JPH06154416A - 管理情報表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は組み立てが簡単で軽く薄く、かつ、水
平に開閉可能な管理情報表示装置を実現することを目的
とする。 【構成】発光素子をボンディングした薄いプリント配線
板を製作しておき、これを中板の両面に貼り付けて表示
板を構成する。この表示板を本体の一端に設けられた軸
によって水平に開閉するように組み立てる。 【効果】表示板が直立した時、自在に変化する表示板の
両面の表示内容と本体の表面の文字等との３面表示の効
果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、多数の機械の個々の状
態を管理者が監視し掌握し易いようにするための管理情
報表示装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】多数の機械を設置している色々な事業分
野において、個々の機械が現在どのような状態でどのモ
−ドで動作しているかを、管理者が監視掌握しやすい形
で表示するための管理情報表示装置が必要とされてい
る。

【０００３】特に、多数の遊技機を列設するパチンコ店
においては、管理者が各台の状態やゲームモードを監視
し記憶して正確に管理するようにしている。しかし、台
数が増加しゲームが複雑多様化するに従って、少数の管
理者によって正確に管理することが段々困難になってき
た。

【０００４】そのため、管理を効率的かつ容易にするた
めに、各台の状態やゲームモード等に関する管理情報を
表示板で表示する管理情報表示装置が色々工夫され実用
化されている。

【０００５】従来のパチンコ遊技機の管理情報表示装置
の代表的なものが、実開平４−３７４８８に開示されて
いる。この管理情報表示装置は、各パチンコ台の上部の
幕板に固定されたケーシングと、ケーシングから出入り
可能に設けられた表示板と、この表示板を押し出す駆動
装置とを備え、表示板の表面には文字を表示するための
複数の表示等が配列されている。

【０００６】そして、台があるゲームモードになると、
駆動装置が表示板の一端を押し、その一端は、ケーシン
グとある角度をなすまで落下して停止し、その時、表示
板の表示灯が点灯し、横の方から監視している管理者か
ら見えるようになっている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の管理情報表
示装置は、（１）市販の発光灯を表示板に一つ一つ取り
付けて組み立てるため、製造工程に要する人時が大き
い、（２）装置のサイズおよび重量が大きくなり、特
に、表示板は厚くかつ重くなるため、水平開閉構造にす
ることが困難で落下式にせざるを得ない、（３）指示板
を閉じている時でも厚いケーシングが幕板の表面から突
出しているから美観上芳しくない、という欠点があっ
た。

【０００８】従って、本発明は、従来技術の上記欠点を
除去し、薄型軽量かつ組み立て簡単であり、しかも見た
目が美しい管理情報表示装置を実現することを目的とす
る。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明による管理情報表示装置は、固定されたケー
ス型の本体と、本体の左右いずれか一方の端部に取り付
けられた軸によって水平に開閉して本体内に収納されあ
るいは本体から直角に起立する表示板とを備え、表示板
は、軸と係合する中板と、この中板の表裏両面に取り付
けられたプリント配線板とを有し、この各プリント配線
板は、基板にプリント配線を施しこのプリント配線の上
に発光素子をボンディングすることにより、複数の文字
等を表示する発光表示部とこの発光素子部の発光動作を
制御する制御回路とを形成して構成される。

【００１０】また、本発明による管理情報表示装置は、
表示板の表裏の各プリント配線板の表面には、発光表示
部に対応する位置に文字等の形の窓を持つ表板が貼り付
けられ、これら等の窓には発光素子に当たる部分がレン
ズ状に加工された透明なシートが施されて構成される。

【００１１】更に、本発明による管理情報表示装置の本
体は、軸に取り付けられた捩じりバネと、表示板の縁に
掛け外し可能なキーと、キー駆動部と、ストッパーとを
有し、キー駆動部がキーを外した時表示板はバネによっ
て起立し、ストッパーによって直立して停止するように
構成される。

【００１２】更にまた本発明による管理情報表示装置
は、本体の表示板を収納する部分の底には文字等を記載
したシートが貼られ、前記表示板が起立した時、このシ
ートの文字が現れるように構成される。

【００１３】

【作用】上記構成による管理情報表示装置は、それぞれ
独立に複数のモードの内の１つで動作する列設された機
械に１対１の対応で設置される。対応する機械がある特
定の動作モードになると、キー駆動部はキーを外して表
示板を自由にする。その結果、表示板は軸に取り付けら
れているバネによって起立し、ストッパーによって直立
して停止する。

【００１４】この時、制御回路は発光表示部の発光素子
の発光を制御し、表示板の両面の文字灯を光らせたり、
表示板の周辺部を飾る豆灯を赤や緑で点滅させたりし
て、管理者に機械の動作モードを知らせる。表示板は、
両面に文字等が表示されると共に、水平方向に直立して
いるから大変見やすい。

【００１５】更に、表示板が起立した場合には、本体の
表示板を収納する部分の底に貼られているシートの文字
等が現れ、表示板の両面の表示情報と合わせて３面の表
示効果を上げる。また、特定動作モードが終了した時に
は、表示板を軽く押すことによって、本体の中へ収納す
ることができ、この時、キーはキー駆動部によって自動
的に掛けられる。

【００１６】

【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。図１はパチンコ遊技機の管理情報表
示装置の実施例を示す。管理情報表示装置１は、店内に
列設された各パチンコ遊技機７に対応して設置され、上
部の幕板８の表面に固定された矩形の箱状の本体２と、
本体２の左端部に垂直に取り付けられている軸３１によ
って水平に開閉して本体２内に収納されあるいは本体か
ら直角に起立する表示板３とから概略構成される。

【００１７】表示板３の表面および裏面の各周辺部には
所定の間隔で複数の小さな電灯（以下、豆灯という）５
が配列されている。また、表示板３の表面および裏面の
各中央部には複数の文字（ＳＴＡＲＴ）を表す表示灯
（以下、文字灯という）４が配列されている。

【００１８】パチンコ遊技機７は入賞していない時はゲ
ームモード”Ｍ”で動作し、入賞した時はゲームモー
ド”Ｎ”で動作するものとすると、ゲームモード”Ｍ”
の場合には、図中右側の管理情報表示装置１のように、
表示板３は本体２の中に収納されて閉じており、しか
も、文字灯４も豆灯５も消灯している。

【００１９】入賞してゲームモードが”Ｎ”になると、
図中左側の管理情報表示装置１のように、表示板３は水
平に開き本体２の表面に対して直立し、文字灯４および
豆灯５は全て表示を始める。文字灯４および豆灯５の点
灯は、時間的および色彩的に変化するように制御され
る。

【００２０】表示板３が起立すると、本体２の表示板３
を収納していた部分の底に貼りつけられそれまで表示板
３の下に隠れていたシールの表面に印字されている文字
６が現れ、表示板３の表裏の表示情報と共に３面で表示
効果を上げるようになっている。

【００２１】以下、管理情報表示装置１の構造の細部に
ついて説明する。図２は、管理情報表示装置１の上面図
を示し、図３はＡ−Ａ断面図を示す。本体２のフレーム
２１は金属板で形成され、その左端部２１ａは表示板３
を軸支するために他の部分よりやや高く、しかもほぼ１
／４円筒状に形成されている。

【００２２】この１／４円筒状の左端部２１ａの右端
は、表示板３が起立した時のストッパーとして機能す
る。また、左端部２１ａの１／４円筒のほぼ中心付近
に、表示板３の左端のスリーブ９に嵌合する軸３１が取
り付けられている。スリーブ９と軸３１の間にはねじり
バネが取り付けられている。

【００２３】本体２の内部は、フレーム２１と一体形成
された仕切り板２２によって上下に分かれており、この
仕切り板２２の上部には表示板３が収納され、その下部
には配線盤２３等が配置されている。この配線盤２３に
は、電気部品２３ａ、２３ｂ等が取り付けられ、必要な
配線が行われている。

【００２４】本体２の底には、仕切り板２２に設けられ
た孔から挿入されるボルト２８によって底板２４が取り
付けられている。本体２の内部右側には、表示板３の端
を上から押さえる鉤型のキー２５と、キー２５の下部に
連結されたプランジャー２６と、このプランジャー２６
を駆動するプランジャー駆動部２７とが設置されてい
る。キー２５の中央部はフレーム２１に固定され支点と
なっている。

【００２５】ゲームモード”Ｍ”の時には、プランジャ
ー２６はバネによりキー２５の下部を押しているので、
表示板３の端はキー２５の上端の鉤によって上から押さ
えている。しかし、ゲームモード”Ｎ”になると、プラ
ンジャー駆動部２７によってプランジャー２６は吸引さ
れ、従って、キー２５の鉤は表示板３から外れるように
なっている。

【００２６】表示板３は、軸３１が貫通するスリーブ９
と、スリーブ９と一体形成されるプラスチック製の中板
３２と、この中板３２の両面に貼り付けられたプリント
配線板３３ａ、３３ｂと、これ等プリント配線板３３
ａ、３３ｂの各表面に貼り付けられた金属性の表板３４
ａ、３４ｂとによってサンドイッチ状に構成されてい
る。

【００２７】プリント配線板３３ａ、３３ｂは下記のよ
うに製作される。まず、表示板３のほぼ２倍の長さを有
するプリント基板６０上に、プリント配線板３３ａ、３
３ｂ用のプリント配線を、図４に示すように、中心点Ｐ
に関して左右点対称に形成する。

【００２８】次に、このプリント配線の上に更に、図５
に示すような各点位置に赤色発光素子５０、５２および
緑色発光素子５１をボンディングする。図４の一部Ｅの
拡大したものを図６に示す。なお、豆灯５は赤色発光素
子５０と緑色発光素子５１の対によって構成され、文字
灯４は赤色発光素子５０によって構成される。

【００２９】次に、基板６０を点線Ｌに沿って切断する
ことによりプリント配線板３３ａ、３３ｂが得られる。
このようにして得られたプリント配線板３３ａ、３３ｂ
を中板３２の両面に貼り付ける。

【００３０】表示板３の表板３４ａ、３４ｂは、図２に
示すように、各豆灯５に対応する楕円形の窓３６と文字
灯４に対応する文字の形をした窓３７とを有し、文字の
窓３７は赤く縁取られている。これらの窓３６、３７に
は全て薄い透明シートが張られており、特に各発光素子
の真上に当たる位置はレンズ状になっている。

【００３１】図７は、プリント配線板３３ａ（３３ｂも
同じ）の回路図である。図７において、スイッチ４１の
センター端子は電源４０に接続されており、その一方の
接点はプランジャー２６の一端と接続されており、他方
の接点は発光色切換回路４２の入力端子と、文字灯用の
発光素子群４８の電源線５７と、トランジスタ４４、４
５の各エミッタとに接続されている。

【００３２】トランジスタ４４のコレクタは、赤色発光
素子５０の集合からなる発光素子群４６の電源線に接続
されており、トランジスタ４５のコレクタは、緑色発光
素子５１の集合からなる発光素子群４７の電源線に接続
されている。発光素子群４６および４７のアース線は、
トランジスタ４９を介して接地されている。

【００３３】発光素子群４８は１文字を６個の発光素子
５０で表示している。文字Ｓ、Ｔ、Ａ、Ｒ、Ｔに対応す
る各６個の発光素子５０は、それぞれトランジスタ５
２、５３、５４、５５、５６を介して接地されている。
これ等のトランジスタ５２〜５６のベースは、制御回路
４３の出力端子Ｓ、Ｔ、Ａ、Ｒ、Ｔと接続されている。

【００３４】発光色切換回路４２の端子ａはトランジス
タ４４のベースと、端子ｂはトランジスタ４５のベース
とそれぞれ接続されている。発光色切換回路４２は２つ
のフリップフロップを内蔵しており、２つの出力端子
ａ、ｂからそれぞれ相互の論理反転信号を出力する。

【００３５】従って、トランジスタ４９がオンの時、発
光色切換回路４２の端子ａの出力により発光素子群４６
に供給される電源がオンとなり、端子ｂからの出力によ
り発光素子群４７に供給される電源がオンになる。つま
り、赤色発光素子５０と緑色発光素子５１とは交互に発
光するようになっている。

【００３６】制御回路４３は、トランジスタ４９を制御
して、ゲームモード”Ｍ”の時発光素子群４６および４
７を一斉にオフする。制御回路４３はまた、発光色切換
回路４２の出力とホトトランジスタ５３のオン／オフに
応じて、発光素子群４８の発光素子５０の発光を文字単
位で制御する機能を有する。

【００３７】以下、本発明による管理情報表示装置１の
全体動作について説明する。パチンコ遊技機７がゲーム
モード”Ｍ”で動作している場合には、スイッチ４１は
図７の状態であり、トランジスタ５４はオフであるから
プランジャー２６には電流が流れない。従って、表示板
３はキー２５によって閉じられている。この時、発光素
子群４６、４７、４８には電源が供給されないから、い
ずれも消灯している。

【００３８】ゲームモード”Ｎ”（入賞）になると、ト
ランジスタ５４はオンになり、プランジャー２６に電流
が流れ、従って、キー２５が外れ、表示板３はバネの力
によって図８に示すように本体２と直角に起立する。同
時にスイッチ４１は切り替わり、発光素子群４６、４
７、４８へ電源が供給される。この時プランジャー２６
の電流も無くなり、キー２５は復元する。

【００３９】表示板３の表裏面において、豆灯５は赤と
緑に交互に光って表示板３の縁を彩り、文字灯４は文字
毎に制御されて同時または順次に点滅し、ゲームモード
が管理者に一目瞭然となると共に、それまで見えなかっ
た本体２の文字６も加わりゲームのムードを盛り上げる
ことにもなる。

【００４０】パチンコ遊技機７が再びゲームモード”
Ｍ”になると、管理者は表示板３を軽く押すことによっ
て本体２の中へ収納する。この時キー２５の鉤はいった
んフレーム２１の溝２９（図２参照）内へ入り、表示板
３が完全に本体２内に収まると、プランジャー２６のバ
ネによって表示板３を上へ戻る。

【００４１】以上、本発明のパチンコ遊技機の管理情報
表示装置の実施例について述べたが、本発明の管理情報
表示装置は、多数の機械、物品等を列設する施設におい
て、それ等の個々の状態を管理するための管理システム
において広く応用することができる。

【００４２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の管理情報
表示装置は、発光素子をボンディングしたプリント配線
板を前もって製作し、これを表示板の両面に貼り付ける
ことで構成されているので、組み立て作業が簡単であ
る。また、表示板は薄くかつ軽く製作することができる
ので、水平に開閉し直立する理想的な開閉構造を容易に
実現することができる。また、表示板の形状も自由であ
るので、用途に応じて種々の形状の管理情報表示装置を
製作することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による管理情報表示装置の外観を示す見
取り図である。

【図２】管理情報表示装置の上面図である。

【図３】図２のＡ−Ａ断面図である。

【図４】プリント配線板を示す図である。

【図５】発光素子のボンディング位置を示す図である。

【図６】図４の一部拡大図である。

【図７】プリント配線板の回路図である。

【図８】表示板の直立状態を示す説明図である。

【符号の説明】

１ 管理情報表示装置 ２ 本体 ３ 表示板 ４ 文字灯 ５ 豆灯 ６ シートの文字 ７ パチンコ遊技機 ８ 幕板 ９ スリーブ ２１ フレーム ２１ａ フレーム２１の左端部 ２２ 仕切り板 ２３ 配線盤 ２３ａ〜２３ｃ 電気部品 ２４ 底板 ２５ キー ２６ プランジャー ２７ プランジャー駆動部 ２８ ボルト ２９ 溝 ３１ 軸 ３２ 中板 ３３ａ、３３ｂ プリント配線板 ３４ａ、３４ｂ 表板 ３６ 豆灯５の窓 ３７ 文字灯４の窓 ４０ 電源端子 ４１ スイッチ ４２ 発光色切換回路 ４３ 制御回路 ４４、４５、４９、５３、５４ トランジスタ ４６、４７、４８ 発光素子群 ５０ 赤色発光素子 ５１ 緑色発光素子 ５２〜５６ トランジスタ ６０ プリント基板 Ｅ 拡大図の領域 Ｌ 切断線 Ｐ 中心点 Ｓ，Ｔ，Ａ，Ｒ，Ｔ 制御回路４３の出力端子

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 固定されたケース型の本体と、前記本体
   の左右いずれか一方の端部に取り付けられた軸によって
   水平に開閉して前記本体内に収納されあるいは前記本体
   から直角に起立する表示板とを備え、前記表示板は、前
   記軸と係合する中板と、この中板の表裏両面に取り付け
   られたプリント配線板とを有し、この各プリント配線板
   は、基板にプリント配線を施しこのプリント配線の上に
   発光素子をボンディングすることにより、複数の文字等
   を表示する発光表示部、該発光素子部の発光動作を制御
   する制御回路とを形成して構成されていることを特徴と
   する管理情報表示装置。
2. 【請求項２】 前記表示板の表裏の各プリント配線板の
   表面には、前記発光表示部に対応する位置に文字等の形
   の窓を持つ表板が貼り付けられ、これら等の窓には発光
   素子に当たる部分がレンズ状に加工された透明なシート
   が施されることを特徴とする請求項１に記載の管理情報
   表示装置。
3. 【請求項３】 前記本体は、前記軸に取り付けられたバ
   ネと、前記表示板の縁に掛け外し可能なキーと、キー駆
   動部と、ストッパーとを有し、キー駆動部がキーを外し
   た時前記表示板は前記バネによって起立し、前記ストッ
   パーによって直立して停止することを特徴とする請求項
   １又は２に記載の管理情報表示装置。
4. 【請求項４】 前記本体の表示板を収納する部分の底に
   は文字等を記載したシートが貼られ、前記表示板が起立
   した時、このシートの文字が現れることを特徴とする請
   求項１、２又は３に記載の管理情報表示装置。
5. 【請求項５】 それぞれ独立に複数のモードの内の１つ
   で動作する列設された機械に１対１の対応で設置され、
   対応する機械がある特定のモードで動作する時のみ前記
   駆動部は表示板を起立させ、この特定モードにおいての
   み、前記制御回路は、前記表示板の発光表示部を動作さ
   せるように制御することを特徴とする請求項１、２、３
   又は４に記載の管理情報表示装置。