JPH0749974Y2 - ゴルフクラブ用テープ巻着装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ゴルフクラブ用テープ巻着装置に係わり、特
に両面テープを便利にゴルフクラブの上端に巻着するた
めのテープ巻着装置に関するものである。

〔従来の技術とその課題〕

従来、グリップをゴルフクラブの上端に取付ける前に、
該上端に両面テープを巻着するようにしている。台湾出
願第78208539号において、上記テープを巻着するための
装置が提案されてある。

上記台湾出願第78208539号に掲示された装置によれば、
各部材の作動する時の協同性がまだ不十分であるので、
巻着速度が遅く、経済の面から見れば、不向きであっ
た。

本考案は、上記の実情に鑑みてなされたもので、巻着速
度が速く、しかも便利にテープをゴルフクラブの上端に
巻着するためのゴルフクラブ用テープ巻着装置を提供す
ることをその目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記課題を解決するため、本考案によれば、基台と、該
基台に立設した取付け板とを具え、上記取付け板の一側
面に、クラブの本体を挾持するための挾持機構と、軸着
した回転置台を有する固定板とが固着され、上記回転置
台上にゴルフクラブのヘッドを保持するための保持機構
が形成されているゴルフクラブ用テープ巻着装置であっ
て、上記取付け板の一側に上下方向のリードスクリュー
が軸架され、このリードスクリューの下端に電磁クラッ
チとベルトプーリが設けられると共に、その両側には、
それぞれガイドレールが上下方向に架設され、ガイドレ
ールには、摺動台が摺動自在に嵌合され、摺動台は、そ
の背面に設けた上記リードスクリューに螺着したガイド
部材によりリードスクリューの回転に応じて上記ガイド
レールに沿って上下動自在であり、摺動台上には、テー
プを上記クラブの上端に巻着するためのテープ供給機が
枢着され、上記基台には、上記置台を回転させるための
駆動軸を有するテップモータが配置され、駆動軸上に
は、さらに電磁クラッチと上記リードスクリューの下端
に設けたベルトプーリに連動したベルトプーリとが固着
され、上記電磁クラッチを断続させることによりステッ
プモータによって単に回転置台を回転させてクラブの上
端にテープを重畳状に巻着し、或いは回転置台を回転さ
せるに連れて上記リードスクリューをも回転させて上記
摺動台をガイドレールに沿って下動させてクラブの上端
にテープを螺旋状に巻着することができるようにしたこ
とを特徴とする。

〔作用〕

上記構成にすることによりステップモータを起動して各
電磁クラッチを適当に断続させることによって単に回転
置台を回転させ、或いは回転置台とリードスクリューを
同時に回転させることができ、これにより、ヘッド部が
保持されたゴルフクラブの上端に巻着方向の異なるテー
プを便利に巻着することができる。

〔実施例〕

第１図及び第４図に示すように、本考案に係わるゴルフ
クラブ用テープ巻着装置は、基台10.と、該基台10.に立
設した取付け板11.とを具えるものである。上記基台10.
には、ステップモータ12.が配置されている。なお、上
記取付け板11.の一側面の下部付近の一側に、水平状の
固定板13.が設けられ、該板13.の上方には、それと平行
な回転置台14.が回転自在に軸着されている。この回転
置台14.は、電磁クラッチ24.を介してステップモータ1
2.の駆動軸21.に切り離し自在に連結され、該駆動軸21.
により作動する。さらに、上記回転置台14.より上の部
位には、一対のクラグ挾持用スタンド16.が所定の間隔
をおいて取付け板11.上に固着されている。

取付け板11.の一側に軸架具31.によりリードスクリュー
30.が上下方向に軸架されている。このリードスクリュ
ー30.の軸架具31.に近い下端に電磁クラッチ32.及びベ
ルトプーリ33.が設けられており、このベルトプーリ33.
によりリードスクリュー30.を回転させることできる。
なお、上記リードスクリュー30.の両側には、それぞれ
固定具35.により上下方向に固定されたガイドレール34.
が取付け板11.上に架設されており、このガイドレール3
4.には摺動台40.が摺動自在に嵌合されている。

上記摺動台40.上には、テープ供給機50.が枢着されてい
る上、このテープ供給機50.を円弧形ガイド孔52.に沿っ
て回動させるためのシリンダー51.が配置されている。
なお、摺動台40.の背側には、リードスクリュー30.に螺
着したガイド部材41.が固着されており、このガイド部
材41.は、リードスクリュー30.の回転に応じて摺動台4
0.を上下動させることができる。また、摺動台40.の背
側には、さらにガイドレール34.、34.を摺動自在に外嵌
した一対の摺動ブロック42.、42.が固着されており、こ
れら摺動ブロック42.、42.は、摺動台40.の上下動を穏
やかにする機能を有する。

上記リードスクリュー30.の下端に取付けたベルトプー
リ33.は、ベルト23.により駆動軸21.上のベルトプーリ2
2.と連動し、これにより電磁クラッチ32.が接続された
状態ではステップモータ12.の作動によって回転置台14.
を回転させる時に、リードスクリュー30.も同時に回転
して摺動台40.を下動させることとなる。摺動台40.が下
動することによりテープ62.をクラブ60.の上端に螺旋状
に巻着することができる。

第２図に示したのは、上記クラブ挾持用スタンド16.が
開いた状態である。そして、第３図に示したのは、上記
クラブ挾持用スタンド16.が閉じた状態である。図示す
るように、クラブ60.をクラブ挾持用スタンド16.に入れ
ていない時に、該スタンド16.は、第３図の状態にあ
り、クラブ60.を加工しようとする場合には、まずクラ
グ60.を第２図に示した状態にある該スタンド16.に入れ
て、しかる後、シリンダー17.を作動させてその挾持桿1
9.によりクラグ60.をスタンド16.上に設けた一対の挾持
具18.、18.と該挾持桿19.の先端に設けた挾持具20.との
間に挾持する。

第５図に示すように、本考案装置を利用しようとする場
合、まずクラブ60.を取付け板11.上に設けた挾持用スタ
ンド16.に入れると同時に、該クラブ60.のヘッド61.を
一対の保持桿15.、15.の間に位置するように回転置台1
4.上に支持するようにする。その後，シリンダー17.を
作動させてクラブ60.を挾持すると共に、テープ供給機5
0.からのテープ62.の先端をクラブ60.の上端の最先端部
位にに貼着してステップモータ12.を起動させる。この
時、テープ供給機50.は、テープ62.を水平方向に供給す
る位置にあり、しかも駆動軸21.上の電磁クラッチ24.
は、接続状態にある（リードスクリュー30.の下端のク
ラッチ32.は、切り離し状態にある）から、上記ステッ
プモータ12.が単に回転置台14.を回転させてクラグ60.
の上端の最先端部位に２回りのテープ62.を巻着する。
しかる後、シリンダー51.を作動させて摺動台40.上に枢
着したテープ供給機50.を第６図に示した傾斜位置に回
動させる上、リードスクリュー30.下端の電磁クラッチ3
2.を接続させる。これによりステップモータ12.を起動
すると、回転置台14.とリードスクリュー30.とが同時に
回転し、この時、リードスクリュー30.上のガイド部材4
1.は、回転置台14.の回転と同時に摺動台40.を下動させ
ることによりテープ62.を第７図に示す如くクラブ60.の
頂端に螺旋状巻着する。

設定された回転数に達した後、ステップモータ12.は自
動的にストップし、テープ供給機50.上のナイフ（図示
せず）によりテープ62.を切断する。

後に、駆動軸21.上の電磁クラッチ22.を切り離して、ス
テップモータ12.により該駆動軸21.を逆回転させて摺動
台40.を上動させて所定の位置に復位させる。これと同
時に、シリンダー51.を作動させてテープ供給機50.を復
位させながら、クラブ挾持用スタンド16.上のシリンダ
ー17.を復動させてクラブ60.を解放する。この状態で
は、加工終了のクラグ60.を挾持位置から他の位置に移
送することができる。

摺動台40.が所定の位置まで上動した後、リードスクリ
ュー30.の下端に設けた電磁クラッチ32.は再び切り離さ
れると共に、駆動軸21.上端の電磁クラッチ24.は再び接
続されて次の巻着作業に供する。

上記実施例の各部の作動は、足踏スイッチにより制御
される。

〔考案の効果〕

以上通べた通り、本考案によれば、テープを便利、かつ
正確にクラブの上端に巻着することができるので、巻着
効率の向上が期待される。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示す斜視図、 第２図は、上記実施例のグラブ挾持用スタンドの開いた
状態を示す平面図、 第３図は、上記実施例のクラブ挾持用スタンドの閉じた
状態を示す平面図、 第４図は、上記実施例を示す側面図、 第５図は、上記実施例を利用する時に、単にその回転置
台が作動する状態を示す正面図、 第６図は、上記実施例を利用する時に、その回転置台と
摺動台とが共に作動する状態を示す正面図、 第７図は、クラブの上端に両面テープを巻着した状態を
示すクラブ上端部の斜視図である。 10.……基台、11.……取付け板 12.……ステップモータ、13.……固定板 14.……回転置台、15.……保持桿 16.……クラブ挾持用スタンド 17.……シリンダー、18.……挾持具 19.……挾持桿、20.……挾持具 21.……駆動軸、22.……ベルトプーリ 23.……ベルト、24.……電磁クラッチ 30.……リードスクリュー、31.……軸支具 32.……電磁クラッチ、33.……ベルトプーリ 34.……ガイドレール、35.……固定具 40.……摺動台、41.……ガイド部材 42.……摺動ブロック、50.……テープ供給機 51.……シリンダー、52.……ガイド孔 60.……クラブ、61.……ヘッド 62.……両面テープ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】基台と、該基台に立設した取付け板とを具
   え、上記の取付け板の一側面に、クラブの本体を挾持す
   るための挾持機構と、軸着した回転置台を有する固定板
   とが固着され、上記回転置台上にゴルフクラブのヘッド
   を保持するための保持機構が形成されているゴルフクラ
   ブ用テープ巻着装置であって、上記取付け板の一側に上
   下方向のリードスクリューが軸架され、このリードスク
   リューの下端に電磁クラッチとベルトプーリが設けられ
   る共に、その両側には、それぞれガイドレールが上下方
   向に架設され、ガイドレールには、摺動台が摺動自在に
   嵌合され、摺動台は、その背面に設けた上記リードスク
   リューに螺着したガイド部材によりリードスクリューの
   回転に応じて上記ガイドレールに沿って上下動自在であ
   り、摺動台上には、テープを上記クラブの上端に巻着す
   るためのテープ供給機が枢着され、上記基台には、上記
   置台を回転させるための駆動軸を有するステップモータ
   が配置され、駆動軸上には、さらに電磁クラッチと上記
   リードスクリューの下端に設けたベルトプーリに連動し
   たベルトプーリとが固着され、上記電磁クラッチを断続
   させることによりステップモータによって単に回転置台
   を回転させてクラブの上端にテープを重畳状に巻着し、
   或は回転置台を回転させるに連れて上記リードスクリー
   をも回転させて上記摺動台をガイドレールに沿って下動
   させてクラブの上端にテープを螺旋状に巻着することが
   できるようにしたことを特徴とするゴルフクラブ用テー
   プ巻着装置。
2. 【請求項２】上記摺動台に枢着されたテープ供給機は、
   同台に配置したシリンダーにより位置変更され得ること
   を特徴とする上記請求項（１）に記載のゴルフクラブ用
   テープ巻着装置。