JP2016214655A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】過大な外力の付加への耐久性の向上を図ることができるアンテナ装置を提供すること。【解決手段】被検体に導入されたカプセル型医療装置による無線信号を受信するアンテナ装置4であって、可撓性を有する基材41と、該基材41上に形成された段差部分と、該段差部分に交差し基材41上に形成された配線パターン44A〜44Hとを含むアンテナシート40と、アンテナシートの基材41を収容するホルダー7と、ホルダー7にアンテナシート40の基材41が収容された場合に該ホルダー7内において配線パターン44A〜44Hのうち段差部分との交差部分を少なくとも覆う可撓性の保護シート8A,8Bと、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、被検体に導入されたカプセル型医療装置による無線信号を受信するアンテナ装置に関する。
内視鏡の分野では、患者等の被検体の消化管内に導入可能なカプセル形状の筐体内に撮像機能や無線通信機能等を内蔵したカプセル型内視鏡が知られている。このカプセル型内視鏡は、被検体の口から飲み込まれた後、蠕動運動等によって消化管内等を移動しながら、被検体内部を順次撮像して画像信号を生成し、この画像信号を順次無線送信する。カプセル型内視鏡が無線送信した画像信号は、被検体の外部に設けられた複数の受信アンテナを有するアンテナ装置を介して受信装置に受信される。この受信装置は、受信した画像信号を記憶するメモリを有しており、被検体が携帯可能である。また、被検体内部を観察するカプセル型内視鏡システムにおいては、各受信アンテナによる無線信号の受信強度をもとに、カプセル型内視鏡が撮像したときの位置を推定し、カプセル型内視鏡の推定位置を画像信号に対応付けて各画像信号を受信装置等で保持する。
上述したアンテナ装置として、フレキシブルなアンテナシート上に複数の受信アンテナに関する複数の配線パターンを分散配置したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第5193402号公報
しかしながら、上述した従来技術では、過大な外力の付加によるアンテナシートの過度な歪みや曲がりなどに起因して配線パターンが断裂してしまい、アンテナ装置の耐久性を保持できないおそれがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、過大な外力の付加への耐久性の向上を図ることができるアンテナ装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかるアンテナ装置は、被検体に導入されたカプセル型医療装置による無線信号を受信し、前記被検体に主要部が巻き付けられることによって前記被検体に装着されるアンテナ装置において、可撓性を有する基材と、該基材上に形成された段差部分と、該段差部分に交差し前記基材上に形成された配線パターンとを含むアンテナシートと、前記アンテナシートの基材を収容するホルダーと、前記ホルダーに前記アンテナシートの基材が収容された状態で前記配線パターンのうち前記段差部分との交差部分を少なくとも覆う可撓性の少なくとも1枚の保護シートと、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかるアンテナ装置は、前記基材は、可撓性を有する基板であり、前記保護シートに交差方向から加えられた負荷による該保護シート交差方向への変位は、前記基板に交差方向から加えられた同一の負荷による前記基板の交差方向への変位よりも小さいことを特徴とする。
また、本発明にかかるアンテナ装置は、前記アンテナシートの基材及び、前記保護シートは、前記ホルダーに対し、少なくとも前記被検体への巻き付け方向に可動であることを特徴とする。
また、本発明にかかるアンテナ装置は、前記段差部分は、前記基材上に実装された部品を覆う突起部により形成され、前記保護シートは、前記ホルダーに前記アンテナシートの基材が収容された状態で前記段差部分と前記配線パターンとの交差部分を覆うことを特徴とする。
また、本発明にかかるアンテナ装置は、前記アンテナシートから延出するケーブルをさらに備え、前記段差部分は、前記ケーブルの先端と前記基材の端部との接続部分を被覆する接続部により形成され、前記保護シートは、前記ホルダーに前記アンテナシートの基材が収容された状態で前記段差部分と前記配線パターンとの交差部分を覆うことを特徴とする。
また、本発明にかかるアンテナ装置は、前記突起部は、前記基材の基板面の両面に段差を形成し、当該アンテナ装置は、2枚の前記保護シートを有し、前記アンテナシートの基材は、前記ホルダーに該アンテナシートの基材が収容された場合に、前記2枚の保護シートの間に配置されることを特徴とする。
また、本発明にかかるアンテナ装置は、前記接続部は、前記基材の基板面の両面に段差を形成し、当該アンテナ装置は、2枚の前記保護シートを有し、前記アンテナシートの基材は、前記ホルダーに該アンテナシートの基材が収容された場合に、前記2枚の保護シートの間に配置されることを特徴とする。
また、本発明にかかるアンテナ装置は、前記段差部分は、前記基材の基板面のいずれか一方に形成され、前記保護シートは、前記基材の基板面の少なくとも一方の面側に配置されることを特徴とする。
また、本発明にかかるアンテナ装置は、前記保護シートは、前記ホルダーに収容された場合に少なくとも前記被検体側に配置され、前記被検体への巻き付け方向の長さが前記アンテナシートの基材の巻き付け方向の長さよりも短いことを特徴とする。
また、本発明にかかるアンテナ装置は、前記ホルダーを前記被検体に固定させるためのベルトと、前記ベルトに対して、前記ケーブルを固定する固定具と、をさらに有することを特徴とする。
また、本発明にかかるアンテナ装置は、前記ケーブルは、前記被検体への当該アンテナ装置の装着時において、前記固定具の前記ケーブルの基端方向への移動を止めるためのストッパを備えることを特徴とする。
また、本発明にかかるアンテナ装置は、前記ストッパは、前記接続部の基端から少なくとも前記固定具の幅分離間した位置に設けられた突起であることを特徴とする。
また、本発明にかかるアンテナ装置は、前記ストッパは、前記接続部の基端から少なくとも前記固定具の幅分離間した拡径部分であることを特徴とする。
本発明にかかるアンテナ装置によれば、可撓性を有する基材と、該基材上に形成された段差部分と、該段差部分に交差し前記基材上に形成された配線パターンとを含むアンテナシートと、アンテナシートの基材を収容するホルダーと、ホルダーにアンテナシートの基材が収容された場合に配線パターンのうち、配線パターンの断裂が生じやすい段差部分との交差部分を少なくとも覆う可撓性の少なくとも1枚の保護シートをさらに備えることによって、配線パターンの断裂を低減でき、過大な外力の付加への耐久性の向上を図ることができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係るカプセル型内視鏡システムの概略構成を示す模式図である。 図2は、図1に示すアンテナ装置の主要部構成を示す模式図である。 図3は、図2のA矢視図である。 図4は、図1に示すアンテナ装置を構成するホルダーの正面図である。 図5は、図1に示すアンテナ装置を構成する保護シートの正面図である。 図6は、実施の形態1におけるホルダーへのアンテナシートの基材の収容を説明する図である。 図7は、実施の形態1におけるアンテナシートの基材を収容したホルダーの被検体への取り付けを説明する図である。 図8は、実施の形態1におけるアンテナシートの基材の過大な外力付加時における変位の状態を説明するための図である。 図9は、実施の形態1における保護シートの形状について説明する図である。 図10は、保護シートの間にアンテナシートの基材を挟んで、収容部に収容した場合に、図8に示した過大な外力が同じ領域にかかったときの様子を示す図である。 図11は、実施の形態1におけるホルダーの収容部、基材及び保護シートの断面図である。 図12は、図11の一部領域の拡大図である。 図13は、実施の形態1における保護シートの平面図である。 図14は、被検体に装着された実施の形態1の変形例におけるアンテナシートと保護シートとを示す模式図である。 図15は、実施の形態2におけるアンテナシートの基材を収容したホルダーの被検体への取り付けを説明する図である。 図16は、図15に示すベルトの片面を示す図である。 図17は、図15に示すケーブル固定具の一方の面を示す図である。 図18は、図15に示すケーブル固定具の他方の面を示す図である。 図19は、図15に示すケーブル固定具のベルトへの取り付けを説明する図である。 図20は、図15に示すケーブル固定具を使用しないで、アンテナシートを収容したホルダーを被検体に装着した場合を説明する図である。 図21は、図15に示すケーブル固定具を使用して、アンテナシートを収容したホルダーを被検体に装着した場合を説明する図である。 図22は、実施の形態2の変形例1におけるケーブルに設けられたストッパの一例を説明するための図である。 図23は、実施の形態2の変形例1におけるケーブルに設けられたストッパの一例を説明するための図である。 図24は、図15に示すベルトの他方の面を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面とともに詳細に説明する。なお、以下の実施の形態により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明において参照する各図は、本発明の内容を理解でき得る程度に形状、大きさ、及び位置関係を概略的に示してあるに過ぎない。すなわち、本発明は、各図で例示された形状、大きさ及び位置関係のみに限定されるものではない。また、以下の説明において、被検体の体内に導入されて被検体の体内画像を撮像するカプセル型内視鏡装置から無線信号を受信するアンテナ装置を含むカプセル型内視鏡システムを例示するが、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、同一の構成には同一の符号を付して説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るカプセル型内視鏡システムの概略構成を示す模式図である。図1に示すように、カプセル型内視鏡システム1は、被検体2内の体内画像を撮像するカプセル型内視鏡3と、被検体2内に導入されたカプセル型内視鏡3から送信される無線信号を受信するアンテナ装置4と、ケーブル46を介してアンテナ装置4から入力される無線信号に所定の処理を行って記録する受信装置5と、カプセル型内視鏡3によって撮像された被検体2内の画像信号に対応する画像を処理及び/または表示する画像処理装置6と、を備える。なお、アンテナ装置4は、図示しないホルダーに挿入されて被検体2に装着される。
カプセル型内視鏡3は、被検体2内を撮像する撮像機能と、被検体2内を撮像して得られた画像データをアンテナ装置4に送信する無線通信機能と、を有する。また、カプセル型内視鏡3内には、円形コイルまたは円形ループによるアンテナが配置されている。カプセル型内視鏡3は、被検体2内に飲み込まれることによって被検体2内の食道を通過し、消化管腔の蠕動運動によって体腔内を移動する。カプセル型内視鏡3は、体腔内を移動しながら微小な時間間隔、例えば0.5秒間隔で被検体2の体腔内を逐次撮像し、撮像した被検体2内の画像信号を生成してアンテナ装置4に順次送信する。この場合、カプセル型内視鏡3は、画像信号と、受信強度を検出し易くする位置情報(ビーコン)等を含む受信強度検出データとを含む送信信号を生成し、この生成した送信信号を変調することによって得られる無線信号をアンテナ装置4に無線送信する。
アンテナ装置4は、周期的にカプセル型内視鏡3から無線信号を受信し、ケーブル46を介して無線信号を受信装置5に出力する。ケーブル46は、同軸ケーブルを用いて構成される。アンテナ装置4は、検査を行う際に被検体2に主要部が巻きつけられ、後述するベルト9で被検体2に固定されることによって、被検体2に装着される。
受信装置5は、アンテナ装置4を介してカプセル型内視鏡3から送信された無線信号をもとに被検体2内の画像信号及び位置情報を取得する。受信装置5は、位置情報及び撮像時刻を示す時刻情報等を、受信した画像信号に対応付けてメモリに記憶する。受信装置5は、カプセル型内視鏡3により撮像が行われている間、例えば被検体2の口から導入され、消化管内を通過して被検体2内から排出されるまでの間、被検体2に携帯される。受信装置5は、カプセル型内視鏡3による検査の終了後、被検体2から取り外され、カプセル型内視鏡3から受信した画像データ等の情報を転送するため、画像処理装置6に接続される。また、受信装置5は、アンテナやケーブル46の断線を検出した場合、受信装置5の表示部(不図示)にアンテナやケーブル46が断線したことを示す表示を行う。さらに、受信装置5の表示部には、取得した画像を閲覧できるビュワー機能があるが、ビュワー機能を使い過ぎないように、受信装置5内部にある電源部のバッテリーの残量が、想定した検査時間を保証できない容量になった場合に、ユーザに告知する手段を設けている。
画像処理装置6は、液晶ディスプレイ等の表示部を備えたワークステーション、パーソナルコンピュータ、モバイル機器などを用いて構成される。画像処理装置6は、受信装置5を介して取得した被検体2内の画像信号に対応する画像を表示する。
また、画像処理装置6は、受信装置5のメモリから画像データを読み取るクレードル6aと、キーボード及びマウス等の操作入力デバイス6bとを備える。クレードル6aは、受信装置5が装着された際に受信装置5のメモリから画像信号や、この画像信号に関連付けされた位置情報及び時刻情報等の関連情報を取得し、取得した各種情報を画像処理装置6に転送する。操作入力デバイス6bは、ユーザによる入力を受け付ける。
これにより、ユーザは、操作入力デバイス6bを操作しつつ、画像処理装置6が順次表示する被検体2内の画像を見ながら、被検体2内部の生体部位、例えば食道、胃、小腸及び大腸等を観察し、被検体2を診断する。また、画像処理装置6は、受信装置5から出力されたアンテナ識別情報を取得し、アンテナ種別毎にカプセル内視鏡の位置検出の処理を変えられるようになっている。さらに、画像処理装置6は、受信装置5から出力されたアンテナ故障情報を元に異常を判定して、位置検出情報表示を切り替えられる構成になっている。クレードル6aには、画像処理装置6を接続するケーブルが抜けないように抜け防止用のバインダーを設けている。
次に、図1に示すアンテナ装置4の構成について説明する。図2は、アンテナ装置4の主要部構成を示す模式図である。図3は、図2のA矢視図である。アンテナ装置4は、図2及び図3に示すアンテナシート40を備える。また、アンテナ装置4は、後述するホルダー7及び2枚の保護シート8A,8Bを備える。アンテナ装置4において、アンテナシート40の基材41、ホルダー7、2枚の保護シート8A,8Bは、別体であり、少なくとも被検体2への巻き付け方向にそれぞれが可動である。なお、図2に示す破線A1は、後述する基準点O1を通る被検体2への巻き付け方向と平行な線である。
アンテナシート40は、可撓性を有する基材41と、該基材41上に形成された段差部分と、該段差部分に交差し基材41上に形成された配線パターン44A〜44Hとを含む。基材41は、シート状のフレキシブル基板であり、基材41上に、受信アンテナ42A〜42Hと、各受信アンテナ42A〜42H及びケーブル46を接続する配線パターン44A〜44Hと、が形成される。アンテナシート40からは、受信装置5との接続用のケーブル46が延出している。アンテナシート40には、ケーブル46の先端と基材41の端部との接続部分を基材41の表面および裏面から被覆する接続部45が形成される。接続部45は、基材41よりも硬い材料を用いて形成される。段差部分は、接続部45及び後述する突起部43を有する。
基材41は、例えば、ポリイミドを用いて形成される。基材41の主面は、多角形であり、例えば図2に示すように、略八角形をなす。基材41は、被検体2の腹部表面のほぼ全体を覆う大きさで形成される。基材41には、略円形状をなす位置決め用孔部41aが形成される。なお、基材41の主面は、略八角形の必要はなく、四角形等であってもよい。あるいは、基材41の主面は、楕円形などの多角形とは異なる形状であってもよい。
位置決め用孔部41aは、基材41の基準点O1を中心に含む位置に設けられる。位置決め用孔部41aは、被検体2に装着される際に被検体2に対して、アンテナ装置4の装着位置を決める位置決め部として機能する。例えば、被検体2の体表の指標部位(例えば、へそ等)が位置決め用孔部41a内の中心部(基準点O1)に位置するようにアンテナシート40を被検体2に取り付けた場合、アンテナ装置4における各受信アンテナ42A〜42Hが被検体2の体表の所定の装着位置に正確に装着される。例えば、位置決め用孔部41aは、被検体2の体表の指標部位が視認できる程度の径D1を有する円形である。
各受信アンテナ42A〜42Hは、基材41にプリント配線によって形成されたエレメント部42A−1〜42H−1と、それぞれ対応するエレメント部42A−1〜42H−1に半田等によって電気的に接続される電子部品42A−2〜42H−2とを有する。各電子部品42A−2〜42H−2は、基材41に実装され、樹脂材料等で形成された突起部43の内部に封止される。突起部43の外縁は、略円形をなし、それぞれ対応するエレメント部42A−1〜42H−1に接して成形される。突起部43は、被覆後に基材41よりも硬質化する材料を用いて形成される。突起部43は、基材41の表面及び裏面の双方からアンテナシート40上に実装された電子部品42A−2〜42H−2を覆って電子部品42A−2〜42H−2を封止する構成であり、基材41の表面及び裏面の双方から突起する。
したがって、図3に示すように、突起部43の表面側の外縁と基材41の表面との間には段差M2があり、突起部43の裏面側の外縁と基材41の裏面との間には段差M3がある。また、上記したように、アンテナシート40には、ケーブル46の先端と基材41の端部との接続部分を被覆する接続部45が形成されているため、接続部45の表面側の先端と基材41の表面との間には段差M1があり、接続部45の裏面側の先端と基材41の裏面との間には段差M4がある。配線パターン44A〜44Hは、突起部43に封止された各電子部品42A−2〜42H−2と、ケーブル46内部の各芯とを接続する。このため、配線パターン44A〜44Hは、突起部43の段差部分(M2、M3)及び接続部45の段差部分(M1、M4)の双方に交差するように形成される。なお、接続部45の基端とケーブル46との間にも段差M11がある。段差M11は、図3の例では、接続部45の表側及び裏側の双方に形成される。
図4は、アンテナ装置4を構成するホルダー7の正面図である。図4は、ホルダー7のうち、被検体2にホルダー7を装着したときに被検体2の体外を向く面について示している。なお、図4には、基材41の基準点O1を通る巻き付け方向と平行な線を破線A1で示す。
図4に示すホルダー7は、アンテナシート40の基材41及び後述する保護シート8A,8Bを収容し、被検体2の腹部に巻きつけるように装着する袋状をなす。ホルダー7は、アンテナシート40の基材41の形状に対応した外表面形状を有するとともにアンテナシート40の基材41を収容可能である収容部71、及び、収容部71の右側及び左側とそれぞれ接続する環状のベルト通し75a,75bを有する。ベルト通し75a,75bには、後述するベルト9のそれぞれの端部が通される。なお、ベルト9は、ホルダー7から着脱自在であるとともにホルダー7に取り付けられて収容部71内のアンテナシート40を被検体2に固定する。
収容部71は、アンテナシート40の基材41及び保護シート8A,8Bを挿入可能であり、かつ、開閉自在である開口部72を有する袋状をなす。開口部72にはファスナーが取り付けられており、位置73aから位置73bの間でスライダー73を移動させることによって、開口可能とされている。収容部71の開口部72の開口長さ及び幅は、アンテナシート40の基材41及び接続部45を挿入可能な開口長さ及び幅に設定される。また、収容部71には、収容対象のアンテナシート40の基材41の位置決め用孔部41aに対応した位置に位置決め用孔部74が形成される。即ち、この位置決め用孔部74の中心O2は、アンテナシート40の基材41が挿入されてファスナーが閉じられた際に基材41の基準点O1が位置する場所に設けられる。なお、位置決めの際に作業者の指の引っ掛かりを防止するため、収容部71の位置決め用孔部74は、アンテナシート40の位置決め用孔部41aの径D1よりも小さな径D2であることが望ましい。また、収容部71は基材41、保護シート8A、8Bを収納しやすいように、基材41、保護シート8A、8Bの外形寸法に対して大きい内寸となるよう構成される。ただし、この寸法差は径D1と径D2の差より小さくなるよう設定されることが望ましい。このため基材41、保護シート8A、8Bは収容部71の内部において、被検体2への巻き付け方向に垂直な方向へ前述の寸法差の範囲内でホルダー7に対し可動である。
図5は、アンテナ装置4を構成する保護シート8A,8Bの正面図である。図5の保護シート8A上には、巻き付け方向と平行な線を破線A1で示す。図5に示すように、アンテナ装置4は、可撓性を有する同形状の2枚の保護シート8A,8Bを有する。保護シート8A,8Bは、基材41の主面に対応した多角形或いは楕円形などの形状であり、例えば図5に示すように、略八角形をなす。保護シート8A,8Bは、アンテナシート40の基材41がホルダー7の収容部71に収容された状態で、該ホルダー7内において、配線パターン44A〜44Hのうち、段差部分である突起部43及び接続部45との交差部分を少なくとも覆う形状を有する。保護シート8A,8Bは、例えば、ポリカーボネイト、ポリイミド、ポリエチレン、ポリプロビレン、ポリアセタール等の樹脂材料を用いて形成される。保護シート8A,8Bに交差方向から加えられた負荷による保護シート8A,8Bの交差方向への変位は、基材41に交差方向から加えられた同一の負荷による基板面の交差方向への変位よりも小さい。言い換えると、保護シート8A,8Bは、基材41よりも可撓性が低い、すなわち硬い。なお、ここでいう交差方向とは、加えられた負荷のベクトル成分の少なくとも一部が、保護シート8A,8Bや基材41の面に対して垂直であることを意味する。
保護シート8A,8Bは、保護対象のアンテナシート40の基材41の位置決め用孔部41aに対応した位置に楕円形状をなす位置決め用孔部81が形成される。この位置決め用孔部81の中心O3は、ホルダー7へのアンテナシート40の基材41及び保護シート8A,8Bの収容時に基材41の基準点O1がほぼ位置する場所に設けられる。なお、保護シート8Aおよび8Bが巻き付け方向にずれた場合であっても、被検体2の体表の指標部位が基材41の基準点O1に位置できるように、位置決め用孔部81は、位置決め用孔部41aの径D1よりも大きい幅D3を有する。なお、保護シート8A,8Bは、それぞれ図中左側に、保護シート8A,8Bの左右方向を認識できるための指標として機能する孔82を有する。
次に、ホルダー7へのアンテナシート40の収容について説明する。図6は、ホルダー7へのアンテナシート40の基材41の収容を説明する図である。ホルダー7にアンテナシート40の基材41を収容するには、まず、スライダー73を移動させてファスナーを開けて、収容部71の開口部72を開口させてから、図6の矢印のように、アンテナ40の基材41を2枚の保護シート8A,8Bで挟んだ状態で収容部71内に挿入する。この場合、ホルダー7を正面から見た場合に、アンテナシート40から延出するケーブル46がホルダー7の右側から延出するように、アンテナシート40の基材41を開口部72から収容部71内に収容する。したがって、アンテナシート40の基材41は、ホルダー7に収容された場合に、2枚の保護シート8A,8Bの間に配置される。
図7は、アンテナシート40の基材41を収容したホルダー7の被検体2への取り付けを説明する図である。図7に示すように、ベルト9でホルダー7を被検体2に固定する。ベルト9のそれぞれの端部は、ホルダーのベルト通し75a,75bに通された後に折り返され、被検体2の腹囲に合わせてベルト9の締め付け強さを調整された後に固定される。ホルダー7の収容部71に、2枚の保護シート8A,8Bで挟みながら、アンテナシート40の基材41を正しい向きで収容した場合には、基材41における位置決め用孔部41aと、保護シート8A,8Bの位置決め用孔部81と、ホルダー7の位置決め用孔部74とが重なる。位置決め用孔部41a,81,74が重なった箇所は、ホルダー7の表面から裏面まで貫通することとなるため、ホルダー7の裏面側に位置する被検体2をホルダー7の表面側から視認することができる。したがって、被検体2にアンテナ装置4を装着する場合には、この重なり合った位置決め用孔部41a,81,74から、被検体2体表の指標部位が見えるように、ホルダー7の位置を調整し、ベルト9でホルダー7を被検体2に固定する。
図8は、アンテナシート40の基材41の過大な外力付加時における変位の状態を説明するための図である。図8に例示するように、基材41上に、段差M2,M3がある基材41よりも硬い突起部43がある場合、基板面との鉛直方向に沿って上から強く押圧されるなどによって基材41の領域Saに局所的に過大な外力F1がかかると、段差M2の境界部において基材41に対する強い負荷が発生する。段差M2の境界部に強い負荷が生じると、硬い突起部43に変位が生じないのに対し、フレキシブルな基材41は、突起部43との境界部において破線のように過度に曲り、突起部43との境界近傍の配線パターン44A〜44Hが断裂してしまう場合がある。また、接続部45の段差M1,M4においても同様に、段差M1,M4の境界部に強い負荷が生じると、硬い接続部45に変位が生じないのに対し、基材41は、接続部45との境界部において過度に曲り、接続部45との境界近傍の配線パターン44A〜44Hが断裂してしまう場合がある。
そこで、アンテナ装置4では、保護シート8A,8B間の間にアンテナシート40の基材41を挟んで、収容部71に収容することによって、基材41の段差部分にかかる負荷を低減し、配線パターン44A〜44Hの断裂を防止している。図9は、保護シート8Aの形状について説明する図である。図9においては、説明のため、アンテナシート40上に保護シート8Aを重ねた状態を示す。保護シート8Aは、局所的に過大な外力がかかった場合であっても、基材41に強い負荷が生じないように、基材41の主要部を覆う形状に設定される。具体的には、図8において説明したように、保護シート8Aは、ホルダー7にアンテナシート40の基材41が収容された場合に、強い負荷が生じると過度に曲がりやすい段差部分との境界近傍の配線パターン44A〜44H、すなわち、配線パターン44A〜44Hのうち突起部43の段差M2、M3との交差部分及び接続部45の段差M1,M4との交差部分を少なくとも覆う形状を有する。
図10は、保護シート8A,8Bの間にアンテナシート40の基材41を挟んで、収容部71に収容した場合に、図8に示した過大な外力F1が同じ領域Saにかかったときの基材41の屈曲具合を示す図である。図10には、保護シート8A,8Bがない場合に過大な外力F1が付加された場合の基材41の変位に対応する破線A3も示す。段差M2を覆うように保護シート8Aが配置されていることから、過大な外力F1は保護シート8Aにかかり、保護シート8Aが変形する。これにより過大な外力F1は保護シート8Aを変形させるが、その下にある基材41の領域Saを過度に曲げることはなく、これにより強い負荷を発生させることもない。このように、保護シート8A、8Bが基材41よりも硬いことで、保護シート8A,8B間に位置する基材41の過大な外力F1による変形は、過大な外力F1が基材41に直接かかった場合の変形より小さくできる。これにより基材41に発生する負荷をより低減させることができる。
したがって、保護シート8A,8Bとの間に基材41を配置した状態でホルダー7に収容することによって、保護シート8A,8Bがない場合と比較して、基材41自体が大きく屈曲することはない。言い換えると、過大な外力の付加によるフレキシブルなアンテナシート40の過度な歪みを低減することができる。したがって、保護シート8A,8Bとの間に基材41を配置した状態でホルダー7に収容することによって、基材41上の配線パターン44A〜44Hの過度な屈曲に起因する断裂を軽減できる。特に、保護シート8A,8Bは、ホルダー7にアンテナシート40の基材41が収容された場合に、強い負荷が生じると過度に曲がりやすい段差部分との境界近傍の配線パターン44A〜44H、すなわち、配線パターン44A〜44Hのうち突起部43の段差M2、M3との交差部分及び接続部45の段差M1,M4との交差部分を少なくとも覆う形状を有する。実施の形態1では、基材41の過度な歪みなどに起因して断裂が生じやすい配線パターン44A〜44Hと突起部43及び接続部45との交差部分が保護シート8A,8Bによって表及び裏から保護されるため、配線パターン44A〜44Hの断裂が発生しにくく、アンテナ装置4の過大な外力の付加への耐久性向上を図ることができる。なお、保護シート8A,8Bは、配線パターン44A〜44Hのうち突起部43の段差M2、M3との交差部分及び接続部45の段差M1,M4との交差部分を覆う形状であれば足り、交差していない部分には穴が空いていてもよい。
もちろん、図9に示すように、保護シート8A,8Bは、過大な外力から電子部品42A−2〜42H−2を保護するために、ホルダー7内へのアンテナシート40の基材41の収容時において、突起部43までさらに覆うことができる形状であってもよい。また、保護シート8A,8Bは、過大な外力による受信アンテナ42A〜42Hのエレメント部42A−1〜42H〜1の断裂を防止するために、ホルダー7内へのアンテナシート40の基材41の収容時において、エレメント部42A−1〜42H〜1までさらに覆うことができる形状であってもよい。保護シート8A,8Bの形状を上記のように設定することによって、過大な外力が付加されても、電子部品42A−2〜42H−2の故障やエレメント部42A−1〜42H〜1の断裂が生じにくくなり、アンテナ装置4の耐久性をさらに向上させることができる。
次に、保護シート8A,8Bの形状について、さらに説明する。2枚の保護シート8A,8Bは、内側、外側を区別せずに使えるように、同じ形状、同じ寸法としている。図11は、ホルダー7の収容部71、基材41及び保護シート8A,8Bの断面図である。図11は、保護シート8A,8Bの間に基材41を挟んだ状態で収容部71に収容された場合における、収容部71、保護シート8A,8B及び基材41を、被検体2への巻き付け方向と平行な面で切断した断面図である。図12は、図11に示す領域Sbの拡大図である。
図11に示すように、基材41が、被検体2への装着などの際に曲げられる場合がある。この場合、ホルダー7の収容部71内の端部、例えば領域Sb,Scに示す巻き付け方向における両端部を保護シート8A,8Bで傷つけないように、保護シート8A,8Bの巻き付け方向の寸法が設定されている。具体的には、図12に示すように、基材41を間に挟んだ保護シート8A,8Bを収容部71内に配置した時に、収容部71が曲げられた場合であっても、保護シート8A,8Bの端部が、基材41端部よりも、巻き付け方向の外側へ突出しないように、保護シート8A,8Bの寸法が設定されている。図12に示すように、被検体2側の保護シート8Bの方が、曲げによって巻き付け方向の外側に突出しやすいため、収容部71全体が曲げられても基材41の端部41bから保護シート8Bの端部83Bが突出しないように、領域Sbにおいては、収容部71の曲げ時に端部41bから突出すると想定される幅Lb分、寸法が小さくなっている。他端側の領域Scにおいても同様に、保護シート8Bにおいては、収容部71の曲げ時に端部41bから突出すると想定される幅分、寸法が小さくなっている。
このように、ホルダー7の収容部71に収容された場合に被検体2側に位置する保護シート8Bについては、巻き付け方向の長さを、アンテナシート4の基材41の巻き付け方向の長さよりも短くすることによって、ホルダー7の収容部71内部の端部を保護シート8A,8Bで傷つけないようにしている。なお、実施の形態1では、保護シート8A,8Bは、同形状であるため、保護シート8Aも、被検体2への巻き付け方向の長さが、アンテナシート4の基材41の巻き付け方向の長さよりも短くなっている。
図13に示すように、保護シート8A,8Bは、破線A1を基準とすると上下対称である。位置決め用孔部81の位置は、図中上下方向において中心となっており、これによって、保護シート8A,8Bが上下反転した場合でも同じ位置となるようにする。したがって、被検体2に対し、保護シート8A,8Bを上下自由に装着することができる。また、保護シート8A,8Bは、破線A1と垂直であり中心O3を通る線A2を基準とした場合には、左右非対称である。そこで、保護シート8A,8Bは、図中左側に孔82を設け、保護シート8A,8Bの左右方向を認識できるようにしている。なお、孔82は、基材41と突起部43との段差部分、あるいは、基材41と接続部45との段差部分ではない位置に設ける。したがって、被検体2への装着時において、保護シート8A,8Bは、図中上下方向については装着方向を気にせず容易に位置決めでき、図中左右方向(巻き付け方向)については、孔82を指標とすることで入れる方向を間違うこともない。なお、保護シート8A,8Bの左右方向を認識できれば足りるため、孔82に代えて、マークを付してもよい。また、保護シート8Bも保護シート8Aと同形状であるため、同様に上下については気にせず装着可能である。
(実施の形態1の変形例)
図14は、被検体に装着された実施の形態1の変形例におけるアンテナシートと保護シートとを示す模式図である。なお、図14では、ホルダー7の収容部71については、省略する。実際には、ホルダー7の収容部71内部に保護シート8A及びアンテナシート40Aの基材41が収容された状態で、被検体2に装着される。
図14に示すように、実施の形態1の変形例におけるアンテナシート40Aは、基材41の基板面の1面のみに、突起部43A、接続部45A及び配線パターン(不図示)が形成される。被検体2への装着時には、この突起部43A、接続部45A及び配線パターンが形成された面が、被検体2とは逆側を向く状態で基材41が収容部71に収容される。保護シート8Aは、基材41と被検体2との間に配置するように収容部71に収容される。すなわち、保護シート8Aは、基材41における突起部43A、接続部45A及び配線パターンの形成面と逆側の面側に配置される。言い換えると、保護シート8Aは、収容部71内部に収容される場合には被検体2側に位置する。これは、被検体2側に保護シート8Aを配置させて、被検体2の腹部周りの曲面に合わせて、収容部71が屈曲した状態で装着された際に加えられる被検体2側からの過大な外力から基材41を保護するためである。この過大な外力は、例えば被検体2と基材41の間に誤って挟んだ装飾品などの凸部が存在する場合に発生する外力である。なお、アンテナシート40Aの基材41の突起部43A、接続部45A及び配線パターンが形成された面側に、さらに保護シート8Bを配置させて、外部方向からの過大な外力から、配線パターンを保護することももちろん可能である。また、被検体2と基材41の間に凸部がなく、被検体2からの外力がない、あるいは小さいと考えられる場合には被検体2に向かう過大な外力から基材41を保護するために、基材41の突起部43A、接続部45A及び配線パターンが形成された面側に、保護シート8Aを配置させてもよい。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2に係るアンテナ装置について説明する。図15は、実施の形態2におけるアンテナシート40の基材41を収容したホルダー7の被検体への取り付けを説明する図である。図15に示すように、実施の形態2に係るアンテナ装置は、ホルダー7を被検体に固定させるためのベルト9を有するとともに、ベルト9に対して、アンテナシート40の接続部45から延出するケーブル46を固定する幅W1のケーブル固定具10(固定具)を有する。図示しないアンテナシート40および保護シート8A、8Bの構成は実施の形態1と同一である。
まず、ベルト9について説明する。図16は、図15に示すベルト9の片面を示す図である。図16に示すように、ベルト9の片面90Aは、端部91a,91b側に面ファスナーのフック面93が形成されており、それ以外の部分に、面ファスナーのループ面92が形成されている。なお、ベルト9の他方の面には、面ファスナーは形成されていない。
図17は、図15に示すケーブル固定具10の一方の面を示す図である。図17に示すように、ケーブル固定具10の面10Aには、端部101a,101b側にそれぞれ面ファスナーのフック面102,104が形成されており、フック面102の図中左側にループ面103が形成される。図18は、ケーブル固定具10の他方の面を示す図である。図18に示すように、ケーブル固定具10の他方の面10Bのほぼ全面に、面ファスナーのループ面105が形成される。
ホルダー7本体を被検体2に取り付ける場合には、面ファスナーが形成された面90Aを外側にし、端部91a,91bをそれぞれベルト通し75a,75bに通してから、ベルト9の長さが被検体2の腹囲に合うようにベルト通し75a,75bに通す長さを調整した後に端部91a,91bを折り返し、面ファスナーで固定する。この際、面ファスナーがベルト9の面90Aの全面にあるため、各被検体2の腹囲に合わせてベルト9の締め付け強さを微調整できる。
図19は、ケーブル固定具10のベルト9への取り付けを説明する図である。図19に示すように、ベルト9でホルダー7を被検体2に固定した後、面10Aを外側にするとともにフック面102がケーブル46側に位置するようにケーブル固定具10の向きを調整してから、ケーブル固定具10をケーブル46及びベルト9との裏側に通す。続いて、ケーブル46をフック面102とループ面103との間に位置させた状態で、矢印Y1のように端部101aを図中下側に折ってフック面102とループ面103とを貼り合わせる。続いて、ベルト9をフック面104の上方と端部101aとの間に位置させた状態で、矢印Y2のように端部101bを図中上側に折って、面10Aのフック面104と他方の面10Bのループ面105とを貼り合わせる。
図20は、ケーブル固定具10を使用しないで、アンテナシート40を収容したホルダー7を被検体2に装着した場合を説明する図である。図21は、ケーブル固定具10を使用して、アンテナシート40を収容したホルダー7を被検体2に装着した場合を説明する図である。
ケーブル固定具10を使用しないで、アンテナシート40を収容したホルダー7を被検体2に装着した場合、図20に示すように、ケーブルが周辺物に引っかかるなどしてケーブル46の先端方向への過大な外力(矢印F2参照)がケーブル46に付加されると、ケーブル46の先端部が、この過大な外力の方向に移動することによって基材41における接続部45との境界部が矢印Y4のように過度に曲がり、配線パターン44A〜44Hにおける接続部45との交差部分が断裂してしまうおそれがある。
これに対し、ケーブル固定具10を使用してアンテナシート40を収容したホルダー7を被検体2に装着した場合には、図21に示すように、ケーブル固定具10でベルト9にケーブル46を固定しているため、ケーブル46に過大な外力(矢印F2参照)が付加されても、ケーブル46の先端部がベルト9から移動することはない。したがって、アンテナシート40にも、ケーブル46の先端の移動に起因する負荷が加わることもなく、基材41の過度な屈曲も生じにくい。
このように、実施の形態2においては、ケーブル固定具10を用いてケーブル46をベルト9に固定することによって、ケーブル46の先端部が過大な外力の方向に移動することはないため、基材41にもケーブル46の先端部の移動に起因する過度な屈曲が生じにくい。したがって、実施の形態2によれば、基材41の過度な屈曲に起因する配線パターン44A〜44Hの断裂を抑制でき、アンテナ装置のさらなる耐久性向上を図ることができる。
(実施の形態2の変形例1)
さらに、ケーブルに、被検体2へのアンテナ装置の装着時において、ケーブル固定具10のケーブルの基端方向への移動を止めるためのストッパを設けてもよい。図22及び図23は、実施の形態2の変形例1におけるケーブルに設けられたストッパの一例を説明するための図である。ストッパとして、例えば、図22のケーブル46Aのように、段差M11が形成される接続部45の基端45bからケーブル固定具10の幅W1分離間した位置に突起47を設ける。また、図23のケーブル46Bのように、ストッパとして、接続部45の基端45bからケーブル固定具10の幅W1分離間した拡径部分49を設けてもよい。拡径部分49の外径D5は、ケーブル46Bの先端部48の外径D4よりも大きい。なお、ケーブル固定具10の装着しやすさを考慮し、ケーブル固定具10の幅W1よりも少し広い間隔だけ離間した位置に突起47や拡径部分49を設けてもよい。
このように、実施の形態2の変形例1においては、ケーブル46A,46Bにストッパを設けてケーブル固定具10のケーブル46A,46Bの基端方向への移動を止めることによって、ケーブル46A,46Bが過大な外力により収納部71側に押し込まれ、基材41が過度な屈曲することを防止できる。なお、ケーブル46A,46Bは、段差M11を有する接続部45の基端45bから延出しているため、ケーブル固定具10のケーブル46A,46Bの先端方向への移動は、段差M11によって止められる。
また、実施の形態2および実施の形態2の変形例1においては、それぞれを識別しやすいように、ケーブル固定具10と、ベルト9とを異なる色にしてもよい。また、ケーブル固定具10においては、2組の面ファスナーのうち、各組の面ファスナーで色を変え、さらに、対となる面ファスナーのループ面及びフック面同士を同色とすることによって、いずれの面同士を貼り合わせればよいかをわかりやすくしてもよい。また、ケーブル固定具10の面ファスナーのうち、ケーブル固定具10装着時に被検体2側となる面10Bにループ面105を設けて、被検体2への装着を容易にしている。また、ベルト9は、図24に示すように、図16の面90Aとは逆側の面90B、すなわち、ベルト9装着時に被検体2側と逆側の面が面ファスナーのループ面94になっていてもよい。この場合には、ケーブル固定具10の面10Aのベルト9への当接部分に、面ファスナーのフック部を設けて、ベルト9の面9Bのループ面94と貼り合わせ可能とする。これによって、ケーブル固定具10をベルト9に固定できるため、ケーブル46の巻き付け方向へのずれをより強く防止できる。
1 カプセル型内視鏡システム
2 被検体
3 カプセル型内視鏡
4 アンテナ装置
5 受信装置
6 画像処理装置
7 ホルダー
8A,8B 保護シート
9 ベルト
10 ケーブル固定具
40,40A〜40C アンテナシート
41 基材
41a,74,81 位置決め用孔部
42A〜42H 受信アンテナ
42A−1〜42H〜1 エレメント部
42A−2〜42H−2 電子部品
43,43A 突起部
44A〜44H 配線パターン
45,45A 接続部
46,46A,46B ケーブル
47 突起
71 収容部
72 開口部
73 スライダー
75a,75b ベルト通し
82 孔
92,94,103 ループ面
93,102,104 フック面

Claims (13)

  1. 被検体に導入されたカプセル型医療装置による無線信号を受信し、前記被検体に主要部が巻き付けられることによって前記被検体に装着されるアンテナ装置において、
    可撓性を有する基材と、該基材上に形成された段差部分と、該段差部分に交差し前記基材上に形成された配線パターンとを含むアンテナシートと、
    前記アンテナシートの基材を収容するホルダーと、
    前記ホルダーに前記アンテナシートの基材が収容された状態で前記配線パターンのうち前記段差部分との交差部分を少なくとも覆う可撓性の少なくとも1枚の保護シートと、
    を備えたことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記基材は、可撓性を有する基板であり、
    前記保護シートに交差方向から加えられた負荷による該保護シート交差方向への変位は、前記基板に交差方向から加えられた同一の負荷による基板面の交差方向への変位よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記アンテナシートの基材及び、前記保護シートは、前記ホルダーに対し、少なくとも前記被検体への巻き付け方向に可動であることを特徴とする請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記段差部分は、前記基材上に実装された部品を覆う突起部により形成され、
    前記保護シートは、前記ホルダーに前記アンテナシートの基材が収容された状態で前記段差部分と前記配線パターンとの交差部分を覆うことを特徴とする請求項3に記載のアンテナ装置。
  5. 当該アンテナ装置は、前記アンテナシートから延出するケーブルをさらに備え、
    前記段差部分は、前記ケーブルの先端と前記基材の端部との接続部分を被覆する接続部により形成され、
    前記保護シートは、前記ホルダーに前記アンテナシートの基材が収容された状態で前記段差部分と前記配線パターンとの交差部分を覆うことを特徴とする請求項3に記載のアンテナ装置。
  6. 前記突起部は、前記基材の基板面の両面に段差を形成し、
    当該アンテナ装置は、2枚の前記保護シートを有し、
    前記アンテナシートの基材は、前記ホルダーに該アンテナシートの基材が収容された場合に、前記2枚の保護シートの間に配置されることを特徴とする請求項4に記載のアンテナ装置。
  7. 前記接続部は、前記基材の基板面の両面に段差を形成し、
    当該アンテナ装置は、2枚の前記保護シートを有し、
    前記アンテナシートの基材は、前記ホルダーに該アンテナシートの基材が収容された場合に、前記2枚の保護シートの間に配置されることを特徴とする請求項5に記載のアンテナ装置。
  8. 前記段差部分は、前記基材の基板面のいずれか一方に形成され、
    前記保護シートは、前記基材の基板面の少なくとも一方の面側に配置されることを特徴とする請求項4または5に記載のアンテナ装置。
  9. 前記保護シートは、前記ホルダーに収容された場合に少なくとも前記被検体側に配置され、前記被検体への巻き付け方向の長さが前記アンテナシートの基材の巻き付け方向の長さよりも短いことを特徴とする請求項4または5に記載のアンテナ装置。
  10. 前記ホルダーを前記被検体に固定させるためのベルトと、
    前記ベルトに対して、前記ケーブルを固定する固定具と、
    をさらに有することを特徴とする請求項5に記載のアンテナ装置。
  11. 前記ケーブルは、前記被検体への当該アンテナ装置の装着時において、前記固定具の前記ケーブルの基端方向への移動を止めるためのストッパを備えることを特徴とする請求項10に記載のアンテナ装置。
  12. 前記ストッパは、前記接続部の基端から少なくとも前記固定具の幅分離間した位置に設けられた突起であることを特徴とする請求項11に記載のアンテナ装置。
  13. 前記ストッパは、前記接続部の基端から少なくとも前記固定具の幅分離間した拡径部分であることを特徴とする請求項11に記載のアンテナ装置。
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