JPH074898B2 - 自動車用成形防音材 - Google Patents

自動車用成形防音材

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JPH074898B2
JPH074898B2 JP22656292A JP22656292A JPH074898B2 JP H074898 B2 JPH074898 B2 JP H074898B2 JP 22656292 A JP22656292 A JP 22656292A JP 22656292 A JP22656292 A JP 22656292A JP H074898 B2 JPH074898 B2 JP H074898B2
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weight
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sound absorbing
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洋幸 栗原
万喜夫 酒井
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Nihon Tokushu Toryo Co Ltd
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Nihon Tokushu Toryo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸音材と遮音性シート
とを一体化してなる自動車用成形防音材に関し、詳細に
は、該吸音材が繊維成分を特定した繊維製吸音材を含む
2層以上からなり、例えば、車室内とエンジンルームと
を隔てるダッシュパネルに装着して、エンジン騒音を防
音する自動車用成形防音材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、自動車のエンジンル
ームと車室内を隔てるダッシュパネル等には、繊維原料
を嵩高性に加工したものを成形したり、フォーム材を成
形等してなる吸音材と遮音性シートが一体化して使用さ
れている。
【0003】しかし、車室内のより一層の静寂化の要請
から更に優れた防音効果を有する成形防音材の開発が待
ち望まれているが、かかる目的を達成するために吸音材
の目付量を多くし、嵩高く形成する方法によれば、防音
効果の向上にはなるが、防音防音効果の向上に比例して
防音材自体の著しい重量の増加になり好ましくない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、吸
音材及び遮音材の目付量を全く増加せしめることなく、
全ての周波数領域において、要求される防音効果を満足
せしめる成形防音材を開発することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決せんと
して、本発明者らは鋭意研究の結果、吸音材を構成する
繊維成分の一定割合を特定の繊維原料に限定することに
より、全周波数領域において優れた防音効果を顕現し得
ることを見出すに至ったものであり、しかして本発明の
要旨は、以下に存する。
【0006】吸音材と遮音シートからなる複層成形防音
材において、吸音材は少なくとも2層からなり、遮音シ
ートに接する吸音材は、繊維製吸音材であり、該繊維成
分のうち80重量%以上は綿であることを特徴とする自
動車用成形防音材。
【0007】本発明で使用する吸音材のうち、遮音シー
トに接する吸音材として使用する繊維製吸音材は、使用
繊維のうち80重量%以上を綿とすることを必須とし、
他の20重量%未満は、ガラスウール、麻、毛、ポリエ
ステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン、アクリル繊維、
ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、カーボン繊
維、カイノール等の有機系、無機系の天然あるいは合成
繊維、各種の金属繊維等の使用が可能である。綿の使用
量が80重量%未満の場合、全周波数領域において一定
以上の優れた吸音性能が顕現し得ない虞れがあり好まし
くない。また他の吸音材は特に限定されることなく使用
でき、上記繊維製吸音材のみならず、ポリウレタン製等
のフォーム材吸音材も好ましく使用できる。
【0008】従来の繊維製吸音材で使用される、衣料用
等に使用されていた織布を解繊してできる、いわゆる雑
反毛は、綿の含有率が30〜40重量%であり、該雑反
毛の使用量の3倍程度の重量の綿を混合し、全体として
80重量%以上の綿の使用量とすれば、遮音シートに接
する吸音材として使用する繊維製吸音材として用いる必
要がある。
【0009】本発明の成形防音材のうち繊維製吸音材を
製造する方法としては、従来公知の製造方法が利用でき
る。すなわち、繊維原料にフェノール樹脂等の熱硬化性
樹脂、あるいはポリエステル、ポリプロピレン等の熱可
塑性樹脂を混合してフリースを形成し、加熱してセミキ
ュア状態の嵩高性原反を製造する。これを適当な大きさ
に裁断し、任意の形状に成形するために成形型の上に載
置して、加圧成形若しくは加熱加圧成形することにより
繊維製吸音材が得られる。
【0010】加圧成形した繊維製吸音材に、合成ゴム、
天然ゴム、再生ゴム等のゴムや、瀝青質物、合成樹脂等
のバインダーに必要に応じ体質顔料、添加剤等の充填剤
を配合し、混練、圧延、シート化した遮音性能に優れた
遮音材を積層、一体化し、優れた吸音性能及び遮音性能
を有する防音材となし得る。
【0011】
【実施例】本発明の理解に供するため、以下に実施例を
記載する。いうまでもなく、本発明は以下の実施例に限
定されるものではない。
【0012】
【実施例1】綿100重量%の繊維原料にフェノール樹
脂を混合してフリースと成したあと加熱してセミキュア
状態とし、適当な大きさに裁断して繊維製吸音材の原反
を製造した。該繊維製吸音材の原反を200℃に加熱し
た下金型上に載置して上金型を降下せしめ、100kg
/cm2 にて1分間、加熱加圧成形し、面重量800g
/m2 の繊維製吸音材の成形物を作成した。ブチルゴム
40重量部、ブロンアスファルト5重量部、炭酸カルシ
ウム50重量部及びタルク5重量部を混練し、3mm厚
に押出し成形し、遮音性シートとなした。該遮音性シー
トを100℃で1分間プレヒートした後、5℃に冷却し
た下金型上に載置後真空成形した。遮音性シートの真空
成形物の上に接着剤を介して上記繊維製吸音材の成形物
を載置し、更にその上に片面接着加工した化繊不織布2
00g/m2 をセットして、上金型を降下せしめ、10
0kg/cm2 にて30秒間加圧成形し、面重量550
0g/m2 の自動車用成形防音材1を得た。
【0013】
【実施例2】綿80重量%及びポリプロピレン繊維20
重量%を混合してフリースと成したあと加熱してセミキ
ュア状態とし、適当な大きさに裁断して繊維製吸音材の
原反を製造した。該繊維製吸音材の原反を180℃で1
分間プレヒートした後、5℃に冷却した下金型上に載置
して上金型を降下せしめ、100kg/cm2 にて1分
間、冷却加圧成形し、面重量800g/m2 の繊維製吸
音材の成形物を作成した。ブチルゴム40重量部、ブロ
ンアスファルト5重量部、炭酸カルシウム50重量部及
びタルク5重量部を混練し、3mm厚に押出し成形し、
遮音性シートとなした。該遮音性シートを100℃で1
分間プレヒートした後、5℃に冷却した下金型上に載置
後真空成形した。遮音性シートの真空成形物の上に接着
剤を介して上記繊維製吸音材の成形物を載置し、更にそ
の上に綿の含有率が30重量%の雑反毛にフェノール樹
脂を混合してフリースとなしたあと加熱して完全キュア
状態としたフェルト300gを同時にセットして上金型
を降下せしめ、100kg/cm2 にて30秒間加圧成
形し、面重量5500g/m2 の自動車用成形防音材2
を得た。
【0014】
【実施例3】綿85重量%、羊毛5重量%、ガラスウー
ル5重量%及びポリエステル繊維5重量%からなる混合
繊維原料にフェノール樹脂を混合してフリースと成した
あと加熱してセミキュア状態とし、適当な大きさに裁断
して繊維製吸音材の原反を製造した。該繊維製吸音材の
原反を200℃に加熱した下金型上に載置して上金型を
降下せしめ、100kg/cm2 にて1分間、加熱加圧
成形し、面重量800g/m2 の繊維製吸音材の成形物
を作成した。ブチルゴム40重量部、ブロンアスファル
ト5重量部、炭酸カルシウム50重量部及びタルク5重
量部を混練し、3mm厚に押出し成形し、遮音性シート
となした。該遮音性シートを100℃で1分間プレヒー
トした後、5℃に冷却した下金型上に載置後真空成形し
た。遮音性シートの真空成形物の上に接着剤を介して上
記繊維製吸音材の成形物を載置し、更にその上に綿の含
有率が30重量%の雑反毛からなる200g/m2 のニ
ードルフェルトを同時にセットして上金型を降下せし
め、100kg/cm2にて30秒間加圧成形し、面重
量5500g/m2の自動車用成形防音材3を得た。
【0015】
【実施例4】綿80重量%、羊毛5重量%、ガラスウー
ル5重量%及びポリエステル繊維10重量%からなる混
合繊維原料にフェノール樹脂を混合してフリースと成し
たあと加熱してセミキュア状態とし、適当な大きさに裁
断して繊維製吸音材の原反を製造した。該繊維製吸音材
の原反を200℃に加熱した下金型上に載置して上金型
を降下せしめ、100kg/cm2 にて1分間、加熱加
圧成形し、面重量1000g/m2の繊維製吸音材の成
形物を作成した。ブチルゴム40重量部、ブロンアスフ
ァルト5重量部、炭酸カルシウム50重量部及びタルク
5重量部を混練し、3mm厚に押出し成形し、遮音性シ
ートとなした。該遮音性シートを100℃で1分間プレ
ヒートした後、5℃に冷却した下金型上に載置後真空成
形した。遮音性シートの真空成形物の上に接着剤を介し
て上記繊維製吸音材の成形物を載置し、更にその上に化
繊ニードルフェルト300g/m2 をセットして上金型
を降下せしめ、100kg/cm2にて30秒間加圧成
形し、面重量5500g/m2 の自動車用成形防音材4
を得た。
【0016】
【比較例1】綿60重量%及びポリエステル繊維40重
量%からなる混合繊維原料にフェノール樹脂を混合して
フリースと成したあと加熱してセミキュア状態とし、適
当な大きさに裁断して繊維製吸音材の原反を製造した。
該繊維製吸音材の原反を200℃に加熱した下金型上に
載置して上金型を降下せしめ、100kg/cm2 にて
1分間、加熱加圧成形し、面重量1000g/m2の繊
維製吸音材の成形物を作成した。ブチルゴム40重量
部、ブロンアスファルト5重量部、炭酸カルシウム50
重量部及びタルク5重量部を混練し、3mm厚に押出し
成形し、遮音性シートとなした。該遮音性シートを10
0℃で1分間プレヒートした後、5℃に冷却した下金型
上に載置後真空成形した。遮音性シートの真空成形物の
上に接着剤を介して上記繊維製吸音材の成形物を載置し
て上金型を降下せしめ、100kg/cm2にて30秒
間加圧成形し、面重量5500g/m2 の自動車用成形
防音材5を得た。
【0017】
【比較例2】綿40重量%、ポリエステル繊維10重量
%及びポリプロピレン繊維30重量%からなる繊維原料
を混合してフリースと成したあと加熱してセミキュア状
態とし、適当な大きさに裁断して繊維製吸音材の原反を
製造した。該繊維製吸音材の原反を180℃で1分間プ
レヒートした後、5℃に冷却した下金型上に載置して上
金型を降下せしめ、100kg/cm2 にて1分間、冷
却加圧成形し、面重量1000g/m2の繊維製吸音材
の成形物を作成した。ブチルゴム40重量部、ブロンア
スファルト5重量部、炭酸カルシウム50重量部及びタ
ルク5重量部を混練し、3mm厚に押出し成形し、遮音
性シートとなした。該遮音性シートを100℃で1分間
プレヒートした後、5℃に冷却した下金型上に載置後真
空成形した。遮音性シートの真空成形物の上に接着剤を
介して上記繊維製吸音材の成形物を載置して上金型を降
下せしめ、100kg/cm2にて30秒間加圧成形
し、面重量5500g/m2 の自動車用成形防音材6を
得た。
【0018】
【試験方法】自動車用成形防音材1〜6の各周波数にお
ける防音効果を測定した。
【0019】
【結果1】試験結果を表1に示す。表中の単位はdBで
ある。数字が大きいほど防音効果が高い。
【表1】
【0021】
【発明の効果】本発明になる成形防音材は、全ての周波
数領域において要求されている防音効果を満足するもの
であることが明らかになった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸音材と遮音シートからなる複層成形防
    音材において、吸音材は少なくとも2層からなり、遮音
    シートに接する吸音材は、繊維製吸音材であり、該繊維
    成分のうち80重量%以上は綿であることを特徴とする
    自動車用成形防音材。
JP22656292A 1992-08-04 1992-08-04 自動車用成形防音材 Expired - Lifetime JPH074898B2 (ja)

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JPH0655678A JPH0655678A (ja) 1994-03-01
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KR101898871B1 (ko) * 2018-02-08 2018-09-14 주식회사 엔바이오니아 흡음 패널의 제조방법 및 그 방법에 의해 제조된 흡음 패널
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