JPH0748623A - 表面性状の良好な鋼板の製造法 - Google Patents

表面性状の良好な鋼板の製造法

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JPH0748623A
JPH0748623A JP21212493A JP21212493A JPH0748623A JP H0748623 A JPH0748623 A JP H0748623A JP 21212493 A JP21212493 A JP 21212493A JP 21212493 A JP21212493 A JP 21212493A JP H0748623 A JPH0748623 A JP H0748623A
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JP
Japan
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scale
rolling
steel sheet
steel
water
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Withdrawn
Application number
JP21212493A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Tamehiro
博 為広
Rikio Chijiiwa
力雄 千々岩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
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Publication of JPH0748623A publication Critical patent/JPH0748623A/ja
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  • Heat Treatment Of Steel (AREA)
  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スケールが黒色・均一で薄く、密着性の優れ
た熱間圧延鋼板を製造する。 【構成】 鋼板の熱間圧延において、各圧下直後に高圧
水で水冷しながら圧延を行い、圧延を終了後ただちに8
00℃以下700℃以上の温度まで水冷する。 【効果】 スケールが黒色・均一で薄く、密着性に優
れ、曲げ加工時のスケール剥離・巻込みによる疵発生が
なく、塗装性・レーザー切断性が良好で見栄えが良い鋼
板を製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表面性状の良好な鋼板の
製造法に関するもので、鉄鋼業においては、厚板、ホッ
トコイル、形鋼などの熱間圧延鋼の製造に幅広く適用で
きる。
【0002】
【従来の技術】鋼板の熱間圧延において、そのスケール
すなわち表面性状の制御を主目的として加熱圧延条件を
最適化することはほとんど実施されていなかった。しか
し、鋼板の曲げ加工時のスケール剥離・押込みによる疵
発生、塗装の容易さ、外観すなわち見栄えの問題、さら
にはレーザー切断性などの観点から、鋼板表面のスケー
ル特性に対する要求はますます強くなってきた。一般
に、スケールが黒色、均一すなわち凹凸が少なく粗度が
小さくて薄く、密着性すなわちタイト性が良いことが求
められる。このため、特願平3−272353号明細書
に記載されているように、Si添加など鋼の化学成分あ
るいは加熱圧延条件の最適化によってスケールを制御す
る技術が開発された。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの技術
は汎用性が乏しく、化学成分の異なった鋼にはまったく
適用できない。当然ながら鋼材には機械的性質、溶接性
などの基本特性が要求されるので、スケール特性改善の
ための成分変更は好ましくない。本発明は、スケールが
黒色で薄く、タイト性の優れた鋼の製造性を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、鋼板の
熱間圧延において、各圧下直後に高圧水で水冷しながら
圧延を行い、圧延を終了後ただちに800℃以下700
℃以上の温度まで水冷することを特徴とする表面性状の
良好な鋼板の製造法である。
【0005】
【作用】以下、本発明について説明する。
【0006】スケール厚を薄くするには、鋼片加熱時の
スケール除去を十分に行い、圧延中および圧延後の冷却
中のスケール生成を防止する必要がある。加熱時のスケ
ール除去は一般に超高圧水を利用した除去装置、すなわ
ちハイドロリックスケールブレーカーによって行われ、
十分な除去が可能である。一方、圧延中のスケール生成
防止については、各圧下すなわち圧延直後に鋼板の表面
を高圧水で水冷して鋼板の表面温度を望ましくは800
℃以下に低下させることが有効である。高圧水による水
冷は、圧延で剥離・粉砕したスケールの除去にも効果が
ある。つぎに圧延後の冷却中のスケール生成を防止する
には、鋼の実質的な温度を800℃以下とすればよい。
鋼板の温度が800℃以下では生成するスケール厚も薄
く、スケールのタイト性も良好である。このためには、
圧延後ただちに800℃以下まで水冷する必要がある。
しかし、水冷停止温度が低すぎると鋼板表面の残存水に
よって赤錆が生成する。したがって、水冷停止温度は7
00℃以上とする必要がある。この場合、上記のように
圧延初期の段階からスケール生成を抑制すなわちスケー
ル層を薄くすれば、圧延の終段における圧延によるスケ
ール層の破壊・剥離を抑制することができ、たとえスケ
ールが破壊してもその量はわずかであり、また高圧水に
よる水冷によって鋼板表面から除去することができるの
で、鋼表面に主としてマグネタイトからなる均一なスケ
ール層を得ることが可能である。これはスケール色を黒
色化するのにも有効である。すなわち、スケール色が赤
くなるのは、圧延で破壊、粉砕されたスケールの表面層
が鋼板表面に残存することが一つの原因である。なお水
冷方法は高圧水による冷却であり、たとえば熱間圧延時
に採用されているデスケーリングの活用が望ましい。
【0007】本発明では鋼の化学成分はとくに限定しな
いが、重量%でC:0.01〜0.25、Si:1.5
以下、Mn:0.2〜2.5、P:0.03以下、S:
0.01以下に、必要に応じて、Nb、Ti、V:0.
003〜0.1、Ni、Cr、Mo:0.05〜1.
0、Cu:0.05〜2.0、B:0.0003〜0.
003、Ca:0.0005〜0.005の1種または
2種以上を含有する鋼が望ましい。
【0008】
【実施例】つぎに実施例について述べる。
【0009】表1は、重量%でC:0.17、Si:
0.22、Mn:1.32、P:0.008、S:0.
002、Nb:0.012、Ti:0.009、N:
0.0023を含有し、残部が鉄および不純物からなる
鋼片を1220℃で再加熱後、加熱時のスケールを除去
し、種々の水冷条件、圧延終了温度で圧延した結果を示
す。調査項目は、スケールの色調(目視)、スケー
ル厚(断面の光学顕微鏡観察)、曲げ試験時のスケー
ルのタイト性である。曲げ試験は全厚で100mm幅の
試験片を曲げ半径=2×板厚で180°曲げて行い、そ
のときのスケールの剥離程度を評価した。本発明法によ
り製造した鋼板のスケールは青黒色すなわち青みがかっ
た黒色で薄く、タイト性に優れていた。これに対し、比
較例はスケール色が赤いかまたはスケールが厚く、タイ
ト性に劣った。鋼5は水冷停止温度が低過ぎるためスケ
ール色がやや赤かった。鋼6は圧延後の水冷がなく、空
冷したためスケール厚が厚く、タイト性が劣った。鋼7
は圧延中の水冷がなく、スケールが鋼板表面で均一でな
く、スケール色調も一定でなかった。またスケール厚が
厚く、タイト性にも劣った。鋼8は圧延中の水冷条件が
不適切で、鋼7と同様にスケールの均一性が劣った。
【0010】
【表1】
【0011】
【発明の効果】本発明法により製造した鋼板はスケール
が黒色・均一で薄く、密着性に優れ、曲げ加工時のスケ
ール剥離・巻込みによる疵発生がなく、塗装性・レーザ
ー切断性が良好であり、見栄えが良い。また、本発明法
によれば、鋼の化学成分に関係なく、また適度の制御圧
延すなわち低温圧延を行っても良好なスケール特性を有
する鋼板を得ることができる。このように、本発明法で
製造した鋼板は表面のスケール特性が優れ、造船、建
築、橋梁、産業機械、圧力容器、ラインパイプなどあら
ゆる用途に用いることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板の熱間圧延において、各圧下直後に
    高圧水で水冷しながら圧延を行い、圧延を終了後ただち
    に800℃以下700℃以上の温度まで水冷することを
    特徴とする表面性状の良好な鋼板の製造法。
JP21212493A 1993-08-05 1993-08-05 表面性状の良好な鋼板の製造法 Withdrawn JPH0748623A (ja)

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ID=16617286

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JP (1) JPH0748623A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0978180A (ja) * 1995-09-20 1997-03-25 Nippon Steel Corp 高密度エネルギー線切断性に優れた鋼材及びその製造方法
KR20190132494A (ko) 2017-04-07 2019-11-27 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 흑피 열연 강판 및 그의 제조 방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0978180A (ja) * 1995-09-20 1997-03-25 Nippon Steel Corp 高密度エネルギー線切断性に優れた鋼材及びその製造方法
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