JPH074931U - ベアリングケース - Google Patents

ベアリングケース

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JPH074931U
JPH074931U JP3863893U JP3863893U JPH074931U JP H074931 U JPH074931 U JP H074931U JP 3863893 U JP3863893 U JP 3863893U JP 3863893 U JP3863893 U JP 3863893U JP H074931 U JPH074931 U JP H074931U
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JP
Japan
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fitting hole
bearing
outer race
bottom portion
case
Prior art date
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Pending
Application number
JP3863893U
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English (en)
Inventor
正之 丹井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベアリングからの負荷により各部が振動しよ
うとすることを抑制して、騒音が生じないようにしたベ
アリングケースを提供する。 【構成】 ベアリングケースであるケースカバー4の内
面側にベアリング12のアウタレース20を嵌入させる
有底の嵌入孔23を形成する。この嵌入孔23の底部2
6内面の外縁を上記アウタレース20の側面を接合させ
る接合面27とする。上記底部26の中央部をその外方
に向って球面状に膨出する膨出部28とする。この膨出
部28の内面29と上記接合面27との境界線30を上
記ベアリング12におけるアウタレース20とインナレ
ース21の間の空間31に位置させる。上記底部26の
外面に上記嵌入孔23の軸心24をほぼ中心とする環状
リブ32を突設する。このリブ32を上記嵌入孔23の
径方向で、上記アウタレース20とほぼ同じ位置に設け
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、自動車の動力伝達装置等に用いられるベアリングケースに関する 。
【0002】
【従来の技術】
上記ベアリングケースには、従来、その内面側にベアリングのアウタレースを 嵌入させる有底の嵌入孔を形成し、この嵌入孔の底部内面の外縁を上記アウタレ ースの側面を接合させる接合面としたものが多くみられる(例えば、実開平3‐ 12650号公報)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記従来構成では、嵌入孔の底部は平板状であるため、この底部は 、特に上記嵌入孔の軸方向において剛性が不足しがちとなっている。
【0004】 よって、スラスト荷重を受けたベアリングからの負荷で、上記底部が大きい振 幅で振動し、これが騒音の原因になるおそれがある。
【0005】
【考案の目的】
この考案は、上記のような事情に注目してなされたもので、ベアリングからの 負荷により各部が振動しようとすることを抑制して、騒音が生じないようにする ベアリングケースの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためのこの考案の特徴とするところは、ベアリングケース の内面側にベアリングのアウタレースを嵌入させる有底の嵌入孔を形成し、この 嵌入孔の底部内面の外縁を上記アウタレースの側面を接合させる接合面としたベ アリングケースにおいて、上記底部の中央部をその外方に向って球面状に膨出す る膨出部とし、この膨出部の内面と上記接合面との境界線を上記ベアリングにお けるアウタレースとインナレースの間の空間に位置させ、上記底部の外面に上記 嵌入孔の軸心をほぼ中心とする環状リブを突設し、このリブを上記嵌入孔の径方 向で、上記アウタレースとほぼ同じ位置に設けた点にある。
【0007】
【作 用】
上記構成による作用は次の如くである。
【0008】 なお、下記した括弧内の用語は、実用新案登録請求の範囲の用語に対応するも のである。
【0009】 ケースカバー(ベアリングケース)4にアウタレース20を嵌入させる嵌入孔 23を形成し、この嵌入孔23の底部26の中央部をその外方に向って膨出する 膨出部28としてある。
【0010】 このため、上記底部26を単に平板状にしていた従来に比べて、上記嵌入孔2 3の軸方向における上記底部26の剛性が向上する。
【0011】 よって、スラスト荷重を受けたベアリング12からの負荷で、上記底部26が 嵌入孔23の軸方向に振動しようとすることが抑制される。
【0012】 また、上記膨出部28の内面29と、アウタレース20の側面が接合する接合 面27との境界線30を、上記ベアリング12におけるアウタレース20とイン ナレース21の間の空間31に位置させてある。
【0013】 このため、上記したように嵌入孔23の底部26に膨出部28を成形した場合 でも、上記接合面27に対するアウタレース20の側面の接合面積は十分に確保 される。
【0014】 更に、上記底部26の外面に上記嵌入孔23の軸心24をほぼ中心とする環状 リブ32を突設し、このリブ32を上記嵌入孔23の径方向で、上記アウタレー ス20とほぼ同じ位置に設けてある。
【0015】 このため、上記したように底部26に膨出部28を成形することにより、上記 底部26が嵌入孔23の径方向で平板状のものに比べて剛性が低下しがちになる としても、上記リブ32は上記膨出部28の基部に位置してこれを補強すること になるため、上記剛性の低下が補填される。
【0016】 しかも、上記したようにリブ32は嵌入孔23の径方向でアウタレース20と ほぼ同位置に設けられているため、スラスト荷重を受けたベアリング12の上記 アウタレース20からの負荷は上記ケースカバー(ベアリングケース)4によっ て十分強固に支持される。
【0017】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図面により説明する。
【0018】 図1と図2において、図中符号Tは自動車の動力伝達装置、1はミッションケ ースである。
【0019】 上記ミッションケース1はケース本体2と、このケース本体2の一端側開口3 を開閉自在とするベアリングケースたるケースカバー4とで構成されている。上 記開口3を閉じたケースカバー4は上記開口3の開口縁5に対しボルト6により 着脱自在にねじ止めされている。
【0020】 上記ミッションケース1内にはエンジンに連動する入力軸8と、この入力軸8 に摩擦クラッチ9を介して連動する出力軸10とが同軸上でベアリング11,1 2により支承されている。また、上記出力軸10の上方には、この出力軸10と 平行に中間軸13がベアリング14により支承され、上記中間軸13は図示しな い車輪に連動連結されている。上記出力軸10に駆動歯車15がスプライン16 により嵌合し、上記中間軸13に従動歯車17がスプライン18により嵌合し、 これら駆動歯車15と従動歯車17は互いに噛合している。
【0021】 そして、上記摩擦クラッチ9が接続動作すれば、エンジンの動力が出力軸10 、駆動歯車15、従動歯車17、および中間軸13を介して車輪に伝えられ、自 動車が走行可能とされる。
【0022】 前記ケースカバー4につき、より詳しく説明する。
【0023】 前記ベアリング12はアウタレース20、インナレース21、およびボール2 2で構成されている。上記ケースカバー4の内面側には、上記アウタレース20 を嵌入させる有底の嵌入孔23が形成され、この嵌入孔23は前記出力軸10、 およびベアリング12と同じ軸心24上に位置している。
【0024】 上記嵌入孔23の底部26内面の外縁は上記アウタレース20の側面を接合さ せる接合面27とされている。
【0025】 上記底部26の中央部は、その外方に向って球面状に膨出する膨出部28とさ れている。そして、これにより、上記嵌入孔23の軸方向における上記底部26 の剛性が高められ、出力軸10からスラスト荷重を受けたベアリング12からの 負荷で、上記底部26の各部が嵌入孔23の軸方向で振動することが抑制されて いる。上記の場合、膨出部28の中心はほぼ上記軸心24上に位置している。
【0026】 上記膨出部28の内面29と、上記接合面27との境界線30は軸心24を中 心とする円形をなしており、この境界線30は、上記アウタレース20とインナ レース21の間の空間31に位置させられている。つまり、この境界線30の径 寸法はアウタレース20の内径より小さく、インナレース21の外径より大きく なっている。
【0027】 このようにして、上記したように底部26に膨出部28を成形した場合でも、 上記接合面27に対するアウタレース20の側面の接合面積を十分に確保し、上 記ケースカバー4が、スラスト荷重を受けたベアリング12からの負荷に十分対 抗できることとされている。
【0028】 また、上記境界線30は、その成形上、誤差が大きくなり易い部分であるが、 この境界線30はアウタレース20に直接的には接合しないため、ケースカバー 4に対するベアリング12の組み付けが精度よく行われる。
【0029】 上記底部26の外面には、上記嵌入孔23の軸心24をほぼ中心とする環状リ ブ32が一体的に突設され、この突出端は上記膨出部28の膨出端とほぼ同じ高 さとなっている。また、上記リブ32は上記嵌入孔23の径方向で、上記アウタ レース20とほぼ同じ位置に設けられている。
【0030】 このようにして、上記底部26に膨出部28を成形することにより嵌入孔23 の径方向で上記底部26が平板状のものに比べて剛性が低下しがちになるとして も、上記リブ32が上記膨出部28の基部に位置してこれを補強し、もって、上 記剛性の低下が補填されている。
【0031】 このようにして、ラジアル荷重を受けたベアリング12からの負荷で、上記底 部26の各部が嵌入孔23の径方向に振動することが抑制されている。
【0032】 前記したようにリブ32は嵌入孔23の径方向でアウタレース20とほぼ同位 置に設けられており、このため、スラスト荷重を受けたベアリング12の上記ア ウタレース20からの負荷は上記ケースカバー4によって十分強固に支持されて いる。
【0033】 図2において、上記構成の動力伝達装置Tを作動させてケースカバー4の振動 を測定した。
【0034】 その結果、上記ケースカバー4において、図中一点鎖線の範囲外は振幅が小で あり(Aレベルとする。)、一点鎖線の範囲内で二点鎖線の範囲外では振幅が中 であり(Bレベルとする。)、二点鎖線の範囲内では振幅が大であった(Cレベ ルとする。)。
【0035】 そして、上記底部26は、上記Bレベルであった。
【0036】 図3において、上記ミッションケース1における底部26を、図1、図2で示 したものと同径で、同厚とし、ただし、従来の平板状として測定した。この結果 、上記底部26は、Cレベルであった。
【0037】 図4において、図3で示したものの底部26の外面に十字状のリブを成形した 。この場合、上記底部26は、Cレベルであった。
【0038】 よって、実験によっても、ケースカバー4を図1、図2で示したように構成す れば、振幅を小さくできることがわかる。
【0039】
【考案の効果】
この考案によれば、ベアリングケースの内面側にベアリングのアウタレースを 嵌入させる有底の嵌入孔を形成し、この嵌入孔の底部内面の外縁を上記アウタレ ースの側面を接合させる接合面とした場合において、上記アウタレースを嵌入さ せる嵌入孔の底部の中央部をその外方に向って膨出する膨出部としてある。
【0040】 このため、上記嵌入孔の底部を単に平板状にしていた従来に比べて、上記嵌入 孔の軸方向における上記底部の剛性が向上する。
【0041】 よって、スラスト荷重を受けたベアリングからの負荷で、上記底部が嵌入孔の 軸方向に振動しようとすることが抑制される。また、このように、膨出部を設け ることによって底部の剛性が高められるため、この底部を全体に薄肉にして軽量 化もできる。
【0042】 また、上記膨出部の内面と、アウタレースの側面が接合する接合面との境界線 を、上記ベアリングにおけるアウタレースとインナレースの間の空間に位置させ たため、上記したように底部に膨出部を成形した場合でも、上記接合面に対する アウタレースの側面の接合面積は十分に確保される。よって、上記ベアリングケ ースは、スラスト荷重を受けたベアリングからの負荷に十分対抗できる。
【0043】 更に、上記底部の外面に上記嵌入孔の軸心をほぼ中心とする環状リブを突設し 、このリブを上記嵌入孔の径方向で、上記アウタレースとほぼ同じ位置に設けて ある。
【0044】 このため、上記したように底部に膨出部を成形することにより、上記底部が嵌 入孔の径方向で平板状のものに比べて剛性が低下しがちになるとしても、上記リ ブは上記膨出部の基部に位置してこれを補強することになるため、上記剛性の低 下が補填される。
【0045】 よって、ラジアル荷重を受けたベアリングからの負荷で、上記底部が嵌入孔の 径方向に振動することは抑制される。
【0046】 従って、上記底部はベアリングからのあらゆる方向の負荷に対し振動すること が抑制されて、この振動による騒音の発生が防止される。
【0047】 しかも、上記したようにリブは嵌入孔の径方向でアウタレースとほぼ同位置に 設けられているため、スラスト荷重を受けたベアリングの上記アウタレースから の負荷は上記ベアリングケースによって十分強固に支持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の1‐1線矢視断面図である。
【図2】動力伝達装置の全体図である。
【図3】従来のミッションケースによる実験結果を示す
図である。
【図4】他の従来のミッションケースによる実験結果を
示す図である。
【符号の説明】
1 ミッションケース 4 ケースカバー(ベアリングケース) 12 ベアリング 20 アウタレース 21 インナレース 23 嵌入孔 24 軸心 26 底部 27 接合面 28 膨出部 29 内面 30 境界線 31 空間 32 リブ T 動力伝達装置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面側にベアリングのアウタレースを嵌
    入させる有底の嵌入孔を形成し、この嵌入孔の底部内面
    の外縁を上記アウタレースの側面を接合させる接合面と
    したベアリングケースにおいて、 上記底部の中央部をその外方に向って球面状に膨出する
    膨出部とし、この膨出部の内面と上記接合面との境界線
    を上記ベアリングにおけるアウタレースとインナレース
    の間の空間に位置させ、上記底部の外面に上記嵌入孔の
    軸心をほぼ中心とする環状リブを突設し、このリブを上
    記嵌入孔の径方向で、上記アウタレースとほぼ同じ位置
    に設けたベアリングケース。
JP3863893U 1993-06-21 1993-06-21 ベアリングケース Pending JPH074931U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007068468A (ja) * 2005-09-07 2007-03-22 Kubota Corp 田植機の植付け機構

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007068468A (ja) * 2005-09-07 2007-03-22 Kubota Corp 田植機の植付け機構
JP4528229B2 (ja) * 2005-09-07 2010-08-18 株式会社クボタ 田植機の植付け機構

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