JPH074845Y2 - パチンコ機列用ランプ表示器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、パチンコ機列の前面上方にパチンコ機ごとに
設けて、係員の呼び出し等に使用するパチンコ機列用ラ
ンプ表示器に関するものである。

〈従来の技術〉 複数のパチンコ機を並べて設置するパチンコ機列におい
て、従来は、パチンコ機の発射装置のモータに電力を供
給するパチンコ機用電源回路と、パチンコ機列用ランプ
表示器のランプに電力を供給するランプ表示器用電源回
路とを別個に配線していた。そして、各パチンコ機に設
けてある電源入力部とパチンコ機用電源回路とを接続
し、パチンコ機ごとに配設するランプ表示器にはパチン
コ機列用ランプ表示器用電源回路から電力の供給を受け
るようにしていた。

また、従来のパチンコ機列用ランプ表示器は、例えば赤
いランプが点灯した場合は打止状態を示し、黄色のラン
プが点灯した場合は係員を呼んでいる状態を示すなど、
点灯するランプの位置や色により識別させていた。

〈考案が解決しようとする課題〉 パチンコ機列にパチンコ機用電源回路とランプ表示器用
電源回路とを別個に設けることは、配線工事が面倒であ
ったり、誤配線の原因となるなどの不都合を生じる。ま
た、近時においては、パチンコ機の役物の制御や店内の
パチンコ機の集中管理装置にコンピュータ等を使用して
いるので、パチンコ機列の内部における配線が煩雑にな
ると、ノイズが発生し易く、このノイズによりパチンコ
機のマイクロコンピュータが誤動作したり、管理室の集
中管理装置が誤動作するなどパチンコ店にとって致命的
なトラブルを発生することがある。

また、近時のパチンコ機は、所謂大当りと呼ばれて短時
間で大量の賞球が獲得できる賞態様が発生する。この大
当りが発生した場合に、ランプ表示器を点灯又は点滅す
ると遊技の興趣を倍増させるとともに、係員にも知らせ
ることができるので、管理上好ましい。ところが、ラン
プ表示器を単に点灯又は点滅しただけでは、打止状態や
係員の呼び出しと識別が困難になる。

更に、パチンコ機の遊技内容が複雑となり、各パチンコ
機の管理も一層緻密化する現代においては、ランプ表示
器には、打止状態、係員の呼び出し、大当り表示の他に
も種々の報知機能を備えることが望まれている。

〈課題を解決するための手段〉 本考案は上記に鑑み提案されたもので、商用電力を所定
の電圧に変換した電力を受ける電源入力部と、該電源入
力部に入力した電力を電源とする発光源と、該発光源の
前方に配設されて発光源の光を受けて輝くレンズ部材
と、遊技者が操作するスイッチと、上記電源入力部から
入力した電力をパチンコ機に供給するパチンコ機用電源
出力部と、上記発光源の点灯又は点滅を制御する制御装
置と、店内のパチンコ機を集中的に管理する中央制御装
置から打止信号を入力する打止指令信号入力部とを備え
たものである。

〈作用〉 遊技者がスイッチを操作すると、該スイッチからの信号
にもとづいて制御装置が発光源を予め設定した態様で点
灯又は点滅する。また、中央制御装置から打止信号を受
けると、制御装置が該打止信号にもとづいて、スイッチ
からの信号を受けたときとは異なる態様で発光源を点灯
又は点滅する。

〈実施例〉 以下、本考案の実施例を図面にもとづいて説明する。

パチンコ機列１は、第１図に示すように、一方の側面に
複数のパチンコ機２…を並べて設置するとともに、反対
側の側面にも複数のパチンコ機を上記パチンコ機２とは
背向状態で並べて設置してなり、パチンコ機とパチンコ
機の間に玉貸機３を適宜に設置し、各パチンコ機の上方
に位置する横長な幕板４にはパチンコ機毎にパチンコ機
列用ランプ表示器５を設け、一端の上部には代表ランプ
表示器６を設けてある。また、パチンコ機列１の内部に
は各パチンコ機２から排出される球を回収する球回収樋
７、回収した球を研磨しながら上方の球補給装置に揚送
する球揚送機（図示せず）、各玉貸機３から排出される
金銭を一端の金庫に搬送するベルトコンベア等を設け、
適宜な部位には商用電力を所定の電圧（例えば24V）に
変換するトランス８を設け、該トランス８から電源回路
９をパチンコ機列１の長さ方向に沿って配線し、該電源
回路９と前記各パチンコ機列用ランプ表示器５とを接続
する。

パチンコ機列用ランプ表示器５は、第２図及び第３図に
示すように、横長な略筺状のケーシング10内に発光源と
してランプ11…を６個横に並べて設け、中央に配置した
２つのランプ11a,11aの前方には透光性を有して適宜な
色彩（例えば緑色）に着色した中央レンズ部材12を、左
側と右側に２つ宛配置したランプ11c,11b,11b,11cの前
方には透光性を有して適宜な色彩（例えば赤色）に着色
した左レンズ部材13、右レンズ部材14を夫々着脱可能に
取付け、上記中央レンズ部材12の下方にはパチンコ機１
の台番号を記載した台番号プレート15を貼設するととも
に遊技者が操作するスイッチ16を設ける。そして、内部
には配線基板17を取付けて該配線基板17に制御装置18を
設けるとともに、該制御装置18と主として外部の機器と
の接続を図る外部接続部等を設ける。なお、外部接続部
は、着脱可能なコネクタ、端子など電気的に接続可能で
あればどのような構成でもよく、また配線基板17に直接
設けて前記ケーシング10の背面に開設した開口部に臨ま
せてもよいし、ケーシング10の背面に直接取付けるよう
にしてもよい。本実施例における外部接続部は、第４図
に示すように、前記した電源回路９と接続する電源入力
部19、担当するパチンコ機２の発射装置のモータに電力
を供給するパチンコ機用電源出力部20、店内のパチンコ
機２を集中的に管理する中央制御装置から打止信号を入
力する打止指令信号入力部21、電源入力部19から入力し
た電力（24V）をトランスや抵抗器などの電圧変換手段
により所定の電圧（AC8v,DC12v）に変換してパチンコ機
等に供給する副電源出力部22a,22b、担当するパチンコ
機２のセーフ球検出器やアウト球検出器等からの情報信
号を入力する情報信号入力部23、該情報信号入力部23に
入力した信号をそのまま出力する情報信号中継出力部2
4、担当するパチンコ機２の遊技制御装置から大当りの
賞態様が成立した旨の信号を入力する大当り信号入力部
25、担当するパチンコ機２において大当りが成立して装
飾ランプが光った時にこの光を受けて作動する光センサ
26から間接大当り信号を入力する間接大当り信号入力部
27、磁気検出器やパチンコ機に設けた不正乃至不適正検
出器からの信号を入力する不正信号入力部28,28などで
ある。

制御装置18は、第４図に示すように、ICやLSI等から構
成されて前記した打止指令信号入力部21、大当り信号入
力部25、間接大当り信号入力部25、不正信号入力部28、
スイッチ16からの信号を入力して処理する信号処理手段
29を有し、ドライバ30a,30b,30cを介してランプ11a,11
b,11cに接続している。また、電源入力部19とパチンコ
機用電源出力部20との間にリレー接点31とモーターカッ
ト選択接点32を並列に設けてある。したがって、モータ
ーカット選択接点32をオンにしておくと、リレー接点31
の状態に拘らずパチンコ機用電源出力部20からの給電に
よりパチンコ機２の発射装置が作動するが、モーターカ
ット選択接点32をオフにしておくと、リレー33が作動し
てリレー接点31がオフになったときにパチンコ機用電源
出力部20からの給電が停止され、パチンコ機の発射装置
が停止する。なお、このモーターカット選択接点32はパ
チンコ店の係員が操作できるようにしてある。

常態においてはリレー接点31がオン状態なので、モータ
ーカット選択接点32の状態に拘らず発射装置は作動可能
である。したがって、遊技者は発射操作部34を操作する
ことにより発射装置を作動させて、遊技を行うことがで
きる。そして、遊技途中において、発射して球が遊技盤
の障害釘に引っ掛かるなどのトラブルが発生した場合に
は、遊技者がランプ表示器５のスイッチ16を操作する。
スイッチ16がオンになると、信号処理手段29が該スイッ
チ16からの信号を処理してトラブル等の発生を判断、即
ち係員の呼出が求められていることを判断する。本実施
例では、左右端のランプ11cのみが点灯した状態を係員
呼び出し状態と予め設定してある。したがって、遊技者
がスイッチ16を操作すると、信号処理手段29がドライバ
30cに信号を送って左右端部のランプ11c,11cだけを点灯
し、他のランプ11a,11bを消灯したままとする。この態
様による点灯を発見した係員は、当該ランプ表示器５の
ところへ急行し、該ランプ表示器５の下方にあるパチン
コ機２のトラブルを処理する。そして、スイッチ16をオ
フにしてランプ11c,11cを消灯する。

遊技において、運良く大当りの賞態様が発生すると、パ
チンコ機２の遊技制御装置から大当りの賞態様が成立し
た旨の信号が大当り信号入力部25から信号処理手段29に
送られてくるか、又は光センサ26からの信号が間接大当
り信号入力部27を介して信号処理手段29に送られてく
る。この信号を受けた信号処理手段29は、遊技において
大当りが発生したことを判断する。本実施例では、全て
のランプ11a,11b,11cが点滅する状態を大当り発生状態
と予め設定してある。したがって、信号処理手段29は、
ドライバ30a,30b,30cに信号を送り、６個全部のランプ1
1…を点滅させる。

遊技中に永久磁石を近付けるなどの不正行為が行われた
り、ガラス枠が適切に閉じられていない場合などの不都
合が生じると、これらを検知する検出器から信号が発せ
られ、不正信号入力部28から信号処理手段29に送られ
る。信号処理手段29は、この信号を受けると不正行為等
の不都合が生じたことを判断する。本実施例では、外側
から２番目のランプ11b,11bを点灯し、他のランプ11a,1
1a,11c,11cを消灯した状態を不正乃至不都合発生状態と
予め設定してある。したがって、信号処理手段29は、上
記信号を受けると、ドライバ30bに信号を送り、外側か
ら２番目のランプ11b,11bを点灯し、他のランプ11a,11
a,11c,11cを消灯したままとする。したがって、この態
様での点灯を発見した係員は、当該パチンコ機２に不正
乃至不都合が発生したことを認識し、当該パチンコ機２
に急行する。また、本実施例では、信号処理手段29が不
正乃至不都合を判断した場合にはリレー33を作動してリ
レー接点31をオフとし、パチンコ機２への給電を停止す
る。したがって、信号処理手段29が不正乃至不都合を判
断すると、当該パチンコ機２の発射装置の作動が停止
し、遊技を中断する。そして、パチンコ機２に急行した
係員が適切な処理を終了し、リセットスイッチ35を操作
すると、信号処理手段29が不正乃至不都合が解消された
ことを判断し、ランプ11b,11bを消灯するとともにリレ
ー接点31を復活してパチンコ機２への給電を再開する。
なお、モーターカット選択接点32をオン状態にしておく
と、前記したように、パチンコ機２への給電は停止され
ないので、パチンコ機２の発射装置の作動は停止されな
い。

そして、遊技において賞球が次々に排出されて補給球数
が所定値に達するなど予め設定した打止条件が成立する
と、管理室の中央制御装置から打止信号が打止指令信号
入力部21を介して信号処理手段29に送られる。信号処理
手段29はこの信号を受けると当該パチンコ機２が打止状
態に移行したことを判断する。本実施例では、中央の２
つのランプ11a,11aが点灯した状態を打止状態と予め設
定してある。したがって、中央制御装置からの打止信号
を受けた信号処理手段29は、打止を判断すると、ドライ
バ30aに信号を送り、中央の２つのランプ11a,11aを点灯
し、他のランプ11b,11b,11c,11cを消灯したままとす
る。また、本実施例では、打止状態になると、不正行為
等の発生時と同様に、リレー33を作動してパチンコ機２
への給電を停止し、発射装置の作動を停止する。したが
って、打止状態になると、遊技者が発射操作部34を操作
しても発射装置が作動せず、遊技を継続することはでき
ない。なお、中央制御装置からの打止信号は有電圧、又
は無電圧信号でもよい。

上記の様に、本考案に係るランプ表示器５は、制御装置
18の制御にもとづいてランプ11…の点灯又は点滅状態を
異ならしめることにより複数種類の情報をランプ11…の
点灯・点滅態様の相違により報知することができる。な
お、上記したランプ11…の点灯又は点滅状態の一例であ
り、どのように組合せてもよい。

また、第４図に示すように、信号処理手段29からの出力
を外部端子36…からパチンコ機２に送り、該パチンコ機
２の表示ランプ37,38を本考案に係るランプ表示器５と
同時に点灯又は点滅することにより前記した情報を遊技
者等に報知するようにしてもよい。

更に、パチンコ機列１の端部に設けた代表ランプ表示器
６にも信号を送り、本考案に係るランプ表示器５と同時
に点灯又は点滅することにより係員に報知するようにし
てもよい。

なお、代表ランプ表示器６は、当該パチンコ機列１の全
てのランプ表示器５…と接続し、どのランプ表示器５が
作動した場合でも同時に作動するように構成することが
望ましい。

また、本考案における発光源は、ランプに限らず光を発
するものであればよく、例えば発光ダイオード等であっ
てもよい。

〈考案の効果〉 以上説明したように本考案によれば、パチンコ機列に設
ける電源回路は１系統でよい。したがって、配線工事が
従来よりも簡単に行うことができるし、ノイズ発生源の
減少によりマイクロコンピュータ等の誤動作が減少す
る。

また、本考案に係るランプ表示器は、制御装置により発
光源を様々な態様で点灯又は点滅させることができ、こ
の点灯又は点滅状態の違いにより多種多様な情報を遊技
者並びに係員に報知することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図はパチン
コ機列の正面図、第２図はパチンコ機列用ランプ表示器
の正面図、第３図はパチンコ機列用ランプ表示器の一部
欠截側面図、第４図は制御装置の概略ブロック図であ
る。 図中、１はパチンコ機列、２はパチンコ機、４は幕板、
５はパチンコ機列用ランプ表示器、６は代表ランプ表示
器、９は電源回路、10はケーシング、11はランプ、12は
中央レンズ部材、13は左レンズ部材、14は右レンズ部
材、16はスイッチ、17は配線基板、18は制御装置、19は
電力入力部、20はパチンコ機用電源出力部、21は打止指
令信号入力部、22は副電源出力部、23は情報信号入力
部、25は大当り信号入力部、28は不正信号入力部、29は
信号処理手段、30はドライバ、31はリレー接点、32はモ
ーターカット選択接点、33はリレー、34は発射操作部、
35はリセットスイッチ、36は外部端子である。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】商用電力を所定の電圧に変換した電力を受
   ける電源入力部と、該電源入力部に入力した電力を電源
   とする発光源と、該発光源の前方に配設されて発光源の
   光を受けて輝くレンズ部材と、遊技者が操作するスイッ
   チと、上記電源入力部から入力した電力をパチンコ機に
   供給するパチンコ機用電源出力部と、上記発光源の点灯
   又は点滅を制御する制御装置と、店内のパチンコ機を集
   中的に管理する中央制御装置から打止信号を入力する打
   止指令信号入力部とを備え、遊技者がスイッチを操作し
   たときに制御装置が発光源を点灯又は点滅する表示態様
   と、打止信号を受けて制御装置が発光源を点灯又は点滅
   する表示態様とを異ならしめたことを特徴とするパチン
   コ機列用ランプ表示器。
2. 【請求項２】商用電力を所定の電圧に変換した電力を受
   ける電源入力部と、該電源入力部に入力した電力を電源
   とする発光源と、該発光源の前方に配設されて発光源の
   光を受けて輝くレンズ部材と、遊技者が操作するスイッ
   チと、上記電源入力部から入力した電力をパチンコ機に
   供給するパチンコ機用電源出力部と、上記電源入力部か
   ら入力した電力を所定の電圧に変換してパチンコ機に供
   給する副電源出力部と、上記発光源の点灯又は点滅を制
   御する制御装置と、店内のパチンコ機を集中的に管理す
   る中央制御装置から打止信号を入力する打止指令信号入
   力部とを備え、遊技者がスイッチを操作したときに制御
   装置が発光源を点灯又は点滅する表示態様と、打止信号
   を受けて制御装置が発光源を点灯又は点滅する表示態様
   とを異ならしめたことを特徴とするパチンコ機列用ラン
   プ表示器。
3. 【請求項３】商用電力を所定の電圧に変換した電力を受
   ける電源入力部と、該電源入力部に入力した電力を電源
   とする発光源と、該発光源の前方に配設されて発光源の
   光を受けて輝くレンズ部材と、遊技者が操作するスイッ
   チと、上記電源入力部から入力した電力をパチンコ機に
   供給するパチンコ機用電源出力部と、上記発光源の点灯
   又は点滅を制御する制御装置と、店内のパチンコ機を集
   中的に管理する中央制御装置から打止信号を入力する打
   止指令信号入力部とを備え、遊技者がスイッチを操作し
   たときに制御装置が発光源を点灯又は点滅する表示態様
   と、打止信号を受けて制御装置が発光源を点灯又は点滅
   する表示態様とを異ならしめるとともに、打止信号を受
   けて制御装置がパチンコ機用電源出力部からの出力を停
   止するようにしたことを特徴とするパチンコ機列用ラン
   プ表示器。