素とdNTPによってプラント末端を有するように修飾された。プラント末 端を有するDNAはフェノール抽出されエタノール沈澱された。上記の二本鎖オ リゴヌクレオにドはプラント末端を有するプラスミドに接続された。DNA接続 反応は、室温で一晩行なわれた。接続反応によって得られたDNAはポリエチレ ングリコール(PEG)によって沈澱された。PEG沈澱の後、DNAはフェノ ール抽出とエタノール沈澱によって精製された。次にDNAはNotI及びHi ndII[によって切断された。400bpのNotl−Hindll[断片は 1%アガロースゲル(IXTBE)から単離された。DNAはアガロース断片に 電圧をかけて溶出され、エタノール沈澱された。この精製されたDNA断片が上 記のプラスミドに接続された。接続反応混合物はDH5α細胞を形質転換するの に用いられた。形質転換された細胞は100mg/Lアンピシリンを含むLB培 地を保持するプレートにまかれた。プレートは一晩37℃で培養された。プレー ト上に現れたコロニーを100mg/Lアンピシリンを含む5.0mlのLB培 地に植菌した。培養物は37℃で一晩培養された。DNAはアルカリ溶解法を用 いて、1.5m/の一晩培養物から単離された。プラスミドDNAは制限酵素N otI及びHindI[によって切断された。構築されたプラスミドはYEp5 1NT1と命名され、図42に示される。 15.5. 変異グロビンのクローニング変異β−グロビン遺伝子をクローニン グするためのベクターはプラスミドYEP51T/G (上記セクション8.4 )又はYEp51NTI/7−Por t (下記15°、5. 5)を5al I及びHindI[で切断して調製された。γ−グロブリン遺伝子をクローニン グするためのベクターはYEp51NT1であった。この切断によって2つの断 片(7300bp、500bp)が得られ、7300bpの断片が単離された。 Chicoβ−グロビンは、部位特異的変異導入法(上記15.2及び15.3 )によって製造された。変異β−グロビン遺伝子は制限酵素5alI及びHin dlIIによって切断された。6゜Obpの断片が単離された。精製された60 0bpの断片はベクターYEI)51NT1/7−Portに接続された。DN Aの接続、大腸菌の形質転換、DNAの単離は前記方法(前記15.1、)によ り行われた。形質転換細胞から単離したDNAは制限酵素PstI又はEcoR Iによって切断された。この分析によって、大部分のクローンは予想された断片 (PstI切断によって2断片、EcoRI切断によって3断片)を有している ことが明らかになった。このプラスミドはpNT1/β−Chicoと命Re1 nierβ−グロビンは、部位特異的変異導入法(上記15.2.及び15.3 .)によって製造された。変異β−グロビン遺伝子は制限酵素5alI及びHi ndll[によって切断された。600bpの断片が単離された。精製されたe oobpの断片はベクターYEp51NTI/y−P、ortに接続された。D NAの接続、大腸菌の形質転換、DNAの単離は前記方法(前記15.1.)に より行われた。形質転換細胞から単離したDNAは制限酵素PstI又はEco RIによって切断された。この分析によって、大部分のクローンは予想された断 片(PstI切断によって2断片、EcoRI切断によって3断片)を有してい ることが明らかになった。このプラスミドはpNTl/β−Ranと命名された 。 Ta Liβ−グロビンは、PCR法を用いたー塩基置換によって製造された。 グロビン遺伝子は2つの断片として単離された。 遺伝子の5′末端(Sa I I−BamHI)はPCR法によって得られた。 配列の合成に用いられた5′と3′のプライマーを図43に示す。 変異されたβ−グロビン遺伝子断片は5alI及びBamHIによって切断され た。切断されたDNA断片はフェノール抽出及びエタノール沈殿によって精製さ れた。β−グロビン遺伝子の3′末端はプラスミドmp18β−H3から単離さ れた。プラスミドmp+、8β−H3は制限酵素BamHI及びHindIIT によって切断された。300bpの断片が単離された。精製された300bpの 断片とPCR法によって得られた断片とはベクターYEp51NTl/7−Po rtに接続された。DNAの接続、大腸菌の形質転換、DNAの単離は前記方法 (前記15.1.)により行われた。形質転換細胞から単離したDNAは制限酵 素PstIによって切断された。この分析によって、大部分のクローンは予想さ れた断片(PstI切断によって2断片、インサートを有しないベクターからは 3断片)を有していることが明らかになった。 このプラスミドはpNT1/β−TaLiSと命名された。 Mo t ownβ−グロビンは、PCR法を用いたー塩基置換によって製造さ れた。グロビン遺伝子は2つの断片として単離された。遺伝子の3′末端(Ec oRI−HindIII)はPCR法によって得られた。配列の合成に用いられ た5′と3′のプライマーを図44に示す。 変異されたβ−グロビン遺伝子断片はEcoRI及びHind■によって切断さ れた。この切断されたDNA断片(80b p)はフェノール抽出及びエタノー ル沈殿によって精製された。β−グロビン遺伝子の5゛末端はプラスミドYE  p 51 T/NAT (上記7.4.)から単離された。プラスミドYEp  51 T/NATは制限酵素BamHI及びHindlllによって切断された 。360bpの断片が単離された。精製された360bpの断片とPCR法によ って得られた断片とはベクターYEp51NT1/γ−Po r tに接続され 5alI及びHindIIIによって切断された。DNAの接続、大腸菌の形質 転換、DNAの単離は前記方法(前記15.1.)により行われた。形質転換細 胞から単離したDNAは制限酵素PstIによって切断された。この分析によっ て、大部分のクローンは予想された断片(PstI切断によって2断片、インサ ートを有しないベクターからは3断片)を有していることが明らかになった。こ のプラスミドはpNT1/β−Motと命名された。 Ti tusvilleα−グロビンは、PCR法を用いた天然型α−グロビン 遺伝子の一塩基置換によって製造された。α−グロビン遺伝子は2つの断片とし て単離された。遺伝子の3′末端(HindlI[−HlndIII)はプラス ミドp19AIGTを鋳型として用いたPCR法によって得られた。配列の合成 に用いられた5−と3′のプライマーを図45に示す。 変異されたα−グロビン遺伝子断片はHindII[によって切断された。この 切断されたDNA断片はフェノール抽出及びエタノール沈殿によって精製された 。α−グロビン遺伝子の5−末端はプラスミドp19AIGT(前記10. 2 . 2. )から単離された。プラスミドp19AIGTは制限酵素5ail及 びHind■によって切断された。300bpの断片が単離された。精製された 300bpの断片とPCR法によって得られた断片とは5aII及びHindI [によって切断されたベクターYEp51NTlに接続さた。DNAの接続、大 腸菌の形質転換、DNAの単離は前記方法(前記!5.1.)により行われた。 形質転換細胞から単離したDNAは制限酵素HindI[によって切断された。 この分析によって、lクローンが予想された断片(HindII切断によって5 断片)を有していることが明らかになった。このプラスミドはpNT1/α−T itと命名された。 104−3erα−グロビン遺伝子は、PCR法を用いた天然型α−グロビン遺 伝子の一塩基置換によって製造された。α−グロビン遺伝子は2つの断片として 単離された。遺遺伝子の3′末端(HindlI[−HlndI[I)はプラス ミドp19AIGT(前記10. 2. 2. )を鋳型として用いたPCR法 によって得られた。配列の合成に用いられた5′と3′のプライマーを図46に 示す。 変異されたα−グロビン遺伝子断片はHi n d nlによって切断された。 この切断されたDNA断片はフェノール抽出及びエタノール沈殿によって精製さ れた。α−グロビン遺伝子の5゛末端はプラスミドp19AIGT(前記10.  2. 2. )から単離された。プラスミドp19AIGTは制限酵素5ai l及びHind■によって切断された。300bpの断片が単離された。精製さ れたaoobpの断片とPCR法によって得られた断片とは5aII及びHin dI[[によって切断されたベクターYEp51NTlに接続された。DNAの 接続、大腸菌の形質転換、DNAの単離は前記方法(前記15.1)により行わ れた。形質転換細胞から単離したDNAは制限酵素HindI[によって切断さ れた。この分析によって、lクローンが予想された断片(Hindll切断によ って5断片)を有していることが明らかになった。このプラスミドはpNT1/ α104Sと命名された。 Proto A1egre7−グロビン遺伝子は、PCR法を用いた天然型γ− グロビン遺伝子の二塩基置換によって製造された。γ−グロビン遺伝子は450 bpの断片として単離された。 配列の合成に用いられた5−と3′のプライマーを図47に示す。 PCR法によって得られた変異されたγ−グロビン遺伝子は5all及びHin dn[によって切断された。この切断されたDNA断片(450bp)はフェノ ール抽出及びエタノール沈殿によって精製された。PCR法によって得られた4 50bp断片は5alI及びHindn[によって切断されたベクター¥Ep5 1NTlに接続された。DNAの接続、大腸菌の形質転換、DNAの単離は前記 方法(前記15.1.)により行われた。形質転換細胞から単離したDNAは制 限酵素PstIによって切断された。 この分析によって複数のクローンが予想された断片(Pstl切断によって3断 片、インサートを有しないベクターからは2断片)を有していることが明らかに なった。このプラスミドはYEp51 NT l/7−Po r tと命名され た。 Ch i coγ−グロビン遺伝子は、PCR法を用いたー塩基置換によって製 造された。γ−グロビン遺伝子は2つの断片として単離された。遺伝子の5′末 端(Sa I I−Xcml)はプラスミドpJW151を鋳型として用いたP CR法によって得られた。 配列の合成に用いられた5′と3゛のプライマーを図48に示す。 変異されたγ−グロビン遺伝子断片は5alI及びXcmIによって切断された 。この切断されたDNA断片(230bp)はフェノール抽出及びエタノール沈 殿によって精製された。γ−グロビン遺伝子の3′末端はプラスミドYEp51 NT1/γ−Portから単離された。プラスミドYEp51NTI/7−P。 rtは制限酵素Xcml及びHi n d mによって切断された。220bp の断片が単離された。精製された220bpの断片とPCR法によって得られた 断片とは5ailとHindI[Iとによって切断されたベクターYEp51N T1に接続された。DNAの接続、大腸菌の形質転換、DNAの単離は前記方法 (前記15゜1、)により行われた。形質転換細胞から単離したDNAは制限酵 素PstIによって切断された。この分析によって、1クローンが予想された断 片(PstI切断によって3断片、インサートを有しないベクターからは2断片 )を有していることが明らかになった。このプラスミドはpNTl/γ−Chi と命名された。 ζ−グロビン遺伝子のクローニング 94−A5nζ−グロビン遺伝子は、PCR法を用いた天然型ζ−グロビン遺伝 子の一塩基置換によって製造された。ζ−グロビン遺伝子は2つの断片として単 離された。両断片はPCR法によって得られた。遺伝子の5′末端(Sa I  l−Bs tEn)はプラスミド4p7−7を鋳型として用いたPCR法によっ て得られた。配列の合成に用いられた5−と3′のプライマーを図49に示す。 遺伝子の3′末端(BstEn−HindI[[)はプラスミド4p7−7を鋳 型として用いたPCR法によって得られた。配列の合成に用いられた5′と3′ のプライマーを図50に示す。 変異されたζ−グロビン遺伝子断片は5ail及びBstEI[によって切断さ れた。この切断されたDNA断片(330bp)はフェノール抽出及びエタノー ル沈殿によって精製された。PCR法によって得られたζ−グロビン遺伝子の3 ゛末端は制限酵素BstEII及びHindnlによって切断された。100b pの断片が単離された。精製された断片(330bpと100bp)は5alI とHi n d mとによって切断されたベクターYEp51NTIに接続され た。DNAの接続、大腸菌の形質転換、DNAの単離は前記方法(前記15.1 .)により行われた。形質転換細胞から単離したDNAは制限酵素Hindnに よって切断された。この分析によって、lクローンが予想された断片(Hind ■切断によって5断片)を有していることが明らかになった。このプラスミドは pNTl/Z95Anと命名された。 Cys)β−グロビン遺伝子のクローニングMississippjβ−グロビ ン遺伝子Motownβ−グロビンは、PCR法を用いた二塩基置換によって製 造された。 グロビン遺伝子は2つの断片として単離された。遺伝子の3−末端(Accl− HindI[[)はPCR法によって得られた。PCR法に用いられたプライマ ーを図51に示す。 変異されたβ−グロビン遺伝子断片はAccl及びHindIIIによって切断 された。この切断されたDNA断片はフェノール抽出及びエタノール沈殿によっ て精製された。β−グロビン遺伝子の5′末端はプラスミドYEp51T/NA T (上記7.4)から単離された。プラスミドYEp51T/NATは制限酵 素Accl及びSa’lIによって切断された。117bpの断片が単離された 。精製された117bpの断片とPCR法によって得られた断片とはベクターY Ep51NT1/β−Portに接続された。DNAの接続、大腸菌の形質転換 、DNAの単離は前記方法(前記15.1.)により行われた。形質転換細胞か ら単離したDNAは制限酵素PstIによって切断された。この分析によって、 大部分のクローンは予想された断片(PstI切断によって2断片、インサート を有しないベクターからは3断片)を有していることが明らかになった。このプ ラスミドはpNT1/β−Missと命名された 酵母5c340株はエレクトロポーレーション法を用いてブラスミFpNTl/ β−TaLiSによって形質転換された。初期mg/I含む培地500 m l に接種された。その後30℃で振賂培養においては、0.67%酵母窒素基、1 %ラフィノースを含有し、アデニン、ヒスチジン、ウラシル、トリプトファンを 各20 m g / L含む最小培地で、細胞は対数増殖期まで30℃で振薇培 養された。初期培養物は、0.67%酵母窒素基、3%グリセロール、2%乳酸 、1%ラフィノース、0.4%Tween−80を含有し、アデニン、ヒスチジ ン、ウラシル、トリプトファンを各20mg/L含む培地500m1に接種され た。その後30℃で振蓬培養された。培養物はガラクトースを最終濃度2%にな るように加えることにより誘発された。誘発時、pHはKH2PO4によって7 .03に調節され、ヘミンが最終濃度40μg/mlになるように加えられた。 サンプルは誘発後2時間から50セクシヨン6.6に記載の方法によるウェスタ ンプロット分析によって、発現されたグロビンが定量された。グロビンは可溶性 蛋白質の0. 4%を占めていた。 酵母5c340株はエレクトロポーレーション法を用いてプラスミドpNTI/ αTitによって形質転換された。初期培養においては、0.67%酵母窒素基 、1%ラフィノースを含有し、アデニン、ヒスチジン、ウラシル、トリプトファ ンを各20mg/L含む最小培地で、細胞は対数増殖期まで30’Cで振蓋培養 された。初期培養物は、0.67%酵母窒素基、3%グリセロール、2%乳酸、 1%ラフィノース、0. 4%Tween−80を含有し、アデニン、ヒスチジ ン、ウラシル、トリプトファンを各20セクシヨン6.6に記載の方法によるウ ェスタンプロット分析培養された。培養物はガラクトースを最終濃度2%になる ように加えることにより誘発された。誘発時、p HはKH2PO4によって6 .93に調節され、ヘミンが最終濃度40μg/mlになるように加えられた。 サンプルは誘発後2時間から8時間の間に回収された。 セクション6.6に記載の方法によるウェスタンプロット分析によって、発現さ れたグロビンが定量された。グロビンは誘発後4時間から6時間の間に回収され たサンプル内に検出された(蛋白質の0.01−0.04%)。 15.6.3. α−グロビン104セリンの酵母における発現酵母5c340 株はエレクトロポーレーション法を用いてプラスミドpNTI/α104Sによ って形質転換された。初期培養においては、0.67%酵母窒素基、1%ラフィ ノースを含有しアデニン、ヒスチジン、ウラシル、トリプトファンを各20mg /L含む最小培地で、細胞は対数増殖期まで30°Cで振蓋培養された。初期培 養物は、0.67%酵母窒素基、3%グリセロール2%乳酸、1%ラフィノース 、0.4%Tween−80を含有し、アデニン、ヒスチジン、ウラシル、トリ プトファンを各20mg/I含む培地500m1に接種された。その後30℃で 振盪培養された。培養物はガラクトースを最終濃度2%になるように加えること により誘発された。誘発時、DHはKH2PO,によって6.82に調節され、 ヘミンが最終濃度40μg/mlになるように加えられた。サンプルは誘発後1 時間から30時間の間に回収された。 によって、発現されたグロビンが定量された。グロビンは可溶性蛋白質の0.  1%を占めていた。 酵母5cIlld株はエレクトロポーレーション法を用いてプラスミドYEp5 1NTl/γ−Portによって形質転換された。初期培養においては、0.6 7%酵母窒素基、1%ラフィノースを含有し、アデニン、ヒスチジン、ウラシル 、トリプトファンを各20mg/l含む最小培地で、細胞は対数増殖期まで30 ℃で振盪培養された。初期培養物は、0.67%酵母窒素基、3%グリセロール 、2%乳酸、1%ラフィノース、0.4%Tween−80を含有し、アデニン 、ヒスチジン、ウラシル、トリプトファンを各20mg/l含む培地500m1 に接種された。その後30℃で振盪培養された。培養物はガラクトースを最終濃 度2%になるように加えることにより誘発された。誘発時、pHはKH2PO4 によって7.03に調節され、ヘミンが最終濃度40μg/mlになるように加 えられた。サンプルは誘発後2時間から27時間の間に回収された。 セクション6.6に記載の方法によるウェスタンプロット分析によって、発現さ れたグロビンが定量された。全てのサンプルは検出可能なレベルのグロビン(蛋 白質のO,l−1,3%)を含酵母5c340株はエレクトロポーレーション法 を用いてプラスミドpNT1/γ−Chiによって形質転換された。初期培養に おいては、0.67%酵母窒素基、1%ラフィノースを含有し、アデニン、ヒス チジン、ウラシル、トリプトファンを各20mg/L含む最小培地で、細胞は対 数増殖期まで30℃で振盪培養された。初期培養物は、0゜67%酵母窒素基、 3%グリセロール、2%乳酸、1%ラフィノース、0.4%Tween−80を 含有し、アデニン、ヒスチジン、ウラシル、トリプトファンを各20mg/L含 む培地500m1に接種された。その後30℃で振盪培養された。培養物はガラ クトースを最終濃度2%になるように加えることにより誘発された。誘発時、p HはKH2PO,にょって7.06に調節され、ヘミンが最終濃度40μg/m lになるように加えられた。サンプルは誘発後2時間から8時間の間に回収され た。 セクション6.6に記載の方法によるウェスタンプロット分析によって、発現さ れたグロビンが定量された。グロビンが検出された。 全体の酵母細胞の一酸化炭素の異なるスペクトラムは、Springer及びS  I age rの方法(Proc、Natl、Acad、Sci、USA 8 4 p、8961 [1987コ)から採用された処理によって得られた。60 0nmにおける最終のODが約2.0の酵母懸濁液約1.2mlは、0.1mM PO1、pH7,0を緩衝液として調製された。懸濁液は少量の亜ジチオン酸ナ トリウム中で攪拌され、1分間静置された。溶液1mlが全長の小容1キュベツ トに移された。この懸濁液は、ベックマン社の400nmから500nmの単一 ビーム自動記録分光光度計DU−70での走査の規準として用いられた。次にキ ュベツトが取り除かれ、酸素が除去された一酸化炭素(CO)を安定的に激しく なく通気させた。懸濁液は1分間温和に攪拌され、400nmから500nmの スペクトラムが走査された。最後に、600nmにおけるODが同一装置で測定 された。 もし、ヘモグロビンが存在するときは、420nm付近にピークが存在し、43 5nm付近に谷が存在するはずである。420nm付近のピークのみ存在すると きは、ヘモグロビンが存在しない。 機能的に活性なヘモグロビンがこの方法によって当該株から検出された。 酵母5c340株はエレクトロポーレーション法を用いてプラスミドpNT1/ β−Missによって形質転換された。初期培養においては、0.67%酵母窒 素基、1%ラフィノースを含有し、アデニン、ヒスチジン、ウラシル、トリプト ファンを各20mg/L含む最小培地で、細胞は対数増殖期まで30℃で振盪培 養された。初期培養物は、0.67%酵母窒素基、3%グリセロール、2%乳酸 、1%ラフィノース、0.4%Tween−80を含有し、アデニン、ヒスチジ ン、ウラシル、トリプトファンを各20mg/I含む培地500m1に接種され た。その後30°Cで振盪培養された。培養物はガラクトースを最終濃度2%に なるように加えることにより誘発された。誘発時、pHはKH,PO。 によって7.06に調節され、ヘミンが最終濃度40μg/mlになるように加 えられた。サンプルは誘発後2時間から50時間の間に回収された。 セクション6.6に記載の方法によるウェスタンプロット分析によって、発現さ れたグロビンが定量された。グロビンは可溶性蛋白質の0. 4%を占めていた 。 酵母5c1090株はエレクトロポーレーション法を用いてプラスミドpNT1 /β−Ra nによって形質転換された。初期培養においては、0.67%酵母 窒素基、1%ラフィノースを含有し、アデニン、ヒスチジン、ウラシル、トリプ トファンを各20m g / I含む最小培地で、細胞は対数増殖期まで30℃ で振盪培養された。初期培養物は、0.67%酵母窒素基、3%グリセロール、 2%乳酸、1%ラフィノース、0.4%1”ween−80を含有し、アデニン 、ヒスチジン、ウラシル、トリプトファンを各20mg/L含む培地500m1 に接種された。その後30℃で振盪培養された。培養物はガラクトースを最終濃 度2%になるように加えることにより誘発された。誘発時、pHはK I−(。 PO6によって7.06に調節され、ヘミンが最終濃度40μg/mlになるよ うに加えられた。サンプルは誘発後2時間から50時間の間に回収された。 セクション6.6に記載の方法によるウェスタンプロット分析によって、発現さ れたグロビンが定量された。グロビンは可溶性蛋白質の0. 4%を占めていた 。 酵母5c340株はエレクトロポーレーション法を用いてプラスミドpNTl/ β−Motによって形質転換された。初期培養においては、0.67%酵母窒素 基、1%ラフィノースを含有し、アデニン、ヒスチジン、ウラシル、トリプトフ ァンを各20mg/L含む最小培地で、細胞は対数増殖期まで30℃で振盪培養 された。初期培養物は、0.67%酵母窒素基、3%グリセロール、2%乳酸、 1%ラフィノース、0.4%Tween−80を含有し、アデニン、ヒスチジン 、ウラシル、トリプトファンを各20mg/L含む培地500m1に接種された 。その後30℃で振盪培養された。培養物はガラクトースを最終濃度2%になる ように加えることにより誘発された。誘発時、pHはKH2PO4によって7. 06に調節され、ヘミンが最終濃度40μg/mlになるように加えられた。サ ンプルは誘発後2時間から8時間の間に回収された。 セクション6.6に記載の方法によるウェスタンプロット分析によって、発現さ れたグロビンが定量された。グロビンは可溶性蛋白質の0. 1%を占めていた 。 (本頁以下余白) 1B、1.材料と方法 酵母株5c340を用いた。酵母細胞は500m1のYEPDブイヨン中で30 ℃にて激しく振とうし、0. D、が1.3〜1、 5になるまで培養した。5 00 m l培地からの細胞は、5゜00rpmで5分間4℃にて遠心して集め た。細胞およびローターは常に冷却状態に保った。細胞を滅菌した冷蒸留水で2 回洗浄し、4℃で遠心して集めた。該細胞を20m1の水冷1Mソルビトールに 再懸濁し、ピペットを用いて混合した。細胞を集め、最終体積が0.5〜1ml の水冷ソルビトール(IM)に再懸濁した。 パルス・コントローラーを備えたバイオ・ラッド(Richmond、 CA) ジーン・パルサーをエレクトロポレーションのために用いた。 40μlの酵母細胞を滅菌エッペンドルフ・チューブに移した。 5μmのTE中のDNA (1−100ng)を該細胞に添加した。 その混合物を水中で5分間インキュベートし、0.2cmキュベツトに移し変え 、1.5kV、25μF、200オームで5m5ec間パルスを与えた。すぐに 250μIの冷IMソルビトールを該キュベツトに添加し、内容物を穏やかに混 合し、該細胞を適当なプレート上に薄く敷いた。 酵母株5c340をエレクトロポレーションを用い、プラスミドpNM−R−G −αl (上記11.3)およびYEp51T/G(上記8.4)により形質転 換を行った。 16.3.発現されたグロビンのウェスタン・プロット分析発現されたグロビン はウェスタン・プロット分析により、6゜6章で記載した方法を用いて定量した (0.4%の可溶性タンパク)。 全酵母細胞の可視−酸化炭素差スペクトルは、SpringerおよびSlag er (1987,Proc、 Natl、 Acad、 Sci、 U、S、 A、 84:8961 )の方法の改良法を用いて作った。緩衝液として0.1 mMのPOl、pH7,0を用いて、600nmで約2.0の最終0. D、を 有する約1.2mlの酵母懸濁液を調製した。次に、その懸濁液を少量の亜ジチ オン酸ナトリウムで攪拌しながら還元し、1分間放置した。1mlを取って、標 準的長さの少容積キュベツトに入れた。この懸濁液をシングル・ビーム・ベック マンDU−70レコーディング分光光度計でスキャン用として、400〜500 nmのベースラインとして用いた。次に、キュベツトを取りだし、該懸濁液に酸 素を抜いた一酸化炭素(CO)のバブルを激しくせずに安定した状態で2分間通 した。懸濁液を穏やかに1分間上下させて混合し、400〜500 nmのスペ クトルをスキャンさせてとった。最後に、600nmにおけるO、 D、を同装 置で測定した。 ヘモグロビンが存在している場合、差スペクトルは420 nmあたりでピーク を作り、435nmあたりで谷を作る。420nmにおけるシングル・ピークは ヘモグロビンの存在を示すものではない。 機能ヘモグロビンはこの株中においてこの方法で検出された(酵母株5cll1 3を用いた。酵母細胞は500m1のYEPDブイヨン中で30℃にて激しく振 とうし、O,D、が133〜1.5になるまで培養した。500m1培地からの 細胞は、5000rpmで5分間、4℃にて遠心して集めた。細胞およびロータ ーは常に冷却状態に保った。細胞を滅菌した冷蒸留水で2回洗浄し、4℃で遠心 して集めた。該細胞を20m1の水冷1Mソルビトールに再懸濁し、ピペットを 用いて混合した。細胞を集め、最終体積が0.5〜1mlの水冷ソルビトール( IM)に再懸濁した。 パルス・コントローラーを備えたバイオ・う・ソド(Richmond、 CA )ジーン・パルサーをエレクトロポレーションのために用いた。 0.2cmキュベツトはバイオ・ラッドより得られたものである。 40μmの酵母細胞を滅菌エッペンドルフ・チューブに移した。 5μlのTE中のDNA (1〜toong)を該細胞に添加した。 その混合物を水中で5分間インキュベートし、Q、2cmキュベツトに移し2変 え、1.5kV、25μF、200オームでSm5ec間パルスを与えた。すぐ に250μlの冷IMソルビトールをキュベツトに添加し、内容物を穏やかに混 合し、該細胞を適当なプレート上に薄く敷いた。 17.2.pNM−R−G−41およびpNM−5−G −γval酵母株5c ll13をエレクトロポレーションを用い、プラスミドpNM−R−G−α1  (上記1.1.3)およびp NM−5−G−γval 1 (上記9.4)に より形質転換を行った。 17.3.発現されたグロビンのウェスタン・プロット分析発現されたグロビン はウェスタン・プロット分析により、6゜6章で記載した方法を用いて定量した (0.1%の可溶性タンパク)。 17.4.酵母中におけるヘモグロビンのソーレー・スペクトルソーレー・スペ クトルは、グロビンを発現しないコントロール酵母中には存在しない、ヘモグロ ビンに特徴的な418nm域における吸収を示した。 酵母株5c1040を用いた。酵母細胞は500 m lのYEPDブイヨン中 で30℃にて激しく振とうし、O,D、が1.3〜1.5になるまで培養した。 500ml培地からの細胞は、5000rpmで5分間4℃にて遠心して集めた 。細胞およびローターは常に冷却状態に保った。細胞を滅菌した冷蒸留水で2回 洗浄し、4℃で遠心して集めた。該細胞を20 m lの水冷1Mソルビトール に再懸濁し、ピペットを用いて混合した。細胞を集め、最終体積が0. 5〜1 mlの水冷ソルビトール(IM)に再懸濁した。 パルス・コントローラーを有するバイオ・ラッド(Richmond、 CA) ジーン・パルサーをエレクトロポレーションのために用いた。 0.2Cmキュベツトはバイオ・ラッドより得られたものである。 40μmの酵母細胞を滅菌エッペンドルフ・チューブに移した。 5μ1(7)TE中のDNA (1−100ng)を該細胞に添加した。 その混合物を水中で5分間インキュベートし、0.2cmキュベツトに移し変え 、1.5kV、25μF、200オームで5m5ec間パルスを与えた。すぐに 250μlの冷IMソルビトールをキュベツトに添加し、内容物を穏やかに混合 し、該細胞を適当なプレート上に薄く敷いた。 酵母株5c1041をエレクトロポレーションを用い、プラスミドpNM−R− G−α1(上記11.3)およびYEpWB5IT/Port(上記6,2)に より形質転換を行った。 18.3.発現されたグロビンのウェスタン・プロット分析発現されたグロビン はウェスタン・プロット分析により、6゜6章で記載した方法を用いて定量した 。グロビン・レベル0.03%の可溶性タンパクが検出された。 18.4.酵母中におけるヘモグロビンのソーレー・スペクトルソーレー・スペ クトルは、グロビンを発現しないコントロール酵母中には存在しない、ヘモグロ ビンに特徴的な418nm域における吸収を示した。 19.1.材料および方法 酵母株5c1090を用いた。酵母細胞は500 m lのYEPDブイヨン中 で30℃にて激しく振とうし、O,D、が1.3〜1、 5になるまで培養した 。500m1培地からの細胞は、5000rりmで5分間4℃にて遠心して集め た。細胞およびローターは常に冷却状態に保った。細胞を滅菌した冷蒸留水で2 回洗浄し、4℃で遠心して集めた。該細胞を20m1の水冷1Mソルビトールに 再懸濁し、ピペットを用いて混合した。細胞を集め、最終体積が0.5〜1ml の水冷ソルビトール(IM)に再懸濁した。 パルス・コントローラーを有するバイオ・ラッド(Richmond、 CA) ジーン・パルサーをエレクトロポレーションのために用いた。 0.2cmキュベツトはバイオ・ラッドより得られたものである。 40μlの酵母細胞を滅菌エッペンドルフ・チューブに移した。 5μmのTE中のDNA (1=100ng)を該細胞に添加した。 その混合物を水中で5分間インキュベートし、0.2cmキュベツトに移し変え 、1.5kV、25μF、200オームで5m5ec間パルスを与えた。すぐに 250μmの冷IMソルビトールをキュベツトに添加し、内容物を穏やかに混合 し、該細胞を適当なプレート上に薄く敷いた。 酵母株5c1090をエレクトロポレーションを用い、プラスミドpNM−R− G−αl (上記11.3)およびpNT1/β−Chico(上記15. 5 . 1)により形質転換を行った。 1’11.3.発現されたグロビンのウェスタン・プロット分析発現されたグロ ビンはウェスタン・プロット分析により、6゜6章で記載した方法を用いて定量 した。グロビン・レベル0.4%の可溶性タンパクが検出された。 全酵母細胞の可視−酸化炭素差スペクトルは、SpringerおよびSlag er (1987,Proc、 Na目、 Acad、 Sci、 U、S、A 、 84:8961 )の方法の改良法を用いて作った。緩衝液として0.1m MのPO,、p)(7,0を用いて、600nmで約2,0の最終0. D、を 有する約1.2mlの酵母懸濁液を調製した。次に、その懸濁液を間装置した。 1mlを取って、標準的長さの少容量キュベツトに入れた。この懸濁液をシング ル・ビーム・ベックマンDU−70レコーディング分光光度計でスキャン用とし て、400〜500nmのベースラインとして用いた。次に、キュベツトを取り だし、該懸濁液に酸素を抜いた一酸化炭素(Co)のバブルを激しくせず安定し た状態で2分間通した。懸濁液を穏やかに1分間上下させて混合し、400〜5 00nmのスペクトルをスキャンしてとった。最後に、600nmにおけるO、  D、を同装置で測定した。 ヘモグロビンが存在している場合、差スペクトルは420nmあたりでピークを 作り、435nmあたりで谷を作る。420nmにおけるシングル・ピークはヘ モグロビンの存在を示すものではない。 機能ヘモグロビンはこの株中においてこの方法で検出された。 20、例15;共形質転換による酵母中におけるα・グロビンお酵母株5c34 0を用いた。酵母細胞は500m1のYEPDブイヨン中で30℃にて激しく振 とうし、0.D、が1.3〜1.5になるまで培養した。500m1培地からの 細胞は、5000rpmで5分間、4℃にて遠心して集めた。細胞およびロータ ーは常に冷却状態に保った。細胞を滅菌した冷蒸留水で2回洗浄し、4℃で遠心 して集めた。該細胞を20m1の水冷1Mソルビトールに再懸濁し、ピペットを 用いて混合した。細胞を集め、最終体積が0. 5〜1mlの水冷ソルビトール (l M)に再懸濁した。 パルス・コントローラーを有するバイオ・ラッド(Richmond、 CA) ジーン・パルサーをエレクトロポレーションのために用いた。 0.2cmキュベツトはバイオ・ラッドより得られたものである。 40 tt Iの酵母細胞を滅菌エッペンドルフ・チューブに移した。 5μlのTE中のDNA (1〜10100nを該細胞に添加した。 その混合物を水中で5分間インキュベートし、0.2cmキュベツトに移し変え 、1.5kV、25μF、200オームで5m5ec間パルスを与えた。すぐに 250μmの冷IMソルビトールをキュベツトに添加し、内容物を穏やかに混合 し、該細胞を適当なプレート上に薄く敷いた。 酵母株5c340をエレクトロポレーションを用い、プラスミドpNM−R−G −αl (上記11.3)およびYEpNTI/γ−PORT (上記15.5 .9)により形質転換を行った。 20.3.発現されたグロビンのウェスタン・プロット分析発現されたグロビン はウェスタン・プロット分析により、6゜6章で記載した方法を用いて定量した 。 全酵母細胞の可視−酸化炭素差スペクトルは、SpringerおよびSlag er (1987,Proc、 Natl、 Acad、 Sci、 U、S、 A、 84:8961 )の方法の改良法を用、いて作った。緩衝液として0. 1mMのPO4、pH7,0を用いて、600nmで約2. 0の最終0. D 、を有する約1.2mlの酵母懸濁液を調製した。次に、その懸濁液を少量の亜 ジチオン酸ナトリウムにより攪拌しながら還元し、1分間放置した。1mlを取 って、標準的長さの少容量キュベツトに入れた。この懸濁液をシングル・ビーム ・ベックマンDU−70レコーディング分光光度計でスキャン用のために400 〜500nmのベースラインとして用いた。次に、キュベツトを取りだし、該懸 濁液に酸素を抜いた一酸化炭素(Co)のバブルを激しくせず安定した状態で2 分間通した。懸濁液を穏やかに1分間上下して混合し、400〜500nmのス ペクトルをスキャンしてとった。最後に、600nmにおけるO、 D、を同装 置で測定した。 ヘモグロビンが存在している場合、差スペルクルは420nmあたりてピークを 作り、435nmあたりで谷を作る。420nmにおけるシングル・ピークはヘ モグロビンの存在を示すものではない。 6章で記載した方法を用いて定量した。グロビンは0. 2%の再機能ヘモグロ ビンはこの株中においてこの方法で検出された。 酵母株5cll15をエレクトロポレーションを用い、プラスミドYEp51T /G(上記8.4)およびpNT1/Z95An(上記15゜5.12)により 形質転換を行った。出発培地のために、細胞は0.67%酵母窒素ベース、1% ラフィノースを含有し、アデニン、ヒスチジン、ウラシルおよびトリプトファン をそれぞれ20mg/L補った最小量の培地中で、30℃で、振とうフラスコ中 においてログ・フェーズまで培養した。該出発培地は、0.67%酵母窒素ベー ス、3%グリセロール、2%乳酸、1%ラフィノース、0.4%ツイーン80を 含有し、アデニン、ヒスチジン、ウラシル、およびトプトファンをそれぞれ20 mg/L補った培地500m1に植え付けるために用いた。インキュベーション は振とうさせながら30℃で行った。培地はガラクトースを最終濃度2%まで加 えることにより誘導した。誘導において、pHはKH2PO,で7.06に調節 し、ヘミンを最終濃度40μg/mlまで加えた。試料は誘導の2時間後および 30時間後の間に集めた。 発現されたグロビンは、ウェスタン・プロット分析により、6.6章で記載した 方法を用いて定量した。 発現されたグロビンはウェスタン・プロット分析により、6゜溶性タンパクにて 検出された。 −−〜 〜 。−〇−S!:+ 7二 〇コ トΦ ue Q> 5ea 3 巳> ai ’G5 i”1ffi :t< 柘 87髄闘陥;ヨ基ζ託ミ i臣ゑ # 玉 ?謂 荘 肘 5I 8 壬 じ3 い 玉 Uミ3I鴎と 臼 くψ <(358ヨ 玉 $; 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(b)該DNA配列の上流にあり、該DNA配列の転写を促進する酵母の転写プ ロモーター; (c)酵母の選択マーカーまたはその機能的に活性な部分をコードするDNA配 列; (d)酵母の複製起点;および (e)グロビン鎖またはそのヘム結合断片をコードする該DNA配列の下流に存 在する転写終結配列 を含む、酵母細胞において真核生物のグロビン鎖またはそのヘム結合断片を発現 し得る組み換えDNAベクター。 17.前記DNA配列がα様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型を特徴 とする請求項16記載の組み換えDNAベクター。 1B、前記α様グロビン鎖が胚のζグロビン鎖またはその実質的に相同な変異型 である、請求項17記載の組み換えDNAベクター。 19、前記α様グロビン鎖が成人のαグロビン鎖またはその実質的に相同な変異 型である、請求項17記載の組み換えDNAベクター。 20、前記DNA配列がβ様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型を特徴 とする請求項16記載の組み換えDNAベクター。 21、前記β様グロビン鎖が成人のβグロビン鎖またはその実質的に相同な変異 型である、請求項20記載の組み換えDNAベクター。 22、前記β様グロビン鎖がヒト胎児のγグロビン鎖である、請求項20記載の 組み換えDNAベクター。 23、前記組み換えDNAベクターが第1のグロビン鎖をコードする第1のDN A配列と、第2のグロビン鎖をコードする第2のDNA配列を含む、請求項16 記載の組み換えDNAベクター。 24、前記組み換えDNAベクターがさらに第2のDNA配列の転写を促進する 第2の酵母転写プロモーターを含む、請求項23記載の組み換えDNAベクター 。 25、(a)変異型真核生物グロビン鎖またはそのヘム結合断片をコードするD NA配列: (b)該DNA配列の上流にあり、該DNA配列の転写を促進する酵母の転写プ ロモーター; (C)酵母の選択マーカーまたはその機能的に活性な部分をコードするDNA配 列、および 機能的に活性な部分である、請求項25記載の組み換えDNAベク(d)酵母の 複製起点 を含む、酵母細胞において変異型真核生物グロビン鎖またはそのヘム結合断片を 発現し得る組み換えDNAベクター。 26、前記酵母転写プロモーターが酵母誘導性転写プロモーターである、請求項 25記載の組み換えDNAベクター。 27、前記酵母誘導性転写プロモーターが一方向性プロモーターである、請求項 26記載の組み換えDNAベクター。 28、前記誘導性プロモーターが二方向性プロモーターである、請求項26記載 の組み換えDNAベクター。 29、前記酵母転写プロモーターが酵母構成性転写プロモーターである、請求項 25記載の組み換えDNAベクター。 30、前記酵母転写プロモーターが(i)誘導性プロモーターの転写調節領域を 含む第1の配列と、(ii)該第1の配列の下流に存在する構成性プロモーター の転写開始領域を含む第2の配列から成る、請求項25記載の組み換えDNAベ クター。 31、前記プロモーターの第1の配列が酵母誘導性プロモーターの上流の活性化 配列である、請求項30記載の組み換えDNAベクターある、請求項25記載の 組み換えDNAベクター。 33、酵母選択マーカーをコードするDNA配列カ月eu2d遺伝子である、請 求項25記載の組み換えDNAベクター。 34、酵母選択マーカーをコードするDNA配列がURA3遺伝子である、請求 項25記載の組み換えDNAベクター。 35、前記酵母の複製起点が酵母の2μプラスミド複製系またはその(b)該第 1のDNA配列の上流にあり、該第1のDNA配列ター。 36、前記酵母の複製起点が自律複製配列である。請求項25記載の組み換えD NAベクター。 の転写を促進する第1の酵母転写プロモーター;(C)変異型真核生物β様グロ ビン鎖またはそのヘム結合断片をコードする第2のDNA配列; を含む、酵母細胞において変異型真核生物α様グロビン鎖またはそのヘム結合断 片および真核生物β様グロビン鎖またはそのヘム結合断片を発現し得る組み換え DNAベクター。 41、(a)ζグロビン鎖またはそのヘム結合断片をコードする第1のDNA配 列; (b)該第1のDNA配列の上流にあり、該第1のDNA配列の転写を促進する 第1の酵母転写プロモーター:(C)β様グロビン鎖またはそのヘム結合断片を コードする第2のDNA配列; の転写を促進する第2の酵母転写プロモーター;(e)酵母の選択マーカーまた はその機能的に活性な部分をコードする第3のDNA配列:および (f)酵母の複製起点 を含む、酵母細胞においてζグロビン鎖またはそのヘム結合断片およびβ様グロ ビン鎖またはそのヘム結合断片を発現し得る組み換えDNAベクター。 42、(a)成体のαグロビン鎖またはそのヘム結合断片をコードする第1のD NA配列; (b)該第1のDNA配列の上流にあり、該第1のDNA配列の転写を促進する 第1の酵母転写プロモーター;(C)γグロビン鎖またはそのヘム結合断片をコ ードする第2のDNA配列; (d)該第2のDNA配列の上流にあり、該第2のDNA配列の転写を促進する 第2の酵母転写プロモーター:(e)酵母の選択マーカーまたはその機能的に活 性な部分をコードする第3のDNA配列;および (f)酵母の複製起点 を含む、酵母細胞において成体のαグロビン鎖またはそのヘム結合断片およびγ グロビン鎖またはそのヘム結合断片を発現し得る組み換えDNAベクター。 ・アレダレ(Porto Alegre)βグロビン鎖をコードするDNA配列 、ただし該プロモーターは該DNA配列の転写を促進する;(C)LEU2選択 マーカーまたはその機能的に活性な部分;(d)2μプラスミド複製系またはそ の機能的に活性な部分を含む、酵母細胞においてヒトボルト・アレブレβグロビ ン鎖を発現し得る組み換えDNAベクター。 44、プラスミドYEpWB51/Po r tである、請求項43記載の組み 換えDNAベクター。 45、請求項44の組み換えDNAベクターを含む酵母細胞。 46、NRRLに寄託され、受託番号Y−18640を指定されたサツカロミセ スゝセレビシェ(Saccharomyces cerevisiae)または その突然変異体、組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体である 、請求項45記載の酵母細胞。 47、(a) (i)旦ΔLl−10プロモーターと工旦旦3プロモーターから 成るハイブリッドプロモーター;(ii)該ハイブリッドプロモーターから下流 に存在する、ヒトαグロビン鎖をコードするDNA配列、ただし該プロモーター は該DNA配列の転写を促進する; (iii) URA 3選択マーカーまたはその機能的に活性な部分; (iv) 2μプラスミド複製系またはその機能的に活性な部分;および (V)成人αグロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、GΔL IO遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、酵母細胞において成人αグロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベクタ ー:および ボルト・アレブレβグロビン鎖をコードするDNA配列、ただし該プロモーター は該DNA配列の転写を促進する;(iv) 2μプラスミド複製系またはその 機能的に活性な部分 を含む、酵母細胞においてヒトボルト・アレブレβグロビン鎖を発現し得る組み 換えDNAベクター を含む酵母細胞。 48、NRRLに寄託され、受託番号l−18807を指定されたサツカロミセ ス・セレビシェ(Saccharomyces cerevisiae)または その突然変異体、組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体である 、請求項47記載の酵母細胞。 γグロビン鎖をコードするDNA配列、ただし該プロモーターは該DNA配列の 転写を促進する; (C)LEU2選択マーカーまたはその機能的に活性な部分;(d)2μプラス ミド複製系またはその機能的に活性な部分;および (e)胎児γグロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、アルコ ールデヒドロゲナーゼI遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、酵母細胞においてヒト胎児γグロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベ クター。 50、プラスミドYEp51T/Gである、請求項49記載の組み換えDNAベ クター。 51、請求項50の組み換えDNAベクターを含む酵母細胞。 52、NRRLに寄託され、受託番号Y−18695を指定されたサツカロミセ ス噛セレビシェ(Saccharomyces cerevisiae)または その突然変異体、組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体である 、請求項51記載の酵母細胞。 53、(a) (i) GAL 1−10プロモーターとTDH3プロモーター から成るハイブリッドプロモーター;(ii)該ハイブリッドプロモーターから 下流に存在する、ヒトαグロビン鎖をコードするDNA配列、ただし該プロモー ターは該DNA配列の転写を促進する; (iii)URA3選択マーカーまたはその機能的に活性な部分: (iv) 2μプラスミド複製系またはその機能的に活性な部分;および (v)成人αグロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、GAL IO遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、酵母細胞において成人αグロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベクタ ー;および 胎児γグロビン鎖をコードするDNA配列、ただし該プロモーターは該DNA配 列の転写を促進する; (iii)LEU2選択マーカーまたはその機能的に活性な部分; (iv) 2μプラスミド複製系またはその機能的に活性な部分;および (v)胎児γグロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、アルコ ールデヒドロゲナーゼl遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、酵母細胞においてヒト胎児γグロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベ クター を含む酵母細胞。 54、NRRLに寄託され、受託番号Y−18792を指定されたサツカロミセ ス・セレビシェ(Saccharomyces cerevisiae)または その突然変異体、組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体である 、請求項53記載の酵母細胞。 55、(a)GへLl−10プロモーターと工旦旦3プロモーターから成るハイ ブリッドプロモーター; (b)該ハイブリッドプロモーターから下流に存在する、(i)胎児γグロビン 鎖に実質的に相同であり、かつ(ii)γ−1位にバリンを含むヒト変異型グロ ビン鎖をコードするDNA配列、ただし該プロモーターは該DNA配列の転写を 促進する;(d)2μプラスミド複製系またはその機能的に活性な部分;および (e)変異型グロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、アルコ ールデヒドロゲナーゼl遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、γ−1位にバリンを含むヒト変異型胎児γグロビン鎖を発現し得る組み 換えDNAベクター。 56、プラスミドpNM−5−G−γvalである、請求項55記載の組み換え DNAベクター。 57、請求項56の組み換えDNAベクターを含む酵母細胞。 58、NRRLに寄託され、受託番号18735を指定されたサツカロミセス・ セレビシェ(Saccharomyces cerevisiae)またはその 突然変異体、組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体である、請 求項57記載の酵母細胞。 型グロビン鎖をコードするDNA配列、ただし該プロモーターは該DNA配列の 転写を促進する; (iii)LEU2選択マーカーまたはその機能的に活性な部分: (iv)2μプラスミド複製系またはその機能的に活性な部分;および (v)変異型グロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、アルコ ールデヒドロゲナーゼl遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、(i)ヒト胚ζグロビン鎖に実質的に相同であり、かつ(ii)ζ−9 4位にアスパラギンを含む変異型グロビン鎖を酵母細胞において発現し得る組み 換えDNAベクター;および胎児γグロビン鎖をコードするDNA配列、ただし 該プロモーターは該DNA配列の転写を促進する; (iii)LEU2選択マーカーまたはその機能的に活性な部分; (iv) 2μプラスミド複製系またはその機能的に活性な部分;および (V)胎児γグロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、アルコ ールデヒドロゲナーゼl遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、酵母細胞においてヒト胎児γグロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベ クター を含む酵母細胞。 60、NRRLに寄託され、受託番号Y−18808を指定されたサツカロミセ ス1セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)または その突然変異体、組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体である 、請求項59記載の酵母細胞。 61、(a)ADH2プロモーターとTDH3プロモーターから成る第1のハイ ブリッドプロモーター; (b)該第1のハイブリッドプロモーターから下流に存在する、胎児γグロビン 鎖に実質的に相同でありかつγ−1位にバリンを含む変異型グロビン鎖をコード する第1のDNA配列、ただし該第1のプロモーターは該第1のDNA配列の転 写を促進する;(C)該第1のDNA配列から下流に存在する、アルコールデヒ ドロゲナーゼl遺伝子の転写終結領域を含む第1の転写終結配列。 (d)ADH2プロモーターとTDH3プロモーターから成る第2のハイブリッ ドプロモーター; (e)該第2のハイブリッドプロモーターから下流に存在する、成人αグロビン 鎖をコードする第2のDNA配列、ただし該第2のプロモーターは該第2のDN A配列の転写を促進する;(f)該第2のDNA配列から下流に存在する、GA LIO遺伝子の転写終結領域を含む第2の転写終結配列;(g)URA3選択マ ーカーまたはその機能的に活性な部分;および (h)2μプラスミド複複製点またはその機能的に活性な部分を含む、酵母細胞 において胎児γグロビン鎖に実質的に相同でありかつγ−1位にバリンを含む変 異型グロビン鎖、および成人αグロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベクター 。 62、プラスミドp BM−R−X 8−A−αγ0,1である、請求項61記 載の組み換えDNAベクター。 63、請求項62の組み換えDNAベクターを含む酵母細胞。 64、NRRLに寄託され、受託番号Y−18806を指定されたサツカロミセ ス°セレビシェ(Saccharomyces cerevisiae)または その突然変異体、組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体である 、請求項63記載の酵母細胞。 65、(a)GΔLIOプロモーターおよび工旦旦3プロモーター;(b)GA ↓」0プロモーターから下流に存在する、成人αグロビン鎖に実質的に相同であ りかつα−1,04位にセリンを含む変異型グロビン鎖をコードするDNA配列 、ただし該プロモーターは該DNA配列の転写を促進する; (d)2μプラスミド複製系またはその機能的に活性な部分;および (e)変異型グロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、アルコ ールデヒドロゲナーゼI遺伝子の転写終結領域を含む第1の転写終結配列 を含む、酵母細胞において成人αグロビン鎖に実質的に相同でありかつα−10 4位にセリンを含む変異型グロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベクター。 66、プラスミドpNTI/α104sである、請求項65記載の組み換えDN Aベクター。 67、請求項66の組み換えDNAベクターを含む酵母細胞。 68、NRRLに寄託され、受託番号Y−18797を指定されたサツカロミセ ス争セレビシェ(Saccharomyces cerevisiae)または その突然変異体、組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体である 、請求項67記載の酵母細胞。 γグロビン鎖に実質的に相同でありかっγ−9位にシスティンを含む変異型グロ ビン鎖をコードするDNA配列、ただし該プロモーターは該DNA配列の転写を 促進する;(C)LEU2選択マーカーまたはその機能的に活性な部分;(d) 2μプラスミド複製系またはその機能的に活性な部分;および (e)変異型グロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、アルコ ールデヒドロゲナーゼI遺伝子の転写終結領域を含む第1の転写終結配列 を含む、酵母細胞において胎児γグロビン鎖に実質的に相同でありかつγ−9位 にシスティンを含む変異型グロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベクター。 70、プラスミドYE51pNT1./γPORTである、請求項69記載の組 み換えDNAベクター。 71、請求項70の組み換えDNAベクターを含む酵母細胞。 72、NRRLに寄託され、受託番号Y−18798を指定されたサツカロミセ ス゛セレビシェ(Saccharomyces cerevisiae)または その突然変異体、組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体である 、請求項71記載の酵母細胞。 73、(a) (i) GAL 1−10プロモーターとTDH3プロモーター から成るハイブリッドプロモーター;(ii)該ハイブリッドプロモーターから 下流に存在する、ヒトαグロビン鎖をコードするDNA配列、ただし該プロモー ターは該DNA配列の転写を促進する; (iii)URA3選択マーカーまたはその機能的に活性な部分; (iv) 2μプラスミド複製系またはその機能的に活性な部分:および (v)成人αグロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、9必」 ユニ0遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、酵母細胞において成人αグロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベクタ ー;および 変異型胎児グロビン鎖に実質的に相同でありかっγ−9位にシスティンを含む変 異型グロビン鎖をコードするDNA配列、ただし該プロモーターは該DNA配列 の転写を促進する:(iii)LEU2選択マーカーまたはその機能的に活性な 部分。 (iv) 2μプラスミド複製系またはその機能的に活性な部分;および (v)変異型グロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、アルコ ールデヒドロゲナーゼ■遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、酵母細胞においてヒト胎児γグロビン鎖に実質的に相同でありかつγ− 9位にシスティンを含む変異型グロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベクター を含む酵母細胞。 74、NRRLに寄託され、受託番号Y−18800を指定されたサツカロミセ ス・セレビシェ(Saccharomyces cerevisiae)または その突然変異体、組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体である 、請求項73記載の酵母細胞。 (b)該ハイブリッドプロモーターから下流に存在する、胎児γグロビン鎖に実 質的に相同でありかつγ−66位にトレオニンを含む変異型グロビン鎖をコード するDNA配列、ただし該プロモーターは該DNA配列の転写を促進する;(c )LEU2選択マーカーまたはその機能的に活性な部分;(d)2μプラスミド 複製系またはその機能的に活性な部分;および (e)変異型グロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、アルコ ールデヒドロゲナーゼI遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、酵母細胞においてヒト胎児γグロビン鎖に実質的に相同でありかつγ− 66位にトレオニンを含む変異型グロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベクタ ー。 7G、プラスミドI)NTI/7−Chicoである、請求項75記載の組み換 えDNAベクター。 77、請求項76の組み換えDNAベクターを含む酵母細胞。 78、NRRLに寄託され、受託番号Y−18796を指定されたサツカロミセ ス拳セレビシ−r−(Saccharomyces cerevisiae)ま たはその突然変異体、組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体で ある、請求項77記載の酵母細胞。 79、(a) GAL I Oプロモーター;(b)該プロモーターから下流に 存在する、成人βグロビン鎖に実質的に相同でありかつβ−127位にグルタミ ン酸を含む変° 異型グロビン鎖をコードするDNA配列、ただし該プロモータ ーは該DNA配列の転写を促進する; (d)2μプラスミド複製系またはその機能的に活性な部分;および (e)変異型グロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、アルコ ールデヒドロゲナーゼI遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、酵母細胞において成人βグロビン鎖に実質的に相同でありかつβ−12 7位にグルタミン酸を含む変異型グロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベクタ ー。 80、プラスミドpNTl/β−Motである、請求項79記載の組み換えDN Aベクター。 81、請求項80の組み換えDNAベクターを含む酵母細胞。 82、NRRLに寄託され、受託番号Y−18799を指定されたサツカロミセ ス0セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)または ゛その突然変異体、組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体であ る、請求項81記載の酵母細胞。 ロビン鎖に実質的に相同でありかつβ−83位にシスティンを含む変異型グロビ ン鎖をコードするDNA配列、ただし該プロモーターは該DNA配列の転写を促 進する:CC’)LEU2選択マーカーまたはその機能的に活性な部分;(d) 2μプラスミド複製系またはその機能的に活性な部分;および (e)変異型グロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、アルコ ールデヒドロゲナーゼ■遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、酵母細胞において成人βグロビン鎖に実質的に相同でありかつβ−83 位にシスティンを含む変異型グロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベクター。 84、プラスミドpNTl/β−TaLiSである、請求項83記載の組み換え DNAベクター。 85、請求項84の組み換えDNAベクターを含む酵母細胞。 86、NRRLに寄託され、受託番号Y−18804を指定されたサツカロミセ ス・セレビシェ(Saccharomyces cerevisiae)または その突然変異体、組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体である 、請求項85記載の酵母細胞。 ロピン鎖に実質的に相同でありかつβ−44位にシスティンを含む変異型グロビ ン鎖をコードするDNA配列、ただし該プロモーターは該DNA配列の転写を促 進する:(C)LEU2選択マーカーまたはその機能的に活性な部分;(d)2 μプラスミド複製系またはその機能的に活性な部分;および (e)変異型グロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、アルコ ールデヒドロゲナーゼ■遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、酵母細胞において成人βグロビン鎖に実質的に相同でありかつβ−44 位にシスティンを含む変異型グロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベクター。 88、プラスミドpNTI/β−Missである、請求項87記載の組み換えD NAベクター。 89、請求項88の組み換えDNAベクターを含む酵母細胞。 90、NRRLに寄託され、受託番号Y−18803を指定されたサツカロミセ ス0セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)または その突然変異体、組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体である 、請求項89記載の酵母細胞。 ロビン鎖に実質的に相同でありかっβ−145位にシスティンを含む変異型グロ ビン鎖をコードするDNA配列、ただし該プロモーターは該DNA配列の転写を 促進する;(d)2μプラスミド複製系またはその機能的に活性な部分;および (e)変異型グロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、アルコ ールデヒドロゲナーゼI遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、酵母細胞において成人βグロビン鎖に実質的に相同でありかつβ−14 5位にシスティンを含む変異型グロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベクター 。 92、プラスミドpNT1/β−Ranである、請求項91記載の組み換えDN Aベクター。 93、請求項92の組み換えDNAベクターを含む酵母細胞。 94゜NRRLに寄託され、受託番号Y−18802を指定されたサツカロミセ ス0セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)または その突然変異体、組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体である 、請求項93記載の酵母細胞。 95、(a)酵母細胞に、(i)真核生物のグロビン鎖またはそのヘム結合断片 をコードする第1のDNA配列、(ii)該第1のDNA配列の上流にあり、該 第1のDNA配列の転写を促進する酵母の転写プロモーター、(iii)酵母の 選択マーカーまたはその機能的に活性な部分をコードする第2のDNA配列、( iv)酵母の複製起点、および(V)転写終結配列を含む組み換えDNAベクタ ーを導入し;そして (b)該酵母細胞を適当な培地で培養してグロビン鎖またはそのヘム結合断片を 発現させる ことから成る、酵母細胞による真核生物のグロビン鎖またはそのヘム結合断片の 生産方法。 96、酵母の転写プロモーターが誘導性転写プロモーターである、請求項95記 載の方法。 97、酵母の誘導性転写プロモーターが一方向性転写プロモーターである、請求 項95記載の方法。 98、酵母の誘導性転写プロモーターが二方向性転写プロモーターである、請求 項95記載の方法。 99、酵母の転写プロモーターが構成性転写プロモーターである、請求項95記 載の方法。 100、酵母の転写プロモーターがハイブリッド転写プロモーターである、請求 項95記載の方法。 101、前記第1のDNA配列がα様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異 型を特徴とする請求項95記載の方法。 102、前記第1のDNA配列がβ様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異 型を特徴とする請求項95記載の方法。 103、 Ca)酵母細胞に、(i)変異型真核生物グロビン鎖またはそのヘム 結合断片をコードする第1のDNA配列、(ii)該第1のDNA配列の上流に あり、該第1のDNA配列の転写を促進する酵母の転写プロモーター、(iii )酵母の選択マーカーまたはその機能的に活性な部分をコードする第2のDNA 配列、および(1v)酵母の複製起点を含む組み換えDNAベクターを導入し; そして(b)該酵母細胞を適当な培地で培養して変異型グロビン鎖またはそのヘ ム結合断片を発現させる ことから成る、酵母細胞による変異型真核生物グロビン鎖またはそのヘム結合断 片の生産方法。 104、(a)酵母細胞に、(i)γグロビン鎖またはそのヘム結合断片をコー ドする第1のDNA配列、(ii)γグロビン鎖またはそのヘム結合断片をコー ドする該第1のDNA配列の転写を促進する上流の酵母転写プロモーター、(i ii)酵母の選択マーカーまたはその機能的に活性な部分をコードする第2のD NA配列、および(iV)酵母の複製起点を含む組み換えDNAベクターを導入 し;そして (b)該酵母細胞を適当な培地で培養してγグロビン鎖またはそのヘム結合断片 を発現させる ことから成る、酵母細胞によるγグロビン鎖またはそのヘム結合断片の生産方法 。 105、(a)第1の酵母細胞に、(i)真核生物のα様グロビン鎖またはその 実質的に相同な変異型もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的 に相同な変異型をコードするDNA配列、(ii)α様グロビン鎖またはその実 質的に相同な変異型もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に 相同な変異型をコードする該DNA配列の転写を促進する上流の酵母転写プロモ ーター、(iii)少なくとも1つの酵母選択マーカーまたはその機能的に活性 な部分をコードするDNA配列、および(iv)酵母の複製起点を含む組み換え DNAベクターを導入し;(b)第2の酵母細胞に、(i)真核生物のβ様グロ ビン鎖またはその実質的に相同な変異型もしくはβ様グロビン鎖のヘム結合断片 またはその実質的に相同な変異型をコードするDNA配列、(ii)β様グロビ ン鎖またはその実質的に相同な変異型もしくはβ様グロビン鎖のヘム結合断片ま たはその実質的に相同な変異型をコードする該DNA配列の転写を促進する上流 の酵母転写プロモーター、(iii)少なくとも1つの酵母選択マーカーまたは その機能的に活性な部分をコードするDNA配列、および(iv)酵母の複製起 点を含む組み換えDNAベクターを導入し;(C)該第1の酵母細胞を培養して 、α様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型もしくはα様グロビン鎖のヘ ム結合断片またはその実質的に相同な変異型を発現させ;(d)該第2の酵母細 胞を培養して、β様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型もしくはβ様グ ロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型を発現させ:(e)該 第1の酵母細胞からα様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型もしくはα 様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型を単離し; (f)該第2の酵母細胞からβ様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型も しくはβ様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型を単離し ;そして(g)単離したα様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型もしく はα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型、および単離 したβ様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型もしくはβ様グロビン鎖の ヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型と、ヘム源とを組み合わせる各工 程から成る、真核生物のα様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型もしく はα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型、および真核 生物のβ様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型もしくはβ様グロビン鎖 のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型を含むヘモグロビンの製造方法 。 106、(a)酵母細胞に、(i)真核生物のα様グロビン鎖またはその実質的 に相同な変異型もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同 な変異型をコードする第1のDNA配列、(ii)真核生物のβ様グロビン鎖ま たはその実質的に相同な変異型もしくはβ様グロビン鎖のヘム結合断片またはそ の実質的に相同な変異型をコードする第2のDNA配列、(iii)該第1のD NA配列の上流にあり、該第1のDNA配列の転写を促進する第1の酵母転写プ ロモーター、(iv)該第2のDNA配列の上流にあり、該第2のDNA配列の 転写を促進する第2の酵母転写プロモーター、(V)少なくとも1つの酵母選択 マーカーまたはその機能的に活性な部分をコードするDNA配列、および(vi )酵母の複製起点を含む組み換えDNAベクターを導入し;(b)該酵母細胞を 培養して、α様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型もしくはα様グロビ ン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型、およびβ様グロビン鎖ま たはその実質的に相同な変異型もしくはβ様グロビン鎖のヘム結合断片またはそ の実質的に相同な変異型を発現させ;(C)該酵母細胞からα様グロビン鎖また はその実質的に相同な変異型もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその 実質的に相同な変異型、およびβ様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型 もしくはβ様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型を単離 し;そして (d)α様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型もしくはα様グロビン鎖 のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型、およびβ様グロビン鎖または その実質的に相同な変異型もしくはβ様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実 質的に相同な変異型と、ヘム源とを組み合わせる 各工程から成る、真核生物α様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型もし くはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型、および真 核生物β様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型もしくはβ様グロビン鎖 のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型を含むヘモグロビンの製造方法 。 107、(a)酵母細胞に、(i)真核生物α様グロビン鎖またはその実質的に 相同な変異型、もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同 な変異型をコードする第1のDNA配列、(ii)変異型真核生物β様グロビン 鎖またはそのヘム結合断片をコードする第2のDNA配列、(iii)該第1の DNA配列の上流にあり、該第1のDNA配列の転写を促進する第1の酵母転写 プロモーター、(iv)該第2のDNA配列の上流にあり、該第2のDNA配列 の転写を促進する第2の酵母転写プロモーター、(V)少なくとも1つの酵母選 択マーカーまたはその機能的に活性な部分をコードするDNA配列、および(v i)酵母の複製起点を含む組み換えDNAベクターを導入し;そして (b)該酵母細胞を適当な培地で培養して、α様グロビン鎖またはその実質的に 相同な変異型、もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同 な変異型、および変異型β様グロビン鎖またはそのヘム結合断片を発現させ、該 酵母細胞中においてこれらとヘムとを一緒に組み合わせてヘモグロビンを形成さ せる; 各工程から成る、真核生物α様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型、も しくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型、および 真核生物変異型β様グロビン鎖またはそのヘム結合断片を含むヘモグロビンの製 造方法。 108、 (a)酵母細胞に、(i)変異型真核生物α様グロビン鎖またはその ヘム結合断片をコードする第1のDNA配列、(ii)真核生物β様グロビン鎖 またはそのヘム結合断片をコードする第2のDNA配列、(iii)該第1のD NA配列の上流にあり、該第1のDNA配列の転写を促進する第1の酵母転写プ ロモーター、(iv)該第2のDNA配列の上流にあり、該第2のDNA配列の 転写を促進する第2の酵母転写プロモーター、(V)少なくとも1つの酵母選択 マーカーまたはその機能的に活性な部分をコードするDNA配列、および(vi )酵母の複製起点を含む組み換えDNAベクターを導入し;そして (b)該酵母細胞を適当な培地で培養して、変異型α様グロビン鎖またはそのヘ ム結合断片およびβ様グロビン鎖またはそのヘム結合断片を発現させ、該酵母細 胞中においてこれらとヘムとを一緒に組み合わせてヘモグロビンを形成させる; 各工程から成る、酵母細胞による変異型真核生物α様グロビン鎖またはそのヘム 結合断片および真核生物β様グロビン鎖またはそのヘム結合断片を含むヘモグロ ビンの製造方法。 109、(a)酵母細胞に、(i)真核生物成体αグロビン鎖またはそのヘム結 合断片をコードする第1のDNA配列、(ii)真核生物γグロビン鎖またはそ のヘム結合断片をコードする第2のDNA配列、(iii)該第1のDNA配列 の上流にあり、該第1のDNA配列の転写を促進する第1の酵母転写プロモータ ー、(iv)該第2のDNA配列の上流にあり、γグロビン鎖またjマその実質 的に相同な変異型をコードする該第2のDNA配列の転写を促進する第2の酵母 転写プロモーター、(V)少なくとも1つの酵母選択マーカーまたはその機能的 に活性な部分をコードするDNA配列、および(vi)酵母の複製起点を含む組 み換えDNAベクターを導入し;そして (b)該酵母細胞を適当な培地で培養して、成体αグロビン鎖またはそのヘム結 合断片およびγグロビン鎖またはそのヘム結合断片を発現させ、該酵母細胞中に おいてこれらとヘムとを一緒に組み合わせてヘモグロビンを形成させる;各工程 から成る、酵母細胞による真核生物成体αグロビン鎖またはそのヘム結合断片お よび真核生物γグロビン鎖またはそのヘム結合断片を含むヘモグロビンの製造方 法。 110、 (a)酵母細胞に、(i)真核生物α様グロビン鎖またはその実質的 に相同な変異型、もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相 同な変異型をコードするDNA配列、(11)α様グロビン鎖またはその実質的 に相同な変異型、もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相 同な変異型をコードする該DNA配列の転写を促進する上流の酵母転写プロモー ター、(iii)少なくとも1つの酵母選択マーカーまたはその機能的に活性な 部分をコードするDNA配列、および(iv)酵母の複製起点を含む第1の組み 換えDNAベクター、および(+)変異型真核生物β様グロビン鎖またはそのヘ ム結合断片をコードするDNA配列、(ii)変異型β様グロビン鎖またはその ヘム結合断片をコードする該DNA配列の転写を促進する上流の酵母転写プロモ ーター、(iii)少なくとも1つの酵母選択マーカーまたはその機能的に活性 な部分をコードするDNA配列、および(iv)酵母の複製起点を含む第2の組 み換えDNAベクターから成る2つの組み換えDNAベクターを導入し;そして (b)該酵母細胞を適当な培地で培養して、α様グロビン鎖またはその実質的に 相同な変異型、もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同 な変異型、および変異型β様グロビン鎖またはそのヘム結合断片を発現させ、該 酵母細胞中においてこれらとヘムとを一緒に組み合わせてヘモグロビンを形成さ せる; 各工程から成る、酵母細胞による真核生物α様グロビン鎖またはその実質的に相 同な変異型もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変 異型、および変異型真核生物β様グロビン鎖またはそのヘム結合断片を含むヘモ グロビンの製造方法。 111、 (a)酵母細胞に、(i)変異型真核生物α様グロビン鎖またはその ヘム結合断片をコードするDNA配列、(i【)変異型α様グロビン鎖またはそ のヘム結合断片をコードする該DNA配列の転写を促進する上流の酵母転写プロ モーター、(iii)少なくとも1つの酵母選択マーカーまたはその機能的に活 性な部分をコードするDNA配列、および(iv)酵母の複製起点を含む第1の 組み換えDNAベクター、および(i)真核生物β様グロビン鎖またはそのヘム 結合断片をコードするDNA配列、(11)β様グロビン鎖またはそのヘム結合 断片をコードする該DNA配列の転写を促進する上流の酵母転写プロモーター、 (iii)少なくとも1つの酵母選択マーカーまたはその機能的に活性な部分を コードするDNA配列、および(iv)酵母の複製起点を含む第2の組み換えD NAベクターから成る2つの組み換えDNAベクターを導入し;そして(b)該 酵母細胞を適当な培地で培養して、変異型α様グロビン鎖またはそのヘム結合断 片および変異型β様グロビン鎖またはそのヘム結合断片を発現させ、該酵母細胞 中においてこれらとヘムとを一緒に組み合わせてヘモグロビンを形成させる;各 工程から成る、酵母細胞による変異型真核生物α様グロビン鎖またはそのヘム結 合断片および真核生物β様グロビン鎖またはそのヘム結合断片を含むヘモグロビ ンの製造方法。 +12.(a)酵母細胞に、(i)真核生物成体αグロビン鎖またはそのヘム結 合断片をコードするDNA配列、(ii)成体αグロビン鎖またはそのヘム結合 断片をコードする該DNA配列の転写を促進する上流の酵母転写プロモーター、 (iii)少なくとも1つの酵母選択マーカーまたはその機能的に活性な部分を コードするDNA配列、および(iv)酵母の複製起点を含む第1の組み換えD NAベクター、および(i)真核生物γグロビン鎖またはそのヘム結合断片をコ ードするDNA配列、(ii)γグロビン鎖またはそのヘム結合断片をコードす る該DNA配列の転写を促進する上流の酵母転写プロモーター、(iii)少な くとも1つの酵母選択マーカーまたはその機能的に活性な部分をコードするDN A配列、および(iv)酵母の複製起点を含む第2の組み換えDNAベクターか ら成る2つの組み換えDNAベクターを導入し;そして(b)該酵母細胞を適当 な培地で培養して、成体αグロビン鎖またはそのヘム結合断片およびγグロビン 鎖またはそのヘム結合断片を発現させ、該酵母細胞中においてこれらとヘムとを 一緒に組み合わせてヘモグロビンを形成させる;各工程から成る、酵母細胞によ る真核生物成体αグロビン鎖またはそのヘム結合断片および真核生物γグロビン 鎖またはそのヘム結合断片を含むヘモグロビンの製造方法。 113、(a)酵母細胞に、(i)真核生物α様グロビン鎖またはその実質的に 相同な変異型、もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同 な変異型をコードするDNA配列、(ii)α様グロビン鎖またはその実質的に 相同な変異型、もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同 な変異型をコードする該DNA配列の転写を促進する上流の酵母転写プロモータ ー、(iii)少なくとも1つの酵母選択マーカーまたはその機能的に活性な部 分をコードするDNA配列、および(iv)酵母の復製起点を含む第1の組み換 えDNAベクター、および(i)真核生物β様グロビン鎖またはその実質的に相 同な変異型、もしくはβ様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な 変異型をコードするDNA配列、(ii)β様グロビン鎖またはその実質的に相 同な変異型、もしくはβ様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な 変異型をコードする該DNA配列の転写を促進する上流の酵母転写プロモーター 、(iii)少なくとも1つの酵母選択マーカーまたはその機能的に活性な部分 をコードするDNA配列、および(iv)酵母の複製起点を含む第2の組み換え DNAベクターから成る2つの組み換えDNAベクターを導入し:(b)該酵母 細胞を培養して、α様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型、もしくはα 様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型、およびβ様グロ ビン鎖またはその実質的に相同な変異型、もしくはβ様グロビン鎖のヘム結合断 片またはその実質的に相同な変異型を発現させ:(C)該酵母細胞からα様グロ ビン鎖またはその実質的に相同な変異型、もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断 片またはその実質的に相同な変異型、およびβ様グロビン鎖またはその実質的に 相同な変異型、もしくはβ様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同 な変異型を単離し;そして(d)α様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異 型、もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型、 およびβ様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型、もしくはβ様グロビン 鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型と、ヘム源とを組み合わせる 各工程から成る、真核生物α様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型、も しくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型、および 真核生物β様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型、もしくはβ様グロビ ン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型を含むヘモグロビンの製造 方法。 114、 (a)請求項105.106.107.108.109.110.1 11 、112、または113の方法により製造したヘモグロビン、および(b )製剤学的に許容される担体を含有するヘモグロビン組成物。 115、患者に有効量の請求項114記載の組成物を投与することから成る、患 者の血液の酸素運搬能を補足する方法。 国際調査報告 5e==111 No、PCτ/LIGワilコフ=二2^rt Unit ! !15 フロントページの続き (51) Int、 C1,6識別記号 庁内整理番号C12N 1/19 8 828−4B 15109 ZNA C12P 21102 C9282−4B//(、C12N 1/19 C12R1:865) (C12P 21102 C12R1:865) (31)優先権主張番号 07,684,611(32)優先臼 1991年4 月12日(33)優先権主張国 米国(US) FI (81)指定国 EP(AT、BE、CH,DE。 DK、ES、FR,GB、GR,IT、LU、NL、SE)、0A(BF、BJ 、CF、CG、CM、GA、ML、MR,SN、TD、TG)、AU、BB、B G、BR、CA、FI、HU、JP、KR,LK、MC,MG。 MW、No、PL、RO,SD、SU

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(a)哺乳動物の胎児のγグロビン鎖に実質的に相同である変異型グロビン 鎖またはそのヘム結合断片、(b)哺乳動物のα様グロビン鎖またはそのヘム結 合断片、および(c)ヘムを含み、低酸素親和性で酸素に結合する能力を有し、 かつ赤血球の膜成分および大腸菌の内毒素を含まない実質的に純粋なヘモグロビ ン変異体。 2.前記ヘモグロビン変異体がさらにγ−66位にトレオニンを含む、請求項1 記載の実質的に純粋なヘモグロビン変異体。 3.前記ヘモグロビン変異体がさらにγ−1位にバリンを含む、請求項1記載の 実質的に純粋なヘモグロビン変異体。 4.(a)哺乳動物の胎児のζグロビン鎖に実質的に相同である変異型グロビン 鎖またはそのヘム結合断片、(b)哺乳動物のβ様グロビン鎖またはそのヘム結 合断片、および(c)ヘムを含み、低酸素親和性で酸素に結合する能力を有し、 かつ赤血球の膜成分および大腸菌の内毒素を含まない実質的に純粋なヘモグロビ ン変異体。 5.前記ヘモグロビン変異体がさらにζ−94位にアスパラギンを含む、請求項 4記載の実質的に純粋なヘモグロビン変異体。 6.自己重合性へそグロビン変異体であり、赤血球の膜成分および大腸菌の内毒 素を含まない実質的に純粋なヘモグロビン変異体。 7.(a)(i)哺乳動物の成体のβグロビン鎖に実質的に相同であり、かつ( ii)β−9位にシステインを含む変異型グロビン鎖またはそのヘムバインディ ント、(b)哺乳動物のα様グロビン鎖またはそのヘム結合断片、および(c) ヘムを含む、請求項6記載の実質的に純粋なヘモグロビン変異体。 8.(a)(i)哺乳動物の胎児のγグロビン鎖に実質的に相同であり、かつ( ii)γ−9位にシステインを含む変異型グロビン鎖またはそのヘムバインディ ント、(b)哺乳動物のα様グロビン鎖またはそのヘム結合断片、および(c) ヘムを含む、請求項6記載の実質的に純粋なヘモグロビン変異体。 9.(a)(i)哺乳動物の成体のβグロビン鎖に実質的に相同であり、かつ( ii)β−44位にシステインを含む変異型グロビン鎖またはそのヘム結合断片 、(b)哺乳動物の成体のαグロビン鎖またはそのヘム結合断片、および(c) ヘムを含む、請求項6記載の実質的に純粋なヘモグロビン変異体。 10.前記ヘモグロビン変異体が(a)(i)哺乳動物の成体のβグロビン鎖に 実質的に相同であり、かつ(ii)β−83位にシステインを含む変異型グロビ ン鎖またはそのヘム結合断片、(b)哺乳動物のα様グロビン鎖またはそのヘム 結合断片、および(c)ヘムを含む、請求項6記載の実質的に純粋なヘモグロビ ン変異体。 11.アルカリに安定であり、かつ赤血球の膜成分および大腸菌の内毒素を含ま ない実質的に純粋なヘモグロビン変異体。 12.前記ヘモグロビン変異体が(a)(i)哺乳動物の成体のβグロビン鎖に 実質的に相同であり、かつ(ii)β−127位にグルタミン酸を含む変異型グ ロビン鎖またはそのヘム結合断片、(b)哺乳動物のα様グロビン鎖またはその ヘム結合断片、および(c)ヘムを含む、請求項11記載の実質的に純粋なヘモ グロビン変異体。 13.前記ヘモグロビン変異体が(a)(i)哺乳動物の成体のαグロビン鎖に 実質的に相同であり、かつ(ii)α−104位にセリンを含む変異型グロビン 鎖またはそのヘム結合断片、(b)哺乳動物のβ様グロビン鎖またはそのヘム結 合断片、および(c)ヘムを含む、請求項12記載の実質的に純粋なヘモグロビ ン変異体。 14.生理学的条件下で解離せず、かつ赤血球の膜成分および大腸菌の内毒素を 含まない実質的に純粋なヘモグロビン変異体。 15.(a)(i)哺乳動物の成体のβグロビン鎖に実質的に相同であり、かつ (ii)β−145位にシステインを含む変異型グロビン鎖またはそのヘム結合 断片、(b)哺乳動物のα様グロビン鎖またはそのヘム結合断片、および(c) ヘムを含む、請求項14記載の実質的に純粋なヘモグロビン変異体。 16.(a)グロビン鎖またはそのヘム結合断片をコードするDNA配列; (b)該DNA配列の転写を促進する酵母の転写プロモーター。 (c)酵母の選択マーカーまたはその機能的に活性な部分をコードするDNA配 列; (d)酵母の複製起点;および (e)グロビン鎖をコードする該DNA配列の下流に存在する転写終結配列 を含む、酵母細胞においてグロビン鎖またはそのヘム結合断片を発現し得る組み 換えDNAベクター。 17.前記DNA配列がα様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型をコー ドする、請求項16記載の組み換えDNAベクター。 18.前記α様グロビン鎖が胚のζグロビン鎖またはその実質的に相同な変異型 である、請求項17記載の組み換えDNAベクター。 19.前記α様グロビン鎖が成人のαグロビン鎖またはその実質的に相同な変異 型である、請求項17記載の組み換えDNAベクター。 20.前記DNA配列がβ様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型をコー ドする、請求項16記載の組み換えDNAベクター。 21.前記β様グロビン鎖が成人のβグロビン鎖またはその実質的に相同な変異 型である、請求項20記載の組み換えDNAベクター。 22.前記β様グロビン鎖がヒト胎児のγグロビン鎖である、請求項20記載の 組み換えDNAベクター。 23.前記組み換えDNAベクターが第1のグロビン鎖をコードする第1のDN A配列と、第2のグロビン鎖をコードする第2のDNA配列を含む、請求項16 記載の組み換えDNAベクター。 24.前記組み換えDNAベクターがさらに第2のDNA配列の転写を促進する 第2の酵母転写プロモーターを含む、請求項23記載の組み換えDNAベクター 。 25.(a)変異型グロビン鎖またはそのヘム結合断片をコードするDNA配列 ; (b)該DNA配列の転写を促進する酵母の転写プロモーター;(c)酵母の選 択マーカーまたはその機能的に活性な部分をコードするDNA配列;および (d)酵母の複製起点 を含む、酵母細胞において変異型グロビン鎖またはそのヘム結合断片を発現し得 る組み換えDNAベクター。 26.前記酵母転写プロモーターが酵母誘導性転写プロモーターである、請求項 25記載の組み換えDNAベクター。 27.前記酵母誘導性転写プロモーターが一方向性プロモーターである、請求項 26記載の組み換えDNAベクター。 28.前記誘導性プロモーターが二方向性プロモーターである、請求項26記載 の組み換えDNAベクター。 29.前記酵母転写プロモーターが酵母構成性転写プロモーターである、請求項 25記載の組み換えDNAベクター。 30.前記酵母転写プロモーターが(i)誘導性プロモーターの転写調節領域を 含む第1の配列と、(ii)該第1の配列の下流に存在する構成性プロモーター の転写開始領域を含む第2の配列から成る、請求項25記載の組み換えDNAベ クター。 31.前記プロモーターの第1の配列が酵母誘導性プロモーターの上流の活性化 配列である、請求項30記載の組み換えDNAベクター。 32.酵母選択マーカーをコードするDNA配列がLEU2遺伝子である、請求 項25記載の組み換えDNAベクター。 33.酵母選択マーカーをコードするDNA配列がleu2d遺伝子である、請 求項25記載の組み換えDNAベクター。 34.酵母選択マーカーをコードするDNA配列がURA3遺伝子である、請求 項25記載の組み換えDNAベクター。 35.前記酵母の複製起点が酵母の2μプラスミド複製系またはその機能的に活 性な部分である、請求項25記載の組み換えDNAベクター。 36.前記酵母の複製起点が自律複製配列である。請求項25記載の組み換えD NAベクター。 37.(a)γグロビン鎖またはそのヘム結合断片をコードするDNA配列; (b)該DNA配列の転写を促進する酵母の転写プロモーター。 (c)酵母の選択マーカーまたはその機能的に活性な部分をコードするDNA配 列;および (d)酵母の複製起点 を含む、酵母細胞においてγグロビン鎖またはそのヘム結合断片を発現し得る組 み換えDNAベクター。 38.(a)ζグロビン鎖またはそのヘム結合断片をコードする第1のDNA配 列; (b)該第1のDNA配列の転写を促進する酵母の転写プロモーター; (c)酵母の選択マーカーまたはその機能的に活性な部分をコードする第2のD NA配列;および (d)酵母の複製起点 を含む、酵母細胞においてζグロビン鎖またはそのヘム結合断片を発現し得る組 み換えDNAベクター。 39.(a)α様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型、もしくはα様グ ロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型をコードする第1のD NA配列; (b)該第1のDNA配列の転写を促進する第1の酵母転写プロモーター; (c)変異型β様グロビン鎖またはそのヘム結合断片をコードする第2のDNA 配列; (d)該第2のDNA配列の転写を促進する第2の酵母転写プロモーター; (e)酵母の選択マーカーまたはその機能的に活性な部分をコードする第3のD NA配列:および (f)酵母の複製起点 を含む、酵母細胞においてα様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型もし くはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型、および変 異型β様グロビン鎖またはそのヘム結合断片を発現し得る組み換えDNAベクタ ー。 40.(a)変異型α様グロビン鎖またはそのヘム結合断片をコードする第1の DNA配列: (b)該第1のDNA配列の転写を促進する第1の酵母転写プロモーター; (c)β様グロビン鎖またはそのヘム結合断片をコードする第2のDNA配列; (d)該第2のDNA配列の転写を促進する第2の酵母転写プロモーター; (e)酵母の選択マーカーまたはその機能的に活性な部分をコードする第3のD NA配列;および (f)酵母の複製起点 を含む、酵母細胞において変異型α様グロビン鎖またはそのヘム結合断片および β様グロビン鎖またはそのヘム結合断片を発現し得る組み換えDNAベクター。 41.(a)ζグロビン鎖またはそのヘム結合断片をコードする第1のDNA配 列; (b)該第1のDNA配列の転写を促進する第1の酵母転写プロモーター; (c)β様グロビン鎖またはそのヘム結合断片をコードする第2のDNA配列; (d)該第2のDNA配列の転写を促進する第2の酵母転写プロモーター; (e)酵母の選択マーカーまたはその機能的に活性な部分をコードする第3のD NA配列;および (f)酵母の複製起点 を含む、酵母細胞においてζグロビン鎖またはそのヘム結合断片およびβ様グロ ビン鎖またはそのヘム結合断片を発現し得る組み換えDNAベクター。 42.(a)成体のαグロビン鎖またはそのヘム結合断片をコードする第1のD NA配列; (b)該第1のDNA配列の転写を促進する第1の酵母転写プロモーター; (c)γグロビン鎖またはそのヘム結合断片をコードする第2のDNA配列; (d)該第2のDNA配列の転写を促進する第2の酵母転写プロモーター; (e)酵母の選択マーカーまたはその機能的に活性な部分をコードする第3のD NA配列;および (f)酵母の複製起点 を含む、酵母細胞において成体のαグロビン鎖またはそのヘム結合断片およびγ グロビン鎖またはそのヘム結合断片を発現し得る組み換えDNAベクター。 43.(a)GAL10プロモーター;(b)ヒトボルト・アレグレ(Port oAlegre)βグロビン鎖をコードする、GAL10プロモーターの下流に 存在するDNA配列; (c)LEU2選択マーカーまたはその機能的に活性な部分;および (d)2μプラスミド複製系またはその機能的に活性な部分を含む、酵母細胞に おいてヒトボルト・アレグレ(PortoAlegre)βグロビン鎖を発現し 得る組み換えDNAベクター。 44.プラスミドYEpWB51/Portである、請求項43記載の組み換え DNAベクター。 45.請求項44の組み換えDNAベクターを含む酵母細胞。 46.NRRLに寄託され、受託番号Y−18640を指定されたサッカロミセ ス・セレビシエ(Saccharomycescerevisiae)またはそ の突然変異体、組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体である、 請求項45記載の酵母細胞。 47.(a)(i)GAL1−10プロモーターとTDH3プロモーターから成 るハイブリッドプロモーター;(ii)該ハイブリッドプロモーターから下流に 存在する、ヒトαグロビン鎖をコードするDNA配列;(iii)URA3選択 マーカーまたはその機能的に活性な部分; (iv)2μプラスミド複製系またはその機能的に活性な部分;および (v)成人αグロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、GAL 10遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、酵母細胞において成人αグロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベクタ ー;および (b)(i)GAL10プロモーター;(ii)GAL10プロモーターから下 流に存在する、ヒトボルト・アレグレβグロビン鎖をコードするDNA配列;( iii)LEU2選択マーカーまたはその機能的に活性な部分;および (iv)2μプラスミド複製系またはその機能的に活性な部分 を含む、酵母細胞においてヒトボルト・アレグレβグロビン鎖を発現し得る組み 換えDNAベクター を含む酵母細胞。 48.NRRLに寄託され、受託番号を指定されたサッカロミセス・セレビシエ (Saccharomycescerevisiae)またはその突然変異体、 組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体である、請求項47記載 の酵母細胞。 49.(a)GAL10プロモーター;(b)GAL10プロモーターから下流 に存在する、ヒト胎児γグロビン鎖をコードするDNA配列;(c)LEU2選 択マーカーまたはその機能的に活性な部分,(d)2μプラスミド複製系または その機能的に活性な部分;および (e)胎児γグロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、アルコ ールデヒドロゲナーゼI遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、酵母細胞においてヒト胎児γグロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベ クター。 50.プラスミドYEp51T/Gである、請求項49記載の組み換えDNAベ クター。 51.請求項50の組み換えDNAベクターを含む酵母細胞。 52.NRRLに寄託され、受託番号Y−18695を指定されたサッカロミセ ス・セレビシエ(Saccharomycescerevisiae)またはそ の突然変異体、組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体である、 請求項51記載の酵母細胞。 53.(a)(i)GAL1−10プロモーターとTDH3プロモーターから成 るハイブリッドプロモーター;(ii)該ハイブリッドプロモーターから下流に 存在する、ヒトαグロビン鎖をコードするDNA配列;(iii)URA3選択 マーカーまたはその機能的に活性な部分; (iv)2μプラスミド複製系またはその機能的に活性な部分;および (v)成人αグロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、GAL 10遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、酵母細胞において成人αグロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベクタ ー;および (b)(i)GAL10プロモーター;(ii)GAL10プロモーターから下 流に存在する、ヒト胎児γグロビン鎖をコードするDNA配列;(iii)LE U2選択マーカーまたはその機能的に活性な部分; (iv)2μプラスミド複製系またはその機能的に活性な部分;および (v)胎児γグロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、アルコ ールデヒドロゲナーゼI遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、酵母細胞においてヒト胎児γグロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベ クター を含む酵母細胞。 54.NRRLに寄託され、受託番号を指定されたサッカロミセス・セレビシエ (Saccharomycescerevisiae)またはその突然変異体、 組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体である、請求項53記載 の酵母細胞。 55.(a)GAL1−10プロモーターとTDH3プロモーターから成るハイ ブリッドプロモーター; (b)該ハイブリッドプロモーターから下流に存在する、(i)胎児γグロビン 鎖に実質的に相同であり、かつ(ii)γ−1位にバリンを含むヒト変異型グロ ビン鎖をコードするDNA配列;(c)LEU2選択マーカーまたはその機能的 に活性な部分;(d)2μプラスミド複製系またはその機能的に活性な部分;お よび (e)変異型グロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、アルコ ールデヒドロゲナーゼI遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、γ−1位にバリンを含むヒト変異型胎児γグロビン鎖を発現し得る組み 換えDNAベクター。 56.プラスミドpNM−5−G−γrb1である、請求項55記載の組み換え DNAベクター。 57.請求項56の組み換えDNAベクターを含む酵母細胞。 58.NRRLに寄託され、受託番号18735を指定されたサッカロミセス・ セレビシエ(Saocharomycescerevisiae)またはその突 然変異体、組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体である、請求 項57記載の酵母細胞。 59.(a)(i)GAL10プロモーター;(ii)GAL10プロモーター から下流に存在する、変異型グロビン鎖をコードするDNA配列;(iii)L EU2選択マーカーまたはその機能的に活性な部分; (iv)2μプラスミド複製系またはその機能的に活性な部分;および (v)変異型グロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、アルコ ールデヒドロゲナーゼI遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、(i)ヒト胚ζグロビン鎖に実質的に相同であり、かつ(ii)ζ−9 4位にアスパラギンを含む変異型グロビン鎖を酵母細胞において発現し得る組み 換えDNAベクター;および(b)(i)GAL10プロモーター;(ii)G AL10プロモーターから下流に存在する、ヒト胎児γグロビン鎖をコードする DNA配列;(iii)LEU2選択マーカーまたはその機能的に活性な部分; (iv)2μプラスミド複製系またはその機能的に活性な部分;および (v)胎児γグロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、アルコ ールデヒドロゲナーゼI遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、酵母細胞においてヒト胎児γグロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベ クター を含む酵母細胞。 60.NRRLに寄託され、受託番号を指定されたサッカロミセス・セレビシエ (Saccharomycescerevisiae)またはその突然変異体、 組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体である、請求項59記載 の酵母細胞。 61.(a)ADH2プロモーターとTDH3プロモーターから成る第1のハイ ブリッドプロモーター; (b)該第1のハイブリッドプロモーターから下流に存在する、胎児γグロビン 鎖に実質的に相同でありかつγ−1位にバリンを含む変異型グロビン鎖をコード する第1のDNA配列;(c)第1のDNA配列から下流に存在する、アルコー ルデヒドロゲナーゼI遺伝子の転写終結領域を含む第1の転写終結配列(d)A DH2プロモーターとTDH3プロモーターから成る第2のハイブリッドプロモ ーター; (e)該第2のハイブリッドプロモーターから下流に存在する、成人αグロビン 鎖をコードする第2のDNA配列;(f)第2のDNA配列から下流に存在する 、GAL10遺伝子の転写終結領域を含む第2の転写終結配列;(g)URA3 選択マーカーまたはその機能的に活性な部分;および (h)2μプラスミド複製起点またはその機能的に活性な部分を含む、酵母細胞 において胎児γグロビン鎖に実質的に相同でありかつγ−1位にバリンを含む変 異型グロビン鎖、および成人αグロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベクター 。 62.プラスミドpBM−R−X8−A−αγ■■1である、請求項61記載の 組み換えDNAベクター。 63.請求項62の組み換えDNAベクターを含む酵母細胞。 64.NRRLに寄託され、受託番号を指定されたサッカロミセス・セレビシエ (Saccharomycescerevisiae)またはその突然変異体、 組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体である、請求項63記載 の酵母細胞。 65.(a)GAL10プロモーターおよびTDH3プロモーター;(b)GA L10プロモーターから下流に存在する、成人αグロビン鎖に実質的に相同であ りかつα−104位にセリンを含む変異型グロビン鎖をコードするDNA配列; (c)URA3選択マーカーまたはその機能的に活性な部分;(d)2μプラス ミド複製系またはその機能的に活性な部分;および (e)変異型グロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、アルコ ールデヒドロゲナーゼI遺伝子の転写終結領域を含む第1の転写終結配列 を含む、酵母細胞において成人αグロビン鎖に実質的に相同でありかつα−10 4位にセリンを含む変異型グロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベクター。 66.プラスミドpNT1/α104Sである、請求項65記載の組み換えDN Aベクター。 67.請求項66の組み換えDNAベクターを含む酵母細胞。 68.NRRLに寄託され、受託番号を指定されたサッカロミセス・セレビシエ (Saccharomycescerevisiae)またはその突然変異体、 組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体である、請求項67記載 の酵母細胞。 69.(a)GAL10プロモーター;(b)GAL10プロモーターから下流 に存在する、ヒト胎児γグロビン鎖に実質的に相同でありかつγ−9位にシステ インを含む変異型グロビン鎖をコードするDNA配列;(c)LEU2選択マー カーまたはその機能的に活性な部分;(d)2μプラスミド複製系またはその機 能的に活性な部分;および (e)変異型グロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、アルコ ールデヒドロゲナーゼI遺伝子の転写終結領域を含む第1の転写終結配列 を含む、酵母細胞において胎児γグロビン鎖に実質的に相同でありかつγ−9位 にシステインを含む変異型グロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベクター。 70.プラスミドYEpNT1/γPORTである、請求項69記載の組み換え DNAベクター。 71.請求項70の組み換えDNAベクターを含む酵母細胞。 72.NRRLに寄託され、受託番号を指定されたサッカロミセス・セレビシエ (Saccharomycescerevisiae)またはその突然変異体、 組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体である、請求項71記載 の酵母細胞。 73.(a)(i)GAL1−10プロモーターとTDH3プロモーターから成 るハイブリッドプロモーター;(ii)該ハイブリッドプロモーターから下流に 存在する、ヒトαグロビン鎖をコードするDNA配列;(iii)URA3選択 マーカーまたはその機能的に活性な部分; (iv)2μプラスミド複製系またはその機能的に活性な部分;および (v)成人αグロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、GAL 10遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、酵母細胞において成人αグロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベクタ ー;および (b)(i)GAL10プロモーター;(ii)GAL10プロモーターから下 流に存在する、ヒト変異型胎児グロビン鎖に実質的に相同でありかつγ−9位に システインを含む変異型グロビン鎖をコードするDNA配列;(iii)LEU 2選択マーカーまたはその機能的に活性な部分; (iv)2μプラスミド複製系またはその機能的に活性な部分;および (v)変異型グロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、アルコ ールデヒドロゲナーゼI遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、酵母細胞においてヒト胎児γグロビン鎖に実質的に相同でありかつγ− 9位にシステインを含む変異型グロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベクター を含む酵母細胞。 74.NRRLに寄託され、受託番号を指定されたサッカロミセス・セレビシエ (Saccharomycescerevisiae)またはその突然変異体、 組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体である、請求項73記載 の酵母細胞。 75.(a)GAL10プロモーター,(b)該ハイブリッドプロモーターから 下流に存在する、胎児γグロビン鎖に実質的に相同でありかつγ−66位にトレ オニンを含む変異型グロビン鎖をコードするDNA配列;(c)LEU2選択マ ーカーまたはその機能的に活性な部分;(d)2μプラスミド複製系またはその 機能的に活性な部分;および (e)変異型グロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、アルコ ールデヒドロゲナーゼI遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、酵母細胞においてヒト胎児γグロビン鎖に実質的に相同でありかつγ− 66位にトレオニンを含む変異型グロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベクタ ー。 76.プラスミドpNT1/γ−Chicoである、請求項75記載の組み換え DNAベクター。 77.請求項76の組み換えDNAベクターを含む酵母細胞。 78.NRRLに寄託され、受託番号を指定されたサッカロミセス・セレビシエ (Saccharomycescerevisiae)またはその突然変異体、 組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体である、請求項77記載 の酵母細胞。 79.(a)GAL10プロモーター;(b)該プロモーターから下流に存在す る、成人βグロビン鎖に実質的に相同でありかつβ−127位にグルタミン酸を 含む変異型グロビン鎖をコードするDNA配列;(c)LEU2選択マーカーま たはその機能的に活性な部分;(d)2μプラスミド複製系またはその機能的に 活性な部分;および (e)ヒト変異型グロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、ア ルコールデヒドロゲナーゼI遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、酵母細胞において成人βグロビン鎖に実質的に相同でありかつβ−12 7位にグルタミン酸を含む変異型グロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベクタ ー。 80.プラスミドpNT1/β−Motである、請求項79記載の組み換えDN Aベクター。 81.請求項80の組み換えDNAベクターを含む酵母細胞。 82.NRRLに寄託され、受託番号を指定されたサッカロミセス・セレビシエ (Saccharomycescerevisiae)またはその突然変異体、 組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体である、請求項81記載 の酵母細胞。 83.(a)GAL10プロモーター;(b)GAL10プロモーターから下流 に存在する、成人βグロビン鎖に実質的に相同でありかつβ−83位にシステイ ンを含む変異型グロビン鎖をコードするDNA配列;(c)LEU2選択マーカ ーまたはその機能的に活性な部分;(d)2μプラスミド複製系またはその機能 的に活性な部分;および (e)ヒト変異型グロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、ア ルコールデヒドロゲナーゼI遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、酵母細胞において成人βグロビン鎖に実質的に相同でありかつβ−83 位にシステインを含む変異型グロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベクター。 84.プラスミドpNT1/β−TaliSである、請求項84記載の組み換え DNAベクター。 85.請求項85の組み換えDNAベクターを含む酵母細胞。 86.NRRLに寄託され、受託番号を指定されたサッカロミセス・セレビシエ (Saccharomycesoerevisiae)またはその突然変異体、 組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体である、請求項86記載 の酵母細胞。 87.(a)GAL10プロモーター;(b)GAL10プロモーターから下流 に存在する、成人βグロビン鎖に実質的に相同でありかつβ−44位にシステイ ンを含む変異型グロビン鎖をコードするDNA配列;(c)LEU2選択マーカ ーまたはその機能的に活性な部分,(d)2μプラスミド複製系またはその機能 的に活性な部分;および (e)h−グロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、アルコー ルデヒドロゲナーゼI遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、酵母細胞において成人βグロビン鎖に実質的に相同でありかつβ−44 位にシステインを含む変異型グロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベクター。 88.プラスミドpNT1/β−Missである、請求項87記載の組み換えD NAベクター。 89.請求項88の組み換えDNAベクターを含む酵母細胞。 90.NRRLに寄託され、受託番号を指定されたサッカロミセス・セレビシエ (Saccharomycescerevisiae)またはその突然変異体、 組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体である、請求項89記載 の酵母細胞。 91.(a)GAL10プロモーター;(b)GAL10プロモーターから下流 に存在する、成人βグロビン鎖に実質的に相同でありかつβ−145位にシステ インを含む変異型グロビン鎖をコードするDNA配列;(c)LEU2選択マー カーまたはその機能的に活性な部分,(d)2μプラスミド複製系またはその機 能的に活性な部分;および (e)変異型グロビン鎖をコードする該DNA配列から下流に存在する、アルコ ールデヒドロゲナーゼI遺伝子の転写終結領域を含む転写終結配列 を含む、酵母細胞において成人βグロビン鎖に実質的に相同でありかつβ−14 5位にシステインを含む変異型グロビン鎖を発現し得る組み換えDNAベクター 。 92.プラスミドpNT1/β−Ranである、請求項91記載の組み換えDN Aベクター。 93.請求項92の組み換えDNAベクターを含む酵母細胞。 94.NRRLに寄託され、受託番号を指定されたサッカロミセス・セレビシエ (Saccharomycesoerevisiae)またはその突然変異体、 組み換え体、もしくは遺伝子工学的に操作された誘導体である、請求項93記載 の酵母細胞。 95.(a)酵母細胞に、(i)グロビン鎖またはそのヘム結合断片をコードす る第1のDNA配列、(ii)該第1のDNA配列の転写を促進する酵母の転写 プロモーター、(iii)酵母の選択マーカーまたはその機能的に活性な部分を コードする第2のDNA配列、(iv)酵母の複製起点、および(v)転写終結 配列を含む組み換えDNAベクターを導入し;そして (b)該酵母細胞を適当な培地で増殖させてグロビン鎖またはそのヘム結合断片 を発現させる ことから成る、酵母細胞によるグロビン鎖またはそのヘム結合断片の生産方法。 96.酵母の転写プロモーターが誘導性転写プロモーターである、請求項95記 載の方法。 97.酵母の誘導性転写プロモーターが一方向性転写プロモーターである、請求 項95記載の方法。 98.酵母の誘導性転写プロモーターが二方向性転写プロモーターである、請求 項95記載の方法。 99.酵母の転写プロモーターが構成性転写プロモーターである、請求項95記 載の方法。 100.酵母の転写プロモーターがハイブリッド転写プロモーターである、請求 項95記載の方法。 101.前記DNA配列がα様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型をコ ードする、請求項95記載の方法。 102.前記DNA配列がβ様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型をコ ードする、請求項95記載の方法。 103.(a)酵母細胞に、(i)変異型グロビン鎖またはそのヘム結合断片を コードする第1のDNA配列、(ii)該第1のDNA配列の転写を促進する酵 母の転写プロモーター、(iii)酵母の選択マーカーまたはその機能的に活性 な部分をコードする第2のDNA配列、および(iv)酵母の複製起点を含む組 み換えDNAベクターを導入し;そして (b)該酵母細胞を適当な培地で増殖させて変異型グロビン鎖またはそのヘム結 合断片を発現させる ことから成る、酵母細胞による変異型グロビン鎖またはそのヘム結合断片の生産 方法。 104.(a)酵母細胞に、(i)γグロビン鎖またはそのヘム結合断片をコー ドするDNA配列、(ii)γグロビン鎖またはそのヘム結合断片をコードする 該DNA配列の転写を促進する酵母の転写プロモーター、(iii)酵母の選択 マーカーまたはその機能的に活性な部分をコードするDNA配列、および(iv )酵母の複製起点を含む組み換えDNAベクターを導入し;そして(b)該酵母 細胞を適当な培地で増殖させてγグロビン鎖またはそのヘム結合断片を発現させ る ことから成る、酵母細胞によるγグロビン鎖またはそのヘム結合断片の生産方法 。 105.(a)第1の酵母細胞に、(i)α様グロビン鎖またはその実質的に相 同な変異型もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変 異型をコードするDNA配列、(ii)α様グロビン鎖またはその実質的に相同 な変異型もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異 型をコードする該DNA配列の転写を促進する酵母の転写プロモーター、(ii i)少なくとも1つの酵母選択マーカーまたはその機能的に活性な部分をコード するDNA配列、および(iv)酵母の複製起点を含む組み換えDNAベクター を導入し; (b)第2の酵母細胞に、(i)β様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異 型もしくはβ様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型をコ ードするDNA配列、(ii)β様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型 もしくはβ様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型をコー ドする該DNA配列の転写を促進する酵母の転写プロモーター、(iii)少な くとも1つの酵母選択マーカーまたはその機能的に活性な部分をコードするDN A配列、および(iv)酵母の複製起点を含む組み換えDNAベクターを導入し ; (c)該第1の酵母細胞を増殖させて、α様グロビン鎖またはその実質的に相同 な変異型もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異 型を発現させ;(d)該第2の酵母細胞を増殖させて、β様グロビン鎖またはそ の実質的に相同な変異型もしくはβ様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質 的に相同な変異型を発現させ;(e)該第1の酵母細胞からα様グロビン鎖また はその実質的に相同な変異型もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその 実質的に相同な変異型を単離し: (f)該第2の酵母細胞からβ様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型も しくはβ様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型を単離し ;そして(g)単離したα様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型もしく はα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型、および単離 したβ様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型もしくはβ様グロビン鎖の ヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型と、ヘム源とを組み合わせる各工 程から成る、α様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型もしくはα様グロ ビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型、およびβ様グロビン鎖 またはその実質的に相同な変異型もしくはβ様グロビン鎖のヘム結合断片または その実質的に相同な変異型を含むヘモグロビンの製造方法。 106.(a)酵母細胞に、(i)α様グロビン鎖またはその実質的に相同な変 異型もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型を コードする第1のDNA配列、(ii)β様グロビン鎖またはその実質的に相同 な変異型もしくはβ様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異 型をコードする第2のDNA配列、(iii)第1のDNA配列の転写を促進す る第1の酵母転写プロモーター、(iv)第2のDNA配列の転写を促進する第 2の酵母転写プロモーター、(v)少なくとも1つの酵母選択マーカーまたはそ の機能的に活性な部分をコードするDNA配列、および(vi)酵母の複製起点 を含む組み換えDNAベクターを導入し; (b)該酵母細胞を増殖させて、α様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異 型もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型、お よびβ様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型もしくはβ様グロビン鎖の ヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型を発現させ;(c)該酵母細胞か らα様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型もしくはα様グロビン鎖のヘ ム結合断片またはその実質的に相同な変異型、およびβ様グロビン鎖またはその 実質的に相同な変異型もしくはβ様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的 に相同な変異型を単離し;そして (d)α様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型もしくはα様グロビン鎖 のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型、およびβ様グロビン鎖または その実質的に相同な変異型もしくはβ様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実 質的に相同な変異型と、ヘム源とを組み合わせる 各工程から成る、α様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型もしくはα様 グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型、およびβ様グロビ ン鎖またはその実質的に相同な変異型もしくはβ様グロビン鎖のヘム結合断片ま たはその実質的に相同な変異型を含むヘモグロビンの製造方法。 107.(a)酵母細胞に、(i)α様グロビン鎖またはその実質的に相同な変 異型、もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型 をコードする第1のDNA配列、(ii)変異型β様グロビン鎖またはそのヘム 結合断片をコードする第2のDNA配列、(iii)第1のDNA配列の転写を 促進する第1の酵母転写プロモーター、(iv)第2のDNA配列の転写を促進 する第2の酵母転写プロモーター、(v)少なくとも1つの酵母選択マーカーま たはその機能的に活性な部分をコードするDNA配列、および(vi)酵母の複 製起点を含む組み換えDNAベクターを導入し;そして (b)該酵母細胞を適当な培地で増殖させて、α様グロビン鎖またはその実質的 に相同な変異型、もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相 同な変異型、および変異型β様グロビン鎖またはそのヘム結合断片を発現させ、 該酵母細胞中においてこれらとヘムとを一緒に組み合わせてヘモグロビンを形成 させる; 各工程から成る、α様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型、もしくはα 様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型、および変異型β 様グロビン鎖またはそのヘム結合断片を含むヘモグロビンの製造方法。 108.(a)酵母細胞に、(i)変異型α様グロビン鎖またはそのヘム結合断 片をコードする第1のDNA配列、(iii)β様グロビン鎖またはそのヘム結 合断片をコードする第2のDNA配列、(iii)第1のDNA配列の転写を促 進する第1の酵母転写プロモーター、(iv)第2のDNA配列の転写を促進す る第2の酵母転写プロモーター、(v)少なくとも1つの酵母選択マーカーまた はその機能的に活性な部分をコードするDNA配列、および(vi)酵母の複製 起点を含む組み換えDNAベクターを導入し;そして(b)該酵母細胞を適当な 培地で増殖させて、変異型α様グロビン鎖またはそのヘム結合断片およびβ様グ ロビン鎖またはそのヘム結合断片を発現させ、該酵母細胞中においてこれらとヘ ムとを一緒に組み合わせてヘモグロビンを形成させる;各工程から成る、酵母細 胞による変異型α様グロビン鎖またはそのヘム結合断片およびβ様グロビン鎖ま たはそのヘム結合断片を含むヘモグロビンの製造方法。 109.(a)酵母細胞に、(i)成体αグロビン鎖またはそのヘム結合断片を コードする第1のDNA配列、(ii)γグロビン鎖またはそのヘム結合断片を コードする第2のDNA配列、(iii)第1のDNA配列の転写を促進する第 1の酵母転写プロモーター、(iv)γグロビン鎖またはその実質的に相同な変 異型をコードする第2のDNA配列の転写を促進する第2の酵母転写プロモータ ー、(v)少なくとも1つの酵母選択マーカーまたはその機能的に活性な部分を コードするDNA配列、および(vi)酵母の複製起点を含む組み換えDNAベ クターを導入し;そして(b)該酵母細胞を適当な培地で増殖させて、成体αグ ロビン鎖またはそのヘム結合断片およびγグロビン鎖またはそのヘム結合断片を 発現させ、該酵母細胞中においてこれらとヘムとを一緒に組み合わせてヘモグロ ビンを形成させる;各工程から成る、酵母細胞による成体αグロビン鎖またはそ のヘム結合断片およびγグロビン鎖またはそのヘム結合断片を含むヘモグロビン の製造方法。 110.(a)酵母細胞に、(i)α様グロビン鎖またはその実質的に相同な変 異型、もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型 をコードするDNA配列、(ii)α様グロビン鎖またはその実質的に相同な変 異型、もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型 をコードする該DNA配列の転写を促進する酵母転写プロモーター、(iii) 少なくとも1つの酵母選択マーカーまたはその機能的に活性な部分をコードする DNA配列、および(iv)酵母の複製起点を含む第1の組み換えDNAベクタ ー、および(i)変異型β様グロビン鎖またはそのヘム結合断片をコードするD NA配列、(ii)変異型β様グロビン鎖またはそのヘム結合断片をコードする 該DNA配列の転写を促進する酵母転写プロモーター、(iii)少なくとも1 つの酵母選択マーカーまたはその機能的に活性な部分をコードするDNA配列、 および(iv)酵母の複製起点を含む第2の組み換えDNAベクターから成る2 つの組み換えDNAベクターを導入し;そして (b)該酵母細胞を適当な培地で増殖させて、α様グロビン鎖またはその実質的 に相同な変異型、もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相 同な変異型、および変異型β様グロビン鎖またはそのヘム結合断片を発現させ、 該酵母細胞中においてこれらとヘムとを一緒に組み合わせてヘモグロビンを形成 させる; 各工程から成る、酵母細胞によるα様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異 型もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型、お よび変異型β様グロビン鎖またはそのヘム結合断片を含むヘモグロビンの製造方 法。 111.(a)酵母細胞に、(i)変異型α様グロビン鎖またはそのヘム結合断 片をコードするDNA配列、(ii)変異型α様グロビン鎖またはそのヘム結合 断片をコードする該DNA配列の転写を促進する酵母転写プロモーター、(ii i)少なくとも1つの酵母選択マーカーまたはその機能的に活性な部分をコード するDNA配列、および(iv)酵母の複製起点を含む第1の組み換えDNAベ クター、および(i)β様グロビン鎖またはそのヘム結合断片をコードするDN A配列、(ii)β様グロビン鎖またはそのヘム結合断片をコードする該DNA 配列の転写を促進する酵母転写プロモーター、(iii)少なくとも1つの酵母 選択マーカーまたはその機能的に活性な部分をコードするDNA配列、および( iv)酵母の複製起点を含む第2の組み換えDNAベクターから成る2つの組み 換えDNAベクターを導入し;そして (b)該酵母細胞を適当な培地で増殖させて、変異型α様グロビン鎖またはその ヘム結合断片および変異型β様グロビン鎖またはそのヘム結合断片を発現させ、 該酵母細胞中においてこれらとヘムとを一緒に組み合わせてヘモグロビンを形成 させる;各工程から成る、酵母細胞による変異型α様グロビン鎖またはそのヘム 結合断片およびβ様グロビン鎖またはそのヘム結合断片を含むヘモグロビンの製 造方法。 112.(a)酵母細胞に、(i)成体αグロビン鎖またはそのヘム結合断片を コードするDNA配列、(ii)成体αグロビン鎖またはそのヘム結合断片をコ ードする該DNA配列の転写を促進する酵母転写プロモーター、(iii)少な くとも1つの酵母選択マーカーまたはその機能的に活性な部分をコードするDN A配列、および(iv)酵母の複製起点を含む第1の組み換えDNAベクター、 および(i)γグロビン鎖またはそのヘム結合断片をコードするDNA配列、( ii)γグロビン鎖またはそのヘム結合断片をコードする該DNA配列の転写を 促進する酵母転写プロモーター、(iii)少なくとも1つの酵母選択マーカー またはその機能的に活性な部分をコードするDNA配列、および(iv)酵母の 複製起点を含む第2の組み換えDNAベクターから成る2つの組み換えDNAベ クターを導入し;そして (b)該酵母細胞を適当な培地で増殖させて、成体αグロビン鎖またはそのヘム 結合断片およびγグロビン鎖またはそのヘム結合断片を発現させ、該酵母細胞中 においてこれらとヘムとを一緒に組み合わせてヘモグロビンを形成させる;各工 程から成る、酵母細胞による成体αグロビン鎖またはそのヘム結合断片およびγ グロビン鎖またはそのヘム結合断片を含むヘモグロビンの製造方法。 113.(a)酵母細胞に、(i)α様グロビン鎖またはその実質的に相同な変 異型、もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型 をコードするDNA配列、(ii)α様グロビン鎖またはその実質的に相同な変 異型、もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型 をコードする該DNA配列の転写を促進する酵母転写プロモーター、(iii) 少なくとも1つの酵母選択マーカーまたはその機能的に活性な部分をコードする DNA配列、および(iv)酵母の複製起点を含む第1の組み換えDNAベクタ ー、および(i)β様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型、もしくはβ 様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型をコードするDN A配列、(ii)β様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型、もしくはβ 様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型をコードする該D NA配列の転写を促進する酵母転写プロモーター、(iii)少なくとも1つの 酵母選択マーカーまたはその機能的に活性な部分をコードするDNA配列、およ び(iv)酵母の複製起点を含む第2の組み換えDNAベクターから成る2つの 組み換えDNAベクターを導入し; (b)該酵母細胞を増殖させて、α様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異 型、もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型、 およびβ様グロビン鎖またはその実質的に格同な変異型、もしくはβ様グロビン 鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型を発現させ;(c)該酵母細 胞からα様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型、もしくはα様グロビン 鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型、およびβ様グロビン鎖また はその実質的に相同な変異型、もしくはβ様グロビン鎖のヘム結合断片またはそ の実質的に相同な変異型を単離し;そして(d)α様グロビン鎖またはその実質 的に相同な変異型、もしくはα様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に 相同な変異型、およびβ様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型、もしく はβ様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型と、ヘム源と を組み合わせる 各工程から成る、α様グロビン鎖またはその実質的に相同な変異型、もしくはα 様グロビン鎖のヘム結合断片またはその実質的に相同な変異型、およびβ様グロ ビン鎖またはその実質的に相同な変異型、もしくはβ様グロビン鎖のヘム結合断 片またはその実質的に相同な変異型を含むヘモグロビンの製造方法。 14.(a)請求項105、106、107、108、109、110、111 、112、または113の方法により製造したヘモグロビン、および(b)製剤 学的に許容される担体を含有するヘモグロビン組成物。 15.患者に有効量の請求項114記載の組成物を投与することから成る、患者 の血液の酸素運搬能を補足する方法。
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