JPH0749548Y2 - 座標読取装置のカ−ソル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は座標読取装置のカーソルに関するものである。

〔従来の技術〕

従来、タブレット上に位置することにより、指示座標が
検出される座標読取装置のカーソルは実開昭57−50763
号公報及び実開昭59−92951号公報その他に開示されて
いる。これらのカーソルはいづれも入力押釦部に対して
クロスライン指標を有する位置合わせ部が一体的に形成
されている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

タブレット上でカーソルを操作するとき、操作者は、カ
ーソルの入力押釦部を手で握り、カーソルをタブレット
上で所望の方向に移動して使用する。操作者がカーソル
を握る握り方は各人各様であり、そのため、操作者が自
分に適した握り方でカーソルの入力押釦部を握ったと
き、カーソルの位置合わせ部のクロスライン指標の水平
線の向きは、操作者によってそれぞれ異なる。また、腕
を伸ばした状態でカーソルを使用するか腕を曲げた状態
でカーソルを使用するかによってもクロスラインの水平
線の向きが異なってしまう。しかしながら、クロスライ
ン指標の水平線の向きは、タブレット上の横線に対して
平行であることが望ましい。平行状態であると、タブレ
ット上の横線と縦線の交点を読み取るとき、十字線指標
の交叉点を上記交点に合わせ易いからである。しかるに
カーソルの位置合わせ部が入力押釦部に対して一体固定
的に設けられている場合には、操作者は、クロスライン
指標の水平線がタブレット上の横線に対して傾斜した状
態のまま、位置合わせをするか、あるいは、手を曲げて
カーソル全体の向きを変え、これによってクロスライン
指標の水平線をタブレット上の横線に一致させてカーソ
ルを使用せざるを得ない。従って従来のカーソルは使い
難いという欠点が存した。

本考案は上記欠点を除去することを目的とするものであ
る。

〔問題点を解決する手段〕

上記目的を達成するため、本考案はクロスライン指標28
を有する位置合わせ部32と、入力押釦部８とより成り、
タブレット上の指示座標位置に前記クロスライン指標28
の交叉点を一致させて押釦を押し指示座標位置を読み取
る座標読取装置のカーソルにおいて、前記位置合わせ部
32を前記入力押釦部８に対して回転方向に角度調整可能
としたものである。

〔作用〕

上記した構成において、操作者は、タブレット上で自分
に適した握り方でカーソルの入力押釦部８を握り、該状
態において、位置合わせ部32を回転調整して、クロスラ
イン指標28の水平線をタブレット上の横線に平行に設定
する。該状態において、タブレット上の指示座標位置に
クロスライン指標28の交叉点を一致させて押釦を押し、
指示座標位置を読み取る。

〔実施例〕

以下に本考案の構成を添付図面に示す実施例を参照して
詳細に説明する。

２はカーソルのベースであり、これに入力押釦４が四個
設けられたケーシング６が固定されている。該ケーシン
グ６と入力押釦４は入力押釦部８を形成している。前記
ベース２には３個の穴10が透設され該穴10に一致して前
記ケーシング６の肉厚部にはねじ穴12が穿設されてい
る。14は指標ホルダープレートであり、これに、同心円
線上に沿って３個の弓状の案内溝16,18,20が形成され、
該案内溝16,18,20に嵌挿されたねじ22,24,26が前記穴10
を介して前記ねじ穴12に螺合している。前記ねじ22,24,
26の各頭部の水平面は、前記案内溝16,18,20の段部水平
面に対向している。前記プレート14の一方の穴にはクロ
スライン指標28が形成されたレンズ30が嵌着配置されて
いる。前記レンズ30の周囲には励磁コイル（図示省略）
が配設され、その中心点即ち、クロスライン指標28の交
叉点Ｐの位置が、タブレット（図示省略）によって検出
されるように構成されている。前記レンズ30とその指標
28は位置合わせ部32を構成している。

上記した構成において、操作者は、ねじ22,24,26を緩め
てプレート４をベース２に対して回転させ、所望の使い
易い角度にレンズ28即ち位置合わせ部32を調整した後、
ねじ22,24,26を締め付け方向に回転してプレート14をベ
ース２に固定する。

次に位置合わせ部を入力押釦部に対して回転方向に角度
調整するための他の実施例を第５図乃至第７図を参照し
て説明する。

40は指標ホルダープレートであり、入力押釦部42のベー
スに一体的に固設されている。プレート40に透設された
穴44には、透明な筒体46が回転自在に嵌合し、該筒体46
の鍔部46aの水平面は穴44の段部水平面に当接してい
る。48はフランジ状のつまみ部が形成された回転リング
であり、これの管状部外周面に形成されたねじ部が前記
筒体46の内周面に形成されたねじ部に螺合し、リング48
のつまみ部48aの下面は、プレート40の穴の周囲の上面
に回転自在に対接している。前記筒体46の底壁の底面に
はクロスライン指標50が該設されている。52は励磁コイ
ル、54は入力押釦である。

上記した構成において、つまみ48aを指でつまんでリン
グ48を回転することにより筒体48の底壁即ち位置合わせ
部56を所望の回転角度に調整することができる。

第８図は、他の実施例を示し、レンズ58を透明な筒体60
にねじ込んだものであり、レンズ58を回転させることに
よって底面にクロスライン指標が付けられた筒体60即ち
位置合わせ部を回転できるように構成されている。レン
ズ62は、第９図に示すように透明な筒体64の上部外周面
に形成したねじにねじ込むようにしても良い。導体64の
底面にはクロスライン指標が設けられている。

〔効果〕

本考案は上述の如く、入力押釦部に対して位置合わせ部
を回転可能としたので操作者は、自分の使い易いように
入力押釦部を手で握り該状態で位置合わせ部のクロスラ
イン指標の水平線がタブレット上の横線に水平に合うよ
うに調整することができる効果が存する。

【図面の簡単な説明】

第１図は底面図、第２図はＡ−Ａ線断面図、第３図はＢ
−Ｂ線断面図、第４図は平面図、第５図は平面図、第６
図は側面図、第７図は断面図、第８図は断面図、第９図
は断面図である。 ２……ベース,4……入力押釦,6……ケーシング,8……入
力押釦部,10……穴,12……ねじ穴,14……ホルダープレ
ート,16,18,20……案内溝,22,24,26……ねじ,28……ク
ロスライン指標,30……レンズ,32……位置合わせ部,40
……プレート,42……入力押釦部,44……穴,46……筒体,
48……回転リング,50……クロスライン指標,52……コイ
ル,54……入力押釦,56……位置合わせ部,58……レンズ,
60……筒体,62……レンズ,64……筒体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】クロスライン指標（28）を有する位置合わ
   せ部（32）と、入力押釦部（８）とより成り、タブレッ
   ト上の指示座標位置に前記クロスライン指標（28）の交
   叉点を一致させて押釦を押し指示座標位置を読み取る座
   標読取装置のカーソルにおいて、前記位置合わせ部（3
   2）を、前記入力押釦部（８）に、読取面に対して水平
   な平面内で水平方向に角度調整可能に、連結したことを
   特徴とする座標読取装置のカーソル。