JPH0749888Y2 - 画像処理回路 - Google Patents

画像処理回路

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JPH0749888Y2
JPH0749888Y2 JP1988130552U JP13055288U JPH0749888Y2 JP H0749888 Y2 JPH0749888 Y2 JP H0749888Y2 JP 1988130552 U JP1988130552 U JP 1988130552U JP 13055288 U JP13055288 U JP 13055288U JP H0749888 Y2 JPH0749888 Y2 JP H0749888Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、デジタル式電子複写装置のように、密着型
イメージセンサによって得られた画像信号を処理して記
録するための画像処理回路に関し、特に等倍よりも大き
い、拡大記録画像を得るための画像処理回路に関する。
〔従来の技術〕
符号化のためのスレッショルドレベルを出力するスレッ
ショルドレベル生成回路と、前記画像データと前記スレ
ッショルドレベルとを比較して符号化する、比較回路と
を有する画像処理回路において、等倍よりも大きいN/M
倍に拡大された記録画像を得るためには、M回にN−M
回重複させる信号を発生するM分周回路と、等倍分周回
路とを備え、M回にN−M回、前記M倍分周回路から等
倍分周に切換えるようにしてなされる。
そして、従来ではサンプリングが重複されているにもか
かわらず、単一のスレッショルドレベルと比較されて符
号化されていた。
〔考案が解決しようとする課題〕
このような画像データを符号化するためのスレッショル
ドレベルが変化しない従来の画像処理回路では、拡大倍
率の記録画像を得るために、重複して出力される画像信
号は、単純に重複して出力されるので、得られる記録画
像の濃度には中間調がなくてぎこちなく、良好な画質を
得られなかった。
〔考案の目的〕
この考案は、上記のような従来の問題点に着目してなさ
れたものであって、等倍率より大きな拡大倍率を選択し
たとき、全画素がスムーズに濃度変化し、良質な記録画
像を与える画像処理回路を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するためのこの考案の要旨とするとこ
ろは、 イメージセンサの出力信号と比較するためのスレッショ
ルド信号を出力するスレッショルドレベル生成回路と、
このスレッショルド生成回路から出力されるスレッショ
ルド信号と、前記イメージセンサの出力信号とを比較し
て2値化する比較回路とを有する画像処理回路におい
て、 原発振クロック信号を分周して等倍記録用のサンプリン
グタイミング信号を出力する等倍分周回路と、原発振ク
ロック信号をM(Mは2以上の整数)分周するM倍分周
回路と、N/M倍(Nは2以上の整数)の拡大記録画像を
得るため、M倍分周回路から出力されるサンプリングタ
イミング信号のM回につきN−M回だけ等倍分周回路か
ら出力されるサンプリングタイミング信号を追加出力す
る切換回路とを備えたN/M倍拡大用タイミング発生回路
と、 このN/M倍拡大用タイミング発生回路からサンプリング
タイミング信号が出力される毎にディザマトリクスのデ
ィザ値をずらして出力するディザ発生レジスタとを設
け、 前記スレッショルドレベル生成回路には、このディザ発
生レジスタから出力されるディザ値をアナログ信号に変
換して前記比較回路へのスレッショルド信号に合成する
D/A変換回路を備えたことにある。
〔作用〕
N/M倍に拡大するためには、基本画素M個のうち、N−
M個を重複させればよい。
そこで、N/M倍拡大用タイミング発生回路からは、切換
回路により、M倍分周回路から出力されるサンプリング
タイミング信号のM回につきN−M回だけM倍分周回路
が等倍分周回路に切換えられて、M倍速のサンプリング
タイミング信号が追加発信される。
一方、イメージセンサからの出力波形は、次の入力があ
るまでサンプルホールド回路にホールドされた状態で出
力されている。
さらにディザ発生レジスタには、予め定めたディザマト
リクス内のディザデータがN/M倍拡大用タイミング発生
回路からサンプリングタイミング信号が出力される都度
順次ずらされて出力される。すなわち、例えば4×4の
ディザマトリクスであったとすると、このディザマトリ
クスをサンプリングタイミング信号の1個につき1要素
単位でずらし、あたかもディザマトリクスを回転させて
いるかのようにしてディザ値が出力される。
このようにして出力されるディザ値はD/A変換回路に入
力される。
D/A変換回路では、送信された複数のディザデータか
ら、一つのアナログ値を作成し、これを比較回路へのス
レッショルド信号に合成して比較回路へ送る。比較回路
においては、前記サンプルホールド回路から入力された
画像信号がこのスレッショルド信号と比較されて符号化
される。
重複された画像信号は、それぞれ異なったディザデータ
を基にしたスレッショルドレベルと比較されてデジタル
化するので、画像が拡大されてもライン毎の記録画像の
濃度は滑らかで、疑似中間調の良質な記録画像が得られ
る。
〔考案の実施例〕
以下、各図に基づき本考案の一実施例を説明する。
〈構成〉 まず構成について説明する。
デジタル式電子複写装置10は、第1図にみられるよう
に、箱体11の内部に、原稿を読み取って電気信号に変換
するイメージセンサユニット100と、このイメージセン
サユニット100から、文字・画像信号を受けて処理する
信号処理部200と、前記信号処理部200の出力画像信号を
感熱記録紙上に記録する記録部500とを収納している。
箱体11内には、商用電源からの交流電力を受けて、複数
レベルの安定化直流電源を構成する電源部12を収納す
る。
一方、箱体11上面には、原稿を載置し、箱体内に設けら
れた原稿台モータ13によって、副走査方向に送られる原
稿台14が備えられている。原稿台14は、ガラスなどの透
明板15と、その上面を被う圧板16とから成り(第3図参
照)、原稿台モータ13とベルト17を介して駆動されるプ
ーリ18、ならびに、ラック〜ピニオン機構19によって駆
動される。
イメージセンサユニット100は、照射光源としてのLEDア
レー110と、原稿からの反射光を集光するレンズアレー1
20と、多数の光電変換素子135から成る光電変換部130と
から成っている。
レンズアレー120は、多数のファイバーレンズ(ロッド
レンズ)を一列に配列して成っている。
光電変換部130は、画素数を構成するものであり、例え
ば、8画素/ミリメートルに構成されたとすると、主走
査方向にA4サイズ用には1728個の光電変換素子135を配
列して成る。
光電変換素子135としては、光照射により素子の導電率
を変化させる、光導電効果形センサとしてのCdSなどが
用いられているが、ホトダイオードなどの光起電力効果
形センサを用いてもよい。光電変換部130はレンズアレ
ー120の一端に近接して設けられており、いわゆる密着
形のイメージセンサユニット100となっているものであ
る。
信号処理部200は、第4図に示されるように、イメージ
センサユニット100における各光電変換素子135毎のばら
つきを調整するレベル調整部250と、原稿の被検出画像
情報と非画像情報(地色)とのコントラスト調整のため
の包絡検出部260と、該包絡検出部260からの信号と、デ
ィザ発生レジスタ(ディザデータレジスタ)280から出
力されるディザデータをD/A変換した信号と、そして外
部で選択された濃度調整回路290からの濃度選択信号と
からスレッショルドレベル(スレッショルド信号)を生
成し出力するスレッショルドレベル生成回路270と、サ
ンプルホールド部215からの出力信号を前記スレッショ
ルドレベル生成回路270からの出力レベルと比較して、
画像情報の符号化を行う比較回路220とを有する。更
に、これらの符号化された画像信号を等倍率または拡大
もしくは縮小した倍率で記録くするための倍率選択部32
0と、シリアル/パラレル変換部330を経て受け入れるラ
インメモリ340が設けられている。
ラインメモリ340から記録部500への出力までには、画像
信号を直列に出力するパラレル/シリアル変換部370、
縮小記録を選択したとき、記録画像を感熱紙上の中央に
寄せるための中央印字制御部380、ならびに、プレヒー
トのための全黒情報を与える全黒プレヒートデータ生成
部390などが設けられている。
さらに、これら信号処理部200の各機能部の中枢をなすC
PU400が配される一方、装置10の全作用の基準クロック
を生成する原発振部205からは、データサンプリングタ
イミング生成部から成るN/M倍拡大用タイミング発生回
路300、ストローブ巾監視部420、読出タイミング生成部
360などにクロック信号が発出されている。
さらに、記録部500における各発熱抵抗体への通電時間
を制御するストローブ発生部410が設けられている。
ラインメモリ340には、さらに、記録画像を正像とする
か鏡像とするかの、正・鏡像アドレス生成部350からの
信号が送られている。
信号処置部200における、上記の各構成要素部分の主要
なものについて、以下さらに詳しく説明する。
拡大記録画像を得るための、N/M倍拡大用タイミング発
生回路300とスレッショルドレベル生成回路270の構成
を、第5図にブロック図にて示す。第5図に示されるよ
うに、N/M倍(この例ではN=3,N=2)の拡大記録画像
を得るため、N/M倍拡大用タイミング発生回路300は、原
発振部250のクロック信号を分周して等倍記録用のサン
プリングタイミング信号を出力する等倍分周回路302
と、原発振クロック信号をM(この例ではM=2)分周
するM倍分周回路301と、M倍分周回路301から出力され
るサンプリングタイミング信号のM回につきN−M回だ
け(すなわち3回に1回の割合で)、等倍分周回路から
出力されるサンプリングタイミング信号を追加出力する
切換回路とを備えている。この切換回路は、ここではM
倍分周回路301からのサンプリングタイミング信号を計
数するカウンタ303と、該カウンタの出力により分周回
路302から301へ出力端子を切換える切換スイッチ部304
とから構成されている。
一方、スレッショルドレベル生成回路270は、ディザマ
トリックスから取り込まれて、ディザ発生レジスタ280
から出力されるデジタル量のディザデータを、一個のア
ナログ電圧レベルにして出力するD/A変換回路(D/Aコン
バータ)271を有しており、このアナログ信号を上記包
絡検出部260からの信号及び濃度調整回路290からの濃度
選択信号と合成し、その合成後の信号を比較回路220へ
のスレッショルド信号とする。換言すれば、包絡検出部
260からの信号と濃度調整回路290からの濃度選択信号と
により作成されるスレッショルド信号に、ディザ発生レ
ジスタ280からのディザデータのアナログ変換値が合成
される。
正・鏡像アドレス生成部350は、第6図に示すように基
本クロックの1/8分周回路355を含み、正像側のカウンタ
351ならびにバススイッチ352、鏡像側のカウンタ353、
ならびに、バススイッチ354から成っており、記憶手段
であるラインメモリ340からの出力データを受けるパラ
レル/シリアル変換部370も、正像側シフトレジスタ371
と鏡像側シフトレジスタ372とから成っている。
なお、前記カウンタ351,353、バススイッチ352,354、パ
ラレル/シリアル変換部370は読出手段である。
次に倍率選択部320における縮小倍率側の構成を第7図
に示す。
本例では同図にみるように、2/3に縮小する場合を示し
ており、縮小倍率選択部321では、基本サンプリングク
ロック生成部210から発生される基本サンプリングクロ
ックを、2/3に間引きする縮小クロック生成部322と、前
記基本サンプリングクロックをカウントして、一ライン
の全ビット、例えば、1728の2/3、すなわち、1152ビッ
トをカウントしたところで出力するカウンタ323とを有
し、このカウンタ323からの出力を、インバータ326を介
して、アクティブHの期間中は、前記縮小クロック生成
部322の縮小クロックを出力する第1ANDゲート324と、カ
ウンタ323のH信号によって、高速の基本サンプリング
クロックを出力する第2ANDゲート325と、これら第1、
ならびに第2ANDゲート324,325の論理和を出力する。OR
ゲート327と、全ビットのカウントアップを検出するた
めのカウンタ328、第3ANDゲート329などから成ってい
る。
そして、上記のような縮小倍率(2/3)が選択された場
合において、記録を紙面の中央寄りにする、中央印字制
御部380の構成を第8図に示す。なお、この第8図は正
像側のみを示している。
また2/3の縮小であるので全216バイト(1728÷8)の2/
3、すなわち144バイト分の記録が、中央寄りに位置する
よう制御される場合を示したものである。そこで、216
バイト中72バイト分は空白であって、その空白部分72バ
イトの1/2、すなわち32バイト分が紙端から主走査方向
に空白が生じることになる。
そこで、中央印字制御部380は、前記36バイトをカウン
トして出力するカウンタ381と、このカウンタ381の出力
信号と、基本クロック信号との論理積を出力する第1AND
ゲート382と、36バイトを除く残りの180バイト分を出力
して、アクティブLを出力するNANDゲート(ANDゲート
+インバータ)383と、このNANDゲート383の180バイト
分の入力期間中、基本クロックを出力して、シフトレジ
スタ371からデータ出力させるクロックを送る第2ANDゲ
ート384とから成っている。
なお、前記カウンタ381の出力側には、37バイト目以降
の信号を保持するラッチ385が設けられている。
ストローブ発生部410は、第9図にみるように、CPU400
からのカウンタ用パルスfのN1個(本実施例では4パル
ス)を、カウントして出力するカウンタA411と、このカ
ウンタA411のN2カウント(同4カウント)を、カウント
して出力するカウンタB412と、これらの全カウントN1×
N2(4×4=16カウント)を、N個(4個)のストロー
ブ信号STB1〜STB4として発信し、かつ、切換えるディマ
ルチプレクサ413とから成っている。
上記ストローブ信号STB1・・・は、原パルスfの巾によ
ってストローブ巾が変化することになり、この原パルス
fの変化は、CPU400のソフトによってなされるように構
成されている。
次に、上記ストローブ発生部410と関連して、ストロー
ブを監視するストローブ巾監視部420は、第10図に示す
ように、ディマルチプレクサ413からストローブ発生と
同時にF6をカウントし、所定パルス数に達したとき、信
号を発信するカウンタC421と、この出力信号を保持して
ディマルチプレクサ413に伝え、ストローブ信号を禁止
するラッチ422と、カウンタA411のN1カウントをラッチ
するラッチB423と、このラッチB423の出力(X)、もし
くは、ディマルチプレクサ413の出力信号(Y)との何
れかによって、前記カウンタC421をクリヤするORゲート
424とから成っている。
なお、本図には、第9図においては省略したストローブ
発生部410に、ストローブスタート信号をラッチするラ
ッチA414と、このラッチされた信号によってCO0のパル
ス信号を通すANDゲートA415が加えられている。
次に記録部500を説明する。
第1図に戻り、記録部500は、画像信号に対応して感熱
紙に熱エネルギーを加え、記録画像を得るサヘマルヘッ
ド550を主体に、感熱紙をサヘマルヘッド550に押し当て
て送るプラテンローラ501、ならびに、給紙された枚葉
紙を送る送りローラ502などから成っている。
前記送りローラ502の手前には、給紙信号を送る給紙ス
イッチ503が、また、プラテンローラ501の排出側には、
排紙スイッチ504が備えられている。
箱体11内には、またロール状になされた感熱紙のための
ロール紙軸505が設けられている。
プラテンローラ501は、ベルト507を介してプラテンモー
タ(ステッピングモータ)506により、副走査方向に駆
動されるよう構成されている。
サーマルヘッド550は、第11図に示すように、アルミニ
ウムなどの放熱体552の一面に、主走査方向に画素数を
構成する、多数の発熱抵抗体551を配列して成り、表面
はガラス絶縁体553で被われている。
発熱抵抗体551は、例えば8画素/ミリメートルとし
て、A4サイズでは1728個が配列され、さらに、両端部に
は、発熱量のアンバランスを補償するためのダミー発熱
抵抗体が、前後端それぞれ数個ずつ付加されている。
サーマルヘッド550における発熱抵抗体551は、全体とし
て複数個のブロックにまとめられており、第12図にその
一ブロックについての構成図を示す。
各発熱抵抗体551は、一端を記録用電源ライン555に、他
端は信号処理部200のラインメモリ340からの画像信号に
よって開閉する制御スイッチ群556に結合されている。
そして、各ブロック毎に、ストローブ信号用ゲート557
を有している。
なお、サーマルヘッド550には、発熱温度を検出するた
めの温度検出用サーミスタ(図示せず)が配設されてい
る。
〈動作〉 上記の構成において、この装置は次のように動作する。
(複写準備) 原稿を原稿台14上に載置し、電源部12の電源スイッチを
ONする。この状態でラインメモリ340は、全黒プレヒー
ト生成信号を発生し、サーマルヘッド550は所定温度に
プレヒートされる。
供給される記録用の感熱紙には、送りローラ502の手前
側から給紙される枚葉紙と、プラテンローラ501の後背
部に設けられているロール紙軸505に、あらかじめ填装
したロール紙とがある。
感熱紙は基紙の一面に発色層を塗布して成っており、発
色層としては、例えば、ロイコ染料とフェノール化合物
とを、バインダ中に分散させたものなどが用いられ、加
熱された部分はバインダが容融して、ロイコ染料とフェ
ノール化合物とが接触して発色するものである。
ロール紙の基紙には通常の紙が用いられるが、枚葉紙の
基紙には透明樹脂製が用いられ、先端部には発色層を塗
布しない通常紙のヘッダーが付けられている。
枚葉紙は第1図において、給紙スイッチ503を通してプ
ラテンローラ501と、送りローラ502との間に差し込む
と、給紙スイッチ503の信号によってプラテンモータ506
が始動して、感熱紙は送り込まれる。この際、信号処理
部200では、正・鏡像アドレス生成部350の作用により、
鏡像アドレス生成側が選択される。そして得られた記録
画像は、感熱紙の基紙裏面、すなわち、発色層の塗布さ
れていない側から見たとき、正像となって見られるもの
である。
プラテンローラ501にそって送られた枚葉紙は、サーマ
ルヘッド550との間を通って、紙端の前記ヘッダー部分
が排紙スイッチ503に検知されると、プラテンモータ506
は、このヘッダー部分を一旦サーマルヘッド550の直下
に後退させ、この位置において数回の前後進運動を行
い、しかる後、再度排紙スイッチ504の位置に復位して
準備完了となる。
上記の前後進運動において、サーマルヘッド550の発熱
抵抗体551の表面を被っている、絶縁体553の表面に付着
した印字かすが、感熱紙のヘッダー部分に擦られて拭い
去られる。
ロール感熱紙の場合は、給紙スイッチ503が作用しない
ので、紙端が排紙スイッチに達したところで、そのまま
準備完了となり、しかも、正・鏡像アドレス生成部350
において正像側が選択される。
(記録動作) 上記準備動作完了と同時に装置10は記録動作にはいる。
記録動作は、原稿台14が副走査方向に送られ、イメージ
センサユニット100は、主走査方向に原稿を走査して画
像情報を送り出す、一方、信号処理部200は、これらの
画像情報を処理して記録部500に送る。
記録部500では、感熱紙が原稿台と通常は同期して、副
走査方向に送られながら、画像信号を記録していくが、
特に副走査方向に縮小された記録、いわゆる、ファイン
モード記録の場合には、その縮小倍率に対応した副走査
送り速さによって送られる。
以下、これら記録動作における主要な動作について説明
する。
(副走査送り量とストローブ巾制御動作) 記録動作においてファインモード記録を選択すると、感
熱紙は副走査方向に少ない送り量で送られる。このよう
なファインモード記録は、例えば、A4サイズの原稿を2/
3にして送ると、ほぼ正方形の記録が得られ、フレネル
レンズを備えたOHPの正方形の原稿台にそのままOHP用原
稿として用いることが出来るものである。
ファインモード記録において、もしサーマルヘッド550
に通常の通電をすると、第13図Aのように、前列の画素
と後列の画素の記録に重なりが生じ、得られた全体の画
像は所望濃度以上になる。
そこで、第9図に示したように、ファインモード記録で
は、カウンタパルス(f)をソフトによって小さくし、
各ストローブ信号巾、STB1〜STB4を感熱紙の副走査量に
比例して小さくすることにより、第13図Bに示すよう
に、重なりをなくして記録濃度を一定とする。
すなわち、ストローブ巾を本装置10におけるように、副
走査送り量に比例して小さくすることにより、第13図A
にくらべて第13図Bにおける記録画素が小さくなってお
り、前後の各ラインに重なりが生じない。
(ストローブ巾の監視動作) ストローブ信号は、第12図に示すように、サーマルヘッ
ド550の発熱抵抗体551の各ブロック毎に与えられ、ライ
ンメモリ340からの信号によって画像信号を与えられて
いる各画素に対して、その通電時間を制御するものであ
る。
正常の場合には、各ストローブ信号は、ブロック毎に切
換って、次段のストローブ信号にシフトしていくが、万
一、あるストローブ信号が所定時間巾より大きくなった
場合には、自動的にストローブ信号は禁止され、感熱紙
は記録動作をしない。すなわち、第10図において、カウ
ンタ用パルス信号CO0は、ストローブスタート信号0STに
よって発生した、ラッチA414の信号によってカウンタA4
11に取り込まれ、4カウント毎に送信され、カウンタB4
12は、これを4カウント毎に発信する。そして、第10図
のように、ディマルチプレクサ413によって、4ケのス
トローブ信号STB1〜STB4として、順次発信されていく
が、F6の信号をカウンタC421でカウントして、これが、
前記、STB1〜STB4の何れかより多い、所定カウントまで
カウントした場合には、ラッチC422に出力され、このラ
ッチC422を介してディマルチプレクサ413に対し禁止信
号が発出される。
(拡大記録動作) 倍率選択部320において、例えば3/2倍拡大記録が選択さ
れた場合には、第5図に示すように、3回に1回の割合
で倍速のサンプリングタイミング信号が発出される。す
なわち3回に1回の割合で同一の画像信号が出されるこ
とになり、記録はこの分だけ拡大される。
しかしながら、このように重複された画像情報を、その
ままディザマトリクスの要素を平均値を一定としたスレ
ッショルドレベルと比較して符号化すると、得られる記
録画像は濃淡にばらつきのある、ぎこちないものとな
る。
そこで、第5図のように、あらかじめ定められたディザ
データマトリックスから、前記サンプリングタイミング
毎に、ディザ発生レジスタ280に取り込まれたディザデ
ータを発信し、これをスレッショルドレベル生成回路27
0のD/A変換回路271に於いて一個のアナログ値に変換
し、このアナログ信号を包絡検出部260からの信号及び
濃度調整回路290からの濃度選択信号と合成する。そし
て、その合成後の信号を、比較回路220へのスレッショ
ルド信号としてスレッショルドレベル生成回路270から
出力する。このようなスレッショルド信号(スレッショ
ルドレベル)は、ホールドされて、重複したデータにラ
ンダムな比較値を提供し、全体として重複データの符号
化にバラツキを与える。従って、疑似的な中間調を持っ
た記録画像を得ることが出来る。
(縮小記録動作) 感熱紙の副走査送り量を小さくして、記録画像の上下方
向を縮小する動作については既に述べたが、倍率選択部
320において、主走査方向の縮小記録を得るには、上記
副走査方向の縮小と異なり、主走査方向のデータを間引
くことにより得られる。
そこで、2/3に縮小する縮小記録動作を第7図について
説明すると、基本サンプリングクロックは、縮小クロッ
ク生成部322により1/3間引かれて第1ANDゲート324に送
られる。
この第1ANDゲート324には、カウンタ323からの出力がイ
ンバータ326を介して入力しているから、カウンタ323
が、全カウント1728の2/3、すなわち、1152カウントす
るまではH入力となり、前記縮小クロック生成部322か
らの出力は、そのまま第1ANDゲート324から出力され
る。
そして、1153カウント目に、インバータ326からL信号
が出力されて、縮小クロック生成部322からの入力はカ
ットされる。すなわち、これ以後は全白信号となる。
一方、第2ANDゲート325には高速クロック信号と、前記
カウンタ323の出力信号が入力されるから、1153カウン
ト目から以降は、この第2ANDゲート325から高速クロッ
クが発出されORゲート327に入力される。
すなわち、ORゲート327からは、1152カウントまでは2/3
に間引かれた縮小クロックが発信され、1153カウント目
以後は、高速クロックは発信され、第3ANDゲート329を
経て出力される。
一方、ORゲート327の出力はカウンタ328にも入力されて
おり、前記間引信号と、高速信号とを合わせて1728カウ
ントしたところで反転出力されるから、第3ANDゲート32
9は閉じられ、一ライン分のサンプリングクロックは完
了する。
このように余白部分のサンプリングは高速になされるか
ら、全体の記録動作が高速化されるものである。
(正・鏡像記録動作) この装置10ではロール感熱紙には正像が、枚葉感熱紙で
は、鏡像記録が自動選択されることについては既に述べ
たが、次に第6図に基づいてこれらの動作を説明する。
符号化された画像信号は、シリアル/パラレル変換部33
0を経て、ラインメモリ340に取り込まれる一方、バイト
アドレスは正像用カウンタ351、もしくは、鏡像用カウ
ンタ353を経てラインメモリ340に入信する。そして、正
・鏡像の何れかの選択によって、正像の場合には、ライ
ンメモリ340からシフトレジスタ371を経て、記録部500
に発信され、鏡像の場合には、同じく、シフトレジスタ
372を経て発信される。
画像信号は1バイト毎に発信されているから、鏡像の場
合には、各バイト内の順序と同時に、各バイト自体も、
正像の場合に対して逆順に取出されるようになってい
る。
(中央印字制御動作) 正像記録のみの場合は余り問題とならないが、正像と鏡
像が得られるこの装置では、特に鏡像の場合、実際に得
られた記録画像をみる場合には、背面から見て正像とし
なければならない。
上記のような場合、特に縮小記録画像が紙面の一方に偏
っていたのでは、これを紙背側からみると、画像位置が
左右に移動して見えることになり異和感が生ずるので、
紙面の中央寄りに記録されるようになっている。
2/3に縮小された正像の場合について、第8図に基づき
説明すると、全216バイト中216×1/3=72バイトが空白
となり、この空白部分を36バイトづつ左右に振り分ける
ことにより、記録画像は中央に位置することとなる。
そこで、第8図にみるように、第1ANDゲート382には、3
6バイトまでは出力しないカウンタ381のL信号によって
閉ざされており、37バイト目からカウンタ351に取り込
まれる。
一方、ラインメモリ340からの信号を読み出すシフトレ
ジスタ371のクロック信号は、第2ANDゲート384を経由し
ており、この第2ANDゲート384は、全216バイトから、前
記前方空白分36バイトを差引いた、180バイト分のみ出
力するNANDゲート383とともに入信しているから、シフ
トレジスタ(パラレル/シリアル変換部)371は以後デ
ータの送出を始めることとなる。後半の空白36バイト分
はそのまま空白データと読み出されるから問題はない。
〔考案の効果〕
この考案に係る画像処理回路によれば、拡大記録画像を
得るために、重複して出力されるサンプリングタイミン
グによって、ディザデータマトリックスを回転させ、出
力されたディザデータのアナログ変換値を比較回路への
スレッショルド信号に合成し、イメージセンサからの出
力波形と比較してデジタル化したから、拡大記録画像は
濃度の変化が滑らかで良質のものが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第13図はこの考案の一実施例を示したもので、
各図は次のものを表している。 第1図はデジタル式電子複写装置の側面構造図、第2図
は第1図に於ける断面図、第3図は原稿台の構造説明
図、第4図は信号処理部の構成ブロック図、第5図はN/
M倍拡大用タイミング発生回路とスレッショルドレベル
生成回路のブロック図、第6図は正・鏡像の書込・読出
し回路図、第7図は縮小時のサンプリングクロック生成
回路図、第8図は中央印字制御のための回路図(正像の
場合)、第9図はストローブ発生回路図、第10図はスト
ローブ巾監視部のブロック図、第11図はサーマルヘッド
の斜視図、第12図はサーマルヘッドの構成図、第13図A
はストローブ巾制御なしに、副走査方向縮小時の記録画
素の重なりを示す作用説明図、第13図Bは副走査送りに
対応してストローブ巾制御をした時の、記録画素を示す
作用説明図。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】イメージセンサの出力信号と比較するため
    のスレッショルド信号を出力するスレッショルドレベル
    生成回路と、このスレッショルド生成回路から出力され
    るスレッショルド信号と、前記イメージセンサの出力信
    号とを比較して2値化する比較回路とを有する画像処理
    回路において、 原発振クロック信号を分周して等倍記録用のサンプリン
    グタイミング信号を出力する等倍分周回路と、原発振ク
    ロック信号をM(Mは2以上の整数)分周するM倍分周
    回路と、N/M倍(Nは2以上の整数)の拡大記録画像を
    得るため、M倍分周回路から出力されるサンプリングタ
    イミング信号のM回につきN−M回だけ等倍分周回路か
    ら出力されるサンプリングタイミング信号を追加出力す
    る切換回路とを備えたN/M倍拡大用タイミング発生回路
    と、 このN/M倍拡大用タイミング発生回路からサンプリング
    タイミング信号が出力される毎にディザマトリクスのデ
    ィザ値をずらして出力するディザ発生レジスタとを設
    け、 前記スレッショルドレベル生成回路には、このディザ発
    生レジスタから出力されるディザ値をアナログ信号に変
    換して前記比較回路へのスレッショルド信号に合成する
    D/A変換回路を備えたことを特徴とする画像処理回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61186072A (ja) * 1985-02-14 1986-08-19 Oki Electric Ind Co Ltd 画像処理装置
JPS6218170A (ja) * 1985-07-17 1987-01-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 多階調型プリンタ
JPH01136465A (ja) * 1987-11-20 1989-05-29 Ricoh Co Ltd 画像処理装置

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