JPH0750425A - P型Hg(1−X)Cd(X)Te結晶のオーミック電極形成方法 - Google Patents

P型Hg(1−X)Cd(X)Te結晶のオーミック電極形成方法

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JPH0750425A
JPH0750425A JP5212173A JP21217393A JPH0750425A JP H0750425 A JPH0750425 A JP H0750425A JP 5212173 A JP5212173 A JP 5212173A JP 21217393 A JP21217393 A JP 21217393A JP H0750425 A JPH0750425 A JP H0750425A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crystal
electrode
type
ohmic electrode
ohmic
Prior art date
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Pending
Application number
JP5212173A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Matsumoto
博 松本
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 P型MCT結晶のオーミック電極の形成に際
し、従来のAu電極に代わり化学的エッチング加工が容
易で、電極特性の変化がなく、しかも価格的に安価な電
極を提供することを目的とする。 【構成】 P型Hg(1−X)Cd(X)Te結晶のう
ち、組成比記号Xが0.1乃至0.5の範囲である結晶
において、該結晶における電極形成面に鏡面エッチング
処理を施し乾燥した後、該結晶の温度を370°K以下
に維持しながら真空蒸着法によってAlを蒸着させるこ
とを特徴とするP型Hg(1−X)Cd( X)Te結晶
のオーミック電極の形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、P型Hg(1−X)
(X)Teエピタキシャル結晶の電極形成方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】P型Hg(1−X)Cd(X)Te(以
下、MCTという)結晶は、赤外線検出器に使用されて
いる。この結晶の特徴は、結晶組成中のXの変化に伴っ
てバンド−ギャップが0〜1.6eVまで連続的に変化
するので広い範囲で検出波長を選択できることである。
【0003】MCT結晶を用いた赤外線検出器におい
て、検出信号を該MCT結晶から取り出す際には、電極
の特性が重要な因子となる。つまり赤外線に対するMC
T結晶の応答信号である光電流を効率よく取り出すため
には、電極はオーミック接合による必要があり、現在で
はオーミック電極としてAuが使用されている。
【0004】従来の電極の形成方法の1つには、電極を
形成するための清浄な表面を得るために、有機洗浄を行
った後、ブロム系のエッチング液でエッチングを行い、
次いで真空蒸着法によって、Auを蒸着する方法があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】赤外線検出の解像度を
高くするためには、MCT素子を集積化する必要があり
殊に電極および電極間隔を微細形状に形成しなければな
らないが、Auは化学的に安定であるためにエッチング
による微細形状のパターニング処理を行い難いのでAu
のパターニング処理においては、コストのかかるリフト
オフ法やイオンビームエッチング法のような物理的エッ
チング法によらなければならない。
【0006】このことから、微細加工の必要な結晶上の
配線には、Auは不向きであった。従って、素子の集積
化のためには、エッチング性の観点からAu以外のエッ
チング性の良好な金属を配線として使用することが好ま
しい。
【0007】またさらにAuは、MCT結晶中への拡散
速度が早いために、長時間の使用において素子特性を経
時的に変化させる欠点もある。これは電極近傍でHgT
eがAuTeに変化するためか、Auがアクセプター
準位を形成するためであると云われており、その上Au
は高価で生産性がよくないので何れにしてもこれに代わ
る電極材料の出現が望まれている。
【0008】本発明は、P型MCT結晶のオーミック電
極における上記の問題点に鑑みなされたものであって、
従来のAu電極に代わり、化学的エッチング加工が容易
で、電極特性の変化がなく、しかも価格的に安価な電極
を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明は、P型Hg(1−X)Cd(X)Te結晶
のうち、組成比記号Xが0.1乃至0.5の範囲である
結晶において、該結晶における電極形成面に鏡面エッチ
ング処理を施して乾燥した後、該結晶の温度を370°
K以下に維持しながら真空蒸着法によってAlを蒸着さ
せることを特徴とするP型Hg(1−X)Cd(X)
e結晶のオーミック電極の形成方法である。
【0010】
【作用】以下に本発明の詳細およびその作用について述
べる。
【0011】本発明において使用されるP型MCT結晶
は、その組成比表示記号Xが0.1乃至0.5の範囲内
にあるものであれば該結晶における結晶成長法は問わな
い。そして、このXの値は、MCT結晶がP型でバンド
ギャップが0から500mVの範囲にあることを示すも
のである。バンドギャップがこれ以上大きい場合には本
発明の方法によって良質のオーミック電極を得ることは
できない。
【0012】結晶の電極形成面を平滑化するために鏡面
エッチングを施すが、むらのないエッチングを施すため
に、エッチング前に試料表面をアセトン、メタノール、
その他の有機溶剤を用いて洗浄し、十分に表面に付着し
ている油脂等の有機系の汚れをおとす。エッチング処理
は、結晶表面を鏡面とすることが重要な目的であるの
で、その目的が達成されるならば特にエッチング液の指
定はないが、好ましいエッチング液としては、ブロム
2.5ml、メタノール50mlの混合溶液が挙げられ
る。エッチング液として上記したブロム・エタノール混
合液を使用した場合には、その後メタノール液で洗浄を
行う。
【0013】洗浄後、圧縮空気を吹き付けるなどして溶
剤の乾燥を行い、表面にAlの真空蒸着を行う。このと
きの真空度は10−3torr以上とし、試料温度は3
70°K以上に保つことが肝要である。真空度を上記の
値以上にするのは、金属を蒸発させるための試料を装入
したボートの酸化防止と、蒸着に際しての電極への不純
物の混入を防ぐためである。また試料温度を370°K
以下にするには、これ以上の温度に上げるとHgが結晶
表面に析出してしまう為である。電極形状のパターニン
グ処理には従来から行われている方法、即ちメタルマス
クを使用してもよいし、またフォトレジストによるパタ
ーニングを行ってもよい。
【0014】そして、本発明の方法によって形成された
オーミック電極は従来のAuを真空蒸着して得られた電
極と同等の電圧電流特性が得られることが確認されてい
る。
【0015】以下に本発明の実施例について述べる。
【0016】
【実施例】基板回転テーピング法によりCdTe基板上
にエピタキシャル成長させたP型Hg(1−X)Cd
(X)Te結晶を使用して、該結晶をワックスにより硝
子板上に貼り付けたまま、ダイヤモンドカッターで3.
5mm×6mmのサイズに切り出して試料とした。試料
の厚さは、CdTe基板の厚さが約800μmで、その
上に成長させたMCTが約50μmであった。
【0017】上記MCT結晶基板を用いて電極の形成を
以下の手順に従って行った。先ず試料を1−1−1トリ
クロロエタン、メタノールの順で有機洗浄液による洗浄
を行った後、ブロム2.5ml:メタノール50mlの
混合液に10秒間浸漬した。その後メタノール液で洗浄
してから圧縮窒素ガスを試料に吹き付けることによって
乾燥を行った。
【0018】このようにして得た試料を真空蒸着器の内
部にセットし、10−3torr以上の真空度において
試料にメタルマスクを被せて温度373°Kに保ち純度
99%のAlを蒸着して電極の形成を行った。蒸着によ
って得られた電極のサイズは2mm×2mmの正方形で
膜厚は1000オングストロームであり、電極と電極の
間隔は2mmであった。
【0019】次にこのようにして得られたAl電極およ
び同様の方法で比較のため作成されたAuおよびNi電
極について、試料温度を300°Kに保って電極に金属
プロバーを接触させそれぞれの電流電圧特性を調べた。
図1はAl電極についての、図2はAu電極について
の、また図3はNi電極についての、それぞれ電流電圧
特性曲線を示すものである。
【0020】これらの結果から判かるように図2のAu
電極は、電流と電圧がきれいな直線を示し完全なオーミ
ックであることが判かる。一方図3のNi電極において
は、0電圧近傍で電流電圧特性曲線にずれを生じており
完全なオーミック特性を示していない。これに対して、
図1の本発明のAl電極の場合には、図2のAu電極の
場合と同様に電流電圧特性曲線は直線を示し、Au電極
と同等のオーミック特性が得られる。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によるAl蒸
着電極は、従来のAu電極と同等のオーミック特性を示
す上に、Alは化学的エッチング性に優れているため、
微小且つ複雑なパターン加工が必要な配線に使用するこ
とができるし、さらに活性化エネルギーがAuよりも高
いために組成変化に基づく特性の経時変化を起こしにく
く、しかもAlはAuに比べて安価であるなどその利点
が多い。
【図面の簡単な説明】
【図1】Al電極の電流電圧特性を示す曲線図である。
【図2】Au電極の電流電圧特性を示す曲線図である。
【図3】Ni電極の電流電圧特性を示す曲線図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 P型Hg(1−X)Cd(X)Te結晶
    のうち、組成比記号Xが0.1乃至0.5の範囲である
    結晶において、該結晶における電極形成面に鏡面エッチ
    ングを施し乾燥した後、該結晶の温度を370°K以下
    に維持しながら真空蒸着法によってAlを蒸着させるこ
    とを特徴とするP型Hg(1−X)Cd(X)Te結晶
    のオーミック電極の形成方法。
JP5212173A 1993-08-04 1993-08-04 P型Hg(1−X)Cd(X)Te結晶のオーミック電極形成方法 Pending JPH0750425A (ja)

Priority Applications (1)

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JP5212173A JPH0750425A (ja) 1993-08-04 1993-08-04 P型Hg(1−X)Cd(X)Te結晶のオーミック電極形成方法

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JP5212173A JPH0750425A (ja) 1993-08-04 1993-08-04 P型Hg(1−X)Cd(X)Te結晶のオーミック電極形成方法

Publications (1)

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JPH0750425A true JPH0750425A (ja) 1995-02-21

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ID=16618119

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JP5212173A Pending JPH0750425A (ja) 1993-08-04 1993-08-04 P型Hg(1−X)Cd(X)Te結晶のオーミック電極形成方法

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JP (1) JPH0750425A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5459566B2 (ja) * 2010-08-20 2014-04-02 株式会社村田製作所 紫外線センサの製造方法
JP2015023203A (ja) * 2013-07-22 2015-02-02 株式会社島津製作所 二次元放射線検出器の製造方法

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