JPH07504104A - 股関節補綴具２ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

股関節補綴具■ 発明の技術分野 本発明は人の大腿骨の首状部（大腿骨頚）中に埋め込まれるように企図された球 状要素のための連結部を包含する、人の股関節中への永久的埋め込みのための股 関節補綴具に関し、大腿骨頚を貫通して延びる通路内に挿入されるように意図さ れる上記連結部には、大腿骨の頭部を除去した後に大腿骨頚に連結されるように 意図される球状体ないしは骨頭を把持するための部分が備わっている。 発明の背景 本発明はｔｏ　８９／１．１８３７中に開示されているタイプの股関節補綴具を 発展させたものである。この文書には、大腿骨の外側から大腿骨頚を通過して縦 にさん孔された中央部の穴に挿入されるよう意図されるスリーブの形をした第１ の固定具と、大腿骨頚の頭部が部分的にまたは完全に除去されそして残存する大 腿骨頚の端部の外側が円筒状に切削されている場合に、大腿骨頚の端部に連結さ れそしてこれを覆うように意図された球形を有するキャップの形をした第２の固 定具とを包含する股関節補綴具を特に開示している。これらの第１および第２の 固定具は一端の内部にねじ山（ｔｈｒｅａｄ）のあるボルトによって互いに結合 されている。ボルトはスリーブ中に挿入され、またボルトの内部ねじ山は球状の キャップから中央に突出するねじ山のあるスタッドと嵌合される。ボルトを締め ると、キャップは大腿骨顆の円筒状に切削された骨頭ないしは端部に押圧される 。 従って従来技術による手段は構造および使用方法ともに比較的複雑である。 ある種の応用においてはこの従来技術の手段を使用するのは適当でない。その一 つの理由は、大腿骨頚の形状は大巾に変化するので、第２の固定具ないしはキャ ップを堅固に支持するのに十分なだけの皮質骨を確保することは大腿骨頚の形状 からし７て困難であるという点である。 この従来技術による手段もまた、２回の手続において挿入されるよう企図されて いる。すなわち、補綴具のある部分が第１回目の手術において挿入され、そして 数ケ月の癒着期間の後、残りの部分が第２回目の手術において挿入される。 類似の別の先行技術は例えば、ＤＥ−＾１−２８４５２３１、ＤＥ−ＡＩ−２７ ２４０４０、ＵＳ−＾−４，７９５，４７３およびυ５−Ａ−４．００５．４９ ５中に開示されている。 本発明の目的は、構造および使用方法が簡単でありそして１回の手術での挿入に 特に適しておりそして種々の条件に適合できる股関節補綴具を実現することであ る。 発明概念の簡単な説明 本発明によると、上記したタイプの股関節補綴具の連結部もまた、二、つの主要 な部分つまり大腿骨頚からさん孔を通って大腿骨の外側に向って延びるようにな っている第１の部分および大腿骨頚の海綿質中に切り込まれている円筒状の空孔 内に納まるように意図されている第２の部分からなる固定具部分を包含する。こ の固定具は一体物として製作されてよいが、好ましい態様においては、固定具を 大腿骨に固定するのに先立って互いに固（結合される別々な二つの部分からなる 。 このため、皮質骨が一層多く無傷のままで残りまた負荷の状況は大腿骨頚の上方 部分に生理学的に適当な負荷がかかるというごときものとなるであろう。大腿骨 頚の皮質骨の内側と直接または間接的に接触することにより、判然とする動きが 何らな（固定具に力を伝達することができる。 ４、

【図面の簡単な説明】

図１は固定具を装着した大腿骨の断面である。大腿骨は断面が示されているが、 固定具は断面が示されていない。 図２は大腿骨頚中に固定具のための空孔をつくるための穴ぐり錐とカッターとの 組合わせを例示する。 図３は大腿骨頚内の空孔の形状を例示する。 図４および図５は、空孔内に固定具のある場合とない場合につき大腿骨頚の断面 を示す。 発明の好ましい態様に関する詳述 図１および図５から知りうるように、固定具は二つの主要な部分、すなわち細長 い円筒状の第１の部分１と栓状のおおむね円筒状の第２の部分２とからなる。第 １の部分１には、その外側の大部分ないし主な部分に比較的大きくそして間隔の あいたねじ山３が設けられており、そしてその外側の残りの部分は平滑でありそ して僅に円錐状である。この第１の部分の僅に円錐状である端の部分の端面上に は、第１の部分と共軸の部分１７が位置している。 第１の部分Ｊは大腿骨！］６の中央を縦に貫通するようさん孔された通路または 孔５にぴったり納まるようになっている。第１の部分１の頭部７は大腿骨の外側 に位置するようになっており、またこの頭部７の形状に嵌合する形状を有する空 孔９のある細長い板８によって回転しないように固定されてよいが、その必要は 必ずしもない（図５参照）。この細長い板はねじ１ｏによって大腿骨の輪状部に 結着される。第１の部分の頭部７はねじ山３に螺合するねじ山を有するナツトに よって覆われてよいが、やはりその必要は必ずしもない。 第１の部分１の端面ないしは頭部７にはねじ山の備わった縦方向のさん孔が設け られている。このさん孔は、第１部分と同じ直径を有する案内棒上にあるねじ山 のついたタップと嵌合する。 第２の部分２は円筒状の栓状体の形をしている。栓状体の一部分には、大腿骨頚 内に通路ないし孔５と共軸に円筒状に切削された空孔１４内に挿入されるように なっている。栓状体の部分工２の外側には、第１の部分１上のねじ山３に似たね じ山１５が設けられている。栓状体１２の末端は、空所または空孔１４中への栓 状体１２の挿入を限定する円周に形成されたフランジからなる。栓状体１２には 、二つの部分すなわち、第１の部分１のねじ切りされた細い部分の外径に相当す る内径を有するねじ切りされた内方の部分２７および固定具の第１の部分１のね じ切りされていない部分４に対応するように僅に円錐状の末拡りになっているね じ切りされていない外方の部分２ｏを有する中央部の穴２６がある。 ねじ切りされた部分１７．２７および１．１２は体のどちら側にこれらの部分が 取付けられるかに従って左旋性が右旋性であってよい。 第１および第２の部分のねじ山はタッピングされるのが好ましい。 これは例えば、第１および第２の部分のそれぞれ遠位の端部にはタッピングねし に似た仕方で鋭い刃のあるくぼみ２１．２２を設けることにより実現される。第 ２の部分のくぼみ２２は第２の部分の端面までずっと延びている。しかしながら 第１の部分２１のくぼみ２１は端面ないしは頭部７まではずっと延びていない。 なぜならば第１の部分のこの部分は、正規には柔かい組織内に位置すべきであり 、またこの理由のため、鋭い刃を何らもつべきでないからである。このことは、 被蓋用のナツト１１を使用しない場合、特に重要である。 第１の部分ｌは様々な長さのいくつかの変形部品として、また第２の部分２は栓 状体部分１２の直径が様々ないくつかの変形部分として製作される。 最終的に、栓状体には、嵌合する円錐形の穴１９を設けられた球状体ないしは骨 頭１８を把持する円錐形の突起物または連結用円錐１３が設けられている。 固定具の第１および第２の部分はＣ，Ｐ、（工業的にみて純粋な）チタンから製 作されまた適当な表面処理にかけられてよい。細長い板は適当なチタン合金から 製作されるのが好ましいが、一方これを取付けるねじ１０はｃ、　ｐ、チタンか ら製作されるのが好ましくそして例えば４．５ミリの直径を有する。連結用円錐 は、チタン合金またはＣ，Ｐ。 チタンから製作されることができまた擦過腐蝕の危険を最小にするように適当な 方法で処理されるべきである。骨頭は、やはり擦過腐蝕の危険を最小にするため にセラミック材料から製作されるべきである。 ソケットないしは投口は本発明の一部ではなく、また商業的に入手可能な適当な 何らかの種類のものであってよい。 股関節補綴具を埋め込むための手術は、１回の手術として実施されるのが好まし い。 両足の長さの差を計測する。使用すべきインブラントの寸法の見当をつけるため に大腿骨頚の一番細いところの直径の推定を行う。 血液循環を妨害しないよう十分に注意しつつ、前外側より接近して股部を露出す る。次に股関節を外す。切削工具のための案内具を取付ける。次に骨頭を切除す る。 インブラントの寸法に関してさらに情報を得るために大腿骨頚の最も細い部分を 直接計測する。 次に、ドリルが大腿骨頚の縦方向の延長に向き、そして切断面上で皮質骨の内側 に少くとも３点において接する円の中心に位置するように、案内具を用いてドリ ルを切断面に対して配向する。この円の直径を決定する。第１の部分１の直径に 相当する穴５を切断面から大腿骨頚を通じてさん孔する（図２を参照）。 次に円筒形の空孔ないしは穴１４を、回転式切削（フライス測り）工具２３によ って骨頭の方向から大腿骨中を縦方向に切削する。切削工具はいくつかの寸法の ものを用意する。各寸法とも第２の部分のある一つの寸法に相当する。 この切削工具は孔５の直径に相当する直径を有する円筒状の細長い案内部２４を 含む。この工具はさらに案内部２４と共軸である穴ぐり錐２５を含み、これの直 径は皮質骨に接する上記した円の直径に相当するように選定する。穴ぐり錐の直 径および長さもまた、第２の部分２のいくつかの標準寸法の一つに相当する。最 後に、切削工具２３は面カッター２６もまた含む。 穴ぐり錐が切断面に接触するまで、案内部２４を穴５に挿入する。 次に面カッター２６が切断面に接触しそしてこれを機械加工するまで、円筒形の 空孔１４を穴ぐり錐によって切削する。この機械加工の目的は、切断面が平滑で あり、そして穴５の縦方向の軸に対して垂直に配向することを確実ならしめるた めである。このことは、大腿骨頚の縦方向が切断面に対して必ずしも垂直である とは限らないので、重要である。得られる空孔５．１４は図３から知ることがで きる。 次に適当な長さを有する第１の部分と適当な直径を有する第２の部分とを選定し 、そして第１の部分１のねじ切りされた部分１７と第２の部分のねじ切りされた 穴２７とによってこれらを互いに連結する。 第１および第２の部分のそれぞれ円錐形の形状をした部分４．２０はこれらの二 つの確実なそして緊密な連結を確保するであろう。 次に、穴５の直径に相当する直径を有する上記した案内棒または延長物を、第１ の部分中にあるねじ切りされたさん孔によって第１の部分の自由端に取り付ける 。次いで、第１の部分上のまたは第２の部分」二のねじ山が大腿骨頚の骨組織に 接するまで、案内棒を穴５に挿入する。次に、フランジないしは襟状部１６が大 腿骨頚の切断された末端の面で皮質骨に接触するまで、上記案内棒によって配向 を維持しつつ、固定具を穴５および空孔１４内にねじ込みつつ、同時に大腿骨頚 内の穴５および空孔１４の内側の骨組織にねじを切る。カッター２６による機械 加工のため、フランジまたは襟状部１６は切断面にしっくり接するであろう。次 に案内棒を取り除く。 最後に、球状体ないしは骨頭１８を連結用円錐体１３に取り付け、関節の安定性 と脚の長さとを試めすために、復位（ｒｅｄｕｃｔｉｏｎ）ないしは整復（ｒｅ ｐｏｓｊ　ｔｉｏｎｉｎｇ）を行う。脚の長さは寸法の異なる円錐状の穴を有す る骨頭によって修正する。かくして手術が完了する。 手術の後、股関節には定められたある限度までの色画を間もなくかりることがで きる。何故ならば、固定具には、その設計により、骨を統合する（ｏｓｓｃｏｉ ｎｔｅｇｒａｔｉｏｒ＋）のを可能とするのに十分な安定性が確保されているか らである。 発明の可能な改変 本発明は添付の請求の範囲の内において多様に改変されつる。 前記に述べたごとく、固定具は一つの一体的な部分として製作されてよく、在庫 品として保管すべき種類の数が著しく増加するであろうとはいえ、この一体内部 分はいくつかの応用には有利であろう。 固定具の第１の部分は、それが大腿骨の外側にあたる皮質骨組織にとどく前に海 綿骨組織内で終るようにすることもでき、これによって大腿骨の外方にある皮質 骨と柔軟な組織とが必ず傷められるのをなくすことができる。 大腿骨頚において固定具と皮質骨との三点での接触を上述したように実現するこ とは必ずしも必要でない。このことは、大腿骨頚がこの三点での接触を達成する ことが全く不可能であるような形状をもつ場合、特に重要である。ある場合には 、骨との接触を最大にするように固定具の中心を定めあるいは配向しそして固定 具の寸法を決定することもまた一層重要であろう。ある極端な場合には、固定具 の第１および第２の部分が同じ直径を有するように設計しあるいは選定すること も考慮に値するであろう。しかしながら、側方の大腿部の皮質を貫通すべき場合 、第１の部分の直径を最小に保つべきである。 本発明の補綴具の利点を幾分側な形で述べるならば、添付の請求の範囲中に記載 の股関節補綴具は、大腿骨頚内の中心にあってよい円筒状の縦方向の固定具であ る。このため、骨との接触を最大にすることを可能にしつつ、一方では大腿骨頚 内の皮質骨をさん孔する危険を最小にする補綴具の寸法を決定することが可能に なる。この固定具は、その残りの部分よりも小さい直径を有しでよい、ねじ切り された固定具の延長部分によって側方の大腿部の皮質を貫通することを可能にす る。固定具は、案内手段のある骨の切削具によって、大腿骨頚の切断された端面 に正確に接触させられることのできるフランジまたは突き合わせ用の環状体を有 してよい。固定具は中心決定用案内手段と相まって前記した中心決定を可能とす るドリル案内手段によって位置決定されうる。このことは、望ましくは純粋なま たはほとんど純粋なチタンでできた固定具がセルフタッピング可能な投射である ことと相まって、骨との最適な接触を可能にする。 口 補正書の翻訳文提出書 （特許法第１８４条の８） 平成６年８月２６ｒｌ

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. １．人の大腿骨の首状部（大腿骨頸）中に埋め込まれるように企図された球状要 素（１８）のための連結部を包含する、人の股関節中への永久的埋め込みのため の股関節補綴具であって、大腿骨頸を貫通して延びる通路（５、１４）内に挿入 されるように意図される上記連結部には、大腿骨の頭部を除去した後に大腿骨頸 に連結されるように意図される球状体ないしは骨頭（１８）を把持するための部 分が備わっている上記股関節補綴具において、この連結部が二つの主要な部分、 すなわち大腿骨頸からさん孔（５）を通って大腿骨の外側に延びる第１の部分（ １）と、大腿骨頸の海綿骨質中に切り込まれている円筒状の空孔（１４）内に納 まるように意図されている第２の部分（２）とからなる固定具部分を包含するこ とを特徴とする上記股関節補綴具。
2. ２．種々の長さにて使用できる第１の部分（１）が、大腿骨頸内の縦方向の孔（ ５）を通って大腿骨の外側まで延びるようになっていることを特徴とする請求項 １記載の股関節補綴具。
3. ３．直径に関して種々な寸法が使用できる第２の部分（２）が、栓状であり、そ して大腿骨頸の海綿骨質内に切り込まれた円筒状の嵌合用空孔（ｃｏｕｎｔｅｒ ｓｕｎｋ）（１４）内に納まるようになっていることを特徴とする請求項１また は２記載の股関節補綴具。
4. ４．円筒状の空孔（１４）が少くとも３個所において皮質骨に達しており、また 固定具が上記の少くとも３個所において大腿骨頸の皮質骨に接するように、第２ の部分（２）の寸法が選定されることを特徴とする、請求項３記載の股関節補綴 具。
5. ５．望ましくはセルフタッピング性であるねじ山（３、１５）が、第１の部分（ １）と第２の部分（２）との外側にあることを特徴とする、上記諸項の請求項の いずれか１項に記載の股関節補綴具。
6. ６．補綴具を左側または右側の腰に埋め込むかに従って、ねじ山が右旋性または 左旋性であることを特徴とする、請求項６記載の股関節補綴具。
7. ７．補綴具を大腿骨頸に装着する際に大腿骨頸の切断された横断端面に接するよ うに適合される半径方向に配向する円周に形成されたフランジ（１６）が第２の 部分（２）に設けられていることを特徴とする、上記諸項の請求項のいずれか１ 項に記載の股関節補綴具。
8. ８．第１の部分（１）と第２の部分（２）とが、これらの部分を強固にそして緊 密に相互に連結するための手段（１７、２７；４、２０）の設けられた別個な部 分であることを特徴とする、上記諸項の請求項のいずれか１項に記載の股関節補 綴具。
9. ９．第１の部分（１）と第２の部分（２）とが一体的な一つの部分を形成するよ うに結合されている、あるいは一体的な一つの部分として製作されていることを 特徴とする、請求項１から６のいずれか１項に記載の股関節補綴具。