JP2682565B2 - クランクシャフト用フィレットロール掛け装置 - Google Patents

クランクシャフト用フィレットロール掛け装置

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JP2682565B2 JP63007015A JP701588A JP2682565B2 JP 2682565 B2 JP2682565 B2 JP 2682565B2 JP 63007015 A JP63007015 A JP 63007015A JP 701588 A JP701588 A JP 701588A JP 2682565 B2 JP2682565 B2 JP 2682565B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動車用エンジンなどのクランクシャフト
へフィレットロール掛けを施すクランクシャフト用フィ
レットロール掛け装置に係わる。
(従来の技術) クランクシャフトのジャーナル部、ピン部の隅部は強
度向上のためにフィレットロール掛けが行われている。
例えば特開昭60−67074号に示されているように、フィ
レットロールを有するプレートを可動台に軸支された揺
動アームに枢支し、数値制御指令による可動台の送り移
動によりジャーナル部或いは、ピン部のピッチの異なる
クランクシャフトに対しフィレットロール掛けができる
ようになっている。また特開昭61−19563号に示されて
いるように、数値制御指令に応じて送り制御される可動
台に一対のジャーナル部とピン部のフィレットロール掛
け装置を支持し、これらフィレットロール掛け装置によ
り一対のジャーナル部とピン部のフィレットロール掛け
を同時に行えるようになっている。
(発明の解決しようとする問題点) 上記従来装置によると、前者の特開昭60−67074号は
数値制御指令に基づき可動台を所定量ずつ送り、各ピン
の隅部を順次ロール掛けするもので、作業の自動化が得
られ、また後者の特開昭61−19563号は、数値制御指令
に基づいて、隣接するジャーナル部とピン部を一対ずつ
順次ロール掛けをするので作業能率の向上が図られる等
の利点がある。しかし、第8図に示すクランクシャフト
wのように両端に位置する各々のジャーナル部j1、j4
びこれらの中間に位置するジャーナル部j2、j3によって
ジャーナル部に対するロール掛け部が異なっている。す
なわちロール掛け部が図面に向かって左端に位置する第
1ジャーナル部j1はその右端に、中間に位置する第2ジ
ャーナル部j2及び第3ジャーナル部j3は各々の両端に、
右端に位置する第4ジャーナル部j4はその左端にあり、
それぞれに対応したフィレット加工用のロール掛け装置
を必要とし、取り替える必要がある。
従って、多種のクランクシャフトに対する汎用性に乏
しく、自動化及び量産性に欠ける問題がある。
(問題を解決するための手段) 上記問題点を解決する本発明によるクランクシャフト
用フィレットロール掛け装置は、互いに異なる複数のジ
ャーナル部及び複数のピン部を有するクランクシャフト
にフィレットロール掛けを施すクランクシャフト用フィ
レットロール掛け装置において、ベッドと、クランクシ
ャフトを回転駆動可能に支持する駆動装置と、該駆動装
置を上記クランクシャフトの軸線方向に沿って移動可能
にベッド上に支持するスライドテーブルと、スライドテ
ーブルをクランクシャフトの軸線方向に沿って移動せし
める移動装置と、上記クランクシャフトの軸線方向に沿
って並設してベッド上に取り付けられ、かつ互いに独立
してフィレットロール掛け位置へ移動可能であるととも
に少なくともクランクシャフトの両端に位置するジャー
ナル部及びその中間に位置する複数のジャーナル部に対
応する4種類以上のジャーナル部用フィレットロール掛
け装置と、フィレットロール掛け位置へ移動可能にベッ
ド上に取り付けられたピン部用フィレットロール掛け装
置と、を有し、数値制御指令に基づく上記移動装置によ
るスライドテーブルの移動によりクランクシャフトの対
応するジャーナル部とジャーナル部用フィレットロール
掛け装置とを対向せしめるとともに該ジャーナル部用フ
ィレットロール掛け装置をフィレットロール掛け位置へ
移動して対応するジャーナル部に順次ロール掛けを実行
し、かつ数値制御指令に基づく上記移動装置によるスラ
イドテーブルの移動によりピン部とピン部用フィレット
ロール掛け装置とを対向せしめるとともにピン部用フィ
レットロール掛け装置をフィレットロール掛け位置へ移
動してピン部にロール掛けを実行することを特徴とする
ものである。
(作用) 上記クランクシャフト用フィレットロール掛け装置は
次のように作用する。
スライドテーブル上の駆動装置によって回転可能に支
持されたクランクシャフトを数値制御指令に基づく移動
装置によるスライドテーブルの移動により所望のピン部
がピン部用フィレットロール掛け装置と対向するようク
ランクシャフト軸線に沿って移動させ、ピン部フィレッ
トロール掛け装置が上記クランクシャフトのピン部をク
ランクシャフトの回転によりロール掛けを実行し、数値
制御に基づいて順次繰返し各ピン部のフィレットロール
掛けを実行する。
全ピン部のロール掛けが完了すると、所望のジャーナ
ル部が対応するジャーナル部用フィレットロール掛け装
置と対向するようにスライドテーブルをクランクシャフ
ト軸線方向に沿って移動するとともに、ベッド上にクラ
ンクシャフト軸線方向に沿って並設された少なくとも4
種類以上のジャーナル部用フィレットロール掛け装置が
同時に或いは、所望のジャーナル部と対応するフィレッ
トロール掛け装置が選択され、その選択されたフィレッ
トロール掛け装置がフィレットロール掛け位置へ移動し
前記クランクシャフトのジャーナル部をクランクシャフ
トの回転によりロール掛けをする。この動作を数値制御
指令に基づいて、順次繰り返し各ジャーナル部のフィレ
ットロール掛けを実行する。
(実施例) 以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。第
1図は本装置の平面図、第2図はその側面図である。図
中符号1はベッドであり、ベッド1上に固設した案内レ
ール1a上に移動可能にスライドテーブル2が載置されて
いる。スライドテーブル2は案内レール1a上を予め定め
られたプログラムに従い数値制御指令に基づいてスライ
ドテーブル用モータM1、そのモータM1により回動するボ
ールねじ2a及び、ボールねじ2aに螺合しスライドテーブ
ル2の下面に固設されたナット2bからなる移動装置によ
り所定量ずつクランクシャフト軸線方向Aへ移動する。
スライドテーブル2上には駆動ヘッド用案内レール3a
が固設され、その案内レール3a上に摺動自在に駆動ヘッ
ド3が載置されており、駆動ヘッド用エアシリンダ3bの
伸縮により駆動ヘッド3が駆動ヘッド用案内レール3a上
を往復動する。駆動ヘッド3にはクランクシャフトwの
一端をつかむ駆動側チャック3cが設けられ、また駆動ヘ
ッド3は主軸用モータM2により回転駆動されるようにな
されている。
またスライドテーブル2には駆動ヘッド3と対向して
従動ヘッド4が従動ヘッド用案内レール4a上に移動可能
に載置され、従動ヘッド用エアシリンダ4bによりそのレ
ール4a上を移動する。従動ヘッド4には前記駆動側チャ
ック3cとともにクランクシャフトwの他端をつかむ従動
側チャック4cが駆動側チャック3cと同軸線上に回動自在
に設けられている。
ベッド1上には駆動側チャック3c、従動側チャック4c
につかまれるクランクシャフトwの軸線に沿って、ジャ
ーナル部用フィレットロール掛け装置51,52,53,54及び
ピン部用フィレットロール掛け装置6が設けられてい
る。
ジャーナル部用フィレットロール掛け装置51,52,53,5
4は第3図に示す構成になっている。すなわち、ベッド
1上にはクランクシャフトwの軸線に沿って、その軸線
と直交する方向へ延びるジャーナル部用フィレットロー
ル掛け装置用レール5aが並設されている。そのレール5a
上に滑動自在に支持プレート5bが立設してあり、その支
持プレート5bには、クランクシャフトwの軸線と平行な
支軸5cによって上部プレート5dと下部プレート5eが開閉
可能に枢支されている。
更に、例えばジャーナル部の両端にロール掛け部を具
備するジャーナル部j2用のジャーナル部用フィレットロ
ール掛け装置52の上部プレート5dには第4図に示される
ように、クランクシャフトwのジャーナル部j2の隅部を
加工するためのフィレットロール5fがホルダ5jにより抜
け止めされて回動自在に取り付けられており、上記フィ
レットロール5fの背面にはクランクシャフトwのジャー
ナル部j2の隅部をフィレット加工する際にフィレットロ
ール5fからの押圧力を受けるためのフィレットロール支
持ローラ5kが上部プレート5dに枢支されている。さらに
下部プレート5eにはクランクシャフトwのジャーナル部
j2をフィレットロール加工する際に支持する支持ローラ
5g,5gがそれぞれ枢支されている。上部プレート5d及び
下部プレート5eの後端間には上部プレート5dおよび下部
プレート5eの先端側を上記支軸5cを中心として開閉する
と共に、フィレットロール5f、及び支持ローラ5g,5gを
クランクシャフトwのジャーナル部j2に押圧する加圧用
シリンダ5hが取り付けられている。更に支持プレート5b
は制御指令によって制御されるエアシリンダ5iの伸縮に
よりジャーナル部用フィレットロール掛け装置用レール
5a上を往復移動する。またジャーナル部の一端にのみロ
ール掛け部を具備するジャーナル部j1,j4用のジャーナ
ル部用フィレットロール掛け装置51、54及び、ジャーナ
ル部j3用のジャーナル部用フィレットロール掛け装置53
には各々ロール掛け部の形式位置に応じたフィレットロ
ールが設けられ、少なくともジャーナル部用フィレット
ロール掛け装置は、ジャーナル部j1用のジャーナル部用
フィレットロール掛け装置51、ジャーナル部j2用のジャ
ーナル部用フィレットロール掛け装置52、ジャーナル部
j3用のジャーナル部用フィレットロール掛け装置53及び
ジャーナル部j4用のジャーナル部用フィレットロール掛
け装置54の4種類を有する。
ピン部用フィレットロール掛け装置6は第5図乃至第
7図に示す構成になっている。すなわち、ベッド1上に
クランクシャフトwの軸線と直交する方向にピン部用フ
ィレットロール掛け装置用レール6aを設け、そのレール
6a上に移動自在に支持プレート6bを立設する。支持プレ
ート6bには、クランクシャフトwの軸線と平行な支軸6c
によって上部プレート6dと下部プレート6eが開閉可能に
相互に枢支されている。上部プレート6dにはクランクシ
ャフトwのピン部p1,p2…の隅部を加工するためのフィ
レットロール6fが、ジャーナル部用フィレットロール掛
け装置51,…の上部プレート5dと略同様に、ホルダ6lに
より抜け止めされて回動自在に取付けられており、上記
フィレットロール6fの背面にはクランクシャフトwのピ
ン部p1,p2,…の隅部をフィレット加工する際にフィレ
ットロール6fからの押圧力を受けるためのフィレットロ
ール支持ローラ6mが上記上部プレート6dに枢支されてい
る。さらに、下部プレート6eには、クランクシャフトw
のピン部p1,p2,…をフィレット加工する際に支持する
支持ローラ6g,6gがそれぞれ枢支されている。上部プレ
ート6d及び下部プレート6eの後端部間には上部プレート
6dおよび下部プレート6eの先端側を上記支軸6cを中心と
して開閉すると共に、フィレットロール6f及び支持ロー
ラ6g,6gをクランクシャフトwのピン部p1,p2,…に押
圧する加圧用シリンダ6hが取り付けられている。更に支
持プレート6bは制御指令によって制御されるエアシリン
ダ6iの作動でピン部用フィレットロール掛け装置用レー
ル6a上を往復動する。なお図中符号7は下部プレート6e
に植設された案内軸であり、この案内軸7は上部プレー
ト6dに形成した上下方向に延びる長孔6kに移動自在に挿
通され、更に支持プレート6bに形成した、クランクシャ
フトwの軸線と直交する方向に延びる長孔6j内に移動可
能に嵌合している。8は支持プレート6bに設けられた位
置規制装置であり、その上端部8aがU字状に形成され、
支持プレート6bに取り付けられたエアシリンダ8bにより
上下動し、ピン部用フィレットロール掛け装置6の不作
動時に上動せしめられ、U字状上端部8aによって案内軸
7を保持し、延いては上部プレート6d及び、下部プレー
ト6eを保持する。
第1図において、符号9は数値制御指令によりクラン
クシャフトwを駆動ヘッド3と従動ヘッド4との間へ供
給し且つ離脱させるワーク供給用リフタであり、10は操
作盤、11は操作盤10の指令に基づいて本発明の各部装置
へ作動及び停止を指示する制御装置である。
次に上記実施例の作動について説明する。クランクシ
ャフトwをベッド1上に設けたワーク供給用リフタ9に
載置し、操作盤10の起動スイッチ等の起動信号により予
め定められたプログラムに従いワーク供給用リフタ9が
作動し、クランクシャフトwは、駆動ヘッド3の駆動側
チャック3c及び従動ヘッド4の従動側チャック4cの回転
軸心位置へと移動し、その位置に保持される。
次にスライドテーブル2上の駆動ヘッド3、従動ヘッ
ド4がそれぞれ駆動ヘッド用案内レール3a、従動ヘッド
用案内レール4aに沿って、駆動ヘッド用エアシリンダ3
b、従動ヘッド用エアシリンダ4bの伸長により移動し、
それぞれのチャック3c、チャック4cがクランクシャフト
wの両端部をつかみ、その後ワーク供給用リフタ9は元
の状態に復帰し待機する。
次に、予め設定されたプログラムに従い数値制御指令
に基づいて移動装置であるスライドテーブル用モータ
M1、そのモータM1により回動するボールねじ2a、ボール
ねじ2aに螺合するスライドテーブル2の下面に固設され
たナット2b等によってスライドテーブル2がベッド1に
設けられた案内レール1aに沿って移動し、駆動ヘッド
3、従動ヘッド4に支持されたクランクシャフトwの第
1ジャーナル部j1が第1ジャーナル部用フィレットロー
ル掛け装置51と対向する位置まで移動して停止する。
次にエアシリンダ5iが伸長し、支持プレート5bがジャ
ーナル部用フィレットロール掛け装置用レール5a上を移
動し、第1ジャーナル部j1の位置までフィレットロール
5f及び支持ローラ5g,5gが移動したフィレットロール掛
け位置で停止する。
次に加圧シリンダ5hに油圧が供給され、第1ジャーナ
ル部j1の右端隅部のロール掛け部にフィレットロールが
圧接し、更に当該ジャーナル部j1に支持ローラ5g,5gが
圧接し、次に主軸回転用モータM2を回転せしめ、駆動ヘ
ッド3のチャック3cが回転し、クランクシャフトwも回
転する。この回転に伴い第1ジャーナル部j1の右端隅部
のロール掛け部に圧接したフィレットロールによりロー
ル掛けをする。ロール掛けを完了するとクランクシャフ
トwの回転を止め、加圧シリンダ5hを収縮させフィレッ
トロール5f及び支持ローラ5g,5gによる圧接は解放さ
れ、エアシリンダ5iの収縮により支持プレート5bがジャ
ーナル部用フィレットロール掛け装置用レール5a上を移
動し元の位置まで移動して停止する。
次にプログラムに従い再び数値制御指令に基づいてス
ライドテーブル2を移動させクランクシャフトwの第2
ジャーナル部j2が第2ジャーナル部用フィレットロール
掛け装置52と対向する位置まで移動させ、上記同様の作
動により第2ジャーナル部j2の両端隅部のロール掛け部
にロール掛けする。同様に順次第3ジャーナル部j3の両
端隅部のロール掛け部、第4ジャーナル部j4の左端隅部
のロール掛け部にそれぞれ第3,4ジャーナル部用フィレ
ットロール掛け装置53,54によりロール掛けを実行し、
全ジャーナル部のロール掛けを完了する。
クランクシャフトwが、その各ジャーナル部がフィレ
ットロール掛け装置51〜54に正対するような寸法のもの
である場合には、上記のフィレットロール掛けは同時に
行なわれ、また下記のピン部のフィレットロール掛けも
1ケ所についてはジャーナル部と同時に行うことができ
る。
次にピン部用フィレットロール掛け装置6によりピン
部p1,p2…p6にフィレットロール掛けを行う作動につい
て説明する。
数値制御指令により移動装置であるスライドテーブル
用モータM1を回転し、ボールねじ2a、ナット2bを介して
スライドテーブル2を移動させ、駆動ヘッド3、従動ヘ
ッド4に支持されたクランクシャフトwの第1ピン部p1
がピン部用フィレットロール掛け装置6と対向する位置
で停止する。
次にピン部用フィレットロール掛け装置6の下部プレ
ート6eに一端が植設された案内軸7に、位置規制装置8
のU字形に形成された上端部が嵌合した状態つまり上部
プレート6d、下部プレート6eが支持プレート6bに対し前
後方向の動きが規制された状態でエアシリンダ6iを伸張
し、支持プレート6bがピン部用フィレットロール掛け装
置用レール6a上を移動せしめられ、クランクシャフトw
の第1ピン部p1の位置にフィレットロール6f及び支持ロ
ーラ6g,6gが移動したフィレットロール掛け位置で停止
する。
続いて一端が支持プレート6bに支持されたエアシリン
ダ8bを収縮させ位置規制装置の上端部8aを下方に下げ、
案内軸7の前後方向の動きの規制を解除する。
次に加圧シリンダ6hに油圧を供給し、第1ピンにフィ
レットロール6f及び支持ローラ6g,6gが圧接する。
次に主軸回転用モータM2を回転し、クランクシャフト
wを回転する。このクランクシャフトwの回転により第
1ピン部p1に圧接した上部プレート6dと下部プレート6e
の揺動、この揺動に伴う案内軸7の長孔6j内の往復動に
よってフィレットロール6f及び支持ローラ6g,6gは第1
ピン部p1の動きに倣って回動動作して第1ピン部p1の隅
部のロール掛け部をロール掛けする。
第1ピン部p1の隅部のロール掛け部のロール掛けを終
えると再び位置規制装置8のシリンダ8bが伸長し、上部
プレート6e及び下部プレート6eの動きを規制するととも
にエアシリンダ6iを収縮し、元の位置へ移動して停止す
る。
次にプログラムに従い再び数値制御指令に基づいてス
ライドテーブル2を移動させてクランクシャフトwの第
2ピン部p2がピン部用フィレットロール掛け装置6と対
向する位置まで移動させ、上記同様の作動により第2ピ
ン部p2をロール掛けする。同様の作動により順次第3ピ
ン部p3…第6ピン部p6にそれぞれピン部用フィレットロ
ール掛け装置6によりロール掛けを実行し、全ピン部の
ロール掛けを完了する。
以上によりロール掛けを完了したクランクシャフトw
はワーク供給リフタ9に載置され、駆動ヘッド3の駆動
側チャック3c及び従動ヘッド4の従動側チャック4cから
解放され、ワーク供給リフタ9によって本フィレットロ
ール掛け装置より搬出される。
以上の説明では6気筒用エンジンのクランクシャフト
の加工について述べたが他のクランクシャフトの加工に
もプログラム及び数値制御指令を替えることにより対応
できる。またジャーナル部及びピン部のフィレットロー
ル掛け順序はロール加工により発生するクランクシャフ
トwの曲がり等を考慮し、数値制御指令により自由に変
えることができる。
(発明の効果) 従って本発明によれば、予めプログラムされた数値制
御指令に応じて送り制御されるスライドテーブルを移動
させ、種類の異なった各ジャーナル部、ピン部に合致し
たフィレットロール掛け装置によりロール掛けができ、
段取り替えの面倒な作業が省略され多種のクランクシャ
フトに対する汎用性を有するとともに、ロール掛けの順
序を数値制御指令で自由に選べるので、ロール加工によ
り発生するクランクシャフトの曲がりも最少限に抑える
ことができ、品質の向上、生産性の向上が得られる利点
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のフィレットロール掛け装置の概略平面
図、第2図は側面図、第3図はジャーナル部フィレット
ロール掛け用装置の側面図、第4図は第3図のIV−IV断
面図、第5図はピン部用フィレットロール掛け装置の側
面図、第6図は第5図のVI−VI断面図、第7図は第5図
のVII−VII断面図、第8図はクランクシャフトの説明図
である。 1…ベッド、2…スライドテーブル、3…駆動ヘッド、
4…従動ヘッド、6…ピン部用フィレットロール掛け装
置、51,52,53,54…ジャーナル部用フィレットロール掛
け装置、w…クランクシャフト、p1,p2,p3,p4,p5
p6…ピン部、j1,j2,j3,j4…ジャーナル部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに異なる複数のジャーナル部及び複数
    のピン部を有するクランクシャフトにフィレットロール
    掛けを施すクランクシャフト用フィレットロール掛け装
    置において、 ベッドと、 クランクシャフトを回転駆動可能に支持する駆動装置
    と、 該駆動装置を上記クランクシャフトの軸線方向に沿って
    移動可能にベッド上に支持するスライドテーブルと、 スライドテーブルをクランクシャフトの軸線方向に沿っ
    て移動せしめる移動装置と、 上記クランクシャフトの軸線方向に沿って並設してベッ
    ド上に取り付けられ、かつ互いに独立してフィレットロ
    ール掛け位置へ移動可能であるとともに少なくともクラ
    ンクシャフトの両端に位置するジャーナル部及びその中
    間に位置する複数のジャーナル部に対応する4種類以上
    のジャーナル部用フィレットロール掛け装置と、 フィレットロール掛け位置へ移動可能にベッド上に取り
    付けられたピン部用フィレットロール掛け装置と、 を有し、数値制御指令に基づく上記移動装置によるスラ
    イドテーブルの移動によりクランクシャフトの対応する
    ジャーナル部とジャーナル部用フィレットロール掛け装
    置とを対向せしめるとともに該ジャーナル部用フィレッ
    トロール掛け装置をフィレットロール掛け位置へ移動し
    て対応するジャーナル部を同時に或いは選択的にロール
    掛けを実行し、かつ数値制御指令に基づく上記移動装置
    によるスライドテーブルの移動によりピン部とピン部用
    フィレットロール掛け装置とを対向せしめるとともにピ
    ン部用フィレットロール掛け装置をフィレット掛け位置
    へ移動してピン部にロール掛けを実行することを特徴と
    するクランクシャフト用フィレットロール掛け装置。
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