JPH074957U - 環状パッキン - Google Patents
環状パッキンInfo
- Publication number
- JPH074957U JPH074957U JP3337093U JP3337093U JPH074957U JP H074957 U JPH074957 U JP H074957U JP 3337093 U JP3337093 U JP 3337093U JP 3337093 U JP3337093 U JP 3337093U JP H074957 U JPH074957 U JP H074957U
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- Japan
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- annular packing
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Abstract
(57)【要約】
【目的】工場やビルの給水配管などの継手部に用いられ
る、シール性の高い環状パッキンを提供する 【構成】 弾性材料から構成された環状パッキンで、環
状パッキン1の一方の端面には環状溝11aを設け、他
方の端面近傍に補強リング11bを埋設し、管内の圧力
によって生じる環状パッキンの変形を補強リングによっ
て防止して水漏れを防ぐ。
る、シール性の高い環状パッキンを提供する 【構成】 弾性材料から構成された環状パッキンで、環
状パッキン1の一方の端面には環状溝11aを設け、他
方の端面近傍に補強リング11bを埋設し、管内の圧力
によって生じる環状パッキンの変形を補強リングによっ
て防止して水漏れを防ぐ。
Description
【0001】
本考案は、工場やビルの給水配管等の継手部に用いられる環状パッキンに関す る。
【0002】
従来、給水配管などの流体移送用の管路の継手部には一般にフランジ継手が用 いられており、両方の管端部にそれぞれ溶接等で取り付けられたフランジどうし の当接面に環状のパッキンを挟み込んだ状態で相互のフランジをボルトで連結し て継手部の水密性を保っている。
【0003】
しかしながら、管端にあらかじめ取り付けられたフランジ継手どうしを連結す る従来構造の継手部では、配管作業の際に両方の管が真っ直ぐに接続されないと パッキンとフランジの間に隙間ができて水漏れを生じる恐れがあり、またパッキ ンのフランジの当接面への密着力は管内の圧力と関係しないため、管内圧力が高 くなった場合にシール性能が低下する問題点があった。 本考案は、上記のような問題点を解決する新規な環状パッキンを提供すること を目的としている。
【0004】
上記問題点を解決する本考案の環状パッキンは、その一方の端面に環状溝が形 成されているとともに、他方の端面近傍に補強リングを埋設した構造としたもの で、一方の管端に設けた継手本体の内周面と他方の管端の外周面との間をシール する構造の継手部に用いられるものである。
【0005】
圧力によって生ずる環状パッキンの変形を、環状パッキン内に埋設された補強 リングによって阻止するとともに、管内圧力が環状溝内に加えられることによっ て環状パッキンの内外周端縁部の密着性を向上させる。
【0006】
本考案の実施例について、図面を参照して説明する。 図1は本考案の一実施例である環状パッキンを適用した管継手部の斜視切欠断 面図、図2は部分断面図であって、1は管継手本体であり、接続される一方の管 8の管端に溶接部Wで溶接されている。 接続される管8としては例えば腐食を防止するためにステンレス管が用いられ る。
【0007】 管継手本体1は、接続される管8と同種類の材料とすることが防錆上好ましく 、ステンレス等で鍛造などにより形成される。 継手本体1には、ソケット部2が設けられており、その内面には、管嵌合部4 、パッキン収容部5が管8側から順に形成されており、パッキン収容部5には本 考案の一実施例としての環状パッキン11が嵌装されている。
【0008】 一方、管8と接続される管9の先端部分は、環状パッキン11を貫通して上記 管嵌合部4に嵌合されている。 継手本体1には、管9側の端部にフランジ部3が形成されている。 フランジ部3には、合フランジ6が複数のボルト7によって固定されている。
【0009】 合フランジ3は継手本体1と同質の材料例えばステンレスで形成されており、 その中心部には、管9を貫通するための孔6aが設けられ、フランジ部3側は、 管8側に向かって拡開する係合面6bとなっている。
【0010】 また、係合面6bの端部には、環状パッキン11と当接する環状突起部6cが 形成されている。 管9には、その管端付近にバルジ加工等により膨出部10が形成されており、 この部分が合フランジ6の係合面6bと当接し、管9が抜けないように保持され ている。
【0011】 次に、本考案の環状パッキンの一実施例を図3により詳述する。 環状パッキン11は、同図に示すように断面略矩形状でエチレンプロピレンゴ ムなどの弾性を有する材料により成形されており、受圧部11A、中間部11B 、着座部11Cから構成されている。
【0012】 このうち受圧部11Aは環状パッキン1の一側の端面付近の断面略U字ないし V字状をした環状溝11aが形成されて部分いるであり、環状溝11aは、そこ に管路内の圧力が加わったときに拡開されて、その内外の周面をパッキン嵌合部 5の内周面及び管9の外周面に密着するために設けられている。
【0013】 この環状溝11aは、同心円状に複数条設けて環状パッキン11の内外周面を 拡開し易くするようにしてもよい。
【0014】 また、環状溝11aが設けられている受圧部11Aと中間部11Bを介して連 結されている反対側の端面近傍は着座部11Cとなっておりここには補強リング 11bが埋設されている。 環状パッキン11の着座部11C側の端面Fは、合フランジ6の環状突起部6 cに当接して保持される。
【0015】 補強リング11bは、金属、硬質プラスチックなどの剛性及び強度の大きな材 料が用いられ、環状パッキン11の変形を防止する役割を果たすものである。 補強リング11bの幅と厚みは、着座部11Cの内外周面と埋設されている補強 リング11b間の環状パッキン11の素材の強度上必要な肉厚tと着座部11C の幅w、及び補強リング11bの材質等に応じて選択する。
【0016】 また、着座部11C内の補強リング11bの埋め込み位置は、合フランジ6の 環状突出部6aとの当接面になるべく近づけた方が環状パッキン11の変形を抑 える点では有利であるが、これも環状パッキン11の素材強度との関係で選択す る。
【0017】 さらに、この実施例では、環状パッキン11の内外周にはそれぞれ2条及び1 条のリップ部Lが環状溝11aの開口端側に傾斜して形成されている。 これら のリップ部Lは弾力に富んで柔軟に変形するため管9の外周面並びに継手本体1 のパッキン収容部5の内周面との密着性をさらに向上させる。 特にこの例では 、管9と接する側のリップ部Lは2条とされており、管9に加工上の歪みや取付 時の傾きなどが多少あっても確実にシールできるようにしている。
【0018】 また、環状パッキン11は、図4に示すようにリップ部Lを省略した構成とす ることができる。 この実施例の場合には、受圧部11Aの内外周面全体が管9の外周面及びパッ キン収容部5の内周面と密着するように、環状パッキン11の素材にリップ部L が設けられている図3のものより柔軟性、弾力性の大きいものを選択する必要が あるが、着座部11C内に埋設された補強リング11bにより、環状パッキン1 1の変形は防止される。
【0019】 本考案の環状パッキン11は上記のような構成であるので、管内に水圧などの 圧力が加わるとその圧力はソケット部2内の管嵌合部4と管9との隙間を抜けて 環状パッキン11の環状溝11a内に作用しこれを内外に押し拡げる。
【0020】 これにより、環状パッキン11の受圧部11Aの外周面は管嵌合部4に密着す るとともに、その内周面は管bの外周面に密着するため水漏れが防止される。 この時、受圧部11Aの環状溝11a側には、合フランジ6側へ向けてパッキン 収容部5から環状パッキン11を押し出そうとする圧力が作用するが、環状パッ キン11の移動は合フランジ6の環状突起部6cが環状パッキン11の着座部1 1C側の端面に当接しているので阻止される。
【0021】 管内の圧力が高まると、着座部11C端面を環状突起部6cに向けて押し付け る圧力も強まり環状パッキン11の着座部11Cの内周面側を、管9の膨出部1 0と環状突起部6cとの間に押し込もうとする力が作用するが、着座部11Cに は補強リング11bが埋め込まれているため、環状パッキンの変形が抑えられて 、水密性が保たれる。
【0022】 なお、上記実施例においては、管内を流れる流体が水の場合で説明したが、こ れに限定されるものではなく本考案の環状パッキン11の材質も用途に応じて現 在用いられている様々なシール材料の中から適宜選択できるものである。
【0023】 また、補強リング11bの断面形状も、環状パッキン11全体の剛性を保ちな がら、環状溝11a側は柔軟に保つ形状のものであれば他の形状のものでもよく 、例えば、断面がコ字状の金属リングを補強リング11bとして用いることがで きる。
【0024】
本考案によれば、環状溝の部分を変形しやすく形成しても、環状パッキン全体 の変形は補強リングにより阻止されるので、環状パッキンの内外周面の密着性を 高めることができる。
【0025】 したがって、連結する管どうしの軸線が多少の角度曲がっていても継手部で水 漏れ等を生じることがなく、また、高い圧力や変動する圧力のかかる管路の継手 部に用いた場合においても、長期間にわたって高いシール性能を維持することが できる。
【図1】本考案の一実施例である環状パッキンを適用し
た管継手部の斜視切欠断面図である。
た管継手部の斜視切欠断面図である。
【図2】本考案の一実施例である環状パッキンを適用し
た管継手部の部分断面図である。
た管継手部の部分断面図である。
【図3】本考案の環状パッキンの一実施例を示す部分断
面図である。
面図である。
【図4】本考案の環状パッキンの他の実施例を示す部分
断面図である。
断面図である。
【符号の説明】 1 継手本体 2 ソケット部 3 フランジ部 4 管嵌合部 5 パッキン収容部 6 合フランジ 6a 孔 6b 係合面 6c 環状突起部 7 ボルト 8、9 管 10 膨出部 11 環状パッキン 11A 受圧部 11B 中間部 11C 着座部 11a 環状溝 11b 補強リング L リップ部
Claims (3)
- 【請求項1】弾性材料により構成された環状をなし、そ
の一方の端面には環状溝が形成されているとともに、他
方の端面近傍には、環状の補強リングが埋設されている
ことを特徴とする環状パッキン。 - 【請求項2】補強リングが偏平なリング状に形成されて
いることを特徴とする請求項1の環状パッキン。 - 【請求項3】補強リングが金属材料からなることを特徴
とする請求項1の環状パッキン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3337093U JPH074957U (ja) | 1993-06-21 | 1993-06-21 | 環状パッキン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3337093U JPH074957U (ja) | 1993-06-21 | 1993-06-21 | 環状パッキン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH074957U true JPH074957U (ja) | 1995-01-24 |
Family
ID=12384703
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3337093U Pending JPH074957U (ja) | 1993-06-21 | 1993-06-21 | 環状パッキン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH074957U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021079585A1 (ja) * | 2019-10-21 | 2021-04-29 | Nok株式会社 | ガスケット |
-
1993
- 1993-06-21 JP JP3337093U patent/JPH074957U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021079585A1 (ja) * | 2019-10-21 | 2021-04-29 | Nok株式会社 | ガスケット |
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