JPH074914Y2 - 帯電防止表面材 - Google Patents

帯電防止表面材

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JPH074914Y2
JPH074914Y2 JP15192689U JP15192689U JPH074914Y2 JP H074914 Y2 JPH074914 Y2 JP H074914Y2 JP 15192689 U JP15192689 U JP 15192689U JP 15192689 U JP15192689 U JP 15192689U JP H074914 Y2 JPH074914 Y2 JP H074914Y2
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JP
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antistatic
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cationic surfactant
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JP15192689U
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JPH0389134U (ja
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繁義 福島
秀仁 曽木
孝司 泉
敬之 佐々木
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Toyo Tire Corp
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Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は主として自動車、鉄道車輌、航空機、船舶など
の輸送用機関、その他家具類等に使用される帯電防止表
面材に関する。
(従来の技術) 従来より例えば自動車のシートフアブリツク等におい
て、シートを着衣間の摩擦により帯電し、降車時にドア
パネル等の低電位物に触れた際に不快な静電気シヨツク
を受けるということがあつた。
そこで上記のような帯電を防止するため、例えば実公昭
63−44479号には導電性織布の裏面に、カーボンブラツ
クを含有するアクリル、ポリ塩化ビニル等のエマルジヨ
ン組成物をバツキング材として塗工して得られる帯電防
止シートフアブリツクが開示され、特開昭63−194940号
及び特開平1−171936号には第1図のような導電性織布
1の裏面に、バツキング材として導電性クツシヨン層3
を接着(2は接着剤)やフレームラミネート法により貼
付した帯電防止表皮材が記載されている。しかしこれら
の帯電防止表皮材はいずれも導電性織布とバツキング材
を塗工、接着もしくはフレームラミネート等により貼付
して得られるものであり、その製造工程が複雑となる。
又、米国特許出第4842926号には特定の表面抵抗率を有
するポリウレタンフオームが、表皮材の裏面に積層され
たラミネート製品が開示されているが、この方法におい
ても結合剤やフレームラミネート、キルテイング法によ
り積層されており、その接合方法に一工程を必要とす
る。
一方、上記各表皮材はいずれも2層構造から成つてお
り、更に他素材へ接着する場合にバツキング材の発泡層
の接着剤の吸い込みにより接着性が劣るという欠点を有
している。
(考案が解決しようとする課題) 本考案の目的は接着やフレームラミネート等の接合方法
を用いず、優れた帯電防止性を耐久性良く保持し、コス
ト的に安価でフイーリング的にもソフトな帯電防止表面
材を提供することにある。
又、本考案の目的は他素材へ接着する場合に優れた接着
性を示し、同時にポリウレタンと一体発泡する場合にお
いても反応液の含浸がなく成形可能な帯電防止表面材を
提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本考案は剥離性を有する基材上に、カチオン系界面活性
剤を混入したウレタン発泡原液を塗布し、発泡と同時に
フアブリツクと一体化し、基材より剥離して得られる2
層積層構造の帯電防止表面材及び 剥離性を有する基材上に、アクリル系エマルジヨンを所
定の厚みに塗布乾燥させて得られたフイルム上に、カチ
オン系界面活性剤を混入したウレタン発泡原液を塗布
し、発泡と同時にフアブリツクと一体化し、基材より剥
離して得られる3層積層構造の帯電防止表面材に係る。
本考案を図面により説明する。第2図及び第3図は本考
案の帯電防止表面材4及び7の断面図であり、5はフア
ブリツク、6はカチオン系界面活性剤入りのポリウレタ
ン発泡層、8はアクリル系フイルムである。
本考案はカチオン系界面活性剤入りのポリウレタン発泡
層の上にフアブリツクを設けた場合と、アクリル系フイ
ルムの上に該カチオン系界面活性剤入りのポリウレタン
発泡層を設け、更にその上にフアブリツクを設けた場合
の両方を含む。
本考案においてアクリル系エマルジヨンとしては通常公
知のものを用いることができ、例えば新中村化学工業
(株)製のニユーコート FH−45,TS−60,100,250,501,
905,908,1016等を挙げることができる。上記アクリル系
エマルジヨンを剥離性を有し又は有しない基材(例えば
テフロン加工したグラスベルトなど)に塗布乾燥させて
フイルムを作成する。フイルムの厚さは約0.01〜0.1mm
が好ましい。
本考案ではこのアクリル系フイルム層を発泡層の下面に
設けることにより、他素材への接着が点接着から面接着
になることとなり、他素材への接着性が向上し、さらに
このフイルム層は不通気性であるから、この表面材を利
用したポリウレタン一体発泡も反応液の含浸なく容易に
行うことができる。
更にアクリル系フイルムを設けることにより、剥離性が
容易になり、又、基材の凹凸をアクリル系フイルム層が
吸収することにより、ウレタンコーテイング厚みの均一
化に寄与し、フアブリツクへの含浸量が均一となる。更
に、表面材の裏面にドライなアクリル系フイルム層を設
けることにより、シートアツシー時のウレタンパツドと
の滑りが良く作業性が良好となり、又、シートパツドと
の摩擦時に、表面材バツキング層のウレタンとシートパ
ツドウレタンがボロボロになることを防止するという優
れた効果を発揮する。
本考案においてカチオン系界面活性剤としては公知の各
種のものは用いられ例えばアルキルアミン塩、ポリオキ
シエチレンアルキルアミン塩、第4級アンモニウム塩等
が用いられるが、特に次式 (式中、Rは炭素数5〜18のn−アルキル基を示す)で
表わされるn−アルキル・ジメチルエチル・アンモニウ
ム・エチルサルフエートが好適である。このような化学
構造を有する界面活性剤の代表的なものとしては商品名
CATAFOR CA100,CATAFOR PP50(エイ・ビー・エム・ケミ
カルス社製)や商品名LAROSTAT 377−DPG(ジヨルダン
・ケミカル社製)等を挙げることができる。
これらのカチオン系界面活性剤の添加量としては、ポリ
ウレタン発泡体中0.5〜10重量%とするのが好ましく、
予め原料ポリオール成分中に混合して用いることが推奨
される。特にCATAFOR系界面活性剤を添加したポリウレ
タン発泡体では表面抵抗が通常1010〜1012Ω/cm2程度
に低下し、適度な導電性が付与されるので、これをフア
ブリツクの裏面に積層した場合、良好な帯電防止機能が
発揮される。尚、ウレタン発泡原液としては通常公知の
ものを用いることができる。カチオン系界面活性剤を混
入したポリウレタン発泡体は熱に対しても安定してお
り、帯電防止機能が長時間維持する。特に該活性剤の添
加量が1〜2重量%と少量でも帯電防止機能を十分発揮
でき、なおかつ、ポリウレタンの発泡成形性を殆ど阻害
することなく、低密度化も容易であるなどの特徴を有す
る。
次に本考案では剥離性を有する基材又は上記アクリル系
フイルム上に塗布したカチオン系界面活性剤混入ウレタ
ン発泡原液の上にフアブリツクを載置して発泡させ、同
時にフアブリツクを一体化して目的の帯電防止表面材を
得る。剥離性を有する基材としては例えば繊維織物にポ
リテトラフルオロエチレンをコーテイングしたもの、Al
プレート等の金属プレート、これらに離型剤を塗布した
もの、紙にポリプロピレンフイルムを貼付もしくはロウ
コーテイングしたような離型紙などを挙げることができ
る。
本考案において上記ウレタン発泡層の厚みは約2〜25m
m、特に約3〜15mmが好ましい。フアブリツクとしては
天然繊維、再生繊維、合成繊維或いはこれら繊維の混紡
からなるフアブリツクであれば特に制限はないが、中で
もトリコツト、ニツト、モケツト等の比較的高通気性組
織のフアブリツクが好適に使用される。
ウレタン発泡原液の発泡操作は通常公知の方法により行
うことができる。
(考案の効果) 本考案により作成される帯電防止表皮材の静電気発生試
験をほこりの付着性で行つたところ、従来の帯電防止シ
ートカバーと同等の結果が得られた。これにより、本考
案で作成される帯電防止表面材は帯電防止性を有し、そ
の帯電防止効果も耐久性があり、更にバツキング材がカ
チオン系界面活性剤混入ウレタン発泡層であることで従
来品よりもコスト的に安価であり、フイーリング的にも
ソフトである。
(実施例) 以下に実施例を挙げて詳しく説明する。
実施例1 離型紙上にカチオン系界面活性剤(CATAFOR CA100)を
混入したポリウレタン発泡原液を一定厚みに塗布し離型
紙ごと約60℃加熱したプレート上に移し、フアブリツク
を上記ポリウレタン発泡原液の上に載置し約17kg/m2
荷重をかけながら発泡を行うとウレタン発泡層の厚みが
3.0mmの品質の良い2層積層構造の帯電防止表面材が得
られた。
実施例2 アクリルエマルジヨンをテフロン加工したグラスベルト
上に塗布して厚さ0.05mmのアクリルフイルム層を作成す
る。この上にカチオン系界面活性剤(LAROSTAT 377−DP
G)を混入したポリウレタン発泡原液を一定厚みに塗布
したグラスベルトごと約60℃に加熱したプレート上に移
し、フアブリツクを上記ポリウレタン発泡原液の上に載
置し約20kg/m2の荷重をかけながら発泡を行うとウレタ
ン発泡層の厚みが2.5mmの品質の良い3層積層構造の帯
電防止材が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の帯電防止表面材の断面図、第2図は本考
案の帯電防止表面材の断面図を示す。4及び7は本考案
の帯電防止表面材、5はフアブリツク、6はカチオン系
界面活性剤入りのポリウレタン発泡層、8はアクリル系
フイルムである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 泉 孝司 愛知県西加茂郡三好町大字打越字生賀山3 番地 東洋ゴム工業株式会社自動車部品技 術センター内 (72)考案者 佐々木 敬之 愛知県西加茂郡三好町大字打越字生賀山3 番地 東洋ゴム工業株式会社自動車部品技 術センター内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】剥離性を有する基材上に、カチオン系界面
    活性剤を混入したウレタン発泡原液を塗布し、発泡と同
    時にフアブリツクと一体化し、基材より剥離して得られ
    る2層積層構造の帯電防止表面材。
  2. 【請求項2】剥離性を有する基材上に、アクリル系エマ
    ルジヨンを所定の厚みに塗布乾燥させて得られたフイル
    ム上に、カチオン系界面活性剤を混入したウレタン発泡
    原液を塗布し、発泡と同時にフアブリツクと一体化し、
    基材より剥離して得られる3層積層構造の帯電防止表面
    材。
JP15192689U 1989-12-27 1989-12-27 帯電防止表面材 Expired - Lifetime JPH074914Y2 (ja)

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JP15192689U JPH074914Y2 (ja) 1989-12-27 1989-12-27 帯電防止表面材

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JPH0389134U JPH0389134U (ja) 1991-09-11
JPH074914Y2 true JPH074914Y2 (ja) 1995-02-08

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