JPH0750411Y2 - 水圏の裂水装置 - Google Patents

水圏の裂水装置

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JPH0750411Y2
JPH0750411Y2 JP5620890U JP5620890U JPH0750411Y2 JP H0750411 Y2 JPH0750411 Y2 JP H0750411Y2 JP 5620890 U JP5620890 U JP 5620890U JP 5620890 U JP5620890 U JP 5620890U JP H0750411 Y2 JPH0750411 Y2 JP H0750411Y2
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JP
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water
hydrosphere
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area
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皓 児玉
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、貯水池や湖などの水圏の水域を分断すること
のできる裂水装置に関する。
[従来の技術] 従来より、遊園地に設けられた水圏としての貯水池は、
遊覧船やボートを浮かべるなどの用途に用いることが多
々行われているが、従来のそれらは一般にきわめて静的
で動的要素に乏しく、単なる鑑賞用としての域を出ない
ものであった。
[考案が解決しようとする課題] このように動的要素に乏しい点を補う意味で、噴水を設
置するなど、種々の工夫がなされているけれども、迫力
に乏しく鑑賞用としての域を脱するものではない。した
がって従来の水圏は遊園地などの出し物としては活用度
が低く、ショー的要素に乏しく話題性に欠け、注目度が
低いといった問題を有していた。
本考案は以上の事情に鑑み、水圏の水域を分断するとい
ったきわめて斬新な発想の下でなされたもので、水圏の
活用度を高めて水圏を単なる鑑賞対象物から脱皮させる
と共に、きわめてダイナミックなショーシステムを確立
でき、話題性や注目度を飛躍的に向上させることのでき
る水圏の裂水装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案に係る水圏の裂水装置は、隔壁を水圏の水面下に
没入するように設けて、その隔壁により水圏中に特定領
域を形成し、この特定領域の水が開閉手段を介して排水
系に排出されるように構成されていると共に、隔壁が、
固定壁と、その固定壁の頂部でその下端部を支点として
横軸回りに揺動される可動堰とによって構成されている
ものである。
[作用] この構成によれば、開閉手段を開閉制御することによっ
て、特定領域の水位の下降や上昇、ならびに水位の変動
速度の制御のみならず、特定領域での水域の分断を大規
模に行わせることができる。
すなわち、開閉手段を閉じておけば、特定領域から排水
系への水の排出がなされないため、隔壁を水が越流して
特定領域が満たされ、特定領域の水位とその外部の水圏
の水位が同位になって静的な一つの水圏が形成される。
開閉手段を開ければ、特定領域の水が排水系に排出さ
れ、特定領域の水位が下降する。そして、特定領域の水
位下降中や水位が最低位に達したときにも、特定領域の
外部の水圏の水は上記隔壁を越流し続けるため、その越
流水によって隔壁に沿って落下する滝が演出されると共
に、水位下降中は水圏があたかも特定領域で分断されて
水圏が引き裂かれていくかのように見え、水位が最低位
に達した後は水圏の裂けた状態が持続される。
水圏の水位が一定の場合において、可動堰を揺動させる
と、その揺動角度によって隔壁の上端レベル(以下、堰
高という。)が低くなったり高くなったりする。したが
って、特定領域とその外部の水圏で水位が同位になって
静的な一つの水圏が形成されているとき(開閉手段を閉
じているとき)に堰高を低くすると、隔壁が水圏中に深
く没入して水面上から見えにくくなったり見えなくなっ
たりする。また、特定領域の水位下降途中や水位が最低
位に達して(開閉手段を開けているとき)、越流水によ
る滝が演出されているときに堰高を低くすると、水量が
多く落下水膜の厚いダイナミックな姿態の滝が演出さ
れ、堰高を高くすると、水量が少なく落下水膜の厚い姿
態の滝が演出される。
また、水圏の水が変動する場合には、可動堰を揺動させ
れば堰高をその水位変動に対応させて適切に制御するこ
とが可能になる。
[実施例] この実施例は第1図のように水圏1として広大な自然の
貯水池を利用したもので、その水圏1に特定領域Sを形
成してある。特定領域Sは、所定の間隔Wを隔てた隔壁
2,2とそれらの隔壁2,2の端部相互間の遮蔽壁3,3とで水
圏1を仕切ることによって水圏1を横断する形に作られ
ており、隔壁上端2Aが遮蔽壁上端3Aよりもやゝ低位に設
定されている。そして、水圏1の水面WLが隔壁上端2Aよ
りも高く、かつ遮蔽壁上端3Aよりも低い位置に定めら
れ、水面WLの下に隔壁上端2Aが没入(没入量=t)する
ようになっている。隔壁2,2の下端は底部4によって連
続している。この特定領域Sは幅W×長さL×深さDに
相当する貯水容積を有する。
特定領域Sの底部4には通水口5が設けられている。通
水口5は特定領域Sの貯水容積の大きさに応じて単一ま
たは所定の間隔を有して複数設けられる。
7は貯水領域で、この貯水領域7の貯水容積は特定領域
Sの貯水容積よりも大きく、たとえば特定領域Sの貯水
容積の2倍以上に設定されている。開閉手段V1の介在さ
れた通水路6により通水口5と貯水領域7の内部空間と
が連通され、これらの開閉手段V1、通水路6および貯水
領域7とによって排水系が形成されている。通水路6は
それぞれ通水口5の開閉面積に見合う大きな通路断面積
を有していると共に、通水口5の高さよりも下位に配設
されている。
貯水領域7にはポンプPが設置され、このポンプPの吐
出口から延びる循環水路8が特定領域Sの外部の水圏
(以下、外部領域という。)1A中に開口している。
なお、開閉手段V1は開閉弁などの公知の通路開閉手段に
よって構成される。
次に、隔壁2は、固定壁21と、この固定壁21の頂部21a
で、その下端部を支点として横軸23回りに揺動される可
動堰22とによって構成されている。可動堰22を上下動さ
せる手段には手動式や電動式、あるいは流体圧力を利用
したものなど、種々のものを採用することができる。第
4図のものは流体圧力を可動堰22の動力源として利用し
た例で、空圧シリンダや油圧シリンダなどの流体シリン
ダを駆動源9として採用し、そのピストンロッド91に可
動堰22を連結してある。
なお、可動堰22の頂部が隔壁上端2Aに相当するから、堰
高と可動堰22の頂部の高さとは常に一致している。
次に作用を説明する。
水圏1の水面WLの位置は特定領域Sの隔壁上端2Aよりも
高いため、特定領域Sの水位が外部領域1Aの水位よりも
低いときには隔壁上端2Aを越流した水が絶えず流入す
る。そのため、開閉手段V1が閉じていると、特定領域S
の水が貯水領域7に排出されることがなく、特定領域S
は満水になってその水位が外部領域1Aの水位と同一にな
り、水圏1の全体が一つの静的な水域になる。したがっ
て、それは静的な鑑賞対象物となる。
このように水圏1の全体が一つの静的水域になっている
場合において、隔壁上端2Aが水面WLに近い位置に設定さ
れていると、それが水面WLの上方から見えて隔壁2の存
在が見る者に判ってしまい、後述するような滝を演出し
たりするための仕組みが明らかになって演出効果が阻害
されるといった事態を生じることがある。そのような場
合には、可動堰22をたとえば第4図の仮想線で示す位置
まで揺動させることにより隔壁上端2Aの水没深さを深く
して隔壁2が水面WLの上方からは見えないようにしてお
けばよく、そうしておけば上述の事態を未然に防止して
おくことが可能になる。
貯水領域7に水が溜まっているときにはポンプPの作用
で循環水路8を通してその水を外部領域1Aに戻すことが
可能である。
貯水領域7に特定領域Sの水を受け入れ得るだけの貯水
容積が確保されており、しかも特定領域Sが満水になっ
ている場合において、開閉手段V1が開けられると、特定
領域Sと貯水領域7との水の落差によって特定領域Sの
水が通水路6を経て貯水領域7に流入し、それに伴って
特定領域Sの水位が低下する。この場合、開閉手段V1
開度を制御することにより水位の低下速度を速めたり遅
くしたりすることが可能である。特定領域Sの水位が低
下している途中や水位が最低位に達した後においては、
隔壁上端2Aから越流した水が特定領域Sに絶えず流下し
て滝が演出され、そのときの落下水膜によって隔壁2が
覆い隠される。そのため、見る者にとっては、その水位
低下の状態があたかも引潮で水圏1の水域が引き裂かれ
ていくかのように見え、きわめてダイナミックな印象を
与えるようになる。また、越流水は通水口5から同様に
排水されるので、水位が最低位に達したときに特定領域
Sの底面が露出するようにしておけば、その裂水された
箇所を人が遊歩したり、その裂水された箇所を他の催し
に用いることも可能である。
このような滝の演出時に、可動堰22を揺動角度を調節し
て隔壁上端2Aを水面WLに近付けると、堰高が高くなって
隔壁2を越流する水量が減少し、水量が少なく落下水膜
の薄い姿態の滝が演出される一方、上記揺動角度を調節
して隔壁上端2aを水面WLから遠ざけると、堰高が低くな
って隔壁2を越流する水量が増大し、水量が多く落下水
膜の厚いダイナミックな姿態の滝が演出される。したが
って、たとえば滝の演出時に可動堰22を時々刻々と変化
させるそれに応じて滝の姿態が逐次変化する。
特定領域Sの水位が最低位に達した後、特定領域Sを再
び満水にするには、開閉手段V1を閉じ、外部領域1Aの水
を隔壁2を越流させて特定領域Sに流入させればよい。
また、静止水面を形成させているときや滝を演出してい
るとき、あるいは特定領域Sを満水にしている途中で水
圏1の水位が変動する場合には、可動堰22の揺動角度を
変えて堰高を調節することにより堰高を水位変動に対応
させれば、隔壁を見えなくしたり落下水膜の厚みを水圏
1の水位変動にかかわらず適切に制御することが可能で
ある。
以上は可動堰22を固定壁21よりも内方で揺動させて堰高
を変化させるようにした場合の説明であるが、可動堰22
を固定壁21よりも外方で揺動させて堰高を変化させるよ
うにすることも容易に可能である。
以上説明した実施例では水圏1として自然の貯水池を利
用したものを説明したが、本考案では人口池、湖、河川
などを水圏として利用することも同様に可能である。ま
た、特定領域を円形などの各種形状に形成することも可
能である。
[考案の効果] 以上のように本考案は、従来に無かったきわめて斬新な
発想の下でなされたものであり、広大な水圏を特定領域
で分断してあたかもその水圏が引き裂かれたかのような
演出を大規模に行わせることができるため、水圏を単な
る鑑賞対象物から脱皮させてその活用度を高め、きわめ
てダイナミックなショーシステムを確立することが可能
になり、話題性や注目度を飛躍的に向上させることがで
きるようになる。
また、隔壁を固定壁とその固定壁の頂部でその下端部を
支点として横軸回りに揺動される可動堰とによって構成
してあるため、可動堰を揺動させて堰高を水圏の静止水
面の水位に対し上下させることができるようになる。そ
して、そのことにより滝を演出させるための仕組みを水
面上から見えなくしたり、滝の演出時に滝の姿態を変化
させたりして、見る者に予測不可能な意外な感じを与え
ることができるようになり、話題性や注目度を一層飛躍
的に向上させることができるようになる。また、可動堰
を上下動させることによって水圏の水位変動に対応して
適切な堰高を設定することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の概略平面図、第2図は第1図
のII−II線断面図、第3図は第1図のIII−III線断面
図、第4図は可動堰を揺動させる手段を示す説明図であ
る。 1…水圏、2…隔壁、6…通水路、7…貯水領域、21…
固定壁、21a…固定壁の頂部、22…可動堰、23…横軸、W
L…水圏の水面、S…特定領域、V1…開閉手段。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】隔壁を水圏の水面下に没入するように設け
    て、その隔壁により水圏中に特定領域を形成し、この特
    定領域の水が開閉手段を介して排水系に排出されるよう
    に構成されていると共に、隔壁が、固定壁と、その固定
    壁の頂部でその下端部を支点として横軸回りに揺動され
    る可動堰とによって構成されていることを特徴とする水
    圏の裂水装置。
JP5620890U 1990-05-28 1990-05-28 水圏の裂水装置 Expired - Lifetime JPH0750411Y2 (ja)

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JP5620890U JPH0750411Y2 (ja) 1990-05-28 1990-05-28 水圏の裂水装置

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JPH0415665U JPH0415665U (ja) 1992-02-07
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