JPH07501044A - イソブチレン重合のためのbf↓3・第三エーテレート錯体 - Google Patents

イソブチレン重合のためのbf↓3・第三エーテレート錯体

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イソブチレン重合のためのBF3・第三エーテレート錯体発明の分野 本発明は、一般的に、1−オレフィン含有供給原料を重合させるのに有用なりR 3・エーテレート錯体に関するものである。更に詳しくは、本発明は、BF3・ 工−テレートのエーテルが、エーテル酸素に結合している少なくとも1つの第三 炭素を有するBF、・エーテレートに関するものであり、又BF3・第三エーテ レートを触媒として、イソブチレンを含む供給原料を重合させる方法に関するも のである。本発明のBF3・第三エーテレートと、それらを用いる重合法は、ビ ニリデンオレフィンを極めて高いパーセント(80−100%)で有するポリブ テンを製造するのに適している。
従来技術の考察 一般的に、例えば塩化アルミニウム及び三フッ化硼素のような触媒を用いる、1 −オレフィン含有供給原料の重合は、特許及び技術文献において詳細に開示され ている。イソブチレン重合における停止工程によって、例えばエポキシ化又は無 水マレイン酸との反応のようなその後の反応のために、ポリマーに対して望まし い反応性を付与する「末端」二重結合が生成する、ことは良く知られている。
しかしながら、停止工程により、高度に反応性の外部1.1−二置換位置(以降 「ビニリデン」)に、又はより反応性の低い内部3置換位置又は4置換位置に末 端二重結合が配置されることがある、という問題が認められている。これらの発 生する可能性のある末端二重結合位置を以下に示す。
ビニリデン CH3 −CHzC I CH2 (R=ポリマー残基) 工!携 CH3 ■ R−CH=C I CH3 (R=ポリマー残基) −C R(CH3)2c CH3 (R=ポリマー残基) この問題に関して、米国特許第4,605,808号において、より反応性の高 いビニリデン二重結合が、より反応性の低い内部位置へと「その場で」異性化す るために、イソブチレンの従来の重合時に得られる生成物は、一般的に、内部不 飽和の外部不飽和(ビニリデン)に対する割合が高いポリマーから成る混合物で ある、ことが記載されている。ヒンダード内部3置換又は4置換二重結合の反応 性の低下は、無水マレイン酸とポリブテンとの反応によって得られる利用価値の 高い中間物であるポリイソブテニル無水コハク酸(rPIBSAJ )を製造す るときに、最も顕著に観察される。PIBSAは、燃料添加剤又は潤滑油添加剤 (lubricant additive)の製造において極めて重要な中間物 である。実質的な内部オレフィンの存在によるポリブテンの反応性の低下によっ て、該ポリマーを無水マレイン酸と反応させることによって得られるPIBSA の収量が減少する。従って、ポリブテンが主にビニリデンオレフィンから成って いる場合には、他の場合に比べて、ポリブテンを、より多量に用いることが必要 である。
故に、得られるポリブテンがビニリデン二重結合を可能な限り最も高いパーセン トで有するように、イソブチレンを重合させることができる触媒又は触媒システ ムを見つけ出すことによって、ポリブテンの反応性を、特に無水マレイン酸に対 するその反応性を向上させることは、ポリブテン製造領域において、長い間研究 の目的であった。
多数の特許は、まさにこの問題を克服することを目的としていた。N01anに よる米国特許第3.166.546号は、特定の条件下で、気体の三フッ化硼素 と二酸化硫黄との混合物を用いることを必要とする、イソブチレンを重合させる ための気相方法を開示している。該特許には、二酸化硫黄が重合反応を支配する こと、実質的に全てのポリブテンがビニリデン不飽和を有することが記載されて いる。該特許の欄1には、三フッ化硼素触媒には、触媒作用を開始させるために 、少量の水、アルコール、カルボン酸、鉱酸、又はエーテルが必要である、こと が記載されている。しかしながら、BF3・第三エーテレート錯体の使用に関し ては、何の提案も成されていない。更に、二酸化硫黄法は、商業的に実行可能で あるとは考えられない。
8F3触媒を用いる更に後の研究である、Boerzelらによる米国特許第4 ,152.499号には、短い重合時間(3−5分)を厳密に維持すると、BF 、によって、主に、ビニリデン位置に反応性二重結合を有するポリマーの生成が 助けられる、と記載されている。
最近では、Samsonによる米国特許第4,605,808号には、生成する ポリブテンポリマー中において極めて高い(少なくとも70%)ビニリデン含有 率を得る手段として、8−70分の接触時間において、予備成形された三フッ化 硼素/アルコール錯体を用いるイソブチレン重合が開示されている。
8F3触媒を扱っている上記特許は、高い反応性(高ビニリデン)ポリブテンの 達成に関して進歩しているが、多くの問題がまだ解決されずに残っている。第一 に、これらの特許は、触媒に対する接触時間を厳密に制限している。例えば、上 記のBoerzel特許の場合では、接触時間は、1−10分、好ましくは3− 5分であると特許請求している。短い接触時間が維持されない場合は、触媒の存 在下で、より反応性の低い内部タイプの二重結合へと異性化する傾向のあるポリ マー中ビニリデン二重結合を与える望ましい高レベルのビニリデン不飽和を達成 することはできない。
この問題に関しては、接触時間8−70分において、予備成形された三フッ化硼 素/アルコール錯体を用いて、少なくとも70%のビニリデン含有率を有するポ リマーを得ているSamson ’ 808特許では、ある程度軽減されていた かもしれない。にもかかわらず、ポリマー中のビニリデン含有率を更に増加させ ることが望まれており、同時に又、厳密に維持される接触時間に左右される結果 の依存性を排除又は最小化することが望まれている。
本発明は、一般的に、三フッ化硼素エーテレート錯体の存在下でのイソブチレン 重合に関するものであるので、既に上で考察したものに加えて、多くの追加の参 考文献及び特許が本特許と関連があると考えられるが、本発明によって克服しよ うとした問題をうま(処理することができていないので、容易に区別することが できる。例えば、Dornteによる米国特許第2.559,062号では、ソ ーn−ブチルエーテル、ハロケン置換ジアルキルエーテル、アリール・アルキル 混合エーテル、ニルドアリールエーテル、環状エーテル、及び不飽和エーテルと 三フッ化硼素の錯体を用いるイソブチレン重合が開示されている。該特許は、8 F3と共に錯体にするために用いられるエーテルのタイプは、無差別に選択する ことはできないと記載しているが、第三炭素がエーテル酸素に結合している第三 エーテレートについては言及していない。
5tevensらによる米国特許第2,588,425号及び第2. 591.  384号では、殆どテトライソブチレン又はトリイソブチレンから成るイソブ チレンポリマーの調製を開示している。テトラマー又はトライマーは、三フッ化 硼素エーテル錯体の存在下、0−55℃において、イソブチレンから調製する。
Stewensによって開示されたエーテル化合物は、第三エーテルを含んでい ない。
Montgomeryらによる米国特許第2,559,984号は、有機化合物 と化合させた塩化アルミニウム触媒又はフッ素硼素触媒の使用を教えているが、 塩化アルミニウム触媒の文脈でのみエーテルについて言及している。
Ikida米国特許第2.777.890号では、ブタジェン−1,3の重合の ための触媒として、三フッ化硼素ジエチルエーテル錯体の使用が開示されている 。
Throckmortonによる米国特許第3,962,375号では、式RO R’ (式中、R及ヒR′は1−約30の炭素原子を含むアルキル、ノクロアル キル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルのラジカルを表している )のエーテルと化合させた三フッ化硼素が開示されている。
5erniukによる米国特許第2.780,664号では、ブタジェン75重 量部とイソブチレン25重量部との混合物を、三フッ化硼素エチルエーテル錯体 の存在下で、接触させることによって乾性油を調製する、ことが開示されている 。
Ge1ser米国特許第3.006,906号においては、三フッ化硼素エチル エーテル錯体の存在下で、イソブチレンを4置換アルキレンジアミンと共重合さ せる、ことが開示されている。
11o1.mesによる米国特許第2,384.916号においては、エチルエ ーテル、ノルマルプロピルエーテル、イソプロピルエーテル、ノルマルブチルエ ーテル、メチルノルマルブチルエーテル、及びイソアミルエーテルで促進された 三フッ化硼素触媒を用いる高分子量イソオレフィンポリマーを製造する方法が開 示されている。三フッ化硼素、第四エーテル錯体を用いて、高レベルでビニリデ ン不飽和を有するポリブテンを得ることは、この特許では開示又は提案されてい ない。
最後に、Evansらによる初期の研究が、プロトンを供与することができる錯 薬剤(complexing agent)のBF3触媒作用に関する必要条件 を決定した、ことに注目すべきである。Evansは、極微量の水分が存在して いない場合、純粋なジイソブチレンをBF3に対して暴露すると重合が起こらな い、ことを発見した。
この知見によって、一般的に、カチオン機構が受け入れられるようになった。従 って、BF3及びAlCl、の触媒作用の双方にとって、プロトン源が必要であ る。共同研究者であるMeadowsとPo1anyiと共に行われたEvan sの初期の研究は、Nature (1947) 160. p、869 ;  J、Chem、Soc、 (1947) 252 :及びNature (19 4U) 158゜ p、94に掲載されている。今日では、重合を開始させるのにプロトン供与を必 要とする、BF3及び^IcI 3の触媒作用に起因するカチオン機構は、広く 受け入れられている。
知る限りでは、BF、・エーテレート錯体に関して、上記の特許及び参考文献で は、ポリブテン中ビニリデン高含有率の達成については言及されておらず、ビニ リデン高含有率を達成することができる第三エーテル錯体を教示していない。そ れどころか、これらの初期の特許で教えられているBF、エーテル錯体は、プロ トン源で活性化させない場合は、不活性である。前記重合に関して受け入れられ たカチオン機構の下、前記プロトン源の存在下において、活性BF、触媒は、ビ ニリデン二重結合を、より反応性の低い内部二重結合へと異性化させ、且つ重合 反応中に形成されるポリブテンの骨格再配置と枝分れを生起させる強い傾向を有 するルイス酸として作用する。しかしながら、後者の作用は、潤滑油添加剤製造 においては、高度に線状のポリマーが一般的に好ましい、という観点から不都合 である。
従来技術に関する上記考察を考慮して、本発明の目的は、一般的に、ビニリデン 不飽和を高いパーセントで有するポリブテンを調製するのに有用な改良されたB F、触媒/ステムを提供することにある。当業者ならば、下文を参照すれば、他 の目的は理解されると思われる。
発明の概要 1−オレフィン含有供給原料の重合に用いるための改良された三フッ化硼素触媒 システムを発見した。該触媒システムは、エーテルがエーテル酸素に結合した少 な(とも1つの第三炭素を有する、BF3・エーテレート錯体を含む。第三エー テルは、一般式: %式% [式中、R,はCI C2Gヒドロカルビル又はハロ置換ヒドロカルビルであり 、R2、R3、及びR4は同じか又は異なり、(1)−cH,R’ (式中、R ′はH1ハロゲン、あるいはCI C2Gヒドロカルビル又はハロ置換ヒドロカ ルビルである); (2)−CH=R’ (式中、R′はC,−C,。ヒドロカ ルビル又はハロ置換ヒドロカルビルである); (3)−C,=R” (R”  はC,−C2゜ヒドロカルビル又はハロ置換ヒドロカルビルである)から成る群 より選択される]を有することができる。本発明のOF、・エーテレート錯体を 調製するのに用いる好ましい第三エーテルは、上式中のR2、R3、及びR4が メチルであり、R1が0l−C3゜ヒドロカルビルであるものである。特に好ま しいのは、例えばメチル第三ブチルエーテル、ノルマルブチル第三ブチルエーテ ル、イソプロピル第三ブチルエーテル、ジ第三ブチルエーテル、エチル第三ブチ ルエーテル、ペンチル第三ブチルエーテル、1,1′−ツメチルブチルメチルエ ーテルなどのようなアルキル第三ブチルエーテルである。
方法に関しては、本発明は、1−オレフィンを含む供給原料を重合させるための 方法に関するものであり、該方法は、−100−+500Cにおいて、供給原料 を、上記したようなりR3・第三エーテラートと接触させる工程を含む。本発明 の方法は、イソブチレンを重合させて、ビニリデンオレフィンを高いパーセント (即ち80−100%)で有する商業銘柄のポリブテンを得るのに適している。
本発明のBF3・第三エーテレート錯体の主な利点は、わずか約60−90%の ビニリデン含有率を生じさせることができると教えられている従来技術(即ち、 Boerzelによる米国特許第4.152.499号及び3amsonによる 米国特許第4.605.808号)のBF3触媒を用いて得られるビニリデン不 飽和に比べて、より高いパーセントのビニリデン不飽和(80−100%)を有 するポリブテンポリマーを製造することができる点にある。
又、本発明のエーテラートは、任意の温度において、より高分子量のポリマーを 製造することができるという点において、SamsonのBF3・アルコレート 錯体に比べて勝っている。
更に又、本発明のBF3・エーテレート触媒による重合には、より長い滞留時間 が許容されるという利点もある。温度、触媒濃度、及び望ましい分子量に従って 、10分−3時間(又はそれ以上)の滞留時間を用いることができる。
更なる利点としては、本発明のBF3・エーテラートは、BF3・アルコール錯 体に比べて活性が高く、更に従来のAlCl3触媒に比べて、イソブチレンに関 して大きな選択性を示す、という点が挙げられる。後者の利点は、粗ポリブテン 生成物に要求されるストリッピング(stripping)を減少させる。
最後に、塩化アルミニウムによって触媒された重合に比べて、本発明のBF、・ 第三エーテラートから得られるポリブテン生成物は、より線状(枝分れ及び骨格 再配置が少ない)であり、−貫して無色である。
驚くべきことに、重合を開始させるのにプロトン源(即ち、水、アルコール、鉱 酸なと)を必要とする従来技術のBF、触媒システムと違って、本発明のBF3 ・第三エーテレート錯体は、プロトンによる開始を必要としない。実際に、本発 明のBF3・第三エーテレート錯体は、第三エーテルを置換することによってB F3と錯体を形成することができる水又は池のプロトン種を実質的に完全に含ん でいない供給原料を用いて、最適なビニリデン含有率を達成する、ことが認めら れている。供給域又は反応域において水又は池のプロトン供与種の存在が増加す る(たとえ僅かでも)と、ビニリデン高含有率を生じさせるOR3・第三エーテ ラートの能力は、著しく低下する。従って、本発明で用いられる好ましい供給原 料は、出来る限り無水物であるべきであり、好ましくは含水率が約11−1Op p以下であるべきである。しかしながら、本発明の利点を極度に損なわずに、1 0−20 ppm 1(20を有する供給原料を用いることができる。約20  ppm I(20を超えるレベルては、ポリマー生成物中において高いビニリデ ン含有率を生じさせる能力に関して測定した場合、本発明のBF、エーテラート は、従来技術のBF3触媒に比べて、性能が低下する可能性がある。
特定の理論に結び付けようとは思わないが、上記の利点、即ちより高いビニリデ ン含有率、より長い滞留時間、より分子量の大きいポリマー、より線状のポリマ ーなとの利点は、本発明のOR3・第三エーテラートが重合開始時にプロトンを 必要とするという事実に起因している。プロトンによる開始、即ちイソブチレン 重合に関するカチオン機構の特性は、プロトン性物質(protonic en tity) (例えば水)とBF、との錯体である活性触媒種によるプロトン供 与の故に高度に酸性の反応環境である。プロトンによって開始される重合の酸性 反応環境特性は、末端ビニリデン不飽和が望ましくないより反応性の低い内部不 飽和へと異性化することの主たる原因であると考えられる。又、触媒種のプロト ン供与から生じる重合開始時の酸性度は、生成しているポリブテンポリマーの骨 格再配置と破砕をも引き起す。それに比べて、本発明のBF3・第三エーテレー ト錯体が、プロトンによる開始を要求しない実質的に完全な無水環境で作用する ことができるという事実を考慮すると、本発明に従う重合は、ビニリデン二重結 合から、二置換−1三置換−1及び四置換内部二重結合への、酸によって触媒さ れる異性化を減少させる実質的に非酸性環境において、開始される。又、破砕及 び骨格再配置は最小化される。カチオン機構と違って、本発明の重合は、共有機 構(covalent mechanism)によって進行する、と考えられる 。
高ビニリデンポリマーを製造し、プロトンによる開始を必要とせずに作用する本 明細書に開示されているBF3・エーテラートの能力を決定する本発明の重要な 特徴は、BF3・エーテレート錯体中のエーテルが、エーテル酸素に結合した少 なくとも1つの第三炭素を有していなければならない、ということである。この 要求条件を満たさないBF3・エーテラートは、本発明の範囲外であり、本発明 において可能な極めて高レベルのビニリデンを生じさせるような様式でイソブチ レンを重水発明のBF3・第三エーテラートは、錯体が分解しないように、BF 、・エーテレート錯体生成の発熱を妨げる反応温度及び反応速度を注意深く制御 した条件下で、気体BF3を第三エーテルと反応させることによって、調製する ことができる。BF3・メチル第三ブチルエーテル又はノルマルブチル第三ブチ ルエーテル錯体の場合には、上記分解によって、イソブチレン及びイソブチレン のダイマー又はトリマーの放出と共に、BF3メタノール(ブタノール)錯体が 生成すると考えられる。
そのような分解を防止するために、約0℃を超えない温度において、約1−5時 間にわたって、比較的遅い速度で、気体BF3をエーテル中に泡立たせて注入す ることができる。エーテレート錯体の分解を最小にするための好ましい温度は、 約−60−−30℃である。もし望むならば、例えば窒素のような不活性気体で BF3を希釈するために、及び/又は例えばジクロロメタンのような不活性溶媒 でエーテルを希釈するために、BF3とエーテルとの反応を制御する更なる手段 を用いることができる。
エーテル酸素に結合した第三炭素を有するエーテルを、本発明のBF3・二一テ レートを調製するときに用いることができる。適当なエーテルとしては、メチル 第三ブチルエーテル、エチル第三ブチルエーテル、ノルマルプロピル第三ブチル エーテル、イソプロピル第三ブチルエーテル、ジ第三ブチルエーテル、1. 1 ’−ジメチルブチルメチルエーテルなどが挙げられる。エーテルの第三位置は、 重合の最もスムーズな開始及びイソブチレン重合における枝分れ又は骨格再配置 の最少化のためには、好ましくは第三ブチル基である。又、一般的に言って、エ ーテルの非第三部分のヒドロカルビル基(好ましくはアルキル)がメチル、イソ プロピル、ブチルなどへと太き(なるにつれて、得られるポリブテンポリマーの 分子量は増加する。
本発明のエーテラートにおけるエーテル対BF3のモル比は、約0.5:1−3 1であるべきである。好ましくは、得られるポリブテンポリマーにおいて高いビ ニリデン含有率を達成するためには、エーテルは、BF3よりも少す<トも僅か にモル過剰であるべきであり、最も好ましくは約1・l−1,1:lであるべき である。モル比が約11未満であると、ビニリデン含有率は減少し始める。モル 比が約1.1:1未満を超えると、更なる向上は殆ど観察されない。
BF、・エーテラートは、予備成形された触媒錯体としてその後に用いる前に、 例えば回分法において重合を行うときに、調製することができる。連続法では、 BF、・エーテラートは、重合反応に入る直前に、ラインにおいて、予備成形す ることができる。その後に用いる前に予備成形し、貯蔵する場合は、BF3・エ ーテラートを0℃又はそれ未満に保って、分解するのを防止すべきである。
又本発明は、供給原料を、上記のBF3・第三エーテラートと接触させる工程を 含む、1−オレフィンを含む供給原料を重合させるための方法に関するものでも ある。
炭化水素供給原料は、純粋な1−オレフィン又は1−オレフィンの混合物である ことができる。好ましくは、オレフィンが3−16個の炭素原子を含む1−オレ フィン供給原料である。周囲条件下で気体である純粋なオレフィンを用いる場合 は、反応圧力を制御するか、又は反応条件下で不活性な溶媒中にオレフィンを溶 かして、液相中においてオレフィンを保持することが必要である。一般的な1− オレフィンであるイソブチレンの場合には、重合法で用いられる供給原料は、ブ タジェン又はC,ラフィネートとして従来がら知られている、熱分解又は接触分 解試験から得られるような純粋なイソブチレン又は混合c4炭化水素供給原料で あることができる。これは、加圧下で液体であり、希釈剤は必要ない。用いられ る供給原料は、イソブチレンを5−100重量%適当に含むことができる。
好ましくは、イソブチレンを少なくとも約10重量%含む供給原料を用いる。用 いられる炭化水素供給原料は、イソブチレンに加えて、ブタン、及びポリブテン 生成物に対して悪影響を与えないブタンを含むことができる。
重合温度は、生成物に望まれる分子量に基づいて選択すべきである。公知のよう に、より低い温度を用いると、より大きな分子量を有する生成物を得ることがで き、より高い温度を用いると、より小さな分子量を有する生成物を得ることがで きる。本発明の重合は、従来のポリブテン重合と概略関連している温度の全範囲 で、即ち約−100−+50℃の温度で行うことができる。最も商業的に需要の あるポリブテン分子l、即ち分子量10〇−約5000を有するポリブテンは、 約−50−+10℃の温度における本発明の重合によって得ることができる。
本発明の重合に必要な滞留時間は、短時間であり、それは、厳しく制御された滞 留時間を一般的に教えている従来技術を超える重要な利点である。例えば、B。
erzelによる米国特許第4゜152,499号では、約10分を超える滞留 時間は、ポリマーのビニリデン特性には有害である、と教えている。それに比べ て、本発明における一般的な滞留時間は、約10分−3時間であり、3時間を超 える滞留時間を用いて、極めて低い温度(即ち、−30−−100°C)で行わ れる反応によって、高分子量ポリマー(heavy polymer)を製造す ることができる。
そのような長い滞留時間は、ビニリデン含有率に関して悪影響(Boerzel  ’ 499特許の欄1に記載されている)を与えずに達成することが可能であ る。一般的に、滞留時間の選択は、公知の様式において、例えば供給原料中のイ ソブチレン濃度、反応温度、触媒濃度、及び生成物の望ましい分子量のような因 子によって決定されるが、供給原料中のイソブチレン濃度が約1重量%まで低下 する(該濃度はガスクロマトグラフィーによって容易にモニターすることができ る)のに必要な時間よりも滞留時間を更に延長すべきではない、ことを指摘して おかなければならない。前記の時間を超えて延長し続けると、ポリマーは、望ま しいビニリデン二重結合からより反応性の低い三置換−又は四置換内部二重結合 へと異性化し易くなる。
重合て用いられるBF3・エーテラートの量は、本発明にとっては重要ではない 。
一般的には、BF3・エーテラートの量は、供給原料中のイソブチレンを基準と して、少な(とも約0.01モル%が適当である。イソブチレンを80−90% を転化させるのに十分な量は、約0. 05−1モル%である。一般的に、ラフ ィネート供給原料に関して、80−90%の転化を得るためには、純粋なイソブ チレンの供給原料に関して十分な量と比べて、より高レベルのBF3錯体が必要 であるかもしれない。これは、合成供給原料と違って、ラフィネートにおいては 多数の競争反応が起こるためであると考えられる。
本明細書で開示されている新規なりF、・第三エーテラートによって触媒される 本発明の重合を用いて、反応時間、供給原料、反応温度などの条件(前記条件の 全ては公知の様式で制御することができる)に従って、全範囲のポリブテン分子 量を得ることができる。本発明から得られる、ビニリデンを80−100%有す るポリブテンは、はるかに低いビニリデン含有率を有する従来のポリブテンに比 べて、より反応性が高い。従って、本発明において調製されるポリブテンは、無 水マレイン酸と反応させて、燃料添加剤及び潤滑油添加剤を製造するのに有用な PIBSA中間物を得るのに特に良く適している。
以下に掲げた実施例は、説明のためだけのものであり、請求の範囲に記載されて いる発明を限定するもの、と解釈すべきではない。
実施例l 8F3・メチル・第三ブチルエーテラートの調製メチル第三ブチルエーテル(! ITBE) 33 ml (0,28モル)を、50n+17ラスコの中に入れ た。エーテルの入ったフラスコを一40℃まで冷却した。気体BF3 (661 0cc: 0. 28モル)を、激しく撹拌しながら、22cc/分の速度で、 ゆっくりとエーテル中に泡立てながら注入した。フラスコ中の気相は、窒素で連 続的にパージし、更にその排気ガスを、20%NaOH中に泡立てながら注入し て、該排気ガスから酸成分を除去した。BF3の添加を完了した後、フラスコの 気相を、もう20分間パージして、遊離BF3を確実に除去した。使用するまて 、BF3メチル第三ブチルエーテレートを00Cで貯蔵した。
実施例2 MTBEの代わりに、エチル第三ブチルエーテルを用いた以外は、実施例1を繰 ノルマルブチル第三ブチルエーテルを用いて、実施例1を繰り返した。
実施例4 イソプロピル第三ブチルエーテルを用いて、実施例1を繰り返した。
ノ第三ブチルエーテルを用いて、実施例1を繰り返した。
実施例6 ノルマルプロビル第三ブチルエーテルを用いて、実施例1を繰り返した。
実施例フ イソアミル第三ブチルエーテルを用いて、実施例1を繰り返した。
実施例8 1.1′−ツメチルブチルメチルエーテル用いて、実施例1を繰り返した。
実施例9 ンクロヘキシル第三ブチルエーテルを用いて、実施例1を繰り返した。
実施例10 ベンノル第三ブチルエーテルを用いて、実施例1を繰り返した。
実施例11 実施例1のBF3・MTBE錯体を用いて、イソブタン中20%イソブチレンか ら成る供給原料を重合させた。供給原料は、水を1、o ppm含んでいた。3 つの分離回分重合(以下の表1に要約した)を、熱交換器及びライン冷却コイル を備えたオートクレーブ回分反応器の中で実行した。次に、オートクレーブを望 ましい温度まで冷却してから、供給原料550gを加えた。反応器入口に取り付 けである予備冷却されたステンレス鋼ボンベの中に、BF3・MTBE錯体を入 れた。次に、その錯体を、上記供給原料50gを用いてボンベをパージすること によって、反応器中に導入し、更にそこに窒素を導入して、反応器中の圧力を2 00psiにした。以下の表1に、各試験の反応条件をまとめた。各試験におい て、無色の少なくとも80%ビニリデン含有率を有するポリブテンが製造された 。生成物オレフィン分散(即ち、ビニリデン、三置換及び四置換二重結合の相対 量)は、13cN〜IRによって測定した。
反応温度 触媒本 イソブチレン転化率(℃) (モル%) (%) Mn M n0 0.05 92 283441 0 0.10 98 279409 10 0.29 88 240303 *イソブチレンに対する触媒のモル% 1.56 80 17 3 1.59 81 16 3 1.26 81 16 3 実施例12 一15°Cまで冷却された実験プラントにおいて、BF、・MTBEを反応器の 中に入れる直前に、BF、とメチル第三ブチルエーテルとを管内混合することに よって、予備成形した。エーテル対BF3のモル比は、1・1であった。供給原 料は、イソブチレン18%及び水!5 ppmを含む一般的な製油所C4ラフィ ネート(水洗浄してから乾燥させた)であった。触媒の充填量は、洗浄供給原料 に対して0゜36モル%であった。無色の生成物(全ポリマー)は、ビニリデン 74%、三置換13%、及び四置換8%のオレフィン分散を有していた。ストリ ップされたポリマーは、ビニリデン87%、Mn=626、Mw=789、分散 指数=1゜29、及び引火点(ASTM D−92C0C) 242℃を有して いた。
実施例13 BF3ブチル第三ブチルエーテレート(実施例2)を、BF3・MTBEの代わ りに用いた以外は、実施例11て概説した回分重合法を繰り返した。表2に、反 応条件と、2つの分離試験の結果をまとめた。実施例11と同様に、供給原料は 、イソブタン中20%イソブチレンで、実質的に無水(< 1 ppm H2O )であった。2試験共に、−18℃、滞留時間60分で行った。触媒錯体中のエ ーテル対BF。
のモル比は、1.1:1てあった。
0.13 1228 2631 2.140.13 1419 2756 1. 94*イソブチレンに対するBTBE−BF3の濃度(モル%)実施例14 BF3・MTBEに代えてBF3ブチル第三ブチル(BF、・BTBE) 、イ ソブタン供給原料中20%イソブチレンに代えて水洗浄された(及び乾燥)製油 所C4ラフィネートを用いた他は、実施例11の回分重合を繰り返した。以下の 表4に、4つの分離試験の結果をまとめた。各試験は、温度−18℃、滞留時間 40分で行った。
イソブチレン約14%から成るラフィネート源「A」 (ホワイティング(Wh iting))を、< l ppm H2Oまで乾燥させた。イソブチレン約1 8%から成るラフィネート源「B」 (テキサスシティ−)を、含水率<5pp m■20まで乾燥させた。
錯体中におけるブチル第三ブチルエーテル対BF3のモル比は、1.1:1であ った。
BF、・BTBE及びC4之ス土ムニ旦翌樵9ダヂ又ズ天と乞重倉A O,76 90215341,70 A 1.01 916 1446 1.77B O,5280618422,2 9 B O,7856910441,83 実施例15 8F3・878g触媒と共に、実施例11で概説した回分重合を用し\て、BT BE 対BF3のモル比を変化させて、ビニリデン含有率に対する効果を研究し た。その5つの分離試験を、以下の表4にまとめた。供給原料(まイソブタン中 20%イソブチレン(< 1 ppm 820)であり、反応温度は一18°C であり、滞留時間1ま40分であった。
ビニリデン含有率に対する エーテル対BF、のモル比を変化させることの効果BTBE/BF3BTBE  : BF3 オレフィン分散”CNMRモル比 (モル%) ビニリデン 三置 換 四置換1:1 0.38 76 15 9 1.1:1 、 0.52 83 17 01:1 0.38 75 18 8 0.8:1 0.52 63 30 71.1:L 0162 83 15 2 実施例16 BF、・エーテレートをイソプロピル第三ブチルエーテル(PTBE)から調製 した以外は、実施例11の回分重合を繰り返した。供給原料は、水をI III )fit未満含むイソブチン中20%イソブチレンであった。反応温度0°C1 滞留時間50分で5つの試験を行った。以下の表5に、その結果をまとめた。
PTBE : BF3 (モル%) Mn My Dll、1・10.56 3 23 478 1.481:1 1.56 381 583 1.531.1: 1 0.42 403 613 1.521.1:1 0.56 487 74 6 1.531・l O,2271312721,78表5(続き) 実施例17 比較のために、BF3・エタノール錯体及びBF、・ブタノール錯体を、高ビニ リデン含有率を有するポリブテンを生成させる能力について評価した。BF3・ エタノール錯体及びBF、・ブタノール錯体は、以下のように実施例1の一般的 な手順を用いて調製した:フラスコの中に、エタノール又はブタノール1.09 モルを入れた。
次にフラスコを水浴で0℃まで冷却した。約120分にわたって、激しく撹拌し ながら、気体[IF”3(1,09モル)をフラスコ中に泡立てながら注入した 。窒素で、反応容器の気相を連続的にパージし、その排気ガスを、20%NaO H中に泡立てながら注入して、酸成分を除去した。全てのBF、を添加した後、 フラスコの気相を、もう20分間パージして、遊離BF3を確実に除去した。生 じたBF、・エタノール錯体及びBF3・ブタノール錯体を、イソブタン中20 %イソブチレンから成る供給原料の重合に関して、一連の実験を行って評価した 。以下の表6において、8F3・アルコールの濃度は供給原料を基準として0. 19モル%であり、反応温度は一9℃、−1℃、及び−10℃と変え、滞留時間 は、イソブチレンの約99%を反応させるのに必要な長さであり、全ての試験に おいて約20分であった。回分重合は、実施例11で概説した手順に従って行っ た。3つのBF3・エタノール実験の結果を、表6にまとめた。
前立 BF、・エタノール錯体を用いたイソブチレン重合飢(続き) オレフィン分散 上記のようにして調製したBF、・ブタノール錯体を、供給原料としてイソブタ ン中20%イソブチレンを用いた4つの回分重合実験において評価した。触媒濃 度は0.18モル%、滞留時間(供給原料中のイソブチレンの99%を反応させ ることができる時間)は30分、反応温度は一18℃、−12℃、0℃、及び1 0℃であった。表7に、これら4つのBF、・ブタノール実験をまとめた。
表7 BF3・ブタノール錯体を用いたイソブチレン重合補正書の翻訳文提出書 (特許法第184条の8) 平成 6年 5月18日

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.錯体のエーテルが、エーテル酸素に結合した少なくとも1つの第三炭素を有 する三フッ化硼素エーテレート錯体。
  2. 2.エーテルが一般式: ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、R1はC1−C20ヒドロカルビル又はハロ置換ヒドロカルビルであり 、R2、R3、及びR4は同じか又は異なり、−CH2R′、−CH=R′′、 及び−C≡R′′′(R′、R′′、及びR′′′は同じか又は異なり、C1− C20ヒドロカルビル又はハロ置換ヒドロカルビルである)から成る群より選択 される]を有する請求項1記載の三フッ化硼素エーテレート錯体。
  3. 3.R2、R3、及びR4がメチルである請求項2記載の三フッ化硼素エーテレ ート錯体。
  4. 4.R1を、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、 及び第三ブチルから成る群より選択する請求項3記載の三フッ化硼素エーテレー ト錯体。
  5. 5.Rlがメチルである請求項4記載の三フッ化硼素エーテレート錯体。
  6. 6.R1がブチルである請求項4記載の三フッ化硼素エーテレート錯体。
  7. 7.R1がイソプロピルである請求項4記載の三フッ化硼素エーテレート錯体。
  8. 8.安定な三フッ化硼素エーテレート錯体を得るのに適当な条件下で、エーテル 酸素に結合した少なくとも1つの第三炭素を有するエーテルを、三フッ化硼素と 反応させることによって得られる三フッ化硼素エーテレート組成物。
  9. 9.エーテルが一般式: ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、R1はC1−C20ヒドロカルビル又はハロ置換ヒドロカルビルであり 、R2、R3、及びR4は同じか又は異なり、−CH2R′、−CH=R′′、 及び−C≡R′′′(R′、R′′、及びR′′′は同じか又は異なり、C1− C20ヒドロカルビル又はハロ置換ヒドロカルビルである)から成る群より選択 される]を有する請求項8記載の三フッ化硼素エーテレート組成物。
  10. 10.R2、R3、及びR4がメチル;Rがメチル、エチル、プロピル、イソプ ロピル、ブチル、イソブチル、及び第三ブチルであり、約0.8:1−3:1の モル比で、エーテルと三フッ化硼素とを反応させることによって得られる請求項 9記載の三フッ化硼素エーテレート錯体。
  11. 11.割合が、少なくとも約1:1である請求項10記載の三フッ化硼素エーテ レート錯体。
  12. 12.R1がメチルである請求項10記載の三フッ化硼素エーテレート錯体。
  13. 13.R1がノルマルブチルである請求項10記載の三フッ化硼素エーテレート 錯体。
  14. 14.R1がイソプロピルである請求項10記載の三フッ化硼素エーテレート錯 体。
  15. 15.R1が第三ブチルである請求項10記載の三フッ化硼素エーテレート錯体 。
  16. 16.供給原料を、エーテルがエーテル酸素に桔合した少なくとも1つの第三炭 素を有する三フッ化硼素エーテレート錯体と接触させる工程を含む、1−オレフ ィン又はそれらの混合物を含む供給原料を重合させるための方法。
  17. 17.少なくとも約80%のビニリデン含有率を有するポリブテンが得られる請 求項16記載の方法。
  18. 18.三フッ化硼素エーテレートが、一般式:▲数式、化学式、表等があります ▼ [式中、R1はC1−C20ヒドロカルビル又はハロ置換ヒドロカルビルであり 、R2、R3、及びR4は同じか又は異なり、−CH2R′、−CH=R′′、 及び−C≡R′′′(R′、R′′、及びR′′′は同じか又は異なり、C1− C20ヒドロカルビル又はハロ置換ヒドロカルビルである)から成る群より選択 される]を有する請求項16記載の方法。
  19. 19.R2、R3、及びR4がメチルである請求項18記載の方法。
  20. 20.R1を、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル 、及び第三ブチルから成る群より選択する請求項19記載の方法。
  21. 21.R1がメチルである請求項20記載の方法。
  22. 22.エーテレートが、少なくとも約1:1のモル比で反応させたエーテルと三 フッ化硼素との反応生成物である請求項21記載の方法。
  23. 23.R1がブチルである請求項20記載の方法。
  24. 24.エーテレートが、少なくとも約1:1のモル比で反応させたエーテルと三 フッ化硼素との反応生成物である請求項23記載の方法。
  25. 25.R1がイソプロピルである請求項20記載の方法。
  26. 26.エーテレートが、少なくとも約1:1のモル比で反応させたエーテルと三 フッ化硼素との反応生成物である請求項25記載の方法。
  27. 27.少なくとも約80%のビニリデン含有率を有するポリブテンが製造される 請求項19記載の方法。
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