JPH07233570A - 成形防音材 - Google Patents

成形防音材

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JPH07233570A
JPH07233570A JP4198987A JP19898792A JPH07233570A JP H07233570 A JPH07233570 A JP H07233570A JP 4198987 A JP4198987 A JP 4198987A JP 19898792 A JP19898792 A JP 19898792A JP H07233570 A JPH07233570 A JP H07233570A
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JP
Japan
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fiber
molded
raw material
fibers
automobile
Prior art date
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Pending
Application number
JP4198987A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Kurihara
洋幸 栗原
Masahiro Nojima
雅寛 野島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Tokushu Toryo Co Ltd
Original Assignee
Nihon Tokushu Toryo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nihon Tokushu Toryo Co Ltd filed Critical Nihon Tokushu Toryo Co Ltd
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  • Building Environments (AREA)
  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
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  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 全周波数帯域に渡って吸音性能が高く、遮音
性能をも有する各種用途に有用な防音材の開発。 【構成】 有機、無機等の天然繊維又は合成繊維の単独
もしくは混合繊維を主原料として加圧成形して成る防音
材において、使用繊維の繊維径が30μ以下である繊維
を全繊維量の20wt%以上含むことを特徴とし、遮音
材若しくは表皮材を積層してなる成形防音材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のルーフパネル
に取り付けられ美装、吸音の用に供される、防音材に表
皮材を積層して成る自動車用成形天井材や、車室内とエ
ンジンルームとを隔てるダッシュパネルに装着される、
防音材に遮音材を積層して成るダッシュインシュレー
タ、エンジンフード、トランクマット、エンジンアンダ
ーカバー、ダッシュアウタ等に利用できる成形防音材に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車には天井部にあたるル
ーフパネルに吊り天井、成形天井等の天井材が取り付け
られ、車室内の美装、あるいは騒音の吸音の役にたって
いる。又、エンジンルームのフード部、エンジンルーム
と車室内を隔てるダッシュパネル等には、繊維原料を嵩
高性に加工して成形したり、フォーム材を成形した防音
材が使用されている。
【0003】ところで、これらの反毛原料より成形した
防音材や、フォーム材は、その材料自身の通気性により
吸音性能が顕現される。例えばフォーム材料の場合に
は、フォームを成形する時の配合や反応条件によって、
セル(気泡)の出来かたが異なるが、細かく均一なセル
が多数出来た方がより吸音性能が良好な事が判明してい
る。これは、空気流れ抵抗と密接に関係しており、一般
には空気流れ抵抗値が高ければより吸音率は高いとされ
ている。空気流れ抵抗値と吸音率の関係は、中〜高周波
数領域で明瞭になっている。
【0004】一方で、従来人間の耳にはあまり大きな影
響を与えないとされてきた、低周波数領域の騒音が近年
問題とされる様になり、対策が急務となっている。低周
波数領域とは一般に500Hz未満の周波数を有する音
であり、この低周波数領域においては単純に空気流れ抵
抗と吸音率の関係が成立しない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、中〜
高周波数領域は無論のこと、低周波数領域においても優
れた吸音性能及び遮音性能を顕現する成形防音材を開発
する事にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決せんと
して、本発明者らは鋭意研究の結果、一定割合以上の反
毛繊維原料の繊維径を一定以下に限定することにより、
全周波数領域において優れた吸音性能を、材料の低弾性
化により遮音性能を顕現する成形防音材を開発するに至
ったものである。以下に内容を説明する。
【0007】ガラスウール、綿、麻、毛、ポリエステル
繊維、ナイロン繊維、レーヨン、アクリル繊維、ポリプ
ロピレン繊維、ポリエチレン繊維、カーボン繊維、カイ
ノール、各種の金属繊維等、有機系、無機系の天然ある
いは合成繊維は多数あるが、これら吸音成形防音材に使
用できる繊維原料のうち、繊維径が30μ以下の繊維が
20wt%以上含まれる事を必須とする。さらに好まし
くは、繊維径が10μ以下の繊維を使用する場合であ
り、全周波数領域において優れた吸音性能が顕現され
る。繊維原料の種類は特に限定されず、従来使用されて
いるいかなる繊維原料でも、繊維径が30μ以下である
限り使用できる。また単独の繊維に限定しても、いくつ
かの種類の繊維を混合しても使用する事が出来る。
【0008】衣料用等に使用されていた繊維原料を解繊
して出来る、いわゆる雑反毛は、平均の繊維径が100
〜150μ程度であるのでこれをそのままでは使用出来
ない。繊維径が30μを超えると吸音率の向上は認めら
れない。また、繊維径が30μ以下の繊維を使用して
も、全繊維量の20wt%未満であった場合には、充分
な吸音性能の向上が認められず、特に低周波数領域にお
いて吸音性能が不十分である。
【0009】本発明の吸音成形防音材を成形製造するに
は、従来公知の成形製造方法が利用できる。すなわち、
繊維原料にフェノール樹脂等の熱硬化性樹脂、あるいは
ポリエステル、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を混合
してフリースを形成し、加熱してセミキュア状態の嵩高
性原反を製造する。これを適当な大きさに裁断し、任意
の形状に成形するための成形型の上に載置して、加圧成
形若しくは加熱加圧成形する事により吸音成形防音材が
得られる。
【0010】成形する際に、合成ゴム、天然ゴム、再生
ゴム等のゴムや、瀝青質物、合成樹脂等のバインダーに
必要に応じ顔料類、繊維類等の充填材を配合し、混練、
圧延、シート化した遮音性能に優れた遮音材を積層し、
同時に成形する事も可能であり、優れた吸音性能に加え
て遮音性能を付加した吸・遮音材として機能する。ま
た、本発明に塩化ビニル等の合成樹脂製シートや不織
布、織布等による表皮材を積層する事により、意匠性に
優れた自動車用天井材等の内装材とする事もできる。
【0011】一例として自動車用のダッシュ部防音材、
エンジンフード防音材、天井材、トランクルーム用防音
材への応用を例示したが、本発明になる成形防音材はこ
れらの防音材に限定されるものではなく、家庭用電化製
品、建築部材、船舶、航空機等の輸送機械等と、防音を
必要とするあらゆる分野への応用が可能である。
【0012】
【実施例】本発明の理解に供するため、以下に実施例を
記載する。いうまでもなく、本発明は以下の実施例に限
定されるものではない。
【0013】
【実施例1】平均繊維径30μの綿とポリエステル繊維
の混合繊維原料にフェノール樹脂を混合してフリースと
成したあと加熱してセミキュア状態とし、適当な大きさ
に裁断して原反を製造し、該原反を200℃に加熱され
ている成形下型に載置して上型を降下させ100kg/
cm2にて1分プレスし、自動車用天井材の形状に成形
し、面重量1000g/m2、厚さ5mmの自動車用天
井材1を得た。
【0014】
【実施例2】平均繊維径5μのガラス繊維に成形バイン
ダーとしてポリプロピレン繊維を全繊維量の50wt%
混合し、製造された原反を加熱オーブンにて150℃で
5分プレヒートした後15℃に冷却されている成形下型
に載置し、上型を降下させ120kg/cm2にて50
秒プレスし、自動車用天井材の形状に成形し、面重量1
000g/m2、厚さ5mmの自動車用天井材2を得
た。
【0015】
【実施例3】綿、麻、レーヨン、アクリル繊維からな
る、平均繊維径が20μの混合繊維に粉体フェノール樹
脂を混合してセミキュア状態の原反を製造し、200℃
に加熱されている成形下型に載置し、上型を降下させて
120kg/cm2にて50秒プレスし、自動車用天井
材の形状に成形し、面重量1000g/m2、厚さ5m
mの自動車用天井材3を得た。
【0016】
【比較例1】平均繊維径が120μの雑反毛を原材料と
して、これに繊維バインダーとしてポリプロピレン繊維
を混合し、フリースと成した後乾燥オーブンにて180
℃で5分プレヒートし、15℃に冷却されている成形下
型に載置し、上型を降下させて120kg/cm2にて
50秒プレスし、自動車用天井材の形状に成形し、面重
量1000g/m2、厚さ5mmの自動車用天井材4を
得た。
【0017】
【実施例4】平均繊維径が30μの綿繊維を原材料とし
て、これに繊維バインダーとしてポリエチレン繊維を2
0wt%混合してセミキュア状態の原反を製造し、15
0℃に加熱されている成形下型に載置し、上型を降下さ
せて120kg/cm2にて50秒プレスし、自動車ダ
ッシュパネルに密着する形状に成形し、面重量1000
g/m2、厚さ20mmの自動車用ダッシュインシュレ
ータ1を得た。
【0018】
【実施例5】平均繊維径が30μの綿、ポリエステル、
レーヨン、アクリルからなる、混合繊維を原材料とし
て、これに粉体フェノール樹脂を混合してセミキュア状
態の原反を製造し、200℃に加熱されている成形下型
に載置し、上型を降下させて120kg/cm2にて5
0秒プレスし、自動車ダッシュパネルに密着する形状に
成形し、面重量1000g/m2、厚さ20mmの自動
車用ダッシュインシュレータ2を得た。
【0019】
【実施例6】平均繊維径が30μの綿繊維に平均繊維径
120μの雑反毛を30wt%混合したものを原材料と
して、これに粉体フェノール樹脂を混合してセミキュア
状態の原反を製造し、200℃に加熱されている成形下
型に載置し、上型を降下させて120kg/cm2にて
50秒プレスし、自動車ダッシュパネルに密着する形状
に成形し、面重量1000g/m2、厚さ20mmの自
動車用ダッシュインシュレータ3を得た。
【0020】
【比較例2】平均繊維径が120μの雑反毛を原材料と
して、これにポリプロピレン繊維を混合してフリース成
形して後、180℃で5分プレヒートし15℃に冷却さ
れている成形下型に載置し、上型を降下させて120k
g/cm2にて50秒プレスし、自動車ダッシュパネル
に密着する形状に成形し、面重量1000g/m2、厚
さ20mmの自動車用ダッシュインシュレータ4を得
た。
【0021】
【試験方法】 自動車用天井材1〜4の各周波数における吸音率を測
定した。 自動車用ダッシュインシュレータ1〜4の各周波数に
おける防音効果を測定した。
【0022】
【結果1】 試験結果を表1に示す。表中の数字は吸音率であり、
数字が大きいほど吸音効果が高い。
【表1】
【0023】
【結果2】 試験結果を表2に示す。表中の単位はdBである。数
字が大きいほど防音効果が高い。
【表2】
【0024】
【発明の効果】本発明になる成形防音材は、全周波数領
域において従来の防音材と比較して格段に優れた吸音性
能を顕現するものである。また、繊維径が細い繊維だけ
を使用した事によって、従来の繊維系材料の防音材に比
較すると材料の弾性率が低くなり、遮音性能を向上させ
ることができた。従って、各種の形状に成形して防音材
となした場合、防音効果は飛躍的に向上する。各種の遮
音材、表皮材と組み合わせ、積層して使用することも可
能であるので、応用範囲は広く、各種の産業機器に防音
性を付与する事が出来る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04H 1/42 X 1/54 C 1/60 G10K 11/162

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機、無機等の天然繊維又は合成繊維の
    単独もしくは混合繊維を主原料として加圧成形して成る
    防音材において、使用繊維の繊維径が30μ以下である
    繊維を全繊維量の20wt%以上含むことを特徴とする
    成形防音材。
  2. 【請求項2】 ゴムシート等の遮音材若しくは不織布等
    の表皮材を積層してなる、請求項1に記載された成形防
    音材。
JP4198987A 1992-07-03 1992-07-03 成形防音材 Pending JPH07233570A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11115645A (ja) * 1997-10-16 1999-04-27 Nissan Motor Co Ltd 自動車室内の遮音構造
JP2002178848A (ja) * 2000-12-14 2002-06-26 Kasai Kogyo Co Ltd 車両用防音材及びその製造方法

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JPS6271996A (ja) * 1985-09-25 1987-04-02 日本特殊塗料株式会社 防音処理の方法
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19980317