JPH07502540A - 整髪剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 整髪剤 本発明は、フィルム形成性天然重合物あるいは合成重合物を一個以上含有する水 性溶液を基本とし、その上にハロゲンを含まない水溶性有機溶剤を少なくとも一 個と室温において水には不溶であるが、整髪剤（毛髪の強化又は安定化剤）には 可溶の特定の化合物を少なくとも一個組み合わせて含有することを特徴とする整 髪剤に関する。

ところで整髪剤には多数の条件が課せられる。すなわち整髪剤は、毛髪の自然な 感触を損なうことなく整髪することができると同時に、その髪型を柔軟に維持す ることができるものでなければならない。また空気の湿度が高い場合にも、セッ ト性を維持し、毛髪がへたるのを防止することができなければならない。脱脂作 用のある毛髪洗浄剤で頻繁に洗浄することによって、また脱色、パーンマ不ント 加工あるいは染色を度々行うことによって毛髪は疲労し、損傷するが、整髪剤を 塗布することによってこの傷んだ毛髪を、特に湿った状憶において、良好にとか すことができるようにする必要がある。さらに整髪剤で処理し乾燥させた毛髪か 、髪型を良好に維持するだけでなく、美しい艶を示すことも要件である。

水溶液あるいは水−アルコール溶液の形態で提供される一般的な整髪剤の場合、 整髪剤のセント性および均一性を損なわないようにとの配慮から、従来櫛通りを 改善する作用を有する保護剤は、十分な量を添加することができなかった。

これに対処するために二相系の整髪剤、いわゆる振盪エマルジョンか提供されて いる。この［ｔエマルジョンの場合、整髪剤を含む水性相ないしは水−アルコー ル相と、保護剤を含む、水に不溶のオイル相、たとえばパラフィン相とか、層を 成している。そして適用前に振盪することによってこの整髪剤は、不安定である が、エマルシヨンを形成する。しかしこのようなｔｌｉ’Ｊエマルジョンには欠 点かある。すなわち形成されるエマルシヨンか不安定であるために、整髪剤およ び保護剤の成分を毛髪に均一に付与することかできない。従って振盪エマルシヨ ンとして提供される整髪剤では、毛髪のセットと同時に湿った状態でのＳ通りを 改善することは無理である。さらにこのような＠盪エマルジジンは一回分づつ分 割包装されて市場に出されるが、これは生物環境学および廃棄物減量化の観点か ら望ましくない。

そこで水性溶液を基本とする整髪剤において、従来公知の整髪剤におけるような 欠点を持たない、すなわち良好な整髪性を有すると同時に、特に湿った状態の毛 髪対して、良好な櫛通りを付与することのできる整髪剤を提供することが課題と なっていた。

そしてここに驚くべきことに、フィルム形成性重合物を一個以上含有する水性溶 液に、ハロゲンを含まない水溶性有機溶剤−個以上と室温において水には不溶で あるが、整髪剤には可溶の特定の化合物−個以上を組み合わせて添加することに よって、整髪剤に対して課せられている上述の条件をすべて満たし得る整髪剤を 提供することができることが見い出された。

すなわち本発明は、フィルム形成性天然重合物あるいは合成重合物を一個以上含 有する水性溶液を基本とし、その上に（Ａ）ハロゲンを含まない水溶性有機溶剤 を一個以上、および（Ｂ）ＣｔないしＣ７゜のアルカンジオール、ＣｓないしＣ ２゜のアルカントリオール、Ｃ１ｔないしＣｔ、の飽和あるいは不飽和脂肪酸の モノグリセリドあるいはモノジグリセリド、エチレンオキサイド２ないし３モル でエトキシル化されたＣＩ２ないしＣｔ。の脂肪族アルコール、曇り点が２０℃ 以下のポリシロキサンーポリエーテルー共重合物、ポリオキシエチレンーポリオ キシブロビレンーブロソク重合物、あるいはポリオキシエチレン−ポリオキシブ チレン−ブロック重合物の中から選ばれる、室温において水に不溶であるが、整 髪剤には可溶の化合物−個以上を０．０５ないし２重量パーセント、 を組み合わせて含有し、その場合に（Ａ）成分と（Ｂ）成分の重量比が１０００ ：ｌないし２．５・１、望ましくは１００：１ないし２．５＋１であるような整 髪剤を、対象とする。

本願において室温とは２０ないし２５℃を意味する。

本発明による理容剤は優れた整髪性を有すると同時に、毛髪のとかし易さ、特に 湿った状態の毛髪のとかし易さを、さらには乾燥状態の毛髪の感触および艶を、 驚くほど良好に改善することができる。

特に、本発明による整髪剤を適用することによって、湿った状態の毛髪において 櫛およびブラシの通りが著しく良くなり、これによって毛髪にドライヤーをかけ たり、毛髪をパーマネント加工用カーラーに巻く作業が非常に容易になる。

（Ａ）成分のハロゲンを含まない水溶性有機溶剤は、ＣＩないいＬのアルコール 、たとえばエタノール、プロパツールあるいはイソブＯ，＜ノール、Ｃ３な０し Ｃ１のグリコール、たとえばエチレングリコールあるいはプロピレングリコール 、Ｃ３ないしＣ８゜のカルボン酸のポリエチレングリコールエステル、液状ポリ エチレングリコール、Ｃ＋ないしＣ４のアルコールのポリエチレングリコールア ルキルエーテル、Ｃ３ないしＣ５のアルコールの単独または混合ケトン類、たと えばアセトンあるいはメチルエチルケトン、の中から選ぶことが望ましい。これ らの中でも特にＣ１ないしＣ４の脂肪族アルコール、Ｃ３ないしＣ１のグリコー ル、ＣｔないしＣ３゜のカルボン酸のポリエチレングリコールエステル、液状ポ リエチレングリコールあるいはこれらの混合物が望ましい。

本発明による整髪剤は（Ａ）成分のハロゲンを含まない水溶性有機溶剤を５ない し６０重量パーセント、特に１０ないし５０重量パーセント含有することが望ま しい。

本発明による整髪剤は、（Ｂ）成分の水に不溶の０８ないしＣｚｏのアルカンジ オールあるいは水に不溶のＣｓないしＣ２゜のアルカントリオールとして、直鎖 あるいは分枝鎖の、飽和あるいは不飽和の、ｌ、２−ＣｓないしＣ３゜−アルカ ンジオール、あるいはｌ、２．３−ＣｓないしＣｔｏ−アルカントリオール、た とえばｌ、２−オクタンジオール、１２−ドデカンジオール、１，２−ヘキサデ カンジオールあるいは１．２．３−トリヒドロキン−３，７、ＩＬ１５−テトラ メチルヘキサデカンを含有することが望ましい。（Ｂ）成分として適するこれら の水に不溶のアルカンジオールあるいはアルカントリオールの中では、特に１２ ．３−トリヒドロキシ−３，７，１１，１５−テトラメチルヘキサデカン、たと えばホフマン・ラーロチェ社（スイス、バーゲル）の市販品Ｐｈｙｔａｎｔｒｉ ｏ１が望ましい。

ＣｕないしＣｙｏの飽和脂肪酸のモノグリセリドあるいはモノジグリセリドの中 では、本発明による整髪剤の（Ｂ）成分として、グリセリンモノラウレート、グ リセリンモノオレエートあるいはジュロ実部モノグリセリドが望ましい。

グリセリンモノラウレートあるいはグリセリンモノオレエートの中では、（Ｂ） 成分として、モノグリセリドの割合が８０パーセントの製品を採用することが望 ましい。他方ジュロ実部モノグリセリドの中ではモノグリセリドの割合が６０パ ーセントの製品を採用することが望ましい。

本発明による整髪剤の（Ｂ）成分であるエチレンオキサイド２あるいは３モルで エトキシル化されたＣ１１ないしＣｔｏの脂肪族アルコールとしては、エチレン オキサイド２あるいは３モルでエトキシル化されたラウリルアルコール、ミリス チルアルコール、セチルアルコールあるいはステアリルアルコール、あるいはこ れらの混合物が望ましい。しかしこの中でも特に２あるいは３モルのエチレンオ キサイドでエトキシル化されたラウリルアルコールが望ましい。

本発明による整髪剤の（Ｂ）成分である、曇り点が２０℃以下の（４％水溶液に おいて測定）ポリシロキサン−ポリエーテル−共重合物としては、１０℃の曇り 点を有するジメチルポリシロキサン−ポリエチレンオキサイド−ポリプロピレン オキサイド−共重合物、たとえばゴールドシュミット社（ドイツ、エラセン）の 市販品　Ａｂｉｌ　Ｂ　８８５２　が有用である。

本発明による整髪剤中に（Ｂ）成分として含有することのできるポリオキシエチ レン−ポリオキシプロピレン−ブロック重合物としては、ポリオキシエチレンの 割合が、全分子量に関して、１０パーセントであるような重合物、たとえばバス フ社（ドイツ、ルートヴイヒスハーフェン）の市販品Ｐｌｕｒｏｎｉｃ　ＬＳＩ 、Ｐｌｕｒｏｎｉｃ　Ｌ　８１．Ｐｌｕｒｏｎｉｃ　Ｌ　１０１あるいはＰＩｕ ｒｏｎｉｃ　Ｌ　１２１が望ましい。

本発明による整髪剤において、特に望ましい実施形態においては、（Ｂ）成分の 、室温において水に不溶であるが、整髪剤には可溶の化合物は、ｌ、２−オクタ ンジオール、１．２−ドデカンジオール、１，２−ヘキサデカンジオール、ｌ、 ２．３−トリヒドロキシ−３，７、ｌ１％　１５−テトラメチルヘキサデカン、 グリセリンモノラウレート、グリセリンモノオレエート、ジュロ実部モノグリセ リド、エチレンオキサイド２あるいは３モルでエトキシル化されたラウリルアル コール、１０℃の曇り点を有するツメチルポリシロキサン−ポリエチレンオキサ イド−ポリプロピレンオキサイド−共重合物、およびポリエチレンオキサイドの 割合が分子量全体の１０パーセントであるようなポリオキシエチレンーポリオキ シプロピレンーブロック重合物の中から選択される。

本発明による整髪剤は（Ｂ）成分をＯ，！ないし０５重量パーセント含有するこ とか望ましい。

本発明による整髪剤は、整髪剤において一般的に用いられているフィルム形成性 天然重合物あるいは合成重合物、たとえばアクリル酸あるいはメタアクリル酸の 単独重合物あるいは共重合物、アクリル酸とアクリルアミドの共重合物、あるい はアルキルビニルエーテルとマレイン酸モノアルキルエステルの共重合物のよう なアニオン系重合物；オクチルアクリルアミド、アクリレートおよびブチルアミ ノエチルメタアクリレートから成る共重合物のような両性重合物：ビニルイミダ ゾリニウムとビニルピロリドンの共重合物のようなカチオン系重合物；ビニルピ ロリドン単独重合物、ビニルピロリドンと酢酸ビニルの共重合物、ある０番マビ ニルピロリドン、酢酸ビニルおよびプロピオン酸ビニルから成る王者重合物のよ うな非イオン系重合物；あるいはキチン誘導体、キトサン、キトサン誘導体ある いはキトサン塩、たとえばヒドロキシプロピルキトサンあるいはヒドロキシブチ ルキトサン、ンエラック、アルギン酸塩、ゼラチン、ペクチン、セルロース誘導 体、たとえばヒドロキシエチルセルロールあるいはヒドロキシプロピルセルロー ス、あるいはこれらの混合物を含有する。

本発明による整髪剤はキチン誘導体、キトサン、キトサン誘導体あるいはキトサ ン塩の中から選ばれた天然重合物の少なくとも一個を、単独で、あるいはフィル ム形成性合成重合物の少なくとも一個と混合して含有することが望ましい。

本発明による整髪剤中に含有されるフィルム形成性重合物は、酸性基を含有する 場合には、有機アミンあるいはアルカノールアミンを用いて、望ましくは２−ア ミノ−２−メチル−１−プロパツール、２−アミノ−１−ブタノールあるＬ１１ １トリイソプロピルアミンを用いて、酸性基の５０ないし１００／ぐ−セントを 中性化した形態で使用することができる。

本発明による整髪剤はフィルム形成性天然重合物あるいは合成重合物を０．　１ ないし５重量パーセント、特に０．５ないし２．５重量パーセント含有すること か望ましい。

本発明による整髪剤は、必要に応じて毛髪に直接染着し得る染料を含有させるこ とによって、整髪と同時に毛髪を染色あるいは着色することができる。このよう な調合物は、特に染色整髪剤あるいは着色整髪剤として市販されており、すでに 公知である。これらの整髪剤は、一般に使用されている毛髪に直接染着し得る染 料、たとえば１，４−ジアミノ−２−ニトロベンゼン、ビクラミン酸、１−ヒド ロキシ−２−アミノ−４−ニトロベンゼンあるいは１，４−ビス（２−ヒドロキ シエチル）アミノ−２−ニトロ−５−クロロベンゼンのような芳香族ニトロ染料 、たとえばアシッド・ブラウン４　（Ｃ，１，１４８０５）のようなアゾ染料。

たとえばディスパース・バイオレット４　（Ｃ，１，６１１０５）のようなアン スラキノン染料；およ°び、たとえばベーシック・バイオレット１　（Ｃ，１， ４２５３５）、ベーシック・バイオレット１４　（Ｃ，１，４２５１０）あるい はベーンツク・ブルーフ　（Ｃ，１，４２５９５：　ｌ）のようなトリフェニル メタン染料を補助的に含有する。この場合にこれらの染料は、構成成分の性質に よって酸性、非イオン性あるいは塩基性を示す。本発明による整髪剤中に含有さ れる染料の総量は、通常的０．０１ないし２．０重量パーセントである。

本発明による整髪剤は水性調合形態、特に溶液、泡あるいはゲルの形態で提供さ れる。この場合整髪剤は水を３０ないし９５重量パーセント含有することが望ま しい。

本発明による整髪剤は、非エアゾール型泡の形態で提供し、適当な機構を有する 噴霧装置を用いて噴出させることができる。

適当な機構を有する噴霧装置とは、液化噴射剤を使用しないで液体を噴霧するこ とができるような装置のことである。適当な機構を有する噴霧装置として、たと えば噴霧ポンプあるいは噴霧弁を備えた弾力性容器を使用することができる。

容器には加圧下に本発明による整髪剤が充填される。これによって弾力性容器は 膨張する。噴霧弁を開け、弾力性容器を収縮させることによって、整髪剤か連続 的に排出される。

本発明による整髪剤は噴射剤添加のもとに加圧容器に充填することもできる。

この場合調合物は泡の形態で排出されるが、塗布ノズルを備えた弁を用いること によって適量を簡単に毛髪に塗布することができる。噴射剤として、たとえばジ フルオロジクロロメタン、トリクロロモノフルオロメタンあるいはテトラフルオ ロジクロロエタンのような易揮発性フッ素化塩素化炭化水素、たとえばｎ−ブタ ン、ｉ−ブタンあるいはプロパンのような低級アルカン、あるいはジメチルエー テル、さらにまた、たとえばＮｔ　、Ｎｔ　ＯあるいはＣｏｔのような、加圧下 にガス状で提供される噴射剤を、単独であるいはこれらを混合して、使用するこ とができる。噴射剤は本発明による整髪剤中に目的に応じて約２ないし１０重量 パーセント含有される。

本発明による整髪剤は、上記の他に、整髪剤において一般に使用されている添加 剤、たとえばＣ＋ｔないしＣｕのアルキルエーテルサルフェート、アルキルトリ メチルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、イミダゾールのカルボキシ誘 導体、Ｎ−アルキルスルホベタイン、飽和あるいは不飽和脂肪族アルコールのポ リグリセリルエーテルあるいはアルキルフェノールなどのアニオン系、カチオン 系、両性あるいは非イオン系湿潤剤あるいは乳化剤を約０．Ｏｌないし３重量パ ーセント、たとえばサリンル酸あるいはマンデル酸のような防腐剤を０．０１な いし０．　７重量パーセント：たとえば亜鉛−ピリジンチオンのようなフケ抑制 剤；たとえば脂肪酸エステル、脂肪族アルコール、ラノリン誘導体あるいはパン トテン酸のような毛髪養護剤を約０．０１ないし３重量パーセント；たとえばシ リコンオイル、たとえばポリジメチルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサ ンあるいは／クロメチコンのような疎水化作用を有する物質；たとえばフタール 酸エステルあるいはクエン酸アルキルのようは軟化剤；たとえばカチオン系セル ロース誘導体のようなカチオン系重合物を０．Ｏｌないし０２重量パーセント： そのほか錯化合物形成剤、泡安定剤、緩衝剤、遮光剤、あるいは香油を約００１ ないし０．８重量パーセント含有することができる。

本発明による整髪剤は整髪剤において一般に使用されている添加剤の少なくとも 一種を０．０１ないし２重量パーセント含有することが望ましい。

本発明による整髪剤は、通常、洗浄し、タオルで水分を拭き取った毛髪に対して 、毛髪の実質量に応じて、約５ないし２０ｇ使用される。整髪剤付与後、毛髪を 櫛でとかし、直ちにドライヤーで乾燥させるか、あるいはパーマネント加工用カ ーラーに巻いた後、乾燥させる。

ついで実施例によって本発明の対象をさらに詳しく説明する。

実施例 実施例１：整髪剤 キトサン　０．６０ｇ エチレンオキサイド３モルでエトキシル化された　ｏ、５０ｇオレイルアルコー ル 蟻酸　１．　５２ｇ 香油　０．７５ｇ イソプロパツール　１６．００ｇ 水　８０．６３ｇ １００、ＯＯｇ 実施例２．整髪剤 キトサン　０．６０ｇ エチレンオキサイド２モルでエトキシル化された　０．５０ｇオレイルアルコー ル 蟻酸　１．　５２ｇ 香油　０．７５ｇ イソプロパツール　２４．００ｇ 水　７２．　６３ｇ ｔｏ０．００ｇ 実施例３：整髪剤 キトサン　０６０ｇ エチレンオキサイド３モルでエトキシル化された　０５０ｇラウリルアルコール 蟻酸　１．　５２ｇ 香油　０．７５ｇ イソプロパツール　１２．ｏｏｇ 蟻酸　０．６８８ｇ 香油　０．２００ｇ エタノール　２２．０００ｇ 水　７３．９１２ｇ １ｏｏ、０００ｇ 実施例１Ｏ：泡状整髪剤 キトサン　２．８００ｇ エチレンオキサイド３モルでエトキシル化された　０．２００ｇオレイルアルコ ール 塩化セチルトリメチルアンモニウム　０．２００ｇ蟻酸　０．６８８ｇ 香油　０．２００ｇ エタノール　２２．０００ｇ 水　７３．　９１２ｇ ＋００．ｏｏｏｇ 実施例７．８．９あるいはｌＯに記載の整髪剤をそれぞれ１００ｇ採り、それぞ れをプロパン／ブタン１０ｇと一緒に、理容剤において一般に使用されている泡 層ノズルを有する加圧容器内に充填する。これらの、実施例７．８．９およびｌ Ｏに記載の整髪剤を、このような整髪剤に対して一般に採用されている方法に従 って、泡状において毛髪に適用する。

実施例１１・着色整髪剤 グリセリンモノラウレート　０．５０００ｇ塩化セチルトリメチルアンモニウム 　０．５０００ｇ塩化ジステアリルジメチルアンモニウム　０．５０００ｇヒド ロキノエチルセルロース　０．４０００ｇソルヘント・ブルー５　（Ｃ，！、４ ２５９５：　１）Ｏ，００１０ｇベーンツク・バイオレット１４　０．０００７ ｇ（Ｃ，１，４２５１０） エタノール　１０．００００ｇ 香油　０．２０００ｇ 水　８７．　８９８３ｇ １００．００００ｇ 実施例１１に記載の整髪剤を１００ｇ採り、これをプロパン／ブタンｌｏｇと一 緒に、理容剤において一般に使用されている泡層ノズルを有する加圧容器内に充 填する。洗浄し、タオルで水分を拭き取った毛髪に上記の泡２０ｇを付与する。

そのまましばらく置いた後、乾燥させる。これによって毛髪は美しい銀色に着色 されると同時に良好に整髪される。

比較実施例 実施例Ａ 片側試験において、実施例１．２および３に記載の、エチレンオキサイド２ない し３モルでエトキシル化されたラウリルアルコールないしはオレイルアルコール を含有する本発明による整髪剤、並びにエチレンオキサイド１０モルでエトキシ ル化されたオレイルアルコールを含有する本発明によらない実施例１１の整髪剤 を、エトキシル化された脂肪族アルコールを含有しない本発明によらない実施例 Ｉの整髪剤と比較した。実施例！および■１における本発明によらない整髪剤の 組成を下記表１に示す。

表１ 実施例　Ｉ　Ｉ＋ キトサン　０．６０ｇ　０．６０ｇ エチレンオキサイドｌＯモルで　−０，５０ｇエトキシル化されたオレイル アルコール 蟻酸　１．５２ｇ　ｌ、５２ｇ 香油　０．７５ｇ　０．７５ｇ イソプロパツール　１６．ｏｏｇ　１６．００ｇ水　８１．１３ｇ　８０．６３ ｇ １００、ＯＯｇ　＋００．００ｇ ８人の被験者の毛髪に対して比較試験を行った。明確な結果を得るために、また 被験者の髪質の違いによる差を避けるために、被験者の毛髪を洗浄し、タオルで 水分を拭き取った後、それぞれ中央で分けた。片側を実施例■による整髪剤８ｇ で処理し、残り片側をそれぞれ、実施例１．２．３、および■１による整髪剤を 同量用いて処理した。ついで毛髪を櫛でとかし、湿った状態における毛髪のとか しやすさ並びにとかす際の整髪剤の発泡性について評価を行った。ついで毛髪を ウォーターウェーブカーラーに巻き、乾燥させた。カーラーをはずした後、髪型 を整え、整髪性並びゆ髪型の維持性に関して評価を行った。

理容専門家による評定結果を下記表２に対比させて示す。評価は、下記の評価基 準に基ついて、湿った状態でのとかしやすさ、整髪剤の発泡性、並びに整髪性お よび髪型の維持性ついて行った。

評価基準 ＋十　実施例１に比べて非常に良い ＋　実施例Ｉに比べて良い ○　実施例１と同じ −実施例Ｉに比べて少ない 表２ 実施例　ＩＩ　１　２　３ 湿った状態でのとかしやすさ　○　＋　＋＋＋＋とかす際の発泡性　〇　−−− 整髪性および髪型維持性　○　ＯＯ○ 上述の、実施例Ｉの本発明によらない整髪剤に対する、実施例１．２および３に 記載の本発明による整髪剤並びに実施例Ｉ＋の本発明によらない整髪剤の比較試 験結果から、実施例■およびＩＩによる整髪剤に比べて、実施例１．２および３ に記載の本発明による整髪剤は、同しように優れた整髪性および髪型維持性を有 する上に、湿った状態でのとかしやすさが格段に優れていることがわかる。さら に、実施例ＩおよびＩＩに記載のような従来の整髪剤の場合に障害となっていた 、櫛でとかす際の整髪剤の発泡か、本発明による整髪剤の場合は少ないという利 慨か示されている。

実施例Ｂ Ｍ、Ｌ、Ｇａｒｃｉａ、Ｊ、Ｄｉａｚ著、「入毛におけるとがしやすさの測定Ｊ 　、Ｊ、Ｓｏｃ、Ｃｏｓｍｅｔ、Ｃｈｅｍ、２７　（１９７６）、３７９ないし ３９８頁に記載の方法と同じような方法に従って整髪剤処理毛髪の梳力を測定す ることによって、湿った状態における毛髪のとがしやすさを機械的、物理的に判 定し、これによって実施例４および５に記載の本発明による整髪剤を適用した場 合と本発明によらない下記の組成を有する実施例１１１ないしＩＶの整髪剤を適 用した場合の比較を行った。

実施例　ＩＩＩ　ＩＶ ポリビニルピロリドン　２．ＯＯｇ　２．０Ｏｇキトサン　０．　２０ｇ　０． 　２０ｇ香／ＩＪ３０．９０ｇ　０．９０ｇ イソプロパツール　２８．ＯＯｇ　３３．００ｇ水−ｆ口Ｌ」」」ニー−」」− ユニ１ １００、ＯＯｇ　１００．ｏＯｇ ヨーロッパ人の毛髪から成る約２ｇの毛髪束をそれぞれ水で湿らせ、測定装置内 に張った。ついで実施例４．５、ＩＩＩおよび１ｖに記載の整髪剤をそれぞれ０ ゜２５ｍ１採り、これらをそれぞれ上記の毛髪束に均一に付与した。次にこれら の毛髪束に対して、これをとがすのに必要な核力を測定した。

平均抜力の測定は、Ｉｎｔｒｏｎ社製引っ張り試験装置１１２２型を使用し、１ バントに対し３回転するテフロン被覆アルミニウム櫛（Ｓ歯の間隔：１ｍｍ）を 用いて、２１℃において、３つの毛髪束（それぞれ重量２ｇ１長さ１０ｃｍ）に ついて行った。

３つ毛髪束の測定値からめられた平均値を表３に示す。

表３ 表３かられかるように、平均梳力は、比較実施例ＩＩ＋および１ｖによる整髪剤 を適用した場合よりも、実施例４および５に記載の整髪剤を適用した場合の方が 明らかに小さい。

実施例Ｃ 実施例Ｂに挙げた文献に記載の方法と同じような方法に従って整髪剤処理毛髪の 流力を測定することによって、湿った状態および乾燥状態における毛髪のとかし やすさを機械的、物理的に判定し、これによって実施例１２．１３．１４および １５による本発明の整髪剤を適用した場合と実施例ＶないしＸによる本発明によ らない整髪剤を適用した場合の比較を行った。

ヨーロッパ人の毛髪から成る毛髪束をそれぞれ水で湿らせ、測定装置内に張り、 この毛髪をとかすのに必要な（湿った状態における）流力の最高値を測定した。

次に毛髪を乾燥させ、もう一度この毛髪をとかすのに必要な（乾燥状態における ）流力の最高値を測定した。最高値の測定は、Ｉｎｔｒｏｎ社製引っ張り試験装 ｆｆ１ｌ１２２型を使用し、ｌバンドに対し３回転するテフロン被覆アルミニウ ムＳ（櫛歯の間隔：１ｍｍ）を用いて、２１”Ｃにおいて、３つの毛髪束につい て行った。

表４．５および６に、実施例１２．１３．１４および１５による本発明の整髪剤 並びに比較実施例■ないしＸによる本発明によらない整髪剤の組成、および湿っ た状態および乾燥状態において測定した最高抗力の平均値を示す。

表４ 実施例　１２　１３　Ｖ　Ｖｌ＋ キトサン　１．ｏｏｇ　１．ＯＯｇ　１．００ｇ　１．００ｇエタノール　３５ ．００ｇ　３０．００ｇ　２０．ＯＯｇ　４０．００ｇピロリドンカルボン酸　 ０．８５ｇ　０．８５ｇ　０．８５ｇ　０．８５ｇ水　６２．６５ｇ　６７．６ ５ｇ　７７．６５ｇ　５８．１５ｇ１００、ＯＯｇ　１００．ＯＯｇ　１００． ＯＯｇ　１００．００ｇ最高梳カー湿−（ｍＮ）　２３６　２５５　３０６　３ ５４最高梳カー乾−（ｍＮ）　４１０　４１９　６８７　１４０２表５ 実施例　１４　ＶＩ　Ｖｌ＋ キトサン　１．ｏｏｇ　１．ＯＯｇ　１．００ｇエタノール　５３．００ｇ　４ ５．ＯＯｇ　４０．００ｇピロリドンカルボン酸　０．８５ｇ　０．８５ｇ　０ ．８５ｇ水　４４．６５ｇ　５２．６５ｇ　５８．１５ｇ１００、ＯＯｇ　１０ ０．００ｇ　ｌｏＯ，ｏｏｇ最高梳カー湿−（ｍ　Ｎ　）　２３９　２９０　３ ５４最高梳カー乾−（ｍＮ）　６７９　７８７　１４０２表６ 実施例＋５　Ｖｌｌｌ　ＩＸ　Ｘ エタノール　４１．００ｇ　４０．００ｇ　４０．００ｇキトサン１．ｏｏｇ　 １．ｏｏｇ　１．ｏｏｇ　１．００ｇピロリドンカルボン酸　０．８５ｇ　０． ８５ｇ　０．８５ｇ　０．８５ｇ水　５６．６５ｇ　５７．６５ｇ　５６．６５ ｇ　９８．１５ｇ１００、ｏｏｇ　１００．ＯＯｇ　ｌｏｏ、ｏｏｇ　１００． ＯＯｇ最高最高−ｍ−（ｍＮ）　２１２　２５０　３１３　２７２最高梳カー乾 −（ｍＮ）　８６３　１８５０　９１０　１５０９表４．５および６から、実施 例１２．１３．１４および１５による本発明の整髪剤で処理した毛髪束が、湿っ た状態および乾燥状態において良好な櫛通り（最高抗力の減少）を示すことがわ かる。

実施例Ｄ：ウエーブの安定性 ウェーブの安定性を測定するために、１００本の毛髪からなる毛髪束を直径５龍 の螺旋状カーラーに巻き、表６に示されている実施例１５、Ｖｌｌｌ、　ＩＸお よびＸの整髪剤で処理した。その後毛髪束を乾燥させ、カーラーをはずし、毛髪 束の長さく相対する末端間の直線距離）を測定した。

ついで毛髪束を相対湿度６５％、温度２０℃の庫内に２２時間吊した。その後再 度毛髪束の長さを測定した。

このようにして得られた値をもとに、下記の式に従ってウェーブの安定性をめた 。

ウェーブ安定性％−１（Ｌａ−Ｌ）／　（Ｌａ　Ｌｌ　）ｌ　Ｘ１００Ｌｏ＝毛 髪束の最初の長さ Ｌ　＝処理後の毛髪束の長さ Ｌｌ−巻かれた状態の毛髪束の長さ この比較試験結果を下記表７に示す。

表７ 実施例　＋５　Ｖｌｌｌ　ＩＩ　Ｘ ウェーブ安定性％　７７．８　７６．３　７１，６　６１．５ウエーブ安定性試 験から、先行技術における整髪剤に比べて、本発明による整髪剤は、湿った状態 および乾燥状態における毛髪の櫛通りを改善することができるだけでなく、付随 的に優れたセット性を有することがわかる。

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. １．フィルム形成性天然重合物あるいは合成重合物を一個以上含有する水性溶液 を基本とする整髪剤において、 （Ａ）ハロゲンを含まない水溶性有機溶剤を一個以上、および（Ｂ）室温におい て水に不溶であるが、整髪剤には可溶の、Ｃ■ないしＣ２０のアルカンジオール 、Ｃ■ないしＣ２０のアルカントリオール、Ｃ１２ないしＣ２０の飽和あるいは 不飽和脂肪酸のモノグリセリドあるいはモノジグリセリド、エチレンオキサイド ２ないし３モルでエトキシル化されたＣ１２ないしＣ２０の脂肪族アルコール、 曇り点が２０℃以下のポリシロキサン−ポリエーテル−共重合物、ポリオキシエ チレン−ポリオキシプロピレン−ブロック重合物、あるいはポリオキシエチレン −ポリオキシプチレン−ブロック重合物の中から選ばれる少なくとも一個の化合 物を０．０５ないし２重量パーセント、組み合わせて含有し、その場合に（Ａ） 成分と（Ｂ）成分の重量比が１０００１ないし２．５：１であることを特徴とす る整髪剤。
2. ２．（Ａ）成分の、ハロゲンを含まない水溶性有機溶剤が、Ｃ１ないしＣ４のア ルコール、Ｃ１ないしＣ４のグリコール、Ｃ２ないしＣ２０のカルボン酸のポリ エチレングリコールエステル、液状ポリエチレングリコール、ＣｌないしＣ４の アルコールのポリエチレングリコールアルキルエーテル、あるいはＣ１ないしＣ ５のアルコールの単独ケトンあるいは混合ケトンの中から選択されることを特徴 とする、請求項１に記載の整髪剤。
3. ３．ハロゲンを含まない水溶性有機溶剤一個以上を、５ないし６０重量パーセン ト含有することを特徴とする、請求項１あるいは２に記載の整髪剤。
4. ４．フィルム形成性天然重合物あるいは合成重合物を０．１ないし５重量パーセ ント含有することを特徴とする、請求項１ないし３のいずれか１項に記載の整髪 剤。
5. ５．フィルム形成性天然重合物あるいは合成重合物が、アクリル酸あるいはメタ アクリル酸単独重合物あるいは共重合物、アクリル酸およびアクリルアミドから なる共重合物、アルキルビニルエーテルおよびマレイン酸モノアルキルエステル をベースとする共重合物、オクチルアクリルアミド、アクリレートおよびブチル アミノメタアクリレートからなる共重合物、ビニルイミダゾリニウム−ビニルピ ロリドン共重合物、ビニルピロリドン単独重合物、ビニルピロリドン−酢酸ビニ ル共重合物、ビニルピロリドン−酢酸ビニループロピオン酸ビニル三者重合物、 キチン誘導体、キトサン、キトサン誘導体、キトサン塩、シェラック、アルギン 酸塩、ゼラチン、ペクチン、セルロース誘導体、あるいはこれらの混合物の中か ら選択されることを特徴とする、請求項１ないし４のいずれか１項に記載の整髪 剤。
6. ６．同時に毛髪を染めるために、毛髪に直接染着し得る直接染料を０．０１ない し２重量パーセント含有することを特徴とする、請求項１ないし５のいずれか１ 項に記載の整髪剤。
7. ７．毛髪に直接染着し得る直接染料が芳香族ニトロ染料、アゾ染料、アンスラキ ノン染料およびトリフェニルメタン染料の中から選択されることを特徴とする、 請求項１ないし６のいずれか１項に記載の整髪剤。
8. ８．ｎ−ブタン、ｉ−ブタン、プロパン、ジフルオロジクロロメタン、トリクロ ロモノフルオロメタン、テトラフルオロジクロロエタン、ジメチルエーテル、Ｎ ２、Ｎ２ＯあるいはＣＯ２、あるいはこれらの混合物の中から選択された噴射剤 を２ないし１０重量パーセント含有することを特徴とする、請求項１ないし７の いずれか１項に記載の整髪剤。