JPH07500106A - 移植受容者における感染の治療のためのifn−ガンマの使用 - Google Patents

移植受容者における感染の治療のためのifn−ガンマの使用

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 移植受容者における感染の治療のためのIFN−ガンマ の使用発明の技術分野 本発明は一般に、移植患者における微生物感染の予防および治療に関する。さら に詳しくは、本発明は、移植拒絶の頻度を増大させることなく、移植受容者にお ける微生物感染を予防および治療するためのリンホカイン、とりわけガンマイン ターフェロン(IFN−γ)の使用に関する。
発明の背景 同種移植の後の感染による合併症が同種移植の拒絶となることは臨床経験でよく 確立されている。多くの移植患者は、入院期間中に微生物感染したり、入院した ときにすでに患者内でコロニー形成していた微生物が原因の感染を患う。微生物 感染は、移植の成功を制限する主要な因子であると考えられている。このことは 、移植拒絶を防ぐために必要な免疫抑制が移植患者における感染を克服するため の通常の抗菌治療の成功を大きく制限することからとりわけそうである[ロルア ナポリス州(1983)]。
移植受容者における微生物感染を制御する一つの可能な方法は、免疫応答を増大 させるために生物学的応答調節剤(免疫調節剤)を用いることである。この方法 は、IFN−γ療法を用い、移植を伴わない外傷/感染の動物モデルにおいて行 って成功している。幾つかの異なる外傷モデルに供した薩歯類を免疫抑制したと ころ、種々の細菌に感染した場合に増大した死亡率を示した。マウスガンマイン ターフェロンで薩歯類を予防または治療すると、該モデルの幾つかにおいて生1 65 (1988) ; J、 Interferon Res、8.367  (1988);C11n。
Exp、 I mmunol、ヱ旦、406 (1988);およびInfec 、 Immon、 5旦、2412 (1988);リビングストン(Livi ngston、 D、 H,) &7ランゴニ(Malangoni、 M、  A、) 、J、 Surg、 Res、45.37 (1988)]o しかし ながら、移植患者における感染を制御するためにIFN−γ療法を使用すること に反対する強い指摘が存在する。
主要組織適合複合体の遺伝子によってコードされる細胞膜分子が免疫系の細胞と 移植臓器との間の相互作用において本質的な役割を果たしていることが知られて いる[ソーズビー(Thorsby、 E、) 、Transplant Pr oc、1ヱ、29(1987)]。とりわけ、同種移植した組織の主要組織適合 複合体(MHC)分子は、受容者のT細胞を活性化することにより強い免疫応答 を引き起こす能力を有する。
MHCクラス■分子は特に強い移植抗原であるように思われる[クレンプナウア (K lempnauer) ら、Transplant、 P roc、↓ヱ 、1987 (1985)]。■FN−γ療法での免疫調節にはMHCクラス■ 抗原の発現の促進が含まれることがわかっているので[I nterferon s and the r mmune System、ビルチj−/す(Vil cek、 J、) &ドウマイヤー(D eMaeyer)編、エルセビエ・サ イエンティフィック・パブリッンヤーズ(Elsevier 5cientif ic Publishers、 B、 V、 ) 、アムステルダム(1985 )]、移植患者の治療にIFN−γを使用することに対して正当な懸念が存在す る。実際、IFN−γは(ちょうどインターロイキン−2(IL−2)のように )同種移植拒絶の重要な媒体として考えられている。IFN−γレセプター抗体 およびIL−2レセプター抗体は、実験動物において同種移植拒絶を防(二とが 示されており[ランドルフォ(Landolfa)ら、5cience 22旦 、176 (1985);o−ゼンバーグ(Rosenberg)ら、J、 r mmunol、IIL−2およびIFN−γの産生が腎移植受容者における拒絶 エピソードと相関関係を有し得ることを示唆している[ヨンムラ(Yoshim ura、 N、 )およびカハンH,)ら、Kidney Int、λ旦、55 3 (1985);すL/ ッ7 :/ (Calesson。
K、)ら、Transplantation 3旦、32 (1984) ]o ウォロスッズク(Woloszczuk)ら(J、C11n、Chem、C11 n、Biochee、 24.729〜34(1986))は、感染に直接関連 してまたは関連せずに、拒絶エピソードの前にIFN−γの血清レベルの増大を 観察しており、この観察が移植受容者の免疫状態のモニターのための容易で信頼 性のある方法を提供することを示唆している。腎移植受容者におけるインターフ ェロンの全身投与は臓器拒絶の頻度の増大を伴っている[コバリフ(Kovar ik、 J、)ら、Transplantation 45.402 (198 8)]oこの重篤な副作用は、腎移植患者の治療にインターフェロンを使用する ことを禁忌移植拒絶におけるリンホカインの関与の程度、とりわけリンホカイン が関与する機構についてはほとんどわかっていないが、またIFN−γ療法に続 く拒絶現象に関する幾つかの研究は矛盾した結果を報告しているが[マッケンナ (McKeが促進される潜在的危険のため、移植患者における感染の治療のため にIFN−γを医者が使用することがこれまで制限されてきている。
移植受容者にリンホカイン、とりわけIFN−γを投与することに反対する指摘 は、移植において最も一般的に用いられる免疫抑制剤であるシクロスポリンおよ びコルチコステロイドの作用機構に関する本発明者らの知見から一層明らかであ る。
移植におけるシクロスポリンの免疫抑制作用については広く研究されており、主 として、T細胞によるリンホカイン産生をシクロスポリンが強力に阻害すること によると考えられている。シクロスポリンA(CsA)はIFN−γおよび■L −2mRNAの転写をインビトロで阻害することが示されている[クロック(K  ronke、 M、 )ら、Proc、 Natl、 Acad、 Sci、 81.5241 (1984);エリオツド(Elliot)ら、S cien ceλ26.1439 (1984);グラネリービペルノ (Granell i −P 1perno)ら、J 、 Exp、 Med、163.922 ( 1986)]。幾つかの研究は、ツクロスボリンA(CsA)治療を行うと腎移 植受容者のインターロイキン−2(1−2)およびIFN−γ産生が減少するこ とを示している。たとえば、ヨシムラら(J、C11n、 Immunol、( USA) 9.322〜328 (1989))は、ステロイドとともに投与し たCsAが、腎移植受容者からの末梢血単核細胞(PBMC)がサイトカインを 生成する能力およびmRNAレベルでのその遺伝子発現に対してインビボで及ぼ す影響を調べた。彼らは、CsAとステロイドとの併用療法がIFN−γおよび IL−2の両方の遺伝子発現を抑制することを発見した。
第二の重要な免疫抑制剤のグループは、コルチコステロイド(グルココルチコイ ド、GCC)のグループである。コルチコステロイドが免疫抑制作用を発揮する 最も重要な一般的細胞機構は、サイトカインなどの可溶性因子の産生および作用 に対するコルチコステロイドの効果であるように思われる[ギュイヤー(Guy re)ら、「グルココルチコイドおよび免疫系:胸腺細胞におけるグルココルチ コイド−レセプター複合体の活性化:食細胞のFcレセプターの調節J 、pr ogress in Re5earch and C11nical Appl ications of Corticosteroids、 リー(k ee、H,J、)およびウォーカー(Walker、 C,A、 )編、ヘイデ ン&サン(Heyden&5On)、フィラデルフィア、14〜27 (198 1)コ。IFN−γの産生がグルココルチコイドによって阻止されるが[ギュイ ヤーら、J、5teroid Biochem、14.35〜39 (1981 ):ケルソ(Kelso、 A、 )およびムンク(Munck、 A、 )  、 J 、r ma+on、二133、784〜791 (1984) コ 、  IFN −γによる単球活性化の幾つかのパラメーターは影響を受けないかま たは促進されることも報告されている[ジシール(Girard)ら、J、Im mun、138.3235〜3241 (1987)]。免免疫サすトカイの産 生および作用に対するゲルココ箪m、3旦、89〜93 (1988)に記載さ れている。
要約すると、移植拒絶におけるリンホカインとりわけIFN−γの関与の正確な 機構については完全には理解されていないが、刊行された結果は、移植受容者に おける微生物感染を予防および治療するためにリンホカイン、たとえばIFN− γ療法を適用することに対して深刻な懸念を抱かせており、外来リンホカイン投 与の否定的効果の可能性は微生物感染の治療から得られる利益をはるかに凌駕し ていることを示唆しているように思われる。
発明の要約 本発明は、拒絶エピソードの頻度を有意に増加させることなく、適当な条件下で 移植受容者における微生物感染の予防および治療のためにリンホカイン、とりわ けIFN−γを首尾よく用いることができるという予期しない発見に基づいてい る。本発明者らは、臨床条件下、移植後に移植受容者を低い[維持(maint enance) J投与量のシクロスポリンを用いた長期処置に日常的に供した 場合に、移植組織の生存に対するIFN−γの潜在的な有害な効果を経験するこ とな(、■FN−γ投与によって微生物感染を首尾よく制御(予防または治療) することができることを見いだした。
一つの態様において、本発明は、移植拒絶の増大を引き起こすリンホカインの作 用は抑制されるがその抗菌活性は保持されるような条件下、移植後の移植受容者 に治療学的有効量の抗菌リンホカインを投与することを特徴とする、移植受容者 における微生物感染の予防または治療方法に関する。抗菌リンホカインは、たと えば、IFN−γ、IL−2またはその組み合わせであってよい。抗菌リンホカ インは、移植後の維持免疫抑制療法に供されている移植受容者に投与するのが好 ましい。維持免疫抑制療法には、シクロスポリンおよび/またはステロイドなど の1または2以上の免疫抑制剤の投与が含まれるのが好ましい。
他の態様において、本発明は、移植後の維持免疫抑制療法に供されている移植受 容者に治療学的有効量のIFN−γを投与することを特徴とする、移植受容者に おける感染に伴う移植拒絶を防ぐ方法に関する。
「リンホカイン」なる語は、抗原またはレクチンによる活性化後にT細胞によっ て分泌されるタンパク質を含む、リンパ球細胞の可溶性生成物を記載するのに用 いる。リンホカインの例としては、インターフェロン−α、−βおよび一層(■ FN−α、IFN−β、IFN−γ)、インターロイキン−2(I L−2)  、インターロイキン−3(IL−3) 、腫瘍壊死因子−α(TNF−α)、コ ロニー刺激因子(C3F−1、C3F−G、またはC3F−GM)などが挙げら れるが、これらに限られるものではない。「抗菌」活性なる語には、抗ウィルス 活性、抗細菌活性、抗寄生虫活性および抗真菌活性が含まれる。抗菌活性を有す るリンホカインの典型的な代表例は、H’N−α、IFN−β、IFN−γ、I L−2およびTNF−αである。抗菌活性は、確立されたインビトロおよびイン ビボモデルで試験することができる。典型的なインビトロモデルは単球または好 中球の活性化の試験に基づくものであり、実施例1に記載された酸化的バースト モデル(Oxidative burst model)を含む[クリフォード (C1ifford、 D、 P、) 、レビン(Repine、 J、 E、 ) 、Methods、 EnzyIIlol、150.393 (1984) をも参照]。
リンホカイン、たとえばIFN−γなどのインターフェロンの抗ウィルス活性、 抗細菌活性、抗寄生虫活性および抗真菌活性を評価するのに適したインビボ動物 (たとえば、薩歯類および非ヒト霊長類)モデルもまた当該技術分野でよ(知ら れており、以下に記載するであろう。
本明細書において使用する「ガンマインターフェロン」、「インターフェロン− γ」またはrlFN−γ」は、種々、感染に対する免疫応答を活性化し得るすべ ての形態の(ヒトおよび非ヒト動物)ガンマインターフェロンをいう。上記語は とりわけ、天然採取源から得たか、化学的に合成したか、または組換えDNA法 により製造したかにかかわらず、成熟、proSmetまたはdes (1−3 )(desCysTyrCys IFN−7とも呼ばれる)形態のIFN−7を 含む。
天然においては、TFN−γの産生は、T細胞が感作された外来抗原によってT リンパ球において誘発される。ある種の条件下では、ナチュラルキラー(NK) リンパ球もまたIFN−γを産生する。IFN−γの組換え製造はグレイ(にr ay)、ゲラデル(Goeddel)および同僚によって報告されており[グレ イら、Na胆些λ旦旦、503〜508 (1982)] 、米国特許第4,7 62,791号、同第4.929.544号、同第4,727,138号および 同第4.925,793号の主題である。グレイおよびゲラデルの組換えIFN −γは、大腸菌中で産生されたものとして、146のアミノ酸からなり、該分子 のN末端部分は配列cysTyrCysで始まる。天然のIFN−γ(すなわち 、ヒト末梢血リンパ球のマイトジェン誘発およびその後の精製によって得られる もの)は、グレイら(上記)によって指定されたCysTyrCys N末端を 欠いたポリペプチドであることが後にわかった。
IFN−γを含む非ヒト動物インターフェロンは、たとえばEP88,622号 (1983年9月14日公開)に記載されている。
「ガンマインターフェロン」、「インターフェロン−γ」またはrlFN−γ」 なる語は、当該技術分野で知られているかまたは将来利用できるようになるであ ろうかにかかわらず、種々に糖付加された形態およびそのようなインターフェロ ンの他の変種および誘導体を包含する。そのような変種の例は、対立遺伝子、お よび残基が欠失、挿入および/または置換された部位特異的突然変異誘発の産物 である(たとえば、特許出願EP146.354号(1985年6月26日公開 )を参照)。
インターフェロン、とりわけIFN−γの抗ウィルス活性は、多くのインビトロ およびインビボモデルにおいて多数のウィルスに対して示されている。
がアフリカミドリザルの単純ヘルペス(H3)角膜炎を防ぐことを発見した。
ファン・デア・マイデ(Van der Meide)らは(Antivira l Re5earch、補遺1.199 (1985)) 、アカゲザルにおい てワクシニアウィルス感染に対するヒトIFN−α、−βおよび−7のインビボ 抗ウィルス作用を比較した。皮膚病変(丘疹およびブステルの出現および直径) の観察により感染をモニターした。その結果は、天然または組換えHulFN− γで筋肉的処置したグループで病変重篤度の有意の減少を示した。
985))によって編心筋炎(EMC)ウィルス感染のマウスモデルで評価され た。その結果は、rMuIFN−γがEMCウィルス感染に対してマウスを保護 する能力を示した。同様の結果は、ジム(Si間、1.S、)およびセルチ(C erruti、R,L、) (Antiviral Res、 fl、209  (1987))によって報告された。
サイトメガロウィルス(MCMV)に感染する前にrMulFN−γで処置する とマウスモデルにおいて死亡率が有意に減少することが報告されている[フェニ −(Fennie)ら、Antiviral R,es、l Q、27 (19 88)]。
別の研究では、単純ヘルペス2型(H3V−2)ウィルス、バンジ(Banzi )フラビウイルス、ベネズエラウマ脳炎(VER)ウィルス、およびカラバルブ ンヤ(Caraparu bunya)ウィルスによる実験感染のマウスモデル におけるrMu免疫学的に障害を受けたラットおよび免疫抑制されたラットにお ける偽狂犬病ウィルス(PRV)感染に対する組換えラットIFN−7(rRa  t IFN−γ)の有効性がンジンズ(S chi j 1ns)ら(J 、  G6n、 Virol、旦旦、1979 (1988))によって示されてい る。
インターフェロンが抗ウィルス作用を発揮する機構は完全には理解されていない が、ウィルスを直接不活化するのではなく、ウィルス感受性細胞を介して間接的 に作用することがわかっている。インターフェロン(IFN−γを含む)の広範 な抗ウイルス活性範囲は、複数の生化学経路を調節する能力によると考えられて おり、異なる抗ウィルス作用を有しウィルス複製サイクルの異なる部分に作用す る[ペスト力(Pe5tka)ら、Ann、 Rev、 B iochem、旦 旦、727 (1987);サミュエル(Samuel、 C,E、 ) 、P rog、 Nucl、 Ac1d Res、 Mo1. Biol、35゜27  (1988);ヤコブセン(J acobsen、 H,) 、Arznei m、 Forsch、 Drug R多くの研究はインターフェロンが細菌感染 を制御、とりわけ予防する能力を示している。
rMulFN−γおよびrRat IFN−γは、外科的に刺激された創傷感染 モデルおよび火傷創傷感染モデルを含む種々の模擬創傷細菌感染モデルにおいて 有効であることがわかった[バーシュマンら、C11n、 Exp、 I mm unol、72.406(1988);バーシュマンら、Microbial  Pathogenesis 4.165(1988):バーシュマンら、J、  Interferon Re58.367 (1988)]。
外傷に付随する敗血症の治療にIFN−γを使用することがバーシュマン(He rshman、 M、 J 、 )らによって報告されている( Infect ion and T +n+nunity 56゜2412 (1988))。
IFN−γは、感染の種々のインビトロおよびインビボモデルにおいて、たとウ レウス(Staphylococcus aureus) 、クラミゾイア・ト ラコマチス(Clamydiあることが示された。
完全には理解されていないが、インターフェロン、たとえばIFN−γの作用機 構にはインターフェロン処理細胞に細菌が侵入する能力が減少することが含まれ ると思われる。
IFN−γによって首尾よく制御(防御および/または治療)される寄生虫感染 には、レシュマニア・ドノバ= (Leshmania donovani)感 染[たとえば、マレイ(Murray)ら、J、C11n、 Invest、8 旦、1253 (1989)を参照]ラム(P 1asa+odium)感染モ デルにおけるマラリアが含まれる。
インビトロのデータは、免疫細胞(マクロファージ、好中球など)がIFN−γ とともにインキュベートすることによって他のクラスの微生物病原体と同じ位C P)の予防および治療におけるIFN−γの有効性を報告している。
IFN−γを含むインターフェロンの作用機構および臨床的応用に関する最近の 知見はバロン(Baron)らによって要約されている(JAMA 266.1 375 (1991))。
IFN−γは宿主範囲が狭いことが知られているので、治療しようとする動物と 同種のIFN−γを用いるべきである。ヒト治療においては、たとえば米国特許 第4,717.138号およびその対応EP77.670号(1983年4月2 7日公開)に示されているdesCysTyrCys変種配列を用いるのが好ま しく、また翻訳後プロセシングで最後の4残基が欠失したC末端が欠けた変種を 任意に用いることができる。
「インターロイキン−2」またはrlL−2J (最初はT細胞増殖因子と呼ば れた)は、モーガン(Morgan、 D、 A、 )らによって最初に記載さ れた( S cience193.1007 (1976) )。ヒト末梢血リ ンパ球(PBL)を培養することによるIL−2の産生は、たとえば米国特許第 4.401.756号に記載されている。IL−2の組換え産生は、たとえばタ ニグチ(Taniguchi)らQJat竺主旦7.305 (1983))お よびデボス(Devos)ら(Nucleic Acidイキノー2」またはr ut−2Jは、たとえば米国特許第4.518.584号に記載されているよう に、対立遺伝子および天然アミノ酸配列中の1または2以上のアミノ酸の置換、 挿入または欠失によって得られる変種を含む、一般に容認されたIL−2アツセ イで生物学的に活性であることが知られているものとしてすべての形態の!L− 2に種々言及する。IL−2の抗菌活性は、たとえば、PCT出願公開第WO3 5105124号(1985年11月21日公開)およびWO35103948 号(1985年9月12日公開) 、EP147,819号(1985年7月1 0日公開)、EP118,617号(1984年9月19日公開)、EP118 .977号(1984年9月19日公開) 、EP132,754号(1985 年2月13日公開)、EP94.317号(1983年11月16日公開)およ び米国特許第4.407,945号および同第4,473,642号に記載され ている。
「腫瘍壊死因子−α」またはrTNF−α」は、カーズウエル(Carsvel l)らによって最初に記載された(Proc、 Natl、 Acad、 Sc i、 USA 72.3666(1975))、組換えDNA法によるTNF− aの製造はペニカ(P ennica)らによって報告されており(Natur e 312,724 (1984)) 、たとえば、EP168,214号(1 986年1月15日公開)に開示されている。
リンホカインを用いた、とりわけTNF−α単独でまたはIL−2もしくは■F N−γと組み合わせて用いた哺乳動物宿主での細菌感染の治療は、米国特許第4 .879,111号に記載されている。
「免疫抑制」患者なる語は、日和見感染の危険にある宿主防御の損なわれた患者 を表示するのに用いる。移植患者においては、免疫抑制は、移植を成功させるの に避けることのできない免疫抑制療法の結果である。
「移植」および「移植組織」なる語は本明細書において最も広い意味で用い、肝 臓、心臓、腎臓、および異種および自己の骨髄移植/移植組織などの固体および 非固体の臓器および組織の移植および移植組織を包含する。
「免疫抑制療法」なる語は最も広い意味で用い、シクロスポリン、コルチコス  −テロイド、細胞毒性免疫抑制剤、抗リンパ球グロブリンなどの免疫抑制性の薬 剤(「免疫抑制剤」とも呼ばれる)の投与を包含するが、放射線照射および関連 する化学療法をも包含する。特定の免疫抑制療法は移植組織の性質に依存する。
固体臓器移植組織の受容者における移植拒絶を防ぐのに用いる典型的な免疫抑制 療法は、シクロスポリン、コルチコステロイドの使用、およびアザチオプリン、 シクロホスファミド、およびメトトレキセートなどの他の免疫抑制剤の使用であ る。骨髄移植受容者は、通常、移植前に広範な放射線照射および化学療法に供さ れる。
プレドニゾロンおよびデキサメタシンなどのコルチコステロイドは、最も全体的 な免疫抑制効果を有し、宿主防御系の殆どすべての側面を変え得ることが知られ ている。コルチコステロイドは、好中球、単球およびマクロファージの可動性、 吸着、食作用、および殺細菌作用を損ない、T−およびB−リンパ球の活性を抑 制し、インターフェロンおよび他のサイトカインの産生を減少させ、胃腸フロー ラを変化させる。コルチコステロイドの最大の効果は、白血球応答に対するもの である。ステロイド処置は、種々の細菌、ウィルス、真菌または寄生虫感染に対 する患者の感受性を大きく増大させ、潜在性の内因感染を活性化する。臨床実務 によれば、高投与量のステロイドは通常、約3週間までは充分に耐えられるが、 その期間を過ぎると種々のしばしば生命の危険を脅かす感染の発生率が実質的に 増加する。
シクロホスファミド、アザチオプリンおよびメトトレキセートを含むコルチコス テロイドと併用してしばしば用いられる免疫抑制剤はまた、宿主防御に欠陥をも たらし、感染性合併症の危険を増大させることが知られている。
「シクロスポリン」は、トリボフラジラム・インフラツム・グラムズ(工蛙ルo cladiu謹inflatum Grams)および他の不完全菌によって産 生される一層の生物学的に活性な代謝産物である。主要な成員であるシクロスポ リンAおよびCは、免疫抑制能を有する非極性の環状オリゴペプチドである。と りわけ、シクロスポリンA(CsA)は免疫抑制剤として臨床実務に広く用いら れている。合成シクロスポリン類似体、たとえばシクロスポリンG(CsG)[ サントス(S andoz。
Inc、) ;マッケンナ(McKenna)ら、Transplantati on (USA) 4ヱ、343〜348 (1989)参照]、(Nvasu p2) −C8および(Valsup2)DH−C5[ヒースタンド(Hies tand)ら、T wunology 55.249〜255 (1985)] もまた知られている。本明細書および請求の範囲で使用する「シクロスポリン」 なる語は、すべての天然に存在するシクロスポリン、および当該技術分野で知ら れているか今後製造されるかにかかわらずその合成類似体および誘導体を包含す るが、ただし本質的にシクロスポリンAの免疫抑制能と同様の免疫抑制能を有す ることを条件とする。シクロスポリンは、その作用がコルチコステロイドに比べ て一層特異的であるという点で有利である。シクロスポリンの作用は、機能性の B細胞、単球、マクロファージ、好中球およびナチュラルキラー(NK)細胞に 直接作用することなく、T−リンパ球ヘルパー/インデューサーリンパ球亜集団 に特異的に向けられるように思われる。
放射線療法は(細胞毒性薬剤のように)、新たな免疫応答の発達を抑制するうえ で最大の効果を有する。処置を注意深(施せば放射線療法に直接帰することので きる感染は比較的稀ではあるが、全身放射線照射はしばしば顆粒球減少症を引き 起こす。
臨床経験によれば、種々の免疫抑制療法/剤の累積効果は、各処置単独の効果を はるかに上回る。
腎臓(心臓では幾つかの修飾を加えて)移植患者に用いる典型的な予防(手術前 および維持)免疫抑制プロトコールには、シクロスポリンA1アザチオブIJン およびコルチコステロイドの投与が含まれる。代表的なプロトコールに従えば、 シクロスポリンAは12mg/kgの手術前投与量で経口投与されるが、最初の 手術後投与量は8mg/kgであり、血液レベルで調節する。同じプロトコール に従い、アザチオプリンを3mg/kgの手術前静脈内投与量で投与し、1.5 mg/kg/日の手術後投与量で投与するが、この投与量は白血球数(WBC) が3,000未満に下がったときには減少させる。ステロイドの1日当たりの投 与量は、0日目、1日目および2日目には2mg/kg/日であり、徐々1こ約 0゜15mg/kg/日に減らしていくが、この投与量は一般に120日目ハモ の前後で達成される。
ある状況においては、抗リンパ球製剤(たとえば、抗CD3 [0KT3] 、 抗CD4 [0に74] 、抗CD8、抗CD11a、flbまたは11c、抗 CDI訳抗リンパ球グロブリン、抗IL−2レセプター)を移植直後に患者に投 与する。このことによってシクロスポリン投与の中止が可能となり、また何人か の専門家は移植組織の部分的な寛容が引き起こされると信じている。この状況で は、感染、とりわけサイトメガロウィルス(CMV)およびエプスタイン−バー ウィルス(E−B)に付随するリンパ増殖症候群の危険が非常に高い。
移植組織の拒絶が生検、臨床診断(ciinical impression) または当該技術分野で知られた他の診断法によって診断されたら、抗拒絶療法を 開始する。これには、高投与量のステロイドの投与、抗リンパ球療法またはそれ らの併用が含まれる。たとえば、腎移植受容者は一般に、穏やかな拒絶が診断さ れたときは、4日間、500mg/kg/日の静脈内投与量のソルメドロール( S olumedrol) (メチルプレドニゾロン21−スクシネートナトリ ウム塩、アップジョン)で処置される。拒絶が中位または重篤である場合は、抗 CD3 [0KT3]マウスモノクローナル抗体(オルトクローン(Ortho clone) )を、たとえば5mg/日静脈内投与量にて約10〜14日間投 与することができる。
上記予防および抗拒絶プロトコールは多くの移植センターで典型的なものである が、プログラム原理、移植した臓器の種類および患者の状態によって大きく変わ ってよい。たとえば、シクロスポリンの維持投与量は約1〜約20mg/kg/ 日の範囲であってよい。肝臓および心臓移植に必要とされる投与量は、通常、腎 臓および骨髄移植に必要とされるものよりも高い。移植患者における微生物感染 の予防および治療のためのリンホカイン、とりわけIFN−γの使用は、臨床実 務において用いられるいかなる予防および抗拒絶プロトコールとも併用できるこ とが考えられる。抗リンパ球予防処置を受けずシクロスポリンおよび高投与量の ステロイドを投与されている移植患者においては、リンホカイン(IFN−γ) の投与は一般に移植時に開始すべきであり、その後一般に約40日まで持続すべ きである。予防抗リンパ球療法を受けている患者においては、リンホカイン(た とえば、IFN−γ)の投与は一般に移植の時点で開始することができ、抗リン パ球療法を終了してから約7〜21日間続けることができる。患者のモニタリン グが拒絶が起こっていることを示唆している場合には、リンホカイン(IFN− γ)の投与は通常の免疫抑制療法(たとえば、高投与量のステロイド)と平行し て開始することができ、損なわれた免疫応答に伴う感染を防ぐために少なくとも 約2週間持続すべきである。
IFN−γ、IL−2などのリンホカイン並びにシクロスポリンなどの免疫抑制 剤は、通常、適当な薬理学的に許容し得るビヒクルおよび任意に他の薬理学的に 許容し得る添加物とともに有効量の活性成分を含む医薬組成物の形態で投与する 。
「医薬組成物」なる語は、活性成分の生物学的活性が明確に有効となるような形 態にあり、かつ該組成物を投与した患者に対して毒性の添加成分を含有しない調 製物をいう。そのような医薬組成物は、当該技術分野で公知の方法により剤型に 調製および調合することができる:たとえば、レミングトンのファーマシューテ イカルサイエンス(Resington’s Pharmaceutical  5ciences) 、マッグ・パブリッシング・カンパニー、イーストン、ペ ンシルベニア、15版、1975を参照。
「薬理学的に許容し得る」賦形剤(ビヒクル、添加物)は、使用した有効量の活 性成分を提供するために目的哺乳動物に妥当に投与することのできるものである 。典型的なビヒクルとしては、食塩水、デキストロース溶液、リンガ−液などが 挙げられるが、非水性ビヒクルを用いることもできる。
リンホカインは、ヒトなどの目的哺乳動物に、皮下および非経口投与を含む、そ のような薬剤を投与するための容認されたあらゆる投与様式により投与すること ができる。非経口投与の例としては、静脈内、肺内、動脈内、筋肉内、および膣 腔的投与が挙げられる。実際の投与経路は、感染開始後に投与を開始する場合に は治療すべき感染の性質を含む、多数の考慮すべき事柄に依存するであろう。
通常は皮下または静脈内投与が好ましいが、肺にニューモシスチス・カリニ)感 染の治療のためには肺内投与が最も適している。
非経口投与のためには、リンホカインを一般に単位投与量の注射可能な(たとえ ば、溶液、懸濁液、乳濁液)形態に調合する。
IFN−γの調合物は液体であるのが好ましく、通常は生理食塩水またはデキス トロース溶液であり、通常の安定化剤および/または賦形剤を一緒に用いる。
IFN−γ組成物はまた、凍結乾燥した粉末として提供される。典型的な調合物 には1.0または0.2mg/mlの■FN−y (20X10@単位) 、0 .27mg/mlコハク酸、およびコハク酸二ナトリウム6水和物0.73がp H5.0で含有されていてよい。非凍結乾燥IFN−γを含む好ましい液体調合 物はPCT WO39/4177 (1989年5月18日公開)に開示されて いる。そのような液体調合物は約4.0〜6.0のpHを有し、安定化剤および 非イオン界面活性剤を含む。肺内送達のためには、rFN−γを一般に治療学的 有効量で含有する分散剤として投与する。分散剤は、好ましくはアエロゾル調合 の形態であり、粒子の約15%以上が約0.5μm〜約4μmの粒子サイズを有 する(EP257,956号(1988年2月3日公開)を参照)。
IFN−γは、感染を治療するのに必要な限りにおいて、約0.01〜約0.1 mg/m”/日の投与量にて本発明に従って皮下投与するのが好ましい。投与回 数は感染の性質、および患者の状態に依存して変わり、毎日から一週間に1回の 間が好ましい。
薬理学的に許容し得る水性ビヒクル中に再構成するのに適したIL−2含有医薬 組成物は、PCT出願公開第WO35104328号に開示されている。
薬理学的な意味において、本発明の文脈において、IFN−γおよび/またはI L−2などのリンホカインの「有効量」とは、微生物感染を制御するのに有効な 量をいう。この文脈において、「制御」なる語は、そのような感染の予防および 治療の両方を包含するものとして用いる。従って、IFN−γは予防的に(すな わち、感染が出現する前に)、または治療的に(すなわち、感染の出現後に)投 与することができ、予防適用するのが好ましい。
患者の状態を考慮した正確な投与量および所望の回数の決定は、当業者には充分 に自明のことである。免疫学的に有効な投与量は、一般にマルイッシュ(Mal て特定の適用に対して決定される。
「微生物感染」なる語およびその文法的言い換えは、リンホカイン、たとえばI FN−γまたはIL−2によって制御し得る移植患者に生じるあらゆる感染を言 及するものとして用いる。そのような微生物感染は、免疫抑制剤を用いた治療に よる移植受容者の抑圧された免疫に由来し、またAIDS患者などの他の免疫欠 損宿主に一般的な日和見感染である[ゴツトリープ(Gottlieb)ら、Δ nn. 1ntern. Med, 9 9、208 (1983);ペリチお よびマッグエイ、C Lin1calTherapeutics F3、100  (1985)] 。免疫欠損患者において感染性合併症を頻繁に引き起こす日 和見病原体は、スタフィロコッカス・アウレウス(旦胆辿y1.ocaccus  aureus) 、ストレプトコッカス( S treptococci)  、シュードモナス・アエルギノーサ(Pseudomonas aerugin osa) 、エシェリキア・コリ( E 5chericーモフイラ(Legi onella pneumophila) 、サルモネラ( S almone lla)種、アエム・チューバーキュローシス(Mycobacterium  tuberculosis)などの細菌:力us neoformans) 、 ヒストプラズマ・カブスラツム(histoplasma capsulatu m)などの真菌:単純ヘルペス、帯状ヘルペス、サイトメガロウィルス(CMV )、エプスタイン−バー(E−B)ウィルス、B型肝炎ウィルスなどのウィルス ;トキソプラズマ9ゴンジ(Toxoplasma gond其) 、ストロン ジロイデス・ステルコチおよびマッグエイ、「免疫欠損患者における感染J 、 Cl1n.Ther. 8、100〜117(1985)およびホー(Ha,M .)、r免疫抑制患者におけるヒトサイトメガロウィルス感染」、サイトメガロ ウィルス:生物学および感染、171〜204、プレナムプレス、ニューヨーク 、(1982)]。そのような感染の一般的な臨床的表示は、ニューモシスチス ・カリニまたはレジオネラ種によって引き起こされた肺炎の出現である;しかし ながら、上記に掲げたまたは別に知本発明に従ってIFN−γで予防または治療 することができる。
免疫欠損移植受容者における微生物感染の治療の場合のIFN−γの潜在能は、 免疫応答に対する強い作用に加えて、rFN−γがAIDS患者からの単球およ びマクロファージの食作用、酸化能、化学走性および微生物能(sicrobi al capacity)をインビトロで高めるという報告によって支持されて いる[マレイら、N2Eng1.J.Med. 3上旦、883 (1984) ]。
上記で掲げたおよび別の微生物感染の幾つかはまた、移植の外科的外傷に直接付 随している。そのような外傷に付随する感染としては、一般に、スタフィロコツ 菌(Enterococci)などのグラム陽性菌;およびエシェリキア・コリ ( E 5cherichia 5迎■)〜シュードモナス( P seodo monas)種、クレブシェラ(Klebsiella)種、プロテウス( P  roteus)種、エンテロバクタ−・クロアカニ(Enterobacte よって引き起こされる細菌感染が挙げられる[アルゴワ−(Allgover) ら、Surg, Cl1n. N. Am. 乱立、133 〜144 (19 80)]。
リンホカイン、およびとりわけIFN−γは、互いにおよび移植患者に用いる他 の抗菌剤または治療剤とともに投与することができる。いっしょに投与すること には、同時投与または連続投与が含まれる。好気性細菌70ーラの抑制にもかか わらずコロニー形成耐性を保持する経口抗菌剤としては、たとえば、コトリモキ サゾール(co−triwoxazole) 、ナリジキシン酸、オキソリン酸 、ピペミド酸、フラマイセチン、ポリミキシンB、コリスチン、ナイスクチン、 アムホテリシンB、クロトリマゾール、ミコナゾール、ケトコナゾールが挙げら れる。コトリモキサゾールを用いた予防は、たとえば、ニューモシスチス・カリ ニ肺炎を患う高い危険性を有する患者における標準手順となっている[ラッス( Russe)ら、JユAntimicrob、 Chemother、8.87  (1981)]、コロニー形形成性を減少させる経口抗菌剤としては、たとえ ばアミノグリコシダーゼ抗生物質、たとえばネオマイシン、バシトラシン、カナ マイシン、ベカナマイシン、リボスタマイシン、ジベカシン、トブラマイシン、 アミカシン、ゲンタミシン、シソマイシン、ネオマイシン、バシトラシン、バン コマイシンが挙げられる。アミノグリコシダーゼ抗生物質は、通常、ベーターラ クタム(ペニシリンおよび/またはセファロスポリン)抗生物質とともに投与さ れる。ペニシリン抗生物質としては、ペニシリン、カルベニシリン、アンピシリ ン、アンピシリン、メチシリン、オキサシリン、クロキサシリン、ジクロキサシ リン、ナフタジン、チェナマイシン、ピペラジリン、アンピシリン、メズロシリ ンなどが挙げられる。セファロスポリン抗生物質としては、たとえば、セファレ キシン、セフラジン、セファクロール、セファドロキシル、セファトリジン、セ フアバロール、セファロジン、セファロチン、セファロリジン、セファロジン、 セフオニシト、セファメタゾールなどが挙げられる。本発明における抗菌療法は 、そのような公知の抗菌剤のいずれかと、さらに移植患者の治療に通常用いられ る治療と組み合わせて行うことができる。それらの詳細については、ペリチおよ びマッツェイ、上記、およびクッシング(Cushing) N Surg、C Hn、N、Am、5ヱ、165 (1977)を参照。
本発明を以下の実施例でさらに詳しく詳細するが、本発明はこれらに限られるも のではない。
ズ・リバー・ラボラトリーズ(Charles River Laborato ries) (ポーテイッジ、ミシガン州)より入手した。
移植手順 すべてのラットを10%フェノパルビタールナトリウム溶液で麻酔し た。ルイス株ラットに筋肉内経路でそれぞれ1mgのゲンタマイシンを与えた。
ACラットに静脈内でヘパリン100単位を与えた。心臓をACラットから取り 出し、4℃にて食塩水を大動脈に流し、水冷食塩溶液中に置いた。ルイスラット の腹部へのACラット心臓の置所的移植をオン(Ono)およびリンゼイ(L  1ndsey)の技術[J 、T horac、 Cardio、 S urg 、5ヱ、15 (1969)]に従って行った。標準的な回復手順を用い、動物 の触知可能な鼓動を毎日調べた。拒絶は、鼓動が触知可能な最後の日に完全であ ると考えられた。拒絶の次の日、または拒絶が起こらなかった場合は移植を行っ た日から20日後または45日後に動物を屠殺した。右心室および左心室の中央 部の横断切片をヘマトキシリンおよびエオシンで染色した。心臓移植拒絶の等緩 行けの経験豊富で実験プロトコールに対して完全にブラインドした病理学者によ り、スライドを調べ、テキサスハートインスチチュート(Texas Hear t In5titute)拒絶スケール[マツカリスター(McAlliste r)ら、Texas Heart I nst、 J 、 13.1 (198 6)]を用いて組織拒絶スコアを0〜10に割り当てた。
シクロスポリン処置 すべての移植ラットに20mg/kg/日の投与量を移植 の日並びに移植後1日目および2日目に与えた。この投与量は、心臓移植組織が 移植後45日目に拒絶されるように拒絶を制御する[バーシュマン(Hersh man)ら、I nfec、 I mmun、56.2412 (1988); およびクリフォード(C1ifford、 D、 P、 ) &レビン(Rep ine、 J、 E、) 、Methods Enzysol、105゜393  (1984)]。何匹かの移植ラットには、移植後3日目に開始し実験の間続 けるガバーシュ食事補給によって8mg/kg/日の「維持」シクロスポリン処 置をさらに与えた。
IFN−γ処置 組換えラットIFN−γをアムゲン・バイオロジカルズ(A+ agen Biologicals) (サウザンドオークス、カリフォルニア 州)から購入し、4X10”単位/mgタンパク質の比活性を有していた。IF N−γのラットへの投与は、それぞれ個々の実験に記載したようにして行った。
酸化的バースト(oxidative burst)の測定 1119単離手段 (シグマ・ケミカル・カンパニー (Sigsa Che+5ical Com pany) 、セントルイス、ミズーリ州)を用いた密度遠心分離により、ラッ トの全血がら好中球を分離した。F−MetLeu−Phe (FMLP)を用 いて呼吸バースト(respiratory burst)を引き起こさせ、ス ーパーオキサイドの産生を蛍光測定法により測定した[クリフォードら、Met hods Enzymol、105.393 (1984)]。
統計的分析 各グループの試料サイズが同じである場合は、スチューデントを検 定を用いてデータの分析を行った。試料サイズが異なる場合は、ベーレンスーフ イッシ+ −(Behrens−Fisher) を統計学およびウェルシュ( Welsh) d f相関を用いてデータの分析を行った。
すべての実験をナショナル・ソサイエティ・フォア・メディカル・リサーチ(N ational 5ociety for Medical Re5earch )によって定式化された「ブリンシブルズ・オン・ラボラトリ−・アニマル・ケ ア(principles of LaboratoryAnimal Car e) Jに従って行った。すべての動物を獣医の直接監督下、NIHガイドライ ン下でAAALAC施設に収容した。
■、心臓移植の拒絶に対するIFN−γの効果ルイス株被植ラットに移植の日お よび移植後2日間、20mg/kg/日のシクロスポリンを与えた。ACCクラ ット心臓を各被植ラットの腹部に移植した。
コントロール群のラットにはさらに処置を施さなかった。上記のようにして投与 した20mg/kg/日投与量のシクロスポリンは、移植後45日目に心臓が拒 絶されるように拒絶を制御することが知られている(バーシュマンら、上記)。
実験ラットにそれぞれ750単位のIFN−γを筋肉内経路で移植の日およびさ らに3日間与えた。表1に示す結果は、IFN−γで処置したラットがコントロ ールに比べてはるかに拒絶が促進されることを示している。
表1 ラットによる心臓移植に対するIFN−γ処置の効果処置 N 拒絶までの平均 口 P コントロール 10 44.7 − 750U IFN−γ 5 11.0 <0.05(第三のグループにおいて、 ツクロスポリンを与えないルイス株被植ラットで移植を行い、上記のようにして IFN−γを投与した。このグループは、早期の拒絶のため評価することができ なかった。)A、移植した心臓の拒絶に対する維持投与量のシクロスポリンの効 果ルイス株被植ラットのそれぞれに、20mg/kg/日のシクロスポリンを移 植の日並びに移植後2日間与えた。これらラットにさらに、移植後3日目に開始 し実験の間継続する8mg/kg/日の「維持」投与量のシクロスポリンを与え た。ラット群を移植後20日目および45日目に屠殺した。表2に示すように、 移植後20日目および45日目において組織平均拒絶スコアに差異は認められな 移植した心臓の拒絶に対する「維持」シクロスポリンの効果屠殺の時期 N 平 均拒絶スコア P 移植後20日月 10 1.0 − 移移植後4口 NS=有意でない B、IFN−γによって促進された心臓移植の拒絶に対する維持シクロスポリン の効果 すべてのラットに、移植の日に開始しさらに2日間継続する20mg/kg/日 シクロスポリンを与えた。これらラットにはまた、移植後3日目に開始し屠殺ま で継続する8mg/kg/日のシクロスポリンの「維持」投与量を与えた。実験 ラットを、移植の日に開始しさらに3日間継続する750単位7日かまたは75 00単位/日のいずれかのIFN−γで筋肉内経路で処置した。移植した心臓は 実験の間を通じて完全な拒絶(鼓動の停止)を示さなかった、すなわち、心臓は 移植後45日目まで拒絶されなかった。平均拒絶スコアは750単位投与量のI FN一γの場合にのみ20日目に有意に増加したが、移植後45日目では有意の 差異は認められなかった(表3)。
青旦 IFN一ガンマによって促進された心臓移植の拒絶に対する「維持」シクロスポ リン処置の効果 111f MRS(20日目) N 旦 NRS(5日目) N 旦なし 1. 0 10 − 1.2 10 −750tl IFN−7 3.0 10 <0 .05 1.5 5 NS7,5000 IFNゴ 2、9 5NS 2.2  4NSMRS=心筋内生検についてのテキサス・ハート・インスティチュートス コア法を用いた平均拒絶スコア。グレード1〜3:穏やか:4〜6:中位:およ び7〜10:重篤[マツ力リスターら、: A system for gra ding cardiac allograftrejection, Tex as Heart Institute J. 13, 1 (19 8 6)  コ 。
NS=有意でない。
rV,IFN一γによって媒介されたFMLPによる好中球の酸化的バーストの 誘発に対する「維持」シクロスボリン処置の効果上記「維持」シクロスポリン管 理にあるルイスラットにACラットからの心臓移植片を与えた。すべてのラット に、移植の日に開始しさらに2日間継続する20mg/kg/日のンクロスボリ ンを与えた。ラットにはまた、移植後3日目に開始し動物を屠殺するまで継続す る8mg/kg/日シクロスポリンの「維持」投与量を与え、移植後4日後に屠 殺した。これらラットに、移植の日に開始しさらに3日間継続する75.000 単位の高投与量のIFN−γを筋肉内経路で与えた。4日後にラットを屠殺し、 採血し、その好中球をTFN−γによって媒介されたFMLP誘発酸化的バース トについて試験した。それぞれ2匹のラットを用いて2つの実験を行った。表4 に示すデータは、「維持」シクロスポリンが、IFN−γによって媒介された好 中球によるスーパーオキサイドの産生を阻害しないことを示唆している。
青A IFN−γを与えた動物からの好中球のFMLPによって誘発された酸化的バー ストに対する「維持」シクロスボリン処置の効果ill N 生成したスーパー オキサイド(nm/10’細胞)コントロール 2(2つずつ) 0.6875 .000U IFN−7 2 (2つずつ) 3.70■.検討 IFN−γを用いてラットを異種心臓移植組織で処置すると、本研究においては 心臓の移植の度合いが増加することが示された。拒絶に要する期間は44.7日 から11日に減少した。このことは、移植の間に感染のためにIFN−γで処置 すると移植の結果に対して劇的に影響を及ぼすことを示唆している。促進された 拒絶は、IFN−γ処厘によって組織適合抗原、とりわけクラス■組織適合抗原 の誘発が増加することによると思われる。しかしながら、IFN一γは複数の免 疫制御活性を有するので、IFN−γが他の未だ定められていない機構により拒 絶に影響を及ぼすことも可能である。IFN−γが拒絶を促進する機構は、将来 の研究での確立が待たれる。
いずれにしても、本研究の結果は、移植患者においてIFN−7を使用すること に伴う潜在的な有害効果を回避することができることを示唆している。ほとんど の移植患者において長期間行われるように、研究の期間を通じて継続した低い「 維持」投与量のシクロスポリンを使用することにより、移植Cた心臓に対するT FN−γ処置の有害効果が廃棄される。それゆえ、移植した組織の拒絶を誘発す ることなく、移植した個体にIFN−γを全身経路で投与することが可能である 。このことは、移植した個体にIFN−γを局所経路(アエロゾル投与など)で 投与することをさらに一層魅力的にする。
シクロスボリンは全身的な免疫抑制薬であるので、ここで疑問が出てくる:もし も「維持」シクロスポリン処置がIFN−γによって誘発された促進された心臓 移植拒絶を廃棄するならば、それはまたIFN−γの有利な抗菌効果をも廃棄す るのであろうか?本研究の結果は、そうではないことを示唆している。「維持」 シクロスポリン療法は、IFN−γを与えられた動物からの好中球の促進された FMLP誘発酸化的バーストを変化させなかった。好中球は感染と闘う主要な細 胞であるので、これら結果は、移植した個体の潜在的なIFN−γ処置の肯定的 な抗菌利益の少なくともある部分は「維持」シクロスポリン療法を用いても保持 されることを示唆している。
実施例2 マウス自己骨髄移植モデルにおけるIFN−γの効果このモデルでは、成体雄C BA/Jマウス(各20〜25g)(ジャクソン・ラボラトリーズ(Jacks on Laboratories) 、バーハーバー、メイン州)に900ラド のX線照射を致死的に行う。ついで、これらマウスを同じ日に正常CBA/jド ナーマウスの大腿骨および脛骨から得た約1×107骨髄細胞で再構築した。こ れらマウスを清浄な環境下、酸性水上で保持し、幾匹かは移植後少なくとも2〜 3週間生存する。これらマウスに、骨髄移植の日に開始しさらに2日間継続する 2Qmg/kg/日シクロスポリンを与える。これらマウスにはまた、移植の3 日目に開始し屠殺まで継続する8mg/kg/日の「維持」投与量のシクロスポ リンも与える。実験マウスを、組換えIFN一γ(ジエネンテツク、サウスサン フランシスコ、カリフォルニア州より寄贈)の750単位/日かまたは7500 単位/日のいずれかで処置する。このIFN−γの比活性は約2.3X107単 位/mgタンパク質であり、RPMI−1640培地(ギブコ・ラボラトリーズ ,グランドアイランド、ニューヨーク州)で希釈し、骨髄移植の日に開始しさら に3日間筋肉内経路で投与する。実験の一方のセットにおいて、マウスの生存は 3週間以上であると決定される。末梢全血球計算を規則的に行って植え付けの成 功を決定する。加えて、IFN一γ処置群およびコントロール群の成員を週に1 〜2回屠殺し、植え付けの成功について骨髄を調べる。動物が死亡した場合には 、感染の形跡を調べる。末梢血リンパ球におけるIa抗原発現を、移植の1日前 および移植後1、7および14日目に特異的抗体染色およびフローサイトメトリ ーにより決定する。コントロール群と処置群との間の全血球計算および生存率の 比較は、自己骨髄移植の経過に対するIFN−γ処置の効果を示している。
故意に感染させた移植鰯歯類の生存率に影響を及ぼすIFN−7処置の能力を、 実施例1および2に記載した心臓同種移植および自己骨髄移植モデルにおいて調 べる。所定の長さの3一〇捩り綿縫合糸(3−O twisted cotto n suture)をトリプチケースダイズブロース(trypticase  soy broth) (B B L ・ミクロバイオロジカル・システムズ( BBL Microbiological Systems) 、:+ッキーズ ビル、メリーランド州)中で一夜インキユベートし、クレブシエラ・ニューモニ アエ(莢膜2型)を接種する。移植i&3日目にフレンチアイ針(French  eye needle)に付けた所定の長さの縫合糸を無菌的に各薩歯類の右 太もも中に挿入し、皮下に埋もれたいずれかの端で皮膚と同じ高さで縫合糸を切 断する。各モデルにける一群の移植薩歯類を上記実施例1および2に記載したの と本質的に同様にしてIFN一γで処置する。他の群を希釈液で偽処置する。諺 歯類を2〜3週間モニターする。細菌血液培養を別の日に行う。非感染の移植醤 歯類は、移植手順の合併症が動物死亡の原因ではないことを保証するコントロー ルとして働く。IFN−γ処置の効果を、増加した生存率によっておよび血液培 養液の分析によって決定する。
死亡したときに、すべての動物を肺炎、腹膜炎および心内膜炎の兆候について注 意深く観察しなから剖検を行う。
上記記載は、本発明の代表的な方法および組成物の詳細を明らかにするものであ る。本発明の一般的概念から離れることなく修飾および変更を施すことが可能で あり、そのような修飾も本発明の範囲に包含されることを理解すべきである。
、 PCTAIS 92108479 フロントページの続き (72)発明者 フレイン、ジョン・ビーアメリカ合衆国ケンタラキー4020 7、ルイスビル、サイカモア・ウッズ・ドライブ6719番 (72)発明者 スレイター、エイ、・デーピッドアメリカ合衆国ケンタラキー 40207、ルイスビル、リバー・ヒル・ロード14番 (72)発明者 ソネンフェルド、ジェラルドアメリカ合衆国ケンタッキー40 205、ルイスビル、ブールバード・ナポレオン2110番

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.移植受容者における徴生物感染の予防または治療のための薬剤の製造におけ る抗菌リンホカインの使用。
  2. 2.該微生物感染の少なくとも一つの原因生物が細菌、真菌、ウイルスまたは寄 生虫である請求項7に記載の使用。
  3. 3.該受容者を移植後に維持免疫抑制療法に供する請求項1または2に記載の使 用。
  4. 4.該抗菌リンホカインがインターフェロン−γ(IFN−γ)またはインター ロイキン−1(IL−2)またはその組み合わせであり、該維持免疫抑制療法が 手術後に1またはそれ以上の免疫抑制剤を投与することからなる請求項3に記載 の使用。
  5. 5.該抗菌リンホカインがIFN−γである請求項4に記載の使用。
  6. 6.該免疫抑制剤がシクロスポリンからなる請求項5に記載の使用。
  7. 7.該シクロスポリンがシクロスポリンAである請求項6に記載の使用。
  8. 8.シクロスポリンAを約1〜20mg/kg体重/日の手術後投与量で投与す る請求項7に記載の使用。
  9. 9.IFN−γが予防的投与のためのものである請求項5〜8のいずれかに記載 の使用。
  10. 10.該IFN−γが液体医薬組成物の形態で投与するためのものである請求項 5〜8のいずれかに記載の使用。
  11. 11.該液体医薬組成物が約4.0〜6.0のpHを有し、安定化剤および非イ オン界面活性剤を含有する請求項10に記載の使用。
  12. 12.該IFN−γが、その治療学的有効量の分散液の肺内送達のためのもので ある請求項5〜8のいずれかに記載の使用。
  13. 13.該IFN−γがdesCysTyrCysヒトIFN−γである請求項5 、10および12のいずれかに記載の使用。
  14. 14.該IFN−γが最後の4つのC末端アミノ酸残基を欠失している請求項1 3に記載の使用。
  15. 15.移植後に維持免疫抑制療法に供された移植受容者における感染に伴う移植 拒絶を回避するための薬剤の製造におけるIFN−γの使用。
  16. 16.移植受容者における徴生物感染の予防または治療方法であって、移植拒絶 の増加を引き起こす抗菌リンホカインの作用は抑制されるがその抗菌活性は保持 されるような条件下で該移植受容者に該リンホカインの治療学的有効量を移植後 に投与することを特徴とする方法。
  17. 17.免疫系の細胞媒体成員を制動する該リンホカインの能力が抑制される請求 項16に記載の方法。
  18. 18.該リンホカインがインターフェロン−γ(IFN−γ)である請求項16 に記載の方法。
  19. 19.移植受容者が移植後に維持シクロスポリン免疫抑制療法に供される請求項 18に記載の方法。
  20. 20.IFN−γ投与を徴生物感染の開始前に開始する請求項19に記載の方法 。
  21. 21.IFN−γ投与を移植後約40日以内に開始する請求項20に記載の方法 。
  22. 22.生物学的応答修飾レベルのシクロスポリンを少なくともIFN−γ投与の 期間の間維持させる請求項21に記載の方法。
  23. 23.IFN−γ投与を徴生物感染の開始後に開始する請求項19に記載の方法 。
  24. 24.IFN−γの投与を約2週間維持する請求項20または23に記載の方法 。
  25. 25.移植受容者を拒絶エピソードの開始を示すパラメータまたは兆候について モニターする請求項19に記載の方法。
  26. 26.該モニターが拒絶の開始を示したときにステロイドの投与を開始する請求 項25に記載の方法。
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