JPH0749373Y2 - 巻ばねの自由高さ測定装置 - Google Patents

巻ばねの自由高さ測定装置

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JPH0749373Y2
JPH0749373Y2 JP1988065652U JP6565288U JPH0749373Y2 JP H0749373 Y2 JPH0749373 Y2 JP H0749373Y2 JP 1988065652 U JP1988065652 U JP 1988065652U JP 6565288 U JP6565288 U JP 6565288U JP H0749373 Y2 JPH0749373 Y2 JP H0749373Y2
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JP
Japan
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detector
tip
coil spring
free height
rear end
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JP1988065652U
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JPH01167614U (ja
Inventor
克則 宮崎
Original Assignee
三興線材工業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、シュート上を移動する巻ばねの自由高さを瞬
間的に精度良く測定するための装置に関する。
〔従来の技術〕
製造された巻ばねの自由高さが所定値になっているか否
かを測定する必要がある場合、従来では、シュートの途
中に出没可能なストッパを設けて、落下してくる巻ばね
の先端を一旦停止させ、その後端の位置を電気的又は光
学的センサで検出して測定する方式が一般に多用されて
いる。
〔考案が解決しようとする課題〕 上記従来方式のように、巻ばねを、一旦停止させて測定
する方式は、停止時、ストッパへの衝突による反発作用
で測定誤差が生じ易く、また、振動が止まるまで待って
測定することになるため、測定時間が長くなる等の問題
点があった。
なお、板材に関して、移動中に長さを検出測定する手段
が実開昭57−147711号公報、特開昭52−152744号公報で
公知であるが、これらは、コンベアで移動中に測定して
いるもので、巻ばねの場合では、板材に比べて自由に転
がるためにコンベアでは測定が困難であり、シュート上
を自由落下させるとすると、上記公知のものは、1個毎
の移動速度を測定していないため、落下速度の変動によ
る測定誤差が発生し、正確な測定ができない欠点があ
る。
本考案は、従来技術の上記問題点に鑑みて提案されたも
ので、その目的とするところは、一旦停止させることな
く、シュート上を自由落下方式で移動させる間に、落下
速度が変動してもこれを自動的に補正して巻ばねの自由
高さを瞬間的に精度良く測定することが可能な装置を提
供しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本考案は、シュートの途中に
第1の先端検出器と後端検出器とを設置して、第1の先
端検出器が巻ばねの先端を検出したとき、当該巻ばねの
後端が後端検出器の検出範囲のどの位置にあるかを検出
して当該巻ばねの自由高さ寸法を測定する巻ばねの自由
高さ測定装置において、第1の先端検出器よりも一定距
離前方に第2の先端検出器を設置し、第1の先端検出器
が巻ばねの先端を検出した時点から第2の先端検出器が
当該巻ばねの先端を検出するまでの時間を測定し、この
時間で、第1、第2の先端検出器間の距離を割算させて
当該巻ばねの落下速度をコンピュータで演算させ、そし
て、第1の先端検出器の巻ばね先端検出時の後端検出器
の応答遅れ時間に上記落下速度を乗算して、後端検出器
の上記応答遅れ時間の間に巻ばねの後端が移動した距離
を求め、これを、加算して当該巻ばねの自由高さ寸法と
するようになしたものである。
〔作用〕
第1の先端検出器が巻ばねの先端を検出した時点から、
後端検出器に検出指令が出て検出が行われるまでには、
所定の応答遅れ時間が存在する。この応答遅れ時間は、
微小時間であるが、これを仮に、1msecとすると、シュ
ート上を自由落下する巻ばねの落下速度が1m/秒の時、1
mmのプラス誤差が発生する。
上記応答遅れ時間は、一定値であるが、巻ばねの落下速
度は、個々に変動し、従って、第1の先端検出器と後端
検出器とだけでは、正確な測定ができない。
そこで、本考案は、第2の先端検出器を設けて、第1の
先端検出器が巻ばねの先端を検出した時点から、第2の
先端検出器が当該巻ばねの先端を検出するまでの所要時
間をコンピュータで演算させ、第1及び第2の先端検出
器間の距離を上記所要時間で割算して落下速度を求め、
次に、第1の先端検出器の巻ばね先端検出時の後端検出
器の応答遅れ時間に上記落下速度を乗算して、後端検出
器の上記応答遅れ時間の間に巻ばねの後端が移動した距
離を求め、これを、加算して当該巻ばねの自由高さ寸法
とするようになしたものである。
〔実施例〕
第1図は本考案の一実施例を示す概略側面図であって、
(1)はシュート、(2)は第1の先端検出器、(3)
は後端検出器、(4)は第2の先端検出器、(5)はコ
ンピュータ、(a)は巻ばねを示している。
シュート(1)は、巻ばね(a)の軸線を落下方向に平
行にして自由落下させる断面V字形状、略半円状又は円
筒状の傾斜シュートで構成され、各検出器の設置位置で
は窓孔を形成し、或いは、透明体で構成されている。
第1の先端検出器(2)は、シュート(1)の途中に対
設した単一光束型の投光器(2a)と受光器(2b)とで構
成しており、シュート(1)上を自由落下する巻ばね
(a)の先端が投光器(2a)の光線を遮断することを受
光器(2b)で検出して入出力制御器(6)を介し、コン
ピュータ(5)及び後端検出器(3)へ指令信号を送信
する。
後端検出器(3)は、第1の先端検出器(2)より対象
となる巻ばね(a)の自由高さ寸法程度後方のシュート
(1)の側方に定置され、第1の先端検出器(2)が巻
ばね(a)の先端を検出した時、当該巻ばね(a)の後
端が検出範囲のどの位置にあるかを検出して当該巻ばね
の自由高さ寸法を演算させるための信号をA/D変換器
(7)を介してコンピュータ(5)に出力するもので、
シュート(1)上における巻ばね(a)の自由落下方向
の所定範囲に、巻ばね(a)の落下方向と直交する多数
の平行光束(例えば、等間隔の平行光束)を発射する平
行光束発射型投光器(3a)と、これに対向して配置さ
れ、上記平行光束を受光する多数の受光素子を等間隔で
配列した受光素子配列型受光器(3b)とで構成されてい
る。
第2の先端検出器(4)は、第1の先端検出器(2)よ
り一定距離(L)だけ前方のシュート(1)の側方に定
置され、シュート(1)上を自由落下する巻ばね(a)
の先端を検出するもので、シュート(1)を挾んで対設
した単一光束型の投光器(4a)と受光器(4b)とからな
り、第1の先端検出器(2)による巻ばね(a)の先端
検出後、当該巻ばね(a)の先端が、第2の先端検出器
(4)の投光器(4a)の光線を遮断することを受光器
(4b)で検出して入出力制御器(6)を介し、コンピュ
ータ(5)へ指令信号を送信する。
コンピュータ(5)は、第1の先端検出器(2)による
巻ばね(a)の検出時点から、第2の先端検出器(4)
による当該巻ばね(a)の先端検出時点までの所要時間
(T)を測定し、これから、当該巻ばね(a)の落下速
度(V)をV=L/Tとして演算し、この落下速度(V)
により、後端検出器(3)で得られる当該巻ばね(a)
の自由高さ寸法を補正して表示及び良否判定等を出力す
るように構成されている。より詳細には第1の先端検出
器(2)が巻ばね(a)の先端を検出すると、その時点
での後端検出器(3)の受光量(S)をA/D変換器
(7)を通してコンピュータ(5)内の記憶部に一旦記
憶させておき、これと同時に、コンピュータ(5)内で
クロックパルスのカウントを開始させ、第2の先端検出
器(4)が当該巻ばね(a)の先端を検出した時、上記
クロックパルスのカウントを停止させて、そのカウント
値、即ち、所要時間(T)から当該巻ばね(a)の落下
速度(V)を求め、この落下速度(V)に補正係数
(K)を乗じて受光量(S)を補正する。
上記補正係数(K)を、例えば、第1の先端検出器
(2)が巻ばね(a)の先端を検出してコンピュータ
(5)が、後端検出器(3)の受光量(S)を読取るま
でに必要な応答遅れ時間に等しいと仮定し、かつ、第2
の先端検出器(4)の先端検出器信号によるコンピュー
タ(5)内のカウンタの応答時間に遅れがないものと仮
定すれば、巻ばね(a)の落下速度(V)と補正係数
(K)とを乗じた値は、当該巻ばね(a)に対する誤差
値となり、この誤差値を補正すれば、正確な値が得られ
る。上記落下速度(V)は、個々の巻ばね(a)につい
て、求めているため、正確な測定が可能となる。
尚、具体的な補正式の一例を示すと下記の通りである。
La=Lm+(Sm−Sa)+(Vm−Va)K 但し、 La:巻ばねの自由高さ寸法 Lm:マスター品の自由高さ寸法(ノギス測定) Sm:マスター品の後端検出器受光量 Sa:巻ばねの後端検出器受光量 Vm:マスター品の第1及び第2の先端検出器間落下速度 Va:巻ばねの第1及び第2の先端検出器間落下速度 K:補正係数 コンピュータ(5)内には、予め、マスター品の自由高
さ寸法Lmとその許容範囲を設定させ、比較器によって、
個々の巻ばね(a)の良否を判定させることができ、ま
た、この結果をその都度、或いは、集計して製造部にフ
ィードバックさせて製造部を補正させ、さらに、次工程
に送り出す前に良否選別をさせて送出させることが可能
である。
上記実施例では、各検出器(2)(3)(4)を投受光
方式を使用した場合を示しているが、他の非接触型の検
出器を使用してもよい。
〔考案の効果〕
本考案によれば、一旦停止させることなく、シュート上
を移動させたままで、巻ばねの自由高さを瞬間的に精度
良く測定することが可能となり、測定所要時間を大幅に
短縮できて作業能率の向上が図れる。特に、シュート上
を落下する巻ばねの落下速度に変動があっても、これを
補正して正しい自由高さを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す概略側面図である。 (a)……巻ばね、(1)……シュート、(2)……第
1の先端検出器、(3)……後端検出器、(4)……第
2の先端検出器、(5)……コンピュータ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シュートの途中に第1の先端検出器と後端
    検出器とを設置して、第1の先端検出器が巻ばねの先端
    を検出したとき、当該巻ばねの後端が後端検出器の検出
    範囲のどの位置にあるかを検出して当該巻ばねの自由高
    さ寸法を測定する巻ばねの自由高さ測定装置において、 第1の先端検出器よりも一定距離前方に第2の先端検出
    器を設置し、第1の先端検出器が巻ばねの先端を検出し
    た時点から第2の先端検出器が当該巻ばねの先端を検出
    するまでの時間を測定し、この時間で、第1、第2の先
    端検出器間の距離を割算させて当該巻ばねの落下速度を
    コンピュータで演算させ、そして、 第1の先端検出器の巻ばね先端検出時の後端検出器の応
    答遅れ時間に上記落下速度を乗算して、後端検出器の上
    記応答遅れ時間の間に巻ばねの後端が移動した距離を求
    め、これを、加算して当該巻ばねの自由高さ寸法とする
    ようになしたことを特徴とする巻ばねの自由高さ測定装
    置。
JP1988065652U 1988-05-17 1988-05-17 巻ばねの自由高さ測定装置 Expired - Lifetime JPH0749373Y2 (ja)

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JPH01167614U JPH01167614U (ja) 1989-11-24
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS52152744A (en) * 1976-06-15 1977-12-19 Nippon Kokan Kk Method of noncontact length measurement for travelling body
JPS6139286Y2 (ja) * 1981-03-13 1986-11-11

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JPH01167614U (ja) 1989-11-24

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