JPH0749408B2 - N‐フェニル‐2,2,6,6‐テトラハロシクロヘキサンイミン - Google Patents
N‐フェニル‐2,2,6,6‐テトラハロシクロヘキサンイミンInfo
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- JPH0749408B2 JPH0749408B2 JP62277204A JP27720487A JPH0749408B2 JP H0749408 B2 JPH0749408 B2 JP H0749408B2 JP 62277204 A JP62277204 A JP 62277204A JP 27720487 A JP27720487 A JP 27720487A JP H0749408 B2 JPH0749408 B2 JP H0749408B2
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- phenyl
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- tetrahalocyclohexaneimine
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、消炎鎮痛解熱剤として有用な置換フェニル酢
酸の中間体であるN−フェニル−2,6−ジハロアニリン
(特公昭42−23418号公報参照)の原料となる新規化合
物N−フェニル−2,2,6,6−テトラハロシクロヘキサン
イミンに関する。
酸の中間体であるN−フェニル−2,6−ジハロアニリン
(特公昭42−23418号公報参照)の原料となる新規化合
物N−フェニル−2,2,6,6−テトラハロシクロヘキサン
イミンに関する。
[従来の技術および発明が解決しようとする問題点] 従来より、一般式(II): (式中、R1は低級アルキル基、低級アルコキシ基、原子
番号35までのハロゲン原子、あるいはトリフルオロメチ
ル基を表わし、R2とR3とはそれぞれ水素原子、低級アル
キル基、低級アルコキシ基、あるいは原子番号35までの
ハロゲン原子を表わし、R4は水素原子、低級アルキル
基、低級アルコキシ基、原子番号35までのハロゲン原子
あるいはトリフルオロメチル基を表わし、R5とR6とはそ
れぞれ水素原子、低級アルキル基またはベンジル基を表
わす)で示される置換フェニル酢酸の中間体であるN−
フェニル−2,6−ジハロアニリン、たとえばN−フェニ
ル−2,6−ジクロロアニリンの製造方法としては、反応
式: (式中、Xは臭素原子またはヨウ素原子を表わす)で示
されるように2,6−ジクロロアニリンとヨードベンゼン
またはブロモベンゼンとを炭酸カリウム−銅触媒でウル
マン反応を行なわせることによって製造する方法および
特公昭42−23418号公報に報告されている方法が用いら
れている。しかしながら、いずれの方法においても2,6
−ジクロロアニリンおよびヨードベンゼンはいずれも高
価であるので、それらを用いると製品コストが高くなる
という欠点を有する。また、ブロモベンゼンは比較的安
価ではあるが、これを用いたばあいにはN−フェニル−
2−クロロ−6−ブロモアニリンが副正するので、精製
のために多大の労力を必要とするという欠点を有する。
番号35までのハロゲン原子、あるいはトリフルオロメチ
ル基を表わし、R2とR3とはそれぞれ水素原子、低級アル
キル基、低級アルコキシ基、あるいは原子番号35までの
ハロゲン原子を表わし、R4は水素原子、低級アルキル
基、低級アルコキシ基、原子番号35までのハロゲン原子
あるいはトリフルオロメチル基を表わし、R5とR6とはそ
れぞれ水素原子、低級アルキル基またはベンジル基を表
わす)で示される置換フェニル酢酸の中間体であるN−
フェニル−2,6−ジハロアニリン、たとえばN−フェニ
ル−2,6−ジクロロアニリンの製造方法としては、反応
式: (式中、Xは臭素原子またはヨウ素原子を表わす)で示
されるように2,6−ジクロロアニリンとヨードベンゼン
またはブロモベンゼンとを炭酸カリウム−銅触媒でウル
マン反応を行なわせることによって製造する方法および
特公昭42−23418号公報に報告されている方法が用いら
れている。しかしながら、いずれの方法においても2,6
−ジクロロアニリンおよびヨードベンゼンはいずれも高
価であるので、それらを用いると製品コストが高くなる
という欠点を有する。また、ブロモベンゼンは比較的安
価ではあるが、これを用いたばあいにはN−フェニル−
2−クロロ−6−ブロモアニリンが副正するので、精製
のために多大の労力を必要とするという欠点を有する。
本発明は、安価に高純度なN−フェニル−2,6−ジクロ
ロアニリンなどのN−フェニル−2,6−ジハロアニルン
を製造するために、その原料物質となるN−フェニル−
2,2,6,6−テトラシクロヘキシンイミンを提供すること
を目的とする。
ロアニリンなどのN−フェニル−2,6−ジハロアニルン
を製造するために、その原料物質となるN−フェニル−
2,2,6,6−テトラシクロヘキシンイミンを提供すること
を目的とする。
[問題点を解決するための手段] しかして本発明者らは、従来技術の問題点に鑑み、N−
フェニル−2,6−ジハロアニリンを安価かつ高純度に製
造するための合成経路を鋭意検討した結果、N−フェニ
ル−2,2,6,6−テトラハロシクロヘキサンイミンがN−
フェニル−2,6−ジハロアニリンの有用な新規中間体と
なることを見出し本発明を完成するに至った。
フェニル−2,6−ジハロアニリンを安価かつ高純度に製
造するための合成経路を鋭意検討した結果、N−フェニ
ル−2,2,6,6−テトラハロシクロヘキサンイミンがN−
フェニル−2,6−ジハロアニリンの有用な新規中間体と
なることを見出し本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、一般式(I): (式中、Xはハロゲン原子を表わす)で示されるN−フ
ェニル−2,2,6,6−テトラハロシクロヘキサンイミンに
関する。
ェニル−2,2,6,6−テトラハロシクロヘキサンイミンに
関する。
[実施例] 本発明の出発原料としては容易に入手可能で安価なシク
ロヘキサノンをハロゲン化することにより容易にえられ
る2,2,6,6−テトラハロシクロヘキサノンが用いられ
る。
ロヘキサノンをハロゲン化することにより容易にえられ
る2,2,6,6−テトラハロシクロヘキサノンが用いられ
る。
本発明の一般式(I)で示されるN−フェニル−2,2,6,
6−テトラハロシクロヘキサンイミンは、テトラハロシ
クロヘキサノンを有機溶媒中に溶解させ、触媒の存在下
アニリンを滴下して反応させることによって合成され
る。このとき溶媒を用いずテトラハロシクロヘキサノン
を反応に供してもよいが、通常有機溶媒中で反応を行な
わせるのが好ましい。
6−テトラハロシクロヘキサンイミンは、テトラハロシ
クロヘキサノンを有機溶媒中に溶解させ、触媒の存在下
アニリンを滴下して反応させることによって合成され
る。このとき溶媒を用いずテトラハロシクロヘキサノン
を反応に供してもよいが、通常有機溶媒中で反応を行な
わせるのが好ましい。
用いる有機溶媒は触媒として用いるルイス酸に対して不
活性であればよいが、たとえば四塩化炭素、クロロホル
ム、塩化メチレン、ジクロロエタンなどのハロゲン化炭
化水素;ヘキサン、ペンタン、シクロヘキサンなどの脂
肪族系または脂環式炭化水素;ベンゼン、トルエン、キ
シレン、クロロベンゼンなどの芳香族炭化水素などがあ
げられる。触媒として用いるルイス酸としては金属ハロ
ゲン化物や金属アルコキシドなどがあり、たとえば四塩
化チタン、塩化アルミニウム、臭化アルミニウム、塩化
亜鉛、臭化亜鉛、塩化鉄、臭化鉄、塩化スズ、臭化ス
ズ、三フッ化ホウ素、アルミニウムイソプロポキシド、
テトラブチルチタネートがあげられる。ルイス酸により
反応効率を向上させることができる。
活性であればよいが、たとえば四塩化炭素、クロロホル
ム、塩化メチレン、ジクロロエタンなどのハロゲン化炭
化水素;ヘキサン、ペンタン、シクロヘキサンなどの脂
肪族系または脂環式炭化水素;ベンゼン、トルエン、キ
シレン、クロロベンゼンなどの芳香族炭化水素などがあ
げられる。触媒として用いるルイス酸としては金属ハロ
ゲン化物や金属アルコキシドなどがあり、たとえば四塩
化チタン、塩化アルミニウム、臭化アルミニウム、塩化
亜鉛、臭化亜鉛、塩化鉄、臭化鉄、塩化スズ、臭化ス
ズ、三フッ化ホウ素、アルミニウムイソプロポキシド、
テトラブチルチタネートがあげられる。ルイス酸により
反応効率を向上させることができる。
たとえば、2,2,6,6−テトラクロロシクロヘキサノンを
用いたばあいには用いる触媒の添加量は2,2,6,6−テト
ラハロシクロヘキサノン1モルに対して0.75〜1.2モル
であるのが好ましく、また反応時間は1〜10時間の範囲
内であるが好ましい。また、反応温度は5〜20℃になる
ようにアニリンの滴下速度を調節するのが好ましい。反
応温度が5℃未満のばあい、反応速度が遅く、収率も低
くなる傾向があり、20℃をこえるばあい、副正成物を生
じ、収率が低下する傾向がある。
用いたばあいには用いる触媒の添加量は2,2,6,6−テト
ラハロシクロヘキサノン1モルに対して0.75〜1.2モル
であるのが好ましく、また反応時間は1〜10時間の範囲
内であるが好ましい。また、反応温度は5〜20℃になる
ようにアニリンの滴下速度を調節するのが好ましい。反
応温度が5℃未満のばあい、反応速度が遅く、収率も低
くなる傾向があり、20℃をこえるばあい、副正成物を生
じ、収率が低下する傾向がある。
アニリンの滴下終了後、室温で2〜5時間熟成を行なう
ことにより、反応を終了させる。ついで、たとえば、触
媒として四塩化チタン、溶媒としてトルエンを用いたば
あいには、反応液を冷水中に撹拌させながら移し、前記
四塩化チタンを加水分解させてトルエン層と水層とを分
離しトルエン層を減圧下で濃縮して黒色固形物をうる。
さらに、この黒色固形物をメタノール中での再結晶など
により本発明の目的化合物であるN−フェニル−2,2,6,
6−テトラハロシクロヘキサンイミンをうることができ
る。
ことにより、反応を終了させる。ついで、たとえば、触
媒として四塩化チタン、溶媒としてトルエンを用いたば
あいには、反応液を冷水中に撹拌させながら移し、前記
四塩化チタンを加水分解させてトルエン層と水層とを分
離しトルエン層を減圧下で濃縮して黒色固形物をうる。
さらに、この黒色固形物をメタノール中での再結晶など
により本発明の目的化合物であるN−フェニル−2,2,6,
6−テトラハロシクロヘキサンイミンをうることができ
る。
本発明は、以上のような方法を用いることにより、反応
式: (式中、Xはハロゲン原子を表わす)にしたがって合成
される。
式: (式中、Xはハロゲン原子を表わす)にしたがって合成
される。
えられたN−フェニル−2,2,6,6−テトラハロシクロヘ
キサンイミンをジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミド、ヘキサメチルホスホニウムアミドなどのアミド
類、クロロベンゼン、シアノベンゼン、ニトロベンゼ
ン、アニソールなどの極性芳香族溶媒、アセトニトリ
ル、プロピオニトリルなどの脂肪族ニトリル、ジメチル
スルホキシドなどのアプロティック極性溶媒などの溶媒
中で、熱または水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化リチウムなどのアルカリ金属水酸化物、水酸化マグ
ネシウム、水酸化カルシウムなどのアルカリ土類金属水
酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸マグネシ
ウム、炭酸カルシウムなどのアルカリ金属またはアルカ
ル土類金属の炭酸塩、酸化マグネシウム、酸化カルシウ
ムなどの金属酸化物、トリエチルアミン、ピリジン、ジ
メチルアニリン、アニリンなどのアミン類など塩基によ
り容易にN−フェニル−2,2,6,6−テトラハロシクロヘ
キサンイミン1モルから2モルのハロゲン化水素を脱離
させることができ、高純度のN−フェニル−2,6−ジハ
ロアニリンをうることができる。
キサンイミンをジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミド、ヘキサメチルホスホニウムアミドなどのアミド
類、クロロベンゼン、シアノベンゼン、ニトロベンゼ
ン、アニソールなどの極性芳香族溶媒、アセトニトリ
ル、プロピオニトリルなどの脂肪族ニトリル、ジメチル
スルホキシドなどのアプロティック極性溶媒などの溶媒
中で、熱または水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化リチウムなどのアルカリ金属水酸化物、水酸化マグ
ネシウム、水酸化カルシウムなどのアルカリ土類金属水
酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸マグネシ
ウム、炭酸カルシウムなどのアルカリ金属またはアルカ
ル土類金属の炭酸塩、酸化マグネシウム、酸化カルシウ
ムなどの金属酸化物、トリエチルアミン、ピリジン、ジ
メチルアニリン、アニリンなどのアミン類など塩基によ
り容易にN−フェニル−2,2,6,6−テトラハロシクロヘ
キサンイミン1モルから2モルのハロゲン化水素を脱離
させることができ、高純度のN−フェニル−2,6−ジハ
ロアニリンをうることができる。
以下、実施例および応用例をあげて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるもので
はない。
に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるもので
はない。
実施例1 1容ガラス製反応器に、2,2,6,6−テトラクロロシク
ロヘキサノン90g(0.39モル)、トルエン200gおよび四
塩化チタン81g(0.43モル)を入れ、氷浴中で5℃に冷
却し、攪拌しながら、この溶液にアニリン145g(1.56モ
ル)を徐々に滴下した。その際反応温度が5〜20℃にな
るようにアニリンの滴下速度を調節した。アニリンの滴
下終了後、室温で2時間熟成を行なった。反応終了後、
反応液を300gの冷水(10℃)中に攪拌しながら移し、四
塩化チタンを加水分解した。トルエン層と水層とに分離
した反応液のうちトルエン層を減圧下で濃縮して黒色固
形物120gをえた。この固形物をメタノール中で再結晶さ
せることにより黄色針状晶のN−フェニル−2,2,6,6−
テトラクロロシクロヘキサンイミン108gをえた(収率:8
9.6%、mp:71.8〜72.6℃)。1 H−NMR、IRおよび元素分析による分析結果を以下に示
す。1 H−NMR(溶媒:CDCl3、内部標準:TMS) IR(KBr錠剤) νN−C:1665(cm-1) 元素分析 C(%) H(%) N(%) Cl(%) 実側値 46.29 3.47 4.51 45.38 理論値 46.34 3.57 4.50 45.59 応用例1 1容ガラス製反応器に実施例1でえられたN−フェニ
ル−2,2,6,6−テトラクロロシクロヘキサンイミン100g
(0.32モル)およびクロロベンゼン500gを入れ攪拌しな
がら油浴中で加熱した。その際反応温度が100℃になる
ように制御しながら5時間反応させた。反応後、25℃ま
で冷却し、10%水酸化ナトリウム水溶液300gを用いて洗
浄したのち有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧
下でクロロベンゼンを留去して黒色固形状のN−フェニ
ル−2,6−ジクロロアニリン64.7gをえた(収率:85%、m
p:49.5〜50.7℃、純度:92.1%)。
ロヘキサノン90g(0.39モル)、トルエン200gおよび四
塩化チタン81g(0.43モル)を入れ、氷浴中で5℃に冷
却し、攪拌しながら、この溶液にアニリン145g(1.56モ
ル)を徐々に滴下した。その際反応温度が5〜20℃にな
るようにアニリンの滴下速度を調節した。アニリンの滴
下終了後、室温で2時間熟成を行なった。反応終了後、
反応液を300gの冷水(10℃)中に攪拌しながら移し、四
塩化チタンを加水分解した。トルエン層と水層とに分離
した反応液のうちトルエン層を減圧下で濃縮して黒色固
形物120gをえた。この固形物をメタノール中で再結晶さ
せることにより黄色針状晶のN−フェニル−2,2,6,6−
テトラクロロシクロヘキサンイミン108gをえた(収率:8
9.6%、mp:71.8〜72.6℃)。1 H−NMR、IRおよび元素分析による分析結果を以下に示
す。1 H−NMR(溶媒:CDCl3、内部標準:TMS) IR(KBr錠剤) νN−C:1665(cm-1) 元素分析 C(%) H(%) N(%) Cl(%) 実側値 46.29 3.47 4.51 45.38 理論値 46.34 3.57 4.50 45.59 応用例1 1容ガラス製反応器に実施例1でえられたN−フェニ
ル−2,2,6,6−テトラクロロシクロヘキサンイミン100g
(0.32モル)およびクロロベンゼン500gを入れ攪拌しな
がら油浴中で加熱した。その際反応温度が100℃になる
ように制御しながら5時間反応させた。反応後、25℃ま
で冷却し、10%水酸化ナトリウム水溶液300gを用いて洗
浄したのち有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧
下でクロロベンゼンを留去して黒色固形状のN−フェニ
ル−2,6−ジクロロアニリン64.7gをえた(収率:85%、m
p:49.5〜50.7℃、純度:92.1%)。
また、えられたN−フェニル−2,6−ジクロロアニリン
を1H−NMR、IRおよび元素分析した結果を以下に示す。1 H−NMR(溶媒:CDCl3、内部標準:TMS) δppm:7.53〜6.55(8H、m、核)、5.83(1H、s、NH) IR(KBr錠剤) νNH 3380(cm-1) 元素分析 C(%) H(%) N(%) Cl(%) 実側値 60.53 3.81 5.88 29.78 理論値 60.48 3.89 5.92 29.70 応用例2 応用例1において、触媒として炭酸ナトリウム40g(0.3
8モル)を用い反応温度を95℃に制御したほかは、応用
例1と同様にして反応を行ないN−フェニル−2,6−ジ
クロロアニリン66.3gをえた(収率:87%、mp:応用例1
と同様、純度:95.1%)。えられたN−フェニル−2,6−
ジクロロアニリンを1H−NMR、IRおよび元素分析を行な
った結果、応用例1と同様の分析結果がえられた。
を1H−NMR、IRおよび元素分析した結果を以下に示す。1 H−NMR(溶媒:CDCl3、内部標準:TMS) δppm:7.53〜6.55(8H、m、核)、5.83(1H、s、NH) IR(KBr錠剤) νNH 3380(cm-1) 元素分析 C(%) H(%) N(%) Cl(%) 実側値 60.53 3.81 5.88 29.78 理論値 60.48 3.89 5.92 29.70 応用例2 応用例1において、触媒として炭酸ナトリウム40g(0.3
8モル)を用い反応温度を95℃に制御したほかは、応用
例1と同様にして反応を行ないN−フェニル−2,6−ジ
クロロアニリン66.3gをえた(収率:87%、mp:応用例1
と同様、純度:95.1%)。えられたN−フェニル−2,6−
ジクロロアニリンを1H−NMR、IRおよび元素分析を行な
った結果、応用例1と同様の分析結果がえられた。
[発明の効果] 本発明のN−フェニル−2,2,6,6−テトラハロシクロヘ
キサンイミンは、いずれも安価な原料であるシクロヘキ
サノンのハロゲン化により容易にえられる2,2,6,6−テ
トラハロシクロヘキサノンとアニリンとから高収率でえ
られ、しかも本発明のN−フェニル−2,2,6,6−テトラ
ハロシクロヘキサンイミンは、塩基または熱により容易
に脱ハロゲン化水素してN−フェニル−2,6−ジハロア
ニリンに高収率、高純度で変換されるため、安価で高純
度なN−フェニル−2,6−ジハロアニリンを提供しうる
という効果を奏する。
キサンイミンは、いずれも安価な原料であるシクロヘキ
サノンのハロゲン化により容易にえられる2,2,6,6−テ
トラハロシクロヘキサノンとアニリンとから高収率でえ
られ、しかも本発明のN−フェニル−2,2,6,6−テトラ
ハロシクロヘキサンイミンは、塩基または熱により容易
に脱ハロゲン化水素してN−フェニル−2,6−ジハロア
ニリンに高収率、高純度で変換されるため、安価で高純
度なN−フェニル−2,6−ジハロアニリンを提供しうる
という効果を奏する。
Claims (1)
- 【請求項1】一般式(I): (式中、Xはハロゲン原子を表わす)で示されるN−フ
ェニル−2,2,6,6−テトラハロシクロヘキサンイミン。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62277204A JPH0749408B2 (ja) | 1987-10-30 | 1987-10-30 | N‐フェニル‐2,2,6,6‐テトラハロシクロヘキサンイミン |
US07/228,134 US4908479A (en) | 1987-10-30 | 1988-08-03 | N-phenyl-2,2,6,6-tetrahalocyclohexaneimine |
EP88112590A EP0313740B1 (en) | 1987-10-30 | 1988-08-03 | N-phenyl-2,2,6,6-tetrahalocyclohexaneimine and processes for preparing 2,2,6,6-tetrahalocyclohexaneimine derivative and 2,6-dihaloaniline derivative |
DE8888112590T DE3880072T2 (de) | 1987-10-30 | 1988-08-03 | N-phenyl-2,2,6,6-tetrahalogencyclohexanimin und verfahren zur herstellung von derivaten des 2,2,6,6-tetrahalogencyclohexanimins und von derivaten des 2,6-dihalogenanilins. |
KR1019880010235A KR950005770B1 (ko) | 1987-10-30 | 1988-08-10 | N-페닐-2,2,6,6-테트라할로사이크로 헥산이민 및 2,2,6,6-테트라할로사이크로 헥산이민 유도체 및 2,6-디할로아닐린 유도체의 제조방법 |
US07/427,390 US5001264A (en) | 1987-10-30 | 1989-10-27 | N-phenyl-2,2,6,6-tetrahalocyclohexaneimine and processes for preparing 2,2,6,6-tetrahalocyclohexaneimine derivative and 2,6-dihaloaniline derivative |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62277204A JPH0749408B2 (ja) | 1987-10-30 | 1987-10-30 | N‐フェニル‐2,2,6,6‐テトラハロシクロヘキサンイミン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01117853A JPH01117853A (ja) | 1989-05-10 |
JPH0749408B2 true JPH0749408B2 (ja) | 1995-05-31 |
Family
ID=17580258
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62277204A Expired - Fee Related JPH0749408B2 (ja) | 1987-10-30 | 1987-10-30 | N‐フェニル‐2,2,6,6‐テトラハロシクロヘキサンイミン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0749408B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19920486A1 (de) * | 1999-05-04 | 2000-11-09 | Basf Ag | Metallorganische Katalysatoren für die Polymerisation ungesättigter Verbindungen |
-
1987
- 1987-10-30 JP JP62277204A patent/JPH0749408B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01117853A (ja) | 1989-05-10 |
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