JPH07500748A - 健康モニタリング技術 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 健康モニタリング技術 本発明は、健康モニタリング技術に関し、特に人間あるいは動物である対象物の 一つあるいは二つ以上の生体信号（ｖｉｔａｌ　５１ｇｎ５）をモニタリングす る技術に関する。

対象物の生体信号（呼吸、パルス、体温および血圧を含む）をモニタリングする ための設備は、病院や珍療所の環境において既に利用されている。このような設 備は、その環境夕１、例えば家庭環境、における対象物に対しても、使用し、か つ、適用することが可能であるが、含まれている装置が通常高価であり、しかも 、それを使用することが受け入れられないか、゛あるいは、毎日の生活にとって 不所望の障害を引き起こす程に、無理強いし、煩わしく、かつ、不便なものであ る。

本発明の目的の一つは、既知の装置におけるよりも無理強いすることなく、煩わ しくなく、かつ、不便でない態様で、生体信号のモニタリング技術を実現するこ とである。

本発明の一つの特色によれば、人間あるいは動物である対象物の生体信号をモニ タリングする方法において、対象物が、その対象物の身体に密に適合するように 、その身体の横方向および縦方向の両方向に伸びることのできる着衣（ｇａｒｍ ｅｎｔ）の形態のベストを着ており、そのベストに取り付けられた共通のキャリ ア（ｃｏｍｍｏｎ　ｃａｒｒｉｅｒ）により運ばれるセンサによって、対象物の 呼吸および／あるいは心臓作用に関連して生じるベストの弾性的な歪みが対象物 の胸部および腹部の両頭域において検知され、そして、その検知された歪みに応 じた信号が、対象物から遠隔して受信し、かつ、分析するために、送信されるよ うになっている。

本発明の他の特色によれば、人間あるいは動物である対象物の生体信号をモニタ リングするためのシステムが、対象物の身体に密に適合するように、その身体の 横方向および縦方向の両方向に伸びることのできる着衣の形態のその対象物によ り着られるベストと、対象物の胸部および腹部の両頭域において対象物の呼吸お よび／あるいは心臓作用に関連して生じるベストの弾性的な歪みを検知するため に、そのベストに取り付けられた共通のキャリアにより運ばれるセンサと、対象 物から遠隔して受信し、かつ、分析するために、その検知された歪みに応じた信 号を送信するための手段とを備えている。

本発明の方法およびシステムは、病院あるいは診療所の環境において生じるが、 従来の健康モニタリング装置が存在し、使用されていると、それに関係する対象 物、また、事によると、その対象物を取り巻くものに対しても、混乱と心配を与 えることとなってしまう家庭環境においてもより重要となるような状況において 、モニタリングが実現されるという特別の利点を有している。例えば、家庭環境 における赤ん坊の呼吸停止（ａｐｎｏｅａ）モニタリングに関しては、モニタリ ング装置の存在が見えるということがその幼児と両親の双方の快適さのためには 逆効果を持つことになるという危険がある。

本発明の方法およびシステムには、モニタリングが無理強いしない態様で実行さ れ、かつ、身に着けるベストは通常の方法で洗濯すことができる従来の日常的な 形式のものであるという利点がある。

更に、ベストに取り付けられて、弾性的な歪みを検知するセンサを携帯するため の共通のキャリアを用いることにより、センサを表に出さないようにすることが 容易となる。この点については、更に、キャリアは、センサを隠すだけでなく、 その重要な目的から注意を逸らすことのできるような外面が装飾された形態とす ることができる。したがって、対象物および／あるいは対象物の快適さに対して 心配や関心を引き起こしかねない非日常的で、かつ、煩わしい物体があるという 障害をなくして、正常な日常生活の中でモニタリングが実行されることが可能と なるという利点がある。

特別の利点として、遠隔のモニタリング基地にベストからの信号を電磁波により 送信することで、赤ん坊あるいは他の対象物に対するケーブルあるいはその他の 接続具が全て取り除かれているということがある。そのような送信手段もまた、 共通のキャリアによって、センサとともにその内部に隠されて、携帯されること が可能である。

共通のキャリアは、ベストの内側あるいは外側に取り付けられることが可能であ り、好ましくは、ベストに取り外し自在に取り付けられたバッチの形態で設けら れ、それにより、ベストの着替えと洗濯、および、故障の時のバッチの取り替え が可能となる。その取り外し自在な取り付けは、フックファイバと他のファイバ との保合に基づく繊維のファスナ（ｆａｂｒｉｃ　ｆａｓｔｅｎｉｎｇ　、例え ば、登録商標ＶＥＬＣＲＯの下で販売されている種類のファスナ）、あるいは、 押し込みビン（ｐｒｅｓｓ−ｓ　ｔｕｄ）、紐あるいはボタンによる取り付けを 用いて、実現することができる。

押し込みピン、紐あるいはボタンによる取り付けが用いられておれば、ベストに バッチを固定するために適した位置は特に限定されないが、他の取り付は手段が 用いられる場合には、適切な位置はベストに備えられたマークにより限定される こととなる。しかしながら、バッチの寸法、形状構造、あるいは、その他の限定 を適切なものとすることによって、ベスト上の位置を限定する必要を回避するこ とが可能となるので、いずれにしても、殆どの状況において、身体上のセンサの 正確な位置は臨界的でないものとなる。センサがキャリアにより携帯されること により、それらの相対位置が維持され、そして、対象物の身体に関して適切に配 置することを簡便な単一の作業により実行することが可能となる。

代わりに、バッチは、ベストのポケットのたれ蓋の下あるいはその中に配置され てもよく、そこで、そのベスト上の位置が明確に設定されることとなる。しかし 、たれ蓋あるいはポケットを利用することは、また、バッチを少なくとも部分的 に隠し、それが不注意に対象物から外される可能性を制約するという利点を持っ ている。

ベストにバッチを取り付けるために、また、場合によっては、その上をたれ蓋に より覆うか、あるいは、ポケットを閉じた状態とするために、ファイバのフック −小穴（ｈｏｏｋ−ａｎｄ−ｅｙｅ）の係合による繊維のファスナを用いれば、 ベストの布地をそのままでファスナにおけるフックと係合するために必要な「穴 」ファイバを提供するようなものとすることができるし、あるいは、必要ならば 、そうするために毛羽室たされる（ｆｌｕｆｆｅｄ　ｕｐ）ことも可能である。

この点で、ベストは、綿布により作られ、そして、好ましくは、継ぎ目なしの纒 まれた形態に作られて、良好に輪郭に順応することができる伸張特性を持つよう にされる。

ベストの弾性的な歪みは、圧電フィルムを含み、そして、例えば、対象物の呼吸 パターンおよび心臓の圧力（ｈｅａｒｔ　ｈｙｄｒａｕｌｉｃｓ）による胸部お よび腹部の領域におけるベストの伸縮にそれぞれ反応するように配置された歪み ゲージによって、検知されることができる。これらにより、あるいは、その伸性 的歪みに応答するその他のセンサにより供給される信号は、例えば適当なフィル タ技術を用いて処理されて、腹部−胸部の同期性（ａｂｄｏｍｉｎａｌ−ｔｈｏ ｒａｃｉｃ　５ｙｎｃｈｒｏｎｙ）の欠如を検知するために好適な胸部−腹部の 動き（ｔｈｏｒａｃｉｃ−ａｂｄｏｍｉｎａｌｍｏｔｉｏｎ）の表示情報を提供 する。その処理の少なくとも一部は、べストに取り付けられた共通キャリアによ り携帯されている電気回路によって、実現される。

共通のキャリアは、ベストに取り外し自在に取り付けられたパッチの形態でも、 あるいは、他の形態でもよいが、センサが装着されているプリント回路基板を含 んだ積層構造に作られることができる。

例えばサーミスタの形態の手段が、対象物の体温を検知するために、内蔵される 。キャリアがベストの外側に取り付けられる場合は、ベストに小孔が設けられて 、サーミスタあるいは他の温度検知手段が対象物の皮膚と接触するように突き出 すか、あるいは、妨げられずに皮膚に露出されることを可能とするが、一般的に は、特別に細工することなくベストを通して実行しても、十分検知することがで きる。

ここで、本発明による人間である対象物の生体信号をモニタリングするための方 法およびシステムを、例示として、添付した以下の図面を参照しつつ、説明する こととする。

図１は、本発明による第１の健康モニタリングシステムの一部を形成するベスト を着た赤ん坊を例示する図である。

図２および図３は、図１のベストの上に着けられ、かつ、赤ん坊の健康をモニタ リングするために用いられる電気回路を組み込んでいるキャリアであるパッチの 積層構造を例示しており、図２は、層毎に分割された積層を示す分解図であり、 また、図３は、拡大されたパッチの一部の断面を示している。

図４は、図２および図３のパッチに組み込まれた電気回路の概念的なブロック図 である。

図５は、図１の赤ん坊の健康をモニタリングするためのベストおよびそのパッチ と連携して用いられるリモートユニットの電気回路の概念的なブロック図である 。

図６は、本発明による赤ん坊の健康モニタリングのための第２のシステムであっ て、システムのキャリアであるパッチがベストのたれ蓋−ポケットから取り出さ れている状態を示している。

これらの図面を参照しつつ説明される方法およびシステムは、家庭環境における 赤ん坊の睡眠中の心臓の活動、呼吸および体温のような生理的状態をモニタリン グすることに関している。しかしながら、本発明の方法およびシステムは、これ よりもより一般的な状況において用いられることが可能であり、例えば、採用さ れている原理は、家庭あるいは病院のいずれかにおいて、運動あるいは危険な作 業の実行中における成人の生理的なモニタリングに対して用いることができ、ま た、動物の対象物をモニタリングするためにも用いることができる。

図１を参照すれば、赤ん坊が通常のスタイルの密着した綿布のベスト１を着てい る。ベスト１は、赤ん坊のトルソ−（ｔｏｒｓｏ）の一般的な形に継ぎ目なく、 機械編みされており、赤ん坊の身体の縦方向および横方向の両方に伸び−で、そ の身体を肩からヒップにかけて密着して包んでいる。双方向への伸びと継ぎ目の ないことが、赤ん坊のおしめ（ｎａｐｐｉｅｓ　ｏｒ　ｄｉａｐｅｒｓ）の上部 に格別の弛み（ｔｅｎｔｉｎｇ）　、すなわち、ベストの持ち上がり（ｌｉｆｔ ｉｎｇ　ｕｐ）もなしに、ベストを腹部領域において身体に密着した状態に保つ という利点をもたらす。

装飾的な形状および着色を有する布製のパッチ２（図１には、ふくろうのデザイ ン型により示されている）が、ベスト１の前部に取り付けられる。そのパッチ２ は、輻約５０ｍｍかつ長さ約１００ｍｍであり、積層構造をしており、赤ん坊の 胸部および腹部にわたるようにベスト１に取り付けられている。電気回路がパッ チ２の積層中に組み込まれており、赤ん坊の生体信号（ｖｉｔａｌ　５１ｇｎ５ ）の発現を検知し、それに基づいて電磁波の信号を送信し、その赤ん坊から遠隔 した所で受信し、かつ、モニタリングする。

パッチ２の構造が、図２および図３に例示されており、ここで説明する。図２に おいて、パッチ２は、簡単に表示するために、図１のふくろうの形状ではなく、 矩形の形状を持つものとして示されている。

図２および図３を参照すれば、パッチ２の電気回路は、フレキシブルな基板４に 搭載されたプリント回路板３を含んでいる。基板４および回路板３は、発泡プラ スチックス材料のカバ一層５により、衝撃によるダメージから保護されており、 そのカバ一層５とともに基板４は、カバ一層５および基板４にそれぞれ接着され る二枚のフレキシブルな耐水性シート６および７の間に介挿されている。これら のシート６および７は、それらの周囲をともに接着されており、基板４および回 路板３を包んでいる。パッチ２の上部の外側層８はシート６に接着され、シート ７は背部シート９に接着されており、その背部シート９によりパッチ２かベスト １に取り付けられる。

層８は布製であり、装飾的なデザイン（図１のふくろう）を搭載しており、他方 、背部シート９は、押し込みピン（ｐｒｅｓｓ−ｓｔｕｄ）、紐あるいはボタン による固定の手段によって、取り付けられる。好ましくは、それは、例示されて いるように、ファイバのフック−小穴の保合（ｆｉｂｒｅ　ｈｏｏｋ−ａｎｄ− ｅｙｅ　ｉｎｔｅｒ−ｅｎｇａｇｅｍｅｎｔ）に基づく繊維のファスナ（ｆａｂ ｒｉｃ　ｆａｓｔｅｎｉｎｇ　、登録商標ＶＥＬＣＲＯの下で販売されているよ うな）によって、確実に保持される。また更に、シート９は、伸張可能な布製で あり、その露出した背面は、シート９、および、それとともに基板４の回路を強 固に、しかし、取り外し自在にベスト１に確実に固定するためのベスト材料のフ ァイバと係合するフック形状の直立したファイバを有するように形成されている 。

パッチ２の取り付けのためのベスト１上の位置は、望ましくは、ベスト１に印刷 あるいはその他の方法で組み込まれた線あるいはその他のマークにより、描かれ ることも可能である。繊維のファスナであるために、パッチ２は、単にそれをそ の位置に置き、ベスト１と背面９のフックファイバとの係合を強固にするように 軽く圧力を加えることによって、極めて容易に取り付けられ、そして、手でパッ チ２を掴んで引き離すことによって、簡単に取り外しが実行される。パッチ２の 取り付けにより基板４がベスト１に固定され、そこで、赤ん坊の息の吸入および 排出の際のベストの材料の弾性的な伸縮に従って、それは歪みを受けることとな る。これらのベストの歪みは、折曲および／あるいは伸張を検知するように、基 板４と対面接触して接着されている二つの平行な圧電フィルムのストリップｌＯ および１１によって、検知される。ストリップ１０および１１は、パッチ２の長 さ方向に互いに離隔されており（通常、５０ｍｍより大きり）、バッチ２中に搭 載されている電気回路内において、赤ん坊の身体の胸部および腹部領破に対する 歪みゲージとして機能する。

パッチ２の電気回路は図４に概念的に示されており、図４に示されているように 、フィルムストリップＩＯおよび１１の電極１２から出力された信号が、前置増 幅器１３を経て、マイクロプロセッサ１４に供給される。前置増幅器１３および マイクロプロセッサ１４は信号処理チップ１５の一部を形成しており、それは、 コントローラ１６とともに、基板４のプリント回路板３上に装着されている。

マイクロプロセッサ１４は、コントローラ１６により制御されており、前置増幅 器１３の出力信号およびサーミスタ１７（図２中に図示せず）から供給される赤 ん坊の体温に依存する信号によって、健康に関連するデータを作成する。

マイクロプロセッサ１４により作成された健康関連データは、チップ１５の信号 送信器１８に供給され、誘導ループ型のアンテナ１９から遠隔の受信器に低電力 の電磁波を送信する。ループアンテナ１９は、回路板１３およびストリップＩＯ および１１を取り巻くように、基板４上に印刷されている。回路板３はパッチ２ に電力を供給するための再充電可能なバッテリ２０を搭載しており、ループアン テナ１９の内側の全回路は、シート６および７上のスクリーニング（ｓｃｒｅｅ ｎ　ｉｎｇ）によって、外部の電気的な干渉から保護されている。

ベスト１上のパッチ２の位置は、フィルムストリップｌＯおよび１１をそれぞれ 赤ん坊の胸部および腹部の横方向に延在させるように配置することができるもの であり、そこで、ストリップ１０および１１により発生される信号がそれらの各 領域における呼吸による動きに依存し、また、ストリップＩＯおよび１１は肋骨 構造（ｒｉｂ　ｃａｇｅ）および腹部を経てそれぞれ伝搬される際の赤ん坊の鼓 動にも反応する。更に、ストリップＩＯおよび１１により発生される信号は、赤 ん坊の心臓の圧力（ｈｙｄｒａｕｌ　１ｃｓ）および呼吸音（ｒｅｓｐｉｒａｔ ｏｒｙ　５ｏｕｎｄＳ）、特に、ぜいぜいという音に一般的に依存する成分を含 んでいる。

これらの信号は、前置増幅器１３においてフィルタリングされて、サーミスタ１ ７からの温度信号とともにマイクロプロセッサ１４（＝供給される前に、不所望 のノイズを除去される。

サーミスタ１７は、小さいビーズの形をしており、好ましくは、腹部領域で、赤 ん坊の肝臓の」二部に当たる基板４の上に配置される。

体温、そして、容易化のために温度の変化、を実質的に精確にモニタリングする ためには、サーミスタ１７が赤ん坊の皮膚に直接接触させることは必ずしも必要 ではないことが見出された。

前置増幅器１３およびサーミスタ１７から供給される信号は、マイクロプロセッ サ１４内で処理されて、基本的に、胸部に関連する活性、腹部に関連する活性お よび体温に応じたディジタルデータを生成する。そのデータは、入力信号のサン プリングおよび周波数分析を含むプログラムに従って、また、データ圧縮技術を 用いて、生成され、送信器１８による送信のために供給される。送信器１８は、 周期的なバーストの形で、アンテナ１９を経てそのデータを送信するように動作 するが、必要ならば、この動作を無効にして、連続的な送信を供給するようにす ることができる。

アンテナ１９からの送信は、赤ん坊から遠隔の、例えば、赤ん坊のベッドの外側 に取り付けられたユニット内、あるいは、同じまたは他の部屋の他の場所に配置 されたステーションにおいて、受信される。その遠隔のステーションにおける使 用に適したユニットが、図５に概念的に例示されており、以下に説明する。

図５を参照すれば、赤ん坊から遠隔配置される受信ユニット２１は、パッチ２か らのデータ送信を受信するためのアンテナ２２を有している。受信されたデータ は、アンテナ２２からマイクロプロセッサ２３に送られ、そこで赤ん坊の生体信 号に依存する信号表示を引き出すために適したフィルタリングおよびその他の技 術を施される。これらの表示は、ユニット２１のメモリ２４のＲＡＭセクション に蓄積のために書き込まれ、赤ん坊の快適さに影響を与える条件の発端に応答す るように、マイクロプロセッサ２３内で連続的にモニタリングされる。特に後者 の点については、更に、それらの表示が、マイクロプロセッサ２３により、メモ リ２４のＲＯＭセクションに蓄積されている診療基準（ｃｌｉｎｉｃａｌ　ｃｒ ｉｔｅｒｉａ）に照らしてモニタされており、そして、ユニット２１はアラーム ２５を有しており、事態がおきれば、マイクロプロセッサ２３によりトリガーさ れて音声および視覚的な警報信号を供給する。ディジタルディスプレイ装置２６ もまた備えられており、ユニット２１の選択装置２７を用いて生成された表示の いずれかが選択されると、それに応じて値が表示されるようになっている。

再充電可能なバッテリ２８により電力を供給されているユニット２１には、選択 的に、（図５に示されているように）ＶＨＦ送信器カプセル２９を設けることが 可能である。送信器カプセル２９は、ユニット２１内に挿入されるように作られ ており、挿入された時には、ＶＨＦ無線信号により赤ん坊の生理的状態について の情報を離れた場所にあり、また、例えば、両親あるいは看護婦が携帯している 無線受信器に送信するように、ユニット２１を変更する。ユニット２１内にカプ セル２９を装着すれば、赤ん坊に大電力の送信器を取り付けることなく、遠距離 通信を実現することが可能となる。

ユニット２１内で形成されてメモリ２４のＲＡＭ部分に書き込まれる表示情報（ ｒｅｐｒｅｓｅｎｔａｔｉｏｎｓ）の一つとして、赤ん坊の胸部および腹部の呼 吸運動の間における同期／非同期の程度を表すものがある。この場合、マイクロ プロセッサ２３は、圧電ストリップｌＯおよび１１によってモニタされた呼吸の 回数と深さに従って、信号の相対的な位相（ｒｅｌａｔｉｖｅ　ｐｈａｓｉｎｇ ）を決定するように動作する。しかしながら、呼吸のレートおよび周期的変動量 （ｔｉｄａｌ　ｖｏｌｕｍｅ）の表示情報もまたこれらの信号から導出されて、 赤ん坊の気管（ａｉｒｗａｙ）におけるぜいぜい音や障害によって引き起こされ る呼吸の悪化を指示することとなるそれらの表示情報のいかなる成分も記録され る。更に、パッチ２から受信される信号に基づいて、温度および温度変化の表示 情報とともに、パルス周波数およびリズムの表示情報も導出される。

携帯可能なデータロガ−３１が、ユニット２１に接続できるようになっており、 メモリ２４のＲＡＭ部分に蓄積されているデータにアクセスする。データロガ− ３１は、プロセッサ３２に加えて、メモリ２４からのデータを受信し、保持し、 そして、詳細な分析のために長時間にわたってそれを蓄積するためのディジタル オーディオテープ蓄積装ｒＩｔ３３を有している。それは、また、図示されてい るように、蓄えられた情報をグラフィック表示するためのプロッタ３４、データ 入力および選択のためのキー車台（ｋｅｙ−ｐａｄ）およびコンピュータによる 分析用にデータをダウンロードするためのモデム３６を備えている。

バッテリの電力を維持するために、通常、データは周期的なバーストの形態でパ ッチ２の送信器１８から送信される。しかしながら、上記したように、連続的に 送信するために、送信器１８のこのような動作を停止することは可能である。こ れは、パッチ２の回路中に組み込まれ、かつ、送信器１８に結合された磁気駆動 スイッチ手段（図示せず）によって、実現される。そのスイッチの設定により、 送信が周期的であるか、あるいは、連続的であるかが決定され、パッチ２上に磁 石を一方向あるいはその逆の方向に移動させることによって、簡単にその設定は 変更される。そのスイッチは、また、前置増幅器１３に結合されており、そこで は、連続的な送信に設定されると、前置増幅器１３内で実行される信号フィルタ 作用がバイパスされるようになっている。

パッチ２内における胸部および腹部の動きを検知することは、フィルムストリッ プ１０および１１に含まれている圧電検知技術以外の技術を用いて実現すること も可能であり、例えば、ホール効果による検知を用いることができる。しかしな がら、圧電フィルムを使用すれば、一枚のフィルムを分離されたストリップＩＯ およびｌｌに置き換えることもでき、このフィルムは、適度に電導性のあるイン クにより印刷されることによって、胸部および腹部領域（可能ならば、他の領域 にも）に必要とされる歪みゲージセンサを提供するのみならず、基板４の位置に おいてパッチ２の全回路に対する基板としても作用することができる。後者の場 合のフィルムは、分離されたストリップ形式の場合と同様に、多分伸びに対する よりも大きい範囲で曲げに対して応答するように構成されることが可能であり、 フィルムが二重フィルムの積層された形態にある場合には、その応答は、層がと もに対面して接着される方向を変更することによって、調整されることが可能で ある。

パッチ２はベスト１から取り外すことができ、電気回路を損傷することな（、ベ スト１を洗濯することが可能となり、また、バッテリ２０が上がったり、回路障 害が生じた時に、容易に取り替えることができる。しかしながら、パッチ２は、 もし必要ならば、永久的にベスト１に取り付けることもできるが、いずれにして も、ベスト１の外側でなく、内側に取り付けられる。代わりに、それを精確に配 置させるだけでなく、それを少なくとも部分的に隠して、赤ん坊により取り外さ れる可能性を少なくするために、たれ蓋の下か、あるいは、ポケットの中に設置 するようにすることもできる。この方法によりパッチを設置するためのたれ蓋あ るいはポケットを有するベストを用いた健康モニタリングシステムが、図６に例 示されており、以下に説明する。

図６を参照すれば、この場合のベスト４１は、図１のベスト１と同じ一般的な伸 びる性質を持つものであるが、使用されるパッチ４２は、前部にある部分的な開 口４４を覆っているたれ蓋４３の下に挿入されている。この開口４４は検知され ることとなるベスト４１内に生じる伸びにとっても有効なものであり、そして、 パッチ４２（上述したパッチ２と基本的には同等である）がこの開口４４に跨が るたれ蓋４３の下に挿入されている。パッチ４２は、開口４４の周りのベスト４ １の端縁に固着されている繊維のフック−小穴（ｆａｂｒｉｃ　ｈｏｏｋ−ａｎ ｄ−ｅｙｅ）によって、取り付けられており、そして、たれ蓋４３がそれを覆っ て閉じられる。その場合、そのたれ蓋４３もまた、ベスト４１および、可能なら ば、パッチ４２にも固着されている繊維のフック−・小穴によって、そこに保持 されている。

たれ蓋４３には、パッチ４２の絵柄４６を見せ、かつ、ベスト４１上のその配置 を確実にするために、小窓４５（小孔あるいは薄くされた部分の形態で）が設け られている。例示された実施例においては、絵柄４６は宇宙人であり、小窓４５ はたれ蓋４３の宇宙船を描いている絵柄４７中に位置しており、そこで、パッチ ４２が正しく配置された時に、宇宙人の顔が宇宙船の小窓４５から現れることと なる。

に＋＋＋＋＋１＋＋１Ａ−Ｎ＋　ＰＣＴ／ＧＢ　９２１０２０６４

Claims (16)

【特許請求の範囲】
1. １．人間あるいは動物である対象物の生体信号をモニタリングするための方法に おいて、 上記対象物が、該対象物の身体に密に適合するように、該身体の横方向および縦 方向の両方向に伸びることのできる着衣の形態のベストを着ることと、 上記ベストに取り付けられた共通のキャリアにより携帯されるセンサによって、 上記対象物の呼吸および心臓作用の少なくとも一方に関連する上記ベストの弾性 的な歪みが上記対象物の胸部および腹部の両領域において検知されることと、お よび、上記検知された歪みに応じた信号が、上記対象物から遠隔して受信し、か つ、分析するために、送信されることとを含む方法。
2. ２．請求項１に記載の方法において、 センサが、対象物の胸部および腹部の領城内にそれぞれ位置するように、共通の キャリア上に配置された圧電センサである方法。
3. ３．請求項１あるいは請求項２に記載の方法において、対象物の体温が、共通の キャリアにより携帯される検知手段によって、検知され、かっ、 送信される信号が上記検知された温度に応じた信号を含んでいる方法。
4. ４．請求項１乃至請求項３のいずれかに記載の方法において、信号の送信が共通 のキャリアからの電磁波送信により行われる方法。
5. ５．請求項１乃至請求項４のいずれかに記載の方法において、遠隔して受信され る送信信号が、胸部−腹部の動きの同期／非同期に依存する表示を与えるように 、処理される方法。
6. ６．赤ん坊の呼吸停止をモニタリングするために用いられる請求項１乃至請求項 ５のいずれかに記載の方法。
7. ７．人間あるいは動物である対象物の生体信号をモニタリングするためのシステ ムであって、 上記対象物に着られるためのものであって、上記対象物の身体に密に適合するよ うに、該身体の横方向および縦方向の両方向に伸びることのできる着衣の形態の ベストと、上記対象物の胸部および腹部の両領域において、上記対象物の呼吸お よび心臓作用の少なくとも一方に関連する上記ベストの弾性的な歪みを検知する ために、上記ベストに取り付けられた共通のキャリアにより携帯されるセンサと 、および、上記対象物から遠隔して受信し、かつ、分析するために、上記検知さ れた歪みに応じた信号を送信する手段とを有するシステム。
8. ８．請求項７に記載のシステムにおいて、センサが、胸部および腹部のそれぞれ においてベストの弾性的な歪みに応答するように、共通のキャリア上に配置され た圧電センサを含んでいるシステム。
9. ９．請求項７あるいは請求項８に記載のシステムであって、対象物の体温に応答 するために、共通のキャリアにより携帯される温度検知手段を有しており、そし て、送信する手段により送信される信号が、上記温度検知手段の応答に依存する 信号を含んでいるシステム。
10. １０．請求項７乃至請求項９のいずれかに記載のシステムにおいて、 共通のキャリアが、対象物の胸部および腹部の領域に跨がるように、ベストに取 り付けられているシステム。
11. １１．請求項７乃至請求項１０のいずれかに記載のシステムにおいて、 共通のキャリアがベストに取り外し自在に取り付けられたパッチであるシステム 。
12. １２．請求項１１に記載のシステムにおいて、パッチが、ベストの繊維とフック ファイバとの相互係合を含む繊維のファスナによって、該ベストに取り付けられ ているシステム。
13. １３．請求項１１に記載のシステムにおいて、バッチが、ベストのたれ蓋の下お よびポケットの中のいずれかにおいて、該ベストに取り付けられているシステム 。
14. １４．請求項１１乃至請求項１３のいずれかに記載のシステムにおいて、 パッチが布地の最上層を有する積層の形態であるシステム。
15. １５．請求項７乃至請求項１４のいずれかに記載のシステムにおいて、 送信する手段が、検知された歪みに依存する信号を電磁波送信するための手段で あるシステム。
16. １６．請求項１５に記載のシステムにおいて、送信する手段が共通のキャリアに より携帯されるシステム。