JPH0749653A - 建築物の縮小サンプル - Google Patents

建築物の縮小サンプル

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JPH0749653A
JPH0749653A JP21524793A JP21524793A JPH0749653A JP H0749653 A JPH0749653 A JP H0749653A JP 21524793 A JP21524793 A JP 21524793A JP 21524793 A JP21524793 A JP 21524793A JP H0749653 A JPH0749653 A JP H0749653A
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JP
Japan
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building
frame
sample
reduced
wall
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JP21524793A
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Masaaki Yajima
正明 矢島
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 居住用建築物の縮小インテリアサンプルを自
由簡単、かつ、廉価に製作する。 【構成】 実物建築物の縮小寸法に形成した柱1及び土
台2並びに梁3等の各骨組部材を、軸組具4で互いにか
ん合、接合して、建築骨組を分解可能に連結構成すると
ともに、壁5及び床板6並びに天井板等のパネル部材を
建築骨組に設置して、住居用建築物のインテリアサンプ
ルを製作する。軸組具4及び関連する骨組部材並びにパ
ネル部材は、部分的に取り外したり組み換えることがで
きる。軸組具4は、縦軸4Tと横軸4Yとで適数の軸組
具4に標準化する。また、土台2は壁5の下部を把持部
2bで的確に位置決め支持するとともに、受面2cで床
板6を同時に支持する。梁3には支持具7を挿入して、
把持部2bで壁5の上部を支持し、土台2と共に壁5を
安定よくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般住宅や宿泊施設,店
舗,集会施設等主としてインテリアが重要視される建築
物を、縮小した大きさで自由に組立分解することのでき
る建築物の縮小サンプルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような建築物の新築、購入
又は増改築等の際には、設計図面並びに建築物の現物を
実際に見て検討実施されることが望まれる。然しながら
設計段階にある建物は現物が存在しないので、顧客等は
これを見て確認することができない不都合がある。そこ
で建物全景や各部屋等の立体イラストが描かれたり、キ
ャダム等のOA機器の画面上で立体図等が作成され、お
客は絵図を見て検討確認することにより改良や修正を加
えて建築等がなされている。然し上記の平面的な絵図で
は詳細な居住性や利便性等を理解することが不明瞭であ
り、特に詳細な検討が要求される場合には、現物を縮小
した立体モデルを製作し検討確認が行われることもあ
る。そしてこのための上記建築物の縮小モデルの製作
は、木材や紙片等諸々の素材を雑多に用いて製作作業の
進行の都度種々な大きさに切断加工され、これを接着剤
等でつなぎ合わせたり、柱や土台また梁等の接合部に多
量でしかも複雑な構造の金具等を適宜に製作しながら組
付け構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の縮小モデ
ルの製作には高度な熟練と煩雑な作業が要求されるもで
あり、またその作業には手作りによるトラブルも多く多
大な工数を要するためにコスト高や納期の遅れ等の問題
があった。特に日本の木造住居用建築物においては構造
材の組み立てに独特の軸組工法が用いられているので、
これを忠実に実施することは困難であると共に、必要に
応じた部分変更や適宜に行われる分解再組立等、仕様の
異なる建築物を製作することができず、種々なインテリ
アサンプルをタイムリーに提供し難い問題点、並びにサ
ンプルの詳細な確認が不十分となるため的確な検討がで
きない欠点がある。そこで本発明は上記従来の問題点を
解消し、住居用建築物の縮小モデルを自由に且つ簡単で
廉価に製作できる建築物のインテリアサンプルを提供し
ようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めの本発明の建築物のインテリアサンプルは、住居用建
築物のサンプルを構成する柱1及び土台2並びに梁3等
の骨組部材を実物建築物の縮小寸法に形成し、これらの
骨組部材に嵌合接合する軸組具4を介し分解可能な建築
骨組を連結構成すると共に、前記骨組部材に対応した形
状に形成される壁5及び床板6並びに天井板8等のパネ
ル部材を前記建築骨組に装脱可能に設置することにより
建築物の縮小モデルを製作している。また、軸組具4を
柱1方向に沿う縦軸4Tの端部に梁方向に沿う横軸4Y
を適数突設した単軸組具4と、柱1方向に沿う縦軸4T
の中途に梁3方向に沿う横軸4Yを適数突設した複軸組
具4とで構成したことを特徴としている。さらに、土台
2を角パイプ2aの上面に壁5の下部が嵌入可能な凹溝
状の把持部2bを設けると共に、側面に突出して床板6
を支持可能な受面2cを設けて構成したことを特徴とし
ている。また、梁3に把持部2b或いは受片2cを形成
した支持具7を嵌挿し、上記把持部2bで壁5を支持す
るか或いは受片2cで天井板8又は床板6を支持させる
と効果的である。
【0005】
【作用】上記構成において、実物建築物の縮小寸法に形
成した柱1及び土台2並びに梁3等の各骨組部材はその
使用箇所に適する軸組具4で互いに嵌合接合されて建築
骨組を分解可能に連結構成する。そして壁5及び床板6
並びに天井板8等のパネル部材を前記建築骨組に設置す
ることにより、住居用建築物のインテリアサンプルを製
作する。この後軸組具4及び関連する骨組部材並びにパ
ネル部材を部分的に取り外したり組み換えることによ
り、サンプルの所望な箇所を随時的確に外観することが
できる。また分解された上記の構成部材は再使用され
る。
【0006】上記サンプルの製作或いは分解作業におい
て、軸組具4は縦軸4Tと横軸4Yとで適数の軸組具4
に標準化して用いられるので、能率よく廉価に製作する
ことができ、また建物の剛性を向上することができると
共に分解組み立てを容易となす。また土台2は壁5の下
部を把持部2bで的確に位置決め支持すると共に、受面
2cで床板6を同時に支持して便利にできる。さらに梁
3は支持具7を嵌挿して把持部2bで壁5の上部を支持
するので、前記土台2と共に壁5を安定支持するように
作用する。
【0007】
【実施例】本考案の実施例を図面に基づき説明する。図
1は本発明に係わる住宅用建築物のインテリアサンプル
の実施例として製作した居間状の部屋Rを示し、該部屋
Rは実物建築物の略10分の1程度の大きさとなるよう
に柱及び土台並びに梁等の骨組部材を形成し、該骨組部
材に対応した形状に形成された床、壁、天井板等のパネ
ル部材が設けられ、これらは後述する継ぎ手部材で接合
連結されて分解及び再組立て可能に構成されている。図
例ではその組立て状態において、手前側の左右壁を除去
して室内を外観できるように配慮した構成としている。
【0008】図2の分解図において上記インテリアサン
プルの構成部材及び組付け要領について述べると、1は
建築物の骨組となる柱であり、図例では一般に市販のア
ルミ材よりなる内寸8角のパイプを所定の長さに切断し
て使用し、また吹き抜け部や天井が高い部所に使用する
場合にはさらに必要長さに切断したものを用いる。2,
3は上記柱1,1間の下方及び上方に軸組具4を介して
軸組連結した横枠部材としての土台及び梁(又はかも
い)を示し、これらの柱状部材は前記柱1と同様にアル
ミ材からなり、両者間には後述するパネル状の壁5を位
置決めして支持する構造になっているが、剛性のある合
成樹脂材でもよい。上記柱状部材は軸組具4により縦方
向又は横方向の枠として固定され、これらの縦横の枠組
み内に後述の壁5,床板6,天井板8等のパネル状部材
が組み込まれる。
【0009】上記土台2は図6,図7に示すように、角
パイプ2aの上下面や左右の側面に断面コ字状の凹溝を
有するアングル片からなる把持部2bと、L形状に側方
に突出した受面2cで床板6の端部を載置可能となす受
片2dを設け、また長い取付部を有した受片2eを接着
剤又は他の固着手段により固着又は着脱自在に選択取付
けできるように設けている。即ち図7(A)の土台2は
角パイプ2aの上面に壁5を嵌入支持する適正間隔を設
けて把持部2bを固着すると共に、その側面に受片2d
を取付け床板6の端部を受面2cに載置可能にしてい
る。同図(B)は角パイプ2aの上面に把持部2bを設
けると共に、両側に受片2dを取り付けた土台2を示
し、該土台2は部屋が繋がり両部屋に床板6が敷設され
る場合に用いられる。
【0010】同図(C)は図(A)の土台2に、また図
(D)は図(B)の土台2に把持片2bを取りつけた土
台2を示し、該土台2の上方では床板6を載置すると共
に、下方では壁5の上端に嵌合してこれを支持できるよ
うに構成して2階造りの梁又は鴨居として使用可能とな
している。また図6(A)の梁3はアルミ材よりなる8
ミリ角程度の角棒を間口長さに形成したものであり前記
軸組具4内に両端を挿入支持される。この角棒は必要に
より木材或いはプラスチック材で形成してもよい。7A
〜7Eは上記梁3又は角パイプ2aに挿入支持される支
持具であり、図8に示すようにアルミ材で内寸8角程度
の角パイプ7aの上面に、概述の土台2と同様に把持部
2b,及び受片2dを適宜に組合わせて、同図(A)〜
(E)に示す支持具7A,7B,・・7Eの各実施例の
ものに構成され、この支持具7A〜7Eが梁3に挿入し
て用いられる場合には角パイプ7aの上面に取着された
把持部2bは階上の壁5の下部を嵌挿支持すると共に、
下面に取着された把持部2bは階下の壁5の上部を嵌挿
して支持する。
【0011】次に図9(A)〜(K)に示す軸組具4に
ついて説明すると、該軸組具4はアルミ材又はプラスチ
ックで一体成形されるものであり、同図(A)〜(G)
に示す軸組具4は前記柱1に沿って角パイプ内に嵌挿さ
れる棒状の縦軸4Tと、該縦軸4Tに直交状に突設して
梁3に沿って角パイプ内に嵌挿される横軸4Yを適数本
設け、単一の軸組具4A,4B・・4Gを構成してい
る。また同図(H)〜(K)に示す軸組具4はその横軸
4Yの少なくとも1つのものを、梁3等の角棒が嵌挿可
能な角パイプとなし、該角パイプに適数の棒状の縦軸4
Tを突設している。従ってこれら軸組具4A,4B・・
4Kはそれぞれ図2〜図4に示すように、柱1と梁3を
1本ずつ又は複数本に軸組連結することを容易且つ迅速
に行うことを可能としている。即ち軸組具4Aは図3に
おいて丸印A点に示す柱1とこれに直交する1本の梁3
を軸組する場合に、縦軸4Tを柱1の上端内に挿入する
と共に、横軸4Tを梁3の接合端に挿入して軸組連結す
る。
【0012】上記のようにして用いられる軸組具4Aは
組み立てられた室内を外観し易くする際に、手前側の一
面又は2面の壁5(不図示)を取り外したコーナ部にお
いて便利に使用される。また、軸組具4Bは1階と2階
の接合部B点において、上下の柱1,1の接合端に横軸
4Yを挿入するとともに、該接合部に直交して横設され
る梁3の接合端に縦軸4Tを挿入し3方向部材を接合す
る場合に用いられる。また軸組具4Cは上記のようにし
てC点において柱1に対し2方の土台2を軸組し、軸組
具4DはD点において柱1に対し3方の梁3を軸組して
いる。また軸組具4EはE点において上下の柱1,1に
対し左右の梁3,3を軸組し、軸組具4FはF点におい
て柱1,1に対し3方の梁3,3,3と5方向に軸組
し、さらに軸組具4Gは、G点において上下の柱1,1
に対し3方の梁3,3,3,3と6方向に軸組する場合
に使用される。
【0013】また軸組具4Hは図4(A)のH点に示す
ように、梁3の中途に横軸4Yを嵌挿させた状態で左右
任意位置に固定し、梁3を縦軸4Tに挿入して間仕切り
を行いたい場合に便利よく使用することができる。この
ときは支持具7を梁3に適数ケ(通常2ケ)設けてその
把持部2bが間仕切り壁5の把持固定を行う。また同図
(B)に示すように、軸組具4Iは前述と同様に梁3の
中途に嵌挿して柱1と梁3とを軸組し、例えば二階の柱
1(角パイプ)の立ち上げ及び間仕切りを行う場合に使
用される。またこの図例では上記軸組具4Iに支持され
た梁3には図8(D)の支持具7Dを挿入固定し、その
受片2C上に二階の床板6を載置できるようにしてい
る。また図Jの軸組具4Jは上記軸組具4Iのものに他
方向の梁3を軸組可能となすように横軸4Yを増設した
ものであり、また図Kの軸組具4Kは上記の軸組具4J
に下方の柱1を軸組可能に構成したものである。これら
の軸組具4は使用箇所により標準化され建築骨組を能率
よく製作すると共に、分解や再組付け等を極めて容易に
行うことを可能とするものである。
【0014】次に図11(A),(B)に示す壁5の構
成について説明する。この実施例における壁5はシナベ
ニア(厚さ9ミリ程度)を用い、高さを通常280ミリ
とし巾は各部屋の大きさにより定めたパネル5aとし、
該パネル5aの上下部の左右端にはひの木による角材片
5b,5b(巾6.8,高さ8,長さ60又は90ミリ
程度が好ましい)を接着し、その間には空隙部5Cが形
成されている。そして上記央部の空隙部5C部分には、
後述する天井板8が挿入嵌合される厚さに応じて点線5
dのように切欠して用いられる。また壁5の取付けにお
いては下方の角材片5bが前記土台2の把持部2aに嵌
入支持されると共に、上方の角材片5bが梁3に摺動可
能に嵌合された支持具7持具の把持部2aで嵌挿支持さ
れることにより位置決め固定される。
【0015】上記構成した壁5の表面には仕上材等を塗
布又は貼着し、さらに現物におけるものと同様な建物内
の窓、備品、及び装飾品等の意匠を各部所で使用される
壁毎に任意に施して製作し外観イメージを把握し易くし
ている。上記壁5は図のようなパネル状又はプレート状
である必要はなく、枠状に形成したものでもよく、この
場合枠内に適宜建具やそのための小枠を設けることも可
能である。次に図11において天井構成について説明す
る。天井板8は上記壁5と同様にシナベニアを用いパネ
ルを各部屋の大きさに寸法決めすると共に、前記壁5の
空隙部5Cに挿入係止される挿入部8aを形成する。ま
た天井板8の天井面には仕上材等を塗布又は貼着して天
井模様を創出している。尚、該天井板8の裏面を二階に
形成される部屋の床面6として使用する場合には、裏面
に床面模様を同時に施すと便利である。
【0016】次に図1に示す本発明によるインテリアサ
ンプルの一実施例の組立て態様について図2を参照して
説明する。先ず、製作したい部屋R及びこれに隣接する
他の部屋(不図示)等の接続構造を配慮し、建築骨組の
部屋コーナーにおける最適な軸組具4を選定すると共
に、同様な観点から部屋Rの前後左右の側縁に設置され
るそれぞれの土台2を選定する。そして互いの骨組部材
の接合端内に対応する軸組具4及び4C,4F・・で各
土台2を軸組連結し、該軸組具4,4C,4F・・の下
端側を接地端として基礎部(一般には展示場のフロアー
或いは机台上等)に設置する。
【0017】その後土台2上の各受面2C,2C・・上
に、部屋寸法の大きさと厚さに合わせて製作した床板6
を載置し敷設すると共に、各軸組具4・・の上向きな縦
軸4Tに必要本数の柱1,1・・を嵌挿させ、且つ該柱
1,1上端に軸組具4A,4C,4F・・を挿入固定す
る。そして上記軸組具4・・の互いに対向する横軸4
Y,4Yに、支持具7Aをスライド可能にセットした梁
3,3・・の接合端を嵌挿して部屋Rの骨組みが行われ
る。このように上記の建築物骨組の製作は、それぞれの
構成部材が所定の形状と大きさに標準化され、且つ主と
して嵌め合い組付けとなされているから、製作が簡単容
易で能率的であり、また剛性を有して精度よく行うこと
ができる。
【0018】次に必要ケ所に所望の意匠、例えばドア5
e,又は窓5f等を形成或いは記載した壁5の下部を土
台2の把持部2bに嵌挿すると共に、上部を梁3に設け
た支持具7A,7Aで挟持状に支持し、壁5,5を安定
姿勢に立設固定する。この状態において天井板8はその
挿入部8aを各壁5,5に形成した空隙部5C内に挿入
することにより安定支持されるものである。また以上の
ようにして組立てられた部屋Rは、インテリアサンプル
として内部を広く開放して外観し易くする場合には、手
前側の梁(不図示)を軸組具4C・・から外して除去す
ると共に、前記天井板8を抜き外すことにより、部屋は
簡単に大きく解放することができて内部の状態を的確に
把握することが可能となる。この時、上記軸組具4Cは
横軸4Yが露出状となるので、このような場合には他の
軸組具4Aに変更することにより、柱1と梁3との連結
を適切なものとしながら見栄をよくすることを、極めて
簡単で迅速に行うことができる。
【0019】次に上述の要領で製作した和室Rの例つい
て図5において説明する。該和室Rには点線で示すよう
な骨組みにて隣接する部屋と繋がり、3方の壁5,5,
5がそれぞれの土台2および梁3間で立設され間仕切り
構成をしている。また床板6には畳の図柄を、また天井
板8には天井木目模様、及び壁5には柱と土壁模様等の
図柄が表示されている。9は和室Rの左側に設けられ収
納スペースに設置された収納具であり、該収納具9は現
物の押し入れ或いはくくりつけの収納棚をイメージ化し
た縮小寸法で構成し、且つその構成部品を図13(C)
のように外箱9a、及び、ふすまセット9b,棚板9C
とを組み合わせて構成した収納具となしている。このよ
うに上記のような構成部品を適宜に組み合わせることに
より、数種に構成される収納具9は同図(B)に示すデ
ザインとしても構成でき、上記の部屋の他必要なケ所や
部屋に応しく便利に設置され、インテリアサンプルとし
ての自由なデザインの選択が大巾に可能となると共に、
その組立て及び製作を簡単に低コストに生産できる利点
がある。
【0020】上記の他にキッチンルーム(不図示)に備
えつけられる備品の一例として流し棚10を図14につ
いて説明する。該流し棚10は同図(B)に示すように
建物の縮尺率に対応して、実物寸法を縮尺して製作され
た本体11と取付部材12とからなり、該棚本体11は
背板11aの上下に上箱11b及び下箱11cとを有
し、上箱11bの前面板には取付部材12の内容物であ
る扉及びフード等が紙又はフィルム等にデザインされた
貼付片12aを、両面テープ或いは貼り替え自在な接着
剤で貼着すると共に、下箱11cにも同様にオーブン及
び抽出或いは扉等を種々にデザインした下箱用の貼付片
12bを適宜組合せながら貼着している。また12cは
下箱11cの上面に着脱可能に設置される流し槽となる
ように形成した流し台である。
【0021】上記のように構成された流し棚10は、本
体11に装着される種々な部品を貼り替え或いは付け替
え可能な取付部材12として設けるようにしているの
で、その組合せや配置を任意に変えてコーディネイトす
ることができ、様々なデザインの流し棚10を簡単迅速
に提供することを可能となすものである。尚、本体11
を例えば背板11aに対し上箱11b等の取付位置を可
変に構成する場合には、さらに多くの異なる流し棚10
のサンプルを得ることができる。また上記のサンプルの
製作法は他の備品例えば食器棚、インテリア棚、置物或
いは壁面デザイン等にも応用することができるものであ
り、製作されたこれらの備品はサンプル用の建物内で容
易に配置替えやデザインを変更して外観することが容易
であり、その居住性や利便性また装飾性等を適確に判断
することができる特徴がある。
【0022】
【発明の効果】以上のように構成される本発明によれば
以下のような技術的効果を奏するものである。 (1)建築物の縮小見本を自由自在に簡単に製作するこ
とが可能となる。柱及び土台並びに梁等の各骨組部材
は、数種に備えられた軸組具を選択して嵌合接合するこ
とにより建築骨組を分解可能に連結構成でき、壁及び床
板並びに天井板等のパネル部材を、前記建築骨組に装脱
可能に設置して住居用建築物のインテリアサンプルを製
作したので、構成部材並びに製作が簡単で能率よく廉価
にできる。従って建築物の縮小見本を自由にコーディネ
イトし、数多くのサンプルを簡単に製作することが可能
となって充分な検討をすることができる。 (2)建築物のインテリアサンプルの内部を的確に見る
ことができる。軸組具及び関連する骨組部材並びにパネ
ル部材は軸組具を外すことにより、梁及び土台等の分解
や組替えを簡単に行うことができ、内部レイアウトの変
更や収納具及び調度品等の配置が自由にでき、また所望
箇所を外観し易いように容易に開放可能となしサンプル
を的確に検討することができる。 (3)建築物の床、壁、天井等の再利用が簡単にできる
と共に、種々なデザインに変更することが容易にでき
る。床,壁,天井等は所定の大きさで予め数種の模様や
デザインを施したものを用意してサンプルに付け替える
ことにより、これらの評価選択を簡単且つ確実に行うこ
とができる。また上記の構成部材は他のインテリアサン
プルにも利用できると共に、再使用が可能である。 (4)製作が簡単容易に且つ廉価にでき、剛性を有した
サンプルを精度よく迅速に提供できる。軸組構造を簡単
な構成としたからその製作が容易で廉価にできる。また
嵌合接合による軸組具としたので、組立て易くサンプル
の剛性と精度がよくなり、これに関連する土台や梁等の
軸組部材も簡単にでき、これら構造材の規格化が容易と
なる。即ち軸組部材のパターン、寸法を規格化すること
により、加工費を少なくできると共に、規格部材の管理
が容易となり納期を短縮化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるインテリアサンプルの一実施例
として示す部屋の組立て状態を示す斜視図。
【図2】図1の分解斜視図。
【図3】軸組具の使用例を示す建物の骨組模式図。
【図4】軸組具の使用例を示す要部の斜視図。
【図5】和室のインテリアサンプルを示す斜視図。
【図6】(A)は梁の斜視図、(B)は土台の分解斜視
図。
【図7】(A)〜(D)は土台の各実施例を示す斜視
図。
【図8】(A)〜(E)は支持具の各実施例を示す斜視
図、(F)は同図(E)の分解斜視図。
【図9】(A)〜(K)は軸組具の各実施例を示す斜視
図。
【図10】(A)は壁の斜視図、(B)は壁の分解斜視
図。
【図11】(A)は天井板の組立斜視図、(B)は天井
板の分解斜視図。
【図12】(A)は収納具の一実施例を示す斜視図、
(B)は収納具の他の実施例を示す斜視図、(C)は同
図(A)の構成部品を示す分解図。
【図13】(A)は備品サンプルの実施例として示す流
し棚の斜視図。(B)は同図(A)の構成部品を示す分
解図。
【符号の説明】
1 柱(骨組部材) 2 土台(骨組部材) 2a 角パイプ 2b 把持部 2c 受面 2d 受片 3 梁(骨組部材) 4 軸組具 4T 縦軸 4Y 横軸 5 壁(パネル部材) 6 床板(パネル部材) 7 支持具 8 天井板(パネル部材) 9 収納具 10 流し棚

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 居住用建築物のサンプルを構成する柱
    (1)及び土台(2)並びに梁(3)等の骨組部材を実
    物建築物の縮小寸法に形成し、これらの骨組部材に嵌合
    接合する軸組具(4)を介し分解可能な建築骨組を連結
    構成すると共に、前記骨組部材に対応した形状に形成さ
    れる壁(5)及び床板(6)等のパネル部材を前記建築
    骨組に装脱可能に設置することにより、建築物の縮小モ
    デルとしたことを特徴とする建築物の縮小サンプル。
  2. 【請求項2】 軸組具(4)を柱(1)方向に沿う縦軸
    (4T)の端部に梁方向に沿う横軸(4Y)を適数突設
    した単軸組具(4)と、柱(1)方向に沿う縦軸(4
    T)の中途に梁(3)方向に沿う横軸(4Y)を適数突
    設した複軸組具(4)とで構成した請求項1の建築物の
    インテリアサンプル。
  3. 【請求項3】 土台(2)を角パイプ(2a)の上面に
    壁(5)の下部が嵌入可能な凹溝状の把持部(2b)を
    設けると共に、側面に突出して床板(6)を支持可能な
    受面(2c)を設けて構成した請求項1の建築物の縮小
    サンプル。
  4. 【請求項4】 梁(3)に把持部(2b)或いは受片
    (2c)を形成した支持具(7)を嵌挿し、上記把持部
    (2b)で壁(5)を支持するか或いは受片(2c)で
    天井板(8)又は床板(6)を支持させる請求項1の建
    築物の縮小サンプル。
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