JPH074898U - ファンモータ冷却構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ファン等の駆動に使用されるファンモータの
回転により生じる空気流と放熱板を利用し冷却して、フ
ァンモータの加熱を防止する。 【構成】 ファンモータ１により駆動されるファン２を
シャフト３で固定させ、ファンのハブ４の吸い込み空気
側に間隔をあけて数枚の放熱板７がシャフト３に固定さ
れている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ファンモータ冷却構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年、ファンモータは低騒音，低振動化が重視され、樹脂などでファンモータ の外殻を包んだモールドモータが主流となってきている。

【０００３】 従来のファンモータ冷却構造としては、実開平４−100098号公報に示されてい るものがある。

【０００４】 以下、図面を参照しながら上記従来のファンモータ冷却構造について説明する 。

【０００５】 図４は従来のファンモータ冷却構造の横断面図を示すものである。図４におい て、１はファンモータ、２はファン、３はシャフト、４はファンのハブ、５は通 気孔、６は放熱フィンである。図５は図４のファンモータの斜視図、図６は図４ のファンモータの正面図である。

【０００６】 以上のように構成されたファンモータ冷却構造の冷却方法について説明する。

【０００７】 まず、ファンモータ１が駆動するとシャフト３を介してファン２が回転する。 ファン２の回転により生じる空気流Ａの一部を通気孔５を介してファンのハブ４ のファンモータ１側に導入し、放熱フィン６を利用してファンモータ１と熱交換 を図ることによってファンモータ１を冷却する。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来の構成では、モールドモータ等のファンモータの外殻 が樹脂等で包まれていると熱伝達が悪く、ファンモータの熱が放熱しにくいとい う問題点を有していた。

【０００９】 本考案は上記従来の問題点を解決するもので、簡単な構成でファンモータの外 殻が樹脂等で包まれている場合でもファンモータを冷却できるファンモータ冷却 構造を提供することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記目的を達成するため、ファンモータによって駆動されるファンと 連結するシャフトに前記ファンのハブの吸い込み空気側に数枚の放熱板を間隔を あけて設けたことを特徴とする。

【００１１】 また、前記放熱板が前記ファンのハブから吸い込み空気側方向になるにつれて 放熱板の径が小さくなることを特徴とする。

【００１２】 また、さらに放熱板が円錐状で、かつ先端が吸い込み空気側方向になった構成 となっている。

【００１３】

【作用】

本考案によれば、数枚の放熱板を間隔をあけてファンモータとファンを連結す るシャフトに前記ファンのハブの吸い込み空気側に取り付けるため、前記ファン モータで発熱する熱を前記シャフトを介して放熱させモールドモータ等の前記フ ァンモータを冷却することができる。

【００１４】 また、前記放熱板が前記ファンのハブから吸い込み空気側方向になるにつれて 放熱板の径が小さくなっているので吸い込み空気流への抵抗が少なく、モールド モータ等の前記ファンモータを冷却することができる。

【００１５】 また、放熱板が円錐状で、かつ先端が吸い込み空気側方向になっているので、 モールドモータ等の前記ファンモータを冷却することができる。

【００１６】

【実施例】

以下、本考案のファンモータ冷却構造の各実施例について、図面を参照しなが ら説明する。なお、従来と同一構成要素については、同一符号を付して詳細な説 明を省略する。

【００１７】 図１は本考案の第１の実施例によるファンモータ冷却構造の横断面図である。

【００１８】 図１に示すように、ファンモータ１により駆動されるファン２をシャフト３で 固定させ、ファンのハブ４の吸い込み空気側に間隔をあけて数枚の放熱板７がシ ャフト３に固定されている。

【００１９】 以上のように構成されたファンモータ冷却構造の動作を説明する。

【００２０】 まず、ファンモータ１が駆動するとシャフト３を介してファン２と数枚の放熱 板７が回転する。このとき、ファンモータ１の駆動により発熱する熱はシャフト ３を介して数枚の放熱板７に伝わり、ファン２の回転により生じる空気流Ａと熱 交換させてファンモータ１を冷却させる。このとき、空気流Ａは空気流Ａの上流 側にある数枚の放熱板７にぶつかり、Ｂ方向に流れる。

【００２１】 以上のように、本実施例によれば、シャフト３にファンのハブ４の吸い込み空 気側に間隔をあけて取り付けた数枚の放熱板７によりファンモータ１が冷却でき る。

【００２２】 図２は本考案の第２の実施例によるファンモータ冷却構造の横断面図である。

【００２３】 図２に示すように、シャフト３に固定された数枚の放熱板７aの径が、ファン のハブ４から吸い込み空気側方向になるにつれて小さくなっている。

【００２４】 以上のように構成されたファンモータ冷却構造の動作を説明する。

【００２５】 まず、ファンモータ１が駆動するとシャフト３を介してファン２と数枚の放熱 板７aが回転する。このとき、ファンモータ１の駆動により発熱する熱はシャフ ト３を介して数枚の放熱板７aに伝わり、ファン２の回転により生じる空気流Ａ と熱交換させてファンモータ１を冷却させる。このとき、空気流Ａは数枚の放熱 板７aの径がファンのハブ４から吸い込み空気側になるにつれて小さくなってい るため、Ｃ方向に流れるので空気流Ａの抵抗が少なくなる。

【００２６】 以上のように、本実施例によれば、シャフト３にファンのハブ４の吸い込み空 気側に間隔をあけて取り付けた数枚の放熱板７aの径が、ファンのハブ４から吸 い込み空気側方向になるにつれて小さくなっているので、空気流Ａの抵抗が少な くファンモータ１が冷却できる。

【００２７】 図３は本考案の第３の実施例によるファンモータ冷却構造の横断面図である。

【００２８】 図３に示すように、シャフト３に固定された放熱板７bが円錐状で、かつ先端 が吸い込み空気側方向になっている。

【００２９】 以上のように構成されたファンモータ冷却構造の動作を説明する。

【００３０】 まず、ファンモータ１が駆動するとシャフト３を介してファン２と放熱板７b が回転する。このとき、ファンモータ１の駆動により発熱する熱はシャフト３を 介して放熱板７bに伝わり、ファン２の回転により生じる空気流Ａと熱交換させ てファンモータ１を冷却させる。このとき、空気流Ａは放熱板７bの形状が円錐 状で、かつ先端が吸い込み空気側方向になっているため、放熱板７bに沿ってＤ 方向に流れるので空気流Ａの抵抗がなくなる。

【００３１】 以上のように、本実施例によれば、シャフト３にファンのハブ４の吸い込み空 気側に取り付けた放熱板７bが円錐状で、かつ先端が吸い込み空気側方向になっ ているので、空気流Ａの抵抗がなくファンモータ１が冷却できる。

【００３２】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案のファンモータ冷却構造は、ファンを連結するシ ャフトに前記ファンのハブ４の吸い込み空気側に間隔をあけて数枚の放熱板を有 し、前記ファンの回転により生じる空気流と前記放熱板とを熱交換させることに より、前記ファンモータの外殻が樹脂等で包まれている場合でも前記ファンモー タが冷却できる。

【００３３】 また、放熱板の径がファンのハブ４から吸い込み空気側になるにつれて小さく なっているので、ファンの回転により生じる空気流の抵抗が少なくなる。

【００３４】 また、さらに放熱板が円錐状で、かつ先端が吸い込み空気側方向になっている ので、ファンの回転により生じる空気流の抵抗がなくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施例におけるファンモータ冷
却構造の横断面図である。

【図２】本考案の第２の実施例におけるファンモータ冷
却構造の横断面図である。

【図３】本考案の第３の実施例におけるファンモータ冷
却構造の横断面図である。

【図４】従来のファンモータ冷却構造の横断面図であ
る。

【図５】図４のファンモータの斜視図である。

【図６】図４のファンモータの正面図である。

【符号の説明】

１…ファンモータ、 ２…ファン、 ３…シャフト、
４…ファンのハブ、 ７，７a，７b…放熱板。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ファンモータによって駆動されるファン
   と連結するシャフトに前記ファンのハブの吸い込み空気
   側に数枚の放熱板を間隔をあけて設けたことを特徴とす
   るファンモータ冷却構造。
2. 【請求項２】 前記ファンのハブから吸い込み空気側方
   向になるにつれて放熱板の径が小さくなることを特徴と
   する請求項１記載のファンモータ冷却構造。
3. 【請求項３】 放熱板が円錐状で、かつ先端が吸い込み
   空気側方向になっていることを特徴とする請求項１記載
   のファンモータ冷却構造。